JP2914362B2 - クライアント/サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ自動運転装置 - Google Patents

クライアント/サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ自動運転装置

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JP2914362B2 JP9279540A JP27954097A JP2914362B2 JP 2914362 B2 JP2914362 B2 JP 2914362B2 JP 9279540 A JP9279540 A JP 9279540A JP 27954097 A JP27954097 A JP 27954097A JP 2914362 B2 JP2914362 B2 JP 2914362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーバシステムの
電源ON/OFF制御技術に関し、特に、クライアント
の電源ON/OFFに連動してサーバシステムの電源O
N/OFFを行なうクライアント/サーバシステムにお
ける電源制御機能を備えるサーバ自動運転装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、クライアントの電源ON/OFF
に連動してサーバシステムの電源ON/OFFを行なう
サーバシステムの運転方式が、例えば日本電気株式会社
製のWindowsNTサーバであるExpress5
800(登録商標)等で実施されている。この運転方式
は、以下の通りである。
【0003】上記Express5800サーバに接続
されている拡張ボードが、クライアントが電源ON中で
あることを示すキャリアの存在を監視しており、キャリ
アの存在を確認すると、Express5800サーバ
の電源投入の指示を行なう。また、ある一定時間の間、
当該キャリアが存在しない場合、クライアントが全て電
源OFFにされている、すなわち使用中でないと判断し
てExpress5800サーバの電源切断の指示を行
なうものである。
【0004】日本電気エンジニアリングレビュー(N
o.26/1996(Express5800サーバに
おける自動電源制御ソフトウェアの開発))には、Ex
press5800サーバ上で走行し、Express
5800サーバの自動運転制御を行なうAPCU Co
ntoroI Manager(ソフトウェア)、及び
Express5800サーバに接続されるAPCU−
III(自動運転制御装置)によって、Express5
800サーバに対する自動運転制御機能を実現した技術
が示されている。
【0005】該自動運転制御機能は、電源投入・切断要
因として時刻監視、アプリケーションプログラムによる
切断指示の監視以外にも、LAN監視、RS−232C
回線監視も含んでいる。
【0006】APCU−IIIには、LANを監視するた
めのB4680監視アダプタ、回線信号を監視する(回
線を経由する通信の有無を監視する)ためのRS−23
2C監視アダプタが実装されている。このAPCU−II
Iは、B4680監視アダプタを介してLANを監視し
ており、クライアントからの接続要求パケット(キャリ
ア)を発見すると、即座にExpress5800サー
バの電源を投入する。また、APCU−IIIは、RS−
232C回線監視アダプタを介して回線信号(CD、C
I、ER)を監視し、Express5800サーバの
電源を自動的に投入し或いは切断する。
【0007】一方、APCU Contorol Ma
nagerは、LANの監視を行ない、Express
5800サーバに接続しているクライアントの数をカウ
ントしてその数が“0”になると、Express58
00サーバの電源の切断を行なう。
【0008】上記の通り、APCU−IIIとAPCU
Contorol Managerにより、クライアン
トの電源ON/OFFに連動してサーバシステムの電源
ON/OFFを行なうというサーバシステムの運転方式
を実現している。しかしながら、サーバシステムに接続
されているネットワークが外部とのネットワークにも接
続されている場合でのサーバシステムの電源ON/OF
Fに関するセキュリティ関連の問題にまでは言及されて
いない。
【0009】特開平8−286785号公報(セキュリ
ティ機能付き制御装置)では、遠隔電源制御のセキュリ
ティ方式が提案されている。このセキュリティ機能付き
制御装置は、回線を介して遠隔地から通知された電源O
Nコマンド、又は電源OFFコマンドが受け付けられる
時間帯を設定し、設定された時間外では、回線を介して
通知された電源ONコマンドと電源OFFコマンドを実
行しない。
【0010】すなわち、特開平8−286785号の制
御装置は、予め定められた時間内でのみ遠隔電源投入/
切断機能を許可するものであり、自動運転対応の遠隔運
転に関する技術である。この場合のセキュリティは、遠
隔地との情報交換の不足による不用意な電源ON/OF
F動作の抑止、及びシステム動作可能時間帯の設定によ
り外部ネットワークからの侵入者の排除をできる確率を
できるだけ高くすることである。従って、常時外部ネッ
トワークからの侵入者の排除を目的には適用することが
できない。
【0011】特開平4−256113号公報(コンピュ
ータシステムのセキュリティ管理方式)では、コンピュ
ータシステムの立ち上げに関するセキュリティの問題の
一解決方法が提案されている。
【0012】この公報に開示される管理方法では、コン
ピュータシステムの立ち上げ用のプログラム(ブートプ
ログラム)が格納されたメモリをカード状記憶媒体内に
格納し、該カード状記憶媒体を該カード状記憶媒体専用
の端末装置に装着することで、コンピュータシステムの
OSの立ち上げを実施する。
【0013】該カード状記憶媒体がなければ、コンピュ
ータシステムの電源がONの状態であってもOSを立ち
上げることができないので、コンピュータシステムの不
正使用をガードできる。しかしながら、この提案の利用
はにマニュアルでコンピュータシステムの運転管理を行
なう場合に限られており、自動運転を前提としたコンピ
ュータシステムに対しては適用できない。
【0014】特開平4−349519号公報(端末の電
源切断方式)では、分散機(サーバシステムでは、サー
バの前置プロセッサ相当部分)による端末の一括電源切
断、及び端末の一括電源切断時におけるセキュリティの
問題の一解決法が提案されている。
【0015】この電源切断方式では、ある端末が、該端
末自身が接続されている分散機に接続されている全端末
の電源を切断する場合、該端末が分散機に対し全端末の
電源切断要求を出す。全端末の電源切断要求を受け取っ
た分散機は、利用者番号、パスワード等の利用者情報を
確認した上で、全端末に対し電源切断要求のトランザク
ションを送出する。
【0016】電源切断要求のトランザクションを受け取
った各端末は自分自身の電源切断を行なう。この方式
は、端末の一括電源切断に関するものであるので、サー
バシステムの電源制御には適用できない。また、セキュ
リティの面では、利用者番号、パスワード等の利用者情
報により全端末一括電源切断要求の許可がなされるの
で、ある端末での使用許可があれば、全端末、結果的に
はホストコンピュータを含めたコンピュータシステム全
体まで停止させることが可能となる。従って、端末使用
者とシステム管理者の権限に差異がないので、セキュリ
ティのしくみ自体としてはかなり不十分なものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
おいては、部門サーバの場合、セキュリティの問題を重
視する時には、クライアントの電源ON/OFFに連動
してサーバシステムの電源をON/OFFするという機
能、該クライアントの適用対象を部門内のネットワーク
上に接続されたクライアントのみに限定し、外部ネット
ワークとの接続を行なうルータやゲートウェイの電源を
OFFにしておく等の対策をとることも可能である。し
かしながら、ミッションクリティカルな業務を実行す
る、ミッドレンジクラス、ハイエンドクラスのサーバ
(部門サーバでない)で、かつ外部ネットワーク上のク
ライアントからの電源ON/OFFに連動してサーバシ
ステムの電源をON/OFFするという機能の実現にお
いて、セキュリティの問題が大きくクローズアップされ
てくる。
【0018】その理由は、クライアントの電源ON/O
FFに連動してサーバシステムの電源をON/OFFす
るという機能は、サーバシステムに接続されているネッ
トワークが外部とのネットワークにも接続されている場
合、外部の端末から該サーバシステムに接続されている
ネットワークに侵入し、該サーバシステムの電源投入を
行なって該サーバ内部に侵入することも可能であるから
である。また、不正に該サーバシステムの電源切断を行
なって、サーバシステム上で実行中の業務に支障を与え
ることも可能であるからである。
【0019】本発明の目的は、上記従来の問題点を解消
し、クライアントの電源ON/OFFに連動してサーバ
の電源をON/OFFするという機能を、ミッションク
リティカルな業務も実行するミッドレンジクラス、ハイ
エンドクラスのサーバに対しても実現し、セキュリティ
の問題を含む外部ネットワーク経由で接続されているク
ライアントからの電源ON/OFF制御を実現するとが
できるクライアント/サーバシステムにおける電源制御
機能を備えるサーバ自動運転装置を提供することにあ
る。
【0020】また、本発明の他の目的は、クライアント
からの電源ON/OFF運転を、計画運転及びマニュア
ル運転と組み合わせた連動運転を実現するクライアント
/サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ
自動運転装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のクライアント/サーバシステムにおける電源制御機
能を備えるサーバ自動運転装置は、周辺装置とサーバと
を含むサーバシステムと複数のクライアントと、前記サ
ーバシステムと前記複数のクライアントとを接続するネ
ットワークと、前記サーバシステムへの電力を供給する
分電盤とを有するクライアント/サーバシステムにおい
て、前記分電盤に対し前記サーバシステムへの電力供給
のための電源ON/OFFの動作を行なう電源投入/切
断手段と、前記ネットワークを介して前記クライアント
から受け取る前記クライアントのIPアドレスと前記サ
ーバシステムに対する電源ON/OFF要求とを含むト
ランザクションを解読するトランザクションデコード/
エンコード手段と、前記サーバシステムに対する電源O
N/OFF指示が許可されている前記クライアントのI
Pアドレスと前記クライアントの電源ON/OFF状態
を示すクライアントの電源ON/OFF状態ビットとを
含むクライアント管理テーブルを有し、前記トランザク
ションデコード/エンコード手段から送出された該トラ
ンザクンョンのデコード結果と前記クライアント管理テ
ーブルの状態に基づいて、電源ON/OFF指示を行な
うクライアント管理手段と、使用者の操作により前記サ
ーバシステムの電源ON/OFF要求を送出するマニュ
アルスイッチ手段と、計画運転制御情報に基づいて前記
サーバシステムの電源ON/OFF要求を送出する計画
運転制御手段と、前記計画運転制御手段の計画運転制御
情報を与える計画運転パラメータ入力手段と、前記マニ
ュアルスイッチ手段からの電源ON/OFF指示を有効
とするマニュアル運転モードビットと、前記計画運転制
御手段からの電源ON/OFF指示を有効とする計画運
転モードビットと、前記クライアント管理手段からの電
源ON/OFF指示を有効とするクライアント連動運転
モードビットとから構成される前記運転モードビットを
入力するための運転モード入力手段と、前記サーバシス
テムが運転中又は停止中であるかを示す運転/停止表示
ビットと前記運転モードビットを表示する運転状態表示
手段と、前記運転表示手段を使用して、前記クライアン
ト管理手段から送出される前記サーバシステムの電源O
N/OFF指示と、前記マニュアルスイッチ手段から送
出される前記サーバシステムの電源ON/OFF指示
と、前記計画運転制御手段から送出される前記サーバシ
ステムの電源ON/OFF指示とを選択し、前記電源投
入/切断手段へ前記サーバシステムの電源ON/OFF
指示を行なう電源投入/切断指示手段とを有することを
特徴とする。
【0022】請求項2の本発明によれば、前記運転状態
表示手段に含まれる前記運転モードビットへのセットデ
ータを使用者の操作により前記運転状態表示手段へ入力
する運転モード入力手段を備えることを特徴とする。
【0023】請求項3の本発明によれば、前記クライア
ント管理手段は、前記トランザクションのデコード結果
を受け取ると、前記クライアントのIPアドレスが前記
クライアント管理テーブルに登録されているIPアドレ
スと一致しない場合、前記トランザクションのデコード
結果を無視することを特徴とする。
【0024】請求項4の本発明によれば、前記クライア
ント管理手段は、トランザクションのデコード結果を受
け取ると、前記クライアントのIPアドレスが前記クラ
イアント管理テーブルに登録されているIPアドレスと
一致する場合、前記クライアントからの要求が電源ON
要求か電源OFF要求かを判定し、電源ON要求である
場合、電源ON要求を前記電源投入/切断指示手段へ出
力し、電源OFF要求である場合、前記クライアント管
理テーブルの電源ON/OFF状態ビットを基づいて、
他のクライアントが前記サーバシステムを使用中である
かどうかを判定し、他のクライアントが全て前記サーバ
システムを使用中でない場合に、電源OFF要求を前記
電源投入/切断指示手段へ出力し、前記電源投入/切断
指示手段は、前記クライアント管理手段からの電源ON
要求又は電源OFF要求を受け取ると、前記運転表示手
段を使用して、前記計画運転制御手段及び前記マニュア
ルスイッチ手段からの電源ON/OFF要求を考慮した
上で、前記電源投入/切断手段に対して電源ON要求又
は電源OFF要求を行なうことを特徴とする。
【0025】請求項5の本発明によれば、前記計画運転
制御手段は、前記計画運転パラメータ入力手段から計画
運転制御情報として与えられる前記サーバシステムの運
転開始時刻と運転終了時刻をセットする時刻機能手段を
備え、前記時刻機能手段が前記運転開示時刻又は運転終
了時刻に到達すると、前記電源投入/切断指示手段に対
して電源ON指示又は電源OFF指示を行なうことを特
徴とする。
【0026】請求項6の本発明によれば、前記電源投入
/切断指示手段は、前記クライアント管理手段、前記計
画運転制御手段又は前記マニュアルスイッチ手段からの
電源ON指示を受けると、前記運転状態表示手段の運転
モードビットと運転/停止表示ビットを参照し、前記マ
ニュアルスイッチ手段からの電源ON指示であれば前記
電源投入/切断手段への電源ON指示を行ない、前記マ
ニュアルスイッチ手段からの電源ON指示でなければ、
前記サーバシステムがマニュアル運転モードによって停
止中である場合、前記電源投入/切断手段への電源ON
指示を行なうことなく前記マニュアルスイッチ手段から
の電源ON/OFFの指示を待ち、前記サーバシステム
がマニュアル運転モードによって停止中でない場合、前
記電源投入/切断手段への電源ON指示を行なうことを
特徴とする。
【0027】請求項7の本発明によれば、前記電源投入
/切断指示手段は、前記クライアント管理手段、前記計
画運転制御手段又は前記マニュアルスイッチ手段からの
電源OFF指示を受けると、前記運転状態表示手段の運
転モードビットと運転/停止表示ビットを参照し、前記
マニュアルスイッチ手段からの電源OFF指示であれば
前記電源投入/切断手段への電源OFF指示を行ない、
前記マニュアルスイッチ手段からの電源OFF指示でな
ければ、前記サーバシステムがマニュアル運転モードに
よって運転中である場合、前記電源投入/切断手段への
電源OFF指示を行なうことなく前記マニュアルスイッ
チ手段からの電源ON/OFFの指示を待ち、前記サー
バシステムがマニュアル運転モードによって運転中でな
い場合、前記サーバシステムが計画運転中でなければ、
前記電源投入/切断手段への電源ON指示を行ない、計
画運転中であれば前記クライアント管理手段又は計画運
転制御手段からの電源ON/OFFの指示を待つことを
特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実
施の形態を適用したクライアント/サーバシステムの例
を示すブロック図である。
【0029】図1に示すクライアント/サーバシステム
においては、サーバ110とクライアント170がマシ
ンルーム10に設置され、クライアント150,160
が複数のオフィス20,30にそれぞれ設置されてい
る。オフィス20,30は、マシンルーム10に対し遠
隔地に位置し、サーバ110とクライアント150,1
60,170間は、ゲートウェイ80,90,100を
介してネットワーク40,50,60,70で接続され
ている。
【0030】マシンルーム10には、サーバ110と周
辺装置周辺装置130及びクライアント170が設置さ
れている。サーバ110と周辺装置130には、分電盤
140が電力を供給している。
【0031】サーバ自動運転装置120、クライアント
170及びゲートウェイ80へは、分電盤140とは別
系統の分電盤から常時電力が供給されている。サーバ自
動運転装置サーバ自動運転装置120、クライアント1
70及びゲートウェイ80へ常時電力を供給する分電盤
については、図を分かりやすくするために省略してい
る。
【0032】一方、オフィス20,30には、クライア
ント150、160及びゲートウェイ90、100が設
置されている。マシンルーム10内に設置されているサ
ーバ110へは、マシンルーム10内のクライアント1
70以外に、オフィス20,30内に設置されているク
ライアント150,160からトランザクションが送出
される。
【0033】クライアント150がトランザクションを
送出すると、送出されたトランザクションは、ネットワ
ーク60、ゲートウェイ90、ネットワーク40、ゲー
トウェイ80、ネットワーク50を経由してサーバ11
0へ到達し、サーバ110で処理され、その処理結果が
クライアント150へ返却される。
【0034】同様にして、クライアント160がトラン
ザクションを送出すると、そのトランザクションは、ネ
ットワーク70、ゲートウェイ100、ネットワーク4
0、ゲートウェイ80、ネットワーク50を経由してサ
ーバ110へ到達し、サーバ110で処理され、その処
理結果がクライアント160へ返却される。
【0035】このように本発明では、遠隔地にクライア
ントが設置されるクライアント/サーバシステムをも想
定している。
【0036】図2は、図1のマシンルーム10のシステ
ム構成を示す図である。この図2においても、サーバ自
動運転装置120とクライアント170へ電力を供給す
る分電盤については示していない。
【0037】サーバシステム210は、図1のサーバ1
10と周辺装置130を含んだ状態で構成されている。
サーバシステム210は、分電盤140より電力の供給
を受ける。サーバシステム210の電源ON/OFF動
作は、本発明のサーバ自動運転装置120によって制御
される。なお、前述した通り、サーバ自動運転装置12
0は、サーバシステム210とは別系統の電源系統であ
り、常時通電状態となっている。
【0038】サーバ自動運転装置120は、電源投入/
切断手段280、電源投入/切断指示手段290、トラ
ンザクションデコード/エンコード手段260、クライ
アント管理手段270、マニュアルスイッチ手段32
0、計画運転制御手段300及び計画運転パラメータ入
力手段310を備えて構成されている。サーバ自動運転
装置120の個々の構成要素については以下の図3の説
明において詳述する。
【0039】図3は、本発明のサーバ自動運転装置を説
明する図である。サーバ自動運転装置120は、電源投
入/切断手段280、電源投入/切断指示手段290、
トランザクションデコード/エンコード手段260、ク
ライアント管理手段270、マニュアルスイッチ手段3
20、計画運転制御手段300及び計画運転パラメータ
入力手段310を備えて構成される。
【0040】サーバ自動運転装置120は、接続線44
0を介してネットワーク50と接続され、かつ制御線4
30により分電盤140と接続されている。
【0041】サーバ自動運転装置120内部のトランザ
クションデコード/エンコード手段260は、ネットワ
ークとの接続線440を介してネットワーク(LAN)
とサーバ自動運転装置120を接続している。さらに、
トランザクションデコード/エンコード手段260は、
サーバ自動運転装置120の内部ではクライアント管理
手段270と接続されている。
【0042】一方、電源投入/切断手段280は、制御
線430によりサーバ自動運転装置120と分電盤14
0とを接続している。この電源投入/切断手段280
は、分電盤140上での電源ON/OFF動作を制御線
430を介して行なう。
【0043】電源投入/切断手段280は、電源投入/
切断指示手段290と接続され、電源投入/切断指示手
段290から電源ON/OFF指示を受ける。
【0044】クライアント管理手段270は、トランザ
クションデコード/エンコード手段260からトランザ
クションのデコード結果を受け取る。また、クライアン
ト管理手段270は、図7に示すようなクライアント管
理テーブル340を有している。
【0045】クライアント管理テーブル340は、サー
バシステム210の電源ON/OFF指示を行なうこと
が許可されているクライアントの全てを登録している。
さらに、クライアント管理テーブル340は、登録され
ている各クライアントの電源ON/OFF状態を示すク
ライアントの電源ON/OFF状態ビットを有する。ク
ライアント管理手段270は、該トランザクションのデ
コード結果とクライアント管理テーブル340の状態に
より、電源投入/切断指示手段290に対して電源ON
/OFFの指示を送出する。
【0046】マニュアルスイッチ手段320は、使用者
によるマニュアルスイッチ330での電源ON/OFF
操作を電源投入/切断指示手段290へ伝達する。
【0047】計画運転制御手段300は、時刻機能手段
350(タイマー)を備えている。計画運転制御手段3
00は、時刻機能手段350を利用することにより、セ
ットされている計画運転制御情報に基づく電源ON/O
FF要求を電源投入/切断指示手段290に対して行な
う。計画運転制御手段300にセットされる計画運転制
御情報(初期化情報)は、計画運転パラメータ入力手段
310によって設定される。
【0048】電源投入/切断指示手段290は、マニュ
アルスイッチ手段320、クライアント管理手段27
0、計画運転制御手段300及び電源投入/切断手段2
80と接続されている。
【0049】電源投入/切断指示手段290は、マニュ
アルスイッチ手段320、クライアント管理手段270
及び計画運転制御手段300から電源ON/OFFを指
示として受ける。電源投入/切断指示手段290は、マ
ニュアルスイッチ手段320、クライアント管理手段2
70及び計画運転制御手段300からの電源ON/OF
F指示に基づいて、電源投入/切断手段280に対して
電源ON/OFF指示を送出する。
【0050】電源投入/切断指示手段290は、運転状
態表示手段360を備える。この運転状態表示手段36
0は、マニュアル運転モードビット、計画運転モードビ
ット及びクライアント連動運転モードビットからなる運
転状態表示ビットと、運転/停止表示ビットとから構成
される。
【0051】運転状態表示手段360は、運転モード入
力手段370と接続されている。運転状態表示手段36
0内の運転状態表示ビットは、運転モード入力手段37
0からセットデータが入力される。
【0052】本実施の形態では、図2及び図3に示すよ
うな、使用者による運転モード入力手段370を使用し
たセット方法を例示したが、運転状態表示手段360と
トランザクションデコード/エンコード手段260と接
続し、ネットワーク経由でサーバシステム210または
システム管理者専用の端末から運転状態表示ビットをセ
ットするようなインプリメントも可能である。
【0053】ここで、マニュアル運転モードビットは、
サーバシステム210がマニュアル運転中であることを
示し、マニュアルスイッチ手段320からの電源ON/
OFF指示が有効であることを示している。計画運転モ
ードビットは、サーバシステム210が計画運転中であ
ることを示し、計画運転制御手段300からの電源ON
/OFF指示が有効であることを示している。クライア
ント連動運転モードビットは、サーバシステム210が
クライアント連続運転中であることを示し、クライアン
ト管理手段270からの電源ON/OFF指示が有効で
あることを示している。また、運転/停止表示ビット
は、サーバシステム210が運転中であるか停止中であ
るかを示している。運転状態表示手段360は、図8に
示すような組み合わせの表示が可能である。
【0054】次いで、本発明の実施の形態における動作
について説明する。図2及び図3に示すサーバ自動運転
装置120の動作について説明する。
【0055】サーバ自動運転装置120は、接点制御に
より分電盤140上でサーバシステム210の入力電源
ON/OFFの動作を行なう。サーバ自動運転装置12
0の電源ON/OFF動作には、マニュアルスイッチ手
段320によって行なわれる電源ON/OFF動作、計
画運転制御手段300によって行なわれる電源ON/O
FF動作及びクライアント管理手段270によって行な
われる電源ON/OFF動作の3種類がある。これら3
種類の電源ON/OFF動作の選択実行の方法について
は、図5及び図6のフローチャートに示す。
【0056】本発明の最も特徴的な電源ON/OFF動
作は、クライアント管理手段270によって実行される
電源ON/OFF動作である。まず、クライアント管理
手段270によって行なわれる電源ON/OFFの実行
について説明を進める。
【0057】図1に示すクライアントサーバシステムの
場合、サーバ110が設置されているマシンルーム10
とは別の場所の複数のオフィス20,30内に、複数の
クライアント150,160が設置されている。複数の
クライアント150,160は、サーバ110の電源を
投入するために、サーバ自動運転装置120に対してト
ランザクションを送出する。該トランザクション内に
は、電源ON/OFFのコマンドとクライアント自身の
IPアドレスが含まれている。
【0058】サーバ自動運転装置120内のトランザク
ションデコード/エンコード手段260は、クライアン
トからのトランザクションを受け取ると、該トランザク
ションをデコードし、デコードした結果をクライアント
管理手段270へ送出する(図2参照)。このトランザ
クションのデコード結果には、電源ON/OFFコマン
ドとその電源ON/OFF要求を出したクライアントの
IPアドレスが含まれている。トランザクションのデコ
ード結果を受け取ったクライアント管理手段270は、
図4に示すフローチャートに従って処理を行なう。
【0059】クライアント管理手段270は、図7に示
すクライアント管理テーブル340を含んでいる。クラ
イアント管理テーブル340は、サーバシステム210
への電源ON/OFF動作を行なうことが許可されてい
るクライアントのIPアドレスと電源ON/OFF状態
ビットが登録されている。
【0060】当該クライアントの電源状態がONであれ
ば、クライアント管理テーブル340内のクライアント
のIPアドレスに対応したクライアントの電源ON/O
FF状態ビットが“1”にセットされている。クライア
ントの電源状態がOFFであれば、クライアント管理テ
ーブル340内のクライアントのIPアドレスに対応し
た電源ON/OFF状態ビットが“0”にセットされて
いる。
【0061】クライアント管理手段270は、トランザ
クションデコード/エンコード手段260からトランザ
クションのデコード結果を受け取る(ステップ401)
と、受け取ったクライアントのIPアドレスによってク
ライアント管理テーブル340内に登録されているIP
アドレスを検索する(ステップ402)。
【0062】そして、一致するIPアドレスがクライア
ント管理テーブル340内に存在するかを判定する(ス
テップ403)。もし、クライアント管理テーブル34
0内に受け取ったクライアントのIPアドレスと一致す
るIPアドレスが存在しない場合、クライアント管理手
段270は、当該トランザクションのデコード結果を無
視し、トランザクションデコード/エンコード手段26
0からのトランザクションのデコード結果の待ち状態に
入る(ステップ411)。
【0063】クライアント管理テーブル340内に受け
取ったクライアントのIPアドレスと一致するIPアド
レスが存在する場合、クライアント管理手段270は、
クライアントからの要求が電源ON要求か電源OFF要
求かの判定を行なう(ステップ404)。
【0064】クライアントからの要求が電源ON要求で
ある場合、クライアント管理手段270は、クライアン
ト管理テーブル340内のクライアントのIPアドレス
に対応するクライアントの電源ON/OFF状態ビット
を“1”にセットする(ステップ405)。続いて、サ
ーバ自動運転装置120において以下の処理が実行され
る。
【0065】クライアント管理手段270は、電源ON
要求を電源投入/切断指示手段290へ送出する(ステ
ップ406)。そして、トランザクションデコード/エ
ンコード手段260からのトランザクションのデコード
結果の待ち状態に入る(ステップ411)。
【0066】電源ON指示を受け取った電源投入/切断
指示手段290は、図5に示す電源ON/OFFの選択
実行の方法に従い、電源投入/切断手段280へ電源O
N要求を出す。電源ON要求を受け取った電源投入/切
断手段280は、分電盤140上で電源ON動作を行な
う。
【0067】ステップ404による判定結果が、電源O
FF要求であった場合、クライアント管理手段270
は、クライアント管理テーブル340内のクライアント
のIPアドレスに対応するクライアントの電源ON/O
FF状態ビットを“0”にセットする(ステップ40
7)。続いて、クライアント管理手段270は、クライ
アント管理テーブル340の電源ON/OFF状態ビッ
トの全てに対しOR処理を行なう(ステップ408)。
【0068】そして、クライアント管理手段270は、
当該OR処理の結果が“1”であるか“0”であるかの
判定を行なう(ステップ409)。
【0069】OR処理の結果が“1”の場合、サーバシ
ステム210に対し電源ON/OFFの実行が許可され
た他のクライアントが、サーバシステム210をまだ使
用中であることを示しているので、クライアント管理手
段270の処理はこの時点で終了し、トランザクション
デコード/エンコード手段260からのトランザクショ
ンのデコード結果の待ち状態に入る(ステップ41
1)。
【0070】もし、OR処理の結果が“0”の場合、サ
ーバシステム210に対し電源ON/OFFの実行が許
可されたクライアントは全て使用中でないことを示して
いるので、クライアント管理手段270は、電源投入/
切断指示手段290に対し電源OFF指示を行なう(ス
テップ410)。そして、トランザクションデコード/
エンコード手段260からのトランザクションのデコー
ド結果の待ち状態に入る(ステップ411)。
【0071】クライアント管理手段270からの電源O
FF指示を受け取った電源投入/切断指示手段290
は、図6に示す処理に従って電源投入/切断手段280
へ電源OFF要求を出す。電源OFF要求を受け取った
電源投入/切断手段280は、分電盤140上で電源O
FF動作を行なう。
【0072】以上が、クライアント管理手段270によ
って行なわれる電源ON/OFF動作である。
【0073】次に、計画運転制御手段300を使用した
電源ON/OFF動作について説明する。計画運転制御
手段300の内部には、時刻機能手段350(一種のタ
イマ機能)が設定されている。この時刻機能手段350
に対し、計画運転パラメータ入力手段310によりサー
バシステム210の運転開始時刻とサーバシステム21
0の運転終了時刻がセットされる。時刻機能手段350
がサーバシステム210の運転開始時刻に到達すると、
計画運転制御手段300は、電源投入/切断指示手段2
90へ電源ON指示を行なう。また、時刻機能手段35
0がサーバシステム210の運転終了時刻に到達する
と、計画運転制御手段300は、電源投入/切断指示手
段290へ電源OFF指示を行なう。
【0074】次に、マニュアルスイッチ手段320を使
用した電源ON/OFF動作について説明する。マニュ
アルスイッチ手段320には、人間が操作可能な簡単な
マニュアルスイッチ330が備えられている。マニュア
ルスイッチ手段320に対して操作者が手動でマニュア
ルスイッチ330の電源ONの操作を行なうと、マニュ
アルスイッチ手段320は、電源投入/切断指示手段2
90への電源ONの指示を行なう。また、マニュアルス
イッチ手段320に対して操作者が手動でマニュアルス
イッチ330の電源OFFの操作を行なうと、マニュア
ルスイッチ手段320は、電源投入/切断指示手段29
0への電源OFFの指示を行なう。
【0075】以上説明した通り、サーバ自動運転装置1
20内の電源投入/切断指示手段290に対し、クライ
アント管理手段270、計画運転制御手段300及びマ
ニュアルスイッチ手段320から電源ON/OFF指示
が出される。電源投入/切断指示手段290が電源投入
/切断手段280に対して行なう電源ON/OFF指示
は、図5及び図6で示す処理に従う。
【0076】図5及び図6に示すフローチャートの基本
的な考え方について、電源ONに関しては、マニュアル
スイッチ手段320による電源ON/OFF指示の優先
順位が高いが、クライアント管理手段270からの電源
ON指示、計画運転制御手段300からの電源ON指示
の間で優先順位は設けていない。
【0077】実際の動作では、電源投入/切断指示手段
290が電源投入/切断手段280に対して行なう電源
ON指示は、クライアント管理手段270からの電源O
N指示、計画運転制御手段300からの電源ON指示及
びマニュアルスイッチ手段320からの電源ON指示、
OR結果となっている。
【0078】一方、電源投入/切断指示手段290での
電源OFF判定処理に関しては、マニュアルスイッチ手
段320からの電源OFF指示、計画運転制御手段30
0からの電源OFF指示、クライアント管理手段270
からの電源OFF指示の順で優先順位を設けている。ク
ライアント管理手段270からの電源ON/OFF指示
機能は、計画運転によりサーバシステム210が運転停
止状態にあっても運転可能とする機能である。従って、
電源投入/切断指示手段290は、計画運転で運転中で
ある場合には、クライアント管理手段270による電源
OFF動作は行なわない。
【0079】ただし、実際にインプリメントされる使用
形態においては、この優先順位を必ずしも遵守する必要
性はない。
【0080】次に、図5及び図6に基づいて電源投入/
切断指示手段290の処理動作を具体的に説明する。ま
ず、電源ON指示を受けた場合の電源投入/切断指示手
段290の処理について説明する。
【0081】クライアント管理手段270、計画運転制
御手段300又はマニュアルスイッチ手段320が、電
源投入/切断指示手段290に対して電源ON指示を送
出する(ステップ501)。電源ON指示を受け取った
電源投入/切断指示手段290は、運転状態表示手段3
60の運転モードビットと運転/停止表示ビットを使用
して、マニュアルスイッチ手段320からの電源ON指
示かどうかの判定を行なう(ステップ502)。
【0082】もし、ステップ502での判定結果が、マ
ニュアルスイッチ手段320からの電源ON指示である
なら(すなわち、図8においてマニュアル運転モードビ
ット=1の状態での電源ON指示)、ステップ504へ
進む。
【0083】もし、ステップ502での判定結果が、マ
ニュアルスイッチ手段320からの電源ON指示でない
なら、運転状態表示手段360の運転モードビットと運
転/停止表示ビットを使用して、サーバシステム210
がマニュアル運転中で停止中かの判定を行なう(ステッ
プ503)。もし、ステップ503での判定結果が、マ
ニュアル運転中で停止中の状態であるなら(すなわち、
図8においてマニュアル運転モードビット=1かつ運転
/停止表示ビット=0の状態)、ステップ506へ進
む。
【0084】この場合、電源投入/切断指示手段290
は、マニュアルスイッチ手段320からの電源ON/O
FF指示待ち状態にある。一方、ステップ503での判
定結果が、マニュアル運転中で停止中の状態でないな
ら、ステップ504へ進む。ステップ504では、電源
投入/切断指示手段290が、クライアント管理手段2
70、計画運転制御手段300及びマニュアルスイッチ
手段320からの電源ON指示のOR処理を行なう(ス
テップ504)。
【0085】続いて、電源投入/切断指示手段290
は、電源投入/切断手段280に対し電源ON指示を送
出し、運転/停止表示ビットを“1”にセットする(ス
テップ505)。ステップ505の実行が終了すると、
クライアント管理手段270からの電源ON/OFF指
示、あるいは計画運転制御手段300からの電源ON/
OFF指示の待ち状態となる(ステップ506)。
【0086】次いで、電源OFF指示を受けた場合の電
源投入/切断指示手段290の処理について説明する。
【0087】クライアント管理手段270、計画運転制
御手段300又はマニュアルスイッチ手段320が、電
源投入/切断指示手段290に対し電源OFF指示を送
出する(ステップ601)。電源OFF指示を受け取っ
た電源投入/切断指示手段290は、運転状態表示手段
360の運転モードビットと運転/停止表示ビットを使
用して、マニュアルスイッチ手段320からの電源OF
F指示かどうかの判定を行なう(ステップ602)。も
し、ステップ602での判定結果が、マニュアルスイッ
チ手段320からの電源OFF指示であるなら(すなわ
ち、図8においてマニュアル運転モードビット=1の状
態での電源OFF指示)、ステップ605へ進む。ステ
ップ605では、電源投入/切断指示手段290が電源
投入/切断手段280に対し電源OFF指示を行なう
(ステップ605)。その後、電源投入/切断指示手段
290は、マニュアルスイッチ手段320からの電源O
N/OFF指示待ち状態となる(ステップ606)。
【0088】もし、ステップ602での判定結果が、マ
ニュアルスイッチ手段320からの電源OFF指示でな
いなら、ステップ603へ進む。ステップ603では、
電源投入/切断指示手段290が、運転状態表示手段3
60の運転モードビットと運転/停止表示ビットを使用
して、サーバシステム210がマニュアル運転中かどう
かの判定を行なう。
【0089】ステップ603での判定結果が、マニュア
ル運転中であるなら(すなわち、図8においてマニュア
ル運転モードビット=1の状態)、ステップ606へ進
む。ステップ603での判定結果が、マニュアル運転中
でないなら、ステップ604へ進む。
【0090】ステップ604では、電源投入/切断指示
手段290が、運転状態表示手段360の運転モードビ
ットと運転/停止表示ビットを使用して、サーバシステ
ム210が計画運転中かどうかの判定を行なう。
【0091】ステップ6034の判定結果が、計画運転
中であるなら(すなわち、図8において計画運転モード
ビット=1かつ運転/停止表示ビット=1の状態)、ス
テップ606へ進む。
【0092】ステップ6034の判定結果が、計画運転
中でないなら、ステップ605へ進む。ステップ605
では、電源投入/切断指示手段290が電源投入/切断
手段280に対し電源OFF指示を行ない、運転/停止
表示ビットを“0”にセットする。その後、クライアン
ト管理手段270からの電源ON/OFF指示、あるい
は計画運転制御手段300からの電源ON/OFF指示
の待ち状態となる(ステップ606)。
【0093】なお、本発明は上述した実施の形態に限定
されるものではなく、その技術思想の範囲内において様
々に変形して実施することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明のクライアン
ト/サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサー
バ自動運転装置によれば、サーバシステムに対して電源
ON/OFF指示を行なうことが許可されているクライ
アントを登録し、登録されていないクライアントからの
電源ON/OFF要求を無視する制御を行なうことによ
り、サーバシステムに対する電源ON/OFFを許可さ
れているクライアントはネットワークの形態がどのよう
な形態であってもサーバシステムに対する電源ON/O
FFの指示を行なうことができる。
【0095】さらに、サーバシステムに対して電源ON
/OFF指示を許可されていない不正侵入者によるサー
バシステムの電源ON/OFFを確実に防止することが
できる。すなわち、従来、部門サーバシステムに対して
もにサポートされていたクライアントの電源ON/OF
Fに連動してサーバシステムの電源ON/OFFを行な
うという機能について、外部ネットワークを介して接続
されているクライアントに対してもセキュリティを確保
した上でサポートすることが可能となる。
【0096】また、クライアントの電源ON/OFFに
連動してサーバシステムの電源ON/OFFを行なう電
源ON/OFF指示、計画運転による電源ON/OFF
指示及びマニュアル運転による電源ON/OFF指示を
受け取り、どの運転での電源ON/OFF指示を有効と
するかを判断して電源投入と切断を行なうことにより、
クライアントからの電源ON/OFF運転を、計画運転
及びマニュアル運転と組み合わせた連動運転を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を適用したクライアント
/サーバシステムの例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置のクライアント管理手段による処理内容を説明する
フローチャートである。
【図5】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置の電源投入/切断指示手段の処理内容を説明するフ
ローチャートである。
【図6】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置の電源投入/切断指示手段の処理内容を説明するフ
ローチャートである。
【図7】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置のクライアント管理テーブルの構成を示す図であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態におけるサーバ自動運転
装置の運転状態表示手段の説明図である。
【符号の説明】
10 マシンルーム 20,30 オフィス 40,50,60,70 ネットワーク 80,90,100 ゲートウェイ 110 サーバ 120 サーバ自動運転装置 130 周辺装置 140 分電盤 150,160,170 クライアント 210 サーバシステム 260 トランザクションデコード/エンコード手段 270 クライアント管理手段 280 電源投入/切断手段 290 電源投入/切断指示手段 300 計画運転制御手段 310 計画運転パラメータ入力手段 320 マニュアルスイッチ手段 330 マニュアルスイッチ 340 クライアント管理テーブル 350 時刻機能手段 360 運転状態表示手段 370 運転モード入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 13/00 T (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 1/26 - 1/32 G05F 1/10 G06F 1/00 G06F 13/00 H04L 29/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周辺装置とサーバとを含むサーバシステ
    ムと複数のクライアントと、前記サーバシステムと前記
    複数のクライアントとを接続するネットワークと、前記
    サーバシステムへの電力を供給する分電盤とを有するク
    ライアント/サーバシステムにおいて、 前記分電盤に対し前記サーバシステムへの電力供給のた
    めの電源ON/OFFの動作を行なう電源投入/切断手
    段と、 前記ネットワークを介して前記クライアントから受け取
    る前記クライアントのIPアドレスと前記サーバシステ
    ムに対する電源ON/OFF要求とを含むトランザクシ
    ョンを解読するトランザクションデコード/エンコード
    手段と、 前記サーバシステムに対する電源ON/OFF指示が許
    可されている前記クライアントのIPアドレスと前記ク
    ライアントの電源ON/OFF状態を示すクライアント
    の電源ON/OFF状態ビットとを含むクライアント管
    理テーブルを有し、前記トランザクションデコード/エ
    ンコード手段から送出された該トランザクンョンのデコ
    ード結果と前記クライアント管理テーブルの状態に基づ
    いて、電源ON/OFF指示を行なうクライアント管理
    手段と、 使用者の操作により前記サーバシステムの電源ON/O
    FF要求を送出するマニュアルスイッチ手段と、 計画運転制御情報に基づいて前記サーバシステムの電源
    ON/OFF要求を送出する計画運転制御手段と、 前記計画運転制御手段の計画運転制御情報を与える計画
    運転パラメータ入力手段と、 前記マニュアルスイッチ手段からの電源ON/OFF指
    示を有効とするマニュアル運転モードビットと、前記計
    画運転制御手段からの電源ON/OFF指示を有効とす
    る計画運転モードビットと、前記クライアント管理手段
    からの電源ON/OFF指示を有効とするクライアント
    連動運転モードビットとから構成される前記運転モード
    ビットを入力するための運転モード入力手段と、 前記サーバシステムが運転中又は停止中であるかを示す
    運転/停止表示ビットと前記運転モードビットを表示す
    る運転状態表示手段と、 前記運転表示手段を使用して、前記クライアント管理手
    段から送出される前記サーバシステムの電源ON/OF
    F指示と、前記マニュアルスイッチ手段から送出される
    前記サーバシステムの電源ON/OFF指示と、前記計
    画運転制御手段から送出される前記サーバシステムの電
    源ON/OFF指示とを選択し、前記電源投入/切断手
    段へ前記サーバシステムの電源ON/OFF指示を行な
    う電源投入/切断指示手段とを有することを特徴とする
    クライアント/サーバシステムにおける電源制御機能を
    備えるサーバ自動運転装置。
  2. 【請求項2】 前記運転状態表示手段に含まれる前記運
    転モードビットへのセットデータを使用者の操作により
    前記運転状態表示手段へ入力する運転モード入力手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載のクライアント
    /サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ
    自動運転装置。
  3. 【請求項3】 前記クライアント管理手段は、前記トラ
    ンザクションのデコード結果を受け取ると、前記クライ
    アントのIPアドレスが前記クライアント管理テーブル
    に登録されているIPアドレスと一致しない場合、前記
    トランザクションのデコード結果を無視することを特徴
    とする請求項1に記載のクライアント/サーバシステム
    における電源制御機能を備えるサーバ自動運転装置。
  4. 【請求項4】 前記クライアント管理手段は、 前記トランザクションのデコード結果を受け取ると、前
    記クライアントのIPアドレスが前記クライアント管理
    テーブルに登録されているIPアドレスと一致する場
    合、前記クライアントからの要求が電源ON要求か電源
    OFF要求かを判定し、 電源ON要求である場合、電源ON要求を前記電源投入
    /切断指示手段へ出力し、 電源OFF要求である場合、前記クライアント管理テー
    ブルの電源ON/OFF状態ビットを基づいて、他のク
    ライアントが前記サーバシステムを使用中であるかどう
    かを判定し、他のクライアントが全て前記サーバシステ
    ムを使用中でない場合に、電源OFF要求を前記電源投
    入/切断指示手段へ出力し、 前記電源投入/切断指示手段は、前記クライアント管理
    手段からの電源ON要求又は電源OFF要求を受け取る
    と、前記運転表示手段を使用して、前記計画運転制御手
    段及び前記マニュアルスイッチ手段からの電源ON/O
    FF要求を考慮した上で、前記電源投入/切断手段に対
    して電源ON要求又は電源OFF要求を行なうことを特
    徴とする請求項1又は請求項3に記載のクライアント/
    サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ自
    動運転装置。
  5. 【請求項5】 前記計画運転制御手段は、前記計画運転
    パラメータ入力手段から計画運転制御情報として与えら
    れる前記サーバシステムの運転開始時刻と運転終了時刻
    をセットする時刻機能手段を備え、前記時刻機能手段が
    前記運転開示時刻又は運転終了時刻に到達すると、前記
    電源投入/切断指示手段に対して電源ON指示又は電源
    OFF指示を行なうことを特徴とする請求項1に記載の
    クライアント/サーバシステムにおける電源制御機能を
    備えるサーバ自動運転装置。
  6. 【請求項6】 前記電源投入/切断指示手段は、 前記クライアント管理手段、前記計画運転制御手段又は
    前記マニュアルスイッチ手段からの電源ON指示を受け
    ると、 前記運転状態表示手段の運転モードビットと運転/停止
    表示ビットを参照し、前記マニュアルスイッチ手段から
    の電源ON指示であれば前記電源投入/切断手段への電
    源ON指示を行ない、 前記マニュアルスイッチ手段からの電源ON指示でなけ
    れば、前記サーバシステムがマニュアル運転モードによ
    って停止中である場合、前記電源投入/切断手段への電
    源ON指示を行なうことなく前記マニュアルスイッチ手
    段からの電源ON/OFFの指示を待ち、前記サーバシ
    ステムがマニュアル運転モードによって停止中でない場
    合、前記電源投入/切断手段への電源ON指示を行なう
    ことを特徴とする請求項1に記載のクライアント/サー
    バシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ自動運
    転装置。
  7. 【請求項7】 前記電源投入/切断指示手段は、 前記クライアント管理手段、前記計画運転制御手段又は
    前記マニュアルスイッチ手段からの電源OFF指示を受
    けると、 前記運転状態表示手段の運転モードビットと運転/停止
    表示ビットを参照し、前記マニュアルスイッチ手段から
    の電源OFF指示であれば前記電源投入/切断手段への
    電源OFF指示を行ない、 前記マニュアルスイッチ手段からの電源OFF指示でな
    ければ、前記サーバシステムがマニュアル運転モードに
    よって運転中である場合、前記電源投入/切断手段への
    電源OFF指示を行なうことなく前記マニュアルスイッ
    チ手段からの電源ON/OFFの指示を待ち、前記サー
    バシステムがマニュアル運転モードによって運転中でな
    い場合、前記サーバシステムが計画運転中でなければ、
    前記電源投入/切断手段への電源ON指示を行ない、計
    画運転中であれば前記クライアント管理手段又は計画運
    転制御手段からの電源ON/OFFの指示を待つことを
    特徴とする請求項1又は請求項6に記載のクライアント
    /サーバシステムにおける電源制御機能を備えるサーバ
    自動運転装置。
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