JP3001241U - 圧力送出式液体搬送容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は液体搬送用の容器内に加圧用の内袋
を装着し、気体の圧力を利用し液体の送出を容易にした
ものである。 【構成】 本考案は液体搬送用の容器１内に加圧用の内
袋３を装着し、容器１には液体送出用の液管２を、内袋
３には送気管４をそれぞれ取り付け、液管２から容器１
に入れて運搬した液体を送気管４に自動車の排気ガスな
どの圧力気体を送り込む事によって目的場所に送出する
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は液体搬送用の容器内に加圧用の内袋を装着した容器に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

一般の自動車で液体を運搬する場合、小型容器に分けて人力によって積み降ろ ししていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術では、自動車等への積み降ろし運搬は人力運搬限度の２０Ｋｇ程度 の小型容器に分けて行っている。さらに降ろした場所から使用場所までの運搬は 、労働的負担である。従って、容器を自動車に積んだ状態で液体を目的場所に液 管によって送出し、前述の負担を解消するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、一般の自動車等によって液体を搬送する容器の内部上側に、同容器 の内容量とほぼ等しい内容量の内袋を装着しこの内袋に接続した送気管から自動 車の排気ガス等の容易に利用できる圧力気体を送入する事により容器内の液体を 送出し、使用場所に移すことによって労働的負担を軽減し課題を解決する。また 容器内に袋を入れた二層構造により液体と気体の混合を防ぐとともに液管からの 気体噴出を防止した。

【０００５】

【作用】

容器に液体を入れた状態では内袋は容器内部上側にたゝまれた状態となってい る。液体の送出時は、あらかじめ液管の先端を目的位置に開放にして配置した後 、送気管を圧力気体に接続し、内袋は容器内で膨らみ液体を加圧する。液体は容 器下端の液管から加圧され送出される。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。１は容器本体で本例では不透水 加工したシート地を使用し、２は容器下側に取り付けた液体の流入流出兼用の液 管で鉄線入フレキシブルホースを使用した。３はポリエチレンシート製の加圧用 内袋で位置ずれを防ぐため容器内部上側に数カ所接着し、これに先端に各種口径 の排気ガス口に合う形のゴム製差し口８を付けた送気管４を接続したものである 。

【０００７】 この実施例では容器全体を袋状のものとし、格納の利便を考慮したので運搬中 の安定を計る折り畳み可能な箱形の枠５を使用した。

【０００８】 容器への液体注入は液管先端を給液源に接続する事により行うが異常昇圧を避 ける逃し管６を取付け容器内の空気抜きを兼ねた。運搬中は２及び６共に栓をし て液の流出を防せいだ。

【０００９】 容器からの送出は液管２の先端を目的位置に固定した後、アイドリング中の乗 用車の排気口に差し口８を接続して加圧し液体送出を行った。尚、乗用車の排気 圧力は本例の容器耐圧より高圧であるため送気管４に異常昇圧防止の逃し弁７を 取り付けた。

【００１０】

【本案の効果】

上記の様に、本考案は重量があり運搬困難な液体を楽に運搬できるものであり 容器の大きさと形状の選定により貨物自動車は勿論、乗用車のトランク等へも積 載可能で使用目的は家庭浴槽への温泉水運搬、キャンプ地への飲料水給水、農業 用水の運搬、災害時の飲料水運搬確保、また容器の素材によって薬液等の運搬も 可能であり用途は多岐わたりレジャーから産業、災害援助まで広範に役立つもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の圧力送出式液体搬送容器に液体を充填
した状態をしめす断面図である。

【図２】圧力送出式液体搬送容器に自動車排気ガス充填
し、液体を送出した状態をしめす断面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 液管 ３ 内袋 ４ 送気管 ５ 枠 ６ 逃し管 ７ 逃し弁 ８ 差し口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体を運搬する固形容器、又は袋状容器
   （以下「容器」と言う。）の内側に容器内容量にほぼ等
   しい内容量の不通気性素材で作る袋（以下「内袋」と言
   う。）を挿入し、容器の液体を他に移す時に、この内袋
   に接続した送気管を自動車の排気管等の圧力気体に接続
   して加圧し、液体を容器に取り付けた液管を介して送出
   する容器。