JP2994908B2 - 静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法 - Google Patents
静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法Info
- Publication number
- JP2994908B2 JP2994908B2 JP5133216A JP13321693A JP2994908B2 JP 2994908 B2 JP2994908 B2 JP 2994908B2 JP 5133216 A JP5133216 A JP 5133216A JP 13321693 A JP13321693 A JP 13321693A JP 2994908 B2 JP2994908 B2 JP 2994908B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- thin tube
- heat pipe
- loop
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Description
キシ樹脂等の熱硬化性樹脂によりモールドするようにし
た静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法に関する。
して、都市部に電力機器を設置することが多くなってき
ている。この種の電力機器のうち、ビルや地下街に設置
される機器、とりわけ変圧器のような大形機器には、難
燃性,安全性,環境調和性などが要求されている。
としても、従来の可燃性の鉱物油を用いた油入変圧器に
代えて、電気的,機械的特性に優れるエポキシ樹脂によ
りモールドしたモールド変圧器が多く使用されてきてい
る。このようなエポキシ樹脂による樹脂モールドは、変
圧器巻線を成形型内に収容して、エポキシ樹脂を注型
し、加熱炉内で加熱することにより行われる。
脂のような熱硬化性樹脂はは、加熱硬化時に発熱する事
情がある。このため、変圧器の巻線等の比較的複雑な形
状のものを樹脂モールドする場合、樹脂層の厚い部分と
薄い部分との間で温度差が生じ、硬化の進行具合にむら
が生ずることになる。この結果、モールド樹脂層にいわ
ゆる樹脂ひけが発生したり、樹脂層の内部の残存応力が
大きくなってクラックが入りやすくなる不具合が生ず
る。
で、その目的は、樹脂硬化時の残存応力の発生を抑制す
ることができる静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法
を提供するにある。
巻線の樹脂モールド方法は、静止誘導機器の巻線を熱硬
化性樹脂によりモールドする方法にあって、中空状の細
管コンテナを巻回して巻線を構成すると共に、前記細管
コンテナ内に作動液を封入することによりその巻線を非
ループ形細管ヒートパイプとして構成し、その非ループ
形細管ヒートパイプを作動させながら熱硬化性樹脂を硬
化させるようにしたところに特徴を有するものである。
管ヒートパイプの受熱部を巻線の一部に接触させること
により、非ループ形細管ヒートパイプの放熱部を構成す
ることができる。
ると共に、その細管コンテナ内に作動液を封入すること
によりその巻線を非ループ形細管ヒートパイプとして構
成すれば、この非ループ形細管ヒートパイプを作動させ
ることにより、巻線の熱を非ループ形細管ヒートパイプ
の受熱部から放熱部に輸送することができ、ひいては巻
線の冷却を図ることができる。
を作動させながら熱硬化性樹脂を硬化させるようにすれ
ば、熱硬化性樹脂が硬化する際に発熱する事情があって
も、その熱を非ループ形細管ヒートパイプによって外部
に放出することができ、温度差の発生を抑えることがで
きる。
管ヒートパイプの受熱部を巻線の一部に接触させること
により、非ループ形細管ヒートパイプの放熱部を構成す
るようにすれば、効果的に熱輸送を行うことができると
共に、巻線の所望の位置に受熱部及び放熱部を形成する
ことが可能となる。
適用した一実施例について、図1乃至図3を参照して説
明する。尚、本実施例は請求項2に対応する。また、変
圧器は、通常、低圧巻線と高圧巻線との二巻線から構成
されているが、説明の簡単化のため、以下の説明では、
一巻線を例に述べることとする。
に係る変圧器の巻線1について簡単に述べる。この巻線
1は、円筒状の絶縁筒2の周囲に、細管コンテナ3を巻
回して構成されている。この細管コンテナ3は中空状の
絶縁電線として形成され、その巻始め部3aから巻終り
部3bまで、この場合5層となるように同心円状に巻付
けられている。そして、1層巻上げる毎に、細管コンテ
ナ3の上下両端部に別の中空状の細管コンテナ4が密着
するように装着されると共に、さらにその上下に端部支
持材5が取付けられるようになっている。また、巻線1
の各層間にスペーサを設けることにより、所定のギャッ
プ6が形成され、絶縁性や冷却性の向上が図られてい
る。
め部3aあるいは巻終り部3bから所要量の作動液が封
入され、両端が封止されている。これにて、巻線1自体
が、非ループ形細管ヒートパイプとして構成されている
のである。尚、前記作動液としては、純水やフッ素性液
体等が使用される。
れた細管コンテナ4は、図1に示すように、外部に放熱
部としての冷却器7を有する中空管状のコンテナ8に、
全体としてループを形成するように接続されると共に、
内部に作動液が封入される。もって、前記細管コンテナ
4を受熱部とし冷却器7を放熱部としたループ状の細管
ヒートパイプ9が構成されるのである。これにて、前記
非ループ形細管ヒートパイプ(巻線1)のうち、細管コ
ンテナ4に密着している部位が放熱部となって非ループ
形細管ヒートパイプが作動するようになっている。
し、熱硬化性樹脂例えばエポキシ樹脂による樹脂モール
ドが以下のようにして行われる。即ち、巻線1は、上述
のように、非ループ形細管ヒートパイプとして構成され
た状態で、図1に示すように、モールド型10内に収容
される。そして、モールド型10内にエポキシ樹脂が注
入され、加熱炉11にて加熱される。このとき、細管ヒ
ートパイプ9のコンテナ8は、モールド型10及び加熱
炉11の外部に導出され、冷却器7は加熱炉11外に配
置される。
作動されながら、エポキシ樹脂が加熱されて硬化される
ようになるのである。このとき、エポキシ樹脂が硬化す
る際に発熱する事情があり、そのまま硬化を行わせる
と、樹脂層の厚い部分と薄い部分との間で温度差が生
じ、部分によって硬化の進行具合にむらが生ずる虞があ
る。ところが、本実施例では、エポキシ樹脂の発熱によ
る余分な熱を非ループ形細管ヒートパイプによって外部
に放出することができ、温度差の発生を抑えることが可
能となるのである。エポキシ樹脂が硬化することによ
り、巻線1はモールド樹脂層によりモールドされるよう
になる。
の温度差の発生を抑えることができるので、エポキシ樹
脂の発熱に起因してモールド樹脂層にいわゆる樹脂ひけ
が発生したり樹脂層の内部の残存応力が大きくなってク
ラックが入りやすくなっていた従来のものと異なり、モ
ールド樹脂層に樹脂ひけの発生を防止することができる
と共に、残存応力の発生を極力抑制することができ、ひ
いては、外観の向上や絶縁性能の向上を図ることができ
るものである。
を有するループ形細管ヒートパイプ9により、非ループ
形細管ヒートパイプの放熱部を構成するようにしたの
で、効果的に熱輸送を行うことができ、また、巻線1の
所望の位置に受熱部及び放熱部を形成することができる
といった利点も得ることができるものである。
で、上記実施例と異なるところは、外部に冷却器21を
有する非ループ形の細管ヒートパイプ22により、非ル
ープ形細管ヒートパイプ(巻線)の放熱部を構成するよ
うにしたところにある。このような構成としても、上記
実施例と同様の作用,効果を得ることができるものであ
る。
ものではなく、例えば冷媒を強制循環させる方式の冷却
パイプにより非ループ形細管ヒートパイプの放熱部を構
成するようにしても良い等、要旨を逸脱しない範囲内で
適宜変更して実施し得るものである。
の静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法によれば、中
空状の細管コンテナを巻回して巻線を構成すると共に、
その細管コンテナ内に作動液を封入することによりその
巻線を非ループ形細管ヒートパイプとして構成し、その
非ループ形細管ヒートパイプを作動させながら熱硬化性
樹脂を硬化させるようにしたので、熱硬化性樹脂の硬化
時の残存応力の発生を抑制することができ、ひいては、
信頼性を向上させ得るという優れた効果を奏するもので
ある。
管ヒートパイプの受熱部を巻線の一部に接触させること
により、非ループ形細管ヒートパイプの放熱部を構成す
るようにすれば、効果的に熱輸送を行うことができると
共に、巻線の所望の位置に受熱部及び放熱部を形成する
ことができ、より一層効果的となるものである。
時の様子を概略的に示す図
は細管コンテナ、7,21は冷却器、8はコンテナ、
9,22は細管ヒートパイプ、10はモールド型、11
は加熱炉を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 静止誘導機器の巻線を熱硬化性樹脂によ
りモールドする方法であって、中空状の細管コンテナを
巻回して巻線を構成すると共に、前記細管コンテナ内に
作動液を封入することによりその巻線を非ループ形細管
ヒートパイプとして構成し、その非ループ形細管ヒート
パイプを作動させながら熱硬化性樹脂を硬化させるよう
にしたことを特徴とする静止誘導機器の巻線の樹脂モー
ルド方法。 - 【請求項2】 外部に放熱部を有する細管ヒートパイプ
の受熱部を巻線の一部に接触させることにより、非ルー
プ形細管ヒートパイプの放熱部を構成するようにしたこ
とを特徴とする請求項1記載の静止誘導機器の巻線の樹
脂モールド方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5133216A JP2994908B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5133216A JP2994908B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06349661A JPH06349661A (ja) | 1994-12-22 |
JP2994908B2 true JP2994908B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=15099448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5133216A Expired - Lifetime JP2994908B2 (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | 静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994908B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112582147B (zh) * | 2019-09-27 | 2023-03-21 | 中车株洲电力机车研究所有限公司 | 一种变压器的冷却装置 |
-
1993
- 1993-06-03 JP JP5133216A patent/JP2994908B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06349661A (ja) | 1994-12-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3201728A (en) | Evaporative cooled inductive apparatus having cast solid insulation with cooling ducts formed therein | |
WO2015120802A1 (zh) | 一种电感线圈及电磁器件 | |
US4649640A (en) | Method for manufacturing a molded transformer | |
JP2009088422A (ja) | 三相用誘導電器 | |
CN107369523A (zh) | 一种自然对流散热式水下变压器 | |
KR101423178B1 (ko) | 방열구조를 갖는 인덕터 | |
JP4775108B2 (ja) | パワー電子機器 | |
US3179908A (en) | Heat exchange means for electromagnetic devices | |
JP2994908B2 (ja) | 静止誘導機器の巻線の樹脂モールド方法 | |
US3075107A (en) | Canned motor | |
WO2021028515A1 (en) | A non-liquid immersed transformer | |
JP2020141013A (ja) | 巻線機器 | |
US3160837A (en) | Transformer with heat dissipating support means | |
US2185831A (en) | Transformer | |
TWM613014U (zh) | 水冷式電感結構 | |
US3621425A (en) | Magnetically streamlined heat sink | |
CN207149360U (zh) | 一种自然对流散热式水下变压器 | |
JP2001237125A (ja) | コイルボビン及びトランス | |
JPH1012458A (ja) | 樹脂注型コイル及びその製造方法 | |
JP6443635B2 (ja) | トランス及びトランスの製造方法 | |
JP3274241B2 (ja) | 静止誘導機器巻線の冷却構造 | |
WO2017159010A1 (ja) | コイル部品の放熱構造およびそれに用いられるコイル部品 | |
JPH11176651A (ja) | 静止誘導電器 | |
JPH03129711A (ja) | ガス絶縁変圧器 | |
KR20230070771A (ko) | 토로이달 코어 모듈 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121022 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |