JP2907943B2 - オブシェクト指向データベース検索方法 - Google Patents

オブシェクト指向データベース検索方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オブジェクト指向データベース管理システ
ムにおけるデータベース検索処理方式に関する。
〔従来の技術〕
近年、データベース処理技術の適用分野が、従来のビ
ジネス分野から、CIM(Computer Integrated Manufactu
ring)、OA(Office Automation)等の新分野へ拡大さ
れつつある。このような新分野への適用においては、デ
ータベースで管理するデータの構造はより複雑であり、
現実世界のデータをその構造に忠実に管理することが必
要とされている。
以上のような背景の下で、最近注目を浴びているのが
オブジェクト指向データベース管理システム(以下、OO
DBMS:Object−Oriented Data Base Management System
と略す)である。データベースが対象とするデータの実
体をインスタンス、同じ属性を持つインスタンスの集ま
りをクラスと呼ぶ。OODBMSでは、個々のデータを1つの
オブジェクトとして扱い、オブジェクト間の関係をクラ
ス化(classification)、集約化(aggregation)、汎
化(generalization)といった抽象化により表現する。
「クラス化」は、共通の性質を持つオブジェクト群を
グループ化するものであり、例えば、従業員クラスは、
従業員オブジェクトをクループ化したものである。クラ
スも一つのオブジェクトと考えられ、クラスとクラス内
のオブジェクトをそれぞれオブジェクト、インスタンス
オブジェクトと呼んで区別している。以下では、それぞ
れを単にクラス、インスタンスと略す。「集約化」は、
インスタンス間の包含関係を抽象化するものであり、例
えば、部品の階層関係における新部品インスタンスと子
部品インスタンスとの関係に相当する。特に、あるイン
スタンスをルートにした階層構造を構成するインスタン
ス群を総称して複合オブジェクトと呼ぶ。「汎化」は、
クラス間の関係であり、例えば、車クラスと乗り物クラ
スのような分類的な包含関係を抽象化する。この関係を
利用し、クラス定義の継承機能を提供している。また、
汎化関係と逆方向の関係の意味で専化(specializatio
n)と呼ぶ場合もある。OODBMSでは、これらの抽出化に
より実世界の複雑なデータ間の関係をできるだけ忠実に
表現しようとしている。
OODBMSを利用するユーザは、データベースを構築する
場合、最初にインスタンスを格納するためのクラス定
義、関連定義を行う。その後、インスタンスの登録、イ
ンスタンスの関係を定義に合わせて登録する。登録した
インスタンスにアクセスする時は、OODMSが提供するア
クセスインタフェースを利用する。
本発明は、OODBMSにおける検索処理方式に関わるもの
である。ここでは、公知例1として論文J.Banerjee他
著、「キュアリーズ イン オブジェクト オリエンテ
ッド データベーシス」「(Queries in Object−Orien
ted Databases)」(IEEE Data Engineering 1988,p31
−38)を示す。上記公知例では、ユーザがOODBMSに対し
て検索要求を出す場合のキュリア仕様を提案している。
第8図(a),(b)にキュアリ例を示す。
第8図のキュアリ例は、第9図のクラス階層に基づく
ものであり、第9図は、車(Vehicle)901と、製造元
(Company)902、車体(Autobody)903、機関部(Autod
rivetrain)904、部署(Division)905、従業員(Emplo
yee)906の関係を表したものである。第8図(a)は、
「Ford Motor Companyで製造している全ての青い車を検
索」する場合の検索要求の表現形式の1例を示してお
り、コロン(:)付きの名前は変数であり、車クラスに
存在する各車インスタンスに条件を適用することを示し
ている。製造元の名前の条件を関連Manufacturerを介し
て指定している。第8図(b)は、「少なくとも1つの
リサーチ部門を持っている製造元を検索」する場合であ
り、製造元の任意の(some)部署の目的が“Research"
かどうかにより、判定している。
基本的にデータベースに対する検索要求は、従来のデ
ータベース検索と同様に、検索対象が存在するクラスを
指定し、そのクラスに存在するインスタンスに対する検
索条件を指定することにより行っている。また、集約関
連を利用した検索においても、関連を辿る経路(パス:p
ath)を明示するために関連名を指定する必要がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
OAシステムやCADシステムのような文書管理システム
の場合、データの流用が頻繁に行われる。例えば、ある
文献に載っていた図を資料に貼り付けたり、別の製品で
使用した内部資料を、次の製品に流用したりする。この
ような関係は、データベース上、図や内部資料に対応す
るインスタンスを、資料や製品のインスタンスから集約
関係で関連つけることにより表現する。
例えば、第10図に示すような階層関係で、論文11と書
籍12を管理していたとする。この例では、ヘッダ部13と
本文14、および参考文献15が共用されている。このよう
な階層関係を有するシステムにおいて、例えば、或る図
表、あるいは或るグラフが書いてあった文書を検索しよ
うとしても、この文書が論文なのか、書籍なのか、特定
できない場合がある。現状のOODBMSにおいては、従来の
DBMSと同様に、検索要求を行う場合に検索対象のインス
タンスが存在するクラスの指定、及びクラス階層を辿る
パスの指定が必須であった。
本願発明者等は、関連名の指定は、ユーザがクラス間
の関係を意識する必要があり、ユーザ負担が増大すると
いうことから、クラス間の関係をシステムが認識して自
動的にクラス階層を辿ろうという検索方式を特願平1−
135861号「データベース検索処理方式」(以下、先願発
明と言う)で提案している。
上述したパス指定の明示に伴う負担は、上記先願発明
の方式を採用することにより解決されるが、クラス指定
による負担の問題は解決されていない。このため、ユー
ザは、論文クラス、書籍クラスといった具合に各クラス
毎に、検索要求を発行する必要があった。このことは、
ユーザ負担の増加と、処理時間の増加を招く。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、OODBMSにおいて、
データ間の関連を管理し、ユーザから、指定のインスタ
ンス(群)と関連する任意のクラスのインスタンスを検
索する要求を受け付け、インスタンス間の関連を利用し
て、互いに関連を持つ全てのクラスのインスタンスを検
索することにより、ユーザの使い勝っての良いデータ検
索のためのインタフェースを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、ユーザが定義
したクラスやインスタンス間の関連をクラス定義情報、
インスタンス関連定義情報として保持し、ユーザの検索
要求に応じて、上記クラス定義情報やインスタンス関連
定義情報を参照しながらデータベースを検索し、ユーザ
が指定したクラスの、ユーザの指定した条件を満足する
インスタンス(群)を捜し出すオブジェクト指向データ
ベース管理システムにおいて、ユーザから、検索対象の
インスタンスのクラスを不定とし、条件に指定したイン
スタンスと関連を持つインスタンスを全て検索するとい
う内容の検索要求を受け付けた場合、前記インスタンス
関連定義情報に基づいて、上記条件に指定されたインス
タンスと或る特定の関連を持つインスタンス(群)を検
索し、それらのインスタンス(群)を検索結果として処
理するようにしたことを特徴とする。尚、上記「或る特
定」の関連として、複合オブジェクトを構成する関連を
利用しても良い。また、複数のインスタンスが条件とし
て指定された場合に、当該インスタンス群を複合オブジ
ェクトの構成要素として保持するインスタンス群を検索
結果としても良い。
〔作用〕
本発明において、オブジェクト指向データベース管理
システム(OODBMS)を利用するユーザは、データベース
操作要求を行う前に、予めデータベースの対象とするイ
ンスタンスの属性、及びインスタンス間の関連定義情報
を、OODBMSに対して定義しておく。インスタンス間の関
連定義情報は、インスタンス間の関連を識別する関連識
別名、該関連の種類識別名、該関連の関連対象インスタ
ンスの所属クラス識別名からなる。OODBMSは、上記関連
定義情報を取得すると、これをデータベースに登録す
る。また、OODBMSは、ユーザがインスタンスをデータベ
ースに登録する時、同時にインスタンス間の関連を抽出
し、関連実体情報としてデータベースに登録しておく。
インスタンス間の関連は、他の属性の値と同様、ユーザ
によって与えられる。また、ユーザがインスタンスの関
連を変更する場合には、前記関連実体情報を維持する。
ユーザから上記OODBMSに与えるデータベース検索要求
は、例えば第9図(a),(b)の形式をもつ。OODBMS
は、ユーザから検索要求を受け付けると、該検索要求を
解析し、検索対象に指定されたクラスのインスタンスを
データベースから検索し、検索条件に指定された条件を
評価し、条件を満足するものを検索結果として選択す
る。
本発明では、インスタンス間の関連を用いた検索を行
う場合、例えば次のように指定する。
(any select:V(:V includeインスタンス指定)) ここでanyは、任意のクラスのインスタンスに対する
検索要求であることを示す。
includeは、集約関係を利用して、インスタンス指定
に指定したすべてのインスタンスを構成要素として保持
する複合オブジェクトを検索するという条件である。こ
の機能は、上記先願発明の明細書に詳述されている。イ
ンスタンス指定には、インスタンスを識別するものを指
定する。インスタンスを識別するものとしては、システ
ムが割当てるオブジェクト識別子や、キュアリによる指
定が考えられる。また、集約関係を逆方向に見たときの
関係を利用した条件の指定例は、次のようになる。
(any select:V(:V included_by)インスタンス指
定)) included_by条件は、インスタンス指定に指定したす
べての複合オブジェクトが構成要素として保持する構成
オブジェクトを検索する。この条件についても、前記先
願発明の明細書中に示されている。
前記OODBMSは、上記のような検索要求を受け取ると、
まずインスタンス指定で与えられたインスタンス群の所
属クラス群を調べ、スタートクラス群とする。
次に、include条件の場合には、クラス間の集約関連
定義情報を調べ、複合オブジェクトを構成するクラス階
層において、全てのスタートクラス群を構成要素クラス
として保持するような複合オブジェクトのクラスを全て
抽出する。これらをターミネートクラスに設定するとと
もに、各スタートクラスから各ターミネートクラスに到
る全パスを抽出する。その後、ここで決定された各パス
について、関連実体情報より、インスタンス指定で与え
られたインスタンスを起点に関連実体を順に辿り、最終
的にターミネートクラスのインスタンスを選び出す。あ
るターミネートクラスについて、インスタンス指定に指
定された各インスタンス毎に、そのターミネートクラス
のインスタンス群を選出する。選出した各インスタンス
群中に、共通して存在するインスタンスが、そのターミ
ネートクラスにおける求める複合オブジェクトのインス
タンスになる。各ターミネートクラス毎に求めたインス
タンスの集合が最終的に求める結果である。
一方、included_by条件の場合には、クラス間の集約
関連定義情報を調べ、複合オブジェクトを構成するクラ
ス階層において、スタートクラス群の複合オブジェクト
が共通の要素インスタンスをもちうる全てのクラスを抽
出する。これらをターミネートクラスに設定するととも
に、各スタートクラスから各ターミネートクラスに到る
全パスを決定する。あるターミネートクラスについて、
インスタンス指定に指定された各インスタンス毎に、そ
のターミネートクラスのインスタンス群を選出する。選
出した各インスタンス群中に、共通して存在するインス
タンスが、そのターミネートクラスにおける求める要素
インスタンスのインスタンスになる。各ターミネートク
ラス毎に求めた要素インスタンスの集合が最終的に求め
る結果である。
以上により、操作対象データが、既知のデータ(関連
インスタンス指定部で与えられる)との関連(関連の種
類指定部で与えられる)を条件として与えられた場合、
その検索対象クラスが不定な場合においても、関連情報
を利用して操作対象データを特定する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を引用しながら説明す
る。
第2図は、本発明を実施する最小機器構成を示す図で
ある。後述するOODBMS50,ユーザプログラム30,および端
末インタフェース20は、計算機60上で稼働する。2次記
憶装置61A,61Bはデータベース40や各プログラムが利用
するデータやファイルが格納されている。端末10は、端
末ユーザが端末インタフェース20を介してOODBMS50を利
用したり、ユーザプログラム30を起動したりする場合に
使用する。
第1図は、本発明によるオブジェクト指向データベー
ス管理システムの機能構成図である。ユーザは、端末10
と端末インタフェース20、あるいはユーザプログラム30
を介して、OODBMS50に処理を要求する。OODBMS50は、ユ
ーザのデータベース操作要求を受け取ると、要求制御部
55が要求の内容によって処理を振り分ける。インスタン
スの検索、更新といったインスタンス操作の場合には操
作要求処理部52に要求を渡す。クラスの定義、定義変更
といったクラス操作の場合には定義管理部51に要求を渡
す。操作要求処理部52は、ユーザからのインスタンス操
作要求を受け取ると、これを解析し、操作対象検索部53
に対して操作対象のインスタンス群の検索要求を出す。
操作対象検索部53は、検索要求を解析し、検索要求に指
定された条件を満足する操作対象インスタンス群をデー
タベース40から検索し、計算機60上の主記憶内にロード
し、操作要求処理部52に渡す。操作要求処理部52は、該
操作対象インスタンスに対して要求されている操作(検
索,更新,他)を実施するために、操作処理実行部54に
制御を渡す。操作処理実行部54は、ロードしたインスタ
ンス群に対し要求された操作を施し、必要ならば操作結
果をデータベース40に反映する。
一般にOODBMS50を利用するユーザは、データベース操
作要求を行う前に、予めデータベースの対象とするイン
スタンスの属性を、OODBMS50に対して定義しておく。イ
ンスタンス間の関連定義情報も同様である。
第3図は、インスタンス間の関連定義により表現され
るクラス階層の一例を図示したものである。図中の楕円
70A〜70Yは、クラスを表している。楕円内のラベルA〜
Yは、クラス識別名を示している。楕円から楕円への矢
印は、矢印の始点側のクラスのインスタンスが保持して
いる関連を示し、矢印の終点側のクラスのインスタンス
を関連の対象としていることを表している。矢印の線種
の違いは、関連の種類の違いを示している。矢印の脇の
ラベル「rel−i」は、それぞれの関連の関連識別名で
ある。
第4図は、インスタンス間の関連定義情報の定義文80
の一例を、第3図のクラスXについて示したものであ
る。関連定義情報80は、クラス名81と、クラス部(clas
s part)82と、インスタンス部(instance part)83と
からなり、instance part内のrelationの項の各行
((1)〜(4))が、第6図のクラスxを始点とする
各矢印に相当し、個々の関連を定義している。各関連
は、それぞれ関連識別名83A、関連の種類識別名83B、関
連の対象インスタンスの所属クラス識別名83Cにより定
義する。他のクラスについても定義は同様であるため、
ここでは省略する。
関連の種類は、それにともなう機能とともにOODBMS50
が提供する。ユーザはその機能によって関連を使い分け
る。
本実施例においては、インスタンス間に集約関連を定
義する関連識別名“has_parts"の関連と、インスタンス
間の一般的な参照関係を定義する関連識別名“referenc
e"の関連を提供している。OODBMS50は、これらの関連以
外にも、ユーザにとつて有意義である任意の関連を提供
してかまわない。またこれらの関連は、自分自身を含む
任意のクラス間で、複数(関連の種類が同じであって
も、異なっていてもよい)定義することができる。
第1図の定義管理部51は、第4図に示したような関連
定義情報の定義文80を受け取ると、他の属性定義情報の
定義文とともにこれを解析し、OODBMS50が扱う内部形式
に変換し、データベース40内に関連定義情報として登録
する。関連定義情報の保持テーブル85の1例を第5図に
示す。86はクラス識別名、87A〜87Cは83A〜83Cに相当す
る識別名である。
操作処理実行部54は、インスタンスをデータベース40
に登録する時、インスタンス間の関連を抽出し、関連実
体情報としてデータベース40内に登録する。インスタン
ス間の関連は、インスタンスに定義された他の属性の値
と同様に、インスタンスの生成あるいは更新時に、ユー
ザによって与えられる。
第6図は、関連実体情報の具体的な内容を示す図であ
る。この例では、関連実体情報を、インスタンスとその
所属クラスを管理するインスタンステーブル90と、イン
スタンスが保持する関連を関連識別名ごとに管理するイ
ンスタンス関連テーブル91から構成する。インスタンス
関連テーブル91の各行が、一組のインスタンス間の関連
の実体を表している。
本実施例では、理解しやすさのために、リレーショナ
ルデータベースのようなテーブル形式でデータを格納し
ている。これらのデータをネットワーク的にポインタで
結び付けて格納しても構わない。その場合、リソースの
節約、検索処理時間の節約を図ることができるであろ
う。但し、更新処理時間のオーバヘッドが増加する。
次に、本発明で実現するインスタンス間の集約関連を
利用した検索要求がきた場合の操作対象検索部53の処理
手順を、第7図を用いて示す。例として、次の2つの検
索要求Q1,Q2を想定する。
(X select:V(:V includes obj_1)) …Q1 (any selcet:V(:V includes obj_1)) …Q2 どちらもインスタンスobj_1を要素インスタンスに持
つ複合オブジェクトの検索要求であるが、検索要求Q1で
は、従来通り求める複合オブジェクトのクラスXと明示
している。一方、検索要求Q2では、任意クラス指定any
を指定している。
操作対象検索部53は、これらの検索要求を次の手順で
処理する。
(1)インスタンス指定で指定されたインスタンスの所
属クラスを調べ、スタートクラスとして設定する(ステ
ップ121)。この例の場合、obj_1の所属クラスYがスタ
ートクラスになる。複数のインスタンスが指定された場
合、それぞれのインスタンスの所属クラスがスタートク
ラスになる。
(2)ターミネートクラス指定の有無により、処理を別
ける(ステップ122)。
(2.1)ターミネートクラス指定有りの場合(例えばQ
1の場合): この場合は前記先願発明の明細書に示されている次の
〜手順で処理する。
検索対象に指定されたクラスをターミネートク
ラスとして設定する(ステツプ128)。上記Q1の場合に
はXを設定する。
スタートクラスからターミネートクラスに到る
全パルスを探索する(ステツプ129)。この探索には、
前記先願発明に示されているような関連行列を利用して
も良いし、単純に第5図に示した関連定義情報を利用し
てクラス階層を辿っても良い。Q1の場合、スタートクラ
スがクラスY、ターミネートクラスがクラスXであり、 パス1:クラスY→クラスC→クラスX パス2:クラスY→クラスD→クラスX の2つのパスを見つける。
指定されたインスタンス毎に探索したパスを経
由してターミネートクラスのインスタンスを検索する
(ステツプ130)。Q1の場合、スタートクラスYからタ
ーミネートクラスXへ到るパスの一般形はY→C1→C2→
…→Cn→Xである。(C1,C2,…は、任意のクラス識別名
を表す。)関連実体情報のインスタンス関連テーブルよ
り、与えられた関連インスタンスobj−1に関連をもっ
ているクラスC1のインスタンスの集合S1{S1:s11,s12,
…}を取り出し、さらにこのインスタンスs11,s12,…に
関連をもっているクラスC2のインスタンスの集合S2{S
2:s21,s22,…}を取り出す。このようにして、最後はク
ラスCnのインスタンスsn1,sn2,…に関連を持っているタ
ーミネートクラスXのインスタンスの集合X1{X1:x11,x
12…}を決定する。同様にして、他のパスについてもタ
ーミネートクラスXのインスタンスからなる集合{X
2},{X3}…{Xm}を得る。最終的に、与えられた条
件を満足するインスタンスは、{X1}∩{X2}∩…∩
{Xm}によって得られる。上記にしたがって実際に得ら
れる、条件を満足するインスタンスは、obj_2である。
各指定インスタンス毎に探索インスタンス群の
論理積を取る(ステップ131)。インスタンス指定に複
数のインスタンスが指定されている場合には、上記の
処理を各インスタンス毎に実施した後、各探索インスタ
ンス群の論理積を取ることにより求めるインスタンス群
を得ることができる。
(2.2)ターミネートクラスの指定が無い場合(例え
ばQ2の場合): 本発明で新たに加えられた手順であり、次の〜を
実行する。
ターミネートクラスを探索し、設定する(ステ
ップ123)。ターミネートクラスの探索も、前記先願発
明に示されるような関連行列を利用しても良いし、単純
に第5図に示した関連定義情報を利用してクラス階層を
辿っても良い。クラス階層の上位クラスに位置する全て
のクラスがターミネートクラスになる。例Q1の場合、ob
j_1が属するクラスYの上位クラス、X,A,C,Dが全てター
ミネートクラスになる。なお、インスタンス指定に複数
のインスタンスが指定された場合には、各イスンスタン
スが属するクラスのクラス階層において、各クラス階層
が共有する部分がターミネートクラスになる。例えば、
第5図のクラス階層において、クラスCとクラスDのイ
ンスタンスが指定された場合、XとAがターミネートク
ラスになる。
各ターミネートクラス毎に、スタートクラスか
らターミネートクラスに到る全てのパスを探索する(ス
テップ124)。個々のターミネートクラスについて、前
記(2.1)(ステップ124)の処理を行う。なお、上記
(ステップ123)の処理では、クラス階層を辿りなが
ら、ターミネートクラスを探索する。クラス階層を辿り
ながら途中経過、つまりパスを保持しておくことによ
り、当該処理(ステップ124)を省略することもでき
る。
各ターミネートクラス毎の、各指定インスタン
ス毎の、探索したパスを経由したターミネートクラスの
インスタンスを探索する(ステップ125)。各ターミネ
ートクラス毎の、各指定インスタンス毎に、前記(2.
1)(ステップ130)の処理を行う。ここで、ターミネ
ートクラスの上下関係を利用し、下位のターミネートク
ラスの探索結果を上位のターミネートクラスの探索に利
用する。
各ターミネートクラス毎に各指定インスタンス
毎の探索インスタンス群の論理積を取る(ステップ12
6)。各ターミネートクラス毎に、前記(2.1)(ステ
ップ131)の処理を行う。
各ターミネートクラス毎に論理積を取ったイン
スタンス群の論理和を取る。上記の処理の結果得られ
るインスタンス群が全て求める結果である。よって、タ
ーミネートクラス毎に探索した結果のインスタンス群に
ついて論理和を取る。
以上の処理手順は、includes条件が指定された場合の
処理手順である。また、複数インスタンスが指定された
時は、前記先願発明におけるall指定を仮定した処理で
ある。
前記先願発明では、複数インスタンを指定し、いずれ
か1つについて条件を満足するものの検索を指定するた
めにsome指定を提供している。some指定の場合、上記処
理手順において、ステップ126とステップ131の処理が、
論理積ではなく、論理和を取る処理に変わる。また、要
素インスタンスを検索するincluded_by条件の場合に
は、上記処理手順において、ステップ123とステップ124
の処理が、集約関係の上位な向かっての探索ではなく、
下位に向かっての探索に変わる。
以上のようにして、検索対象クラスの任意指定を可能
とすることにより、ユーザがクラス階層を意識すること
なくデータベースの検索が可能になる。
なお、上記実施例では、任意指定の検索において、ク
ラス階層上の全てのクラスを対象とする。このため、処
理時間が増大するとともに、ユーザにとって不要なデー
タが大量に検索されるという問題がある。これを回避す
るものとして、次の方法が考えられる。
1つは、システム側でクラス階層の探索範囲を制限す
るものである。1つのインスタンスしか指定されていな
い場合、当該インスタンスが属するクラスの1レベル上
下のクラスだけを探索範囲にする。例えば、includes条
件で、第3図のYのクラスのインスタンスが指定された
場合、クラスC,Dだけを探索範囲にする。複数インスタ
ンスが指定された場合には、当該インスタンス群が属す
るターミネートクラスが見つかったら、そのクラスより
上位,下位のクラスをターミネートクラスに含めない。
例えば、includes条件で、第5図のC,Dのクラスのイン
スタンスが指定された場合、クラスA,Xが見つかった
ら、それより上位のクラスがあったとしても探索範囲を
広げることはしない。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、OODBMSにおい
て、操作対象インスタンスの属するクラスが不明な場合
でも、既知のインスタンスとの関連を条件として指定さ
れた場合、その関連をOODBMSが認識し、操作対象インス
タンスを特定できるため、複雑な構造を持つデータを対
象としたデータベースにおいて、操作対象データ指定の
ためのユーザ負担を大幅に軽減することができ、使い勝
手の良いユーザインタフェースを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるオブジェクト指向データベース管
理システムの機能構成を示す図、第2図は本発明を実施
する最小機器構成を示す図、第3図はデータベース内の
インスタンス間の関連定義情報を示す図、第4図は第3
図に示された関連定義の定義文の例を示す図、第5図
は、第3図に示されたクラス階層の関連定義情報の保持
形式の1例を示す図、第6図は関連実体情報の1例を示
す図、第7図は、第2図のOODBMS50における操作対象検
索部53の動作を示すフローチャート、第8図(a),
(b)はOODBMSに対する従来の検索要素の1例を示す
図、第9図は、第8図の検索要求例の基になっているク
ラス階層例を示す図、第10図はデータベースにおけるイ
ンスタンスの階層関係を説明するための図である。 10……端末ユーザが利用する端末、20……端末ユーザ用
のインタフェースプログラム、30……ユーザプログラ
ム、40……データベース、50……OODBMS、51,52,53,54,
55……それぞれOODBMS50を構成する定義管理部,操作要
求処理部,操作対象検索部,操作処理実行部,要求制御
部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浪岡 美予子 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 山本 洋一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (72)発明者 佐藤 和洋 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (56)参考文献 石川,鈴木,牧之内「オブジェクト指 向型マルチメディア知識ベース Jas mineのモデルと操作言語について」 情報処理学会第37回(昭和63年後期)全 国大会講演論文集(3),p403−404 (昭63−9−12) 鈴木,外7名「オブジェクト指向型マ ルチメディア知識ベースJasmine の実現」情報処理学会研究報告(89−D BS−72−8)Vol.89,No.63, p.57−64(平1−7−20) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/30 G06F 9/44 530 G06F 12/00 547 JICST科学技術文献ファイル

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力したユーザの検索条件を満たすデータ
    を捜し出すオブジェクト指向データベース検索方法にお
    いて、 前記検索条件に指定されたインスタンスの所属クラスを
    探索基準クラスとして設定し、 前記探索基準クロスのインスタンスと、直接または他の
    クラスのインスタンスを間に介して関連が定義されてい
    るインスタンスの所属クラスを探索対象クラス群に設定
    することを特徴とするオブジェクト指向型データベース
    検索方法。
  2. 【請求項2】請求項第1項記載のオブジェクト指向デー
    タベース検索方法において、 前記探索基準クラスから探索対象クラスに到る関係のパ
    スを抽出し、前記検索条件に指定されたインスタンスに
    ついて前記抽出したパスを辿り、該インスタンスと直接
    または他のインスタンスを間に介して関連が存在する探
    索対象クラスのインスタンス群を取得することを特徴と
    するデータベース検索処理方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のオブジェクト指向データベ
    ース検索方法において、 前記検索条件に複数のインスタンスが指定されている場
    合、各前記探索対象クラスごとに取得インスタンス群の
    論理積を取得し、該論理積の結果得られるインスタンス
    群の論理和を取得することを特徴とするデータベース検
    索処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06301729A (ja) * 1993-04-16 1994-10-28 Fuji Xerox Co Ltd データ検索装置
JP2903941B2 (ja) * 1993-04-16 1999-06-14 富士ゼロックス株式会社 データ検索装置
JP3310116B2 (ja) * 1994-08-31 2002-07-29 株式会社東芝 知識ベースシステム

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石川,鈴木,牧之内「オブジェクト指向型マルチメディア知識ベース Jasmineのモデルと操作言語について」情報処理学会第37回(昭和63年後期)全国大会講演論文集(3),p403−404(昭63−9−12)
鈴木,外7名「オブジェクト指向型マルチメディア知識ベースJasmineの実現」情報処理学会研究報告(89−DBS−72−8)Vol.89,No.63,p.57−64(平1−7−20)

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