JP2990519B2 - 人工膝関節 - Google Patents
人工膝関節Info
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- JP2990519B2 JP2990519B2 JP1022831A JP2283189A JP2990519B2 JP 2990519 B2 JP2990519 B2 JP 2990519B2 JP 1022831 A JP1022831 A JP 1022831A JP 2283189 A JP2283189 A JP 2283189A JP 2990519 B2 JP2990519 B2 JP 2990519B2
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- knee joint
- artificial knee
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- tibial
- femoral
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、慢性関節リウマチ、変形性膝関節症等によ
る高度に変形した膝関節或いは交通事故、災害等によ
り、破壊された関節を正常な機能に回復させるために用
いる人工膝関節に関するものである。
る高度に変形した膝関節或いは交通事故、災害等によ
り、破壊された関節を正常な機能に回復させるために用
いる人工膝関節に関するものである。
[従来の技術] 従来は、疾患や事故により破壊された膝関節に対して
第5図(イ),(ロ)、第6図(イ),(ロ)に示した
ように大腿骨3の下端部や脛骨4の上端部の骨切除を行
い人工膝関節を構成している大腿骨部材1と脛骨部材2
をそれぞれ骨切りしてなる面に当接し支持させたり、さ
らに第7図(イ),(ロ)、第8図(イ),(ロ)のよ
うに一体的に形成した支柱部1b,2bを骨髄腔中に挿入
し、荷重を支持させるような方法が行われていた。ま
た、脛骨側の荷重を支持させるような方法としては本出
願人がすでに特開昭62−139649や特開昭62−152452号公
報で提案しているようなものがある。
第5図(イ),(ロ)、第6図(イ),(ロ)に示した
ように大腿骨3の下端部や脛骨4の上端部の骨切除を行
い人工膝関節を構成している大腿骨部材1と脛骨部材2
をそれぞれ骨切りしてなる面に当接し支持させたり、さ
らに第7図(イ),(ロ)、第8図(イ),(ロ)のよ
うに一体的に形成した支柱部1b,2bを骨髄腔中に挿入
し、荷重を支持させるような方法が行われていた。ま
た、脛骨側の荷重を支持させるような方法としては本出
願人がすでに特開昭62−139649や特開昭62−152452号公
報で提案しているようなものがある。
[発明が解決しようとする課題] 上記の如く、大腿骨や脛骨に人工膝関節を固定する際
には、荷重を安定的に保持しなければならないものが、
第5図のような方法では、骨切りした面のみで荷重を受
けているため、偏荷重が働いた場合には荷重方向に変位
し、内外反変形を引き起こすことがあった。さらに、こ
のような変形を防止をするために、第7図、第8図で示
すように大腿骨部材1と脛骨部材2に支柱1b、2bを一体
的に形成したものを挿入しそれぞれ骨髄腔3a,4aに挿入
し固定するような方法や前記公開特許公報に示されたよ
うな方法が行われているが、荷重による変位や沈み込み
を防止し、長期的に安定して関節機能を保持できないと
いう問題点があった。
には、荷重を安定的に保持しなければならないものが、
第5図のような方法では、骨切りした面のみで荷重を受
けているため、偏荷重が働いた場合には荷重方向に変位
し、内外反変形を引き起こすことがあった。さらに、こ
のような変形を防止をするために、第7図、第8図で示
すように大腿骨部材1と脛骨部材2に支柱1b、2bを一体
的に形成したものを挿入しそれぞれ骨髄腔3a,4aに挿入
し固定するような方法や前記公開特許公報に示されたよ
うな方法が行われているが、荷重による変位や沈み込み
を防止し、長期的に安定して関節機能を保持できないと
いう問題点があった。
[課題を解決するための手段] 上記の如き問題点を解決するため、本発明では、人工
膝関節の大腿骨部材と脛骨部材の骨に挿入し埋設される
部分に先端が丸みを帯び、φ0.3〜6mm位の細い線径をし
た撓み性を有する多数のピンを植設することによって荷
重を支持することを特徴とする。
膝関節の大腿骨部材と脛骨部材の骨に挿入し埋設される
部分に先端が丸みを帯び、φ0.3〜6mm位の細い線径をし
た撓み性を有する多数のピンを植設することによって荷
重を支持することを特徴とする。
[作 用] 大腿骨3及び脛骨4の骨髄腔3a,4aの内壁で荷重を安
定的に支持することにより、従来のものに比べて応力の
分散が得られる。
定的に支持することにより、従来のものに比べて応力の
分散が得られる。
[実施例] 以下、図によって本発明実施例を説明する。
第1図(イ),(ロ)には、本発明に係る人工膝関節
を構成する大腿骨部材1の正面図と側面図を示し、この
大腿骨部材1の骨との当接面にネジ、テーパー嵌合、一
体成形等により丸みを帯びた複数本のピン1aが植設され
ている。
を構成する大腿骨部材1の正面図と側面図を示し、この
大腿骨部材1の骨との当接面にネジ、テーパー嵌合、一
体成形等により丸みを帯びた複数本のピン1aが植設され
ている。
また、第2図(イ),(ロ)には脛骨部材2の正面図
と側面図を示し、脛骨部材2の当接部にも、大腿骨部材
1と同様の方法でピン2aが形成されている。なお、この
脛骨部材2の上部には、上記大腿骨部材1との摺動面と
なる高密度ポリエチレンなどの合成樹脂製の脛骨摺動材
2cが形成されている。
と側面図を示し、脛骨部材2の当接部にも、大腿骨部材
1と同様の方法でピン2aが形成されている。なお、この
脛骨部材2の上部には、上記大腿骨部材1との摺動面と
なる高密度ポリエチレンなどの合成樹脂製の脛骨摺動材
2cが形成されている。
このような大腿骨部材1、脛骨部材2は、ステンレス
鋼Co−Cr−Mo合金、純Ti、Ti合金などの金属プラスカー
ボンファイバ材料、あるいは合成樹脂やカーボンファイ
バを集束させて所定の太さにした材料で形成されてお
り、さらにこれら材料の骨との当接面及び当接面に植設
されている複数本のピン1a,2bにはアルミナ、アパタイ
ト、TiO2,TiNなどをコーティングしたものでも良い。
鋼Co−Cr−Mo合金、純Ti、Ti合金などの金属プラスカー
ボンファイバ材料、あるいは合成樹脂やカーボンファイ
バを集束させて所定の太さにした材料で形成されてお
り、さらにこれら材料の骨との当接面及び当接面に植設
されている複数本のピン1a,2bにはアルミナ、アパタイ
ト、TiO2,TiNなどをコーティングしたものでも良い。
上記大腿骨部材1と脛骨部材2を骨に装着した状態を
第3図(イ),(ロ)と第4図(イ),(ロ)にそれぞ
れ示すが、この場合、骨との当接面上に形成されている
複数本のピン1a,2bをφ0.3〜6mm位の線径のものにすれ
ば、ピン1a,2bの弾性変形により大腿骨3と脛骨4の骨
髄腔3a,4aを成す皮質骨3b,4bの内壁に適合するようにピ
ン1a,2aが骨髄腔内形状に沿った形状に変形し、該皮質
骨3b,4bの内壁によって荷重がささえられるため、安定
的に強固な固定が可能である。この際、植設された複数
本のピン1a,2aはそれぞれ大腿骨、脛骨の骨髄腔の形状
にほぼ類似形状になるように切断して予め整形しておく
とよい。このように大腿骨部材1と脛骨部材2のピン1
a,2aが骨髄腔3a,4a内に挿入されて固定されていれば、
荷重がかかった場合に、骨に対して応力の分散が可能で
あり、本来の膝関節の機能回復ができる。
第3図(イ),(ロ)と第4図(イ),(ロ)にそれぞ
れ示すが、この場合、骨との当接面上に形成されている
複数本のピン1a,2bをφ0.3〜6mm位の線径のものにすれ
ば、ピン1a,2bの弾性変形により大腿骨3と脛骨4の骨
髄腔3a,4aを成す皮質骨3b,4bの内壁に適合するようにピ
ン1a,2aが骨髄腔内形状に沿った形状に変形し、該皮質
骨3b,4bの内壁によって荷重がささえられるため、安定
的に強固な固定が可能である。この際、植設された複数
本のピン1a,2aはそれぞれ大腿骨、脛骨の骨髄腔の形状
にほぼ類似形状になるように切断して予め整形しておく
とよい。このように大腿骨部材1と脛骨部材2のピン1
a,2aが骨髄腔3a,4a内に挿入されて固定されていれば、
荷重がかかった場合に、骨に対して応力の分散が可能で
あり、本来の膝関節の機能回復ができる。
[発明の効果] 叙上のように大腿骨部材と脛骨部材の骨との当接面に
骨髄腔内に挿入し、丸みを帯び、φ0.3〜6mm位の細い線
径をした撓み性を有する固定するための多数のピンを備
えたことにより、大腿骨及び脛骨の骨髄腔内の皮質骨で
荷重を保持するため、応力の分散が可能となり安定的な
固定ができるため、本発明による人工膝関節置換後にお
いては通常人と同様の関節機能をもたらすことができる
など人類の福祉に貢献すること大である。
骨髄腔内に挿入し、丸みを帯び、φ0.3〜6mm位の細い線
径をした撓み性を有する固定するための多数のピンを備
えたことにより、大腿骨及び脛骨の骨髄腔内の皮質骨で
荷重を保持するため、応力の分散が可能となり安定的な
固定ができるため、本発明による人工膝関節置換後にお
いては通常人と同様の関節機能をもたらすことができる
など人類の福祉に貢献すること大である。
第1図(イ),(ロ)はそれぞれ本発明実施例に係る人
工膝関節を構成する大腿骨部材の正面図と側面図であ
る。第2図(イ),(ロ)は本発明実施例に係る人工膝
関節を構成する脛骨部材のそれぞれ正面図と側面図であ
る。第3図(イ),(ロ)はそれぞれ本発明実施例によ
る人工膝関節の大腿骨部材を大腿骨に装着した状態の一
部破断正面図、一部破断側面図である。第4図(イ),
(ロ)はそれぞれ本発明実施例による人工膝関節の脛骨
部材を脛骨に装着した状態の一部破断正面図と一部破断
側面図である。第5図(イ),(ロ)は従来例による人
工膝関節の大腿骨部材の装着状態を示すそれぞれ一部破
断正面図と一部破断側面図である。第6図(イ),
(ロ)は従来例による人工膝関節の脛骨部材の装着状態
を示すそれぞれ一部破断正面図と一部破断側面図であ
る。第7図(イ),(ロ)は従来例による人工膝関節の
大腿骨部材の装着状態を示すそれぞれ一部破断正面図、
一部破断側面図である。第8図(イ),(ロ)は従来例
による人工膝関節を構成する脛骨部材の装着状態を示す
それぞれ一部破断正面図と一部破断側面図である。 1:大腿骨部材 1a,2a:ピン 2:脛骨部材 3:大腿骨 4:脛骨
工膝関節を構成する大腿骨部材の正面図と側面図であ
る。第2図(イ),(ロ)は本発明実施例に係る人工膝
関節を構成する脛骨部材のそれぞれ正面図と側面図であ
る。第3図(イ),(ロ)はそれぞれ本発明実施例によ
る人工膝関節の大腿骨部材を大腿骨に装着した状態の一
部破断正面図、一部破断側面図である。第4図(イ),
(ロ)はそれぞれ本発明実施例による人工膝関節の脛骨
部材を脛骨に装着した状態の一部破断正面図と一部破断
側面図である。第5図(イ),(ロ)は従来例による人
工膝関節の大腿骨部材の装着状態を示すそれぞれ一部破
断正面図と一部破断側面図である。第6図(イ),
(ロ)は従来例による人工膝関節の脛骨部材の装着状態
を示すそれぞれ一部破断正面図と一部破断側面図であ
る。第7図(イ),(ロ)は従来例による人工膝関節の
大腿骨部材の装着状態を示すそれぞれ一部破断正面図、
一部破断側面図である。第8図(イ),(ロ)は従来例
による人工膝関節を構成する脛骨部材の装着状態を示す
それぞれ一部破断正面図と一部破断側面図である。 1:大腿骨部材 1a,2a:ピン 2:脛骨部材 3:大腿骨 4:脛骨
Claims (1)
- 【請求項1】大腿骨に固定される大腿骨部材や脛骨に固
定される脛骨部材から成る人工膝関節において、上記大
腿骨部材及び/又は脛骨部材の大腿骨及び脛骨との各当
接面に先端が丸みを帯び、φ0.3〜6mm位の細い線径をし
た撓み性を有する多数のピンを植設したことを特徴とす
る人工膝関節。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1022831A JP2990519B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 人工膝関節 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1022831A JP2990519B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 人工膝関節 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02203854A JPH02203854A (ja) | 1990-08-13 |
JP2990519B2 true JP2990519B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=12093643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1022831A Expired - Fee Related JP2990519B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | 人工膝関節 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990519B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8366783B2 (en) * | 2007-08-27 | 2013-02-05 | Samuelson Kent M | Systems and methods for providing deeper knee flexion capabilities for knee prosthesis patients |
US8273133B2 (en) | 2007-08-27 | 2012-09-25 | Samuelson Kent M | Systems and methods for providing deeper knee flexion capabilities for knee prosthesis patients |
US9107769B2 (en) | 2007-08-27 | 2015-08-18 | Kent M. Samuelson | Systems and methods for providing a femoral component |
US8382846B2 (en) | 2007-08-27 | 2013-02-26 | Kent M. Samuelson | Systems and methods for providing deeper knee flexion capabilities for knee prosthesis patients |
US10213826B2 (en) | 2007-08-27 | 2019-02-26 | Connor E Samuelson | Systems and methods for providing prosthetic components |
US9872774B2 (en) | 2007-08-27 | 2018-01-23 | Connor E. Samuelson | Systems and methods for providing a femoral component having a modular stem |
-
1989
- 1989-01-31 JP JP1022831A patent/JP2990519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02203854A (ja) | 1990-08-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |