JP2983185B2 - 識別システム - Google Patents

識別システム

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JP2983185B2
JP2983185B2 JP9107691A JP10769197A JP2983185B2 JP 2983185 B2 JP2983185 B2 JP 2983185B2 JP 9107691 A JP9107691 A JP 9107691A JP 10769197 A JP10769197 A JP 10769197A JP 2983185 B2 JP2983185 B2 JP 2983185B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多数個の対象物を
識別して種々の分野に於ける利用に供するシステムに関
するものであり、例えば、物流分野に於いて各種製品や
部品を搭載したコンテナやパレットや梱包用ケース等を
識別するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】此種識
別システムにはバーコードやICタグを用いたものが知
られている。しかし、バーコードは汚れが付着している
と読み取り不能になる。また、ICタグは衝撃等によっ
て破損するおそれがある。
【0003】そこで、このような外部からの影響を受け
にくい共振タグを用い、且つ、識別対象物の数を飛躍的
に増大できる識別システムを提供するために解決すべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解
決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために提案されたものであり、夫々特定の共振周波
数を有するLC共振回路パターンを1個の基板に1又は
複数個配設することにより、1個当り1又は複数の共振
周波数を有する共振タグを形成し、該共振タグを1個の
識別対象物当り複数個、且つ、相互に間隔を置いて配置
するとともに、該識別対象物へ向けて周波数の増減する
スキャン波を出力する発信アンテナと、共振タグからの
エコー波を受信するアンテナエレメントを、マトリクス
状に配列して成る受信アンテナと、前記アンテナエレメ
ント毎の受信信号に基づいてその識別対象物に配置され
た共振タグを特定することにより、その識別対象物を識
別する解析装置とを設けた識別システムに於て、全ての
識別対象物について或る特定の位置に同一の共振周波数
を有する共振タグを配置することにより、前記解析装置
にてその共振タグを基準にした他の共振タグの配置位置
をも特定し乍ら、その識別対象物を識別するように構成
した識別システムを提供するものである。
【0005】
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4に従って詳述する。尚、従来公知に属する構成
についても同時に説明するものとする。図1は共振タグ
1の一例を示し、該共振タグ1の基板2は絶縁性硬質合
成樹脂にて直径35mm程度の薄肉円盤形に形成されてい
る。そして、該基板2の表裏両面に導電箔のエッチング
や導電ペーストのスクリーン印刷等により回路パターン
3a,3b,3c,3dが形成されている。
【0007】該回路パターン3a,3b,3c,3dは
基板2の片面左右半分毎に分割され、夫々半円渦巻状に
周回するとともに、表裏に対向する回路パターン同士、
即ち、回路パターン3aと回路パターン3c同士及び回
路パターン3bと回路パターン3d同士は、基板2を介
して周回軌跡の大部分が夫々他方の周回軌跡に重なり合
うように形成されている。また、これらの回路パターン
3a,3b,3c,3dの内外両端は、表裏に対向する
もの同士について基板2の同一位置に設けられ、且つ、
その端部位置にスルーホール4a,4b,4c,4dが
開穿されている。該スルーホール4a,4b,4c,4
dの内周面には導電性被膜が施されている。
【0008】従って、該スルーホール4a,4b,4
c,4dを介して表裏に対向する回路パターン3aと3
c及び3bと3d同士が連続し、閉回路を構成する。具
体的には回路パターン3aと回路パターン3cとが夫々
の内外両端のスルーホール4a,4bを介して連続する
ことにより閉回路を構成し、回路パターン3bと回路パ
ターン3dとが夫々の内外両端のスルーホール4c,4
dを介して連続することにより閉回路を構成する。そし
て、これらの閉回路は夫々所定のインダクタンスを有す
るコイルとして機能する。
【0009】また、基板2の表面側の回路パターン3
a,3bの内側端部近傍には夫々所定のキャパシタンス
を有するコンデンサ5a,5bが介装されている。斯く
して、これらの閉回路は夫々所定の共振周波数を有する
LC共振回路6a,6bを構成する。即ち、1個の共振
タグ1は2個のLC共振回路6a,6bによる2個の共
振周波数を有している。そして、該共振タグ1の表裏両
面にレジスト(図示せず)を被膜して保護する。
【0010】尚、本発明に係る共振タグは、この図1に
示す類のものに限定されるものではなく、例えば、前記
コンデンサ5a,5bのようなコンデンサチップを搭載
せずに回路パターンだけでLC共振回路を形成すること
としても良い。即ち、基板素材として、例えば、所定の
誘電率を有するリジット又はフィルム状の高分子誘電体
等を使用し、その表裏両面にコイルパターンとコンテン
サの電極パターンとを兼備した導電体回路パターンを貼
付する。この場合、該導電体回路パターンの大きさや形
状を変えるだけで、インダクタンスのみならずキャパシ
タンスをも種々に変化させることが可能で、コンデンサ
チップを搭載しない分だけ製造工程の簡素化及び量産性
の向上を図ることができるとともに、共振タグの強度も
充分に確保することができる。
【0011】而して、前記LC共振回路6a,6bの共
振周波数を一種の記号として考えると、その組み合わせ
によって識別コードを作ることができ、前記共振タグ1
は2種類の記号の組み合わせによる2桁の識別コードを
有していることになる。また、前記回路パターン3a,
3b,3c,3dの形状やコンデンサ5a,5bのキャ
パシタンスを変えると共振周波数も異なってくるので、
記号の種類は理論上無限に存在し得ることになり、その
2桁の組み合わせである識別コードも無限に存在し得
る。従って、識別コードの異同で分類される共振タグ1
の種類は理論の上では無限に作ることができる。
【0012】しかし、実際には共振のQ値に限界があ
り、それを解析する側の解像度にも限界がある。更に、
製造上のバラツキ等もあり、共振回路間の共振周波数が
接近し過ぎると、相互に干渉して解析不能になる。発明
者の実験によれば、此種LC共振回路については相互の
中心共振周波数同士が平均して夫々他方の周波数に対し
±5〜10%以上離れていることが必要である。
【0013】従って、例えば3MHz から50MHz までの
周波数帯域を使用して共振させることとすると、実用と
なる共振回路の種類(共振周波数の割り当て可能な数)
は10個前後ということになる。この10個前後の中か
ら2個を選んで共振タグに組み込むので、識別コードと
しての共振タグの種類は単純計算で102 =45個程度
になる。そのうち3個程度の組合わせについては、オプ
ションとして利用することとし、以下、この発明の実施
の形態に於ける共振タグ1の識別コードとしての種類は
42個であるものとする。
【0014】尚、共振タグを120度間隔で3等分する
ようにLC共振回路を扇状に形成して、1個の共振タグ
に3個のLC共振回路を搭載すれば、共振タグの種類は
単純計算で103 =120個程度に増えることになる。
【0015】而して、図2は斯かる共振タグ1から成る
識別コードを解析するシステムのブロック図であり、1
個の識別対象物7当り複数個の共振タグ1,1…を取り
付け、それらの共振タグ1,1…の組合せや並べ方(順
列)によってその識別対象物7の識別コードを取り決め
てある。即ち、個々の共振タグ1は42種類しかなくて
も、それらを複数個組合せて全体の識別コードとした
り、或いは同じ組合せでもその並べ方が異なれば識別コ
ードも異なるとして処理すれば、識別コードの数を相剰
的に増やすことができる。これにより、識別対象物7,
7…の個数がいかに多大であったとしてもその1個1個
に夫々固有の識別コードを付与することができる。
【0016】ここで、前記識別対象物7の具体例として
は、物流分野に於けるコンテナ、パレット、梱包用ケー
ス等、従来バーコードやICタグ等で識別していた種々
の物が考えられる。そして、該識別対象物7は、解析装
置8から延出された発信アンテナ9及び受信アンテナ1
0に対向するように配設され、且つ、共振タグ1,1…
の配置面(図中下端面)が発信アンテナ9及び受信アン
テナ10へ当てがわれる。尚、後述する如く、該共振タ
グ1,1…の配置面が発信アンテナ9及び受信アンテナ
10へ当てがわれていれば、識別対象物7を発信アンテ
ナ9及び受信アンテナ10のどの位置にどのような角度
で配設するか(相対的な位置関係)は問わない。
【0017】一方、前記解析装置8のCPU11は周波
数制御回路12及びタイミングコントロール回路13を
操作することにより、発信アンプ14からディストリビ
ュータ15へ高周波電流を出力する。この高周波電流の
周波数は3MHz から50MHzまでの間を極めて微小な周
期で増減している。また、前記発信アンテナ9は複数の
アンテナエレメント9e,9e…にて構成されており、
夫々のアンテナエレメント9e毎に前記ディストリビュ
ータ15へ接続されている。斯くして、ディストリビュ
ータ15を介して各アンテナエレメント9e,9e…か
ら前記識別対象物7へ向けて、3MHz から50MHz まで
の間を極めて微小な周期で増減するスキャン波が出力さ
れる。
【0018】このスキャン波の瞬間周波数が前記共振タ
グ1,1…の各LC共振回路6a,6bの共振周波数に
一致した時、そのLC共振回路6a又は6bが共振して
エコー波を反射する。このエコー波は前記受信アンテナ
10を構成するアンテナエレメント10e,10e…の
うち最も近いアンテナエレメント10eやその周辺のア
ンテナエレメント10e,10e…によって受信され
る。即ち、受信アンテナ10も前記発信アンテナ9と同
様に複数個のアンテナエレメント10e,10e…から
成り、具体的には図3に例示する如く、各アンテナエレ
メント10e,10e…をマトリクス状に配列した構造
になっている。
【0019】尚、これらの発信アンテナ9及び受信アン
テナ10は誘電体板に所定のパターンを印刷したマイク
ロストリップラインアンテナや誘電材料による単純なル
ープアンテナ等で構成される。また、同図(a)及び
(b)に於いては、受信アンテナ10の各アンテナエレ
メント10e,10e…は方形状に形成され、それが格
子状に組み合わされることによりマトリクスを形成して
いる。更に、同図(a)に於いては、受信アンテナ10
の各アンテナエレメント10e毎に前記発信アンテナ9
の各アンテナエレメント9eによって囲繞されており、
発信アンテナ9のアンテナエレメント9eと受信アンテ
ナ10のアンテナエレメント10eとは一対一に対応し
ている。これに対し、同図(b)に於いては、受信アン
テナ10に於ける縦一列のアンテナエレメント10e,
10e…毎に前記発信アンテナ9の各アンテナエレメン
ト9eによって囲繞されている。
【0020】一方、同図(c)に示す受信アンテナ10
は、各アンテナエレメント10e,10e…を正六角形
状に形成し、それをハニカム状に組み合わせたマトリク
ス構造をしている。そして、横一列のアンテナエレメン
ト10e,10e…毎に前記発信アンテナ9の各アンテ
ナエレメント9eによって囲繞されている。
【0021】発信アンテナ9及び受信アンテナ10の構
成はこれら3通りのものに限定されるものではないが、
受信アンテナ10のアンテナエレメント10e,10e
…については、後述する如く、共振タグ1,1…相互間
の配置位置関係を解析する必要から、縦横に配列したマ
トリクス構造でなければならない。また、そのマトリク
スの密度は前記識別対象物7の共振タグ1,1…の配置
密度よりも充分に密であることが必要である。マトリク
スの密度が疎らであると、1個のアンテナエレメント1
0eに複数の共振タグ1,1…からエコー波が入射して
しまい、解析不能になってしまうからである。言い換え
れば、前記共振タグ1,1…を識別対象物7に配置する
にあたっては該共振タグ1,1…自身のQ特性も考慮し
つつ、受信アンテナ10の分解能力をオーバーすること
がないように充分な間隔を置いて配置しなければならな
い。
【0022】図4は該識別対象物7に対する共振タグ
1,1…の配置例を示し、1個の識別対象物7当り6個
の共振タグ1,1…を、相互に充分な間隔を置き乍らサ
イコロの「六」の目状に配置してある。そして、この6
個の共振タグ1,1…の組合せ又は重複組合せで識別コ
ードを取り決める。然るに個々の共振タグ1の識別コー
ドとしての種類は42種類あるので、その中から6種類
を選ぶ組合せは426 =5,245,786個となる。
また、重複組合せは426 =10,737,573個と
なる。即ち、5,245,786個乃至10,737,
573個の識別対象物7,7…の1個1個に夫々固有の
識別コードを付与することができる。
【0023】而して、この図4に示す識別対象物7を前
述した図2に於ける識別対象物7として説明すれば、前
記受信アンテナ10に於ける最も近いアンテナエレメン
ト10eやその周辺のアンテナエレメント10e,10
e…によって受信されたエコー波は、それらのアンテナ
エレメント10e,10e…から前記解析装置8へ入力
される。そして、該アンテナエレメント10e,10e
…に一対一に接続された受信アンプ16,16…により
増幅された後、各アンテナエレメント10eからの受信
信号毎にセレクター17を介して順々に位相比較器18
及びサンプルアンプ19へ送られる。位相比較器18は
その受信信号と前記発信アンプ14からの出力信号との
位相差を読み取るとともに、サンプルアンプ19はその
受信信号を標本化する。そして、夫々その結果はA/D
コンバータ20にてデジタル変換されて前記CPU11
へ入力される。
【0024】CPU11はこの入力情報を基に、スキャ
ン波のどの周波数に対してエコー波の反射があったかを
解析することにより、前記識別対象物7に配置された共
振タグ1の種類を特定する。このようにして6個全ての
共振タグ1の種類が特定されると、その6個を組合わせ
た識別コードが特定されることになり、斯くして、その
識別コードの付された特定の識別対象物7が識別され
る。この操作を各識別対象物7,7…毎に行うことによ
り、5,245,786個乃至10,737,573個
の識別対象物7,7…を識別することができる。1個の
識別対象物7当りに配置する共振タグ1の個数を増やせ
ば、識別できる識別対象物7,7…の数は更に増加する
ことになる。
【0025】而して、本発明は例えば、図4に於けるサ
イコロの「六」の目状の配置のうち、図中左上隅の位置
等、全体の配置パターンの中で何れかの方向に偏った或
る特定の位置に全ての識別対象物7,7…について必
ず同一種類の共振タグ1Aを配置することとして識別コ
ードを取り決める。この場合、前記CPU11は各共振
タグ1A,1,1…の共振周波数だけでなく、どのアン
テナエレメント10eにエコー波が受信されたかも考慮
して解析を行う。この解析過程では画像処理と同様なフ
ィルタリング、パターンマッチング、相関関数処理個別
識別法等の手法を用いる。
【0026】そして、6個の共振タグ1,1…から反射
されたエコー波全てについて、それを最も近くで受信し
た6個のアンテナエレメント10e,10e…を確定す
るとともに、そのうちどのアンテナエレメント10eが
共振タグ1Aからのエコー波を受信したかを調べる。こ
うして、この共振タグ1Aの位置が定まれば、該共振タ
グ1Aを基準にすることにより、前記識別対象物7と受
信アンテナ10との相対的な位置関係の如何に拘わら
ず、他の5個の共振タグ1,1…が夫々前記識別対象物
7のどの位置に配置されているものであるかが判明す
る。例えば、共振タグ1Aに対して対角位置にある共振
ダク1は、図4に於いて識別対象物7の右下隅の位置に
配置されたものであることが判明する。これにより、共
振タグ1,1…の6個の組合せだけでなく、その順列配
置や重複順列配置により識別コードを定めることができ
る。
【0027】即ち、同じ6個の共振タグ1,1…の組合
せ(そのうち1個は固定されているので実質的には5個
の共振タグ1,1…の組合せ)でも、その配置される位
置が相互に異なれば識別コードも異なるとして処理する
ことができる。然るときは、識別可能な識別対象物7,
7…の数は、順列配置の場合415 =89,927,7
60個、重複順列配置の場合415 =115,856,
201個となる。これは前述した組合せや重複組合せの
場合と比較すると遙かに多く、識別コードの数としては
十分な個数である。
【0028】
【0029】
【0030】而して、この識別システムはスキャン波と
エコー波という電磁波を媒介としているので、共振タグ
1の表面が多少汚れていたり、識別対象物7の内部に埋
設されていたとしても、その汚れや識別対象物7の材料
が誘電体である限り、スキャン波やエコー波が遮られる
ことはない。従って、バーコードによる識別システムの
ように識別不能になることはない。
【0031】また、共振タグ1は構造上、温度や湿度並
びに衝撃等に対して影響を受けにくく、また、識別対象
物7の内部に埋設してしまえば外部から直接機械的、化
学的作用を受けることもない。更に、該共振タグ1はパ
ッシブ回路のみなので極めて安価である。斯くして、外
部からの影響を受けにくく、価格的にも安価な識別シス
テムが実現できる。
【0032】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該
改変せられたものに及ぶことは当然である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る識別シ
ステムはスキャン波とエコー波という電磁波を媒介とし
ているので、スキャン波を受けてエコー波を反射する共
振タグの表面が多少汚れていてもスキャン波やエコー波
が遮られることはない。従って、バーコードのように識
別不能にならないことは当然である。
【0034】また、共振タグは構造上、温度や湿度に対
して影響を受けにくいだけでなく、ICタグのように衝
撃等で簡単に破損されることもない。更に、識別対象物
の内部に埋設して使用することもでき、然るときは、外
部から機械的・化学的作用を直接受けることもない。ま
た、共振タグはパッシブ回路のみなので極めて安価であ
る。斯くして、外部からの影響を受けにくく、価格的に
も安価な識別システムを実現することができることも又
当然である。
【0035】一方、共振タグの有する共振周波数には個
数に限りがあり、物流システムのように多量の識別対象
物を扱う分野には到底対応しきれるものではなかった
が、斯かる共振タグを1個の識別対象物当り複数個配置
し、之をマトリクス状のアンテナエレメントから成る受
信アンテナで個々の共振タグ毎に解析できるように構成
することにより、識別個数を相剰的に増やすことがで
き、物流システム等の分野にも充分に対応することがで
きることも又当然である。
【0036】而して、本発明は上記のような識別システ
ムに於て、全ての識別対象物について或る特定の位置に
同一の共振周波数を有する共振タグを配置することによ
り、その共振タグを基準にした他の共振タグの配置位置
をも特定し乍ら、その識別対象物を識別するように構成
されているので、共振タグの組合せ又は重複組合せによ
る識別コードだけでなく、基準となる共振タグを除いた
他の共振タグの順列配置や重複順列配置によって識別コ
ードを定めることができ、斯くして、識別できる識別対
象物の数が一層飛躍的に増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】共振タグの一例を示し、(a)はその平面図で
あり、(b)はその底面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す解説ブロック図。
【図3】発信アンテナ及び受信アンテナのパターン例を
示す解説平面図。
【図4】識別対象物に対する共振タグの配置例を示す解
説平面図。
【符号の説明】
1 共振タグ 2 基板 3a,3b,3c,3d 回路パターン 5a,5b コンデンサ 6a,6b LC共振回路 7 識別対象物 8 解析装置 9 発信アンテナ 10 受信アンテナ 10e 受信アンテナのアンテナエレメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−195492(JP,A) 特開 平8−153172(JP,A) 特開 平4−257986(JP,A) 実開 昭63−188167(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06K 17/00 - 19/08 B65G 47/49

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々特定の共振周波数を有するLC共振
    回路パターンを1個の基板に1又は複数個配設すること
    により、1個当り1又は複数の共振周波数を有する共振
    タグを形成し、該共振タグを1個の識別対象物当り複数
    個、且つ、相互に間隔を置いて配置するとともに、該識
    別対象物へ向けて周波数の増減するスキャン波を出力す
    る発信アンテナと、共振タグからのエコー波を受信する
    アンテナエレメントを、マトリクス状に配列して成る受
    信アンテナと、前記アンテナエレメント毎の受信信号に
    基づいてその識別対象物に配置された共振タグを特定す
    ることにより、その識別対象物を識別する解析装置とを
    設けた識別システムに於て、全ての識別対象物について
    或る特定の位置に同一の共振周波数を有する共振タグを
    配置することにより、前記解析装置にてその共振タグを
    基準にした他の共振タグの配置位置をも特定し乍ら、そ
    の識別対象物を識別するように構成したことを特徴とす
    る識別システム。
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