JP2937555B2 - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JP2937555B2 JP15683891A JP15683891A JP2937555B2 JP 2937555 B2 JP2937555 B2 JP 2937555B2 JP 15683891 A JP15683891 A JP 15683891A JP 15683891 A JP15683891 A JP 15683891A JP 2937555 B2 JP2937555 B2 JP 2937555B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗布装置、ポケット内
滞留が問題となる液を塗布する塗布装置、たとえばスラ
イドホッパー型などの塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真感光材料の塗布には、スライ
ドホッパー型塗布装置が汎用されており、これは各スリ
ットから流出した各層用液を傾斜スライド面に沿って流
下させ、スライド面の端部からウェブに対してビードを
形成させつつ塗布するものである。このスライドホッパ
ー型塗布装置は、薄膜塗布に用いられることが多いの
で、塗布膜厚の管理がきわめて重要である。特に、幅方
向の膜厚または品質管理が重要であり、その偏差が数%
でも品質上問題となる。
【0003】このスライドホッパー型塗布装置および塗
布態様例を図1および図2によって説明すると、図1は
2層同時塗布用のスライド型ホッパーの横断面図で、1
はバックアップロールで、ガイドロール2を介して搬送
されるウェブ3に対して、スライドビード型塗布装置1
0により、ビード4を形成しながら2層塗布される。
【0004】塗布装置10は、3枚のブロック11、1
2、13により構成され、それらの間のスロット14、
15から各塗布液16、17が流出して、傾斜スライド
面18に沿って流下し、ビード4を形成しながら、ウェ
ブ3上に塗布されるようになっている。
【0005】この場合、各塗布液を幅方向に均一に流出
させるために、幅方向中央部分に形成された外部からの
塗布液の供給路19に連通する主ポケット20を幅方向
に形成し、この主ポケット20と平行に主ポケット20
より流路面積が狭い中間スロット21を介して連通する
副ポケット22を形成し、この副ポケット21から主ス
ロット14(15)を介して塗布液16(17)が流出
するよう構成することが望ましい。23は両端に配され
る端板である。
【0006】一方、従来、ビードの形成を安定化させる
ために、図1に示すように、ウェブ3の進入部分に減圧
チャンバー30および減圧用ブロワーに連通する減圧管
31を設けることが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真感光材
料は、一般的にゼラチン水溶液に懸濁または乳化分散さ
れており、そのゼラチンは室温領域でゲル化するので、
従来から、このゲル化を防止するために塗布装置内に温
水路24形成し、これに温水を流通させて、通常は30
〜50℃程度に保温している。また、写真感光材料の場
合、製品の耐取扱性のために、硬膜剤を添加することが
行われている。
【0008】しかし、この種の硬膜剤を添加した系の写
真感光材料の塗布では、長時間の運転により両端部にお
いて、塗布液の凝集物がスロットより出てきたり、スロ
ットが詰まってスライド面に液が流出しない「液切れ」
の現象により塗布故障が生じることが明らかとなった。
【0009】本発明者らは、この原因究明したとこ
ろ、図6に示すように、主に主ポケット20の端部にお
いて、塗布液の成分が符号Pのように凝集・沈着し、塗
布液の流動性が乱され、最後には中間スロット21や主
スロット14の端部において詰まりが生じる現象が生じ
ることを知見した。「液切れ」の現象が生じた場合、分
解して洗浄するなどの作業が必要となり、生産性を著し
く阻害する。
【0010】この解決策として、考えられるものとし
て、特開昭60−64662 号に開示されているように、主ポ
ケットの端部からも塗布液を出し入れする方法、特開昭
62−95174 号に教示されているように、主ポケット内に
回転円筒を設ける方法、特開平1−266878号に提案され
ているように、主ポケット内に固定攪拌手段を設ける方
法などがある。
【0011】しかしながら、第1の方法では、装置が複
雑化するとともに、根本的に問題なのは幅方向の塗布液
流量の均一性が損なわれることである。また、第2およ
び第3の方法は、装置が複雑化するとともに、分解・組
み立て性および洗浄性が悪いなどの問題がある。
【0012】したがって、本発明の課題は、幅方向の膜
厚偏差なしで、装置の複雑化を防止しながら、長時間運
転に伴う「液切れ」の現象を防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題は、幅方向中央
部分に形成された外部からの塗布液の供給路に連通する
主ポケットを幅方向に有し、この主ポケットと平行に主
ポケットに流路面積が狭い中間スロットを介して連通す
る副ポケットが形成され、この副ポケットから主スロッ
トを介して塗布液が流出するよう構成された塗布装置に
おいて、前記主ポケットおよび副ポケットの端部におい
て、中間スロットにおける流動抵抗より小さい流動抵抗
をもつバイパス路により前記主ポケットと副ポケットと
を連通させたことで解決できる。なお、本発明におい
て、ポケット内滞留が問題となる液を塗布する塗布装置
としては、スライドホッパー型塗布装置の他に、押出し
塗布装置などがあり、この種の押出し型塗布装置も本発
明は対象とする。
【0014】
【作用】本発明者にしたがって、たとえば図3に示すよ
うに、主ポケット20および副ポケット22の両端部に
おいて、中間スロット21における流動抵抗より小さい
流動抵抗をもつバイパス路50により前記主ポケット2
0と副ポケット22とを連通させると、バイパス路50
部分における流動抵抗は他の中間スロット21部分より
小さいので、主ポケット端部における塗布液の流動性
(流速)が高まり、もって主ポケット20の端部におい
て液が滞留し、液の成分の凝集・沈着が防止され、その
結果、たとえ硬膜剤を添加する系においても、液切れを
防止できる。
【0015】
【実施例】以下本発明を図面を参照しながら具体的に説
明する。図3は本発明の塗布装置の第1の例を示したも
ので、主ポケット20および副ポケット22の両端部の
みにおいて、中間スロット21の断面積を拡大して、た
とえば副ポケット22の最大径部分と同じ離間間隔をも
って主ポケット20に連通させ、これにより中間スロッ
ト21における流動抵抗より小さい流動抵抗をもつバイ
パス路50を形成したものである。
【0016】図4は、端板23の内面側に同様の機能を
もつバイパス路51を形成した第2の例を示したもので
ある。図5は第3の例を示したもので、端板23を貫通
させるとともに、端板23の外部に同様の機能のバイパ
ス路52を設けたものである。
【0017】本発明において、副ポケットは平行に複数
形成してもよい。すなわち、主ポケットから流出した液
が第1の中間スロットを経て第1の副ポケットに至り、
その後第2の中間スロットを経て第2の副ポケットに至
り、主スロットを経て外部に流出する構造である。この
場合においても、少なくとも液の滞留または液成分の凝
集・沈着が予想される部分に対してバイパス路を形成す
ればよい。
【0018】〔実施例〕硬膜剤を5%含有するゼラチン
水溶液により塗布を行った。その結果、図6に示す従来
の装置では、運転開始から2時間経過時点で液の滞留に
よる塗布故障が生じたのに対して、図3に示す本発明装
置では、8時間経過後も塗布故障が生ぜず、また幅方向
の流出流量の分布の測定を行ったところ、有意差は認め
られなかった。
【0019】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、幅方向の
膜厚偏差なしで、装置の複雑化を防止しながら、長時間
運転に伴う塗布液の内部滞留および「液切れ」の現象を
防止できるなどの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライドホッパー型塗布装置による塗布状態を
示す断面図である。
【図2】同塗布装置の要部斜視図である。
【図3】本発明装置の第1の例の要部断面図である。
【図4】第2の例の要部断面図である。
【図5】第3の例の要部断面図である。
【図6】従来例の要部断面図である。
【符号の説明】
1 …バックロール、3…ウェブ、4…ビード、10…塗
布装置、14,15…主スロット、16,17…塗布
液、19…供給路、20…主ポケット、21…中間スロ
ット、22…副ポケット、30…減圧チャンバー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−192613(JP,A) 特開 昭62−95174(JP,A) 特開 昭57−19060(JP,A) 特開 昭60−64662(JP,A) 特表 平6−508571(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 5/02 B05C 5/00 102 B05C 5/00 103 B05D 1/26,1/30,1/36 G03C 1/74 G11B 5/84 - 5/845

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幅方向中央部分に形成された外部からの塗
    布液の供給路に連通する主ポケットを幅方向に有し、こ
    の主ポケットと平行に主ポケットに流路面積が狭い中間
    スロットを介して連通する副ポケットが形成され、この
    副ポケットから主スロットを介して塗布液が流出するよ
    う構成された塗布装置において、前記主ポケットおよび
    副ポケットの端部において、中間スロットにおける流動
    抵抗より小さい流動抵抗をもつバイパス路により前記主
    ポケットと副ポケットとを連通させたことを特徴とする
    塗布装置。
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