JP2992623B2 - 硬化性組成物 - Google Patents
硬化性組成物Info
- Publication number
- JP2992623B2 JP2992623B2 JP3117844A JP11784491A JP2992623B2 JP 2992623 B2 JP2992623 B2 JP 2992623B2 JP 3117844 A JP3117844 A JP 3117844A JP 11784491 A JP11784491 A JP 11784491A JP 2992623 B2 JP2992623 B2 JP 2992623B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- emulsion
- weight
- parts
- anionic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
材、グラウト材等に用いることができる材料であり、瀝
青組成物、合成樹脂、ゴムエラストマーの単体あるいは
これらの混合物のアニオン性乳剤から得た非発泡性の弾
性・粘弾性体の硬化性組成物に関する。
しては、防水材、シーリング材、グラウト材等があり、
これらには従来は主に加熱瀝青物が用いられてきた。し
かし、この加熱瀝青物は使用に際して、瀝青物の溶融温
度が150℃以上の高温であるために、加熱溶融中に瀝
青物に含まれる低沸点分の気化ガスが引火し易く、火災
発生の危険性、作業員の火傷の危険性さらに悪臭による
付近住民への公害問題等がある。また、瀝青物は防水性
能の信頼性は高いが、熱の低下によって流動性が小さく
なるために接続部等の細かい隙間への浸透が困難であっ
た。これに対し、瀝青物の乳剤や他の弾性・粘弾性体を
固形分に持つ乳剤は、その作業工程全般にわたって冷工
法で施工できるため上記の問題は解決できるが、乳剤の
分解が困難なことが問題である。一般的に乳剤の分解
は、常温放置による水の蒸発・乾燥によって行われる
が、例えばグラウト材等外気に接触する面積が小さくな
る場合、乾燥に長時間を要すると共に乾燥の間に流動変
形を生じ易い。また、アニオン性とカチオン性乳剤との
混合あるいはアニオン性乳剤に塩化カルシウム等の電界
質の水溶液を混合する方法等があるが、これらは分解が
瞬時におこるために均一に混合することが極めて難し
く、固結物が均質とならない問題がある。さらに、イソ
シアネート基を有するウレタンプレポリマーと瀝青物乳
剤とを混合した場合、特公昭50-7617 号に示す如く発泡
が起こるために固形分のもつ強度特性が阻害される問題
がある。
点は、乳剤の分解時間では作業時間がとれず、しかも施
工終了後速やかに分解しない点であり、さらに分解後に
固形分のもつ弾性や粘弾性的性質が発現しないという点
である。
生かし、また施工後には乳剤中の固形分の性質を発現す
るために、乳剤を適当な時間で分解し固形分の連続相を
主とした弾性・粘弾性体を形成するものである。すなわ
ち、アニオン性乳剤を主とするA成分とイソシアネート
基(-NCO)を含むB成分とを混合するものである。ここ
で、A成分を構成するアニオン性乳剤に使用する界面活
性剤は、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタリンスルホン酸
塩、ロジン酸塩等親水基が陰性を示して界面活性力を示
すものである。固形分は、瀝青物、天然ゴム、合成ゴ
ム、合成樹脂、天然樹脂等の単品あるいはこれらの混合
物である。A成分は上記の材料を使用してホモジナイザ
ー等の乳化機を用いて乳剤としたものや乳化重合によっ
て乳化後に固形分を生成したものおよびこれら乳剤を混
合したものをいう。B成分は、イソシアネート基を含有
する化合物であり、例えばトリレンジイソシアネート(T
DI) 、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) 、ポリ
メチレンポリフェニルイソシアネート、ナフタリンジイ
ソシアネート、キシレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、水素添加TDI 、水素添加MDI 、
イソホロンジイソシアネート等の単独もしくはそれらの
混合物さらにはこれらを反応して得られる末端イソシア
ネート基を有するウレタンプレポリマー等があり、これ
をイソシアネートと反応しない溶剤、例えばトルエン、
キシレン、メチルエチルケトンあるいはイソブチルケト
ン等で希釈したものも含む。本発明は上記A成分とB成
分の2液型で供給され、使用に際してこのA成分とB成
分を所定の混合比で混合し、その混合物が硬化しないう
ちに使用する。A成分中のアニオン活性剤量、B成分中
のイソシアネート基含有量、溶剤による希釈率等によっ
て硬化時間の調節が可能であるので作業条件や気温等に
合わせた配合にすることができる。A成分に対するB成
分の混合割合は、重量割合で、A成分100に対してB
成分0.5〜15.0好ましくは1.0〜5.0であ
る。これより少ないと効果がなく、これより多いと発泡
が激しくなり必要とする強度が得られないからである。
また、混合は特別な装置を用いる必要はなく、簡単な攪
拌で均質な混合物に混合することができる。A成分とB
成分を混合したものは、常温で液状を呈し、注入、流し
塗り、刷毛塗り、吹き付け等の作業を容易に行うことが
でき、また、硬化までの流動によるダレが懸念される場
合は、カルボキシメチルセルローズ(CMC) や一価の塩類
等の増粘剤をA成分に添加してダレを防ぐことも可能で
ある。A成分とB成分を所定の割合で混合した混合物
は、配合によって可使時間を1〜60分の間で調節する
ことができ、可使時間を過ぎると数分で急激にゲル化が
起こり硬化してタックフリーとなる。このようにして得
られる硬化物はA成分に含まれる固形分を連続相とする
均一な硬化組成物を形成する。本発明の分解作用機構
は、イソシアネート基(-NCO)を有するB成分をA成分に
添加することによって生ずる酸によってアニオン性活性
剤がその界面活性作用を失うことによるものである。こ
れは、A成分にB成分を添加した後に、PHがアルカリ性
から酸性方向に移行することによって確認される。な
お、生ずる酸は、A成分中の水とイソシアネート基との
反応によって生ずるカルバミン酸である。そして、分解
時にこの方法により生じた硬化性組成物にはウレタン反
応に見られる発泡現象がほとんど無く均一な固形分の連
続相を有しているもので、発泡現象が見られないのは、
イソシアネートと水の反応により生じたカルバミン酸が
乳剤中のアニオン活性剤と反応するため二酸化炭素の生
成が起こらないためである。また、分解時間は界面活性
剤の量と、イソシアネート基の量により調節が可能であ
る。
用して製造したアスファルト乳剤と、B成分として二種
のウレタンプレポリマーを使用して可使・硬化時間と硬
化後の組成物の状態を観察したものである。A成分に使
用したアニオン性界面活性剤は、脂肪酸カリウム、スル
ホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウムの4種である。石油アスファルト(ストレートアス
ファルト針入度60/80 )による固形分が60%になるよ
うに調整した。B成分に使用したウレタンプレポリマー
は、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) を4〜5
重量部含有するものおよびトリレンジイソシアネート(T
DI) を2〜3重量部含有するものの2種である。20℃
において各種A成分100重量部に対しB成分を7重量
部混合した。観察結果を表1に示す。ここで、可使時間
とは、ゲル化が急激に起こって流動性が失われはじめる
時間とし、完全硬化時間は流動性が完全に無くなり指触
によって弾性を感じる状態になる時間とした。以上のよ
うに、ここで使用したアニオン性界面活性剤とウレタン
プレポリマーの組み合わせについて硬化組成物を形成し
うることがわかった。
用可能なゴム入り乳剤を使用し、B成分添加量と界面活
性剤添加量の硬化時間に及ぼす影響および硬化組成物の
性状について調べた。使用したA成分は、石油アスファ
ルト(ストレートアスファルト針入度80/100)に脂肪酸
カリウムを乳化剤として用いて製造したアニオン性乳剤
に、SBRラテックスを混合した固形分濃度70%のア
ニオン性ゴム入りアスファルト乳剤である。B成分は市
販品のトリレンジイソシアネート(TDI) を2〜3重量部
含有するウレタンプレポリマーをキシレンで希釈したも
のである。 (配合1) B成分の希釈率は75:25であり、A成
分100重量部に対し、B成分を4重量部添加混合し
た。 (配合2) B成分の希釈率は50:50であり、A成
分100重量部に対し、B成分を4重量部添加混合し
た。 (配合3) B成分の希釈率は75:25であり、A成
分100重量部に対し、B成分を7重量部添加混合し
た。 (配合4) B成分の希釈率は50:50であり、A成
分100重量部に対し、B成分を7重量部添加混合し
た。 (配合5) A成分に脂肪族のカリウム塩を0.5重量
部添加したもの100重量部に対し、実施例1と同様の
B成分を7重量部添加混合した。 (配合6) A成分に脂肪族のカリウム塩を1.0重量
部添加したもの100重量部に対し、実施例1と同様の
B成分を7重量部添加混合した。 上記各実施例についてA成分とB成分を20℃で混合直
後にサンプリングし、JISK2208 に準拠して針入度、
軟化点、伸度(5℃)の各試験を実施した。比較例とし
てA成分を加熱することによって水分を完全に蒸発させ
たA成分の固形分についても同様の試験を実施した。ま
た、紙コップに100g程度サンプリングし、可使時
間、完全硬化時間の測定と硬化後の状態を観察した。こ
こで、可使時間は、ゲル化が急激に起こり流動性が失わ
れはじめた時間とし、完全硬化時間は流動性が完全に無
くなり指触によって弾性を感じる状態になる時間とし
た。表2に各配合例と比較例の試験結果を示す。この結
果、可使時間をイソシアネート含有量と界面活性剤の量
によって調節可能であることがわかる。また、各種性状
試験の結果から本発明で得られた弾性体はA成分中の固
形分の持つ弾性的性状を充分に発揮することがわかる。
成分とB成分の配合によって可使時間を調節することが
でき、しかもその可使時間が経過すると速やかにゲル化
が起こって硬化する効果を有する。また、このようにし
て得られた硬化物はA成分に含まれる固形分を連続相と
する均一な硬化組成物となる効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 瀝青組成物、合成樹脂、ゴムエラストマ
ーの単体あるいはこれらの混合物のアニオン性乳剤から
なるA成分とイソシアネート基(-NCO)を含有するB成
分とを、B成分をA成分に対して重量で0.5〜15.
0%混合して乳剤を非発泡性の固形分の連続相にしたこ
とを特徴とする硬化性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117844A JP2992623B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 硬化性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3117844A JP2992623B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 硬化性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04323215A JPH04323215A (ja) | 1992-11-12 |
JP2992623B2 true JP2992623B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=14721673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3117844A Expired - Lifetime JP2992623B2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | 硬化性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2992623B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010110252A (ko) * | 2001-11-06 | 2001-12-12 | 정인규 | 반응 경화형 수용성 고무 아스팔트 도막 방수재의 조성물 |
KR100504081B1 (ko) * | 2002-05-20 | 2005-07-27 | 주식회사 대화 정밀화학 | 수용성 방수제의 조성물과 시공방법 |
CN103857749B (zh) * | 2011-10-06 | 2017-12-12 | Pmb技术有限公司 | 表面稳定剂及其用途 |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP3117844A patent/JP2992623B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04323215A (ja) | 1992-11-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4795590A (en) | Treatment of hazardous material with vapor suppressing, persistent, water-containing, polymeric air foam | |
EP0294984A1 (en) | Poly(oxyalkylene)poly(aliphatic isocyanate)prepolymer and polyurea polymer derived therefrom by reaction with polyamine | |
CN109467945A (zh) | 一种高粘特种复合改性沥青乳液及其制备方法 | |
JP2992623B2 (ja) | 硬化性組成物 | |
US3932331A (en) | Method for rapid hardening of asphalt emulsions | |
CN1039495C (zh) | 聚氨酯沥青防水涂料及其制备方法 | |
EP0858485B1 (en) | Road paving binders | |
EP1094099B1 (en) | Water-and-oil repellant composition of aqueous dispersion type | |
US1932648A (en) | Asphalt emulsion | |
EP0145269B1 (en) | Polyurethane coating compositions | |
Phillips | Adhesives for the reattachment of loose plaster | |
US3284388A (en) | Imidazoline-amine soap-rubber mixtures as asphalt additives | |
JPS5822051B2 (ja) | 硬化性瀝青組成物 | |
CN105860844A (zh) | 一种水性阴离子氨酯油改性沥青防水涂料及其制备方法与应用 | |
US3832223A (en) | Method of treating fresh hydraulic cementitious compositions | |
NO152351B (no) | Fjerndampforsyningssystem med felles kondensattilbakefoering og fremgangsmaate til kondensattilbakefoering | |
WO1992002586A1 (en) | Bitumen emulsion | |
CN109593375A (zh) | 一种用于sbs改性沥青乳化的组合式液体快裂阳离子乳化剂及应用 | |
US1786907A (en) | Method of repairing apparel shoes | |
JPS57139148A (en) | Primer composition | |
US2372924A (en) | Process for the emulsification of tars and like substances | |
US3364046A (en) | Internal setting adhesive and method of making the same | |
JPS5880318A (ja) | 瀝青物乳剤組成物 | |
US3878154A (en) | Mastics derived from neoprene latex | |
US1783365A (en) | Dispersion and method of making the same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 12 |