JP2909444B2 - 陶磁器素材の通電乾燥用電極 - Google Patents

陶磁器素材の通電乾燥用電極

Info

Publication number
JP2909444B2
JP2909444B2 JP7124097A JP7124097A JP2909444B2 JP 2909444 B2 JP2909444 B2 JP 2909444B2 JP 7124097 A JP7124097 A JP 7124097A JP 7124097 A JP7124097 A JP 7124097A JP 2909444 B2 JP2909444 B2 JP 2909444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceramic material
current
drying
electrode
carrying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7124097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10267531A (ja
Inventor
真士 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON GAISHI KK
Original Assignee
NIPPON GAISHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON GAISHI KK filed Critical NIPPON GAISHI KK
Priority to JP7124097A priority Critical patent/JP2909444B2/ja
Publication of JPH10267531A publication Critical patent/JPH10267531A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2909444B2 publication Critical patent/JP2909444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、碍子、碍管等の成
形素材である土練機より押し出された円柱状の陶磁器素
材を低水分まで通電乾燥させるために用いられる、陶磁
器素材の通電乾燥用電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】碍子、碍管等の製造工程において土練機
より押し出された円柱状の陶磁器素材は、成形に適した
水分となるまで乾燥させる必要があり、このために従来
から通電乾燥が行われている。この通電乾燥は、図4に
示すように円柱状の陶磁器素材1の両側の端面に通電乾
燥用電極を張り付け、電流を流すことにより陶磁器素材
1の内部でジュール熱を発生させて乾燥させる方法であ
る。
【0003】このための通電乾燥用電極としては、図5
に示すように円形の基布2に多数の銅製の鳩目3を同心
円状に取り付けたものが用いられてきた。図5は通電乾
燥用電極の陶磁器素材1との接触面を示しており、これ
らの多数の鳩目3はその裏面で図4に示すようにリード
線5で連結され、陶磁器素材1の端面全体に均一に通電
できるようになっている。
【0004】このような通電乾燥用電極は、陶磁器素材
1の端面のローラによって押し込まれ、多数の鳩目3は
図6のように陶磁器素材1の端面に食い込む。ところ
が、陶磁器素材1を低水分で収縮の大きい領域まで乾燥
させる場合には、乾燥が進むと陶磁器素材1は大きく収
縮するのに対して鳩目3は変形しないため、図6に示す
ように鳩目3が陶磁器素材1から押し出されて剥がれて
しまい、継続通電することができないという問題があっ
た。また銅製の鳩目3は表面が酸化されて抵抗が増加す
るため、定期的に防錆剤により錆を落とすメンテナンス
の必要があった。さらに、従来の通電乾燥用電極を用い
て低水分までの乾燥を行うと陶磁器素材1の端面に周方
向の乾燥クラックが発生することがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、陶磁器素材が乾燥により収縮しても
剥がれることがなく、低水分まで継続通電することがで
きる通電乾燥用電極を提供することを第1の目的とする
ものである。また本発明の第2の目的は、陶磁器素材の
端面の乾燥クラックを抑制しつつ陶磁器素材を低水分ま
で通電乾燥できる通電乾燥用電極を提供することであ
る。本発明の他の目的は、メンテナンスの不要な通電乾
燥用電極を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明は、金属素線を中空のひも状に
編んだ編組線を二つ折りにした通電体を、基布に取り付
けたことを特徴とするものである。また第2の発明は、
ひも状の通電体を、土練機より押し出された円柱状の陶
磁器素材に対して放射状となるように基布に取り付けた
ことを特徴とするものである。いずれの発明の通電体も
ステンレススチール製とすることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施の
形態を示す。図1は第1の発明の実施の形態を示す図で
あり、2は従来と同様の円形の基布、6はその表面に取
り付けられた通電体である。この通電体6は、図1に示
すようにステンレススチールの細い金属素線を中空のひ
も状に編んだ編組線よりなるもので、この編組線を押し
つぶすように二つ折りにして基布2に取り付けたもので
ある。
【0008】この実施形態では通電体6はスパイラル状
に基布2に取り付けられており、図2に示すように円柱
状の陶磁器素材1の両側の端面にローラで押し込み通電
乾燥が行われる。しかし従来の鳩目3を取り付けた通電
乾燥用電極とは異なり、この編組線を二つ折りにした通
電体6はそれ自体に弾力性があるため、低水分まで乾燥
が進んで陶磁器素材1が大きく収縮すると通電体6もそ
れに追随して撓んで剥がれることがない。このため、低
水分となるまで通電体6と陶磁器素材1とは完全に密着
を保ち、最後まで継続通電することができる。しかも通
電体6を構成する金属素線をステンレススチール線とし
ておけば、従来の銅製の鳩目3のように表面が酸化され
るおそれがなく、メンテナンスの必要もない。
【0009】図3は第2の発明の実施形態を示す図であ
り、上記と同様のひも状の通電体6を、土練機より押し
出された円柱状の陶磁器素材1に対して放射状となるよ
うに円形の基布2に取り付けたものである。土練機より
押し出された円柱状の陶磁器素材1は、円周方向に素地
が配向しているために、第1の実施形態のように円周方
向に配置された通電体6を陶磁器素材1の端面に押し込
むと、通電体6の配置方向と素地の配向方向とが一致
し、端面に乾燥クラックを生じさせることがある。その
場合には、第2の実施形態のようにひも状の通電体6を
放射状に配置した通電乾燥用電極を用いれば、通電体6
の配置方向と素地の配向方向とがクロスするため、乾燥
クラックを防止することができる。なお第2の発明にお
いては、通電体6は必ずしも金属素線を中空のひも状に
編んだ編組線としなくてもよい。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、第1の発明の陶
磁器素材の通電乾燥用電極は、金属素線を中空のひも状
に編んだ編組線を二つ折りにした通電体を基布に取り付
けたことにより、陶磁器素材が乾燥により収縮しても剥
がれることがなく、低水分まで継続通電することができ
る利点がある。また第2の発明の陶磁器素材の通電乾燥
用電極は、ひも状の通電体を、土練機より押し出された
円柱状の陶磁器素材に対して放射状に配置されるように
基布に取り付けたことにより、陶磁器素材の端面の乾燥
クラックを抑制しつつ低水分まで通電乾燥できる利点が
ある。何れの発明においても通電体をステンレススチー
ル製としておけば、錆落とし等のメンテナンスの手数を
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の実施形態を示す正面図である。
【図2】通電体と陶磁器素材との接触状態を示す断面図
である。
【図3】第2の発明の実施形態を示す正面図である。
【図4】従来の通電乾燥用電極の使用状態を示す斜視図
である。
【図5】従来の通電乾燥用電極の正面図である。
【図6】従来の通電乾燥用電極の通電体と陶磁器素材と
の接触状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 陶磁器素材、2 円形の基布、3 鳩目、5 リー
ド線、6 通電体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素線を中空のひも状に編んだ編組線
    を二つ折りにした通電体を、基布に取り付けたことを特
    徴とする陶磁器素材の通電乾燥用電極。
  2. 【請求項2】 ひも状の通電体を、土練機より押し出さ
    れた円柱状の陶磁器素材に対して放射状に配置されるよ
    うに基布に取り付けたことを特徴とする陶磁器素材の通
    電乾燥用電極。
  3. 【請求項3】 通電体がステンレススチール製である請
    求項1または2に記載の陶磁器素材の通電乾燥用電極。
JP7124097A 1997-03-25 1997-03-25 陶磁器素材の通電乾燥用電極 Expired - Fee Related JP2909444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7124097A JP2909444B2 (ja) 1997-03-25 1997-03-25 陶磁器素材の通電乾燥用電極

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7124097A JP2909444B2 (ja) 1997-03-25 1997-03-25 陶磁器素材の通電乾燥用電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10267531A JPH10267531A (ja) 1998-10-09
JP2909444B2 true JP2909444B2 (ja) 1999-06-23

Family

ID=13454987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7124097A Expired - Fee Related JP2909444B2 (ja) 1997-03-25 1997-03-25 陶磁器素材の通電乾燥用電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2909444B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10267531A (ja) 1998-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4246506A (en) Current supplying device for rotor winding of electric machine
JP2008053143A (ja) 高周波用給電線
JP2909444B2 (ja) 陶磁器素材の通電乾燥用電極
KR950018627A (ko) 진공아크 피착장치
KR20020050247A (ko) 후크 정류자
US2658980A (en) Electric resistance
EP1080922A3 (en) Thick film thermal head and method of manufacturing the same
EP0664662A1 (en) Sheathed heater
US2014539A (en) Electron tube
CN107360641B (zh) 一种电加热玻璃以及盖体、烹饪电器
US1650295A (en) Electrical conductor terminal
JPH03291166A (ja) 放電加工切断のためのワイヤ電極装置とその電極を製造するための方法
WO2021260201A3 (en) Apparatus for heating aerosolisable material
US2615137A (en) High-power vacuum tube
US5199162A (en) Method for the manufacture of a wire-electrode for spark-erosive cutting
US20190191492A1 (en) Improved electrical energy transfer system for a wire mesh heater
JP2004193033A (ja) 導電性ロッド状部材の通電加熱方法
KR100889778B1 (ko) 전기식 가죽 문양 성형장치
JP3791822B2 (ja) ヒーター装置
JP2020513152A (ja) 電気導体を接続デバイスにはんだ付けするためのツール
CN220359412U (zh) 多点式分布启弧阴极及等离子发生器
KR102533595B1 (ko) 다발형 전열선
GB2214365A (en) Welding connector pin or wire to busbar
JPH03261644A (ja) 陶磁器素体の通電乾燥電極
JPH1116652A (ja) 発熱体と電力供給用のブスバーの接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990323

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees