JP2967096B2 - ガスライターの炎長調整装置 - Google Patents

ガスライターの炎長調整装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスライターの炎長調
整装置(燃料の流量調整装置)、特に温度の上昇により
燃料ガスの圧力が増大し、それにより炎長が伸長してゆ
くのを自動的に抑制する炎長調整装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりガスライターの炎長調整装置と
しては種々の形のものが提案され、又製造されている
が、その殆どのものは、燃料を通過させる調整部材があ
り、その圧縮度により燃料の流量を規制して所定の炎長
を得るようにしたものである。その場合に、圧縮度をネ
ジの回転により変更可能にしておけば使用者が自分で炎
長を変更調節出来ることとなる。
【0003】図7は、従来より製造・販売されているラ
イターの一例として示す説明断面図である。これはヤス
リ発火石点火方式のライターであるが、ピエゾ点火方式
でも炎長調整装置については同一である。(上部キヤッ
プ付近は断面にしていない)このライターは外ケース1
とキヤツプ2による箱形のライターであり、内部には燃
料タンク8が組み込まれる。タンクはその本体9と頭部
10、更にバーナーバルブ外筒11を組み合わせハンダ
付けして作られ底部には注入弁12が設けられている。
この説明図はキヤップが開かれ、ガスバルブ開放レバー
7が働き、燃料ガスが延長ノズル21の先端から放出さ
れている状態を示している。このときにヤスリ4が同軸
のローラー3により回されると、石押しスプリング6に
てヤスリに押圧されている発火石5は摩擦発熱しつつ削
られ、火花となって飛び出しガスに点火して炎が作られ
る。
【0004】次に炎長調整装置について説明する。燃料
タンク8中のガスは、バーナーバルブ外筒11と炎長調
整ネジ13に開けられている通路14a、14bを通り
円板状の固定子15の下面に導かれる。更に15の外周
より円板状の炎長調整部材16を浸透通過する。このと
き部材16の圧縮度により流量が規制される。燃料ガス
は外筒11の中間壁中央に設けられたガス導出孔17の
部分で充分にガス化して放出される。炎長調整ネジ13
を回すと、炎長調整部材16は円板状固定子15と外筒
中間壁の間に圧縮保持されているから、調整ネジ13の
締め込み、緩めに従い圧縮度を変えられ通過する燃料の
流量は変わり、結果として炎長が変わることとなる。
前記ガス導出孔17は、ライター不使用時はバーナー弁
捍19の下端に組み付けられている弁ゴム18により閉
塞されている。使用者がライターのキヤップを上げる
と、ガスバルブ開放レバー7が押されてバーナー弁捍は
持ち上げられ弁ゴム18による導出孔17の閉塞は開放
される。(説明図はこの開放状態を示す。)以上の例で
は円板状の固定子と調整部材を重ね合わせる方式で説明
したが、このほか固定子の上に、円板状の調整部材とそ
の上下に金網を組み合わせて重ねることも多い。この場
合は調整部材の内部浸透でなく、圧縮された調整部材が
外周に向かって膨れ張り出して、バーナーバルブ外筒の
内壁に圧接する、その度合いにより燃料の流量が規制さ
れることとなる。ただしこの場合でも炎長調整ネジの締
め込み・緩めにより調整部材の圧縮度を変えて燃料の流
量を規制し、結果として炎長を変えるという点では何ら
異なるところはない。以上のバーナーバルブ・炎調整各
部品の要所にはガス洩れをせぬ祥にラバーOリングを入
れてあり、説明図に示す通りである。
【0005】図8は第二の従来例として、大量生産され
ている使い捨てライターの標準的なものを説明する断面
図である。タンク本体9にバーナーバルブ外筒11と一
体に作られているタンク上蓋が熔着接合されて燃料タン
ク8を形成している。使用者がヤスリ横車3を回すと、
石押しスプリング6によりヤスリ4に押し当てられてい
る発火石5は摩擦発熱しつつ削られて火花となって飛び
出す。このときヤスリ横車3を回した指は更にガスバル
ブ開放レバー7の右端を押し下げるから、反対端はノズ
ルスプリング20の反発力に抗して上り、ノズル弁捍1
9を持ち上げて弁ゴム18はガス導出孔17の閉塞を開
くので、ノズルの先端からガスが噴出し火花により点火
されて炎が作られる。
【0006】炎長調整装置について説明する。タンク内
のガス燃料は芯ホルダー(集熱筒)14dにより保持さ
れた吸い上げ芯14cを通って、釘状固定子15の下面
に導かれ更にその外周から中央に丸孔を有する炎長調整
部材16に浸透通過する。調整部材16は釘状固定子1
5の上面と、ノズル底22の下面の間に挟持圧縮されて
おり、その圧縮度により燃料の通過流量を規制してい
る。通過したガスは、使用時に弁ゴム18の閉塞が開け
ば導出孔17から弁捍の横孔を経て内部に入り、ノズル
の先端から噴出する。炎長調整部材の圧縮度はノズルネ
ジ23にハメ合わされているリング24を回す事により
変えられる。ネジの締め込み・緩めによりノズルネジ2
3に圧入固定して居るノズル底22が上下に動き、圧縮
度が増減され、結果として炎長が伸長或は短縮させ得る
のである。
【0007】以上図7・図8により従来例を説明した
が、此等は何れもライターの使用者が環境温度や自らの
好みに応じて、炎長を調節することを意図したものであ
る。ガスライターの燃料としては現在の所殆どが、L.
P.G.(液化石油ガス)を用いており、このガス圧力
の温度に対する変化は極めて大きい。図5はこの変化を
示す図で、ガスライター用に使用されている標準的なガ
スの圧力−温度曲線である。これに見られるように、ラ
イターの一般的な使用環境の中で燃料ガス圧力は大きな
範囲をもって変化することとなりライターの炎長も、そ
れにより大きく変化してしまう。このため前記従来例の
如く、炎長調節可能な構造として使用者に対応して貰う
様に期待した商品が大半である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これまでに述べてきた
ように、ガスを燃料とするライターにおいては環境温度
によりガスの圧力が変化し、炎長が変わるのは避けられ
ないことであった。主な目的であるタバコに点火する事
を考えても、炎長は最低15mm(炎の先端が少し赤く
なる長さ)は欲しいし、一方長くなっても50mm以下
に納めるのが安全を考えると望ましい。ガスライターが
広く普及した事、交通手段が発達し異なる環境の地域に
誰でも簡単に短時間に移動可能になってきた事。などを
考え合わせると、どうしても使用者に環境に応じて炎長
調整を期待せねば、ならなくなってしまう。但し一方に
おいて使用者が高温の場所、例えば日光の直接当たる場
所、或はストーブの近くなど、にライターを置いていた
時等に、予想外の長い炎が出た為に、毛髪・衣服へ燃え
移り火傷を負うといった不幸な事故例も後を絶たないの
が現実である。5゜C前後の低温環境でも、実用に差し
支えのない炎長を確保し、一方高温時には使用者の注意
深い炎調節に期待しなくても、ライター自身が自動的に
炎長の伸長を抑制する炎長調整装置が備えられれば、前
述のような不幸な事故の防止が可能と考える。本発明の
課題とする所は、この自動炎長調整装置の実現にある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】この課題を実現する為の手
段として、通常の生活環境にて考えられる低温度におい
て先ず必要な炎長を確保し、一方携帯用ライターとして
のポケット内の温度(23゜C〜30゜C程度)を越え
る温度からスタートし炎長調整部材の圧縮度を自動的に
強めてゆく力を発生する装置を提案する。そしてその力
を、形状記憶部材が所定の温度を越えると、記憶原形状
を回復せんとして発生する力を利用する。形状記憶部材
はその記憶原形状に復帰せんとするのを抑制すると、そ
れに対し反発する力が生まれ、その力は温度が上昇する
につれ増大する。従って適切な設計条件の下に、炎長を
規制している調整部材を挟持圧縮している部分にこの力
を加えてやれば、所定の温度を超えた所から炎長調製部
材の圧縮度を増してゆくこととなり、結果として所定の
温度を超えた所から、ガスの圧力の増大による炎長の伸
長を、このガス流量抑制により相殺し、使用者に危険を
感じさせるような大幅な炎長の伸びを防止できるのであ
る。そして温度が下がると、形状記憶部材に発生した力
は失われ、炎調整の状態は元に戻る。
【0010】
【 作用 】我々が目的とする所は既に述べた所で明ら
かであるが、更に作用条件について考えてみる。 温度条件 (通常のライターが置かれる環境温度) 低温 5°C前後 炎長 15〜20mm 携帯時温度 約 23°C〜30°C 掛長 30〜40mm (一般に5°Cから30゜Cに温席が上がると、炎長は
約2倍強になる。)これに対して、使用者が不注意にや
や高温の場所にライターを置いた場合には、温度は容易
に40゜C〜50゜Cさらには60゜Cを超える事もあ
り得る。燃料ガスの圧力−温度曲線から見て、これをそ
のまま放置すれげ炎長は伸長して50mm・60mm・
75mmと急激に伸び、不用意に点火した場合の危険は
明らかである。これまでのライターで炎長調整装置をみ
ると、その調整部材の圧縮厚みの変化範囲はわずかで、
5/100mm乃至15/100mm程度で十分な炎長
変化の幅(50mm〜60mm)を得ている。従って我
々は炎長調整部材の材質・大きさ・厚みを適切に選定
し、これと組み合わせる形状記憶部材も、変形(変位)
を最小限にして、その時発生する反発力のみを利用し、
例えば30°Cを超える辺りからスタートして、温度が
上昇するにつれて反発力も増大するような性質のものを
選び、組み合わせれば目的を達成できる。一例として図
6に温度と炎長の変化曲線を参考として示す。30°C
を超えた後の点線は従来例の場合、実線は本発明の処置
をした炎長調整装置によるものである。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
と図2は実施例を示す断面図である。容易に比較出来る
よう、図7・図8にて示した従来例を活用して実施例と
したので、共通の部品の記号は同一にしてある。またラ
イターとしての機能については、炎長調整に関する以
外、全く同じなので説明は省略する。
【0012】図1は第一の実施例を示す。1Aはライタ
ー全体図・1Bは発明の重要点を説明する部分拡大図で
ある。炎長調整ネジ13の上部、全長の30%近くまで
直径が細くしてあり、この部分に形状記憶合金のコイル
31が全密着の状態で嵌込まれている。(圧入でなく遊
嵌状態)このときコイル31の高さは調整ネジ13とほ
ぼ同一の高さにしておく、合金コイル31は所定の変態
点温度以下のときは、軟らかくバネ性も無いから、この
場合の炎長調整部材16の圧縮は従来例の場合と何ら変
わる所はない。(調整ネジ13を締め円板状固定子15
を押上げ望む炎長にすれば良い。)ライター温度が上昇
し形状記憶合金コイルの温度が変態点温度を超えると、
コイル31は全密着の状態からもとの伸長した原形状に
復帰しようとするが、直上にある円板固定子15に遮ら
れて変形できず、ここに固定子15を押し上げる力を生
じ、僅かに変位して炎長調整部材16の圧縮度を増し
て、温度の上昇からガス圧増大、炎長伸長、となるのを
相殺して自動的に大きな炎長の変化を防止するのであ
る。
【0013】図2は第二の実施例を示す。図1と同じ
く、2Aはライター全体図・2Bは部分拡大図である。
この第二の例では炎長調整部材16を圧縮するのは、ラ
イターの上側より組み付けるノズルネジ23と、それに
圧入固定したノズル底22である。炎長調整部材16は
釘状固定子15と組み合わされ、吸い上げ芯ホルダー1
4dの上に載った形になっている。芯ホルダー14dの
上端はつば状に張り出して下り、このつばの下に形状記
憶合金コイル31を第一の例と同じく全密着の状態で嵌
込んでおく。コイル31の下端はバーナーバルブ外筒1
1の下部に作られている段部にあたり支えられる。ノズ
ルネジ23を締め込むと、炎長調整部材16はノズル底
22下面と、形状記憶合金コイル31・芯ホルダー14
dに支えられた釘状固定子15の上面の間で圧縮され、
ガスの通過量を規制し望みの炎長が得られる。ライター
の温度が上昇し形状記憶合金コイルの変体点温度を越え
ると、合金コイル31は、密着状態からもとの伸長状態
に復帰せんとするが、ノズル底22に遮られて殆ど変形
できず、釘状固定子を押しあげる力を発生する。そして
この力は温度の上昇につれて強まる。この力により炎長
調整部材の圧縮度が増し、温度上昇・ガス圧増大・炎長
伸長となるのを相殺・抑制し、自動的におおきな炎長変
化を防止出来るのである。更に第二実施例の部分的な変
更例として、部分拡大図 図2C を提示する。これは
図2B にたいして、バーナーバルブ外筒11の内面
途中に段をつけてこれにてホルダー14dを支持させた
点が、図2B と異なっている。さきに
【0010】にて説明したが、通常炎長調整部材の圧縮
厚みの変化の幅は、5/100〜15/100mm程度
で極めて小さい。圧縮の力を受けるのに形状記憶合金コ
イル31を介在させた場合、全密着の状態で受けたとし
てもコイルの形状の多少の崩れから、炎長調整部材の圧
縮度が変化してしまう恐れも出てくる。この変化を防止
するために、上からの力を芯ホルダー14dつば部をバ
ーナーバルブ外筒11の内面に設けた段部にて受け止
め、形状記憶合金コイル31は全密着の状態にて、芯ホ
ルダー14dのつば下面からバーナーバルブ外筒11の
下部の段までの寸法になるようにしておく。この様にす
れば通常の温度条件の下では合金コイル31には力の加
わる事は無く、形崩れの恐れはなくなる。環境の温度
上昇し、合金コイル31が伸長せんとすると、芯ホルダ
ー14dつば下面に押し上げ方向の力が加わり、炎長調
整部材の圧縮を増大する事となり、炎長の伸びるのを自
動的に抑制する。なおこの 図2C の例では、芯ホル
ダー14dのつば下面を段部に当てて受けたが、その上
の部品、固定子15の下面を段部に当てて受けても同様
の効果が得られる
【0014】さきに作用の所で説明したように、形状記
憶合金コイルの変態点温度を30゜C程度にしておけ
ば、低温環境から携帯ライターとしての常用温度まで使
用者に不便を感じさせる事無く、しかも40゜C・50
゜Cと温度が上昇してもライター自身が自動的に炎長の
伸長を抑制してくれるので、使用者に炎調整をして貰う
必要もなくなり、炎調整リングは不要・調整ネジ部品の
簡略化も可能と言える。
【0015】実施例の補追として、図3と図4A.図4
Bを提示する。図3は第二の実施例において吸い上げ芯
ホルダー14dを省略して、この発明において不可欠の
部品である形状記憶合金コイルに吸い上げ芯ホルダー
(集熱筒)の役目も兼ねさせる省部品タイプである。部
分拡大図、図3にて説明する。図中31は形状記憶合金
コイルであり、その下端はバーナーバルブ外筒11の段
部に支えられ、上端釘状固定子15に接している。この
コイル31の内側には吸い上げ芯14cが嵌め込まれて
おり、合金コイル31の全密着高さと同じ寸法の所で段
を付けて径を細め、それがバーナーバルブ外筒11の下
部内側の段に当たり抜け落ちを止めている。合金コイル
31の作用については、図2の例の場合と全く同じであ
り、温度上昇・炎長伸長を抑制して目的を果たす。吸い
上げ芯のホルダー14dについては、本来目的は集熱筒
であり燃料ガス液が持っている熱を、気化熱を必要とす
る釘状固定子15に供給するためにホルダー14dの上
端面と固定子15の裏面を圧接させ熱伝導を計ったもの
である。この省部品タイプの図3にては、合金コイル3
1は吸い上げ芯14cのまわりを巻いて十分にガス液と
接しており、芯ホルダー14dを省略してもその代役を
果たすことが可能である。
【0016】次に図4A.図4Bについて説明する。こ
れまでに提示した実施例では、いずれも最も製造が容易
で必要な力も得易いコイルバネ方式で、形状記憶合金を
活用する方式を示した。ただし設計の条件によっては板
バネによった方がよい場合もありうるので、ここに簡単
に補追図示しておく。 図4Aにおいて、 M.W. ・・・は、単なる金属
座金 32.32’.32”・・・は、形状記憶合金板バネ (説明図では変態点温度を超え原形状に戻った形)を示
すが、これを適当な枚数交互に積み重ねればコイルと同
様な効果・結果を得ることになる。即ち変態点温度以下
では、図に示した形状記憶合金板バネは軟らかくライタ
ーに組み込んだ状熊では板厚そのままの、金属座金と同
じ状熊になる。変態点温度を超えると原形状(スプリン
グ座金状)に戻らんとして、力を発生するので、これを
コイルの場合と同様に利用すればよい。図4Bに中孔の
ない板バネの形を一つ示しておくが、これも同様でライ
ターに組込み時には単なる平板になり、温度が所定以上
に上がれば図示の形にならんとして、目的に対し必要な
力を発生するのでこれを利用するのである。
【0017】以上本発明につき、図1A.図1B.図2
A.図2B.図2C.図3.図4A.図4B.を提示し
つつ説明してきた。但し本発明はこれらの実施例のみに
限定されるものでは無く、請求の範囲に記された考えの
下に、種々の設計の炎長調整装置に適用され得るもので
あることは言うまでもない。さらに上記の実施例では、
本発明にいう形状記憶部材の例として、合金コイルバネ
・板バネを例示したが、本発明に言う形状記憶部材は合
金のみに限る必要もなく、所定の温度を越えたときに、
炎長調整部材に自動的に力を加えて圧縮度を強め、ガス
圧の上昇による炎長の伸長を相殺・抑制するものであれ
ばよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明ガスラ
イターの炎長調整装置は、燃料の流量、つまりは炎長を
規制し調整している炎長調整部材の圧縮度を、形状記憶
部材の対温度特性を活用して温度の上昇に応じて自動的
に強め、燃料ガス圧の増大による炎長の伸長を相殺・抑
制している。これまで長年にわたって同じ目的を果たす
べく、多くの発明・考案がなされてきたが、温度に対す
る寸法変化が小さく、炎長調整部材の圧縮度の変化寸法
と大差なく、このため量産時の各部品の寸法バラツキを
吸収出来ず、また炎長調整部材の経日変化にも追随せ
ず、結果として自動的に確実な対応は得られなかった。
これに対して形状記憶部材を使用した部品を採用すれ
ば、その寸法変化はポケットライターのサイズ制約の下
でも、ミリ単位の変化に設計可能であり、0.1ミリ単
位の前記の部品寸法バラツキや部材の経日変化に対応し
たうえで、さらに充分に残した記憶形状回復寸法を炎長
調整部材の圧縮を強める力として利用できる。また形状
記憶部材の部品組み合わせに当たっては、その主体を燃
料ガスの気化により冷却する部分に密着する様な設計を
避けるのも容易にできるから、従来の発明・考案が持っ
ていた気化の潜熱による問題点も解消出来る。以上の様
に、温度変化に伴う炎長変化範囲を小さくすれば、ライ
ター使用者の安全度が高められる。また使用者自身が炎
長を調整する必要性を無くせば、炎長調整装置自体の設
計・部品の簡略化を得て、ライターのコストダウンを計
ることともなり二重の効果が得られるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す。 Aはライター
の全体図:Bは部分拡大図。
【図2】本発明の第二の実施例を示す。Aはライターの
全体図:Bは部分拡大図:CはBの一部分を変更した部
分拡大図。
【図3】第二の実施例における、部分的変形例。
【図4】第一・第二実施例における、形状記憶合金コイ
ルバネを板バネにする説明図。
【図5】ライターに使用される燃料ガスの、温度に対す
る圧力変化を示す説明図。
【図6】本発明の自動炎長調整装置と、従来の場合との
相違を比較する、温度に対する炎長変化を示す説明図。
【図7】第一の従来例を示すライター断面図。
【図8】第二の従来例を示すライター断面図。
【符合の説明】
1 ・・・・・ ライター外 ケース 2 ・・・・・ ライターキヤップ 3 ・・・・・ ヤスリ回しローラー:ヤスリ横車 4 ・・・・・ 発火ヤスリ 5 ・・・・・ 発火石 6 ・・・・・ 石押しスプリング 7 ・・・・・ ガスバルブ開放レバー 8 ・・・・・ 燃料タンク 9 ・・・・・ タンク本体 10 ・・・・・ タンク頭部:タンク上蓋 11 ・・・・・ バーナーバルブ外筒 12 ・・・・・ 燃料注入弁:燃料注入部 13 ・・・・・ 炎長調整ネジ 14a14b・・ ガス導出通路 14c ・・・・ 燃料吸い上げ芯 14d ・・・・ 芯ホルダー(集熱筒) 15 ・・・・・ 固定子 16 ・・・・・ 炎長調整部材 17 ・・・・・ ガス導出孔 18 ・・・・・ 弁ゴム 19 ・・・・・ バーナー弁捍 20 ・・・・・ ノズルスプリング 21 ・・・・・ 延長ノズル 22 ・・・・・ ノズル底 23 ・・・・・ ノズルネジ 24 ・・・・・ 炎長調整リング 31 ・・・・・ 形状記憶合金コイル 32 ・・・・・ 形状記憶合金板バネ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を貯蔵するタンクがあり、このタン
    クより炎を作り出すノズルへと燃料を導出するに当た
    り、その途中において炎長調整部材を通過させ、その炎
    長調整部材の圧縮度により燃料の通過量を規制して、適
    度の炎長を得るようにした、ガスライターの炎長調整装
    置において、燃料ガスの圧力が温度の上昇とともに大幅
    に増大して、その結果炎長も伸長するのに対し、形状記
    憶部材を使用して作られた部品を、前記の炎長調整部材
    が圧縮保持されている部分に組み合わせて設置し、その
    形状記憶部材が変態点温度を越えると、その形状を変え
    んとして発生する力を利用して、前記の炎長調整部材の
    圧縮度を強めて、炎長の伸長変化を自動的に抑制するよ
    うにしたことを特長とする、ガスライターの炎長調整装
    置。
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