JP2929985B2 - 情報共有装置 - Google Patents

情報共有装置

Info

Publication number
JP2929985B2
JP2929985B2 JP7310634A JP31063495A JP2929985B2 JP 2929985 B2 JP2929985 B2 JP 2929985B2 JP 7310634 A JP7310634 A JP 7310634A JP 31063495 A JP31063495 A JP 31063495A JP 2929985 B2 JP2929985 B2 JP 2929985B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gui
computer
user
application program
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7310634A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09153017A (ja
Inventor
実 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP7310634A priority Critical patent/JP2929985B2/ja
Publication of JPH09153017A publication Critical patent/JPH09153017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2929985B2 publication Critical patent/JP2929985B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は計算機ネットワーク
を利用して情報を共有する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二つ以上の計算機をネットワークで結合
し、従来一つの計算機上で実行されていた応用プログラ
ムを複数の計算機上で機能分散させて一つのまとまった
処理を行なわせるように構築したシステムを分散型応用
プログラムと呼ぶ。本発明は一つの応用プログラムをど
のように分割して共有するかに関係するが、従来は応用
プログラムそのものを2つに分割する、もしくはウイン
ドウシステムを分割するという2つの方法があった。以
下に図を用いて従来技術を説明する。
【0003】図3は応用プログラムを個別に分割する方
法であるが、応用プログラム305は2つのプログラム
301と302に分割され、オペレーティングシステム
312,322を介して情報交換しながら処理を進め
る。機能分割の方法は応用毎に個別に設計され、相互に
通信する部分はOSのネットワークインタフェース(例
えば(Berkeley Socket)を使用してプ
ログラム開発が行なわれていた。
【0004】図4に示すように、近年、応用プログラム
405を共通処理を引き受けるサーバプログラム402
とそれを利用する複数のクライアントプログラム401
に分けるクライアントサーバ方式が提案され、多くの適
用分野で定着しつつある。クライアントシステムは利用
者と応用プログラムのインタフェースをとるためにグラ
フィカルユーザインタフェース(以降GUIと略す)を
内蔵している。
【0005】更に、クライアントサーバ方式に基づく分
散型応用プログラムの開発を容易にするための開発環境
が提供され、クライアントとサーバのインタフェースを
記述するだけで通信に必要なシステムインタフェース部
分のプログラムを自動生成できるようになり、システム
開発者は応用プログラムにのみ注力すれば良くなった。
【0006】一方、ウインドウシステムを分割する方法
としてX Window Systemの例がある。図
5に示すようにX Window System507
は上記クライアントサーバ方式で構築されたウインドウ
システムであり、応用プログラム505からは一つのウ
インドウシステム502に見えるが、実際の表示は遠隔
サーバ501を使用してネットワーク結合された別の計
算機の画面に表示することができる。サーバへの表示情
報を複数のウインドウサーバに転送することにより複数
の利用者の間で同一画面を共有することが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は応用プログラムを機能分割する手法が確立していな
い。複数の計算機に跨って実行されるプログラムの開発
が難しい、プログラムの利用が簡単ではない、プログラ
ムの利用に柔軟性がない、複数の計算機間での情報共有
が自由にできないという問題があった。
【0008】まず、分散応用プログラムを個別に開発す
る方法では、対象としている処理内容に応じて経験則か
ら応用プログラム毎に決定されるのが普通である。ま
た、通信に関する処理も応用プログラムの一部として開
発しなければならないためにネットワークプログラミン
グに関する専門知識が必要で、プログラム開発が極めて
困難であった。
【0009】クライアントサーバ方式ではクライアント
とサーバ間の通信インタフェース部分の開発は簡易化さ
れたが、機能分けに関しては相変わらずシステム開発者
に委ねられており、経験に基づくノウハウをもとに決定
されている。しかも、クライアントとサーバのインタフ
ェースはプログラム開発前に仕様として厳密に決定され
ねばならず、利用に伴って動的に変化させることができ
ない。
【0010】応用プログラムを分割する方式では分割さ
れたプログラムは各々コンパイラ型言語で記述されコン
パイルにより実行プログラムが作成されるため、完成後
に機能分担を変更することはできない。また、利用者の
計算機に分割されたプログラムの一方、例えばクライア
ントサーバ方式ではクライアントプログラムを実装しな
ければならない。もし、異なるハードウェアやオペレー
ティングシステム上で実行しようとする場合は移植作業
が必要となる。
【0011】即ち、このような従来手法は個別の分散型
応用プログラムを開発し、定型業務を実行させるのには
適しているが、グループウエアのようなユーザ間で情報
共有を簡単に実現するのは難しかった。
【0012】一方、ウインドウシステムを分割する方式
では情報共有がウインドウレベルに閉じてしまうため、
応用プログラム側から制御することができない、利用者
毎に異なる操作や表示を許すような柔軟な共有は実現で
きなかった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では従来の問題を
解決するために、まず、応用プログラムの機能分割に関
しては、利用者とのインタフェースを司るGUI部と実
際に処理を司る処理部に分割することを特徴とする。G
UI部と処理部の境界はGUIを利用するすべての応用
プログラムに普遍的に存在するもので、分割方法は明確
である。次にこのGUI部をスクリプト言語で記述する
ことにより、ネットワークでの転送の容易さ、変更の容
易さという利点が生まれる。
【0014】第1の発明では、まず処理部はスクリプト
言語で記述されたGUI部を遠隔の計算機にテキストデ
ータとして転送する。このスクリプトデータは遠隔計算
機の上で実行されているインタプリタにより解釈実行さ
れることにより応用プログラムのユーザインタフェース
画面を遠隔計算機のディスプレイ画面に表示する。キー
ボード/マウスを使用した画面への入力操作もGUI部
の一部としてスクリプトで記述されており、スクリプト
の解釈実行によって処理部への処理要求メッセージを生
成する。このメッセージは遠隔計算機からネットワーク
を通じて処理部に転送され、処理部は必要な処理を実行
した後、結果を再びスクリプトの形でGUI部に転送す
る。実行結果は上記と同じ手順で遠隔計算機に届き、解
釈実行されることにより画面の表示を変更する。
【0015】遠隔計算機のユーザインタフェース画面を
見ている利用者にとっては、すべての実行がそこで行な
われているように見えるが、実際にはスクリプトで記述
されたGUI部の解釈実行のみが行なわれており、実際
の処理は処理部が実行されている別の計算機で行なわれ
る。
【0016】このような情報共有装置において、第2の
発明では、GUI部を記述したスクリプトを複数の計算
機に送付することにより、1つの処理部に対し複数のG
UI部を実現させる。それぞれのGUI部は利用者の入
力操作から必要な処理要求を共通の処理部に送ることに
なり、一つの応用プログラムを共有することが可能にな
る。即ち、ユーザインタフェースのみが分散された共有
方式が実現される。GUI部は各々別の計算機で実行さ
れているので、利用者毎に独立に入力操作を処理でき
る。一方、個々の入力操作は一つの処理部で集中的に実
行されることにより変更内容の集中管理が可能となる。
また、処理部が全てのGUI部に同じ情報を送ることに
より、利用者間での情報の共有が可能となる。即ち、本
発明によれば操作の独立性を高めながら、同時に情報の
共有を実現することが可能となる。
【0017】第3の発明では、テキストで記述されたス
クリプトの修正変更が容易である特徴を活かして、遠隔
の計算機に転送されたスクリプトをローカルに変更する
ことによりそのGUI部の表示、例えばボタンの大きさ
や、その上に書かれた文字等、を変更することができ
る。このような利用者毎のカスタマイズが処理部の機能
を変更することなく、GUI部を定義するスクリプトの
変更のみで可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態では、
開発が容易なように処理部もGUI部と同じスクリプト
で実現されている。
【0019】図1は本発明を実現するソフトウェアのモ
ジュール構成とメッセージの流れを示すもので、図にお
いて、101は利用者が使っている計算機、102は応
用プログラムが実行されている計算機、111は利用者
側計算機でGUI部を実現するプログラム全体、112
は送られてきたスクリプトを解釈しGUI部を実現する
インタプリタ部、113はメッセージを送信する送信
部、114はメッセージを受信する受信部であり、いず
れもオペレーティングシステム115の管理のもとに実
行されている。実際のメッセージの転送はオペレーティ
ングシステム115によって行われるがこれは従来技術
と同じであり、ここでは説明を省略する。
【0020】121は処理部を実現するプログラム全体
で、内部構成はGUI部111と全く同じでインタプリ
タ部122、送信部123、受信部124で構成され
る。処理部121はオペレーティングシステム125の
管理のもとに実行されている。
【0021】GUI部111と処理部121は全く同じ
プログラムから構成されるので、以降このソフトウェア
モジュールを使ってスクリプトエンジンと呼ぶことにす
る。
【0022】図1を使って動作を説明する。
【0023】まず、処理部121とGUI部111のい
ずれも、計算機101,102の利用者により、もしく
はオペレーティングシステム115,125により自動
的に、起動されプログラムとして実行されている。処理
部121とGUI部111はいずれも各々の受信部11
4,124よりスクリプトを入力するとそれをインタプ
リタ部112,122で解釈実行できる状況にある。
【0024】本実施形態では通信プロトコルとしてSo
cketを使用したTCP/IPを用いており、送信部
113,123、受信部114,124はオペレーティ
ングシステム115,125とインタフェースを取りな
がらメッセージの送受信機能を実現する。そのために処
理部121とGUI部111とはお互いに相手の受信部
の識別情報を保持している。具体的には相手の受信部1
14,124に割り当てられたポート番号を知ってい
る。
【0025】最初に、処理部121は計算機102の利
用者により応用プログラムを定義したスクリプトを与え
られ、それをインタプリタ部121により解釈実行する
ことによって以下に説明する応用プログラムの処理部と
しての機能を実現する。
【0026】まず、処理部121は応用プログラムの一
部として与えられた「GUI部を定義したスクリプト」
を送信部123を使ってGUI部111に転送する。G
UI部111は受信部114でこのスクリプトを受けと
り、インタプリタ部112で解釈実行してディスプレイ
103に応用プログラムのユーザインタフェース画面を
表示する。
【0027】ユーザがキーボード/マウス104を使用
して、画面上のボタン等を押下するとそのイベントはイ
ンタプリタ部112で解釈され対応する処理要求メッセ
ージが生成されて送信部113を使って処理部121へ
転送される。
【0028】処理部121は受信部124によりこの要
求メッセージを受け取り、インタプリタ部122で解釈
して必要なアクションを実行する。GUI部111へ結
果の送信が必要なら最初にスクリプトを送ったのと同じ
手順で結果のスクリプトをGUI部111に転送する。
【0029】以降、この動作が繰り返されることによ
り、計算機101の利用者は計算機102で実行されて
いる応用プログラムをディスプレイ103に表示されて
いるユーザインタフェース画面を操作することにより遠
隔利用することができる。
【0030】GUI部111は最初は何もスクリプトを
与えられていない空の状態であるが、処理部からのスク
リプト転送で必要なGUIを生成する。同様に処理部1
21も最初は空の状態であるが、外部からこの応用プロ
グラムを実現するスクリプトが与えられて初めて応用プ
ログラムに特化する。このようにスクリプトエンジンと
いう基本モジュールを装備するだけでどのマシンでもそ
れがGUI部や処理部に変身することができ、柔軟なシ
ステム構築が可能である。
【0031】図2は二人の利用者間で応用プログラムを
共有する場合の例を示す。図において、201は利用者
が使っている計算機、202は応用プログラムが実行さ
れている計算機、203,204は各々利用者201の
ディスプレイ装置、キーボード/マウス、205はもう
一人の利用者の計算機で、206,207はそのディス
プレイ装置、キーボード/マウスを示す。
【0032】計算機201と202の構成は図1と全く
同じであり、説明を省略する。計算機205の構成も利
用者201と全く同一であり、231は利用者側計算機
でGUI部を実現するプログラム全体、232は送られ
てきたスクリプトを解釈しGUIを実現するインタプリ
タ部、233はメッセージを送信する送信部、234は
メッセージを受信する受信部であり、いずれもオペレー
ティングシステム235の管理のもとに実行されてい
る。
【0033】GUI部231の送信部233は処理部2
21の受信部224に、受信部234は送信部223に
それぞれ接続されておりGUI部211と処理部221
を共有している。即ち、キーボード/マウス207によ
る画面操作はキーボード/マウス204による画面操作
と全く同様に処理部221に伝えられ、同じように処理
される。
【0034】一方、処理部221での処理結果はGUI
部211とGUI部231に共通の結果なら両者にマル
チキャストされ、ディスプレイ203とディスプレイ2
06とに同時に表示される。もし処理結果がGUI部2
31に固有の場合はGUI部231にのみ送信されてデ
ィスプレイ206の表示のみが変更される。このよう
に、GUI部を分離し、処理部のみを共有することによ
り、ユーザ個別の操作を可能にすることと、同じ情報を
共有すること、を同時に満たすことが可能となった。例
えば、プレゼンテーションへの応用では画面をマルチキ
ャストすることで同じ画面を共有することができるが、
あるユーザが次のスライドを見たいと思った場合、その
ユーザにのみ次のページを送ることができる。
【0035】
【実施例】本発明における簡単な応用プログラムの実施
例としてストップウオッチの作成例を示す。
【0036】図6にストップウオッチのユーザインタフ
ェース画面を示す。ストップウオッチプログラムはスタ
ートボタン601を押すことにより時間の計測を開始
し、停止ボタン602の押下により計測を停止する。そ
の間の経過時間が表示パネル603に表示される。
【0037】図7にストップウオッチプログラムを実現
するためのスクリプトの一部を示す。本実施例ではX
Window System用のGUIを記述するスク
リプト言語Tel/Tkを使用している。
【0038】図において(1)行目から(6)行目まで
が図6に示したGUIを実現するスクリプトで、(1)
は経過時間表示パネルを定義したもので、初期状態の表
示を“0.00”にセットし、パネルを3D的に浮き上
がらせる(−relief raised)こと、横幅
を10ポイントにセットすることを指定している。
(2)はスタートボタンを定義したもので、押された時
に処理部へ“start”メッセージを転送する処理を
指定している。(3)は同様に、停止ボタンを定義した
もので、押された場合には“stop”メッセージが処
理部に送られる。(4),(5),(6)は各々、表示
パネル、スタートボタン、停止ボタンの配置を指定する
スクリプトで、これにより3つの部品は図6の形状にパ
ックされる。
【0039】GUI部111のインタプリタ部112は
この6行のスクリプトを解釈実行することにより図6の
GUI表示を実現する。また、例えばスタートボタン6
01の押下により3D的に浮き出ているボタン601は
沈み込む表示になるが、これはGUI部111のインタ
プリタ部112で実行される。
【0040】一方、図7の(7)行目から(24)行目
までがストップウオッチプログラムの全体であるが、
(7)はGUI用スクリプト(上記の6行)をGUI部
111に転送するスクリプト、(8)は時間計測を実行
する手続きの定義で、(9)は作業用に使用する変数が
グローバル変数であり、この手続きの中から参照可能で
あることを宣言する。(10)は変数stoppedが
1なら停止ボタン602が押された場合であるから次回
の計測を起動せずにインタプリタに制御を戻すことを指
示する。(11)は変数stoppedが0なら計測中
なので、50msec後に手続きtickを起動するこ
とを指示する。(12)はミリ秒の位を示す変数hun
dredthsを5カウント増やし、(13)ではそれ
が100以上になったかどうかを判定する。(14)は
変数hundredthsのカウントが100以上にな
ったのでこれをゼロに戻すと共に、(15)で秒の位を
示す変数secondsを1増やす。(16)は更新さ
れたカウント数を元に“XXX”形式の表示を作成しロ
ーカル変数msgに一時的に保存する。(17)は変数
msgに保存された値を使って画面の表示パネル603
に表示されている経過時間を更新するスクリプトをGU
I部111へ転送する。(18)はGUI部111から
転送されたstartメッセージにより起動される手続
きで、(19),(20),(21)により計測に必要
なグローバル変数を全て初期化した後、(22)で実際
の計測を実行する手続きtickを呼び出す。(23)
は同様にGUI部111から転送されたstopメッセ
ージにより起動される手続きで、(24)は手続きti
ckの実行を中断するためにグローバル変数stopp
edを1にセットする。
【0041】処理部121のインタプリタ部122は
(7)行目から(24)行目までのスクリプトを実行す
ることにより、まず、GUI部111にGUI用スクリ
プトを転送し、利用者の計算機101のディスプレイ1
03に図6に示したストップウオッチの画面を表示させ
る。利用者のボタン操作によりGUI部111は“st
art”もしくは“stop”メッセージを処理部12
1に送り、処理部121での計測を開始したり、停止さ
せたりすることができる。また、計測中は5msec毎
に新しい経過時間がGUI部111にスクリプトの形で
転送され、ディスプレイ103の表示パネル603の表
示が更新される。このように本発明に基づく応用プログ
ラムが実際に動作することが明らかである。
【0042】更に、複数の利用者が本ストップウオッチ
プログラムを共有する場合は、各ユーザからの“sta
rt”,“stop”メッセージは同じ処理部121に
送られ、どの利用者からもストップウオッチを操作する
ことが可能となる。一方、表示パネルを変更するスクリ
プト(17)を全利用者に転送することにより全員が同
じ表示を見ることが可能であり、ストップウオッチの共
有が可能となる。
【0043】また、ストップウオッチの画面を表示後、
計算機101の利用者がGUI部111に例えばスクリ
プト、“.start config−text“TI
MER Start”を与えると、ディスプレイ103
上のスタートボタン601上の文字を“start”か
ら“TIMER Start”に変更することができる
が、これはストップウオッチの機能には全く影響を与え
ない。このように利用者毎のカスタマイズが実現可能で
ある。
【0044】尚、(2),(3),(7),(17)行
目に出てくる、sendコマンドは本発明を実現するた
めに新たにTel/Tkに追加したコマンドであり、既
に述べたように実際には相手送信部のポートへの指定さ
れたメッセージを転送するコマンドである。
【0045】本実施例のオペレーティングシステム21
5,225,235は各々異なっても良く、スクリプト
エンジンさえ移植すればそのスクリプトで記述された種
々の応用プログラムを共有することが可能となる。ま
た、本実施例では簡単化のために相手の識別を固定化し
ているが、別の計算機で実行されているプログラムを管
理する名前管理機構を導入することにより名前で動的に
識別することは可能である。
【0046】
【発明の効果】応用プログラムの分割点はGUI部と処
理部の間にあり、GUIを利用する従来の応用プログラ
ムの機能分割点と同じであり、分割の方法は容易であ
る。GUI部をスクリプトで記述し、インタプリタで解
釈実行する特徴は、修正が容易であり、変更したスクリ
プトが直ちに実行できることから、開発、特に対話型の
開発/デバックを容易にする。また、スクリプトは通常
のテキストデータであるため、どのような編集プログラ
ムを使っても修正可能であるし、ネットワークを利用し
た転送にも問題がない。ウインドウ部品を記述できるス
クリプト言語を用いれば短いステップでGUI部を簡単
に記述できるため、開発は更に容易となる。
【0047】一方、利用者側の計算機ではGUI部を解
釈実行するスクリプトエンジン以外は何も必要としな
い。どのような分散応用プログラムでも、ネットワーク
でGUI部を転送することにより直ちに利用可能とな
る。この特徴は情報サービス端末として様々な応用プロ
グラムを利用する場合に特に効果的である。
【0048】GUI部は利用者の計算機上で独立したプ
ログラムとして実行されており、ユーザインタフェース
に関わるきめ細かい処理を応用プログラム本体とは独立
に扱うことができる。例えば、ボタン押下によるボタン
が沈む3D効果は利用者の計算機上で実行される。上書
きの実現は本発明の重要な効果の一つであるが、ボタン
の上に自分のメモを書き込んでも良い。これらは全てG
UI部が応用プログラム本体とは独立に処理されること
から可能となる。GUI部の分離はよりフレンドリなユ
ーザインタフェースの実現、利用者計算機資源のユーザ
インタフェース機能への投入という効果がある。
【0049】GUI部の分離と複数計算機上での実行は
情報共有に効果がある。複数の利用者間で処理部を共有
していても、各GUI部は独立に実行されているので、
個々の利用者からは自分が一人で処理部を使っているよ
うに見える。一方で処理部がGUI部への情報転送を制
御することにより、特定利用者への情報伝達と全利用者
への情報伝達を使い分けることができる。例えば分散プ
レゼンへの応用例において、複数の利用者が全員同じ画
面を見ている時に、ある利用者だけ次のページを見る、
という処理が実現可能となる。
【0050】このように本発明によれば、利用者毎の画
面操作の独立性を実現すると同時に、複数の利用者が同
じ画面を共有したり、共有情報の変更をリアルタイムで
知ることができる、など、柔軟な情報共有の実現に効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するソフトウェアモジュール構成
とメッセージの流れを示した図。
【図2】二人のユーザ間での応用プログラムの共有を示
す図。
【図3】個別に開発された分散応用プログラムの構成
図。
【図4】クライアントサーバ方式で開発された分散応用
プログラムの構成図。
【図5】ウインドウシステムで分割された分割応用プロ
グラムの構成図。
【図6】本発明を利用した分散応用プログラムであるス
トップウオッチのGUIを示す図。
【図7】ストップウオッチ・プログラムを記述したスク
リプトの一部を示す図。
【符号の説明】
101 利用者の計算機 102 サービスを提供する計算機 103 ディスプレイ 104 キーボード/マウス 111 GUI部を実現するプログラム全体 112 送られてきたスクリプトを解釈しGUIを実現
するインタプリタ部 113 メッセージを送信する送信部 114 メッセージを受信する受信部 115 オペレーティングシステム 121 処理部を実現するプログラム全体 122 インタプリタ部 123 送信部 124 受信部 125 オペレーティングシステム 201 利用者の計算機 202 サービスを提供する計算機 203 ディスプレイ 204 キーボード/マウス 205 もう一人の利用者の計算機 206 ディスプレイ 207 キーボード/マウス 211 GUI部を実現するプログラム全体 212 送られてきたスクリプトを解釈しGUIを実現
するインタプリタ部 213 メッセージを送信する送信部 214 メッセージを受信する受信部 215 オペレーティングシステム 221 処理部を実現するプログラム全体 222 インタプリタ部 223 送信部 224 受信部 225 オペレーティングシステム 231 GUI部を実現するプログラム全体 232 送られてきたスクリプトを解釈しGUIを実現
するインタプリタ部 233 メッセージを送信する送信部 234 メッセージを受信する受信部 235 オペレーティングシステム 301 利用者の計算機 302 サービスを提供する計算機 303 ディスプレイ装置 304 キーボード/マウス 305 応用プログラム 311 応用プログラムの利用者側の計算機で実行され
る部分 312 利用者側の計算機のオペレーティングシステム 321 応用プログラムのサービス提供側の計算機で実
行される部分 322 サービス提供側の計算機のオペレーティングシ
ステム 401 利用者の計算機 402 サービスを提供する計算機 403 ディスプレイ装置 404 キーボード/マウス 405 応用プログラム 411 応用プログラムの利用者側の計算機で実行され
るクライアント部分 412 利用者側の計算機のオペレーティングシステム 421 応用プログラムのサービス提供側の計算機で実
行されるサーバ部分 422 サービス提供側の計算機のオペレーティングシ
ステム 501 利用者の計算機 502 サービスを提供する計算機 503 ディスプレイ装置 504 キーボード/マウス 505 応用プログラム 506 ウインドウシステム 507 ウインドウシステムのサーバ部分 512 利用者側の計算機のオペレーティングシステム 521 応用プログラム 522 ウインドウシステムのクライアント部分 523 サービス提供側の計算機のオペレーティングシ
ステム 601 計測スタートボタン 602 計測停止ボタン 603 経過時間表示パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−209061(JP,A) 特開 平7−219753(JP,A) 松岡聡,「オブジェクト指向言語にお ける利用者インターフェースの構築 法」,1993 情報学シンポジウム講演論 文集,1993年1月13日,p.55−63 齋藤幸男、寺本昌弘、永沢道夫,「新 しいマルチメディア・メッセージング技 術の動向 マジックキャップとテレスク リプト」,NTT技術ジャーナル,Vo l.6,No.9,1994年9月1日, p.22−23 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 15/00 390 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】応用プログラムを、ウィンドウ部品を記述
    できるスクリプト言語により記述されウィンドウシステ
    ム上にユーザインタフェースを構築するためのボタンや
    表示パネルなどのGUI部品からなるGUI部と前記応
    用プログラムの実際の処理を実行する処理部とに分割
    し、 前記GUI部を応用プログラムを実行する計算機から利
    用者側計算機に送付し、 前記利用者側計算機にて、前記スクリプトを解釈実行す
    ることにより前記GUI部を実現し、利用者から前記G
    UI部が受けとったユーザ操作内容を前記応用プログラ
    ムを実行する計算機に送付し、前記処理部にて応用プロ
    グラムの実際の処理を実行することを特徴とする情報共
    有装置。
  2. 【請求項2】前記GUI部を複数の前記利用者側計算機
    に送付し、 複数の前記利用者側計算機の前記GUI部が個別に受け
    とったユーザ操作内容を前記応用プログラムを実行する
    計算機に送付し、前記処理部にて応用プログラムの実際
    の処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情
    報共有装置。
  3. 【請求項3】前記GUI部を利用者側計算機に送付した
    後、前記利用者側計算機において前記スクリプトを部分
    的に修正し、前記GUI部の表示イメージを変更したり
    ボタン等のGUI部品の配置を変更したりすることを可
    能としたことを特徴とする請求項1に記載の情報共有装
    置。
  4. 【請求項4】応用プログラムを、ウィンドウ部品を記述
    できるスクリプト言語により記述されウィンドウシステ
    ム上にユーザインタフェースを構築するためのボタンや
    表示パネルなどのGUI部品からなるGUI部と前記応
    用プログラムの実際の処理を実行する処理部とに分割
    し、 前記GUI部を利用者側計算機に送付し、 前記スクリプトを解釈実行することにより前記利用者側
    計算機に実現されたG UI部が利用者より受けとったユ
    ーザ操作内容を前記利用者側計算機から受信し、前記処
    理部にて応用プログラムの実際の処理を実行することを
    特徴とする応用プログラムを実行する計算機。
  5. 【請求項5】応用プログラムが、ウィンドウ部品を記述
    できるスクリプト言語により記述されウィンドウシステ
    ム上にユーザインタフェースを構築するためのボタンや
    表示パネルなどのGUI部品からなるGUI部と前記応
    用プログラムの実際の処理を実行する処理部とに分割さ
    れ、前記GUI部を、応用プログラムを実行する計算機
    から受信し、 前記スクリプトを解釈実行することにより前記GUI部
    を実現し、前記応用プログラムを実行する計算機にて前
    記応用プログラムの実際の処理を行わせるために、利用
    者から前記GUI部が受けとったユーザ操作内容を前記
    応用プログラムを実行する計算機に送付することを特徴
    とする利用者側計算機。
JP7310634A 1995-11-29 1995-11-29 情報共有装置 Expired - Lifetime JP2929985B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310634A JP2929985B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 情報共有装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7310634A JP2929985B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 情報共有装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09153017A JPH09153017A (ja) 1997-06-10
JP2929985B2 true JP2929985B2 (ja) 1999-08-03

Family

ID=18007622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7310634A Expired - Lifetime JP2929985B2 (ja) 1995-11-29 1995-11-29 情報共有装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2929985B2 (ja)

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
松岡聡,「オブジェクト指向言語における利用者インターフェースの構築法」,1993 情報学シンポジウム講演論文集,1993年1月13日,p.55−63
齋藤幸男、寺本昌弘、永沢道夫,「新しいマルチメディア・メッセージング技術の動向 マジックキャップとテレスクリプト」,NTT技術ジャーナル,Vol.6,No.9,1994年9月1日,p.22−23

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09153017A (ja) 1997-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3694167B2 (ja) パーソナル会議方法及びシステム
Bierbaum et al. VR Juggler: A virtual platform for virtual reality application development
KR100290200B1 (ko) 분산프로그램객체를통한호스트정보억세스방법및컴퓨터시스템
CA2237333C (en) A method and apparatus for making a hypermedium interactive
US5337412A (en) Method and apparatus for substituting real and virtual devices independent from an data processing system application program
US5276679A (en) Method for maintaining channels and a subscriber station for use in an ISDN system
US5887170A (en) System for classifying and sending selective requests to different participants of a collaborative application thereby allowing concurrent execution of collaborative and non-collaborative applications
US7003777B2 (en) Coordination-centric framework for software design in a distributed environment
JPH08502841A (ja) 分散適用業務処理ネットワーク
EP0644483B1 (en) Computer system and method for performing multiple tasks
US20040049530A1 (en) Distributed computer system using a graphical user interface toolkit
US6381654B1 (en) Systems methods and computer program products for customized host access applications including user-replaceable transport code
US20030182469A1 (en) Distributed computer system using a graphical user interface toolkit
JP3469828B2 (ja) 対話式協調動作を行うためのシステム及び方法
US7197712B2 (en) Server visualization and control
US6813629B1 (en) Method and apparatus for facilitating object communication across a network
JP2929985B2 (ja) 情報共有装置
US6308226B1 (en) Communication method and system for objects movable in network
KR20050083432A (ko) 그래픽 사용자 인터페이스 갱신 시스템
KR0146657B1 (ko) 클라이언트/서버 시스템에서의 서버 프로세스 제어방법
Neophytou et al. Net-dbx: A web-based debugger of mpi programs over low-bandwidth lines
Montagnat et al. 3D objects visualization for remote interactive medical applications
KR19980073092A (ko) 협동환경 멀티미디어 응용에서의 화면공유장치 및 그 방법
Magee et al. The CONIC Support Environment for Distributed Systems
CN117221067A (zh) 虚拟机远程带外接入系统、方法及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990420