JP2946596B2 - 電気泳動装置 - Google Patents
電気泳動装置Info
- Publication number
- JP2946596B2 JP2946596B2 JP2023392A JP2339290A JP2946596B2 JP 2946596 B2 JP2946596 B2 JP 2946596B2 JP 2023392 A JP2023392 A JP 2023392A JP 2339290 A JP2339290 A JP 2339290A JP 2946596 B2 JP2946596 B2 JP 2946596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- capillary
- sample
- electrolyte
- branch pipe
- downstream end
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
- Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
た電気泳動装置に関する。
行う際、特に構造や性質が接近した成分の分離を行う際
に使用される電気泳動の高性能装置化技術として、近年
キャピラリー電気泳動法が盛んに研究されている。この
方法によれば、キャピラリーを質量分析計等の分析装置
に接続することにより、試料の分離に続いて試料の定
性,定量分析の自動化が実現できる。
リー電気泳動法による電気泳動装置は、キャピラリー
と、キャピラリーの両端に電圧を印加するための電圧印
加装置とを主に備えており、キャピラリーの下流側が分
析装置に接続されるようになっている。また、キャピラ
リーの下流側と分析装置との間には、キャピラリーから
の試料に電解質を供給するためのシースフロー部が設け
られている。シースフロー部は、キャピラリーの下流側
端に配置されており、キャピラリーの下流側端を収容す
る筒状のシースと、キャピラリーの下流側端に電圧を印
加するための筒状の電極とから主に構成されている。前
記電極は、キャピラリーを覆うように前記シースのキャ
ピラリー側端に取りつけられており、その内周面とキャ
ピラリーとの間には、わずかな隙間が設けられている。
また、電極の周囲には電解液が満たされており、電極と
キャピラリーの下流側端とは、キャピラリーの外周面を
濡れに依存して流れる電解液によって電気的に接続され
ている。
電圧を印加することにより試料の電気泳動が行われ、キ
ャピラリー内で分離した試料はその下流側端からシース
内に流出する。そして、シース内で、キャピラリーから
の試料と電解液とが混合され、試料は電解液の流れに従
って分析装置内に導入される。
の濡れ状態に依存して電解液がシース内に供給される。
すなわち、シース内に供給される電解液の量は、キャピ
ラリーの外周面の濡れ状態に応じて変化することにな
る。このため、シース内では安定した電解液の流れが生
じにくく、その結果分析装置での分析が安定に行えない
という問題がある。
電解質を供給することにより、キャピラリーの後端で安
定泳した物質流が形成できる電気泳動装置を提供するこ
とにある。
に分岐部を有しかつ試料の分離を行うためのキャピラリ
ーと、キャピラリーの上流側端と分岐部との間に電圧を
印可するための電圧印加手段と、キャピラリーで分離さ
れた試料の移動速度よりも速い速度で分岐部から前記キ
ャピラリーの下流側端部に電解質を供給するための電解
質供給手段とを備えている。
側端と分岐部との間に電圧を印加することにより、キャ
ピラリー内で試料の電気泳動が行われる。電気泳動によ
り分離された試料は、キャピラリーの下流側に移動す
る。そして、分離してきた試料には、電解質供給手段に
より分岐部から電解質が供給される。電解質供給手段で
は、試料の移動速度よりも速い速度でキャピラリーの分
岐部から下流側端部にかけて電解質を供給することがで
きるため、電解質が供給された試料はこの電解質の流れ
によってキャピラリーの下流側端部へ安定して移動す
る。
て、電気泳動装置1は、キャピラリー2と、キャピラリ
ー2に電圧を印加するための高電圧電源3とを主に備え
ている。
おり、曲げ強度を増大させるために外面にポリイミド樹
脂がコーティングされている。キャピラリー2は線状の
部材であり、その内径は0.05mm〜0.1mm程度に設定され
ている。キャピラリー2の上流側(図の左側)は、下方
に屈曲されており、その先端が液体キャリアの収容され
たリザーバタンク4内に配置されている。また、キャピ
ラリー2の下流側には分岐管5が設けられている。分岐
管5は、キャピラリー2の上流側からキャピラリー2と
鋭角に液密に連結されている。分岐管5の先端には、液
体キャリアの収容されたリザーバタンク6が連結されて
いる。また、分岐管5の中程には、途中に定量ポンプ7
を有する配管8が連結されている。ポンプ7としては、
たとえばマイクロシリンジが用いられる。配管8の他端
は、リザーバタンク4,6内の液体キャリアと同じ組成の
電解質が収容された電解質タンク9内に配置されてい
る。キャピラリー2の下流側端は、質量分析装置10の試
料導入部(図示せず)に連結されている。
極11は、キャピラリー2の上流側のリザーバタンク4内
に配置されている。また、他方の電極12は、分岐管5側
のリザーバタンク6内に配置されている。
の上流側端が図示しない試料容器内に漬けられることに
より、キャピラリー2の上流側端に試料が配置される。
し、高電圧電源3のスイッチを入れると、キャピラリー
2の両端間に高電位差が生じる。この結果、キャピラリ
ー2内をリザーバタンク4側から分岐管5側へ向けて試
料が移動する。試料は、キャピラリー内を通過する間に
分離される。なお、試料の移動速度は、通常5cm/分程度
である。
ンプ7によって流量制御されながら配管8を通じて供給
される。配管8から分岐管5内に供給される電解質の流
量は、キャピラリー2内を移動する試料の速度よりも移
動速度が速くなるように設定される。例えば試料の移動
速度が5cm/分の場合には、電解質の流量は0.1〜0.2μm/
分より大きく設定される。分岐管5内に供給された配酸
8からの電解質は、分岐管5からキャピラリー2内へ上
述の速度を維持しながら供給される。
電位差によって分岐管5を通って電極12方向へ移動しよ
うとするが、上述のように分岐管5からは試料の移動速
度よりも速い速度でキャピラリー2内に電解質が供給さ
れているため、分岐管5側へ移動することができない。
したがって、試料は、分岐管5からの電解質の流れに従
ってキャピラリー2のさらに下流側へ安定して移動す
る。
質量分析装置10の試料導入部内に導入され、分子量分析
が行われる。質量分析装置10では、電解質とともに試料
が安定して導入されるため、安定した分析結果が得られ
る。
を鋭角に連結したが、これらは直角に連結されていても
よい。
示す。第2図はキャピラリー2の下流側端の概略部分断
面図である。
内に配置されている。L字管15は、キャピラリー2の下
流側端を液密に収容する本体部16と、本体部16から図下
方に屈曲された分岐管17とから主に構成されている。本
体部16の先端は、前記実施例のようにたとえば質量分析
装置10に連結されている。分岐管17には、途中に定量ポ
ンプ(図示せず)を有する電解質タンク(図示せず)に
連通する電解質供給管18が連結されている。また、分岐
管17の図下側には、図示しない液体キャリアの収容され
たリザーバタンクが配置されており、このタンク内には
高電圧電源の電極が配置されている。
ンプで流量制御されながら電解質供給管18を通じて分岐
管17内に供給される。分岐管17内に供給された電解質
は、本体部16内に流入し、質量分析装置側へ移動する。
キャピラリー2内を移動してきた試料は、本体部16内に
排出され、分岐管17から供給される電解質の流れに従っ
て質量分析装置側へ安定に移動する。
に代えて他の分析装置が連結されていてもよい。また、
キャピラリーの下流側端は試料を分取するために開口状
態であってもよい。
キャピラリー2に紫外線等を用いる検出器13(第1図)
を配置してもよい。
ピラリー内の試料に電解質を供給することができる。し
たがって、本発明によれば、キャピラリーで分離された
試料をキャピラリーの下流側へ安定に移動させることが
できる。
図、第2図は他の実施例に係るキャピラリー下流側端の
概略部分断面図である。 1……電気泳動装置、2……キャピラリー、3……高電
圧電源、5,17……分岐管、7……定量ポンプ、8……配
管、15……L字管、18……電解質供給管。
Claims (1)
- 【請求項1】下流側端部よりやや上流側に分岐部を有す
る、試料の分離を行うためのキャピラリーと、 前記キャピラリーの上流側端と前記分岐部との間に電圧
を印加するための電圧印加手段と、 前記キャピラリーで分離された試料の移動速度よりも速
い速度で前記分岐部から前記キャピラリーの下流側端部
に電解質を供給するための電解質供給手段と、を備えた
電気泳動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023392A JP2946596B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 電気泳動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023392A JP2946596B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 電気泳動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03226667A JPH03226667A (ja) | 1991-10-07 |
JP2946596B2 true JP2946596B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=12109238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023392A Expired - Lifetime JP2946596B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 電気泳動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2946596B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5122248A (en) * | 1990-05-18 | 1992-06-16 | Northeastern University | Pulsed field capillary electrophoresis |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4842701A (en) | 1987-04-06 | 1989-06-27 | Battelle Memorial Institute | Combined electrophoretic-separation and electrospray method and system |
US4885076A (en) | 1987-04-06 | 1989-12-05 | Battelle Memorial Institute | Combined electrophoresis-electrospray interface and method |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2023392A patent/JP2946596B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4842701A (en) | 1987-04-06 | 1989-06-27 | Battelle Memorial Institute | Combined electrophoretic-separation and electrospray method and system |
US4885076A (en) | 1987-04-06 | 1989-12-05 | Battelle Memorial Institute | Combined electrophoresis-electrospray interface and method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03226667A (ja) | 1991-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6402918B1 (en) | Apparatus for capillary electrophoresis and associated method | |
US7611614B2 (en) | Method of cell capture | |
Von Brocke et al. | Recent advances in capillary electrophoresis/electrospray‐mass spectrometry | |
WO1991012073A1 (en) | Enhanced capillary zone electrophoresis and apparatus for performance thereof | |
US5630925A (en) | Capillary electrophoresis using a conductive capillary tube | |
JPH04264253A (ja) | 膜上での毛細電気泳動留分の収集のための装置 | |
Dvořák et al. | Semi-automated set-up for exhaustive micro-electromembrane extractions of basic drugs from biological fluids | |
US20150204816A1 (en) | Method for separating biological molecules and cells in solution | |
JP3410099B2 (ja) | 担体両性電解質を使用しない等電点電気泳動方法及び装置 | |
JPH09281077A (ja) | キャピラリ−電気泳動装置 | |
JP2946596B2 (ja) | 電気泳動装置 | |
JPH0760145B2 (ja) | 試料中の成分検出装置 | |
Liu et al. | A falling drop for sample injection in capillary zone electrophoresis | |
Hua et al. | Development of a micro-electrochemical flow cell using carbon or gold fibres for voltammetric and amperometric analyses | |
US6190521B1 (en) | Method and apparatus for feeding a sample into a capillary electrophoresis apparatus | |
CZ257898A3 (cs) | Způsob a zařízení pro přivádění vzorku do kapilárního elektroforézního přístroje | |
Jin et al. | A new capillary electrophoresis end‐column amperometric detection system without the need for capillary/electrode alignment | |
WO2006021465A1 (en) | Electrophoretic separation in a moving fluid | |
US9410925B2 (en) | Capillary tubes for electrophoresis | |
JP2003279536A (ja) | 電気浸透流ポンプ | |
Jin et al. | Monitoring pyridoxine by capillary zone electrophoresis with electrochemical detection | |
JPS6122903B2 (ja) | ||
JPS61155954A (ja) | エリスロマイシン系抗生物質分析装置 | |
JPH0723275U (ja) | キャピラリー電気泳動装置 | |
JPH1019844A (ja) | カラム型フロー電解分析セル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |