JP2975081B2 - 組合せ秤 - Google Patents

組合せ秤

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JP2975081B2
JP2975081B2 JP2277994A JP27799490A JP2975081B2 JP 2975081 B2 JP2975081 B2 JP 2975081B2 JP 2277994 A JP2277994 A JP 2277994A JP 27799490 A JP27799490 A JP 27799490A JP 2975081 B2 JP2975081 B2 JP 2975081B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、組合せ秤に関し、組合せに選択された組に
係るそれぞれの物品がこれら物品を受入れるシュートの
排出口に同時に又は略同時に到達するように各ゲートを
時間を持たせて開放する組合せ秤に関する。
〔従来の技術〕
従来の組合せ秤の一例を第7図を参照して説明する。
1は分散フィーダ、2は分散フィーダ1上に物品を供給
するクロスヘッドフィーダである。分散フィーダ1の周
囲には放射状に複数台の直進フィーダ3、3・・・・が
設けられており、振動器4が振動したとき、分散フィー
ダ1から供給された物品をその先端側に搬送する。そし
て、これら直進フィーダ3の先端には供給ホッパ5、5
・・・・が設けられており、物品を保持することができ
る。これら供給ホッパ5の下方には、それぞ計量ホッパ
6−1、6−2、・・・・6−12が設けられ、これらが
空のとき、供給ホッパ5の供給ゲート7、7が開かれ
て、物品が供給される。これら計量ホッパ6には、それ
ぞれ重量検出器8が設けられ、計量ホッパ6に供給され
た物品の重量値を検出する。これらの計量ホッパ6の内
側の下方には、それぞれ補助ホッパ9−1、9−2、・
・・・9−12が設けられ、これらが空のとき、計量ホッ
パ6の図の内側ゲート11が開かれて、物品が供給され
る。そして、計量ホッパ6及び補助ホッパ9内の物品の
重量値に対して組合せ演算が行われ(この演算は選択部
等で行われるが、詳細な説明を省略する。)、との計量
ホッパ6及び補助ホッパ9から物品を排出するか選択さ
れ、例えば或る計量ホッパ6が選択されると、その計量
ホッパ6の図の外側ゲート10が開かれて、物品が右側の
集合シュート13を経て、下方の集合ホッパ14に投入され
る。また、或る補助ホッパ9が選択されると、補助ホッ
パ9のゲート16が開かれて、物品が集合シュート13を経
て集合ホッパ14等に投入される。
なお、計量ホッパ6−1・・・・が集合シュート13の
内周に沿って配置されている状態を第8図に示す。そし
て、第7図及び第8図に示す集合ホッパ14等を備える組
合せ秤は、第9図に示すように包装機18の上に2組設け
られている。包装機18は、集合ホッパ14内の物品を包装
機18側に排出するように、組合せ秤に信号を送り、排出
された物品を包装する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の組合せ秤は、計量ホッパ6及び補助ホッパ9の
集合シュート13に対する設置位置がそれぞれ相違してい
るし(例えば計量ホッパ6は補助ホッパ9よりも上に設
けられていることや、各計量ホッパ6−1、6−2・・
・・及び補助ホッパ9の排出口15までの距離が一致して
いないこと(第8図参照)等)、計量ホッパ6及び補助
ホッパ9から排出された物品が集合シュート13内面を通
過する径路の水平面に対する傾斜角θが各計量ホッパ6
等ごとにそれぞれ相違している。その為に、ホッパから
排出された物品が集合シュート13の排出口15に到達する
までの時間がホッパごとに夫々相違し、全ての物品が排
出口15から出始めてから出終るまでの時間が長くかか
る。そして、この排出時間が長いと、包装機18の1サイ
クル時間が長くなり、ひいては組合せ秤の1サイクル時
間も長くなり、組合せ秤の時間当りに行う計量処理回数
を増加させることのできない要因となる。そこで、この
ような問題を解決する為に第7図に示す従来の組合せ秤
では、集合シュート13の排出行15の下側に集合ホッパ14
を設け、物品を排出する排出時間を短くして、組合せ秤
の計量処理能力の向上の図ることとしている。
しかし、集合ホッパを設けた場合、その集合ホッパ、
そのゲートの駆動装置、制御装置等の種々の費用が余分
にかかるうえに、第9図に示すように集合ホッパの高さ
分だけ組合せ秤の全高さが高くなり、組合せ秤を据え付
ける部屋の天井もそれだけ高くする必要がある。
本発明は、上記問題点を解決する組合せ秤を提供しよ
うとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであ
り、第1の発明は、秤本体に複数台設けられ供給された
物品を排出するゲートを有するホッパと、この各ホッパ
に収容されている物品の重量を種々に組合せこれらの中
から予め定めた目標重量に等しいか近い合計重量の組を
選択する選択部と、上記ゲートが開いて排出される物品
を受け入れて下部に設けた排出口から物品排出する集合
シュートと、上記ホッパのゲートを開閉するものであり
上記選択部により選択された組に係るそれぞれの物品が
上記集合シュートの排出口に同時または略同時に到達す
るように上記各ゲートを時間差を持たせて開放する駆動
制御部と、を具備する組合せ秤において、 上記駆動制御部が、少なくとも物品と上記集合シュー
トとの摩擦係数、上記ホッパの上記集合シュートに対す
る設置位置及び上記ホッパから排出された物品が上記集
合シュート内面を通過する経路の水平面に対する傾斜
角、に基いて上記それぞれのホッパから排出された物品
が上記排出口に到達するまでの到達時間を上記各ホッパ
ごとに算出し、この算出した各々の到達時間に基いて上
記ホッパのゲートを開放するための時間差を算出して、
上記ゲートをこの算出した時間差を持たせて開放するこ
とを特徴とするものである。
第2の発明は、秤本体に複数台設けられ供給された物
品を排出するゲートを有するホッパと、この各ホッパに
収容されている物品の重量を種々に組合せこれらの中か
ら予め定めた目標重量に等しいか近い合計重量の組を選
択する選択部と、上記ゲートが開いて排出される物品を
受け入れて下部に設けた排出口から物品を排出する集合
シュートと、上記ホッパのゲートを開閉するものであり
上記選択部により選択された組に係るそれぞれの物品が
上記集合シュートの排出口に同時または略同時に到達す
るように上記各ゲートを時間差を持たせて開放する駆動
制御部と、を具備する組合せ秤において、 上記集合シュートの排出口付近を通過する物品を検出
する検出部を設け、上記駆動制御部が、上記それぞれの
ホッパより物品が排出されてから上記集合シュートを経
て上記検出部に検出されるまでの実測した到達時間に基
いて上記ホッパのゲートを開放するための時間差を算出
して、上記ゲートをこの算出した時間差を持たせて開放
することを特徴とするものである。
〔作用・効果〕
本発明によると、組合せに参加した物品が集合シュー
トの排出口に同時または略同時に到達するように、制御
駆動部が各ホッパのゲートを時間差を持たせて開放する
ことができるので、従来例のように集合ホッパを設けな
くとも、組合せに選択されてホッパより排出された物品
がシュートの排出口から出始めてから出終るまでの時間
を従来よりも短くすることができる。これにより、包装
機の1サイクル時間を短縮することができる。その結
果、組合せ秤の1サイクルの時間を従来よりも短縮する
ことができ、計量処理能力を向上させることができると
いう効果がある。この発明は特に1個の重量が軽く、落
下時に風の抵抗を多く受け、包装機への投入に比較的長
い時間を要する物品を計量する場合に有効である。
更に、集合ホッパを設けなくとも、各サイクルの所定
の時刻に包装機等へ物品を投入することができる効果が
ある。
また、この発明によると、集合ホッパを省略すること
ができるので、その場合、集合ホッパ、そのゲートの駆
動装置等の種々の費用を節約することができるうえに、
集合ホッパの高さ分だけ組合せ秤の全高さを低くするこ
とができ、従って、組合せ秤を据え付ける部屋の天井も
それだけ低くすることができるという効果もある。
そして、第1の発明によると、物品がシュートの排出
口に到達するまでの到達時間を計算により得ることがで
きるので、各ホッパのゲートを開放する時間差(ディレ
ータイム)を簡単にしかも迅速に算出することができ、
従来のように毎回ディレータイムを設定するわずらなし
さがないという効果がある。
第2図の発明によると、それぞれのホッパより物品が
排出されてからシュートを経て、検出部に検出されるま
での到達時間を実測して得ることができるので、第1の
発明と同様の効果があるうえに、第1の発明よりも実際
の稼働状態に即したディレータイムを算出して得ること
ができるという効果がある。
〔実施例〕
この発明の第1の実施例について第1図乃至第4図、
及び第7図を参照して説明する。なお、計量ホッパ6、
補助ホッパ9及び集合シュート13は、第7図に示すもの
と同等であり、同等部分は同一図面符号を使用し、その
詳細な説明を省略する。ただし、この組合せ秤は、集合
ホッパ14を設けていない。そして、選択部も従来例に示
すものと同等であり、つまり、第7図の集合シュート13
の上方に設置されている合計24個の計量ホッパ6及び補
助ホッパ9に収容されている物品の重量を種々に組合
せ、これらの中から予め定めて目標重量に等しいか近い
合計重量の組を選択することができ、かつ第9図の左側
の集合シュート13の上方の合計24個を計量ホッパ6等に
収容されている物品に対しても組合せ計量し、所望の合
計重量の組を選択することができる。
駆動制御部は、物品と集合シュート13との摩擦係数
μ、各ホッパの集合シュート13に対する設置位置及びホ
ッパから排出された物品が集合シュート13内面を通過す
る径路の水平面に対する傾斜角θとに基いて、それぞれ
のホッパから排出された物品が排出口15に到達するまで
の到達時間を算出し、この算出した各々の到達時間に基
いてホッパのゲートを開放するための時間差を算出す
る。そして、選択部により選択された2組の物品が各組
ごとに各排出口15に同時に到達するするように計量ホッ
パ6等の各ゲートを時間差(ディレータイム)を持たせ
て開放する。
次に、この実施例の組合せ秤及び包装機18の、タイム
チャートを第3図を参照して説明する。ただし、組合せ
計量及び排出は、2系統で同様に行われるので、1系統
のみについて説明する。
同タイムチャートは、計量ホッパ6−1、6−7が毎
回の組合せに選択された場合を表わしており、このよう
に計量ホッパ6−1、6−7を例にとったのは、計量ホ
ッパ6−1、6−7が選択された場合に1サイクルの時
間T2が最も長くかかるからである。同図に示すように選
択された計量ホッパ6−1、6−7は、1サイクル時間
T2おきに所定の時間差(ディレータイムtd)をおいて各
ゲートが開閉され、ゲートが閉じた状態で物品が投入さ
れ、計量ホッパ6−7の所定の安定時間経過後(計量ホ
ッパ安定時間)に組合せ演算(演算時間)を行う。ま
た、計量ホッパ6−1、6−7の各ゲートが開くと、一
定の到達時間taが経過した時に各物品が同時に排出口15
に到達し、各物品は一定の時間tb(排出口通過時間tb
をかけて排出口15を通過する。ただし、同図に示すよう
に計量ホッパ6−1から排出された物品が排出口15に到
達する到達時間は、計量ホッパ6−7の到達時間の2倍
かかるので、選択部が所望の組の選択を行った時t10
らtd時間経過後に計量ホッパ6−7のゲート10が開くよ
うに所定のディレータイムtdを設定する。勿論、図には
示していないが、他の全ての計量ホッパ6等に対するデ
ィレータイムを算出し、当該ホッパが選択されたとき、
そのゲートも所定のディレータイム経過後に開くように
設定する。
なお、包装機18は、排出口15より排出される物品を受
取ることができるように包装用フィルムをセットし(包
装用フィルム送り時間)、物品の排出が終了したときフ
ィルムをシールし、カットする。そして、所定の待機時
間経過後に同様のサイクル(サイクル時間T2)を繰り返
す。
従って、この組合せ秤と包装機18の1サイクル時間T2
は、計量ホッパ6−1のゲート10が開き始めてから計量
ホッパ6−7の安定時間が経過し、演算終了までの時間
により決る。
第4図は、従来の組合せ秤のタイムチャートを示す図
である。このタイムチャートは、この実施例の同等の構
成(第7図の集合ホッパを省略した構成)の組合せ秤を
使用して同等の物品を計量する場合を示すものである
が、この組合せ秤の各計量ホッパ6等のゲートは、組合
せ演算が終了した時(t10)に同時に開き、物品を排出
し始める。従って、排出された物品は、排出口15に同時
に到達せず、全物品が排出口15を通過する時間tcは、第
3図に示す時間tbの2倍かかっている。このように、物
品の排出口15を通過する時間が長くなると、物品を受取
る為の包装用フィルムの送り時間を長くする必要があ
り、これにより、包装機18の1サイクル時間T1が第3図
の1サイクル時間T2よりも長くなる。その結果、組合せ
秤の1サイクル時間もT1と長くなる。つまり、第4図に
示す組合せ秤の1サイクル時間T1は、包装機18が包装用
フィルムを送り始めてからカットが終了するまでの時間
によって決る。
このように、第3図のタイムチャートは、各ホッパか
ら排出される物品が排出口15に到達する時間を一致させ
ることにより、計量ホッパ6−1のゲートが開き始めて
から演算終了までの時間が第4図の場合よりも長くなっ
ているが、第3図の包装用フィルム送り時間が第4図に
示すものよりも短くすることができ、それ故、第3図の
包装機18の1サイクル時間を第4図のものよりも短くす
ることができる。従って、第3図のタイムチャートによ
れば、組合せ秤及び包装機の全体の1サイクル時間T2
第4図の1サイクル時間T1よりも短くすることができ
る。
次に、本稼働前に、各ホッパのゲートを開けるディレ
ータイムを算出する手順を第1図のフローチャートを使
用して説明する。まず、作業者が被計量物品と集合シュ
ート13の内面との摩擦係数μ、全ての計量ホッパ6及び
補助ホッパ9の集合シュート13に対する位置(第7図に
示す補助ホッパ9−1では高さh1と距離S1)、夫々の計
量ホッパ6等から排出された物品が集合シュート13内面
を通過する径路の水平面に対する傾斜角θ(補助ホッパ
9−1では傾斜角θ=θである。)を操作部(図示せ
ず)を操作して入力する(ステップ100)。次に、これ
らデータに基いて、組合せ秤に設けられているマイクロ
コンピュータが各計量ホッパ6等ごとに、物品のホッパ
より排出されてから集合シュート13の排出口15に到達す
るまでの到達時間を算出する(ステップ102)。例え
ば、第7図に示す補助ホッパ9−1についての到達時間
thは、補助ホッパ9より物品が排出されてから集合シュ
ート13に衝突するまでの時間t1と、集合シュート13に衝
突した物品が排出口15まで滑落する時間t2との合計時間
である。ここで、 h1=gt1 2/2より t1=(2h1/g)1/2 また、物品が集合シュート13を滑落する加速度αは、 α=g(sinθ−μcosθ) である。また、 S1=v0t2+α1t2 2/2より、 初速度度v0=0とすると、 t2=(2S11/2 ={2S1/g(sinθ−μcosθ1/2 となる。
従って、補助ホッパ9−1についての到達時間thは、 th=t1+t2 =(2h1/g)1/2+{2S1/g(sinθ−μcosθ)}1/2 によって算出することができる。ただし、gは重力加速
度である。
次に、各ホッパから排出された物品が排出口15に同時
に到達するように、夫々のホッパについてディレータイ
ムを算出する(ステップ104)。なお、各ホッパから排
出された物品が排出口15に到達する時刻は、第3図に示
すように各サイクルにおいて組合せの選択が行われた時
(t10、t11、t12、t13・・・・)から一定時間ta経過後
となるように設定してある。そして、この算出した夫々
のディレータイムは、各ホッパに対応させて記憶部(図
示せず)に記憶する(ステップ106)。
次に、本稼働時における組合せ秤の動作を第2図のフ
ローチャートを参照して説明する。まず、従来例と同様
に計量ホッパ6に供給された物品を計量し、選択部が各
ホッパに収容されている物品の重量を種々に組合せ、こ
れらの中から予め定めた目標重量に等しいか近い合計重
量の組を選択する(ステップ200)。そして、選択が行
われた時点(例えば時刻t0)から、選択された組に係る
ホッパごとに記憶部に記憶されているディレータイム
(例えば時間td)が経過した時に(ステップ202)、駆
動制御部が対応するホッパのゲート(例えば計量ホッパ
6−7のゲート10)を開放する(ステップ204)。そし
て、選択された組に係る全ホッパのゲートを開放する
と、(ステップ206)、この排出サイクルが終了する。
第2実施例の組合せ秤を説明する。この実施例と第1
実施例とが相違するところは、第1実施例では第1図の
フローチャートに示すように本稼働前に摩擦係数μ等の
種々のデータを入力すると、駆動制御部が各ホッパごと
にディレータイムを算出して記憶部に記憶したが、第2
実施例では第7図に示すように各ホッパから排出された
物品が排出口15に到達した時、その滑落してきた物品を
検出する検出器17、17を集合シュート13の排出口15付近
に設け、本稼働前に物品が各ホッパより排出され始めて
から排出口15に到達するまでの到達時間を実測し、その
実測値に基いて駆動制御部が各ホッパごとのディレータ
イムを算出して記憶部に記憶するところである。
なお、計量ホッパ6、補助ホッパ9集合シュート13等
は第7図に示すものと同等であり、そして本稼働時にお
ける組合せ秤の動作も第2図のフローチャートに示す内
容と同等であるので、それらの詳細な説明を省略する。
第3実施例を第5図及び第6図のフローチャートを参
照して説明する。なお、計量ホッパ6、補助ホッパ9及
び集合シュート13等は第7図に示すものと同等であり、
その詳細な説明を省略する。
この実施例では、第5図に示すように本稼働前におい
て、ステップ100と同様に摩擦係数μ等の種々のデータ
を入力すると、(ステップ300)、駆動制御部が各ホッ
パごとに到達時間を算出して(ステップ302)、記憶部
に記憶する(ステップ304)。そして、第6図に示すよ
うに本稼働時では、ステップ200と同様にして組合せ計
量を行い、選択部が所望の重量の組を選択する(ステッ
プ400)。そして、この選択された組に係るホッパに対
応して記憶されている到達時間のうち一番長い到達時間
が経過した時に、他の選択されたホッパから排出された
物品が同時に排出口15に到達するように、夫々のホッパ
ごとにディレータイムを算出し(ステップ402)、夫々
のディレータイムが経過した時に対応するゲートの次々
に開放する(ステップ404、406)。そして、選択された
組に係る全ホッパのゲートを開放すると(ステップ40
8)、排出が終了する。
この実施例によると、選択された組に参加する物品の
夫々の到達時間のうち、一番長い到達時間が経過した時
に、選択された他の物品が排出口15に同時に到達させる
ことができるので、各ホッパに対応するディレータイム
が第1実施例よりも短くなることがある。従って、計量
ホッパを安定時間の長くかかる物品を計量する場合、組
合せに参加する物品の個数を第1実施例の場合よりも多
くすることができる。
ただし、上記実施例では、物品を2系統の計量ホッパ
6に供給して組合せ計量を行う組合せ秤に適用したが、
1又は3系統以上の計量ホッパ6を備える組合せ秤にも
適用することができる。
そして、上記実施例では各ホッパから排出された物品
が集合シュート13の排出口15に同時に到達するようにデ
ィレータイムの算出したが、このようにすると物品の種
類によっては排出口15でブリッジを起す場合がある。従
って、このような物品を計量する場合は、少し時間をず
らして物品が排出口15に到達するようにディレータイム
を算出し、ブリッジを起さないようにする必要がある。
更に、本発明は、補助ホッパ9が設けられていない組
合せ秤にも適用することができる。
また、第1、第3の実施例において、各種物品と集合
シュートとの種々の摩擦係数μ及びホッパの集合シュー
トに対する設定位置等を各種データを予め記憶部に記憶
しておき、または、第2実施例において、予め各種物品
ごとに各ホッパから排出された物品が排出口に到達する
までの実測した到達時間を記憶部に記憶しておき、本稼
働の際に作業者が操作部を操作することにより、所望の
物品を入力するだけで駆動制御部にその物品を対応する
ディレータイムを算出させ、このディレータイムを自動
的に設定することができるようにもすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の組合せ秤に係るディレー
タイムを算出するフローチャート、第2図は同実施例の
組合せ秤の本稼働時における動作を示すフローチャー
ト、第3図は同実施例の組合せ秤及び包装機の動作を示
すタイムチャート、第4図は従来の組合せ秤及び包装機
の動作を示すタイムチャート、第5図は同発明の第3実
施例の組合せ秤に係る到達時間を算出するフローチャー
ト、第6図は第3実施例の組合せ秤の本稼働時における
動作を示すフローチャート、第7図は従来の組合せ秤の
外観を示す断面図、第8図は従来例を計量ホッパの配置
を示す平面図、第9図は従来例の集合シュート等が包装
機に取付けられた状態の外観を示す正面図である。 6(6−1〜6−12)……計量ホッパ、9……補助ホッ
パ、10、11……計量ホッパのゲート、16……補助ホッパ
のゲート、13……集合シュート。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】秤本体に複数台設けられ供給された物品を
    排出するゲートを有するホッパと、この各ホッパに収容
    されている物品の重量を種々に組合せこれらの中から予
    め定めた目標重量に等しいか近い合計重量の組を選択す
    る選択部と、上記ゲートが開いて排出される物品を受け
    入れて下部に設けた排出口から物品を排出する集合シュ
    ートと、上記ホッパのゲートを開閉するものであり上記
    選択部により選択された組に係るそれぞれの物品が上記
    集合シュートの排出口に同時または略同時に到達するよ
    うに上記各ゲートを時間差を持たせて開放する駆動制御
    部と、を具備する組合せ秤において、 上記駆動制御部が、少なくとも物品と上記集合シュート
    との摩擦係数、上記ホッパの上記集合シュートに対する
    設置位置及び上記ホッパから排出された物品が上記集合
    シュート内面を通過する経路の水平面に対する傾斜角、
    に基いて上記それぞれのホッパから排出された物品が上
    記排出口に到達するまでの到達時間を上記各ホッパごと
    に算出し、この算出した各々の到達時間に基いて上記ホ
    ッパのゲートを開放するための時間差を算出して、上記
    ゲートをこの算出した時間差を持たせて開放することを
    特徴とする組合せ秤。
  2. 【請求項2】秤本体に複数台設けられ供給された物品を
    排出するゲートを有するホッパと、この各ホッパに収容
    されている物品の重量を種々に組合せこれらの中から予
    め定めた目標重量に等しいか近い合計重量の組を選択す
    る選択部と、上記ゲートが開いて排出される物品を受け
    入れて下部に設けた排出口から物品を排出する集合シュ
    ートと、上記ホッパのゲートを開閉するものであり上記
    選択部により選択された組に係るそれぞれの物品が上記
    集合シュートの排出口に同時または略同時に到達するよ
    うに上記各ゲートを時間差を持たせて開放する駆動制御
    部と、を具備する組合せ秤において、 上記集合シュートの排出口付近を通過する物品を検出す
    る検出部を設け、上記駆動制御部が、上記それぞれのホ
    ッパより物品が排出されてから上記集合シュートを経て
    上記検出部に検出されるまでの実測した到達時間に基い
    て上記ホッパのゲートを開放するための時間差を算出し
    て、上記ゲートをこの算出した時間差を持たせて開放す
    ることを特徴とする組合せ秤。
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Cited By (1)

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