JP2901442B2 - 論理回路のテストベクトル生成方法 - Google Patents

論理回路のテストベクトル生成方法

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JP2901442B2
JP2901442B2 JP4338380A JP33838092A JP2901442B2 JP 2901442 B2 JP2901442 B2 JP 2901442B2 JP 4338380 A JP4338380 A JP 4338380A JP 33838092 A JP33838092 A JP 33838092A JP 2901442 B2 JP2901442 B2 JP 2901442B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VLSI(Very Large
Scale Integration)回路のテストに関し、特に、故障を
発見し冗長性を排除するために実施するVLSI論理回
路のテストを効率よく行うための一組の入力ベクトルの
生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】VLSI回路内の素子数が増大するにつ
れて、回路のテストは複雑になってきた。回路内部の節
点をプローブであたることは実際的ではないために、テ
ストが複雑化する。そのため、回路をテストする通常の
方法は、回路の入力端子に一組の入力ベクトルを印加
し、それぞれの入力ベクトルに対して、出力端子に生じ
る出力ベクトルを観察し、観察した出力ベクトルが、特
定の印加した入力ベクトルに期待された出力べクトルに
対応するかどうかを確認することである。通常それぞれ
の入力べクトルは、各回路で見つかる可能性のある故障
のうち特定の故障をテストするように選択される。回路
が複雑になるほど故障の数が増える傾向があり、多数の
テスト・ベクトルが必要になる。そのため、最も短い時
間で最大量の関連情報を提供する入力べクトル集合を用
意することが重要である。テストは、通常、規定の入力
ベクトル集合を、テストするサンプル回路に次々に提供
し、観察した出力ベクトルが期待した出力ベクトルと一
致するかを確認し、一致しないサンプルを不合格にする
ように設計された装置によって自動的に行われる。
【0003】一般に、テスト・ベクトル集合の選択は、
集積回路の設計工程の一部である。通常、所望の集積回
路の試作チップを作成する前でも、最終的なチップのテ
ストに利用する適切なベクトル集合が開発される。この
工程は、回路に発生する可能性のある様々な故障を設定
する段階と、そのような起こり得る故障のすべてまたは
ほとんどをテストする一組のべクトルを開発する段階と
を含む。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そのようなテスト・ベ
クトル集合の開発には様々な技術が利用されるが、改善
の余地が残っている。従来技術は、一般に、信号割当て
の部分集合のすべての論理的結果を同定することを保証
していない。分岐限定法によってテスト・べクトルとな
らない信号割当てを効率的に回避できるように、そのよ
うなすべての結果を同定することが望ましい。また、従
来技術は、一般に、論理的結論を決定する複雑さを設定
せず、すべての結果を適当な量の資源を利用して決定で
きるかどうかは不明のままである。結局、これらの技術
は容易に対応化しえない傾向にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、テストベク
トルの生成をエネルギー関数の最小化問題に置き換える
方法を採用している。
【0006】後述の論文に詳説されているように、一般
に論理回路で使用される各種の論理ゲートに対して、エ
ネルギー関数を定義することができる。例えば、入力
a,b、出力cのNANDゲートのエネルギー関数は、 ENAND=not(a)・not(c)+not(b)・
not(c)+a・b・c と定義される。
【0007】ここで、ENANDは、(a,b,c)=
(0,0,1),(0,1,1),(1,0,1)
(1,1,0)の時に限り最小値0をとり、これらの値
は、NANDゲートの入出力値の正しい組み合わせの一
つを求めることと等価である。
【0008】NANDゲート以外の論理ゲートである、
ANDゲート、ORゲート、NORゲート、XORゲー
ト、XNORゲート、NOTゲートに関しても同様にエ
ネルギー関数を定義することができる。入力aとb、出
力cとするとき、ブール代数の形式を利用した場合にそ
れぞれ次のように定義される。但し、NOTゲートの場
合は、入力a、出力bである。 EAND (a,b,c)=a・b・not(c)+c・n
ot(a)+b・c EOR(a,b,c)=a・not(c)+b・not
(c)+not(a)・not(b)・c ENOR (a,b,c)=a・c+b・c+not(a)
・not(b)・not(c) EXOR (a,b,c)=a・not(b)・not
(c)+not(a)・b・not(c)+not
(a)・not(b)・c+a・b・c EXNOR(a,b,c)=a・not(b)・c+not
(a)・b・c+not(a)・not(b)・not
(c)+a・b・not(c) ENOT (a,b)=a・not(b)+not(a)・
【0009】そして、複数の論理ゲートより構成される
論理回路のエネルギー関数は、含まれる論理ゲートのエ
ネルギー関数の和として表される。論理回路のエネルギ
ー回路を最小値0とすることは、その論理回路内部の信
号線の値の矛盾の無い組み合わせを見つけるのと等価で
ある。
【0010】例えば、図28に示すNANDゲート2個
からなる論理回路のエネルギー関数ECKT は、 ECKT =ENAND(a,b,c)+ENAND(c,b,d)
=not(a)・not(c)+not(b)・not
(c)+a・b・c+not(c)・not(d)+n
ot(b)・not(d)+b・c・d となる。
【0011】ECKT =0を満たす(a,b,c,d)の
組、例えば(0,1,1,0)は、この論理回路の正当
な信号値の一つである。
【0012】次に、テストベクトルとは、正常回路と故
障回路で異なる外部出力値を生じさせる入力である。正
常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持たせるた
めに故障の位置より出力側の回路を複製し、外部出力値
が異なるという条件のために複製された回路の出力どう
しをインバータで結合した、擬似的な回路を作成する。
【0013】このように作られた回路において、矛盾の
無い信号値を求めることができれば、それが故障に対す
るテストベクトルとなる。すなわち、作られた回路にお
ける正当な信号線の値を求めると言うことは、その回路
のエネルギー関数を作成し、その値が最小値0をとなる
各変数の値を見つけることと同じである。
【0014】以上述べたとおり、テストベクトルの生成
がエネルギー関数の最小化問題に置き換えることができ
る。
【0015】本発明では、エネルギー関数を最小化する
解を効率よく求めるために、インプリケーショングラ
フ、推移的閉包(TC)を使用する。
【0016】エネルギー関数は複数の項の和という形で
表せられるが、その和を0とするためには、すべての項
を0にしなければならない。つまり、エネルギー関数の
最小化は、そのすべての項を独立して0にすることによ
り達成できる。そのための必要条件を、より取り扱いや
すい形で表現するためにインプリケーショングラフを用
いる。インプリケーショングラフは、以下に示す規則に
従って頂点と弧を持つように定義された有効グラフであ
る。
【0017】項のうち、1個または2個の変数から構成
される項に対して、その変数に対応する頂点と弧をイン
プリケーショングラフに追加する。2個の変数から構成
される項xyに対しては、x、not(x)、y、no
t(y)の4個の頂点からなり、(x,not
(y))、(y,not(x))の2本の弧を持つグラ
フを考える。ここで、(x,not(y))は頂点xか
ら頂点not(y)への弧を表す。(x,not
(y))は「x=1ならばy=0」でなければならない
ことを表しており、項に対する弧がその項を0とするた
めの条件になっている。同様に、1個の変数からなる項
xに対しては、(x,not(x))が追加される。
【0018】インプリケーショングラフの推移的閉包を
求めることにより、変数値の決定や矛盾の発見を効率的
に行うことができる。
【0019】基本的に、推移的閉包(TC)は、グラフ
上で到達可能な2点間に必ず弧が存在するように作られ
たグラフをいう。本質的に、これは、親とそのすべての
子孫、すなわち子やその子の子などとの間に弧を加える
ことを含む。その結果は、一般に瞬間的な用途で行われ
るように行列形式で表されることもある。
【0020】本発明は、特に、推移的閉包(TC)の利
用に大きく基づく完全なテスト・ベクトル生成アルゴリ
ズムを含む。推移的閉包(TC)の並列計算について
は、広く研究されている。推移的閉包(TC)を計算す
ることは、有向グラフに関連した多くの並列アルゴリズ
ムにおいて重要なステップである。
【0021】本発明においては、上述の通り、最初に、
テスト対象となる故障をもつ故障回路とその故障をもた
ない正常回路から複合回路を構成し、次に、その複合回
路に関して、エネルギー関数に最小値を与える一組のテ
スト信号値を導出することにより与えられた故障のテス
ト・べクトルを生成する。
【0022】しかしながら、そのようなエネルギー関数
は、通常、2個もしくは3個の変数からなる項(以下2
変数項、3変数項と呼ぶ)の両方を含む。インプリケー
ショングラフの推移的閉包(TC)を用いて、テスト対
象となる故障のテスト・ベクトルを得るためには、3変
数項を2変数項に簡約しなければならない。
【0023】本発明の特徴の一つとして、3変数項を2
変数項に簡約するプロセスがある。特に、このプロセス
は、最初に、エネルギー関数における2項関係に基づい
て含意集合を見つけ、次に、その含意集合の推移的閉包
を獲得し、その推移的閉包を用いて、複合回路における
矛盾、固定、排除または同定の存在などの論理的結論を
導き、最後に、導かれたなんらかの結論を利用して、エ
ネルギー関数の3変数項を2変数項に簡約して、更新さ
れた2変数項の集合から更新された含意集合を得る処理
を含む。
【0024】このプロセスは、できるだけ多くの3変数
項が2変数項に簡約されるまで繰り返される。その時点
で、3変数項が残っている場合は、回路の選択された節
点に特定の信号値が割り当てられ、そのような固定され
た回路のインプリケーション・グラフが導出され、3変
数項がなくなるまで、3変数項を2変数項に簡約するプ
ロセスが繰り返される。
【0025】特定の信号値の割り当てに矛盾が生じたこ
とが分かった場合は、その逆の値が割り当てられ、プロ
セスが繰り返される。最終的には、これにより、エネル
ギー関数からのすべての3変数項が除去される。この時
点で、エネルギー関数を最小にする信号値の集合が容易
に見いだされ、その信号値が、もとの回路に対する所望
のテスト・ベクトルを構成する。
【0026】インプリケーション・グラフの推移的閉包
は、すべての信号状態の間で対となる論理的関係を含
む。信号はすべて、0か1の値だけをとる。故障活性化
および経路活性化を示す信号関係が、インプリケーショ
ン・グラフに含まれるとき、推移的閉包は、多くの冗長
性を直接識別する論理的矛盾に至る信号関係を決定す
る。プロセスには、必要な信号割り当てを決定するのに
役立つ物理的および論理的ドミネータの活性化、多重バ
ックトレース、独特な経路活性化、静的および動的学習
ならびに他の技術が含まれる。
【0027】このようにして決定された信号が、最小の
エネルギー関数を満たす場合に、それがテストとなる。
そうでない場合は、決定段階に入り、割り当てられてい
ない信号を固定し、推移的閉包を更新してこの判定のす
べての論理的結果を決定する。
【0028】推移的閉包の計算は行列の乗算に類似して
おり、したがって容易に対応させることができる。たと
えば、1990年10月、IEEE Trans.on Parallel and Dist
ributed System、Vol.1、500〜507ページ、の「Consta
nt Time Algorithms for theTransitive Closure and S
ome Related Graph Problems on Processor Arrayswith
reconfigurable Bus System」と題する論文を参照され
たい。
【0029】基本的に、本発明のプロセスは以下のよう
に要約できる。
【0030】1.まず、故障のある回路を用意して、そ
れを故障のない回路と組み合わせ複合回路を形成する。
【0031】2.複合回路のエネルギー関数を、回路内
のゲートの両方の機能に依存する機能的制約と、回路内
のゲートの特定の相互接続形態に依存するが、回路内の
ゲートの型式には依存しない構造的制約に基づいて2変
数項および3変数項として導出する。
【0032】これを行う様々な技術は、1990年9月、IEE
E Transaction on Computer−AidedDesign、Vol.9、98
1〜994ページの「Toward Massively Parallel Automati
c Test generation」」と題する論文と、1990年10月、I
EEE Design and Test of Computers、Vol.7、56〜57ペ
ージの「Neural Net and Boolean Satisfiability Mode
ls of Logic Circuits」と題する論文と、1989年8月、P
roc. of the IEEE International Test Conference、7
95〜801ページの「Efficient Generatin of Test Patte
rns Using Boolean Difference 」と題する論文とに記
載されている。
【0033】3.2変数項として表せる制約からインプ
リケーショングラフの推移的閉包(TC)とを決定し、
矛盾、同定、固定、排除などの論理的結論を識別する。
矛盾、固定、同定、排除などの概念については後述す
る。矛盾が検出された場合は、その故障は冗長である。
【0034】このように決定された信号値が、複合回路
の全エネルギー関数を満たす場合は、テストが行われ
る。そうでない場合は、それまでに決定された信号値の
部分集合を使用して、3変数項のいくつかを2変数項に
簡約する。
【0035】このような簡約された項を利用して、イン
プリケーション・グラフを更新し、推移的閉包(TC)
を再計算してさらに他の論理的結論を識別する。このプ
ロセスを、どの3変数項も2変数項に簡約できなくなる
まで続ける。
【0036】4.割り当てられていない変数を選択し、
信号値を割り当てる。これにより、いくつかの3変数項
が2変数項に簡約することが可能となる。
【0037】5.変数に信号値を割り当てたことにより
生成された新しい2変数項を利用してインプリケーショ
ン・グラフを更新し、新しい推移的閉包(TC)を計算
して付加的な論理的結論を導き出し、矛盾がある場合
は、逆の信号値を割り当て同様の処理を行う。その結果
まだ矛盾が存在する場合は、ステップ4に戻り、割り当
てられていない他の変数を選択する。
【0038】この場合も、信号値の割り当てにより、複
合回路のエネルギー関数に最小値を提供する場合は、テ
ストが生成できたことになる。そうでない場合は、現在
の信号値の割り当ての集合により2変数項に簡約された
3変数項を推移的閉包(TC)に加えて、ステップ4に
進む。
【0039】
【実施例】最初に、テスト・ベクトル集合を生成するた
めに使用される基本手順について説明する。
【0040】図1に、一般的に回路に発生する可能性の
ある故障のリストに基づいてVLSI回路のそれぞれの
故障をテストするテストベクトル集合を生成するために
使用される全体的手順を示すシステム構成図を示す。
【0041】故障リスト記憶部11には、発生する可能
性のある故障を故障リストとしてファイルやデータ・セ
ットとして記憶されている。
【0042】回路ネットリスト記憶部12には、テスト
対象となる回路が回路ネットリストの形でそのパラメー
タが記憶されている。
【0043】テスト生成器10には、故障リスト記憶部
に記憶されている故障リストから、テスト対象とする一
つの故障が提供される。また、テスト生成器10には、
回路ネットリスト記憶部からテスト対象となる回路のパ
ラメータも提供される。所定の故障および回路ネットリ
ストに関して、テスト生成器10は、故障リスト記憶部
11に記憶された故障リスト内の特定の故障をテストす
る際に使用する特定のテスト・ベクトルを生成する。
【0044】生成されたテスト・ベクトルは、テストベ
クトル記憶部13に記憶される。生成されたテスト・ベ
クトルは、故障シミュレータ14に提供され、故障シミ
ュレータ14では、故障リスト記憶部11に記憶された
故障リスト内の故障のうち、当該テストベクトルがテス
ト対象とした故障以外の故障(以下他の故障とする)を
検出されるか否か(テストすることができるか否か)を
調べる故障シミュレーションが実行される。
【0045】故障リスト更新手段15では、故障シミュ
レータにおける故障シミュレーションの結果、生成され
たテスト・ベクトルで検出される可能性のある他の故障
を故障リスト記憶部11に記憶されている故障リストか
ら削除する。そのため、削除された故障を検出するため
のテスト・ベクトルは生成されない。故障シミュレーシ
ョンの結果、生成されたテスト・ベクトルを用いれば当
該他の故障を検出することができるため、当該他の故障
を検出するためのテスト・ベクトルを重複して生成する
必要はないからである。
【0046】故障が冗長故障である場合は、故障を検出
するためのテスト・ベクトルを生成することができない
ので、そのような故障もまた、故障リスト更新手段15
を利用して故障リストから削除される。
【0047】さらに、故障リスト更新手段15により故
障リスト記憶手段11が更新されると、故障検出率チェ
ック手段16により、故障リスト上に残された故障の情
報を用いて、検出可能な故障がどの程度検出されたか否
かを示す故障検出率が調べられ、所望の故障検出率に到
達した場合、プロセスが停止される。故障検出率のチェ
ックは、一組のテスト・ベクトルが、前もって指定され
た故障検出率に達しているか否かを判定する。
【0048】本発明は、上記図1に示すシステム構成図
及びそのプロセスにおいて、テスト・ベクトルの生成方
法を特徴とするものである。
【0049】図2と図3に本発明のテストベクトルを生
成するための基本ステップを示したフローチャートを示
す。
【0050】本発明のテスト・ベクトル生成方法は、回
路準備段階100、初期の冗長性同定段階104、分岐
限定相段階から構成される。
【0051】回路準備段階100は、テストの行われる
回路および特定の故障に関してインプリケーション・グ
ラフの生成で完結する一連のステップを有する。このス
テップでは、様々な技術が利用できるが、回路が複雑な
ときは、以下に説明する特定の技術が好ましい。
【0052】詳細には、本発明の回路準備段階100
は、ステップ101で始まる。ステップ101では、正
常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持たせるた
めに故障の位置より出力側の回路を複製し、外部出力値
が異なるという条件のために複製された回路の出力どう
しをインバータで結合し擬似的に複合回路を作成する。
上述のように、このように作られた回路において、矛盾
の無い信号値を求めることができれば、それが故障に対
するテストベクトルとなるからである。
【0053】このような技術は、1990年9月、IEEE Tran
s.On Computer−Aided Design、Vo1.9、No.9、ページ
981〜994、「Toward Massively Parallel Automatic Te
st Generation」 と題する論文に記載されているよう
な、故障のない回路機能と故障のある回路機態を組み合
わせて構成されたテスト対象ディジタル回路を、回路機
能がニューロンまたは神経細胞のファイヤリングしきい
値ならびに相互接続リンクにおける重みで符号化された
複合回路網として表す処理が参考となる。
【0054】また、ステップ101において作成した複
合回路のエネルギー関数を求める。
【0055】このような技術は、1990年6月24日、27th
ACM/IEEE Design Automation Conferenceで提示された
「Automatic Test Generation Using Quadratic 0-1 Pr
ogramming」と題する論文に記載されているような、自
動テスト生成回路網を生成できる神経回路網エネルギー
関数が参考となる。
【0056】これらの2つの刊行物の方法論において、
論理ゲートの入力と出力の信号状態の関係は、最小エネ
ルギー状態がそのゲートの論理関数に対応するように、
エネルギー関数によって表される。様々なゲートのエネ
ルギー関数については上述の通りである。
【0057】次にステップ102において、このエネル
ギー関数Eは、同次ポジフォーム(homogeneous posifor
m)EHと非同次ポジフォーム(inhomogeneous posiform)
EIの2つの副関数に分割される。当技術分野におい
て、ポジフォーム(正の疑似ブール形態)は、単項式に
正の係数を掛けたものである。同次ポジフォームは、定
数項を持たないものであり、したがって2変数項のみか
らなる。非同次ポジフォームは、定数項を持ち3変数項
を含んでいる。
【0058】エネルギー関数はこのように副関数の和と
いう形で表せられ、エネルギー関数を最小値である0に
するためには、各々の副関数を0にしなけらばならな
い。
【0059】最後に述べた論文に記載されているよう
に、同次ポジフォームは、指数的に多数の最小化点を持
つことができる。最小値を見つけるのに役立てるため、
ステップ103では、最初に同次ポジフォームだけを利
用して、インプリケーション・グラフを直接作成する。
インプリケーショングラフの作成方法は上述したとおり
である。この際に、すでに値が定まっている変数に対応
する頂点は削除される。
【0060】残りの非同次ポジフォームは、初期の冗長
性同定段階104のステップ108により示されている
ように、最初のインプリケーション・グラフを動的に更
新するために使用する補助情報を含むものとして取り扱
われる。
【0061】この2段階プロセスによって、エネルギー
関数の全体を一緒に考慮する場合よりも所望の最小値を
かなり容易に見つけることができる。
【0062】次に初期の冗長性同定段階について説明す
る。
【0063】上述の通り、有向グラフの推移的閉包を計
算するステップ105は、周知のプロセスであり、McGr
aw Hill 1990の「Introduction to Algorithms」と題す
る書籍、および1990年5月29日に発行された米国
特許第4930072号明細書において考察されてい
る。そのような参照文献に考察されているように、グラ
フの推移的閉包は、複数の弧を含む経路がすでに間に存
在する一対の頂点の間に弧が追加された新しいグラフで
ある。しかしながら、現在、推移的閉包は一般に、Info
rm Process Lett. 24:217-211(1987)の「Computing Dom
inators in Parallel 」と題する論文に考察されている
ような、適切なコンピュータ・プログラムによって導き
出すことができる。
【0064】本発明では、インプリケーショングラフの
推移的閉包を求めることを特徴とする。
【0065】また、本発明の他の実施例では、このプロ
セスの修正を、図22〜図24を参照して考察するよう
に使用する。推移的閉包の重要な応用は、一組の2項関
係の集合によって暗示されるすべての論理的結論を導き
出すことにある。
【0066】ステップ105により推移的閉包(TC)
が求められ、ステップ106によって矛盾があるかどう
かが決定される。矛盾がある場合は、その故障は冗長で
あり、その故障は、故障リストから削除される。
【0067】推移的閉包(TC)により矛盾が検出され
ない場合は、ステップ107にて、固定(fixation)、同
定(identification)および排除(exclusion)があるかど
うかを調べる。もし、固定、同定、排除が見つかった場
合は、ステップ108において、非同次ポジフォームE
Iから見つけられた固定、同定、排除に関連する変数を
含む3変数項をとり、2変数項に簡約化し、これを同次
ポジフォームEHに追加し、新たな同次ポジフォームと
して更新する。固定、同定、排除の概念については後述
する。
【0068】ステップ109では、更新された同次ポジ
フォームEHにより、インプリケーショングラフを更新
する。
【0069】ステップ105において、更新されたイン
プリケーショングラフの推移的閉包を再計算し、このプ
ロセスを繰り返す。
【0070】ステップ107において、固定、排除およ
び同定がない場合は、図3に示すテスト生成の最終の分
枝限定段階を使用する。但し、エネルギー関数を最小と
する外部入力の変数値が定まった場合、テストベクトル
が生成されたことになり処理は終了する。
【0071】初期の冗長性同定段階104では、以上の
ステップによりエネルギー関数に含まれる3変数項のな
かで2変数項に簡約化できるものは全て簡約化される。
【0072】次に、図3に示す分岐限定段階について説
明する。
【0073】ステップ121では、初期の冗長性同定段
階から受け取った情報から、変数の順序リストを用意す
る。
【0074】ステップ122では、順序リストの中の信
号値が割り当てられていない変数が順番にスタック上へ
プッシュされ、ステップ123にて、信号値(0または
1)がスタックの項部にある変数に割り付けられる。
【0075】ステップ124では、この信号値の割り付
けにより非同次ポジフォームEIのなから2変数項に簡
約できる3変数項を取り出し、簡約化後の2変数項を同
次ポジフォームEHに追加し、更に、信号値の割り付け
により同次ポジフォームEHを更新し、更新後の同次ポ
ジフォームのインプリケーショングラフを作成する。
【0076】次に、ステップ125により更新後のイン
プリケーショングラフの推移的閉包が再計算される。
【0077】次に、ステップ126において、推移的閉
包に矛盾があるかがチェックされる。矛盾がある場合
は、ステップ127において、スタックの一番上の変数
が、信号値0及び1(両値)でテストされたかどうかが
確認される。0か1の一方の値のみしかテストされてい
ない場合は、ステップ128において、前回割り当てら
れた値と逆の値が割り付けられ、ステップ124へ戻
る。
【0078】その後、ステップ126において、再び、
矛盾の有無が確認される。再度矛盾がある場合は、今度
は、ステップ127において両値でテストされているの
で、ステップ132に行き、その変数がスタックからポ
ップされる。
【0079】次に、ステップ129で、スタックが空か
どうかが確認される。スタックが空である場合は、テス
ト対象とする故障は冗長である。エネルギー関数を最小
とする外部入力の値が定まらなかったからである。スタ
ックが空でない場合は、ステップ127に戻り、ステッ
プ128において信号値が割り付けられ、再度ステップ
124からのステップが実行される。
【0080】次にステップ126で矛盾が見つからなか
った場合、ステップ130において、推移的閉包に固
定、排除または同定があるかどうか調べられる。いずれ
かがある場合は、ステップ124に戻り、前回と同様に
固定、排除または同定後の内容で、同次ポジフォームE
Hとインプリケーション・グラフを更新し、前と同様に
続ける。
【0081】ステップ130で固定、排除または同定が
ない場合は、ステップ131で、信号値が割り付けられ
ていない変数が順序リストに残っているかどうか確認さ
れ、残っていなければ、テストが生成されたたことを示
す。信号値が割り付けられていない変数がまだ順序リス
トに残っている場合は、ステップ122に戻り、順序リ
ストの中の信号値が割り当てられていない変数が順番に
スタック上へプッシュされる。このプロセスは、最終的
に順序リスト上のすべての変数が循環されるまで繰り返
される。なお、エネルギー関数を最小とする外部入力の
変数値が定まった場合、その時点でテストベクトルが生
成されたことになり処理は終了する。
【0082】次に、本発明のテストベクトル生成方法の
具体例を図5に示した回路を用いて説明する。この回路
は、入力aおよびbそして出力cを有するNANDゲー
ト50と、入力bおよびcそして出力dを有するNAN
Dゲート52をから構成される。例として、NANDゲ
ート50の出力cのゼロ縮退(s−a−0)故障54の
テストを生成する方法を説明する。
【0083】最初に、図6に示したような複合回路を用
意する。一般に、この回路は、ハードウェアの形で用意
する必要はなく、通常は、分析のためにコンピュータに
よってシュミレーションされる形で与えられる。
【0084】この複合回路は、図5に示した回路におい
て、ゼロ縮退の故障がある故障回路と、ゼロ縮退の故障
がない正常回路それぞれにおける信号値を持たせるため
に、故障cの位置より出力側の回路を複製し、外部出力
値が異なるという条件のために複製された回路の出力ど
うしをインバーターで結合した疑似回路である。
【0085】図示したように、複合回路は、入力aおよ
びbを備えたNAND回路50と、両方とも1つの入力
としてbを備えたNAND回路52および55を含む。
NAND回路52は、故障のないNAND回路50の出
力cに接続された入力を有し、NAND回路55は、ゼ
ロに縮退された他方の入力c′を有する。
【0086】2つのNAND回路52と55の出力が異
なるときに、aとbの特定の値が故障のテストベクトル
となるので、テストベクトルが生成されたか否かを検出
するために、この2つの出力は、一方がインバーター5
6で反転させらた後で結合されている。
【0087】この検出技術は、当業者には既知であり、
基本的には、1箇所だけ異なる2つの回路があり、2つ
の回路の異なる出力のもとになる特定の入力ベクトルを
見つけることができる場合に、その特定の入力ベクトル
が、その1つの違いの存在に関するテストであるという
原理に依存する。
【0088】本発明では、まず、この回路に対して機能
的及び構造的制約を求める。 (1) 機能的制約の導出。 この制約は、回路で使用されるゲートの機能に依存す
る。 (2) 構造的制約の導出。 この制約は、ゲートの特定の相互接続トポロジに依存す
るが、回路で使用されるゲートの型式には無関係であ
る。
【0089】機能的制約について説明する。故障位置か
ら外部出力までの経路上にある信号は、故障のない回路
と故障のある回路で異なる値をとることがある。したが
って、それらの信号に付加的に2値の変数が割り当てら
れる。
【0090】この例において、信号cおよびdは、その
故障位置から外部出力までの経路上にあり、2つの変数
c′およびd′をそれぞれ割り当てる。これは、概念的
に、図5に示したにNAND55の付加によって、故障
のある回路のコピーの構成と見ることができる。
【0091】修正された回路のエネルギー関数は、ゲー
トc、dおよびd′(ゲートはその出力信号の名前によ
って指定される)のエネルギー関数の総計によって与え
られる。さらに、信号cとc′は、それぞれ論理値1と
0をとるように制限される。すべての機能的制約は、信
号数に対して線形の時間計算量で回路のネットリストか
ら決定される。
【0092】次に、構造的制約について説明する。
【0093】経路変数と呼ばれる変数Sxを、故障位置
から外部出力までの経路上にあるすべての信号xに割り
当てる。この変数は、外部出力においてxの故障が見ら
れるときにのみ論理値1をとる。
【0094】本実施例において、信号cとdには2元変
数ScとSdが割り当てられる。構造的制約には2つの
タイプがある。両者は、信号数に対して線形の時間計算
量で回路のネットリストから導き出される。
【0095】最初に、ゲート上の入力故障は、ゲートの
出力故障が検出可能なときのみ検出することができる。
この逆は真理である必要はないことに注意されたい。
【0096】本実施例において、Sc=1の場合は、S
dは値1をとらなければならない。この制約は、 Sc・not(Sd)=0 のように表される。
【0097】第2に、信号xの経路変数が1の場合、信
号xは、故障のない回路と故障のある回路で異なる値を
とらなければならない。故障のある回路の値をx′で示
すと、この制約は、 Sx(x・x′+not(x)・not(x′))=0 のようなエネルギー関数として表される。この条件は、
2項関係として表せないことに注意されたい。検出でき
る故障に関して、故障位置と外部出力に関連した経路変
数は1に制限される。したがって、本実施例において、
Sc=Sd=1である。
【0098】要約するに、機能的制約は、 not(a)・not(c)+not(b)・not
(c)+a・b・c=0not(b)・not(d)+
not(c)・not(d)+b・c・d=0not
(b)・not(d′)+not(c′)・not
(d′)+b・c′・d′=0 と表される。
【0099】また、構造的制約は、 Sc・not(Sd)=Sc(c・c′+not(c)
・not(c′))=Sd(d・d′+not(d)・
not(d′))=0 と表される。
【0100】機能的制約と構造的制約との総和は、故障
のある回路のエネルギー関数である。ディジタル回路の
エネルギー関数は、すべてのゲートに関するエネルギー
関数の総和である。テスト生成手順は、以下のステップ
から成る。
【0101】1.故障に関する機能的制約と構造的制約
を導き出す。
【0102】2.インプリケーション・グラフにおいて
表現可能な制約の推移的閉包(TC)を2項関係として
決定し、矛盾、同定、固定および排除(推移的閉包(T
C)からの論理的結論の導出については後で説明する)
を照合する。
【0103】矛盾が検出された場合は、その故障は冗長
である。このように決定された信号値がエネルギー関数
を満たす場合は、テストが生成できたことになる。そう
でない場合は、変数のうちのいずれかが既知の値をとる
ときに3変数項が2変数項になるので、それまでに決定
された信号値の部分集合によって、3変数項のうちのい
くつかが2変数項に簡約される。そのような項を推移的
閉包(TC)に包含し、論理的結論を再計算する。この
プロセスは2変数項に簡約される3変数項がなくなるま
で継続される。
【0104】3.信号値が割り当てられていない変数の
どれに値を設定するかを選択し、選択された変数に信号
値を割り当てる。これにより、3変数項のいくつかが2
変数項に簡約することができる。
【0105】4.新しい2変数項を推移的閉包(TC)
に入れ、矛盾、同定、固定および排除がないか確認す
る。矛盾がある場合は、ステップ3に戻って、ステップ
3で割り当てた値と逆の値を割り当てる。
【0106】その信号の割り当てによりそのエネルギー
関数を満たす場合は、テストが生成されたので、このプ
ロセスを停止する。そうでない場合は、現行の組の信号
割り当てによって2変数項に簡約された3変数項が、そ
の推移的閉包に加えられる。このプロセスは、2変数項
に簡約される3変数項がなくなるまで続けられ、その後
ステップ3に進む。
【0107】図5の例では、信号cのゼロ縮退「s−a
−0」故障のテストを求めているので、c=1、c′=
0、Sc=Sd=1となるので、これらの値を割り当て
ると、この例の機能的、構造的制約は、 a・b=0、 not(b)・not(d)+d・b=0、 not(d′)+not(b)・not(d′)=0、 d・d′+not(d)・not(d′)=0 に簡約される。この例では、すべての項は、この時点
で、2変数項として表すことができる。
【0108】図7に、ここで得られた2変数項から作成
したインプリケーション・グラフを示す。インプリケー
ショングラフは、変数とその補数の頂点を含む。ここ
で、頂点の集合は、 {a,b,d,d′,not(a),not(b),n
ot(d),not(d′)}となっている。
【0109】この例では、変数c、c′の値がすでに割
り当てられているために、それらに対応する頂点はイン
プリケーショングラフから削除されている。また、3変
数項であるa・b・c、b・c・d、b・c′・d′も
c、c′の値が決定されたことにより2変数項である、
a・b、b・d、と0に決定されているので、a・b、
b・dに対応する弧(a,not(b))、(b,no
t(a))、(b,not(d))、(d,not
(b))がインプリケーショングラフに追加されている
のがわかる。
【0110】制約a・b=0は、弧(a,not
(b))、(b,not(a))と表される一対の2項
関係、すなわち、「a=1ならばb=0でなければなら
ない」「b=1であればa=0でなければならない」と
して表現されている。他の項に対応する弧も同様に得ら
れる。
【0111】この例では、最初の条件により3変数項は
すべて無くなったが、3変数項がまだ存在している場合
には、分岐限定相段階により含まれる変数の値を仮に決
定することにより項を簡約化し、インプリケーショング
ラフに反映させる。仮決定した値により、後の処理で矛
盾が生じた場合には、前に決定した値とは異なる値に変
更し、インプリケーショングラフもそれに対応して修正
する。
【0112】このように、値の決定した頂点を削除し、
新たに簡約化された項の弧を追加することで、インプリ
ケーショングラフは更新される。順次変数を値を決定し
ながらインプリケーショングラフの更新を行い、すべて
の変数の値が決定されるテストベクトルが生成されたこ
とになる。
【0113】図8に、インプリケーション・グラフの推
移的閉包を行列形態で示す。これは、標準的なグラフ理
論技術または図22〜図24に示した推奨する技術を利
用して計算することができる。
【0114】以下のタイプの論理的結論は、2変数項に
よって導き出され、それらはすべて、推移的閉包(T
C)から決定することができる。
【0115】1.矛盾 推移的閉包(TC)が弧(x,not(x))と(no
t(x),x)を両方含むときに、変数xは値0と1を
同時にとらなければならず矛盾となる。この状況が、初
期の冗長性同定段階において生じた場合は、テスト対象
とした故障は冗長である。また、分岐限定相段階におい
て、矛盾が生じた場合は、割り当てる変数の信号値や信
号値を割り当てる変数自体を変更しなければならない。
【0116】2.固定 推移的閉包(TC)が、弧(x,not(x))が存在
し、弧(not(x),x)が存在しない場合、変数x
は値0に固定することができる。同様に、推移的閉包
(TC)が、弧(not(x),x)が存在し、弧
(x,not(x))が存在しない場合は、変数xを1
に固定することができる。
【0117】3.同定 推移的閉包(TC)が弧(x,y)と(y,x)から成
る場合は、ある対の変数は、同じ値をとらなければなら
ない。
【0118】図19〜図21は、同定の例として役立つ
回路60と、この特性をどのように利用できるかを示
す。回路60は、入力aとbおよび出力cを有する排他
的ORゲート61と、入力aとbおよび出力dを有する
排他的NORゲート62と、入力c(c=0)とdなら
びに出力eを有するORゲート63とをから構成され
る。
【0119】回路60のエネルギー関数は、E61+E
62+E63となる。ここで、 E61=a・not(b)・not(c)+not
(a)・b・not(c)+not(a)・not
(b)・c+a・b・c E62=a・not(b)・d+not(a)・b・d
+not(a)・not(b)・not(d)+a・b
・not(d) E63=c・not(e)+d・not(e)+not
(c)・not(d)・e となる。
【0120】ここで、c=0を代入すると E61=a・not(b)+not(a)・b E63=d・not(e)+not(d)・e となり、図20に示す、回路の一部分だけを表すインプ
リケーション・グラフが作成することができる。
【0121】残りの回路情報は、すなわち、 E62=a・not(b)・d+not(a)・b・d
+not(a)・not(b)・not(d)+a・b
・not(d)は、2項関係でないために、インプリケ
ーション・グラフにおける包含に適合していない非同次
項に含まれる。
【0122】この非同次項は、 d(a・not(b)+not(a)・b)および not(d)(a・b+not(a)・not(b)) である。
【0123】インプリケーション・グラフから、a=b
とe=dと同定できることにより、2番目の式が d・a+d・not(a) に簡約でき、 d・a=0とする、弧(d,not(a))(a,no
t(d))と d・not(a)=0とする、弧(d,a)(not
(a),not(d)) が図21に示したようなインプリケーション・グラフに
加えることができる。
【0124】このグラフから、eが0に等しいことを必
要とする固定(e,not(e))が導かれる。
【0125】4.排除 排除は、ある対の変数がある組み合わせの値をとること
ができない大局的従属性である。 推移的閉包が弧(x,y)と(not(y),not
(x)) からなり、変数xとyの間に他の弧がない場合は、組み
合わせx=1とy=0が排除される。これは、このよう
な弧が x・not(y)=0 であることを意味し、また前述の組み合わせがこの関係
を満たさないためである。
【0126】例として、図25にある回路の一部分であ
る回路200を検討する。この回路は、入力aとbおよ
び出力dを有するNANDゲート201と、入力aとc
および出力eを有するNANDゲート202とを含む。
出力dおよびeは、出力gを有するORゲート203へ
の入力であり、入力bおよびcは、出力がfの排他的O
Rゲート204の入力である。
【0127】ある故障に関するテスト生成中に、図のよ
うに、信号gおよびfにそれぞれ値1と0が割り当てら
れると仮定する。このような信号割り当てにより、
【0128】ゲートgのエネルギー関数は、 Eg=d・not(g)+e・not(g)+not
(d)・not(e)・g=not(d)・not
(e) ゲートfのエネルギー関数は、 Ef=b(c・f+not(c)・not(f))+n
ot(b)(c・not(f)+not(c)・f)=
b・not(c)+not(b)・c となるので、 not(d)・not(e)=0 b・not(c)+not(b)・c=0 に簡素化される。
【0129】次に、ゲートdのエネルギー関数は、 Ed=not(a)・not(d)+not(b)・n
ot(d)+a・b・dゲートeのエネルギー関数は、 Ee=not(a)・not(e)+not(c)・n
ot(e)+a・c・eとなるので、 not(a)・not(d)+not(b)・not
(d)+a・b・d=0 not(a)・not(e)+not(c)・not
(e)+a・c・e=0 となる。
【0130】図26に、このような制約における2変数
項のインプリケーショングラフを示す。
【0131】インプリケーション・グラフの推移的閉包
を計算すると、信号bおよびcが同定を形成し、それら
の信号が同じ値をとらなければならないことがわかる。
さらに、その推移的閉包は、制約not(d)・not
(e)=0を意味する弧(not(d),e)と(no
t(e),d)からなる。
【0132】一般に、推移的閉包が、変数x,not
(x),yおよびnot(y)の間の他の弧ではなく弧
(x,y)と(not(y),not(x))からなる
場合は、変数xとyの間の制約だけが x・not(y)=0 である。
【0133】したがって、xおよびyは、x=1とy=
0のときの組み合わせを除く任意の組み合わせの値をと
ることができる。これは、(not(x)+y)=1で
あることを示し、この関係を用いて3変数項をさらに簡
略化することができる。
【0134】従って、上記例では、not(d)=1及
びe=0の組み合わせは排除され、d+e=1となる。
信号bおよびdの同定とd+e=1であるという事実を
利用して、3変数項a・b・d=0とa・c・e=0
を、a・b=0に簡略化することができる。
【0135】図27に制約a・b=0を含め、更新した
インプリケーション・グラフを示す。更新されたインプ
リケーション・グラフの推移的閉包を計算すると、
(e,not(e))は存在せず(not(e),e)
が存在し、また、(d,not(d))は存在せず(n
ot(d),d)が存在するので、信号dとeが値1に
固定されることが分かる。
【0136】図5の信号c上のs−a−0故障に関する
テスト生成プロセスを続けると、図7のインプリケーシ
ョングラフから、図8に示した推移的閉包の隣接行列を
得ることができる。この行列では、例えば弧(not
(a),d)が存在する場合、第not(a)行,第d
列に1が置かれている。図8の行列から、頂点aから
は、頂点not(a)、b、not(b)、d、not
(d)、d′、not(d′)に弧を持つことができる
が、頂点not(a)からはいずれの頂点にも弧を持つ
ことができないのがわかる。
【0137】すなわち、(a,not(a))の弧が生
じるが逆方向の弧はない。従って、矛盾なく、これによ
り固定a=0を得る。同様に、(not(b),b)、
(d,not(d))、(not(d′),d′)の弧
が生じるが、逆方向の弧はない。従って、矛盾なくすべ
ての値が決定され、b=1、d=0、d′=1となる。
【0138】この例では、すべての外部入力信号は決定
されたので、分岐限定相段階を行う必要はない。入力端
子に対応するa=0、b=1は、図5に示した回路にお
けるゲートcのs−a−0故障に関するテストベクトル
となる。
【0139】含意、正当化、静的学習、動的学習および
ドミネ−タの活性化の技術は、推移的閉包(TC)の方
法に暗黙的に含まれる。また、後で説明するように、論
理的なドミネータは暗黙的に活性化される。さらに、他
の技術によっては検出できない様々な冗長性を検出する
ことができる。
【0140】 [暗黙の含意(インプリケーション)および正当化] 図9に示した回路について検討する。この回路は、NA
ND回路30、31および32を含む。NAND回路3
0は、入力aとbおよび出力dを有し、NAND回路3
1は、入力bとcおよび出力eを有し、NAND回路3
2は、入力dとeおよび出力fを有する。ゲートd、e
およびfに関するエネルギー関数は、Ed=not
(a)・not(d)+not(b)・not(d)+
a・b・cEe=not(b)・not(e)+not
(c)・not(e)+b・c・e Ef=not(d)・not(f)+not(e)・n
ot(f)+d・e・f となり、この回路のエネルギー関数は、 not(a)・not(d)、not(b)・not
(d)、 not(b)・not(e)、not(c)・not
(e)、 not(d)・not(f)、およびnot(e)・n
ot(f) の2変数項を含む。
【0141】これらの2変数項を用いて、図10のイン
プリケーショングラフを得ることができる。このグラフ
は、それ自体推移的閉包(TC)になる。図11に、推
移的閉包(TC)の隣接行列を示す。
【0142】d=0であると仮定する。このような変数
の割り当ては図3の分岐限定相段階におけるステップ1
23、128において行われる。この場合、順インプリ
ケーションはf=1となり、正当化はa=b=1とな
る。これはTC法で、以下のように暗黙的に決定され
る。
【0143】1.弧(d,not(d))を加えること
により、図10のインプリケーショングラフに関係d=
0を含める。更新されたインプリケーショングラフを、
図12に示す。
【0144】2.更新されたインプリケーション・グラ
フの推移的閉包(TC)を構成する。行列の形の更新さ
れた推移的閉包(TC)を図13に示す。以下に説明す
るように、図11に示した推移的閉包(TC)から更新
された推移的閉包を直接導き出すことができる。
【0145】弧(d,not(d))を加えることによ
り、not(d)のすべての先祖がdのすべての子孫に
到達することができる。dの先祖、つまり、頂点not
(a)、not(b)およびnot(f)は、図11の
列dに1を有する項点であり、not(d)の子孫つま
り頂点a、bおよびfは、行not(d)に1を有する
頂点である。
【0146】たとえば、図11において、dとeだけに
到達できる項点not(b)(dの先祖)は、頂点a,
b,not(d)およびfにも到達することができる
(図13を参照)。
【0147】3.図13の更新された推移的閉包(T
C)から論理的結論を導く。図13において、弧(no
t(a),a)は存在するが、(a,not(a))は
存在しない。したがって、固定a=1は、弧(not
(a),a)を満たすことができる唯一の値である。
(この弧が関係 (not(a)=0)によってのみ生
ずることに注意されたい)同様に、b=f=1と結論す
ることができる。
【0148】[含意および正当化以上の推移的閉包] 図9の回路の信号fに値1を割り当てられたケースにつ
いて検討する。これは、インプリケーショングラフに対
する弧(not(f),f)の追加となり、図14を導
く。
【0149】推移的閉包により、後で説明するように、
信号bを論理値1に固定する。重要なのは、f=1の場
合に、従来の含意および正当化手順では、信号bを1に
固定すべきであると結論することができないことであ
る。
【0150】ゲートfのエネルギー関数は、 Ef=not(d)・not(f)+not(e)・n
ot(f)+d・e・fであり、f=1の場合は、 Ef=d・eとなり、ゲートfのエネルギー関数におけ
る3変数項d・e・fがd・eになる。
【0151】 関係 not(f)=0およびd・e=0 の包含は、図10のインプリケーショングラフに、(n
ot(f),f)、(d,not(e))および(e,
not(d))を追加することになる。
【0152】更新されたインプリケーショングラフを図
14に示し、図15にそれと対応する推移的閉包の隣接
行列を示す。前に説明したように、図11に示した推移
的閉包(TC)の隣接行列に対して、弧の付加による推
移的閉包を追加することによって、更新された推移的閉
包(TC)の隣接行列を得ることができる。
【0153】図15に示す更新された推移的閉包(T
C)の隣接行列は、第not(B)行,第b列に1を有
する。したがって、not(b)はbを含意する。
【0154】しかしながら、図15の隣接行列は、第b
行,第not(b)列に0を有する。したがって、bは
not(b)を含意しない。したがって、弧(not
(b),b)は、関係not(b)=0を示す。これに
より、bは、もともとf=1と固定された結果として、
1に固定されなければならない。
【0155】 [物理的および理論的ドミネータの暗黙的活性化] ドミネータは、故障を検出できるようにするために、故
障を伝搬するゲートである。そのようなゲートを物理的
ドミネータと呼ぶ。
【0156】例として、図9の回路において信号線bの
ゼロ縮退(a−s−0)故障bについて検討する。故障
が回路の出力で検出できるためにはゲートfを通って故
障が伝搬しなければならず、これによりfが物理的ドミ
ネータとして識別されることは容易に理解できる。信号
aに値0が割り当てられている場合、ゲートdは信号b
の値に関係なく常に出力は1となるので、ゲートdはs
−a−0故障bを伝搬しない。従って、この故障を出力
に伝搬するためには、ゲートeを通って伝搬しなければ
ならない。この場合は、ゲートeが論理的ドミネータで
ある。
【0157】TC法は、多くの物理的および論理的ドミ
ネータを暗黙的に識別し活性化する。この特徴を例で示
す。s−a−0故障bの物理的ドミネータは、これらの
経路変数によって表されるように、 Sa・not(Sd)=0、 Sc・not(Se)=0、 Sd・not(Sf)=0、 Se・not(Sf)=0 Sb・not(Sd)・not(Se)=0 の構造的制約から純粋に決定される。
【0158】最後の制約は、信号b上における故障が、
外部出力において検出できるようにするために、信号d
またはeあるいはその両方に伝搬することを保証してい
る。
【0159】最初に、入力bにおける故障が検出できる
ことを仮定しているので、Sbは1に設定される。これ
により、3変数項である Sb・not(Sd)・not(Se)=0 が、2項関係 not(Sd)・not(Se)=0 に簡略化される。
【0160】このような2変数項関係の推移的閉包(T
C)がSfを1に固定することは容易に確認することが
できる。したがって、ゲートfはドミネータである。こ
の回路がさらに大きな回路に埋め込まれている場合で
も、fは故障のドミネータとして識別されることに注意
されたい。
【0161】論理的ドミネータの同定および活性化の例
として、信号aが論理値0に設定される場合を検討す
る。入力b上の故障がゲートdに伝搬できないので、ゲ
ートeが、論理的ドミネータになる。さらに、論理的ド
ミネータeを活性化するため、すなわち、入力bの故障
を伝搬するようにするために、信号cを1に設定しなけ
ればならない。
【0162】論理的ドミネータおよび割り当てc=1と
してのeの同定は、回路がより大きな回路の一部であり
かつ信号fから外部出出力まで複数の経路がある場合で
も、TC法によって暗黙的に決定される。
【0163】これを理解するために、故障を有する回路
のエネルギー関数を構成する。概念的に、故障を有する
回路を、図16に示した修正された複合回路として見る
ことができる。図16に示した回路は、NANDゲート
41〜46と、示した様々な入力および出力を含み、b
がNANDゲート41および42への入力である場合に
a−s−0故障bを有する。
【0164】機能的および構造的制約を故障回路のエネ
ルギー関数に含ませ、インプリケーション・グラフを計
算し、推移的閉包(TC)を計算することによって、S
e=1とc=1であることが分かる。
【0165】[冗長性の同定] ここでは、信号線kの1縮退(s−a−1)故障である
故障kを有する図16に示した回路を検討する。この回
路は、入力aとbおよび出力cとdを有する2つのイン
バーター60および61と、NANDゲート62、6
3、64および65を含み、NAND62は、入力aと
bおよび出力eを有し、NAND63は、入力aとdお
よび出力fを有し、NAND64は、入力cとbおよび
出力gを有し、NAND65は入力cとdおよび出力h
を有する。さらに、入力eとfおよび出力iを有するN
AND67と、入力gとhおよび出力jを有するNAN
D68とを含む。最後に、入力iとjおよび出力kを有
するNANDゲート69を含む。
【0166】回路をaとbのすべての可能な組み合わせ
に関してシミュレートすることによって、故障kが実際
に冗長であることを確認することができる。故障kは外
部出力上にあるため、単に信号k上の値0を正当化しな
ければならない。回路のエネルギー関数から得られる2
変数項を、図18に示す。k=0なので、ゲートkのエ
ネルギー関数は、 Ek=not(i)・not(k)+not(j)・n
ot(k)+i・j・kであり、k=0であるから Ek=not(i)+not(j)となる。 したがって、ゲートkは、項not(i)=0とnot
(j)=0を、回路全体のエネルギー関数に与える。同
様に、他のゲートによって与えられる2変数項を導出す
ることができる。
【0167】これらの2変数項をインプリケーショング
ラフとして表し、推移的閉包(TC)を計算すると、弧
(a,not(a))と(not(a),a)が推移的
閉包(TC)内にあることがわかる。このような信号値
の割り当ては矛盾を示し、k=0の割り当ては回路のエ
ネルギー関数を満たさない。従って、この故障kは冗長
であるという結論を得ることができる。
【0168】本発明の別の特徴として、周知の手順より
好ましいかもしれない図2のステップ105として示し
た推移的閉包を計算するための新規な手順を開発した。
この手順の基本的ステップを、図22の流れ図で示す。
【0169】図22の流れ図は、3つの基本的ステップ
を含む。第1のステップ140は、前のステップ103
で得たインプリケーション・グラフの強連結性成分を計
算する処理を含む。強連結性成分において、この集合に
おける各頂点は、その集合の他のそれぞれの項点から到
達可能である。ステップ140は、後でさらに詳細に検
討する。強連結性成分が決定された後は、ステップ14
1により示されているように、有向非環状グラフ(DA
G)が構成され、次いで、ステップ142で示されてい
るように固定または排除が決定される。ステップ141
に含まれる操作は、A.V.アホ(Aho)他による、Addos
on-Wesley Publishing Company、Reading、Mass(1974)
「The Design and Analysis of Computer Algorithms
」と題する書籍に記載されている。ステップ142に
ついては、前に説明済みである。
【0170】強連結性成分を決定するための例示的プロ
セスを、図23の流れ図を参照して説明する。
【0171】このプロセスは、ステップ155で始ま
り、サイズn、インプリケーション・グラフにおける頂
点の数、その推移的閉包をそれぞれ計算する3つのアレ
イを形成するために作業空間を初期化する。アレイは、
巡回済み項点の巡回済みアレイと、もう1つのいわゆる
Lowlinkアレイと、3つ目のいわゆるDfs_n
o(深さ優先探索)数とを含み、それらはすべて、最初
ゼロに設定される。
【0172】その後、ステップ156で、まだ巡回して
ない頂点として1つを選択し、ステップ157で、作業
空間を更新して、巡回している頂点を真としてマーク
し、VのLowlinkおよびVのDfs−noをDf
s_numberと等しくなるように設定する。
【0173】次に、ステップ158として、頂点Vが、
dfsスタックと帰納スタック(recursionス
タック)と呼ばれる2つの別のスタックにプッシュされ
る。
【0174】次に、ステップ159で示されているよう
に、帰納スタックの一番上にある頂点の子が選択され
る。ステップ160で、このスタックの一番上がすでに
巡回されていた場合は、ステップ161で示されている
ように、Lowlink値を適切に更新する。そうでな
い場合は、ステップ162で、項点Vをwとして分類し
なおし、ステップ157に戻る。
【0175】ステップ161の後で、帰納スタックの一
番上に頂点の追加の子がある場合は、ステップ162に
示されているようにステップ159に戻る。さらに多く
の子がある場合は、dfsスタックを処理する。このス
テップ163については、図24の流れ図に関連してて
さらに詳細に説明する。
【0176】ステップ163におけるそのような処理の
後で、ステップ164で帰納スタックをポップする。ス
テップ165で、既に空の場合は、プロセスは止まる。
そうでない場合は、ステップ159に戻る。
【0177】dfsスタックを処理するステップの詳細
を、図24の別のフローチャートに示す。基本的に、ス
テップ163の機能は、強く結合された頂点をすべて分
離して、acelistと呼ばれるファイルにそれらを
記憶することであり、そこから、ステップ164に供給
することができる。
【0178】ステップ170では、頂点VのLowli
nkが、nよりも大きい数かどうかが判定される。そう
である場合は、ステップ171で、頂点Vがこのスタッ
クから除去されるまで、dfsスタックをポップする。
ステップ172で、項点VのLowlinkが、項点V
のDfs−noと等しいかどうかが決定される。そうで
ある場合は、ステップ173に進んで、acelist
を空に設定する。ステップ174は、頂点Vがdfsス
タックの一番上に来るまで、dfsスタックをポップす
る。dfsスタックから出るすべての項点は、ステップ
174、175、176、177および178で与えら
れるように、強く結合された頂点の部分集合を形成す
る。
【0179】このようなステップは、頂点がスタックか
らポップされそれがVと等しくない場合に、aceli
stに含まれるという特性を利用する。より具体的に
は、ステップ172において、頂点VのLowlink
が、そのDfs_noと等しいかどうかが判定される。
そうである場合は、ステップ174、175および17
6において、dsfスタックの一番上にある頂点を処理
する。ステップ174では、dfsスタックの一番上か
ら項点xをポップする。次に、Lowlinkと頂点x
とその補集合のDfs−noを、nよりも大きい数に割
り当てなおす。ここで、MAXINTをnよりも大きい
数いなるように選択する。ステップ175において、項
点xを巡回済みとしてマークし、そして項点Vを含む強
く結合された成分を形成する頂点のリストに頂点xを含
める。次に、ステップ177において、dfsスタック
の一番上の項点(ステップ176)が項点vと等しい場
合は、同じ強く結合された成分内のすべての頂点を項点
Vとして決定する。そうでない場合は、ステップ176
に戻り、ステップ175、176および177を繰り返
す。
【0180】ここに記載した特定の例は、本発明の基本
的原理の単なる例にすぎず、本発明の基本的原理と一致
した様々な他の実施形態を考案できることを理解された
い。
【0181】
【発明の効果】本発明のVLSI回路のテストベクトル
生成方法によれば、故障を見いだしそして冗長性を排除
するための2変数項を含む特定のVLSI論理回路を能
率良くテストするのに適する入力ベクトル集合を生成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】VLSI回路において最も予期される故障のリ
ストをテストするベクトル集合を展開するために現在広
く使用されている基本的手順を示す図である。
【図2】特定の故障をテストするためのベクトルを生成
するために使用される本発明の方法の例示的実施例の流
れ図である。
【図3】特定の故障をテストするためのベクトルを生成
するために使用される本発明の方法の例示的実施例の流
れ図である。
【図4】図2と図3の配置関係を示す図である。
【図5】テストベクトルがそれに対して引き出される故
障を含んでいる回路を示す図である。
【図6】所定の故障に対する複合回路で、テストベクト
ルを引き出すのに有用な、図5の回路の修正バージョン
を示す図である。
【図7】図6の回路のインプリケーション・グラフを示
す図である。
【図8】図7のインプリケーション・グラフの推移閉包
を示す図である。
【図9】別な回路例を示す図である。
【図10】図9の回路のインプリケーション・グラフを
示す図である。
【図11】図10のインプリケーション・グラフの推移
閉包を示す図である。
【図12】図9の回路の修正バージョンのインプリケー
ション・グラフを示す図である。
【図13】図12の修正バージョンのインプリケーショ
ン・グラフの推移閉包を示す図である。
【図14】割付けされた出力を持つ図9の回路のインプ
リケーション・グラフを示す図である。
【図15】図14のインプリケーション・グラフの推移
閉包を示す図である。
【図16】図9に示されている回路の修正を示す図であ
る。
【図17】冗長性故障を持つ回路例を示す図である。
【図18】図17における回路の特別な場合に対して得
られた2進項の表を示す図である。
【図19】同定及び固定の概念を説明するための図であ
る。
【図20】同定及び固定の概念を説明するための図であ
る。
【図21】同定及び固定の概念を説明するための図であ
る。
【図22】図2及び図3に記述されているプロセスで使
用するための推移閉包の計算に対する好ましい技術の流
れ図である。
【図23】図2及び図3に記述されているプロセスで使
用するための推移閉包の計算に対する好ましい技術の流
れ図である。
【図24】図2及び図3に記述されているプロセスで使
用するための推移閉包の計算に対する好ましい技術の流
れ図である。
【図25】排除論理的結論を示す図である。
【図26】図25の回路のインプリケーション・グラフ
を示す図である。
【図27】基本的制約の包含後での更新されたインプリ
ケーション・グラフを示す図である。
【符号の説明】
10 テスト生成器 11 故障リスト 12 回路ネットリスト 13 テストベクトル 14 故障シミュレータ 15 更新故障リスト手段
フロントページの続き (72)発明者 ビスワニ アグラワル アメリカ合衆国 07974 ニュージャー ジ州 マレイ ヒル コルチェスター ロード 40 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/3183 G06F 17/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理回路内の所与の故障を検出するための
    一組の信号値からなるテスト・ベクトルを生成する論理
    回路のテストベクトル生成方法において、正常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持たせる
    ために故障の位置より出力側の回路を複製し、外部出力
    値が異なるという条件のために複製された回路の出力ど
    うしをインバーターで結合した複合回路を構成し、 前記
    複合回路のエネルギー関数を導出し、作成されたエネル
    ギー関数の2変数項からインプリケーション・グラフを
    作成し、前記インプリケーション・グラフの推移的閉包
    を計算し、計算された推移的閉包から、固定、同定、排
    除および矛盾の論理的結論を用いてインプリケーション
    グラフを更新し、再度推移的閉包を計算することを繰り
    返し、前記複合回路の信号値を決定し、テストベクトル
    を生成することを特徴とする論理回路のテストベクトル
    生成方法。
  2. 【請求項2】論理回路内の所与の故障を検出するための
    一組の信号値からなるテスト・ベクトルを生成する論理
    回路のテストベクトル生成方法において、 (a)正常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持
    たせるために故障の位置より出力側の回路を複製し、外
    部出力値が異なるという条件のために複製された回路の
    出力どうしをインバーターで結合した複合回路を構成す
    るステップと、 (b)前記複合回路のエネルギー関数を導出し、2変数
    項を抽出するステップと、 (c)エネルギー関数の2変数項のインプリケーション
    ・グラフを作成するステップと、 (d)前記インプリケーション・グラフの推移的閉包を
    計算するステップと、 (e)計算された推移的閉包から、固定、同定、排除お
    よび矛盾の論理的結論を判定し、当該論理的結論を用い
    てエネルギー関数の3変数以上の項のいくつかを簡約化
    するステップと、 (f)前記簡約化により得られた新しい2変数項を前記
    インプリケーション・グラフに加えることによって、前
    記インプリケーション・グラフを更新するステップと、 (g)前記更新されたインプリケーション・グラフに基
    づいて、推移的閉包を再計算するステップと、 (h)前記エネルギー関数から、固定、同定、排除がな
    くなるまで、ステップ(e)、(f)および(g)を繰
    り返すステップと、 (i)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っていない場合、テストベクトルを得るステップと、 (j)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っている場合に、信号値の割り当てられていない変数を
    特定の値に固定し、ステップ(c)、(d)、(e)、
    (f)、(g)、(h)および(i)を繰り返し、当該
    繰り返しの中の前記ステップ(e)において矛盾を検出
    した場合、割り当てられた信号を反対の値に固定し、段
    階(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)お
    よび(i)を繰り返す処理を、3変数以上以上の項が除
    去されるまで実行するステップと、 (k)前記ステップ(j)の結果、3変数以上項が除
    去された場合、テストベクトルを得るステップと、 を含むことを特徴とする論理回路のテストベクトル生成
    方法。
  3. 【請求項3】論理回路内の所与の故障を検出するための
    一組の信号値からなるテスト・ベクトルを生成する論理
    回路のテストベクトル生成方法において、 (a)正常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持
    たせるために故障の位置より出力側の回路を複製し、外
    部出力値が異なるという条件のために複製された回路の
    出力どうしをインバーターで結合した複合回路を構成す
    るステップと、 (b)前記複合回路のエネルギー関数を導出し、2変数
    項を抽出するステップと、 (c)エネルギー関数の2変数項のインプリケーション
    ・グラフを作成するステップと、 (d)前記インプリケーション・グラフの推移的閉包を
    計算するステップと、 (e)計算された推移的閉包から、固定、同定、排除お
    よび矛盾の論理的結論を判定し、当該論理的結論を用い
    てエネルギー関数の3変数以上の項のいくつかを簡約化
    するステップと、 (f)前記簡約化により得られた新しい2変数項を前記
    インプリケーション・グラフに加えることによって、前
    記インプリケーション・グラフを更新するステップと、 (g)前記更新されたインプリケーション・グラフに基
    づいて、推移的閉包を再計算するステップと、 (h)前記エネルギー関数から、固定、同定、排除がな
    くなるまで、ステップ(e)、(f)および(g)を繰
    り返すステップと、 (i)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っていない場合、テストベクトルを得るステップと、 (j)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っている場合に、信号値の割り当てられていない変数を
    特定の値に固定し、ステップ(c)、(d)、(e)、
    (f)、(g)、(h)および(i)を繰り返し、当該
    繰り返しの中の前記ステップ(e)において矛盾を検出
    した場合、割り当てられた信号を反対の値に固定し、段
    階(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)お
    よび(i)を繰り返す処理を、3変数以上の項が除去さ
    れるまで実行するステップと、 (k)前記ステップ(j)の結果、3変数以上の項が除
    去された場合、テストベクトルを得るステップと、を含
    み、 前記推移的閉包の計算により、ある変数xについて弧
    (x,not(x))及び弧(not(x),x)が存
    在するとき前記矛盾を判断することを特徴とする論理回
    路のテストベクトル生成方法。
  4. 【請求項4】論理回路内の所与の故障を検出するための
    一組の信号値からなるテスト・ベクトルを生成する論理
    回路のテストベクトル生成方法において、 (a)正常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持
    たせるために故障の位置より出力側の回路を複製し、外
    部出力値が異なるという条件のために複製された回路の
    出力どうしをインバーターで結合した複合回路を構成す
    るステップと、 (b)前記複合回路のエネルギー関数を導出し、2変数
    項を抽出するステップと、 (c)エネルギー関数の2変数項のインプリケーション
    ・グラフを作成するステップと、 (d)前記インプリケーション・グラフの推移的閉包を
    計算するステップと、 (e)計算された推移的閉包から、固定、同定、排除お
    よび矛盾の論理的結論を判定し、当該論理的結論を用い
    てエネルギー関数の3変数以上の項のいくつかを簡約化
    するステップと、 (f)前記簡約化により得られた新しい2変数項を前記
    インプリケーション・グラフに加えることによって、前
    記インプリケーション・グラフを更新するステップと、 (g)前記更新されたインプリケーション・グラフに基
    づいて、推移的閉包を再計算するステップと、 (h)前記エネルギー関数から、固定、同定、排除がな
    くなるまで、ステップ(e)、(f)および(g)を繰
    り返すステップと、 (i)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っていない場合、テストベクトルを得るステップと、 (j)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っている場合に、信号値の割り当てられていない変数を
    特定の値に固定し、ステップ(c)、(d)、(e)、
    (f)、(g)、(h)および(i)を繰り返し、当該
    繰り返しの中の前記ステップ(e)において矛盾を検出
    した場合、割り当てられた信号を反対の値に固定し、段
    階(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)お
    よび(i)を繰り返す処理を、3変数以上の項が除去さ
    れるまで実行するステップと、 (k)前記ステップ(j)の結果、3変数以上の項が除
    去された場合、テストベクトルを得るステップと、を含
    み、 前記推移的閉包の計算により、ある変数xについて弧
    (x,not(x))が存在し、弧(not(x),
    x)が存在しない場合に、当該変数を1に固定し、弧
    (not(x),x)が存在し、弧(x,not
    (x))が存在しない場合に、当該変数xを0に固定す
    ることを特徴とする論理回路のテストベクトル生成方
    法。
  5. 【請求項5】論理回路内の所与の故障を検出するための
    一組の信号値からなるテスト・ベクトルを生成する論理
    回路のテストベクトル生成方法において、 (a)正常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持
    たせるために故障の位置より出力側の回路を複製し、外
    部出力値が異なるという条件のために複製された回路の
    出力どうしをインバーターで結合した複合回路を構成す
    るステップと、 (b)前記複合回路のエネルギー関数を導出し、2変数
    項を抽出するステップと、 (c)エネルギー関数の2変数項のインプリケーション
    ・グラフを作成するステップと、 (d)前記インプリケーション・グラフの推移的閉包を
    計算するステップと、 (e)計算された推移的閉包から、固定、同定、排除お
    よび矛盾の論理的結論を判定し、当該論理的結論を用い
    てエネルギー関数の3変数以上の項のいくつかを簡約化
    するステップと、 (f)前記簡約化により得られた新しい2変数項を前記
    インプリケーション・グラフに加えることによって、前
    記インプリケーション・グラフを更新するステップと、 (g)前記更新されたインプリケーション・グラフに基
    づいて、推移的閉包を再計算するステップと、 (h)前記エネルギー関数から、固定、同定、排除がな
    くなるまで、ステップ(e)、(f)および(g)を繰
    り返すステップと、 (i)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っていない場合、テストベクトルを得るステップと、 (j)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っている場合に、信号値の割り当てられていない変数を
    特定の値に固定し、ステップ(c)、(d)、(e)、
    (f)、(g)、(h)および(i)を繰り返し、当該
    繰り返しの中の前記ステップ(e)において矛盾を検出
    した場合、割り当てられた信号を反対の値に固定し、段
    階(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)お
    よび(i)を繰り返す処理を、3変数以上の項が除去さ
    れるまで実行するステップと、 (k)前記ステップ(j)の結果、3変数以上の項が除
    去された場合、テストベクトルを得るステップと、を含
    み、 前記推移的閉包の計算により、ある変数x,yについて
    弧(x,y)及び弧(y,x)が存在する場合に、当該
    変数x,yを同じ値に同定することを特徴とする論理回
    路のテストベクトル生成方法。
  6. 【請求項6】論理回路内の所与の故障を検出するための
    一組の信号値からなるテスト・ベクトルを生成する論理
    回路のテストベクトル生成方法において、 (a)正常回路と故障回路それぞれにおける信号値を持
    たせるために故障の位置より出力側の回路を複製し、外
    部出力値が異なるという条件のために複製された回路の
    出力どうしをインバーターで結合した複合回路を構成す
    るステップと、 (b)前記複合回路のエネルギー関数を導出し、2変数
    項を抽出するステップと、 (c)エネルギー関数の2変数項のインプリケーション
    ・グラフを作成するステップと、 (d)前記インプリケーション・グラフの推移的閉包を
    計算するステップと、 (e)計算された推移的閉包から、固定、同定、排除お
    よび矛盾の論理的結論を判定し、当該論理的結論を用い
    てエネルギー関数の3変数以上の項のいくつかを簡約化
    するステップと、 (f)前記簡約化により得られた新しい2変数項を前記
    インプリケーション・グラフに加えることによって、前
    記インプリケーション・グラフを更新するステップと、 (g)前記更新されたインプリケーション・グラフに基
    づいて、推移的閉包を再計算するステップと、 (h)前記エネルギー関数から、固定、同定、排除がな
    くなるまで、ステップ(e)、(f)および(g)を繰
    り返すステップと、 (i)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っていない場合、テストベクトルを得るステップと、 (j)前記ステップ(h)の結果、3変数以上の項が残
    っている場合に、信号値の割り当てられていない変数を
    特定の値に固定し、ステップ(c)、(d)、(e)、
    (f)、(g)、(h)および(i)を繰り返し、当該
    繰り返しの中の前記ステップ(e)において矛盾を検出
    した場合、割り当てられた信号を反対の値に固定し、段
    階(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)お
    よび(i)を繰り返す処理を、3変数以上の項が除去さ
    れるまで実行するステップと、 (k)前記ステップ(j)の結果、3変数以上の項が除
    去された場合、テストベクトルを得るステップと、を含
    み、 前記推移的閉包の計算により、ある変数x、yについて
    弧(x,y)及び弧(not(y),not(x))が
    存在し、当該変数x、yの間に他の弧がない場合に、当
    該変数x=1及び当該変数y=0を排除することを特徴
    とする論理回路のテストベクトル生成方法。
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