JP3001427U - キャンピング用グリル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オートキャンピングなどの際に使用して好適
なキャンピング用グリルを提供する。 【構成】 中心部に通孔２を形成してなるセンターボス
１と、このセンターボス１の外周部に枢着する３本の支
持脚３と、この３本の支持脚３の任意の高さのところで
固定する五徳部材６と、前記センターボス１の通孔２内
に挿着する自在鉤部材１３とから構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はオートキャンピング等の際に使用して好適なキャンピング用グリルに 係り、特に火源を選ばずに野外料理を楽しめるようになしたキャンピング用グリ ルに関するものである。

【０００２】

【考案の目的】

野外キャンプにおける楽しみの一つは、家庭内では困難な野趣に富んだ料理を 自ら作ることにある。しかしながら、これまで携帯に便利で、使用時の安定性が あり、しかも火源を選ばずに調理するのに適する適当なキャンピング用グリルは 提案されてこなかった。 そこで、本考案は携帯に便利で、安定した状態で使用することができ、しかも 野営地において薪、炭、ガスコンロなど火源を選ばず、料理を充分に楽しめるよ うになしたキャンピング用グリルを提供することを目的とするものである。

【０００３】

【考案の構成】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項１に係る考案は 、中心部に通孔を形成してなるセンターボスと、このセンターボスの外周部に、 その上端部を回動可能なように枢着する３本の支持脚と、この３本の支持脚の任 意の高さのところで固定する五徳部材と、前記センターボスの通孔内に挿着する 自在鉤部材とから構成されることを特徴とするキャンピング用グリルである。 また、請求項２に係る考案は、３本の支持脚の任意の高さのところで固定する五 徳部材は、それぞれの支持脚の外周部に摺動可能に嵌着し得る抱持部を先端に有 する支持腕板と、この支持腕板によって保持される三角形状をなす五徳板とから なり、前記支持腕板は三角形状をなす五徳板に対してスライドが可能になってい る請求項１に記載のキャンピング用グリルであり、請求項３に係る考案は、自在 鉤部材は、センターボスの通孔内に保持させ、下端部をセンターボスの下方に延 設してなるセンターパイプと、このセンターパイプ内に遊嵌させる下端にフック 部を形成してなる長尺状の棒状体と、当該棒状体を任意の高さのところで保持す るストッパーとからなる請求項１または請求項２に記載のキャンピング用グリル である。

【０００４】 本考案キャンピング用グリルによれば、３本の支持脚はその開度が五徳部材の 支持腕板によって保持され、上端部がセンターボスに枢着されているので、きわ めて安定した状態で自立することができ、しかも五徳部材の高さ位置を火源に応 じて自在に変えることができ、五徳部材の真下に用意した適当な火源によって、 五徳部材の上面に載置したフライパンや鉄板の上で調理を自由に楽しむことがで きるものである。 また、自在鉤部材を構成する棒状体の下端に形成してあるフック部に薬罐や把手 のついた鍋を掛けることができ、五徳部材の上面で料理中にも薬罐などで湯を沸 かすことができるなどの優れた作用・効果を奏するものである。 なお、自在鉤部材を構成する棒状体は火源の火力などに応じてその高さ位置を 自由に変えられるのでこの面でも頗る便利であると共に、夕食後にはフック部を 最上位置に上昇させて、明かりとなるランタン吊りとしても使用することができ るものである。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案キャンピング用グリルの具体的構成を図示の実施例に基づき詳細 に説明する。 図１は本考案キャンピング用グリルの一実施例を示す全体斜視図、図２は当該 キャンピング用グリルの上部拡大図、図３はセンターボス周辺部の拡大断面図、 図４は五徳部材の平面図である。

【０００６】 図中１は中心部に通孔２を形成してなるセンターボスであり、３はこのセンタ ーボス１の外周部に、その上端部を回動可能なように枢着した３本の支持脚であ る。４は当該支持脚３をセンターボス１の外周部に枢着するための止めネジであ る。なお、図示する実施例の支持脚３は、上段パイプと下段パイプの二段継ぎ構 造となっており、使用時に当該上段パイプと下段パイプの接合部分を蝶ボルト５ で固定するようになっているが、このように二段構成とせずに、一本ものの支持 脚となしてもよいのは勿論である。また、二段継ぎ以外にも三段以上となしても よいし、伸縮パイプを用いるようにしても一向に差し支えない。

【０００７】 次に、６は前記３本の支持脚３の任意の高さのところで固定する五徳部材を示 す。当該五徳部材６は、図１および図４に示すように、それぞれの支持脚３の外 周部に摺動可能に嵌着し得る抱持部７を先端に有する３枚の支持腕板８と、この 支持腕板８によって保持される三角形状をなす五徳板９とからなり、前記支持腕 板８は五徳板９に対してスライドが可能となっている。 すなわち、支持腕板８には長手方向に沿って長溝１０を形成してあると共に、 この長溝１０内に、五徳板９を連結するピン部材１１を位置させてあり、したが って、それぞれの支持腕板８は三角形状をなす五徳板９の各コーナー部からスラ イドさせて五徳板９の外方に向けて伸縮させることができるものである。

【０００８】 五徳部材６を３本の支持脚３に装着するにあたっては、支持脚３の下端部側か ら五徳部材６の支持腕板８に形成してある抱持部７を挿着し、当該抱持部７を支 持脚３に沿って任意の高さ位置まで移動させ、所望の箇所にて蝶ボルト１２を締 め込んで支持脚３に固定するものである。支持腕板８は前記したように、三角形 状をなす五徳板９に対してスライドが可能となっているので、五徳部材６をスム ーズに支持脚３に固定させることができるものである。このように、３本の支持 脚３の中間部に五徳部材６が配置されることにより、当該支持脚３は安定状態で 自立することができるものである。 なお、３本の支持脚３間に装着した五徳部材６の上面には、適宜、図示しない バーベキューネット（金網）などを載置する。

【０００９】 次に、１３は前記センターボス１の通孔２内に挿着する自在鉤部材を示す。 当該自在鉤部材１３は、センターボス１の通孔２の内径にほぼ等しい外径を有し 、当該通孔２内に挿着して前記止めネジ４の先端部によって係止する所要長さの センターパイプ１４と、このセンターパイプ１４内に遊嵌させる下端にフック部 １５を形成してなる長尺状の棒状体１６と、当該棒状体１６を任意の高さのとこ ろで保持するストッパー１７とから構成される。なお、センターパイプ１４の上 端部はセンターボス１の通孔２の上面と一致させるか、あるいは通孔２の上面よ り多少上方に突出するようにしてもよく、また、下端部はセンターボス１の下方 に延設するようにしてある。

【００１０】 前記ストッパー１７は、日本における古来からの自在鉤の構造と同一であり、 センターパイプ１４の下端部から突出している前記棒状体１６の外周部を抱持す る調整板１８と、この調整板１８の先端部とセンターパイプ１４を繋ぐ吊板１９ とからなり、棒状体１６の先端にあるフック部１５に鍋や薬罐等の荷重が掛かる と、調整板１８によって棒状体１６が係止されるものである。 なお、センターパイプ１４をセンターボス１の通孔２内に保持させるのに、図 示する実施例では、支持脚３をセンターボス１の外周部に枢着するための止めネ ジ４を兼用するようにしているが、当該止めネジによらなくても、センターボス １の通孔２内に溶接など他の手段でセンターパイプ１４を固定するようにしても よいのは勿論である。また、センターパイプ１４をセンターボス１の通孔２内に 保持させるにあたり前記止めネジ４を兼用するにしても、３つの止ネジの全部を センターパイプ１４に形成したネジ穴内に螺着する必要はなく、少なくとも任意 の１本の止めネジ４の先端部をセンターパイプ１４に穿設したネジ穴内に螺着し 、他の２本の止めネジ４の先端部は単にセンターパイプ１４の外周部に圧着させ るようにしてもよいものである。さらには、センターボス１を下方に延設してセ ンターパイプと同様の機能をセンターボス１にもたせるようにしてもよく、この 場合には、当然ながら止めネジは不必要となるものである。

【００１１】 本考案キャンピング用グリルは以上のように、中心部に通孔２を形成してなる センターボス１と、このセンターボス１の外周部に、その上端部を回動可能なよ うに枢着する３本の支持脚３と、この３本の支持脚３の任意の高さのところで固 定する五徳部材６と、前記センターボス１の通孔２内に挿着する自在鉤部材１３ とから構成され、使用にあたっては、先ず、五徳部材６の支持腕板８を外方に向 けスライドさせて最大に開いた状態にする。 次いで、支持腕板８の先端に設けてある抱持部７内に支持脚３の下端部を嵌め 込んでから、五徳部材６の全体を上方に引き上げ、適当位置にて蝶ボルト１２を 締め込んで五徳部材６を支持脚３に固定する。なお、支持脚３のそれぞれの下端 部には石突２０を付設してある。 そして、五徳部材６の下方部に適宜の火源を用意し、五徳部材６の上面に鉄板や フライパンを載置して料理を行う。また、五徳部材６の上面に、図示しないバー ベキューネットを載置して焼肉料理を楽しむことも可能である。

【００１２】 一方、自在鉤部材１３を構成する棒状体１６の先端フック部１５に薬罐を掛け て五徳部材６にて料理中にも湯を沸かしたりすることができるものである。また 、夕食後には自在鉤部材１３の棒状体１６を上方に引き上げて、フック部１５に 図示しないランタンなどを係止させることもできるものである。

【００１３】

【考案の効果】

このように、本考案によれば、３本の支持脚はその開度が五徳部材の支持腕板 によって保持されると共に、上端部がセンターボスに枢着されているので、きわ めて安定した状態で自立することができ、しかも五徳部材の高さ位置を、炭、薪 、ガスコンロなど火源の火力に応じて自由に変えることができ、五徳部材の真下 に用意した適当な火源によって、五徳部材の上面に載置したフライパンや鉄板な どの上で料理を自由に楽しむことができるものである。このように、五徳部材の 高さ位置を変えられることにより、火源を選ばずに野外料理を楽しむことができ るものである。また、自在鉤部材を構成する棒状体の下端に形成してあるフック 部に、薬罐や把手のついた鍋を掛けることができ、五徳部材の上面で料理中にも 薬罐などで湯を沸かすことができるなどの優れた効果を奏するものである。 なお、本考案キャンピング用グリルを構成する各部材は分解、組立が可能であ るから、コンパクトにして持ち運びにも頗る便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案キャンピング用グリルの一実施例を示す
全体斜視図である。

【図２】当該キャンピング用グリルの上部拡大図であ
る。

【図３】センターボス周辺部の拡大断面図である。

【図４】五徳部材の平面図である。

【符号の説明】

１：センターボス ２：通孔 ３：支持脚 ４：止めネジ ５：蝶ボルト ６：五徳部材 ７：抱持部 ８：支持腕板 ９：五徳板 １０：長溝 １１：ピン部材 １２：蝶ボルト １３：自在鉤部材 １４：センターパ
イプ １５：フック部 １６：棒状体 １７：ストッパー １８：調整板 １９：吊板 ２０：石突

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心部に通孔を形成してなるセンターボ
   スと、このセンターボスの外周部に、その上端部を回動
   可能なように枢着する３本の支持脚と、この３本の支持
   脚の任意の高さのところで固定する五徳部材と、前記セ
   ンターボスの通孔内に挿着する自在鉤部材とから構成さ
   れることを特徴とするキャンピング用グリル。
2. 【請求項２】 ３本の支持脚の任意の高さのところで固
   定する五徳部材は、それぞれの支持脚の外周部に摺動可
   能に嵌着し得る抱持部を先端に有する支持腕板と、この
   支持腕板によって保持される三角形状をなす五徳板とか
   らなり、前記支持腕板は三角形状をなす五徳板に対して
   スライドが可能になっている請求項１に記載のキャンピ
   ング用グリル。
3. 【請求項３】 自在鉤部材は、センターボスの通孔内に
   保持させ、下端部をセンターボスの下方に延設してなる
   センターパイプと、このセンターパイプ内に遊嵌させる
   下端にフック部を形成してなる長尺状の棒状体と、当該
   棒状体を任意の高さのところで保持するストッパーとか
   らなる請求項１または請求項２に記載のキャンピング用
   グリル。