JP2917710B2 - トラツク等の後輪操舵装置 - Google Patents

トラツク等の後輪操舵装置

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JP2917710B2
JP2917710B2 JP4272247A JP27224792A JP2917710B2 JP 2917710 B2 JP2917710 B2 JP 2917710B2 JP 4272247 A JP4272247 A JP 4272247A JP 27224792 A JP27224792 A JP 27224792A JP 2917710 B2 JP2917710 B2 JP 2917710B2
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック等における後
輪操縦装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、高速走行時の操縦安定性を向上す
るために、前輪の操舵に連動して後輪を操舵するように
した種々の四輪操舵システム及び装置が提案されてい
る。しかしながら、後輪が剛性の車軸管又はリヤアクス
ルハウジングの車巾方向両端部分に支持され、かつ同リ
ヤアクスルハウジングが重ね板ばね装置を介して車台フ
レームに懸架されているトラック等の後輪操舵は、上記
のように車巾方向の両端部を重ね板ばね装置を介して車
台フレームに連結されているリヤアクスルハウジングそ
れ自体を、操舵時に車体前後方向中心線上の回転中心の
周りに廻動させなければならないので、技術上種々の困
難な問題が発生する。従来、後輪操舵時における上記リ
ヤアクスルハウジングの上記回転中心の周りの廻動を可
能ならしめるために、上記重ね板ばね装置を車台フレー
ムに対し支持する板ばね支持ブラケットに対し、摩擦的
に摺動させるようにした構造が既に提案されている。し
かし、この既提案の構造では、リヤアクスルハウジング
の操舵廻動時に、大型大重量の重ね板ばね装置全体を前
後方向に摩擦的に摺動させなければならないので、車台
フレーム側の板ばね支持ブラケットの摺動面の摩耗が著
しく、かつ操舵用の油圧シリンダ装置が大型化すると共
に、油圧制御弁及び油圧源等の関連装置が大型化し、高
価となる不具合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、後輪がリヤ
アクスルハウジングの車巾方向両端部分に支持されたト
ラック等における高速走行時の操縦安定性を向上するこ
とができる構造簡単かつ安価で耐久性が優れた後輪操舵
装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車台フレーム、車幅方向の両端部に後輪
を支持したリヤアクスルハウジング、同リヤアクスルハ
ウジングと上記車台フレームとの間に介装された重ね板
ばね装置、車体前後方向中心線に沿って配設されその一
端部を上記リヤアクスルハウジングの車幅方向中央部分
に枢着されると共に他端部を上記車台フレームに夫々枢
着された上方ラジアスロッド、車体の前後方向中心線の
両側に略対称的に配設され夫々の一端を上記リヤアクス
ルハウジングに枢着された左右一対の下方ラジアスロッ
ド、及び同下方ラジアスロッドの他端に夫々連結され、
車両の操舵時に作動して左右の下方ラジアスロッドを前
後反対方向に駆動し上記リヤアクスルハウジングを上記
上方ラジアスロッドの一端部枢着点の周りに廻動させる
後輪操舵アクチュエータを具えてなり、上記重ね板ばね
装置が、その前後両端部を夫々揺動可能なシャックルリ
ンクを介して車台フレームに連結されると共に、その前
後方向の中間部分を、上記リヤアクスルハウジングを上
下から挟持する浅いU字状をなす上下のラバーパッドを
介して同リヤアクスルハウジングに連結され、更に上記
リヤアクスルハウジング又は重ね板ばね装置に、同重ね
板ばね装置に対するリヤアクスルハウジングの車幅方向
の相対変位を設定値以下に制限するストッパ装置が設け
られ、また上記ラバーパッドは、断面形状が浅いU字状
をなすと共に、車体前後方向両端が上下方向に屈曲され
ている2枚の金属板間に介装されていることを特徴とす
るトラック等の後輪操舵装置を提案するものである。
【0005】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面について具体
的に説明する。図中符号10はトラック等車両の車台フ
レームであって、車体前後方向に延在する左右一対のサ
イドレール12と、車巾方向に延在し両端を上記左右の
サイドレール12に固着された複数個のクロスメンバ1
4とから構成されている。16は車巾方向両端部分にダ
ブルタイヤ18を支持したリヤアクスルハウジング、2
0はその前端部を第1のシャックルリンク22の上端に
ピン24によって枢着されると共に、後端部を第2のシ
ャックルリンク26の下端にピン28によって枢着され
たメーンリーフスプリングである。同メーンリーフスプ
リング20は、その上に重複装架されたヘルパリーフス
プリング38と共に、重ね板ばね装置Sを構成してい
る。
【0006】図3の拡大断面図に良く示されているよう
に、上記第1シャックルリンク22はその下端をピン3
0により前部シャックルブラケット32に枢着され、同
ブラケット32は車台フレーム10のサイドレール12
に固着されている。また、上記第2シャックルリンク2
6は、図4の拡大断面図に良く示されているように、そ
の上端をピン34により後部シャックルブラケット36
に枢着され、同ブラケット36は車台フレーム10のサ
イドレール12に固着されている。従って、メーンリー
フスプリング20の前端部には、第1シャックルリンク
22を介して、車体のばね上荷重が吊下げ方向に作用
し、一方メーンリーフスプリング20の後端部には、第
2シャックルリンク26を介して、ばね上荷重が下支え
されるような態様で作用することとなる。38は上記メ
ーンリーフスプリング20の上方に配設され、車両の荷
重が設定荷重以上のときに、その前後両端部分をサイド
レール12に装着されたヘルパストッパ40に摺接され
るヘルパリーフスプリングである。
【0007】上記リヤアクスルハウジング16の車巾方
向両端付近における上側面及び下側面に、図5の拡大斜
視図に示されているラバーパッド部材42が配設されて
いる。上方のラバーパッド部材42上に上方支持部材4
4が装架され、また下方のラバーパッド部材42は下方
支持部材46上に装架されている。上記上方支持部材4
4と下方支持部材46との間にスペーサ48が介装さ
れ、上記メーンリーフスプリング20及びヘルパリーフ
スプリング38の前後方向中間部分に配設された前後一
対のUボルト50を、上記上下の支持部材44及び4
6、パイプ状のスペーサ48に挿通させてナット52を
締付けることにより、上記リヤアクスルハウジング16
の両端部分が、夫々ラバーパッド部材42を介しメーン
リーフスプリング20及びヘルパリーフスプリング38
に連結される。
【0008】上記ラバーパッド部材42は、断面形状が
夫々浅いU字状をなすと共に、車体前後方向の両端が上
下方向に屈曲されている2枚の金属板、例えば鋼板製裏
金54及び56と、裏金54及び56間に介装されて焼
付固着された浅いU字状をなすラバーパッド58とから
構成されている。上記のようにUボルト50を締付けた
際に、上下の支持部材44及び46間に所定の長さのス
ペーサ48が介装されているので、上記ラバーパッド5
8には、予め設定された圧縮力が作用していることとな
る。(なお、図示の実施例では、後輪懸架用の重ね板ば
ね装置が、メーンリーフスプリング20とヘルパリーフ
スプリング38とから構成されているが、ヘルパリーフ
スプリング38は省略されることもある。)
【0009】図6の断面に示されているように、上記リ
ヤアクスルハウジング16上に、重ね板ばね装置の車巾
方向両側に一対のストッパ装置60が配置されている。
同ストッパ装置60は、リヤアクスルハウジング16の
上側面に溶接等の固着手段により装着されたL字状部材
62と、同L字状部材62の上記上方支持部材44に対
向する側面に焼付固着されたゴム製の緩衝部材64とか
ら構成され、図示の中立状態において、緩衝部材64と
上方支持部材44との間に、予め設定された間隙Cが設
けられている。同間隙Cは、重ね板ばね装置Sに対する
リヤアクスルハウジング16の車巾方向の相対変位を設
定値に制限し、上記ラバーパッド58の剪断変形を安全
な限度に抑制してその耐久性を確保し得るように設定さ
れている。
【0010】上記車台フレーム10のサイドレール12
間に、車体前後方向の中心線に沿って平面形状がV字状
をなす上方ラジアスロッド66が配設され、同ラジアス
ロッドの頂点部はボールジョイント装置68(又は同効
のゴムブッシュ式ジョイント装置)を介して上記リヤア
クスルハウジング16の中央部分に設けられたディファ
レンシャルケーシング70の上側に枢着され、また同ロ
ッドの両脚の自由端部は夫々ボールジョイント装置72
(又は同効のゴムブッシュ式ジョイント装置)を介して
上記車台フレーム10のサイドレール12(又はクロス
メンバ14)に枢着されている。
【0011】図2の側面図に良く示されているように、
上記リヤアクスルハウジング16の車巾方向両端付近の
下側面にブラケット74が溶接等によって固定され、同
ブラケット74にはボールジョイント装置76(又は同
効のゴムブッシュ式ジョイント装置)を介して左右一対
の下方ラジアスロッド78の一端が枢着されている。各
下方ラジアスロッド78の他端は、上記サイドレール1
2のウェブ又は側壁に固着されたブラケット80にピン
82によって枢支された作動レバー84の下端に夫々ピ
ン86を介し枢着されている。更に、上記作動レバー8
4の上端には、左右一対の後輪操舵アクチュエータを形
成する油圧シリンダ装置88のピストン軸90がピン9
2によって枢着され、また同油圧シリンダ装置のシリン
ダ94はピン96によって上記サイドレール12のウェ
ブ又は側壁に枢支されている。
【0012】上記ボールジョイント装置68,72及び
76の具体的構成の一例が図7に例示されている。図中
符号98は相対廻動変位を生起する一方の部材即ち上記
上方ラジアスロッド66又は下方ラジアスロッド78を
示し、100は他方の部材即ちリヤアクスルハウジング
16又はブラケット74である。他方の部材100に球
面部材102を具えた軸104が支持され、また上記一
方の部材98には、球面部材102に当接するボールシ
ート106が支持されている。この構成によって、一方
の部材98は他方の部材100に対して軸104の軸線
に直交する平面内及び同軸線を含む平面内で夫々自在に
廻動することができる。
【0013】最後に、図8は前記後輪操舵アクチュエー
タ88の作動を制御する装置の概念的構成図である。図
中符号108はステアリングシャフト110に介装され
て操舵角を検出する例えば光パルス非接触型の操舵角セ
ンサ、112は車速センサ、114はヨーレートセン
サ、116は操舵角センサ108の操舵角信号と車速セ
ンサ112の車速信号とヨーレートセンサ114の回頭
信号とを受容して後輪操舵アクチュエータ88を作動さ
せる制御弁118を制御するコントローラ、120は油
圧ポンプである。車両が高速走行しているときに、ステ
アリングホイール122が操作され前輪124が操向さ
れると、操舵角センサ108の操舵角信号と車速センサ
112の車速信号とヨーレートセンサ114の回頭信号
とを受容したコントローラ116が制御弁118に駆動
信号を発して同制御弁が作動される。制御弁118の作
動により油圧ポンプ120から吐出された高圧の作動油
が一対の後輪操舵アクチュエータ88に供給され、同ア
クチュエータ88が左右反対方向即ち左右何れか一方の
アクチュエータが伸長すると他方のアクチュエータが収
縮するように作動する。
【0014】車両の高速走行時の操縦安定性を向上する
ことを目的として後輪を操舵する場合、通常は前輪12
4の操舵方向と同方向に後輪18が僅少舵角例えば1〜
5度程度操舵される。しかし、前輪124の操舵に関連
して、最初前輪124の操舵方向と逆方向に後輪18を
僅かな角度操舵し、瞬時ののち、後輪18を前輪124
の操舵方向と同方向に僅少角度操舵する、等他の適宜の
後輪操舵システムを採用することも可能である。
【0015】車両の高速走行中に前輪124が操舵され
ると、前述したようにコントローラ116の指令により
制御弁118が作動して、一対の後輪操舵アクチュエー
タ88が互に反対方向に作動する。各アクチュエータの
ピストン軸90に夫々の一端を連結された作動レバー8
4が互に反対方向に廻動し、一方の作動レバー84の他
端に連結された下方ラジアスロッド78は車体前方に牽
引され、他方の作動レバー84の他端に連結された下方
ラジアスロッド78は車体後方に駆動される。この結
果、リヤアクスルハウジング16はV字状をなす上方ラ
ジアスロッド60の頂点に配設されたボールジョイント
装置68の中心の周りに設定舵角例えば1°だけ左右何
れかの方向に廻動し操舵されることとなり、技術上良く
知られた態様で高速走行時の操縦安定性が改善される。
上記リヤアクスルハウジング16の操舵のための廻動に
際して、リヤアクスルハウジング16の車巾方向両端付
近と重ね板ばね装置Sとの間に介装されたラバーパッド
部材42内の浅いU字状をなすラバーパッド58が、予
め適宜の予圧縮を与えられているので、同ラバーパッド
58が柔軟な剪断変形を生起することによって重ね板ば
ね装置Sに対しリヤアクスルハウジング16が円滑に相
対回転することができる。
【0016】従って、後輪操舵時に重ね板ばね装置を全
体として車体前後方向に摩擦的に摺動させるようにした
従来の装置に較べて、油圧シリンダ装置88の容量及び
関連する弁装置及び油圧源の容量を小さくすることがで
き、油圧装置全体を小型軽量かつ安価なものとすること
ができる。またリヤアクスル懸架用の重ね板ばね装置
S、並びにシャックルリンク22,26及びシャックル
ブラケット32,36等を、後輪操舵を行なわない通常
の同種車両用のものと大部分共用することができるの
で、この点からも製造コストを低減し得る利点がある。
更に、重ね板ばね装置の前後両端部を車台フレームに対
し摩擦的に摺動させて支持するようにした上記従来の構
造における板ばね支持部材のような著しい摩耗を生起す
る部材がなく、リヤアクスルハウジングを上下から挟持
するラバーパッド58が浅いU字状をなしていて、後輪
操舵時に前後脚部が圧縮変形を起して上下平面部分と協
働するので、同ラバーパッド58に過大な変形が生じな
いため、耐久性が優れている利点がある。
【0017】なおまた、リヤアクスルハウジング16上
に、重ね板ばね装置Sを挟んでその両側にストッパ装置
60が配設されているので、例えば左右何れか一方の後
輪18が段差に乗り上げた場合等に、重ね板ばね装置S
に対するリヤアクスルハウジング16の車巾方向の相対
変位が前記設定値以下に制限され、ラバーパッド58に
車巾方向の過大な剪断変形が生起されることがなく、同
ラバーパッド58の破損を防止しその耐久性を確保する
ことができる利点がある。
【0018】また、車両の直進中及び操舵時の旋回走行
中の車台フレーム10に対するリヤアクスルハウジング
16の上下運動は、勿論重ね板ばね装置Sが荷重を受け
る形で行なわれ、このときリヤアクスルハウジング16
は上方ラジアスロッド66及び下方ラジアスロッド78
により上下に平行リンク運動を行なう。更に、上方ラジ
アスロッド66がボールジョイント装置68及び72
(又は同効のゴムブッシュ式ジョイント装置)によって
リヤアクスルハウジング16及び車台フレーム10に枢
着され、また下方ラジアスロッド78が同様のボールジ
ョイント装置76(又は同効のゴムブッシュ式ジョイン
ト装置)によってリヤアクスルハウジング16に枢着さ
れているので、凹凸路の走行又は旋回走行時にリヤアク
スルハウジング16が左右に傾動し又はロール変位を生
起しても、その変位が妨げられることはない。
【0019】更に、この実施例の場合、図3及び図4に
示されているように、車両のばね上荷重が、メーンリー
フスプリング20の前端部では、第1シャックルリンク
22を介して吊下げ方向に作用し、後端部では、第2シ
ャックルリンク26を介して下支え方向に作用するよう
に配設されているので、上記操舵に際して、ばね上荷重
がリヤアクスルハウジング16を中立位置に戻すように
働くこととなり、舵角の保持が容易になる付随的な利点
がある。
【0020】なお上記実施例では、図1に示されている
ように、左右両側の重ね板ばね装置Sの両側に、夫々ス
トッパ装置60が配置されているが、左右何れか一方の
重ね板ばね装置Sの両側にストッパ装置60を配設して
も良い。また、左右両側の重ね板ばね装置Sの内側又は
外側に、夫々一対のストッパ装置60を設けてもよい。
更に、上記実施例では、リヤアクスルハウジング16上
に、緩衝部材64を具えたL字状部材62が固着されて
いるが、逆に、上方支持部材44側に緩衝部材64を固
着し、リヤアクスルハウジング16に、上記間隙Cを存
して緩衝部材64に対向する突起を設けても良い。なお
また、上記実施例では、後車軸が1軸の車両が例示され
ているが、後2軸の車両の場合、後前軸及び後後軸の双
方に上記と全く同様の後輪操舵装置が設けられる。ま
た、後2軸車では、屡々後軸の一方は駆動力を伝達しな
いデッドアクスルとして構成されるが、操舵装置それ自
体は例示した駆動輪の場合と実質的に同等である。
【0021】
【発明の効果】叙上のように、本発明に係るトラック等
の後輪操舵装置は、車台フレーム、車幅方向の両端部に
後輪を支持したリヤアクスルハウジング、同リヤアクス
ルハウジングと上記車台フレームとの間に介装された重
ね板ばね装置、車体前後方向中心線に沿って配設されそ
の一端部を上記リヤアクスルハウジングの車幅方向中央
部分に枢着されると共に他端部を上記車台フレームに夫
々枢着された上方ラジアスロッド、車体の前後方向中心
線の両側に略対称的に配設され夫々の一端を上記リヤア
クスルハウジングに枢着された左右一対の下方ラジアス
ロッド、及び同下方ラジアスロッドの他端に夫々連結さ
れ、車両の操舵時に作動して左右の下方ラジアスロッド
を前後反対方向に駆動し上記リヤアクスルハウジングを
上記上方ラジアスロッドの一端部枢着点の周りに廻動さ
せる後輪操舵アクチュエータを具えてなり、上記重ね板
ばね装置が、その前後両端部を夫々揺動可能なシャック
ルリンクを介して車台フレームに連結されると共に、そ
の前後方向の中間部分を、上記リヤアクスルハウジング
を上下から挟持する浅いU字状をなす上下のラバーパッ
ドを介して同リヤアクスルハウジングに連結され、更に
上記リヤアクスルハウジング又は重ね板ばね装置に、同
重ね板ばね装置に対するリヤアクスルハウジングの車幅
方向の相対変位を設定値以下に制限するストッパ装置が
設けられ、また上記ラバーパッドは、断面形状が浅いU
字状をなすと共に、車体前後方向両端が上下方向に屈曲
されている2枚の金属板間に介装されていることを特徴
とし、剛性のリヤアクスルハウジングを具えたトラック
等の高速走行時における操縦安定性を向上し得る構造簡
単かつ小型軽量で、製造コストが安く、しかも耐久性が
優れた構成を提供することができるので、産業上有益で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部平面図である。
【図2】図1に示した後輪操舵装置の側面図である。
【図3】図2に示したメーンリーフスプリング前端部の
車台フレームに対する取付部分の断面図である。
【図4】上記メーンリーフスプリング後端部の車台フレ
ームに対する取付部分の断面図である。
【図5】上記メーンリーフスプリングとリヤアクスルハ
ウジングとの連結部分に介装されるラバーパッド部材の
拡大斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿い矢印方向に視た要部
拡大断面図である。
【図7】図1及び図2におけるボールジョイント装置の
具体的構造を示した断面図である。
【図8】図1における後輪操舵アクチュエータの作動制
御装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 車台フレーム 12 サイドレール 16 リヤアクスルハウジング 20 メーンリーフスプリング 22 第1シャックルリンク 26 第2シャックルリンク 38 ヘルパリーフスプリング 42 ラバーパッド部材 58 ラバーパッド 60 ストッパ装置 66 上方ラジアスロッド 78 下方ラジアスロッド 88 後輪操舵アクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−123984(JP,A) 特開 平3−193516(JP,A) 特開 平4−123981(JP,A) 実開 平2−120284(JP,U) 実開 平4−22373(JP,U) 実開 平2−75376(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 7/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車台フレーム、車幅方向の両端部に後輪
    を支持したリヤアクスルハウジング、同リヤアクスルハ
    ウジングと上記車台フレームとの間に介装された重ね板
    ばね装置、車体前後方向中心線に沿って配設されその一
    端部を上記リヤアクスルハウジングの車幅方向中央部分
    に枢着されると共に他端部を上記車台フレームに夫々枢
    着された上方ラジアスロッド、車体の前後方向中心線の
    両側に略対称的に配設され夫々の一端を上記リヤアクス
    ルハウジングに枢着された左右一対の下方ラジアスロッ
    ド、及び同下方ラジアスロッドの他端に夫々連結され、
    車両の操舵時に作動して左右の下方ラジアスロッドを前
    後反対方向に駆動し上記リヤアクスルハウジングを上記
    上方ラジアスロッドの一端部枢着点の周りに廻動させる
    後輪操舵アクチュエータを具えてなり、上記重ね板ばね
    装置が、その前後両端部を夫々揺動可能なシャックルリ
    ンクを介して車台フレームに連結されると共に、その前
    後方向の中間部分を、上記リヤアクスルハウジングを上
    下から挟持する浅いU字状をなす上下のラバーパッドを
    介して同リヤアクスルハウジングに連結され、更に上記
    リヤアクスルハウジング又は重ね板ばね装置に、同重ね
    板ばね装置に対するリヤアクスルハウジングの車幅方向
    の相対変位を設定値以下に制限するストッパ装置が設け
    られ、また上記ラバーパッドは、断面形状が浅いU字状
    をなすと共に、車体前後方向両端が上下方向に屈曲され
    ている2枚の金属板間に介装されていることを特徴とす
    るトラック等の後輪操舵装置
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