JP2942499B2 - 画像識別方法および装置 - Google Patents

画像識別方法および装置

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JP2942499B2 JP8101502A JP10150296A JP2942499B2 JP 2942499 B2 JP2942499 B2 JP 2942499B2 JP 8101502 A JP8101502 A JP 8101502A JP 10150296 A JP10150296 A JP 10150296A JP 2942499 B2 JP2942499 B2 JP 2942499B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像の中から所
望の像のみを抽出する画像識別方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原画像の中から、所望の対象像(あるい
は、ノイズ)のみを抽出する画像処理識別技術は、例え
ば、特開昭63-56761号公報に示されている。こ
の技術は、対象像とノイズを識別する際には、対象像に
比べてノイズの面積が相対的に小さいという前提をお
き、その前提のもとに収縮手段によってノイズを除去
し、膨張手段によって収縮した対象像を復元するという
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術では、
対象像とノイズを識別するポイントは像の面積であっ
た。そのため、対象像とノイズの面積がほぼ等しい場合
には、この技術ではこれらを識別することができない。
例えば、顕微鏡画像中で焦点の合っていない像を除去
し、焦点の合っている像のみを抽出しようとするとき、
これらの面積がほぼ等しければ、これらのうち一方のみ
を抽出することはできなかった。
【0004】従って、原画像中に共存している像が、輝
度や輝度の二次微分などの輝度情報が互いに異なってい
ても、その面積が互いにほぼ等しい場合には、このうち
一方の像のみを抽出することはできなかった。
【0005】本発明の目的は、面積が互いに等しい場合
でも、輝度値もしくは輝度の二次微分値が互いに異なる
複数の像のうち、所望の像のみを抽出することのできる
画像識別方法及び装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、原画像中に
存在する対象像とノイズを、輝度情報(例えば、輝度,
輝度の二次微分)の値の違いを利用して識別すること
で、対象像あるいはノイズのみを抽出する。つまり、本
発明では、まず対象像識別手段により、原画像に含まれ
るすべてのノイズを除去すると同時に、原画像に含まれ
るすべての対象像について、対象像を構成する一部の画
素を得る。この画像を膨張させることで、欠損のある対
象像を膨らませる。つぎに、この画像に二値化全抽出画
像との論理積手段を施すことによって、膨らんだ対象像
に含まれ、二値化全抽出画像中の対象像に含まれない画
素を除去できる。これにより、原画像に含まれるノイズ
以外の像のみをすべて正確に復元することができる。本
発明の構成をより具体的に述べれば以下の通りである。
【0007】本発明は上記目的を達成するためになされ
たもので、その第1の態様としては、原画像から所望の
像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別装置に
おいて、上記原画像中に含まれているすべての像を二値
化して抽出する二値化全抽出手段と、上記対象像以外の
像(以下“ノイズ”という)を構成する画素の輝度の範
囲外であり且つ上記対象像を構成する画素の輝度の範囲
内の値に別途に設定されるしきい値を備え、該しきい値
と上記原画像中の各画素の輝度値とを比較し、上記しき
い値以上または上記しきい値以下の画素を抽出すること
で、上記ノイズを抽出することなく上記対象像の少なく
とも一部を抽出する対象像識別手段と、上記対象像識別
手段によって抽出した画像を膨張させることで上記二値
化全抽出手段の抽出した上記対象像の画像を覆う像を得
る膨張処理を行い、その後、上記二値化全抽出手段によ
って得た画像と上記膨張処理によって得た像との論理積
をとる対象像復元手段と、を有することを特徴とする画
像識別装置が提供される。
【0008】本発明の第2の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
装置において、上記原画像中に含まれているすべての像
を二値化して抽出する二値化全抽出手段と、上記対象像
以外の像(以下“ノイズ”という)を構成する画素の輝
度の二次微分値の範囲外であり且つ上記対象像を構成す
る画素の輝度の二次微分値の範囲内の値に別途に設定さ
れるしきい値を備え、該しきい値と上記原画像中の各画
素の輝度の二次微分値とを比較し、上記しきい値以上ま
たは上記しきい値以下の画素を抽出することで、上記ノ
イズを抽出することなく上記対象像の少なくとも一部を
抽出する対象像識別手段と、上記対象像識別手段によっ
て抽出した画像を膨張させることで上記二値化全抽出手
段の抽出した上記対象像の画像を覆う像を得る膨張処理
を行い、その後、上記二値化全抽出手段によって得た画
像と上記膨張処理によって得た像との論理積をとる対象
像復元手段と、を有することを特徴とする画像識別装置
が提供される。
【0009】本発明の第3の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
装置において、上記原画像中のすべての像を二値化して
抽出する二値化全抽出手段と、上記対象像以外の像(以
下“ノイズ”という)を構成する画素の輝度の範囲外で
あり且つ上記対象像を構成する画素の輝度の範囲内の値
に別途に設定されるしきい値を備え、該しきい値と上記
原画像中の各画素の輝度値とを比較し、上記しきい値以
上または上記しきい値以下の画素を抽出することで、上
記ノイズを抽出することなく上記対象像の少なくとも一
部を抽出する対象像識別手段と、画像を膨張させその後
上記二値化全抽出手段によって得た画像との論理積をと
る処理を、上記二値化全抽出手段の抽出した上記対象像
の画像を覆う像が得られるまで上記対象像識別手段によ
って抽出された画像に対して繰り返し施す対象像復元手
段と、を有することを特徴とする画像識別装置が提供さ
れる。
【0010】本発明の第4の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
装置において、上記原画像中のすべての像を二値化して
抽出する二値化全抽出手段と、上記対象像以外の像(以
下“ノイズ”という)を構成する画素の輝度の二次微分
値の範囲外であり且つ上記対象像を構成する画素の輝度
の二次微分値の範囲内の値に別途に設定されるしきい値
を備え、該しきい値と上記原画像中の各画素の輝度の二
次微分値とを比較し、上記しきい値以上または上記しき
い値以下の画素を抽出することで、上記ノイズを抽出す
ることなく上記対象像の少なくとも一部を抽出する対象
像識別手段と、画像を膨張させその後上記二値化全抽出
手段によって得た画像との論理積をとる処理を、上記二
値化全抽出手段の抽出した上記対象像の画像を覆う像が
得られるまで上記対象像識別手段によって抽出された画
像に対して繰り返し施す対象像復元手段と、を有するこ
とを特徴とする画像識別装置が提供される。
【0011】上述の第1、第2、第3、第4の態様にお
いては、上記二値化全抽出手段によって抽出された像と
上記対象像復元手段によって得られた像との差分を求め
ることで上記原画像中の上記ノイズに相当する像を得る
ノイズ復元手段をさらに有してもよい。
【0012】上記原画像はカメラによって撮影された画
像であってもよい。
【0013】上記カメラによって撮影された画像は、顕
微鏡画像であってもよい。
【0014】本発明の第5の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
方法において、上記原画像中に含まれているすべての像
を二値化して抽出する二値化全抽出ステップと、上記対
象像以外の像(以下“ノイズ”という)を構成する画素
の輝度の範囲外であり且つ上記対象像を構成する画素の
輝度の範囲内の値に別途に設定されるしきい値と、上記
原画像中の各画素の輝度値とを比較し、上記しきい値以
上または上記しきい値以下の画素を抽出することで、上
記ノイズを抽出することなく上記対象像の少なくとも一
部を抽出する対象像識別ステップと、上記対象像識別ス
テップにおいて抽出された画像を膨張させることで上記
二値化全抽出ステップにおいて抽出された上記対象像の
画像を覆う像を得る膨張処理を行い、その後、上記二値
化全抽出ステップにおいて得られた画像と上記膨張処理
によって得た像との論理積をとる対象像復元ステップ
と、を含むことを特徴とする画像識別方法が提供され
る。
【0015】本発明の第6の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
方法において、上記原画像中に含まれているすべての像
を二値化して抽出する二値化全抽出ステップと、上記対
象像以外の像(以下“ノイズ”という)を構成する画素
の輝度の二次微分値の範囲外であり且つ上記対象像を構
成する画素の輝度の二次微分値の範囲内の値に別途に設
定されるしきい値と上記原画像中の各画素の輝度の二次
微分値とを比較し、上記しきい値以上または上記しきい
値以下の画素を抽出することで、上記ノイズを抽出する
ことなく上記対象像の少なくとも一部を抽出する対象像
識別ステップと、上記対象像識別ステップにおいて抽出
された画像を膨張させることで上記二値化全抽出ステッ
プにおいて抽出された上記対象像の画像を覆う像を得る
膨張処理を行い、その後、上記二値化全抽出ステップに
おいて得られた画像と上記膨張処理によって得た像との
論理積をとる対象像復元ステップと、を含むことを特徴
とする画像識別方法が提供される。
【0016】本発明の第7の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
方法において、上記原画像中のすべての像を二値化して
抽出する二値化全抽出ステップと、上記対象像以外の像
(以下“ノイズ”という)を構成する画素の輝度の範囲
外であり且つ上記対象像を構成する画素の輝度の範囲内
の値に別途に設定されるしきい値と上記原画像中の各画
素の輝度値とを比較し、上記しきい値以上または上記し
きい値以下の画素を抽出することで、上記ノイズを抽出
することなく上記対象像の少なくとも一部を抽出する対
象像識別ステップと、画像を膨張させその後上記二値化
全抽出ステップにおいて得られた画像との論理積をとる
処理を、上記二値化全抽出ステップにおいて抽出された
上記対象像の画像を覆う像が得られるまで上記対象像識
別ステップにおいて抽出された画像に対して繰り返し施
す対象像復元ステップと、を含むことを特徴とする画像
識別方法が提供される。
【0017】本発明の第8の態様としては、原画像から
所望の像(以下“対象像”という)を抽出する画像識別
方法において、上記原画像中のすべての像を二値化して
抽出する二値化全抽出ステップと、上記対象像以外の像
(以下“ノイズ”という)を構成する画素の輝度の二次
微分値の範囲外であり且つ上記対象像を構成する画素の
輝度の二次微分値の範囲内の値に別途に設定されるしき
い値と上記原画像中の各画素の輝度の二次微分値とを比
較し、上記しきい値以上または上記しきい値以下の画素
を抽出することで、上記ノイズを抽出することなく上記
対象像の少なくとも一部を抽出する対象像識別ステップ
と、画像を膨張させその後上記二値化全抽出ステップに
おいて得られた画像との論理積をとる処理を、上記二値
化全抽出ステップにおいて抽出された上記対象像の画像
を覆う像が得られるまで上記対象像識別ステップにおい
て抽出された画像に対して繰り返し施す対象像復元ステ
ップと、を含むことを特徴とする画像識別方法が提供さ
れる。
【0018】作用を説明する。
【0019】第1、第2、第5、第6の態様についての
作用をまとめて説明する。
【0020】二値化全抽出手段は、原画像中に含まれて
いるすべての像を二値化して抽出する。
【0021】対象像識別手段は、しきい値と原画像中の
各画素の輝度値とを比較する。そして、このしきい値以
上(またはしきい値以下)の画素を抽出する。この場合
のしきい値としては、ノイズを構成する画素の輝度の範
囲外であり且つ上記対象像を構成する画素の輝度の範囲
内の値を設定する。しきい値の値をこのように設定して
おくことで、ノイズを抽出することなく対象像の少なく
とも一部を抽出することができる。
【0022】対象像復元手段は、対象像識別手段によっ
て抽出した画像を膨張させることで、二値化全抽出手段
の抽出した対象像の画像を覆う像を得る膨張処理を行
う。さらに、その後、二値化全抽出手段によって得た画
像と膨張処理によって得た像との論理積をとる。これに
より所望の対象像のみを正確に復元できる。
【0023】なお、対象像識別手段は、輝度に代わっ
て、輝度の輝度の二次微分値に着目して識別を行っても
よい。この場合のしきい値も、輝度を用いた場合と同様
に、すなわち、ノイズを構成する画素の輝度の二次微分
値の範囲外であり且つ対象像を構成する画素の輝度の二
次微分値の範囲内の値に別途に設定する。
【0024】ノイズ復元手段は、二値化全抽出手段によ
って抽出された像と対象像復元手段によって得られた像
との差分を求める。これにより、原画像中のノイズに相
当する像を得ることもできる。
【0025】第3、第4、第7、第8の態様についての
作用をまとめて説明する。
【0026】原画像としては、カメラによって撮影され
た画像(例えば、顕微鏡画像)を用いることができる。
【0027】二値化全抽出手段は、この原画像中に含ま
れているすべての像を二値化して抽出する。
【0028】対象像識別手段は、しきい値と原画像中の
各画素の輝度値とを比較する。そして、このしきい値以
上(またはしきい値以下)の画素を抽出する。この場合
のしきい値としては、ノイズを構成する画素の輝度の範
囲外であり且つ上記対象像を構成する画素の輝度の範囲
内の値を設定する。しきい値の値をこのように設定して
おくことで、ノイズを抽出することなく対象像の少なく
とも一部を抽出することができる。
【0029】対象像復元手段は、対象像識別手段によっ
て抽出した画像を膨張させることで、二値化全抽出手段
の抽出した対象像の画像を覆う像を得る膨張処理を行
う。さらに、その後、二値化全抽出手段によって得た画
像と膨張処理によって得た像との論理積をとる。これに
より所望の対象像のみを正確に復元できる。
【0030】なお、対象像識別手段は、輝度に代わっ
て、輝度の輝度の二次微分値に着目して識別を行っても
よい。この場合のしきい値も、輝度の場合と同様に、す
なわち、ノイズを構成する画素の輝度の二次微分値の範
囲外であり且つ対象像を構成する画素の輝度の二次微分
値の範囲内の値に別途に設定する。
【0031】対象像復元手段は、画像を膨張させその後
二値化全抽出手段によって得た画像との論理積をとる処
理を、対象像識別手段によって抽出された画像に対して
行う。該対象像復元手段は、この処理を、二値化全抽出
手段の抽出した対象像の画像を覆う像が得られるまで繰
り返し行う。
【0032】ノイズ復元手段は、二値化全抽出手段によ
って抽出された像と対象像復元手段によって得られた像
との差分を求める。これにより原画像中のノイズに相当
する像を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0034】はじめに、本実施形態の説明で用いるいく
つかの用語を定義をする。
【0035】“画像”とは、画像処理装置のモノクロモ
ニタ上のすべての画素によって与えられた輝度情報のこ
とである。輝度情報がアナログ情報のときには“濃淡画
像”と呼び、輝度情報がバイナリー情報のときには“二
値画像“とよぶ。
【0036】“濃淡画像中の像”とは、濃淡画像中で互
いに隣接する画素の集まりで、その周囲に比べ画素の輝
度値が小さな(つまり、暗い)ものをいう。
【0037】“二値画像中の像”とは、二値画像中で互
いに隣接する明画素(つまり、1の値をもつ画素)の集
まりをいう。“ノイズ”とは、原画像中の像で、識別の
段階で除去したい像をいう。
【0038】“対象像”とは、原画像中のノイズ以外の
像をいう。
【0039】また、画像処理を施すことにより輝度情報
値の変化した対象像、ノイズについてもそれぞれ対象
像、ノイズと呼ぶことにする。
【0040】本実施形態の画像識別システムの全体構造
を図1に示す。
【0041】画像識別システム100は、原画像190
に所定の処理を施す画像処理装置90と、該処理を表示
するCRT800とを備えている。原画像190は、カメ
ラ50によって撮影されたものであり、ここでは、濃淡
画像であるとする。
【0042】まず、画像処理装置90の概要を説明す
る。
【0043】画像処理装置90は、内部的に、二値化全
抽出手段200、対象像識別手段300、対象像復元手
段400、ノイズ復元手段500、原画復元手段60
0、原画ノイズ復元手段700を備えている。
【0044】画像識別システム100の動作概要を図2
を用いて説明する。
【0045】図2以下の図中においては、対象像を
“A”、ノイズを“B”で示す。
【0046】画像識別システム100の主目的は、原画
像190中のノイズBを除去し、対象像Aのみを抽出する
ことである。その結果、抽出された対象像Aを含む二値
画像、濃淡画像が、それぞれ図2における対象像復元画
像490、原画復元画像690である。逆に、対象像A
のみが除去されノイズBのみが抽出された二値画像、濃
淡画像が、それぞれ図2におけるノイズ復元画像59
0、原画ノイズ復元画像790である。以下、これら画
像を得る手順の概要を述べる。
【0047】二値化全抽出手段200は、原画像190
中に存在する対象像AとノイズBとをともに二値化して抽
出する。このようにして抽出された画像が、図2におけ
る二値化全抽出画像290である。
【0048】一方、対象像識別手段300は、輝度情報
値(例えば、輝度値、輝度の二次微分値)の違いに基づ
いて、原画像190中に存在する対象像AとノイズBとを
識別し、対象像Aに関する画素のみを抽出する。このよ
うにして抽出された対象像識別画像390中には、ノイ
ズBの画素は存在しない。
【0049】対象像復元手段400は、二値化全抽出画
像290を用いて、対象像識別画像390中の対象像A
を修復する。この修復によって得られる対象像復元画像
490中の対象像Aは、二値化全抽出画像290中の対
象像Aとほぼ同形である。対象像復元画像490中に
は、ノイズBの画素は存在しない。この対象像復元画像
490は、二値画像である。
【0050】原画復元手段600は、この対象像復元画
像490と原画像190とを用いて原画復元画像690
を得る。原画復元画像690は濃淡画像である。
【0051】一方、ノイズ復元手段500は、対象像復
元画像490を用いて、二値化全抽出画像290中のノ
イズBのみを抽出する。このようにして得られるのがノ
イズ復元画像590である。ノイズ復元画像590は二
値画像である。
【0052】原画ノイズ復元手段700は、このノイズ
復元画像590と原画像190とを用いて原画ノイズ復
元画像790を得る。原画ノイズ復元画像790は濃淡
画像である。
【0053】以上述べたプロセスのうち本発明が特徴と
するのは、原画像190から対象像復元画像490を得
るプロセスである。従って、これ以降は、この特徴部分
に関係する、二値化全抽出手段200、対象像識別手段
300、対象像復元手段400を中心に説明を行う。
【0054】まず、以下の説明で使用する用語の定義を
しておく。
【0055】二種の画像G1,G2中にそれぞれ対象像Aが
存在するものとする。このとき、対象像Aに関し画像G1
が画像G2を覆うとは、画像G2中の対象像Aに含まれる
すべての画素が、画像G1中の対象像Aに含まれているこ
とを意味する。同様に、二種の画像G1,G2中のそれぞ
れノイズBが存在するとき、ノイズBに関し画像G1が画
像G2を覆うとは、画像G2中のノイズBに含まれるすべ
ての画素が、画像G1中のノイズBに含まれていることを
いう。
【0056】図3を用いて、二値化全抽出手段200を
説明する。
【0057】原画像190上の輝度分布Pを考える。画
素gの輝度値をP(g)と表わす。輝度分布Pに対して、しき
い値th.1を設け、P(g)<th.1を満たすすべての画素gの
値を1とし(明画素として抽出し)、それ以外の画素の
値を0とする(暗画素として除去する)。この場合のt
h.1の値は、原画像190中で、対象像AおよびノイズB
に含まれる画素をできるだけ多く抽出する一方で、それ
以外の画素(対象像AおよびノイズBのいずれでもなく暗
画素として除去される画素)ができるだけ多くなるよう
に設定する。
【0058】対象像識別手段300および対象像復元手
段400について説明する。
【0059】これらによる処理内容は、原画像190と
してどのようなものを用いるかによって異なる。従っ
て、説明は原画像190の種類ごとに分けて行う。ここ
では、原画像190として、顕微鏡画像を用いた場合
(事例1)と、像の輪郭がぼんやりとしている画像を用
いた場合(事例2)とを説明する。
【0060】[事例1]・・・図4、図5、図6、図7
参照 事例1は、原画像190として顕微鏡画像を用いる場合
である。顕微鏡画像60とは、静置したプレパラート1
0を顕微鏡20に投影し、これをカメラ50で取り込ん
だ画像のことである(図4参照)。顕微鏡画像60中に
は、顕微鏡焦点の合った像と合っていない像が存在す
る。ここでは焦点の合っている像を対象像A、合ってい
ない像をノイズBとして扱う。
【0061】まず、事例1における対象像識別手段30
0を図4を用いて説明する。
【0062】原画像190において、対象像Aの輪郭は
はっきりとしているのに対し、ノイズBの輪郭はぼんや
りとしていることが目視で確認できる。これは、原画像
190の輝度分布P1において、対象像Aの輪郭における
輝度の変化の仕方が、ノイズBのそれと比べ相対的に大
きいことに起因している。そのため、輝度の二次微分値
分布P2においては、対象像Aの輪郭における二次微分値
は、ノイズBのそれと比べ相対的に大きい。そこで、該
事例1では、原画像190において対象像AとノイズBと
を識別する手段として、下記の二次微分対象像識別手段
310を用いることができる。
【0063】二次微分対象像識別手段310は、輝度分
布に対して微分処理を行う。さらに、輝度の二次微分値
分布P2に対して、しきい値th.3を設け、P2(g)<th.3
を満たすすべての画素gの値を1とし(すなわち、明画
素として抽出し)、それ以外の画素の値を0とする(す
なわち、暗画素として除去する)。しきい値th.3とし
ては、二次微分値分布P2において、ノイズBに関するす
べての画素を除去することができ、且つ、対象像Aに含
まれる画素を抽出することができる値(すなわち、ノイ
ズBを構成する画素の輝度値の範囲外であり且つ対象像
Aを構成する画素の輝度値の範囲内の値)を設定する。
【0064】二次微分対象像識別手段310による処理
によって得られる二次微分対象像識別画像330中に
は、対象像Aの輪郭を形成する画素の少なくとも一部が
存在するが、ノイズBに関する画素は存在しない。
【0065】事例1における対象像復元手段400を図
5、図6を用いて説明する。
【0066】対象像復元手段400として、ここでは2
種類(対象像復元手段410、対象像復元手段450)
を説明する。対象復元手段450は、二値化全抽出画像
290中において対象像AとノイズBが近傍に存在する場
合、とくに有効な手段である。対象復元手段410は、
その他一般的な場合にとる手段である。
【0067】対象像復元手段410,450はいずれ
も、膨張手段520と論理積手段560と判定手段との
組み合わせからなる。
【0068】膨張手段520は、二値画像中で1の値を
とるすべての画素(すなわち、二値画像中のすべての明
画素)gに関して、gに隣接するすべての画素の値を1と
するものである。ここでの膨張手段520の役割は、二
値化全抽出画像290の対象像Aに含まれ(すなわち、
二値化全抽出画像290上で1の値をとり)、対象像識
別画像390上で0の値をとる画素について、対象像識
別画像390上の値を0から1に変換することである。
ここでは、対象像識別画像390に対し、0回以上の任
意の回数だけ膨張手段520による処理を施した画像
を、膨張過程画像530と呼ぶことにする。この膨張手
段520は、ノイズ復元手段500、原画復元手段60
0、原画ノイズ復元手段700も備えている。
【0069】論理積手段560は、二種の二値画像に対
し、互いに同位置にある明画素をすべて抽出するもので
ある。例えば、図10中で、二値化全抽出画像290と
反転画像550に対し論理積手段560による処理を施
した場合を考える。この場合には、二値化全抽出画像2
90と反転画像550とで共に黒色の部分が抽出され、
その結果は図10のノイズ復元画像590のようにな
る。対象像復元手段410,450における論理積手段
560の役割は、二値化全抽出画像290の対象像Aに
含まれず(すなわち、二値化全抽出画像290上で0の
値をとり)、対象像識別画像390上で1の値をとる画
素について、対象像識別画像390上の値を1から0に
変換することである。この論理積手段560は、ノイズ
復元手段500も備えている。
【0070】対象像復元手段400の1番目の例である
対象復元手段410を図5を用いて説明する。
【0071】対象復元手段410では、条件510が満
たされるまで、膨張過程画像530(但し、第1回目は
対象像識別画像390)に対して膨張手段520による
処理が繰り返される。ここで条件510とは、対象像A
に関し膨張過程画像530が二値化全抽出画像290を
覆うことである。条件を満たしているか否かは、判定手
段が判定している。条件510をはじめて満たす膨張過
程画像530を、とくに最終膨張過程画像420と呼ぶ
ことにする。この場合、対象像識別画像390中にはノ
イズBが存在しないため、膨張過程画像530中にノイ
ズBに関する画素が出現することはない。
【0072】条件510が満たされると、次に、二値化
全抽出画像290と最終膨張過程画像420に対し、論
理積手段560による処理を施すことで、対象像復元画
像490を得る。このようにして得られた対象像復元画
像490中の明画素の集合は、二値化全抽出画像290
中のAに含まれる画素の集合とほぼ等しい。
【0073】対象像復元手段400として以上述べた対
象像復元手段410を採用するのが不適当な場合(有効
でない場合)を図6を用いて説明する。ここでは、二値
化全抽出画像290中で対象像AとノイズBが互いに近傍
に存在する場合(より厳密には、対象像Aの最大外径画
素数(=重心から周辺までの最大距離に相当する画素
数)をr、対象像AとノイズBとの間の最短距離に相当す
る画素数をdと表わしたとき、r > d が成立する場合に
ついて考える。
【0074】このような場合に対象像復元手段410に
よる処理を施すと、対象像復元画像490中に、二値化
全抽出画像290中のノイズBの一部が復元されてしま
う。これは、 画像識別システム100の目的「原画像
190中のノイズBを除去し、対象像Aのみを抽出するこ
と」に反する。対象像復元画像290中にノイズBの一
部が復元される理由は以下のとおりである。対象像識別
画像390中の対象像Aは、二値化全抽出画像290中
の対象像Aの輪郭画像である。従って、対象像識別画像
390中の対象像Aと二値化全抽出画像290中の対象
像Aの最大内径画素数はほぼ一致し、その値はrである。
対象像識別画像390に対し膨張手段560による処理
をx回施したとき、膨張過程画像530中の対象像Aの内
径、外径に相当する画素数は、それぞれr-x, r+xとな
る。条件510を成立させるためには、対象像識別画像
390に対し膨張手段520による処理をr回施し、膨
張過程画像530中の対象像Aの内径に相当する画素数
を0(=r-r) とする必要がある。この時、最終膨張過
程画像420中の対象像Aの外径に相当する画素数は2r
となる。ところで、二値化全抽出画像290中の対象像
Aの重心からノイズBまでの最短距離(r+d)と、最終膨
張過程画像420中の対象像Aの外径(2r)とには、r+
d < 2r の関係が成立する。そのため、二値化全抽出画
像290と最終膨張過程画像420に対し論理積手段5
60による処理を施す際に対象像復元画像490中に
は、対象像Aの重心から2r画素分の範囲にあるノイズB
が復元されてしまうことになる。
【0075】次に、対象像復元手段400の2番目の例
である対象像復元手段450を図7を用いて説明する。
【0076】以下において述べる対象像復元手段450
によれば、二値化全抽出画像290で対象像AとノイズB
とが互いに近傍にある場合でも、対象像復元画像490
中においてノイズBが復元されることはない。
【0077】ここでは、対象像識別画像390に対し、
膨張手段520および論理積手段560による処理を、
0回以上の任意の回数だけ施した画像を、膨張過程画像
530と呼ぶ。
【0078】対象像復元手段450では、膨張過程画像
530(但し、第1回目は対象像識別画像390)に対
して、膨張手段520による処理が施される。また、膨
張手段520による処理結果と二値化全抽出画像290
とに対して論理積手段560による処理が施される。対
象像復元手段450は、条件510が満たされるまで、
以上の処理を繰り返す。ここで条件510とは、対象像
Aに関し膨張過程画像530が二値化全抽出画像290
を覆うことである。この判定は、判定手段が行ってい
る。条件510をはじめて満たす膨張過程画像530が
対象像復元画像490である。このようにして得られた
対象像復元画像490中の明画素の集合は、二値化全抽
出画像290中の対象像Aに含まれる画素の集合とほぼ
等しくなる。
【0079】[事例2]・・・図8、図9参照 事例2は、原画像190が図8に示したような輝度分布
Pを有する場合、すなわち、輝度の暗い像(対象像A)と
輝度の明るい像(ノイズB)とが共存し、且つ、対象像
A,ノイズBともに輪郭がぼんやりとしている場合に適
用される。
【0080】該事例2における対象像識別手段300を
図8を用いて説明する。ここでは、対象像識別手段30
0として、以下において説明する輝度対象像識別手段3
50を採用している。
【0081】輝度対象像識別手段350は、輝度分布P
に対して、しきい値th.4を設け、P(g)<th.4を満たす
すべての画素gの値を1とし(=明画素として抽出
し)、それ以外の画素の値を0とする(=暗画素として
除去する)。この場合、th.3の値としては、輝度分布P
において、ノイズBに関するすべての画素を除去でき、
且つ、対象像Aに含まれる画素を抽出できる値を設定す
る。
【0082】原画像190に対して輝度対象像識別手段
350による処理を施した結果得られる輝度対象像識別
画像360中には、対象像Aの画素の一部が存在し、ノ
イズBに関する画素は存在しない。
【0083】該事例2における対象像復元手段400を
図9に示した。この対象像復元手段400は、上述の対
象像復元手段410(図6参照)を採用可能である。
【0084】これ以降においては、ノイズ復元手段50
0、原画復元手段700、対象像復元手段400につい
て簡単に説明しておく。
【0085】次に、ノイズ復元手段500(図2参照)
の詳細を図10を用いて説明する。
【0086】ノイズ復元手段500は、膨張手段52
0、反転手段540、論理積手段560を備えている。
また、後述する条件510が成立しているか否かを判定
するための判定手段を備えている。
【0087】膨張手段520および論理積手段560に
ついては既に述べたとおりである。ここでは対象像復元
画像490に対し、膨張手段520による処理を0回以
上の任意の回数だけ施すことで得られた画像を、膨張過
程画像530と呼ぶ。
【0088】反転手段540は、画像上の画素の値(0
/1)を、反転させる手段である。以下、最終膨張過程
画像に反転手段540による処理を施した画像を、“反
転画像550”と呼ぶ。なお、この反転手段540は、
原画復元手段600、原画ノイズ復元手段700も備え
ている。
【0089】ノイズ復元手段500では、条件510が
満たされるまで、膨張過程画像530(第1回目だけ
は、対象像復元画像490)に対して膨張手段520に
よる処理がくり返される。ここで、条件510とは、対
象像Aに関し膨張過程画像530が二値化全抽出画像2
90を覆うことである。また、ここでは、条件510を
はじめて満たす膨張過程画像530を、“最終膨張過程
画像”と呼ぶことにする。
【0090】条件510が成立していた場合には、最終
膨張過程画像に対し反転手段540による処理を施すこ
とで、反転画像550が得られる。続いて、反転画像5
50と二値化全抽出画像290に対し、論理積手段56
0による処理を施す。これにより、二値化全抽出画像2
90中のノイズBのみを抽出したノイズ復元画像590
が得られる。
【0091】次に、原画復元手段600(図2参照)の
詳細を図11を用いて説明する。
【0092】原画復元手段600は、ノイズ復元手段5
00とほぼ同様の構成であるが、論理積手段560に代
わって、マスク合成手段660を備えている点が異な
る。また、判定手段の判定条件は、後述する条件610
となっている。
【0093】マスク合成手段660は、原画像190に
対し、反転画像550をマスクとしてかぶせものであ
る。
【0094】原画復元手段600では、条件610が満
たされるまで、膨張過程画像530(第1回目だけは、
対象像復元画像490)に対して膨張手段520による
処理がくり返される。ここで、条件610とは、対象像
Aに関し膨張過程画像530が原画像190を覆うこと
である。ここでは、条件610をはじめて満たす膨張過
程画像530を、“最終膨張過程画像”と呼ぶ。
【0095】条件610が成立していた場合には、最終
膨張過程画像に対し反転手段540による処理を施すこ
とで、反転画像550が得られる。続いて、反転画像5
50と原画像190に対し、マスク合成手段660によ
る処理を施すことによって、原画像190中の対象像A
のみを抽出した原画復元画像690が得られる。
【0096】原画ノイズ復元手段700(図2参照)の
詳細を図12を用いて説明する。
【0097】原画ノイズ復元手段700の構成は、処理
対象として最初に入力される画像がノイズ復元画像59
0であることを除き、原画復元手段600とほぼ同様で
ある。但し、判定手段の判定条件は、後述する条件71
0となっている。
【0098】ここでは、ノイズ復元画像590に対し、
0回以上の任意の回数だけ膨張手段520を施した画像
を、膨張過程画像530と呼ぶことにする。
【0099】原画ノイズ復元手段700では、条件71
0が満たされるまで、膨張過程画像530(第1回目だ
けは、ノイズ復元画像590)に対して膨張手段520
による処理がくり返される。ここで、条件710とは、
ノイズBに関し膨張過程画像530が原画像190を覆
うことである。また、ここでは、条件710をはじめて
満たす膨張過程画像530を、“最終膨張過程画像”と
呼ぶことにする。
【0100】条件710が成立していた場合には、最終
膨張過程画像に対し反転手段540による処理を施すこ
とで、反転画像550が得られる。続いて、反転画像5
50と原画像190に対し、マスク合成手段660によ
る処理を施す。これにより、原画像190中の対象像B
のみを抽出した原画復元画像790が得られる。
【0101】以上説明した実施形態によれば、対象像と
ノイズの含まれる原画像からノイズのみを除去すること
ができる。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、原画像に含まれる像
を、輝度情報に基づいて、選択抽出することができる。
従って、像の面積に関わらず目的とする像のみを抽出で
きる。
【0103】また、顕微鏡画像を原画像とした場合、焦
点の合っている像のみを選択抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である画像識別システムの全
体構成を示すブロック図である。
【図2】画像識別システム全体の動作概要を示す図であ
る。
【図3】二値化全抽出手段200の概要を示す図であ
る。
【図4】対象像識別手段300の一例である二次微分対
象像識別手段310の概要を示す図である。
【図5】対象像復元手段400の一例である対象像復元
手段410の概要を示す図である。
【図6】対象像復元手段410の問題点を示す図であ
る。
【図7】対象像復元手段400の一例である対象像復元
手段450の概要を示す図である。
【図8】対象像識別手段300の一例である輝度対象像
識別手段350の概要を示す図である。
【図9】対象像復元手段400の一例である対象像復元
手段410の概要を示す図である。
【図10】ノイズ復元手段500の概要を示す図であ
る。
【図11】原画復元手段600の概要を示す図である。
【図12】原画ノイズ復元手段700の概要を示す図で
ある。
【符号の説明】
10…プレパラート、20…顕微鏡、50…カメラ、6
0…顕微鏡画像、90…画像処理装置、100…画像識
別システム、190…原画像、200…二値化全抽出手
段、290…二値化全抽出画像、300…対象像識別手
段、310…二次微分対象像識別手段、330…二次微
分対象像識別画像、350…輝度対象像識別手段、36
0…輝度対象像識別画像、390…対象像識別画像、4
00…対象像復元手段、410…対象像復元手段、42
0…最終膨張過程画像、450…対象像復元手段、49
0…対象像復元画像、500…ノイズ復元手段、520
…膨張手段、530…膨張過程画像、540…反転手
段、550…反転画像、560…論理積手段、590…
ノイズ復元画像、600…原画復元手段、660…マス
ク合成手段、690…原画復元画像、700…原画ノイ
ズ復元手段、790…原画ノイズ復元画像、800…C
RT、A…対象像、B…ノイズ、P(g)…輝度値、P
…輝度分布、P1…輝度分布、P2…輝度の二次微分値
分布、th.1…しきい値、th.3…しきい値、t
h.4…しきい値、r…対象像Aの最大外径画素数(=
重心から周辺までの最大距離に相当する画素数)、d…
対象像A,B間の最短距離に相当する画素数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 研二 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 山越 信義 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 圓佛 伊智朗 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平3−134777(JP,A) 特開 平5−94534(JP,A) 特開 平8−77364(JP,A) 特開 昭63−280379(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 7/00 G01N 33/483 G06T 1/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像から所望の像(以下“対象像”とい
    う)を抽出する画像識別装置において、 上記原画像中のすべての像を二値化して抽出する二値化
    全抽出手段と、 上記対象像以外の像(以下“ノイズ”という)を構成す
    る画素の輝度の範囲外であり且つ上記対象像を構成する
    画素の輝度の範囲内の値に別途に設定されるしきい値を
    備え、該しきい値と上記原画像中の各画素の輝度値とを
    比較し、上記しきい値以上または上記しきい値以下の画
    素を抽出することで、上記ノイズを抽出することなく上
    記対象像の少なくとも一部を抽出する対象像識別手段
    と、 画像を膨張させその後上記二値化全抽出手段によって得
    た画像との論理積をとる処理を、上記二値化全抽出手段
    の抽出した上記対象像の画像を覆う像が得られるまで上
    記対象像識別手段によって抽出された画像に対して繰り
    返し施す対象像復元手段と、 を有することを特徴とする画像識別装置。
  2. 【請求項2】原画像から所望の像(以下“対象像”とい
    う)を抽出する画像識別装置において、 上記原画像中のすべての像を二値化して抽出する二値化
    全抽出手段と、 上記対象像以外の像(以下“ノイズ”という)を構成す
    る画素の輝度の二次微分値の範囲外であり且つ上記対象
    像を構成する画素の輝度の二次微分値の範囲内の値に別
    途に設定されるしきい値を備え、該しきい値と上記原画
    像中の各画素の輝度の二次微分値とを比較し、上記しき
    い値以上または上記しきい値以下の画素を抽出すること
    で、上記ノイズを抽出することなく上記対象像の少なく
    とも一部を抽出する対象像識別手段と、 画像を膨張させその後上記二値化全抽出手段によって得
    た画像との論理積をとる処理を、上記二値化全抽出手段
    の抽出した上記対象像の画像を覆う像が得られるまで上
    記対象像識別手段によって抽出された画像に対して繰り
    返し施す対象像復元手段と、 を有することを特徴とする画像識別装置。
  3. 【請求項3】上記二値化全抽出手段によって抽出された
    像と上記対象像復元手段によって得られた像との差分を
    求めることで上記原画像中の上記ノイズに相当する像を
    得るノイズ復元手段をさらに有すること、 を特徴とする請求項1または2記載の画像識別装置。
  4. 【請求項4】上記原画像はカメラによって撮影された画
    像であること、 を特徴とする請求項1または2記載の画像識別装置。
  5. 【請求項5】上記カメラによって撮影された画像は、顕
    微鏡画像であること、 を特徴とする請求項記載の画像識別装置。
  6. 【請求項6】原画像から所望の像(以下“対象像”とい
    う)を抽出する画像識別方法において、 上記原画像中のすべての像を二値化して抽出する二値化
    全抽出ステップと、 上記対象像以外の像(以下“ノイズ”という)を構成す
    る画素の輝度の範囲外であり且つ上記対象像を構成する
    画素の輝度の範囲内の値に別途に設定されるしきい値と
    上記原画像中の各画素の輝度値とを比較し、上記しきい
    値以上または上記しきい値以下の画素を抽出すること
    で、上記ノイズを抽出することなく上記対象像の少なく
    とも一部を抽出する対象像識別ステップと、 画像を膨張させその後上記二値化全抽出ステップにおい
    て得られた画像との論理積をとる処理を、上記二値化全
    抽出ステップにおいて抽出された上記対象像の画像を覆
    う像が得られるまで上記対象像識別ステップにおいて抽
    出された画像に対して繰り返し施す対象像復元ステップ
    と、 を含むことを特徴とする画像識別方法。
  7. 【請求項7】原画像から所望の像(以下“対象像”とい
    う)を抽出する画像識別方法において、 上記原画像中のすべての像を二値化して抽出する二値化
    全抽出ステップと、 上記対象像以外の像(以下“ノイズ”という)を構成す
    る画素の輝度の二次微分値の範囲外であり且つ上記対象
    像を構成する画素の輝度の二次微分値の範囲内の値に別
    途に設定されるしきい値と上記原画像中の各画素の輝度
    の二次微分値とを比較し、上記しきい値以上または上記
    しきい値以下の画素を抽出することで、上記ノイズを抽
    出することなく上記対象像の少なくとも一部を抽出する
    対象像識別ステップと、 画像を膨張させその後上記二値化全抽出ステップにおい
    て得られた画像との論理積をとる処理を、上記二値化全
    抽出ステップにおいて抽出された上記対象像の画像を覆
    う像が得られるまで上記対象像識別ステップにおいて抽
    出された画像に対して繰り返し施す対象像復元ステップ
    と、 を含むことを特徴とする画像識別方法。
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