JP2912293B2 - 電力分配合成器終端方式 - Google Patents
電力分配合成器終端方式Info
- Publication number
- JP2912293B2 JP2912293B2 JP10980997A JP10980997A JP2912293B2 JP 2912293 B2 JP2912293 B2 JP 2912293B2 JP 10980997 A JP10980997 A JP 10980997A JP 10980997 A JP10980997 A JP 10980997A JP 2912293 B2 JP2912293 B2 JP 2912293B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impedance
- combiner
- unit
- power distribution
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話器などの
通信分野で用いられるＵＨＦ帯やマイクロ波帯における
電力分配合成器終端方式に関する。
通信分野で用いられるＵＨＦ帯やマイクロ波帯における
電力分配合成器終端方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の電力分配合成器で用いられるウィ
ルキンソン型の分配合成器は、一つの高周波電力をいく
つかの同位相の出力に分配し、逆方向に用いる時はいく
つかの高周波電力を一つの出力に合成する機能をもつ。
その構成は、特開平８−２０４４１０号や特開平７−３
８３０９号等に開示されており、それらによるウィルキ
ンソン型の分配合成器の便用例を図２に示す。
ルキンソン型の分配合成器は、一つの高周波電力をいく
つかの同位相の出力に分配し、逆方向に用いる時はいく
つかの高周波電力を一つの出力に合成する機能をもつ。
その構成は、特開平８−２０４４１０号や特開平７−３
８３０９号等に開示されており、それらによるウィルキ
ンソン型の分配合成器の便用例を図２に示す。
【０００３】この図において、電力分配合成部２１は、
インピーダンスＺ0のウィルキンソン型の分配合成器２
と、合成端子６、分配端子７ａ及び７ｂより構成され
る。この電力分配合成部２１を分配器として使用する場
合は、合成端子６が入力端子、分配端子７ａおよび７ｂ
が出力端子となる。
インピーダンスＺ0のウィルキンソン型の分配合成器２
と、合成端子６、分配端子７ａ及び７ｂより構成され
る。この電力分配合成部２１を分配器として使用する場
合は、合成端子６が入力端子、分配端子７ａおよび７ｂ
が出力端子となる。
【０００４】信号源インピーダンスＺ0の信号源Ｃを合
成端子６に接合して電力を入力した場合、分配端子７ａ
および７ｂに負荷抵抗Ｚ0の終端部２Ａおよび２Ｂを接
合すると、信号源Ｃ、電力分配合成部２１、終端部２Ａ
および２ＢがインピーダンスＺ0で整合する為、入力さ
れた電力は終端部２Ａおよび終端部２Ｂに全て吸収さ
れ、電力分配器としての機能を果たすことができる。
成端子６に接合して電力を入力した場合、分配端子７ａ
および７ｂに負荷抵抗Ｚ0の終端部２Ａおよび２Ｂを接
合すると、信号源Ｃ、電力分配合成部２１、終端部２Ａ
および２ＢがインピーダンスＺ0で整合する為、入力さ
れた電力は終端部２Ａおよび終端部２Ｂに全て吸収さ
れ、電力分配器としての機能を果たすことができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の方法で
は、終端部２Ａを外し、分配端子７ａを開放にすると、
分配合成器２の合成端子６のインピーダンスが、信号源
Ｃの信号源インピーダンスＺ0と不整合を起こし、合成
端子６において信号源Ｃからの入力電力の一部が反射波
となって信号源Ｃに戻ってしまい、分配端子７ｂに接続
された終端部２Ｂに吸収される電力が小さくなってしま
う。
は、終端部２Ａを外し、分配端子７ａを開放にすると、
分配合成器２の合成端子６のインピーダンスが、信号源
Ｃの信号源インピーダンスＺ0と不整合を起こし、合成
端子６において信号源Ｃからの入力電力の一部が反射波
となって信号源Ｃに戻ってしまい、分配端子７ｂに接続
された終端部２Ｂに吸収される電力が小さくなってしま
う。
【０００６】そこで、電力分配合成部２１では、使用し
ない出力端子にインピーダンスＺ0の終端器を外部より
取り付ける必要があった。しかし、電力分配合成器の分
配数が多い場合、終端器の付け忘れによる通過電力特性
の利得変動が起きてしまう不具合や終端器の価格が高い
為コストアップになる等の問題があり、その解決策が課
題となっていた。
ない出力端子にインピーダンスＺ0の終端器を外部より
取り付ける必要があった。しかし、電力分配合成器の分
配数が多い場合、終端器の付け忘れによる通過電力特性
の利得変動が起きてしまう不具合や終端器の価格が高い
為コストアップになる等の問題があり、その解決策が課
題となっていた。
【０００７】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、外部に特性インピーダンス相当の終端器を取り付
けずに安定した特性を実現する電力合成分配器を提供す
ることを目的とする。
ので、外部に特性インピーダンス相当の終端器を取り付
けずに安定した特性を実現する電力合成分配器を提供す
ることを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、高周波電力の分配または合成を行うウィルキンソン
型の分配合成器と、この分配合成器の複数の分岐端のそ
れぞれに特性インピーダンスＺ0 の１／２波長の長さの
マイクロストリップラインを介して接続された第１の接
続部と、前記複数の分岐端のそれぞれに特性インピーダ
ンスＺ0 の１／４波長の長さのマイクロストリップライ
ンを介して接続される第２の接続部と、この第２の接続
部と接地点との間に介挿される、インピーダンス値がＺ
0 の終端器とからなる電力分配合成部と、前記第１の接
続部および前記第２の接続部とそれぞれ着脱可能に接合
される第３の接続部および第４の接続部と、前記第３の
接続部に接続される前記ウィルキンソン型の分配合成器
のインピーダンスと整合するＺ0なる抵抗値を有する負
荷と、前記第４の接続部を接地する接地端とからなる終
端部とから構成される電力分配合成器終端方式を提供す
る。
は、高周波電力の分配または合成を行うウィルキンソン
型の分配合成器と、この分配合成器の複数の分岐端のそ
れぞれに特性インピーダンスＺ0 の１／２波長の長さの
マイクロストリップラインを介して接続された第１の接
続部と、前記複数の分岐端のそれぞれに特性インピーダ
ンスＺ0 の１／４波長の長さのマイクロストリップライ
ンを介して接続される第２の接続部と、この第２の接続
部と接地点との間に介挿される、インピーダンス値がＺ
0 の終端器とからなる電力分配合成部と、前記第１の接
続部および前記第２の接続部とそれぞれ着脱可能に接合
される第３の接続部および第４の接続部と、前記第３の
接続部に接続される前記ウィルキンソン型の分配合成器
のインピーダンスと整合するＺ0なる抵抗値を有する負
荷と、前記第４の接続部を接地する接地端とからなる終
端部とから構成される電力分配合成器終端方式を提供す
る。
【０００９】請求項２に記載の発明は、前記電力分配合
成部と前記終端部とを分離した時の前記ウィルキンソン
型の分配合成器の前記分岐端から見たインピーダンス
が、前記終端部と分離された前記１／２波長の長さのマ
イクロストリップライン側は無限大となり、前記終端部
と分離された前記１／４波長のマイクロストリップライ
ン側は前記終端器のインピーダンスＺ0 となる、ことを
特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方式を
提供する。
成部と前記終端部とを分離した時の前記ウィルキンソン
型の分配合成器の前記分岐端から見たインピーダンス
が、前記終端部と分離された前記１／２波長の長さのマ
イクロストリップライン側は無限大となり、前記終端部
と分離された前記１／４波長のマイクロストリップライ
ン側は前記終端器のインピーダンスＺ0 となる、ことを
特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方式を
提供する。
【００１０】請求項３に記載の発明は、前記電力分配合
成部と前記終端部とを接合した時の前記ウィルキンソン
型の分配合成器の前記分岐端から見たインピーダンス
が、前記１／２波長の長さのマイクロストリップライン
側は伝送線路と負荷抵抗Ｚ0の負荷の間でインピーダン
ス整合されて特性インピーダンスＺ0となり、前記１／
４波長のマイクロストリップライン側は無限大となる、
ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式を提供する。
成部と前記終端部とを接合した時の前記ウィルキンソン
型の分配合成器の前記分岐端から見たインピーダンス
が、前記１／２波長の長さのマイクロストリップライン
側は伝送線路と負荷抵抗Ｚ0の負荷の間でインピーダン
ス整合されて特性インピーダンスＺ0となり、前記１／
４波長のマイクロストリップライン側は無限大となる、
ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式を提供する。
【００１１】請求項４に記載の発明は、前記電力分配合
成部に接合される複数の前記終端部のうち、一部の終端
部が分離された状態において、前記電力分配合成部と接
合されている終端部の分配利得が、前記一部の終端部が
接続されていたときと同じ状態を保持できる、ことを特
徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方式を提
供する。
成部に接合される複数の前記終端部のうち、一部の終端
部が分離された状態において、前記電力分配合成部と接
合されている終端部の分配利得が、前記一部の終端部が
接続されていたときと同じ状態を保持できる、ことを特
徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方式を提
供する。
【００１２】請求項５に記載の発明は、前記電力分配合
成部に接合された複数の前記終端部のうち、一部の終端
部が分離された状態において、前記ウィルキンソン型の
分配合成器の合成端におけるインピーダンスが特性イン
ピーダンスＺ0となり、前記電力分配合成部に接合され
た複数の前記終端部のすべてが分離された状態におい
て、前記ウィルキンソン型の分配合成器の合成端から見
たインピーダンスが特性インピーダンスＺ0となる、こ
とを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方
式を提供する。
成部に接合された複数の前記終端部のうち、一部の終端
部が分離された状態において、前記ウィルキンソン型の
分配合成器の合成端におけるインピーダンスが特性イン
ピーダンスＺ0となり、前記電力分配合成部に接合され
た複数の前記終端部のすべてが分離された状態におい
て、前記ウィルキンソン型の分配合成器の合成端から見
たインピーダンスが特性インピーダンスＺ0となる、こ
とを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方
式を提供する。
【００１３】請求項６に記載の発明は、前記第１の接続
部と前記第３の接続部との接合または分離および前記第
２の接続部と前記第４の接合部との接合または分離がプ
ラグイン式のコネクタにより同時に行われ、前記接合ま
たは分離により前記終端部の前記抵抗値がＺ0の負荷が
接合または分離される時、前記ウィルキンソン型の分配
合成器の合成端およびこの分配合成器の吸収抵抗におい
て、電力反射が発生しない、ことを特徴とする請求項１
に記載の電力分配合成器終端方式を提供する。
部と前記第３の接続部との接合または分離および前記第
２の接続部と前記第４の接合部との接合または分離がプ
ラグイン式のコネクタにより同時に行われ、前記接合ま
たは分離により前記終端部の前記抵抗値がＺ0の負荷が
接合または分離される時、前記ウィルキンソン型の分配
合成器の合成端およびこの分配合成器の吸収抵抗におい
て、電力反射が発生しない、ことを特徴とする請求項１
に記載の電力分配合成器終端方式を提供する。
【００１４】請求項７に記載の発明は、前記終端部が、
前記ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端に前記１／
４波長の長さの特性インピーダンスＺ0 のマイクロスト
リップラインを介して接合され、かつ、前記終端部の接
合時には前記１／４波長の長さのマイクロストリップラ
インと前記インピーダンスＺ0 の終端器との接続点を短
絡し、前記分岐端からみたインピーダンスが無限大を示
す終端条件で、前記第２の接続部と前記第４の接続部が
接合するように構成される電力分配合成部をもつことを
特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方式を
提供する。
前記ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端に前記１／
４波長の長さの特性インピーダンスＺ0 のマイクロスト
リップラインを介して接合され、かつ、前記終端部の接
合時には前記１／４波長の長さのマイクロストリップラ
インと前記インピーダンスＺ0 の終端器との接続点を短
絡し、前記分岐端からみたインピーダンスが無限大を示
す終端条件で、前記第２の接続部と前記第４の接続部が
接合するように構成される電力分配合成部をもつことを
特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端方式を
提供する。
【００１５】請求項８に記載の発明は、前記第４の接続
部を高周波的に短絡する接地端の短絡条件が、前記１／
４波長の長さのマイクロストリップラインと、前記イン
ピーダンスＺ0の終端器との接続点において、前記第２
の接続部と前記第４との接続部の接合時に、短絡となる
ように構成される終端部をもつ、ことを特徴とする請求
項１に記載の電力分配合成器終端方式を提供する。
部を高周波的に短絡する接地端の短絡条件が、前記１／
４波長の長さのマイクロストリップラインと、前記イン
ピーダンスＺ0の終端器との接続点において、前記第２
の接続部と前記第４との接続部の接合時に、短絡となる
ように構成される終端部をもつ、ことを特徴とする請求
項１に記載の電力分配合成器終端方式を提供する。
【００１６】また、請求項９に記載の発明は、前記終端
部から高周波電力を入力し、前記合成端から合成電力を
取り出す合成器であることを特徴とする請求項１ないし
請求項８のいずれかに記載の電力分配合成器終端方式を
提供する。
部から高周波電力を入力し、前記合成端から合成電力を
取り出す合成器であることを特徴とする請求項１ないし
請求項８のいずれかに記載の電力分配合成器終端方式を
提供する。
【００１７】
【発明の実施の形態】次に本発明による電力分配合成器
終端方式の一つの実施の形態について図１を参照して説
明する。図１は、本発明による電力分配合成器終端方式
によって高周波電力を２分配する場合を表しており、電
力分配合成部１は、ウィルキンソン型の分配合成器２
（以下、分配合成器２と略称する）と、この分配合成器
２の合成端に接続される合成端子６と、前記分配合成器
２の分岐端９ａに接続されるＡブロック１１と、分配合
成器２の分岐端９ｂに接続されるＢブロック１２と、前
記Ａブロック１１に接続される分配端子７ａおよび短絡
端子８ａと、前記Ｂブロック１２に接続される分配端子
７ｂおよび短絡端子８ｂとから構成される。
終端方式の一つの実施の形態について図１を参照して説
明する。図１は、本発明による電力分配合成器終端方式
によって高周波電力を２分配する場合を表しており、電
力分配合成部１は、ウィルキンソン型の分配合成器２
（以下、分配合成器２と略称する）と、この分配合成器
２の合成端に接続される合成端子６と、前記分配合成器
２の分岐端９ａに接続されるＡブロック１１と、分配合
成器２の分岐端９ｂに接続されるＢブロック１２と、前
記Ａブロック１１に接続される分配端子７ａおよび短絡
端子８ａと、前記Ｂブロック１２に接続される分配端子
７ｂおよび短絡端子８ｂとから構成される。
【００１８】前記Ａブロック１１は、一端が前記分配合
成器２の前記分岐端９ａに接続され、他端が前記分配端
子７ａに接続された特性インピーダンスＺ0の１／２波
長（以下、「１波長」を通常用いられる「λ」と略称す
る）の長さのマイクロストリップライン３ａと、一端が
前記分配合成器２の前記分岐端９ａに接続され、他端が
インピーダンスＺ0の終端器５ａと前記短絡端子８ａに
接続された特性インピーダンスＺ0のλ／４長のマイク
ロストリップライン４ａとから構成される。
成器２の前記分岐端９ａに接続され、他端が前記分配端
子７ａに接続された特性インピーダンスＺ0の１／２波
長（以下、「１波長」を通常用いられる「λ」と略称す
る）の長さのマイクロストリップライン３ａと、一端が
前記分配合成器２の前記分岐端９ａに接続され、他端が
インピーダンスＺ0の終端器５ａと前記短絡端子８ａに
接続された特性インピーダンスＺ0のλ／４長のマイク
ロストリップライン４ａとから構成される。
【００１９】前記Ｂブロック１２は、一端が前記分配合
成器２の前記分岐端９ｂに接続され、他端が前記分配端
子７ｂに接続された特性インピーダンスＺ0のλ／２長
のマイクロストリップライン３ｂと、一端が前記分配合
成器２の前記分岐端９ｂに接続され、他端がインピーダ
ンスＺ0の終端器５ｂと前記短絡端子８ｂに接続された
特性インピーダンスＺ0のλ／４長のマイクロストリッ
プライン４ｂとから構成される。
成器２の前記分岐端９ｂに接続され、他端が前記分配端
子７ｂに接続された特性インピーダンスＺ0のλ／２長
のマイクロストリップライン３ｂと、一端が前記分配合
成器２の前記分岐端９ｂに接続され、他端がインピーダ
ンスＺ0の終端器５ｂと前記短絡端子８ｂに接続された
特性インピーダンスＺ0のλ／４長のマイクロストリッ
プライン４ｂとから構成される。
【００２０】前記電力分配合成部１の前記合成端子６に
は、信号源インピーダンスＺ0の信号源Ｃが接続され、
前記電力分配合成部１の前記分配端子７ｂと前記短絡端
子８ｂに終端部Ｄを接合する。この終端部Ｄは、前記分
配端子７ｂに前記接続端子７ｄを介して接合される負荷
抵抗Ｚ0の負荷１ｄを有し、前記短絡端子８ｂを前記短
絡端子８ｄにより高周波的に接地する構造であり、前記
分配端子７ｂと前記接続端子７ｄとの接合、および前記
短絡端子８ｂと前記短絡端子８ｄとの接合、または前記
分配端子７ｂと前記接続端子７ｄとの分離、および前記
短絡端子８ｂと前記短絡端子８ｄとの分離を同時に行う
ことができるプラグイン構造となっている。
は、信号源インピーダンスＺ0の信号源Ｃが接続され、
前記電力分配合成部１の前記分配端子７ｂと前記短絡端
子８ｂに終端部Ｄを接合する。この終端部Ｄは、前記分
配端子７ｂに前記接続端子７ｄを介して接合される負荷
抵抗Ｚ0の負荷１ｄを有し、前記短絡端子８ｂを前記短
絡端子８ｄにより高周波的に接地する構造であり、前記
分配端子７ｂと前記接続端子７ｄとの接合、および前記
短絡端子８ｂと前記短絡端子８ｄとの接合、または前記
分配端子７ｂと前記接続端子７ｄとの分離、および前記
短絡端子８ｂと前記短絡端子８ｄとの分離を同時に行う
ことができるプラグイン構造となっている。
【００２１】このような構成の電力分配合成器終端方式
において、前記Ａブロック１１は、前記分配端子７ａお
よび前記短絡端子８ａが開放であり、前記分配合成器２
の前記分岐端９ａから見たインピーダンスは、前記λ／
２長のマイクロストリップライン３ａ側で無限大を示
す。また、前記λ／４長のマイクロストリップライン４
ａでは、短絡状態と等価になるが、純抵抗インピーダン
スＺ0の前記終端器５ａを前記短絡端子８ａに接続し、
前記終端器５ａの純抵抗インピーダンスＺ0をマイクロ
ストリップラインの特性インピーダンスＺ0と同一に設
定することで、前記分岐端９ａにおいてインピーダンス
がＺ0を示す。
において、前記Ａブロック１１は、前記分配端子７ａお
よび前記短絡端子８ａが開放であり、前記分配合成器２
の前記分岐端９ａから見たインピーダンスは、前記λ／
２長のマイクロストリップライン３ａ側で無限大を示
す。また、前記λ／４長のマイクロストリップライン４
ａでは、短絡状態と等価になるが、純抵抗インピーダン
スＺ0の前記終端器５ａを前記短絡端子８ａに接続し、
前記終端器５ａの純抵抗インピーダンスＺ0をマイクロ
ストリップラインの特性インピーダンスＺ0と同一に設
定することで、前記分岐端９ａにおいてインピーダンス
がＺ0を示す。
【００２２】前記分岐端９ａにおいて前記終端器５ａの
インピーダンスＺ0を示す時、インピーダンス整合がと
れて、特性インピーダンスＺ0となる。これは、外部か
ら特性インピーダンスＺ0で終端することと等価であ
る。従って、前記分配合成器２の前記合成端子６から見
たインピーダンスも特性インピーダンスＺ0であり、前
記信号源インピーダンスＺ0の信号源Ｃとの間でインピ
ーダンス整合しているため、インピーダンス不整合によ
る電力反射は起こらない。
インピーダンスＺ0を示す時、インピーダンス整合がと
れて、特性インピーダンスＺ0となる。これは、外部か
ら特性インピーダンスＺ0で終端することと等価であ
る。従って、前記分配合成器２の前記合成端子６から見
たインピーダンスも特性インピーダンスＺ0であり、前
記信号源インピーダンスＺ0の信号源Ｃとの間でインピ
ーダンス整合しているため、インピーダンス不整合によ
る電力反射は起こらない。
【００２３】次に、前記Ｂブロック１２では、前記終端
部Ｄが前記分配端子７ｂおよび前記短絡端子８ｂに接合
されており、前記分配合成器２の前記分岐端９ｂから見
たインピーダンスは、前記λ／２長のマイクロストリッ
プライン３ｂ側で前記分配合成器２と負荷抵抗Ｚ0の負
荷１ｄの間でのインピーダンス整合がとれているため特
性インピーダンスＺ0を示し、前記λ／４長のマイクロ
ストリップライン４ｂ側で前記短絡端子８ｄの短絡によ
り無限大を示し、前記終端器５ｂのインピーダンスＺ0
は表れない。
部Ｄが前記分配端子７ｂおよび前記短絡端子８ｂに接合
されており、前記分配合成器２の前記分岐端９ｂから見
たインピーダンスは、前記λ／２長のマイクロストリッ
プライン３ｂ側で前記分配合成器２と負荷抵抗Ｚ0の負
荷１ｄの間でのインピーダンス整合がとれているため特
性インピーダンスＺ0を示し、前記λ／４長のマイクロ
ストリップライン４ｂ側で前記短絡端子８ｄの短絡によ
り無限大を示し、前記終端器５ｂのインピーダンスＺ0
は表れない。
【００２４】この時、前記短絡端子８ｄは、前記終端器
５ｂと前記λ／４長のマイクロストリップライン４ｂと
が接続される短絡端子８ｂにおいて短絡されるような短
絡条件にすることが必要である。ここで、前記終端部Ｄ
がすべて分離した場合でも、前記分配合成器２の合成端
のインピーダンスは特性インピーダンスＺ0である。
５ｂと前記λ／４長のマイクロストリップライン４ｂと
が接続される短絡端子８ｂにおいて短絡されるような短
絡条件にすることが必要である。ここで、前記終端部Ｄ
がすべて分離した場合でも、前記分配合成器２の合成端
のインピーダンスは特性インピーダンスＺ0である。
【００２５】また、前記電力分配合成部１に対して前記
終端部Ｄを分離または接合する場合、前記分配端子７ｂ
と前記接続端子７ｄおよび前記短絡端子８ｂと前記短絡
端子８ｄとの分離、接合を同時に行うことができるプラ
グイン構造のため、前記分配合成器２の合成端および前
記分配合成器２の吸収抵抗では電力反射は発生しない。
終端部Ｄを分離または接合する場合、前記分配端子７ｂ
と前記接続端子７ｄおよび前記短絡端子８ｂと前記短絡
端子８ｄとの分離、接合を同時に行うことができるプラ
グイン構造のため、前記分配合成器２の合成端および前
記分配合成器２の吸収抵抗では電力反射は発生しない。
【００２６】上述のように本発明は、ウィルキンソン型
の分配合成器の分岐端のインピーダンスが、λ／４長の
マイクロストリップラインの開放時には等価的に短絡を
示し，また前記マイクロストリップラインの短絡時には
等価的に無限大インピーダンスを示し、またλ／２長の
マイクロストリップラインの開放時には無限大インピー
ダンスを示す特性を利用している。
の分配合成器の分岐端のインピーダンスが、λ／４長の
マイクロストリップラインの開放時には等価的に短絡を
示し，また前記マイクロストリップラインの短絡時には
等価的に無限大インピーダンスを示し、またλ／２長の
マイクロストリップラインの開放時には無限大インピー
ダンスを示す特性を利用している。
【００２７】すなわち、電力分配合成部と終端部とを分
離した時は、ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端の
インピーダンスが、開放された第１の接続部のλ／２長
のマイクロストリップライン側で無限大を示し、開放さ
れた第２の接続部のλ／４長のマイクロストリップライ
ン側でインピーダンスＺ0の終端器のインピーダンスを
示す。この時、ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端
は、インピーダンスＺ0の終端器で終端され、インピー
ダンス整合がとれる。従って、ウィルキンソン型の分配
合成器の合成端子も同様に、信号源インピーダンスＺ0
の信号源との間でインピーダンス整合しているため不整
合による電力反射は起こらない。
離した時は、ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端の
インピーダンスが、開放された第１の接続部のλ／２長
のマイクロストリップライン側で無限大を示し、開放さ
れた第２の接続部のλ／４長のマイクロストリップライ
ン側でインピーダンスＺ0の終端器のインピーダンスを
示す。この時、ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端
は、インピーダンスＺ0の終端器で終端され、インピー
ダンス整合がとれる。従って、ウィルキンソン型の分配
合成器の合成端子も同様に、信号源インピーダンスＺ0
の信号源との間でインピーダンス整合しているため不整
合による電力反射は起こらない。
【００２８】また、電力分配合成部と終端部との接合時
は、ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端のインピー
ダンスが、第３の接続部と接合された第１の接続部のλ
／２長のマイクロストリップライン側でウィルキンソン
型の分配合成器と負荷抵抗Ｚ0の負荷との間でインピー
ダンス整合されて特性インピーダンスＺ0を示し、第４
の接続部と接合された第２の接続部のλ／４長のマイク
ロストリップライン側で無限大を示す。
は、ウィルキンソン型の分配合成器の分岐端のインピー
ダンスが、第３の接続部と接合された第１の接続部のλ
／２長のマイクロストリップライン側でウィルキンソン
型の分配合成器と負荷抵抗Ｚ0の負荷との間でインピー
ダンス整合されて特性インピーダンスＺ0を示し、第４
の接続部と接合された第２の接続部のλ／４長のマイク
ロストリップライン側で無限大を示す。
【００２９】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
【００３０】なお、この実施形態では、合成端から高周
波電力を入力し、終端部から分配電力を取り出す場合に
ついて説明してきたが、前記終端部から高周波電力を入
力し、前記合成端から合成電力を取り出す合成器として
も同様の動作となる。
波電力を入力し、終端部から分配電力を取り出す場合に
ついて説明してきたが、前記終端部から高周波電力を入
力し、前記合成端から合成電力を取り出す合成器として
も同様の動作となる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電力分配
合成器終端方式によれば、電力分配合成部の合成端子の
インピーダンスが、電力分配合成部の分配端子を開放時
に、合成端子に接続される装置が持つ特性インピーダン
スと不整合を起こさず、電力の分配に際し、インピーダ
ンスの不整合による反射波が合成端子で発生しないため
利得の変動が起こらず、電力分配合成部に外部より特性
インピーダンスの終端器を取り付けずに安定した電力分
配合成部の特性、および終端器の不要によるコストダウ
ンを実現できるという効果が得られる。
合成器終端方式によれば、電力分配合成部の合成端子の
インピーダンスが、電力分配合成部の分配端子を開放時
に、合成端子に接続される装置が持つ特性インピーダン
スと不整合を起こさず、電力の分配に際し、インピーダ
ンスの不整合による反射波が合成端子で発生しないため
利得の変動が起こらず、電力分配合成部に外部より特性
インピーダンスの終端器を取り付けずに安定した電力分
配合成部の特性、および終端器の不要によるコストダウ
ンを実現できるという効果が得られる。
【００３２】また、本発明は分配合成器を分配器として
使用したが、合成器として使用しても同様の効果が得ら
れる。
使用したが、合成器として使用しても同様の効果が得ら
れる。
【図１】 本発明の一実施形態による電力分配合成器終
端方式の構成を示すブロック図である。
端方式の構成を示すブロック図である。
【図２】 従来の技術による電力分配合成器の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
１ 電力分配合成部 ２ ウィルキンソン型の分配合成器 ３ａ、３ｂ λ／２長のマイクロストリップライン ４ａ、４ｂ λ／４長のマイクロストリップライン ５ａ、５ｂ 終端器 ６ 合成端子 ７ａ、７ｂ 分配端子 ７ｄ 接続端子 ８ａ、８ｂ 短絡端子 ８ｄ 短絡端子 ９ａ、９ｂ 分岐端 １１ Ａブロック １２ Ｂブロック ２１ 電力分配合成部 １ｄ 負荷 ２Ａ、２Ｂ 終端部 Ｃ 信号源 Ｄ 終端部
Claims (9)
- 【請求項１】 高周波電力の分配または合成を行うウィ
ルキンソン型の分配合成器と、 この分配合成器の複数の分岐端のそれぞれに特性インピ
ーダンスＺ0 の１／２波長の長さのマイクロストリップ
ラインを介して接続された第１の接続部と、 前記複数の分岐端のそれぞれに特性インピーダンスＺ0
の１／４波長の長さのマイクロストリップラインを介し
て接続される第２の接続部と、 この第２の接続部と接地点との間に介挿される、インピ
ーダンス値がＺ0 の終端器とからなる電力分配合成部
と、 前記第１の接続部および前記第２の接続部とそれぞれ着
脱可能に接合される第３の接続部および第４の接続部
と、 前記第３の接続部に接続される前記ウィルキンソン型の
分配合成器のインピーダンスと整合するＺ0なる抵抗値
を有する負荷と、 前記第４の接続部を接地する接地端とからなる終端部と
から構成される電力分配合成器終端方式。 - 【請求項２】 前記電力分配合成部と前記終端部とを分
離した時の前記ウィルキンソン型の分配合成器の前記分
岐端から見たインピーダンスが、 前記終端部と分離された前記１／２波長の長さのマイク
ロストリップライン側は無限大となり、 前記終端部と分離された前記１／４波長のマイクロスト
リップライン側は前記終端器のインピーダンスＺ0 とな
る、ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器
終端方式。 - 【請求項３】 前記電力分配合成部と前記終端部とを接
合した時の前記ウィルキンソン型の分配合成器の前記分
岐端から見たインピーダンスが、前記１／２波長の長さ
のマイクロストリップライン側は伝送線路と負荷抵抗Ｚ 0の負荷の間でインピーダンス整合されて特性インピー
ダンスＺ0となり、前記１／４波長のマイクロストリッ
プライン側は無限大となる、 ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式。 - 【請求項４】 前記電力分配合成部に接合される複数の
前記終端部のうち、一部の終端部が分離された状態にお
いて、 前記電力分配合成部と接合されている終端部の分配利得
が、前記一部の終端部が接続されていたときと同じ状態
を保持できる、 ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式。 - 【請求項５】 前記電力分配合成部に接合された複数の
前記終端部のうち、一部の終端部が分離された状態にお
いて、前記ウィルキンソン型の分配合成器の合成端にお
けるインピーダンスが特性インピーダンスＺ0となり、 前記電力分配合成部に接合された複数の前記終端部のす
べてが分離された状態において、前記ウィルキンソン型
の分配合成器の合成端から見たインピーダンスが特性イ
ンピーダンスＺ0となる、 ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式。 - 【請求項６】 前記第１の接続部と前記第３の接続部と
の接合または分離および前記第２の接続部と前記第４の
接合部との接合または分離がプラグイン式のコネクタに
より同時に行われ、 前記接合または分離により前記終端部の前記抵抗値がＺ
0の負荷が接合または分離される時、前記ウィルキンソ
ン型の分配合成器の合成端およびこの分配合成器の吸収
抵抗において、電力反射が発生しない、 ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式。 - 【請求項７】 前記終端部が、前記ウィルキンソン型の
分配合成器の分岐端に前記１／４波長の長さの特性イン
ピーダンスＺ0 のマイクロストリップラインを介して接
合され、 かつ、前記終端部の接合時には前記１／４波長の長さの
マイクロストリップラインと前記インピーダンスＺ0 の
終端器との接続点を短絡し、前記分岐端からみたインピ
ーダンスが無限大を示す終端条件で、前記第２の接続部
と前記第４の接続部が接合するように構成される電力分
配合成部をもつことを特徴とする請求項１に記載の電力
分配合成器終端方式。 - 【請求項８】 前記第４の接続部を高周波的に短絡する
接地端の短絡条件が、 前記１／４波長の長さのマイクロストリップラインと、
前記インピーダンスＺ0の終端器との接続点において、 前記第２の接続部と前記第４との接続部の接合時に、短
絡となるように構成される終端部をもつ、 ことを特徴とする請求項１に記載の電力分配合成器終端
方式。 - 【請求項９】 前記終端部から高周波電力を入力し、前
記合成端から合成電力を取り出す合成器であることを特
徴とする請求項１ないし請求項８のいずれかに記載の電
力分配合成器終端方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10980997A JP2912293B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 電力分配合成器終端方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10980997A JP2912293B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 電力分配合成器終端方式 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10303617A JPH10303617A (ja) | 1998-11-13 |
| JP2912293B2 true JP2912293B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=14519760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10980997A Expired - Fee Related JP2912293B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 電力分配合成器終端方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2912293B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104767019B (zh) * | 2015-04-21 | 2017-07-04 | 中国电子科技集团公司第四十一研究所 | 一种基于超宽带同轴阻抗变换器的功率分配及合成器 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10980997A patent/JP2912293B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10303617A (ja) | 1998-11-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4916410A (en) | Hybrid-balun for splitting/combining RF power | |
| US5162756A (en) | High frequency transmission line circuit | |
| US4254386A (en) | Three-way, equal-phase combiner/divider network adapted for external isolation resistors | |
| US6518856B1 (en) | RF power divider/combiner circuit | |
| US4305043A (en) | Coupler having arbitrary impedance transformation ratio and arbitrary coubling ratio | |
| US4367445A (en) | Impedance transforming three port power divider | |
| US6323742B1 (en) | RF smart combiner/splitter | |
| EP0508663A1 (en) | Polyphase divider/combiner | |
| US8723618B2 (en) | Power combiner/distributor and transmitter using the power combiner/distributor | |
| JPH09503368A (ja) | ウィンドー処理技術によるミリ波帯ミクサ装置 | |
| US4851795A (en) | Miniature wide-band microwave power divider | |
| US8879662B2 (en) | High level IBOC combining method and apparatus for single input antenna systems | |
| US4543545A (en) | Microwave radio frequency power divider/combiner | |
| JPS6127925B2 (ja) | ||
| US5966059A (en) | Phase shifting power coupler with three signals of equal amplitude | |
| JP2515963B2 (ja) | 高効率電力増幅器 | |
| JP2912293B2 (ja) | 電力分配合成器終端方式 | |
| US6310788B1 (en) | Three-way, three phase power divider and combiner | |
| EP0383311A2 (en) | Microwave power amplifier using phase inverters | |
| JP2897676B2 (ja) | ミキサー回路 | |
| US6486749B1 (en) | Four-way power combiner/splitter | |
| US4577167A (en) | Microstrip line branching coupler having coaxial coupled remote termination | |
| JPH1168420A (ja) | バラン及びプッシュプル増幅器 | |
| US3634768A (en) | Wide bandwidth microwave mixer circuits | |
| US20030045262A1 (en) | Waveguide mixer/coupler |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |