JP2978164B1 - 封止用樹脂組成物および半導体封止装置 - Google Patents

封止用樹脂組成物および半導体封止装置

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Abstract

【要約】 【課題】 半導体封止装置の不純物特性を向上させ、ま
たリフロー後の耐湿劣化を防止し、信頼性の高い半導体
封止装置を提供する。 【解決手段】 (A)エポキシ樹脂、(B)ノボラック
型フェノール樹脂又は/及びノボラック型ナフトール樹
脂、(C)2,4,5-トリアリールイミダゾール並びに
(D)無機充填剤を必須成分とし、樹脂組成物に対し
て、前記(C)の2,4,5-トリアリールイミダゾールを0.
01〜5.0 重量%、また前記(D)の無機質充填剤を20〜
95重量%の割合で含有してなる封止用樹脂組成物であ
り、また、該組成物によって半導体チップが封止された
半導体封止装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体パッケージ
において成形性、耐リフロー性等の信頼性に優れたエポ
キシ樹脂組成物および半導体封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エポキシ樹脂材料の硬化促進剤と
しては、TPP、1,8-ジアザビスシクロ(5,4,0) ウンデ
セン-1(DBU)、イミダゾール類等が利用されてき
た。それぞれ固有の硬化性を示すため、封止樹脂に要求
される諸特性をすべて満たすことはできなかった。
【0003】なかでも、イミダゾール類は、比較的低温
条件で反応し、耐熱性に優れた硬化性を与えるため、成
形性、耐リフロークラック性の面では、他の硬化促進剤
と比較して優位に立っているものの、不純物特性や耐湿
信頼性において、他の硬化促進剤より大きく劣ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
である不純物特性、耐湿信頼性を向上させ、成形性、耐
リフロークラック性を保持させた、封止用樹脂組成物お
よび半導体封止装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、封止用エポキシ
樹脂組成物の硬化促進剤として2,4,5-トリフェニルイミ
ダゾールを使用することによって、不純物特性が向上
し、特に不純物の少ないエポキシ樹脂と併用することに
よって、上記目的が達成されることを見いだし、本発明
を完成したものである。
【0006】即ち、本発明は、 (A)95℃、20時間の煮沸・抽出によって求めた該エポ
キシ樹脂の塩素イオン含有量が 600ppm以下であり、
かつ95℃、20時間の煮沸・抽出を行って得られた抽出水
の電気伝導度が5 μs/cm以下であるエポキシ樹脂、 (B)ガスクロマトグラフィー法によって求めた遊離フ
ェノール量が1.0 重量%以下であるノボラック型フェノ
ール樹脂 (C)2,4,5-トリアリールイミダゾール並びに (D)無機充填剤を必須成分とし、樹脂組成物に対し
て、前記(C)の2,4,5-トリアリールイミダゾールを0.
01〜5.0 重量%、また前記(D)の無機質充填剤を20〜
95重量%の割合で含有してなることを特徴とする封止用
樹脂組成物である。また別の本発明は、この封止用樹脂
組成物の硬化物によって、半導体チップを封止してなる
ことを特徴とする半導体封止装置である。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる(A)エポキシ樹脂として
は、その分子中にエポキシ基を少なくとも2 個有する化
合物である限り、分子構造、分子量など特に制限はな
く、一般に封止用材料として使用されているものを広く
包含することができる。例えば、シクロヘキサン誘導体
等脂肪族系や、下記の一般式で示されるノボラック型
(化1)、ビフェニル型(化2)、ジシクロペンタジエ
ン型(化3)、ビスフェノール型、ナフタレン型(化
4)、多官能系(化5、化6)、ビスフェノールF型
(化7)、ビスフェノールA型(化8)の芳香族系のエ
ポキシ樹脂等が挙げられる。
【0009】
【化1】 (但し、式中nは1 以上の整数を表す)
【0010】
【化2】 (但し、式中、Rは水素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基またはt-ブチル基を示す)
【0011】
【化3】 (但し、式中nは1 以上の整数を表す)
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】 (但し、式中、R1 、R2 、R3 は水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t-ブチル基を、
nは1 以上の整数をそれぞれ表す)
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】 これらのエポキシ樹脂は、単独もしくは2 種以上混合し
て用いることができる。本発明の(A)エポキシ樹脂と
して、不純物の少ないものを採用すれば、(C)成分が
不純物特性の優れていることと相俟って樹脂の不純物を
各段に少なくすることができる。(A)エポキシ樹脂の
不純物として、95℃、20時間の煮沸・抽出によって求め
た該エポキシ樹脂の塩素イオン含有量が 600ppm以下
のものであること、95℃、20時間の煮沸・抽出を行って
得られた抽出水の電気伝導度が5μs/cm以下のもの
であることが望ましい。
【0017】本発明に用いる(B)成分は(A)エポキ
シ樹脂の硬化剤として用いられるもので、そのノボラッ
ク型フェノール樹脂としては、フェノール、アルキルフ
ェノール等のフェノール類とホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド等のアルデヒド類とを反応させて得られ
るノボラック型フェノール樹脂およびこれらの変性樹
脂、例えば下記の一般式に示されるフェノールノボラッ
ク樹脂(化9)、ザイログ型フェノール樹脂(化1
0)、ジシクロペンタジエン型フェノール樹脂(化1
1)、多官能型フェノール樹脂(化12)等の多価フェ
ノール樹脂が挙げられ、これらの樹脂は、単独もしくは
2 種以上混合して用いる。
【0018】
【化9】 (但し、式中、nは1 以上の整数を表す)
【0019】
【化10】 (但し、式中、nは1 以上の整数を表す)
【0020】
【化11】 (但し、式中、nは1 以上の整数を表す)
【0021】
【化12】 (但し、式中、R1 、R2 、R3 は水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t-ブチル基を、
nは1 以上の整数をそれぞれ表す)本発明に用いる
(B)成分のノボラック型フェノール樹脂には、ナフト
ール型樹脂を併用してもよい。ナフトール型樹脂として
は、ナフトール、アルキルナフトール等のナフトール類
とホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド等のアルデ
ヒド類とを反応させて得られるナフトール型フェノール
樹脂およびこれらの変性樹脂、例えば次式化13に示さ
れるザイログ型ナフトール樹脂等の多価ナフトール樹脂
が挙げられ、これらの樹脂は、単独もしくは2 種以上混
合して用いる。
【0022】
【化13】 (但し、式中、nは1 以上の整数を表す)フェノール樹
脂硬化剤は(B)成分のノボラック型フェノール樹脂と
所望により併用されるノボラック型ナフトール樹脂で構
成される。フェノール樹脂硬化剤の配合割合は、前述し
たエポキシ樹脂のエポキシ基(a)とノボラック型フェ
ノール樹脂及びノボラック型ナフトール樹脂のフェノー
ル性水酸基(b)との当量比[(a)/(b)]が0.1
〜10の範囲内であることが望ましい。当量比が0.1未満
もしくは10を超えると、耐熱性、耐湿性、成形作業性お
よび硬化物の電気特性が悪くなり、いずれの場合も好ま
しくない。従って上記の範囲内に限定するのが良い。
【0023】また(B)ノボラック型フェノール樹脂の
遊離フェノール量は、ガスクロマトグラフィー法によっ
て求めた遊離フェノール量が1.0 重量%以下のものであ
ることが望ましい。1.0 重量%を超えると、耐湿性が低
下するので好ましくない。
【0024】本発明に用いる(C)2,4,5-トリアリール
イミダゾールとしては、次の構造式に示されるものであ
る。
【0025】
【化14】 (但し、式中、Rはアリール基を表す) 具体的な例としては、2-(1-ナフチル)-4,5- ジフェニ
ルイミダゾールで次の構造式のものである。
【0026】
【化15】
【0027】2,4,5-トリアリールイミダゾールは、単独
もしくは他の硬化触媒と併用して使用し、2,4,5-トリア
リールイミダゾールの配合割合は、全体の樹脂組成物に
対して0.01〜5.0 重量%含有することが望ましい。この
割合が、0.01重量%未満では、硬化剤として機能せず、
5.0 重量%を超えると、封止樹脂の硬化が速すぎるた
め、実用に適さず好ましくない。
【0028】本発明に用いる(D)無機質充填剤として
は、シリカ粉末、チッ化珪素、アルミナ粉末、チッ化ア
ルミ、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化ア
ンチモン、タルク、炭酸カルシウム、チタンホワイト、
クレー、マイカ、ベンガラ、ガラス繊維等が挙げられ、
これらは単独又は2 種以上混合して使用することができ
る。これらの中でも特にシリカ粉末やアルミナ粉末が好
ましく、よく使用される。無機質充填剤の配合割合は、
全体の樹脂組成物に対して20〜95重量%の割合で含有す
ることが望ましい。その割合が20重量%未満では、耐熱
性、耐湿性、半田耐熱性、機械的特性および成形性が悪
くなり、また、95重量%を超えるとカサバリが大きくな
り、成形性に劣り実用に適さない。
【0029】本発明の封止用樹脂組成物は、エポキシ樹
脂、ノボラック型フェノール樹脂、2,4,5-トリフェニル
イミダゾールおよび無機質充填剤を必須成分とするが、
本発明の目的に反しない限度において、また必要に応じ
て、例えば天然ワックス類、合成ワックス類、直鎖脂肪
酸の金属塩、酸アミド類、エステル類、パラフィン類等
の離型剤、塩素化パラフィン、ブロム化トルエン、ヘキ
サブロムベンゼン、三酸化アンチモン等の難燃剤、エラ
ストマー等の低応力化成分、カーボンブラック、ベンガ
ラ等の着色剤、シラン系等のカップリング剤、やシリコ
ーンオイル等を適宜、添加配合することができる。
【0030】本発明の封止用樹脂組成物を成形材料とし
て調製する場合の一般的な方法としては、エポキシ樹
脂、ノボラック型フェノール樹脂、2,4,5-トリフェニル
イミダゾール、無機質充填剤およびその他の成分を配合
し、ミキサー等によって十分均一に混合した後、さらに
熱ロールによる溶融混合処理又はニーダ等による混合処
理を行い、次いで冷却固化させ、適当な大きさに粉砕し
て成形材料とすることができる。こうして得られた成形
材料は、半導体装置をはじめとする電子部品あるいは電
気部品の封止、被覆、絶縁等に適用すれば、優れた特性
と信頼性を付与させることができる。
【0031】本発明の半導体封止装置は、上記のように
して得られた封止用樹脂を用いて、半導体チップを封止
することにより容易に製造することができる。封止の最
も一般的な方法としては、低圧トランスファー成形法が
あるが、射出成形、圧縮成形、注型等による封止も可能
である。封止用樹脂組成物を封止の際に加熱して硬化さ
せ、最終的にはこの組成物の硬化物によって封止された
半導体封止装置が得られる。加熱による硬化は、150 ℃
以上に加熱して硬化させることが望ましい。封止を行う
半導体装置としては、例えば集積回路、大規模集積回
路、トランジスタ、サイリスタ、ダイオード等で特に限
定されるものではない。
【0032】
【作用】本発明の封止用樹脂組成物および半導体封止装
置は、硬化促進剤成分として2,4,5-トリアリールイミダ
ゾールを用いたことによって、目的とするものが得られ
るのである。即ち、2,4,5-トリアリールイミダゾール
は、樹脂組成物の不純物特性を向上させるとともに、半
導体パッケージにおいて耐湿性の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例によって説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。以下の実施例及び比較例において「%」と
は「重量%」を意味する。
【0034】実施例1 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(エポキシ当量26
4 、抽出水塩素イオン450 ppm、抽出水伝導度が 3μ
s/cm)16%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当量107 、遊離フェノールが0.2 %)9 %、前
記、化15に示した2-(1-ナフチル)-4,5- ジフェニル
イミダゾール0.3 %、溶融シリカ粉末74%、シランカッ
プリング剤0.4 %およびエステル系ワックス類 0.3%を
配合し、常温で混合し、さらに90〜95℃で混練してこれ
を冷却粉砕して成形材料を製造した。この成形材料を17
5 ℃に加熱した金型内にトランスファー注入し、硬化さ
せて成形品(封止品)をつくった。この成形品について
不純物濃度、耐湿性を試験したのでその結果を表1に示
した。
【0035】比較例1 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(エポキシ当量26
4 、抽出水塩素イオン450 ppm、抽出水伝導度が 3μ
s/cm)16%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当量107 、遊離フェノールが0.2 %)9 %、2-メ
チルイミダゾール0.3 %、溶融シリカ粉末74%、シラン
カップリング剤0.4 %およびエステル系ワックス類 0.3
%を配合し、常温で混合し、さらに90〜95℃で混練して
これを冷却粉砕して成形材料を製造した。この成形材料
を175 ℃に加熱した金型内にトランスファー注入し、硬
化させて成形品(封止品)をつくった。この成形品につ
いて不純物濃度、耐湿性を試験したのでその結果を表1
に示した。
【0036】比較例2 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(エポキシ当量26
4 、抽出水塩素イオン900 ppm、抽出水伝導度が10μ
s/cm)16%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当量107 、遊離フェノールが0.2 %)9 %、前記
化15に示した2-(1-ナフチル)-4,5- ジフェニルイミ
ダゾール0.3 %、溶融シリカ粉末74%、シランカップリ
ング剤0.4 %およびエステル系ワックス類 0.3%を配合
し、常温で混合し、さらに90〜95℃で混練してこれを冷
却粉砕して成形材料を製造した。この成形材料を175 ℃
に加熱した金型内にトランスファー注入し、硬化させて
成形品(封止品)をつくった。この成形品について不純
物濃度、耐湿性を試験したのでその結果を表1に示し
た。
【0037】比較例3 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(エポキシ当量26
4 、抽出水塩素イオン450 ppm、抽出水伝導度が3 μ
s/cm)16%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当量107 、遊離フェノールが5.0 %)9 %、前記
化15に示した2-(1-ナフチル)-4,5- ジフェニルイミ
ダゾール0.3 %、溶融シリカ粉末74%、シランカップリ
ング剤0.4 %およびエステル系ワックス類 0.3%を配合
し、常温で混合し、さらに90〜95℃で混練してこれを冷
却粉砕して成形材料を製造した。この成形材料を175 ℃
に加熱した金型内にトランスファー注入し、硬化させて
成形品(封止品)をつくった。この成形品について不純
物濃度、耐湿性を試験したのでその結果を表1に示し
た。
【0038】比較例4 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂(エポキシ当量26
4 、抽出水塩素イオン450 ppm、抽出水伝導度が10μ
s/cm)16%に、ノボラック型フェノール樹脂(フェ
ノール当量107 、遊離フェノールが0.2 %)9 %、前記
化15に示した2-(1-ナフチル)-4,5- ジフェニルイミ
ダゾール0.3 %、溶融シリカ粉末74%、シランカップリ
ング剤0.4 %およびエステル系ワックス類 0.3%を配合
し、常温で混合し、さらに90〜95℃で混練してこれを冷
却粉砕して成形材料を製造した。この成形材料を175 ℃
に加熱した金型内にトランスファー注入し、硬化させて
成形品(封止品)をつくった。この成形品について不純
物濃度、耐湿性を試験したのでその結果を表1に示し
た。
【0039】
【表1】 *1 :トランスファー成形により成形品をつくり、これを、175 ℃,8 時間の後 硬化を行った後にこれを砕き、180 ℃で2 時間熱水抽出し、イオンクロマトグラ フィーにより測定を行った。 *2 :トランスファー成形によって成形品をつくり、これを175 ℃,8 時間の後 硬化を行い、熱機器分析装置を用いて測定した。 *3 :成形材料を用いて、2 本以上のアルミニウム配線を有するシリコン製チッ プ(テスト用素子)をフレームに接着し、175 ℃で2 分間トランスファー成形し て、QFP−208P,2.8 mmt の成形品をつくり、これを175 ℃,8 時間の 後硬化を行った。こうして得た成形品を予め、85℃,40%RH,168 時間の吸湿 処理した後、Max240 ℃のIRリフロー炉を4 回通した。その後、127 ℃,2. 5 気圧の飽和水蒸気中でPCTを行い、アルミニウムの腐食による断線を不良と して評価した。
【0040】
【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明の封止用樹脂組成物および半導体封止装置
は、不純物特性に優れ、またIRリフロー後においても
剥離することなく、耐湿性に優れ、その結果、電極の腐
食による断線や水分によるリーク電流の発生等を著しく
低減することができ、しかも長期間にわたって信頼性を
保証することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 23/31 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 59/62 C08G 59/50 C08L 63/00 - 63/10 H01L 23/29

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)95℃、20時間の煮沸・抽出によっ
    て求めた該エポキシ樹脂の塩素イオン含有量が 600pp
    m以下であり、かつ95℃、20時間の煮沸・抽出を行って
    得られた抽出水の電気伝導度が5 μs/cm以下である
    エポキシ樹脂、 (B)ガスクロマトグラフィー法によって求めた遊離フ
    ェノール量が1.0 重量%以下であるノボラック型フェノ
    ール樹脂 (C)2,4,5-トリアリールイミダゾール並びに (D)無機充填剤を必須成分とし、樹脂組成物に対し
    て、前記(C)の2,4,5-トリアリールイミダゾールを0.
    01〜5.0 重量%、また前記(D)の無機質充填剤を20〜
    95重量%の割合で含有してなることを特徴とする封止用
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)95℃、20時間の煮沸・抽出によっ
    て求めた該エポキシ樹脂の塩素イオン含有量が 600pp
    m以下であり、かつ95℃、20時間の煮沸・抽出を行って
    得られた抽出水の電気伝導度が5 μs/cm以下である
    エポキシ樹脂、 (B)ガスクロマトグラフィー法によって求めた遊離フ
    ェノール量が1.0 重量%以下であるノボラック型フェノ
    ール樹脂 (C)2,4,5-トリアリールイミダゾール並びに (D)無機充填剤を必須成分とし、樹脂組成物に対し
    て、前記(C)の2,4,5-トリアリールイミダゾールを0.
    01〜5.0 重量%、また前記(D)の無機質充填剤を20〜
    95重量%の割合で含有した封止用樹脂組成物の硬化物に
    よって、半導体チップを封止してなることを特徴とする
    半導体封止装置。
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