JP2899484B2 - パターン分類装置と環境認識装置と空調機 - Google Patents

パターン分類装置と環境認識装置と空調機

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JP2899484B2
JP2899484B2 JP4208708A JP20870892A JP2899484B2 JP 2899484 B2 JP2899484 B2 JP 2899484B2 JP 4208708 A JP4208708 A JP 4208708A JP 20870892 A JP20870892 A JP 20870892A JP 2899484 B2 JP2899484 B2 JP 2899484B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3つの発明より構成さ
れ、次の様な分野に利用できる。第1の発明は、音声認
識や画像認識等のカテゴリの分類を伴う情報処理システ
ムに用いるパターン分類装置である。第2の発明は、空
調機など、使用環境に適応する事が望まれる機器の制御
に用いる環境認識装置である。第3の発明は、快適な空
気環境を実現するために使用環境の変化に適応的に制御
を行う事が望まれる空調機である。
【0002】
【従来の技術】第1の発明のパターン分類装置の従来例
としては、LVQ(Learning VectorQuntaum)モデルや
クーパーによるモデル(特開昭61−193279号公
報)、岡本によるPDMモデル(電子情報通信学会論文
誌D-2,Vol.J73-D2,pp.1186,1990年8月)が知られてい
る。
【0003】以下、クーパーのパターン分類の方法を説
明する。クーパーのパターン分類の方法は、RCE(Res
tricted Coulomb Energy)モデルと呼ばれているもの
で、学習効率が良好なモデルとしてパターン分類等に用
いられている。RCEモデルの基本は、一つの処理ユニ
ット(ニューロン)で非線形の領域(多次元上の超球)
をカバーする形で処理ユニットを使用することである。
【0004】RCEモデルは、入力層、中間層、出力層
の3層からなる階層モデルであり、RCEモデルの学習
規則は、 (1)ニューロンの生成 (2)ニューロンのしきい値(半径)の修正 によって行なう。
【0005】以下、RCEモデルの動作手順について図
17から図21を参照して説明する。
【0006】まず、理解を容易にするために、図23に
示すように、2次元(x,y)をクラス(A,B)に分
類する場合について想定する。この場合、初めの未学習
状態では、中間層および出力層には、ニューロンは一つ
も生成されていない。
【0007】次に、図24に示すように、入力層に入力
パターンP1が入力されると、興奮するニューロンがな
いため、システムは「わからない」という回答をする。
そこで、P1がAであると学習させると、中間層にその
P1を中心とした半径r1の円領域に興奮するニューロ
ンN1と、出力層に分類Aを示すニューロンが生成され
る。これにより、このP1を中心とする円の範囲に入る
入力パターンは、Aという回答を出すようになる。
【0008】次に、図25に示すように、入力層に分類
Bの入力パターンP2を入力すると、この入力に興奮す
るニューロンがないため、システムは「わからない」と
いう回答をする。そこで、P2がBであると学習させる
と、中間層にP2を中心とした半径r2の円領域に興奮
するニューロンN2と、出力層に分類Bを示すニューロ
ンが生成される。これにより、このP2を中心とする円
の範囲に入る入力パターンは、Bという回答を出すよう
になる。
【0009】ここで、P1とP2を中心とする円の両方
に含まれる分類Aに属する入力パターンP3が入力され
ると、ニューロンN1とN2はともに興奮するので、シ
ステムは、「AかBか不確定」という回答をする。そこ
で、この入力パターンP3は分類Aであると回答する
と、図26に示すように、ニューロンN2はP3に興奮
しないように半径r2を小さくする。
【0010】このように、このシステムでは、入力層に
入力パターンを入力しては学習させることを繰り返すこ
とにより、図27に示すように、中間層に半径すなわち
しきい値を修正された多くのニューロンが生成されて入
力空間内を分類してゆく。
【0011】次に第2の発明および第3の発明の環境認
識装置と空調機の従来例として、例えば特開昭63−1
08145号公報に記載された空調機器装置が知られて
いる。
【0012】以下、図面を参照して従来の空調機器装置
について説明する。図28は従来の空調機器装置におけ
る推論制御ソフトウェアの構成を示すブロック図であ
る。図28において、281は温度、湿度、外光などの
空調環境をそれぞれのセンサー(図示せず)から感知
し、データを蓄積する環境検知プログラムであり、28
2は上記データから特定の事実を導き出すための条件を
設定する条件設定プログラムであり、283は上記条件
と蓄積された空調のための知識データベースを要素構文
的意味記号化処理する処理プログラムであり、284は
上記意味記号化された知識を述語論理型プログラム言語
により推論して最適解を取り出そうとする推論プログラ
ムであり、285は上記最適解のデジタル信号を制御出
力表示、アクチュェータ、モータなどに分配し、制御出
力を出力する駆動インターフェイス制御プログラムであ
り、286は空気調和機である。
【0013】次に、図29を参照して上記従来例の動作
について説明する。まずステップ291では、センサー
群からの入力である環境からの事実をデータとして蓄積
する。次にステップ292では、上記データから条件な
どによる制御知識ルール、例えばIF〜THEN形式を
用いて新たな意味を持つ知識をつくる。例えば、24時
間の時計装置を電子的に有し、特定時刻に25度を越え
た日が5日間続けば、いまは「夏」というような判定条
件の知識ルールをデジタル記号化して、マイクロコンピ
ュータのメモリに保有させる。
【0014】次にステップ293では、上記の条件など
による制御知識ルールによって生成された知識により、
たとえば夏であれば人は薄着でいるから、短時間低い方
向に冷気を吹き出し、その後、人に直接当たらないよう
に方向を上向きに変えるカテゴリが良いと推論し、風向
切り替え手段で制御する。その他、運転開始時刻、運転
ード切り替え、温度設定などの制御出力を出力する。
【0015】次にステップ294では、上記の推論され
た出力に対し、使用者が例えば風向を変える操作入力を
行なったとき、その情報を蓄積する。そして次のステッ
プ295でその蓄積データを分析し、使用者の習慣や好
みを判定し、その結果をステップ292にフィードバッ
クし、推論の前提を変更できる構成としている。この従
来例の適応制御にかかる部分が、第2の本発明の環境認
識装置にかかる部分である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】第1の発明の従来例に
おける、上記のRCEモデルでは、効率的で高速な学習
を行なうことができる反面、学習の度ごとに中間層にユ
ニットが生成され、かつその都度ユニット数や結合の重
み係数が発生し、また一度生成された中間層のユニット
は消えることがないため、記憶量が増えるという問題が
あった。このため、実用化を目指したシステムでは、大
量の記憶容量を必要とし、さらに入力信号によりパター
ン分類を行なう使用環境が変化した場合に、今まで生成
されたユニットが無駄になるという課題があった。
【0017】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、少ない記憶容量で効率よく学習でき、か
つパターンを分類する使用環境が変化した場合でも、生
成されたユニットを無駄にすることのない優れたパター
ン分類装置を提供することを目的とする。
【0018】次に、第2、第3の発明における上記の従
来例は空調機に適合したルールに基づいて処理を行って
いるため、汎用的に用いることができないという課題が
あった。また、第2、第3の発明における上記の従来の
空調機装置では、センサ群の入力から知識を検知した
り、検知された知識から新たな知識を生成し推論するた
めに、予め熟練者により既に得られた経験に基づいた制
御知識ルールを生成しなければならず、制御知識ルール
の作成に多くの手間と時間がかかるという問題があっ
た。
【0019】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、使用者の意思に基づいて使用者の感覚、
趣向性や機器の環境にあうように、自己組織編成的な学
習手段を容易に行なうことのできる環境認識装置とそれ
を用いた空調機を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明における第1の発
明は、上記目的を達成するために、カウンタ信号を内部
にもたせ効率的な分類部またはユニットの運用を図ると
ともに、分類判定のためのしきい値を固定にすると共
に、ニューロンの位置を表す係数を調節する事によって
使用環境の変化に素早く対応でき、効率の良い学習を行
えるようにしたものである。なお、本発明では分類部を
ユニットと呼ぶ場合がある。
【0021】第1の発明は、複数の入力信号Sに対して
複数のカテゴリのどれに属するかを分類して出力する複
数の分類部と、前記分類部から出力された複数の分類を
示す値の内から少なくとも一つを選んで出力する選択出
力部と、前記選択出力部の出力と教師信号Tについて演
算を行い、その結果に従って分類部内部のパラメータを
調節する調整部を備えたものである。前記複数の分類部
それぞれは、内部に複数の係数Wと少なくとも一つの固
定のしきい値Rを保持し、複数の入力信号Sとの間の演
算を行う演算手段と、内部に少なくとも1個のカテゴリ
値Pと、少なくとも1個のカウンタ信号Cを保持するよ
うに構成されている。
【0022】また、第2の発明は、上記課題を解決する
ため、汎用的にもちいられる装置を構成する適応制御に
かかる部分をニューラルネットワークを模したパターン
分類装置を用いることにより制御機器に依存しない環境
認識装置を提供することを目的とする。また、第3の発
明の空調機は、空気調和制御装置に第1の発明のパター
ン分類装置やその他のパターン分類装置を用いた環境認
識装置を用いることにより解決する。第2、第3の発明
の構成は、使用者の意思の入力手段と前記第1の発明を
含めたパターン分類装置を用いて、機器に内蔵された複
数のセンサ情報や前記のセンサの情報を加工して求めた
情報、使用者が操作や設定した情報、機器の運転時間お
よび時刻、カレンダー情報のうち少なくても1つ以上を
入力信号とする学習手段を具備することにより、自己組
織編成する環境認識装置を提供できる。この具体的な例
として空調機器では、室内外の環境条件を検知する複数
のセンサ手段と、これらセンサ手段の前状態を保持する
記憶手段と、設定温度を変更したり、暑い、寒い等の意
思を入力する操作手段と、空調機器の運転開始からの経
過時間を検出する運転時間検出手段と、センサ手段およ
び記憶手段からの出力値である室内外の環境条件と操作
手段により使用者が入力した設定温度値および空調機の
運転開始経過時間から使用者の操作内容を推測する手段
と、各手段から得られた結果を参照して操作内容を学習
する手段と、操作内容を推測する手段から出力された信
号をもとに空調機を制御する制御信号生成手段とを備え
たものである。空調機に対して第1の発明のパターン分
類装置を用いることにより、効率的な学習が可能になる
とともに、具現化した場合に記憶容量が少なくでき、処
理時間の短縮も図れるものとなる。
【0023】
【作用】第1の発明は、上記構成によって次のような作
用を有する。第1の作用として、本発明においては、分
類機が分類判定のためのしきい値を固定にした分類を行
うので、学習機構が簡単で、処理および記憶容量が少な
くて済む。第2の作用としては、調整部では分類部の生
成、強化、弱化、消滅させながら学習を行うことがで
き、学習する環境の変化にも効率良く、その傾向を模倣
することができ、学習する環境の変化にも良く対応する
ことできるとともに、追加学習ができる。第3の作用と
しては、第1の発明においては、係数の調整によって、
ニューロンの位置を変更する事が可能なため、より少な
い記憶容量で学習ができ、入力パターンの経時変化にも
優れた追随性を持つものである。第4の作用としては、
選択部において、入力に対して、どのカテゴリに属する
かを判定する際に、カウンタ値を判定基準にする事によ
って、高速な判定を行う事ができる。
【0024】次に、第2の発明は、適応制御ができる学
習手段にパターン分類装置を組み込み、人間の意思を適
応的に学習する手段を持つ環境認識装置が構成できる。
【0025】また、第3の発明の環境認識装置を利用し
た空調機では、上記構成により、センサ手段および記憶
手段からの出力値である室内外の環境条件と使用者の入
力した設定温度値および空調機器の運転時間から使用者
の操作内容を推測するとともに、各手段から得られた結
果をもとに操作内容を学習することにより、部屋の環境
や個人の好みにあった空調運転を自動的にかつ容易に行
なうことができる。パターン分類装置に、第1の発明の
パターン分類装置を用いることによりより効率的な学習
が可能となる。
【0026】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明のパターン分類装置の第1の
実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0027】図1において、11−1〜Lは、N個の入
力信号Sを受け、あらかじめ設定された手続きに従って
内部に保持したパラメータを用いた演算を行い、条件を
満たした場合に、必要に応じて評価値信号を含む分類部
出力A1〜AL’を出力するL個の分類部であり、12
はL個の分類部からのL’個の分類部出力A1〜AL’
を受け、あらかじめ設定された手続きに従って一つの分
類部出力Axを選択し、Axに含まれるカテゴリ信号P
cmaxを出力する選択出力部であり、13は選択出力部1
2からの出力Pcmaxと教師信号Tを受けて、分類部11
−xのパラメータを調整する調整信号ADJを出力する
調整部である。ここで、L’≦Lである。
【0028】本実施例においては、分類部出力A1〜A
Lは、評価値信号として、カウンタ信号Cおよびカテゴ
リ信号Pを含むものとする。
【0029】図2は、前記分類部12の詳しい内部構成
を示すブロック図である。図2において、21はN個の
係数W1〜WNを保持する書換可能な係数記憶手段、2
2は入力が起きると係数記憶手段21から係数Wを読み
込んで、その間の距離を計算し、その結果を評価値Vと
して距離信号Dを出力する距離計算手段、23は固定の
しきい値Rを保持するしきい値記憶手段、24は固定の
しきい値Rと距離信号Dを比較し、その結果をD≦Rの
場合はTRUE、D>Rの場合はFALSEとなる比較信号Fと
して出力する比較手段、25はカテゴリ信号Pを保持す
る書換可能なカテゴリ記憶手段、26は比較信号Fを受
けて、比較信号FがTRUEならばカテゴリ記憶手段25か
らカテゴリ信号Pを読み込み出力するカテゴリ出力手
段、27はカウンタ信号Cを保持するカウンタ記憶手
段、28は比較信号Fを受けて、比較信号FがTRUEなら
ばカウンタ記憶手段27からカウンタ信号Cを読み込み
出力するカウンタ出力手段、28はカウンタの下限値C
leastを保持する下限値記憶手段、29はカウンタ信号
Cが下限値Cleast以下の時は入力信号Sを受け付けな
くする不活性化手段である。
【0030】図3は、前記選択出力部12の詳しい内部
構成を示すブロック図である。図3において、31はL
個の分類部11−1〜LからのL’個のカウンタ信号C
1〜CL’を受けて、C1からCL’の中で最大のカウ
ンタ信号を選択し、当該カウンタ信号のラベル信号xを
出力するかもしくは、ある入力信号Sに対して分類部出
力Axが一つも発生しなかった場合はUNKNOWNを選択手
段出力Soとして出力する選択手段、32はSo=UNKN
OWNの場合はSoを選択出力部出力Pxとして出力し、
So≠UNKNOWNの場合はラベル信号xとL’個のカテゴ
リ信号P1〜PL’を受けて、ラベル信号xに該当する
カテゴリ信号Pxを選択出力部出力として出力する出力
手段である。
【0031】図4は、前記調整部13の詳しい内部構成
を示すブロック図である。図4において、41は、選択
出力部出力Pxと教師信号Tを受けて、選択出力部出力
Pxと教師信号Tを比較し、その結果をPx=Tならば
正答、Px≠Tならば誤答、Px=UNKNOWNならば不答
の3つに分類して、正誤信号TFとして出力する正誤判
定手段、42は正誤信号TF、ラベル信号x、カテゴリ
信号Pxを受けて、ラベル信号xに該当するカウンタ信
号Cx,係数Wx,を読み込み、カウンタ信号Cxおよ
び係数Wxの修正を行い、ラベル信号x,調整されたカ
ウンタ信号Cx’、調整された係数Wx’、カテゴリ信
号Px’=Pxを出力する正誤処理手段、43は正誤信
号TF、教師信号T、入力信号Sを受けて、全ての分類
部11のカウンタ信号C1〜Lを読み込み、調整する分
類部11−xのラベル信号x、調整されたカテゴリ信号
Px’、調整された係数Wx’、調整されたカウンタ信
号Cx’を出力する生成処理手段、44は正誤信号TF
を受けて、正答の場合は正誤処理手段42、不答の場合
は生成処理手段43、誤答の場合正誤処理手段42およ
び生成処理手段43の両方に正誤信号TFを出力する切
り替え手段、45は正誤処理手段42もしくは生成処理
手段43からの出力Cx’、Wx’、Px’をラベル信
号xに該当する分類部11−xに対して出力するセレク
タ手段である。
【0032】図5は、前記正誤処理手段42の詳しい内
部構成を示すブロック図である。図5において、51は
正答時のカウンタ信号調整量DC1を保持する正答時カ
ウンタ信号調整量記憶回路であり、52は誤答時のカウ
ンタ信号調整量DC2を保持する誤答時カウンタ信号調
整量記憶回路であり、53は正誤信号TFを受けて、正
答の場合は正答時カウンタ信号調整量記憶器51から、
誤答の場合は誤答時カウンタ信号調整量記憶器52から
カウンタ信号調整量を読み込み、カウンタ信号調整量信
号DCとして出力するカウンタ信号調整切り替え回路、
54は該当する分類部のカウンタ信号Cxと、カウンタ
信号調整量信号DCを受けて、調整されたカウンタ信号
Cx’を出力するカウンタ信号調整回路であり、55は
正答時の係数調整量DW1を保持する正答時係数調整量
記憶回路であり、56は誤答時の係数調整量DW2を保
持する誤答時係数調整量記憶回路であり、57は正誤信
号TFを受けて、正答の場合は正答時係数調整量記憶回
路55、誤答の場合は誤答時係数調整量記憶回路56か
ら係数調整量DWを読み込み、係数調整量信号DWとし
て出力する係数調整切り替え回路であり、58は該当す
る分類部の係数Wxと係数調整量信号DWを受けて、調
整された係数Wx’を出力する係数調整回路である。本
正誤処理手段42においては、前記セレクタ手段45に
対する出力を生成処理手段43と揃えるために、ラベル
信号xとカテゴリ信号Pxを受け取り、そのまま出力し
ている。
【0033】図6は、前記生成処理手段43の詳しい内
部構成を示すブロック図である。図6において、61は
カウンタ信号の下限値Cleastを保持する下限値保持回
路であり、62はカウンタ信号C1〜CLとTF正誤信
を受けて、L個の分類部11−1〜Lの内から、カウ
ンタ信号が下限値Cleast以下の分類部11、もしくは
カウンタ信号Cが下限値Cleast以下の分類部11が存
在しない場合は、カウンタ信号Cが最小の分類部11を
選択し、該当する分類部11−xのラベル番号xを出力
する選択回路、63はカウンタ信号Cの初期値Cstart
を保持するカウンタ初期値記憶回路である。教師信号T
と入力信号Sは、そのままカテゴリ信号Px’、係数W
x’として出力します。
【0034】次に、以上のように構成された上記実施例
の動作について説明する。まず、全体の動作について図
7の流れ図を参照して説明する。まず、ステップ71で
分類部11−1〜Lは入力信号Sが発生するまで待ち、
入力が発生したなら、ステップ72で選択出力部12は
入力Sが属していると思われるカテゴリ信号Pを出力す
る。その後ステップ73において、調整部13はカテゴ
リ信号Pと教師信号Tとを比較し、その結果に基づいて
調整を行う。
【0035】次に、上記実施例の動作の細部について説
明する。本実施例の処理過程は、分類処理、学習処理の
二つの処理に分けて考える事ができる。
【0036】分類処理においては、カウンタ信号Cとし
てCleast以下の値を持つ分類部11は、いかなる入力
に対しても不活性化され、動作しない。
【0037】分類処理において、N個の入力信号Sは、
全ての分類部11−1〜Lに入力される。活性化されて
いる各分類部11において、距離計算手段22は、入力
信号Sと係数記憶手段21に保持される係数Wについ
て、以下のように距離計算を行い、距離信号Dを比較手
段24に出力する。
【0038】 比較手段24においては、受け取った距離信号Dとしき
い値記憶手段23に記憶されている固定のしきい値Rと
を比較する。比較手段24は、D≦Rが成り立つときの
み、比較信号Fをカテゴリ出力手段26とカウンタ出力
手段28に出力する。カテゴリ出力手段26は、比較信
号Fを受け取ると、カテゴリ記憶手段25に記憶されて
いるカテゴリ信号Pを出力する。カウンタ出力手段28
は、比較信号Fを受け取ると、カウンタ記憶手段27に
記憶されているカウンタ信号Cを出力する。
【0039】このようにして、L個の分類部11−1〜
Lから、L’個のカテゴリ信号P1〜PL’およびカウ
ンタ信号C1〜CL’が出力される。
【0040】選択出力手段12は、ある入力信号Sに対
して、最大L個の入力の内で、カウンタ信号Cが最大の
入力のカテゴリ信号Pを選択出力部出力Pxとして出力
するか、もしくはいずれの分類部11からもカテゴリ信
号Pおよびカウンタ信号Cの出力が行われなかった場合
は、Px=UNKNOWNを出力する。
【0041】これで、入力Sに対して、一つのカテゴリ
もしくは、「わからない」が選択されたことになる。
【0042】学習処理においては、調整部13におい
て、まず、選択出力部出力Pxと教師信号Tとの比較を
行い、不答、正答、誤答の3つに応じて操作が行われ
る。
【0043】不答すなわち「わからない」という出力の
場合は、カウンタ信号CがCleast以下である分類部1
1もしくはカウンタ信号CがCleast以下である分類部
11が存在しない場合はカウンタ信号Cが最小の分類部
11に、そのときの入力Sを係数Wとして代入し、カウ
ンタ信号Cに初期値Cstartを代入する。
【0044】正答の場合は、選択された分類部11−x
のカウンタ信号CにDC1を加え、係数Wを入力信号Sに
応じて調整する。
【0045】誤答の場合は、選択された分類部11−x
のカウンタ信号CからDC2を減じ、係数Wを入力信号
Sに応じて調整する。ここで、カウンタ信号がCleast
以下になった場合は、以後その分類部11は不活性化さ
れ、不答もしくは誤答の場合の処理によって再活性化さ
れるまで使われなくなる。また、同時に、不答の場合と
同様に、カウンタ信号CがCleast以下である分類部1
1もしくはカウンタ信号CがCleast以下である分類部
11が存在しない場合はカウンタ信号Cが最小の分類部
11に、そのときの入力信号Sを係数Wとして入力し、
カウンタ信号Cに初期値Cstartを入力する。
【0046】次に、正答時のW’の算出について説明す
る。この場合、必要となる動作は、一定距離信号DWだ
けWをSの方に近づけるという事なので、 W’=W+DW(S−W)/|S−W| で求められる。
【0047】また、誤答の場合もDWの符号が反転する
だけなので、同様な処理で求める事ができる。
【0048】本実施例の初期状態としては、全ての分類
部11−1〜Lにおいてカウンタ信号Cが下限値Cleas
tにセットされた状態からスタートするものとする。第
1の入力信号Sに対しては必ず「わからない」という出
力を行い、学習処理において、1つの分類部11が活性
化される。
【0049】本実施例においては、入力信号S係数W
の間の演算はユークリッド距離計算を用いたが、入力信
号に対して適当な計量テンソルを設定することでより分
類の効果を向上させる事ができる。また、距離が一定に
なるように正規化された入力信号Sに対しては、入力信
号S係数Wの内積で置き換える事が可能である。
【0050】なお、移動距離DWをカウンタ値Cおよび
距離信号dで重み付けする事も考えられ、ロバスト性等
に影響する。
【0051】なお、正誤処理手段42において行う調整
は、カウンタ信号C、係数Wのどちらか片方を省略する
事も可能である。
【0052】(実施例2)以下、本発明のパターン分類
装置の第2の実施例について、図面を参照しながら説明
する。
【0053】第1の実施例においては、分類部11の状
態によっては「わからない」という出力を行う場合があ
るが、本実施例においては、そのような場合は、入力信
号Sに最も距離が近い係数Wを持つ分類部のパラメータ
を出力させる事で、「わからない」を出力する回数を減
少させるものである。
【0054】図8は本実施例の構成を示すブロック図で
ある。図8において、81−1〜Lは、第1の実施例に
おける分類部11−1〜Lに、全ての入力信号Sに対し
てL個の距離信号D−1〜Lを含む分類部出力A1〜A
Lを出力する機能を付加した分類部、82はL個の距離
信号D−1〜Lと、L個のカテゴリ信号P−1〜Lを含
むL個の分類部出力A1〜ALを受け、あらかじめ設定
された演算の結果に基づいて、カテゴリ信号Pxと、ラ
ベル信号xを出力する最近傍探索部、83は選択出力部
出力がUNKNOWNである場合は、最近傍探索部82からの
カテゴリ信号Pdminおよびラベル信号dminを、出力する
出力切り替え部である。
【0055】図9は最近傍探索部82の詳しい内部構成
を示すブロック図である。図9において、91はL個の
距離信号D−1〜Lをうけ、距離信号D−1〜Lの内の
最小値を選択し、該当するラベル番号dminを出力する最
小距離選択手段、92はL個のカテゴリ信号P1〜PL
およびラベル信号dminを受け、ラベル信号dminに該当す
るカテゴリ信号Pdminを出力する出力手段である。
【0056】つぎに、本実施例の動作について説明す
る。本実施例においては、分類処理において、ある入力
信号Sが発生したときに、分類部81−1〜L全てが距
離信号D−1〜Lとカテゴリ信号P1からPLを出力す
る。第1の実施例と同じ構成の選択出力部12において
は、第1の実施例と同様に処理を行い、1個以上ののカ
ウンタ信号C1〜CL’が出力された場合は、L’個の
カウンタ信号C1〜CLから最大のカウンタ信号Cxを
選択し、カウンタ信号Cx、カテゴリ信号Px、ラベル
信号xを出力する。いずれの分類部11からもカウンタ
信号Cの出力が行われなかった場合は、UNKNOWNが出力
される。 同時に、最近傍探索部82においては、L個
の距離信号D−1〜Lから最小の距離信号D−xを選択
し、該当するカテゴリ信号Pdminおよびラベル信号dmin
を出力する。
【0057】次に、出力切り替え部83においては、選
択出力部出力PxがUNKNOWNでない場合は、選択出力部
12からのカテゴリ信号Pxを出力し、調整部13に選
択出力部12からのカテゴリ信号Pxおよびラベル信号
xを出力する。Px=UNKNOWNである場合は、最近傍探
索部82からのカテゴリ信号Pdminを出力し、調整部1
3に最近傍探索手段82からのカテゴリ信号Pdmin、ラ
ベル信号dminを出力する。
【0058】以上のように構成する事で、本実施例にお
いては、「わからない」という出力を行うのは、全ての
分類部11が不活性化されている、すなわち全ての分類
部11のカウンタ信号CがCleast以下であるときのみ
である。
【0059】(実施例3)次に、本発明のパターン分類
装置の第3の実施例について、図面を参照しながら説明
する。
【0060】本実施例は、分類部出力A1〜ALに含ま
れる評価値信号として、カテゴリ信号P1〜Lを用いて
分類を行う。また、カテゴリ値の出力を行った全ての分
類部11−1〜L’に対してカウンタ信号Cおよび係数
Wの調整を行う。
【0061】本実施例の構成は、第1および第2の実施
例において選択出力部から出力されるラベル信号の代わ
りに、M’個のカテゴリ信号Ps−1〜M’が出力され
るものである。
【0062】図10は、本実施例における選択出力部の
内部構成を示すブロック図である。図10において、1
01は、L個の分類部からのL’個のカテゴリ信号P1
〜PL’を受け、カテゴリごとに集計して最大M個の各
カテゴリ毎の入力数NP−1〜M’およびそれぞれのカ
テゴリPs−1〜M’を出力する集計手段、102は入
力数NP−1〜M’およびカテゴリPs−1〜M’を受
け、NPの最大値NP−zを選択し、該当するカテゴリ
Ps−zを出力する最大カテゴリ出力手段である。
【0063】次に本実施例の動作について説明する。本
実施例における分類処理において、ある入力信号Sが発
生したときに、各分類部11−1〜Lは、それぞれ独立
に演算を行い、条件を満たした場合はカテゴリ信号Pを
出力する。L’個の分類部においてPの出力が行われた
ならば、P1〜L’が出力される事になる。選択出力手
段12においては、カテゴリ信号P1〜L’をうけ、そ
れぞれのカテゴリ毎に集計し、各カテゴリ毎の入力数N
Pを求める。入力されたP1〜L’がM’個のカテゴリ
に全て含まれるとすれば、NP−1〜M’が出力され
る。同時に、それぞれのNPに対応するカテゴリ信号P
もPs−1〜M’として出力されるものとする。次に、
最大カテゴリ選択手段102では、入力数NP−1〜
M’の内で、最大の入力数NPを選択し、該当するカテ
ゴリ信号Ps−zを出力する。もしくは、入力信号Sが
発生して、いずれの分類部11からもカテゴリ信号Pの
出力が行われなかった、すなわちL’=0の場合は、集
計手段101からUNKNOWN信号が出力される。これで、
入力信号Sに対して、一つのカテゴリもしくは「わから
ない」が分類された事になる。
【0064】学習処理において、調整手段13は、カテ
ゴリ信号Pが出力された分類部11−1〜L’全てから
カテゴリ信号P1〜L’をうけ、実施例1と同様に、分
類部11−1〜L’全てに対して係数W並びにカウンタ
信号Cの調整を行う。
【0065】以上のように、評価値信号としてカテゴリ
値Pのみを用いた分類を行い、一つの入力信号Sについ
て複数個の分類部11を調整する事ができる。
【0066】なお、本実施例の調整手段13において、
評価値信号として距離信号Dやカウンタ信号Cを用いる
事で、L’個の分類部全てではなく、一部に限定して調
整を行う構成とする事も容易である。
【0067】(実施例4)以下、本発明のパターン分類
装置の第4の実施例について図面を参照して説明する。
本実施例においては、分類部を第1層のユニット、選択
出力部を第2層のユニットと称する。図11は本発明の
一実施例におけるパターン分類装置の構成を示すもので
ある。図11において、111はN個の入力信号Sが入
力される最大M個の第1層のユニット、112は第2層
のユニット、113はパターン分類装置全体をコントロ
ールするコントロール部、114は第2層のユニット1
12の出力信号Rと学習の教師信号Tとを比較する比較
器である。第1層の各ユニット111は、N個の入力信
号Sに対しそれぞれN個の係数をか、または入力信号と
係数との間の距離計算を行う演算し、その結果に対して
全てのユニットを同じ固定のしきい値と比較し、その大
小関係からそのユニットが持つパターンと同じ分類を示
す値またはおなじ分類でないことを示す値を出力する分
類手段115と、分類されたパターンと同じパターンを
持つユニットを強化するとともに、異なるパターンを持
つユニットを弱化する調整手段116を備えている。調
整手段116としては、ユニットを強化する場合はK値
(任意の整数)を加え、ユニットを弱化する場合はK値
を減じるアップダウンカウンタが使用されている。
【0068】次に、上記実施例の動作について説明す
る。まず、全体の動作について図12に示すフローチャ
ートを参照して説明する。まず、ステップ121で入力
信号Sが発生したかどうかが判定され、入力信号Sが発
生している場合は、続いてステップ122で学習事象
(カテゴリ)があるかどうかが判定され、ない場合には
ステップ123で後述する分類判定処理1が行なって入
力信号Sから分類パターンを求め、再びステップ122
で学習事象の有無が判定され、今度は学習事象が存在す
るので、ステップ124に移って後述する分類判定処理
2を行なった後、ステップ125で学習を行なう。
【0069】次に、上記実施例の動作の細部について説
明する。本実施例の処理過程には、大きく分けて2種類
の処理がある。それは、入力信号Sによって分類された
パターンを覚える学習処理と、入力信号Sを学習により
覚えた結果に基づいてパターンの分類を行なう分類判定
処理1である。学習処理もその前には必ず分類判定処理
2を行なう。
【0070】分類判定処理1では、N個の入力信号Sが
第1層のユニット111に入力される。第1層のユニッ
ト111には、L個のパターン分類を示す役割が事前に
決められており、例えば、第1層の1番目からa番目は
パターン1の分類、a+1番目からb番目はパターン2
の分類、・・・、d番目からM番目はパターンLの分類
を示すように定められている。
【0071】第1層の各ユニット111は、入力信号S
に基づいてパターンの分類結果を信号P1〜Pmとして
出力する。信号P1〜Pmは、1または0が用いられ、
0は分類なし、1は分類結果がそのユニットに決められ
た分類であることを示す。第1層の各ユニット111か
ら出力された分類結果は、第2層のユニット112に入
力され、多数決論理をユニット112で行ない、信号P
1〜Pmのうちで最も1が多かったパターンの番号を出
力信号Rとして出力する。
【0072】第2層のユニット112から出力信号Rが
出力されたときに、コントロール部13から信号Q1〜
Qmを通じて第1層のユニット111から出力された信
号P1〜Pmのうち、1を出力したユニット内部の調整
手段116であるアップダウンカウンタをK値だけ上昇
させる。
【0073】分類判定処理1は、図13に示すように、
N個の入力信号Sに対してそれぞれN個の係数を掛け合
わせか、または入力信号と係数との距離計算を行う演算
をするステップ131と、その計算結果に対して全ての
ユニットを同じ固定のしきい値と比較するステップ13
2と、計算結果が固定しきい値よりも小さい場合は分類
ありを出力して、その値を出力したユニットを記憶する
ステップ133と、計算結果が固定しきい値以上の場合
は分類なしを出力するステップ134とを有する。
【0074】分類判定処理2は、図14に示すように、
分類判定処理1で分類された結果、第1層に該当する分
類パターンがあるかどうかを判定するステップ141
と、分類結果と同じパターンを出力した第1層のユニッ
トが備えているアップダウンカウンタの値をK値だけ上
昇させるステップ142とを有する。
【0075】次に学習処理について説明する。学習処理
は、図15に示す。学習処理が実行される前に前述した
ように、入力信号Sに基づいて分類判定処理2を実施す
る。学習処理では、入力信号Sのパターン分類を示す教
師信号Tが同時に入力され、ステップ151でこの教師
信号Tと第2層のユニット112の出力信号Rとが比較
器114により比較され、その結果は信号Dとして出力
される。信号Dは、マイナス1、0およびプラス1の信
号値が用いられ、マイナス1は分類なし、0は分類誤
り、プラス1は出力信号Rと教師信号Tが同一であった
ことを示す。
【0076】信号Dがプラス1すなわち出力信号Rと教
師信号Tとが同一の場合は、そのまま処理を終了する。
信号Dがマイナス1すなわち分類なしの場合は、分類さ
れたパターンを出力した第1層のユニットのうち、アッ
プダウンカウンタの値がマイナスの値を示すユニットの
係数に入力信号Sを代入し、そのカウンタ値をゼロにす
る(ステップ152)。または分類されたパターンを出
力した第1層のユニットのうち、アップダウンカウンタ
の値がマイナスの値を示すものがないときは、アップダ
ウンカウンタの値がゼロまたは一定の値W以下の値を示
すユニットの係数に入力信号Sを代入し、アップダウン
カウンタの値をゼロにする(ステップ53)。また、信
号Dが0すなわち分類誤りの場合は、教師信号Tと異な
った分類を示した第1層のユニット111の内部のアッ
プダウンカウンタをK値だけ下降させる(ステップ15
4)。
【0077】次に、図11における第1層のユニット1
11の詳しい内部構成および動作について図16を参照
して説明する。まず、1601,1602,1603は
入力信号SのN個の要素の入力値、1604,160
5,1606は演算器、1607,1608,1609
は係数記憶手段、1610,1611,1612は係
数、1613,1614,1615は比較器、161
6,1617,1618は固定しきい値記憶手段、16
19,1620,1621は固定しきい値信号、162
2、1623、1624は比較器1613,1614,
1615の出力信号値、1625は加算・比較器、16
26はパターン分類信号、1627はパターン分類信号
1626とコントロール部113からの信号1630と
を比較する比較器、1628はアップダウンカウンタ、
1629はアップダウンカウンタ1628が使用された
ことを記憶する記憶手段、1630,1631,163
2はコントロール部113から出力された信号、163
3は比較器1627から出力された信号、1634はア
ップダウンカウンタ1628から出力された信号、16
35は記憶手段1629から出力された信号である。
【0078】分類判定処理1では、入力信号値1601
〜1603と係数1610〜1612とが演算器160
4〜1606で掛け合わすか、または距離計算する演算
を行い、その結果が比較器1613〜1615で固定し
きい値信号1619〜1621と比較され、その出力信
号1622〜1624(1,0の2値信号)が加算・比
較器1625に入力される。加算・比較器1625で
は、出力信号1622〜1624が全て1の値になって
いるかどうかを確認し、全ての信号値が1の場合はパタ
ーン分類信号1626は1、その他の場合は0が出力さ
れる。パターン分類信号1626が1の場合は、そのこ
とが記憶手段1629に記憶され、その信号1635が
コントロール部113に伝えられる。
【0079】分類判定処理2の場合は、分類判定処理1
と同様の処理と、コントロール部113からの信号16
31に基づいて、信号1631の値が1の場合はアップ
ダウンカウンタ1628のカウンタ値をK値だけ上昇さ
せ、0の場合は何もしない。なお、アップダウンカウン
タ1628の値は、装置が最初にスタートした時点では
マイナスの値が設定されている。
【0080】また、学習処理では、分類判定処理2の処
理の後、コントロール部113からの信号1630、1
632に基づいて制御を実施する。信号1630が値1
の場合は、パターン分類信号1626と比較器1627
で比較を行ない、パターン分類信号1626が信号値1
の場合は、比較器1627から値1の信号1633が出
力されてアップダウンカウンタ1628をK値だけ下降
させる。また、信号1632が値1の場合は、入力信号
Sが係数記憶手段1607〜1609に格納され、同時
に信号1631もアップダウンカウンタ1628に入力
され、アップダウンカウンタ1628はゼロまたは一定
の値にリセットされる。アップダウンカウンタ1628
の値が変わると、その信号1634がコントロール部1
13に伝えられる。
【0081】(実施例5)以下、本発明における環境認
識装置の実施例を説明する。環境認識装置は、使用者の
意思の入力する操作手段と本発明におけるパターン分類
装置を用いた学習手段の組み合わせを中心に構成され
る。つまり、機器に内蔵された複数のセンサ情報や前記
のセンサの情報、使用者が設定した情報、機器の運転時
間のうち少なくても1つ以上を入力信号とした演算手段
と、演算手段からの出力を入力とし、使用者の意志を入
力とする操作手段からの出力を教師信号とした第1の発
明のパターン分類装置を用いた学習手段と、前記演算手
段からの出力信号と学習手段からの出力を入力として、
使用者の意志や感覚を推定する推定手段を具備すること
を基本構成にする。第1の発明のパターン分類装置は、
入力信号空間において内部パラメータと入力信号との距
離計算を行い、その値と固定しきい値との比較を行って
いるために、入力信号の分布の状態や入力信号の歪み等
により、効率的な学習が行えるかどうかの重要な要因と
なる。このため、演算手段では前記の各手段からの入力
信号を第1の発明のパターン分類装置において最も効率
の良い学習が実行できるように特徴量を抽出したり、デ
ータの正規化により信号値の最大最小の振幅を合わせた
りするための演算を実行する。
【0082】なお、センサ手段の具体的な例としては、
気温、湿度、輻射温度、可視光、赤外光、風量、風向、
音、時刻、カレンダーの検出手段が含まれる。
【0083】図17(A)に環境認識装置の基本構成の
ブロック図を示す。図17(A)において171はセン
サ手段であり、172はセンサ手段の出力値の記憶手段
であり、173は使用者の装置の内部パラメータを設定
するための設定手段であり、174は使用者の意思を入
力するための操作手段であり、175は運転時間検出手
段であり、176は前記の各種手段からの情報を加工す
る演算手段であり、177は学習手段を示す。178は
使用者の意志、感覚や制御対象の機器への評価指標を推
測する推測手段である。
【0084】以上の構成における推測手段178と学習
手段177の基本的な役割を示すと、推測手段178は
事前に推定される標準的な使用者の操作方法や感覚また
は装置の評価指標を推測する手段であり、学習手段17
7は、使用者毎に異なる操作方法、意志や感覚の違い、
装置の評価指標の偏差を、装置の設置現場や使用者の使
用環境において学習する事によって補正する手段であ
る。
【0085】以上の構成における動作の流れを以下に示
す。センサ手段171、センサの出力値の記憶手段17
2、使用者が設定する装置の内部パラメータ等の設定手
段173および運転時間検出手段175からの出力17
11、1721、1731、1751は前述した演算を
実行する演算手段176に入力される。演算手段176
では入力信号の正規化や特徴量の抽出が行われ、出力信
号1761、1762として推測手段178と学習手段
177に入力される。学習手段177は出力信号176
2、推測手段178からの出力信号1783を入力と
し、使用者の意志を入力する操作手段174からの意志
表示値1741を教師信号として学習を行う。学習は、
教師信号1741が入力された時に逐次実行される。教
師信号が無い場合に入力信号1762が入力されると、
出力信号1783と入力信号1762に基づいて学習結
果1784を出力する。学習結果1784は推測手段1
78に入力され、入力信号1761とともに推測手段1
78で使用者の意志や感覚、装置の評価指標等を推測し
て信号179として出力する。
【0086】なお、学習手段176は演算手段からの出
力信号のうち少なくても1つ以上を入力信号とし、17
4の操作手段からの信号を教師信号として、教師信号が
出力される度に逐次学習することを目的としたもので、
第1の発明であるパターン分類装置を用いることにより
効率の良い学習が実行できる。しかし、各種のパターン
分類装置、例えばLVQやRCE等のパターン分類型の
ニューラルネットワークや統計処理による識別方法を用
いることも可能である。推測手段178は多数の入力か
ら使用者の意志や制御対象の機器への評価指標値179
を推測するためにニューラルネットワークや統計処理を
用いる方法がある。また、学習手段177の出力は推測
手段178に入力され、推測手段178ではその他の入
力情報を合わせて使用者の意志や制御対象の機器への評
価指標179が推測されるが、学習手段177と推測手
段178の間は相互に情報を交換しながら推測値を求め
る場合もある。
【0087】図17(B)に推測手段177と学習手段
178との間の相互情報の流れの例を示す。図17
(B)の推測手段178の内部には、前推測部1781
と後推測部1782により構成される。入力信号176
1より前推測部にて使用者の感覚や装置の評価指標17
83が推測される。推測値1783をAとすると、推測
値1783は後推測部1782と学習手段177に入力
される。学習手段177では、以前の学習結果に基づい
て入力信号1762と推測値1783から出力信号17
84が生成される。出力信号1784の値をBとする。
後推測部1782では、推測値1783と出力信号17
84に基づいて推測結果179が出力される。推測結果
は、上記の例ではF(A,B)やA+α・Bとなる。F
(A,B)はA、Bにより値が決定される線形や非線形関
数で、αは推測値1783と出力信号1784に基づい
て決定される。
【0088】なお、上述したように逐次処理で推測結果
179を求める方法以外に、推測手段と学習手段で繰り
返しやり取りして、推測値の安定した状態を求めたりす
る連想記憶処理も用いる事ができる。 (実施例6)次に、第2の発明の環境認識装置を用いた
具体的な実施例として空調機を示す。
【0089】以下、本発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図18は本発明の一実施例における空
調機の概略ブロック図である。図18において、181
はセンサ手段であり、1811はセンサ信号であり、1
82はセンサ信号を記憶する記憶手段であり、1821
は記憶されたセンサ値であり、183はリモコンまたは
操作パネル等の使用者が装置の内部パラメータ、例えば
設定温度等を設定する設定手段であり、1831は操作
手段183において使用者が入力設定した温度や体感等
の信号値であり、1832は設定手段183によって空
調機188の運転が開始された時間を示す運転開始時間
信号であり、184は操作手段183によって空調機1
88の運転が開始されてから現在までの時間を検出する
運転時間検出手段であり、1841は運転時間経過信号
であり、185は操作内容推測手段であり、1851は
操作内容推測値であり、1852は操作内容推測手段1
85から出力された参照情報値で重み付けされた操作内
容推測値であり、186は学習手段、1861は学習手
段186で得られた参照情報値であり、187は操作内
容作推測値1852により空調機188を制御するため
の制御信号を生成する制御信号生成手段であり、187
1は制御信号、188は空調機である。使用者の意志を
入力とする操作手段189は学習手段186に教師信号
を出力する。以上の構成における操作内容推測手段18
5と学習手段186の基本的な役割を示すと、操作内容
推測手段185は事前に推定される標準的な使用者の操
作方法を推測する手段であり、使用者により異なる操作
方法、意志や感覚の違いを学習手段186により、装置
の設置現場において学習して、その偏差を補正するもの
である。操作内容推測手段185は入力信号に対する処
理の方法が明示的にできる場合はルールやアルゴリズム
で構成できるが、入力信号に対する処理の方法が使用者
の意志や感覚を扱う場合には複雑になりルールやアルゴ
リズムにて構成できないことがある。この場合は、操作
内容推測手段185を多次元情報処理手法としてニュー
ラルネットワークを導入し、学習を行った状態のニュー
ラルネットワークを推測手段として用いる。センサ手段
181、記憶手段182、設定手段183、運転時間検
出手段184、操作手段189、操作内容推測手段18
5、学習手段186によって構成される部分が前述した
環境認識装置の構成である。センサ手段181、記憶手
段182、設定手段183および運転時間検出手段18
4からの出力信号(1811、1821、1831、1
841)は学習手段の装置の構成により前記環境認識装
置に示した演算手段を挿入するか、または学習手段のな
かで学習が効率良く実行できるように実行できる。本実
施例では、後述するように学習手段186の詳細説明図
15のなかの入力信号正規化部が演算手段になる。
【0090】なお、センサ手段の具体的な例としては、
気温、湿度、輻射温度、可視光、赤外光、風量、風向、
音、時刻、カレンダーの検出手段が含まれる。
【0091】以上のような構成において、以下その動作
について説明する。多数のセンサ手段181、例えば外
気温センサ、吸い込み温度(室温)センサ、湿度センサ
等は空調機188内に設けられている。センサ手段18
1からセンサ信号1811が出力されると、その内容で
ある室外温度、吸い込み温度、湿度などが、操作内容推
測手段185および記憶手段182へ出力される。記憶
手段182は、入力されたセンサ信号1811について
過去N秒間(Nは正の実数)の履歴を記憶するととも
に、記憶されたセンサの前の状態、例えば室内温度のN
秒間隔の傾斜センサ値1821を出力する。一方、設定
手段183からは、使用者が入力設定した温度、風量、
風向、暑い、寒い等の体感を表わす信号値1831およ
び空調機188の運転開始時間信号1832が運転時間
検出手段184へ向けて出力される。運転時間検出手段
184では、空調機188の運転開始から現在までの時
間t1を次式のように計算し、運転時間経過信号184
1を操作内容推測手段185へ出力する。
【0092】 t1 = tn − t0 ・・・(1) tn:現在時刻 t0:運転開始時刻 なお、運転時間検出手段184が、月、日、時間につい
ての信号を出力するカレンダー機能を備えている場合に
は、運転時間経過信号1841とともに、これらカレン
ダー情報についての信号が操作内容推測手段185へ出
力される。
【0093】各手段181、182、183、184か
ら出力された信号1811、1821、1831、18
32、1841を入力された操作内容推測手段185
は、事前に学習が済んだニューラルネットを用いて操作
手段183の操作内容を推測して、その結果の操作内容
推測値1851を学習手段16へ向けて出力する。各手
段からの信号1811、1821、1831、183
2、1841は直接入力する場合もあるが、前記環境認
識装置にて示した様に、信号値が0から1までになるよ
うにの正規化したり、学習や推測する場合に効率よく行
えるように特徴量を算出したりする演算を行う場合があ
る。本例では、図12に示す入力信号正規化部にあた
る。
【0094】操作内容推測値1851は、「温度を1度
上げる」、「風量を1段強くする」などである。操作内
容推測手段185から出力された操作内容推測値185
1は、学習手段186からの参照情報値1861により
重み付けされた操作内容推測値1852として制御信号
生成手段187に入力され、ここで制御信号1871を
生成して空調機188を制御する。
【0095】一方、各手段181、182、183、1
84からの出力信号1811、1821、1831、1
832、1841は学習手段186にも入力される。学
習手段186は人間の意志を入力する操作手段189か
らの人の意志を定量化した出力信号1891、例えば暑
い時は0、寒い時は1を教師信号として、操作内容推測
手段185が出力した操作内容推測値1851が正しい
か否かをニューラルネットを用いて学習する。学習は教
師信号に基づいて逐次実行される。学習が実行される度
に、ニューラルネットの参照情報値1861を操作内容
推測手段185に出力し、操作内容推測手段185は参
照情報値1861を用いて操作内容推測値1851を更
新し、学習された操作内容推測値1852として制御信
号生成手段187へ出力する。この内容の更新は逐次実
行される場合と、数10回とか数100回とかの学習が
行われた後に、実行することも可能である。
【0096】次に、図19を参照して操作内容推測手段
185の詳細について説明する。図19はニューラルネ
ットの構成を示しており、本発明におけるニューラルネ
ットは、パターン分類型の各種のモデルが使えるが、本
実施例では、LVQ(Learning Vector Quantum :参考
文献、T.Kohonen,"Self-Organization and Associative
Memory",2nd,Springer-Verlag,1988 )を例に示す。図
19において、191は入力信号正規化部であり、19
2は参照情報部であり、人間の意思に合わせた「暑
い」、「寒い」、「満足」の3個のカテゴリ(事象)と
それぞれについてm個の参照情報を有する。193は距
離算出部であり、194はカテゴリ算出部である。
【0097】以上のような構成において、以下その動作
について説明する。入力信号1910は、入力信号正規
化部191において正規化される。すなわち、全ての入
力信号x1は、次式のように処理される。
【0098】 Sx1=(xmax −x1)/(xmax −xmin )・・(2) Sx1:正規化された信号値 xmax :入力信号がとる最大値 xmin :入力信号がとる最小値 入力信号1910は、外気温、吸い込み温度、吸い込み
温度の傾斜(N秒前の吸い込み温度)、風量、設定温
度、時間、暑い、寒い等である。入力信号正規化部19
1により正規化された信号は、入力ベクトル1911と
して距離算出部193に出力される。距離算出部193
では、入力ベクトルと参照情報部192の各カテゴリ
「暑い」、「寒い」、「満足」における参照情報との距
離を算出する。例えば、「暑い」カテゴリの参照情報と
の距離(dAj )は、次式(3)から求められ、次いで
参照情報部192のディレクトリ1921を参照し、カ
テゴリ数3と各カテゴリの参照情報数を算出する。な
お、参照情報部192のディレクトリ1921の内容を
図20に示す。
【0099】 dAj = Σ(xi − Raji)2 ・・・(3) dAj :j番目の参照情報との距離 xi :i番目の入力ベクトル値 Raji:j番目の参照情報のi番目のベクトル値 次に、各カテゴリに対し参照情報と入力ベクトルとの距
離を算出し、さらに全てのカテゴリに対しても同様の処
理を行なって距離を算出する。距離算出部193で求め
る距離の総数dnum は、次式(4)のようになる。
【0100】 dnum = m1+m2+m3 ・・・(4) m1:「暑い」カテゴリのリファレンス総数 m2:「寒い」カテゴリのリファレンス総数 m3:「満足」カテゴリのリファレンス総数 次に、距離算出部193で求めた距離の総数dnum はカ
テゴリ算出部194に出力される。カテゴリ算出部19
4では、dnum 個の距離で最も短い距離dminを算出
し、さらに該当参照情報が属するカテゴリを算出する。
なお、最短距離を出力する一般的なアルゴリズムを図2
1に示す。入力ベクトルと最短距離にある参照情報が属
するカテゴリを算出したカテゴリ算出部1824の出力
は、図18の操作内容推測手段1815の出力となる。
たとえば、「寒い」カテゴリに対して「設定温度を1度
上げる」とか、「暑い」カテゴリに対して「設定温度を
1度下げる」とか、「満足」カテゴリに対して「設定温
度を変更しない」などと対応させる。
【0101】なお、操作内容推測手段185は推測内容
が簡単な場合はルールやアルゴリズムによる明示的な方
法も可能である。
【0102】次に、図22を用いて学習手段1816の
詳細について説明する。図22において、221は入力
信号正規化部であり、図19の入力信号正規化部191
と共通の入力信号を正規化し、入力ベクトルに変換す
る。222も図19と共通の参照情報部である。223
は参照情報検索部、224は参照情報生成部、225は
参照情報学習部である。
【0103】以上のような構成において、以下その動作
について説明する。入力信号正規化部221で正規化さ
れた入力信号は、入力ベクトルとして参照情報検索部2
23に入力される。さらに入力ベクトルの正しいカテゴ
リ(教師データTC)も同時に参照情報検索部223に
入力される。参照情報検索部223では、参照情報部2
22のディレクトリを参照し、入力ベクトルの正しいカ
テゴリTCが例えば「暑い」カテゴリの場合、「暑い」
カテゴリの参照情報数が以下のような関係にある時、次
のような処理を行なう。
【0104】ARNUM < ARNUMmax ならば、参照
情報生成部224の処理を行なう。 ARNUM ≧ ARNUMmax ならば、参照情報学習部2
25の処理を行なう。
【0105】ARNUM :「暑い」カテゴリのリファレン
ス数 ARNUMmax:「暑い」カテゴリのリファレンス最大数 参照情報生成部224では、入力ベクトルを正しいカテ
ゴリTCの参照情報として生成する。ここでは、「暑
い」カテゴリの参照情報を生成し、ARNUM を1増や
す。
【0106】参照情報学習部225では、操作手段18
3の出力値と入力ベクトルの正しいカテゴリを比較し、
一致している場合は、一番距離の短い参照情報を近づけ
る。また、操作手段183の出力値と入力ベクトルの正
しいカテゴリが一致していない場合は、一番距離の短い
参照情報を遠ざける。すなわち、 OC = TC ならば RV = RV + α(RV − Sx) OC ≠ TC ならば RV = RV − α(RV − Sx) RV:入力ベクトルと一番距離の短い参照情報 OC:出力カテゴリ(RVのカテゴリ) TC:入力ベクトルの正しいカテゴリ Sx:入力ベクトル α :学習レート 従って、参照情報学習部225では、参照情報数が参照
情報の最大値を超えるまでは、入力ベクトルを入力ベク
トルの正しいカテゴリの参照情報として生成する。ま
た、最大値を超えてからは、出力カテゴリと入力カテゴ
リが一致した場合は、参照情報を入力ベクトルの方向へ
少し近づけ、一致しない場合は、参照情報を入力ベクト
ルから少し遠ざける。近づけたり、遠ざけたりする距離
はαで設定する。
【0107】以上のように、上記実施例によれば、ニュ
ーラルネットを用いることにより、センサ群からの入力
と出力を関係づけるルールを必要とせず、使用者の操作
内容を学習し、操作の先取り予測を行なうことにより、
例えば室内外の温度が何度で設定温度が何度の場合、運
転開始から何分後にはどのような条件に設定するかを、
部屋の環境や個人の好みにあわせて自動的に設定するこ
とができ、使用者をリモコン設定等の煩わしさから解放
することができる。
【0108】また、上記実施例において、第1の発明の
パターン分類装置を用いた空調機器では、センサ群から
の入力と出力を関係づけるルールを必要とせず、使用者
の操作内容を学習し、操作の先取り予測を行なうことに
より、例えば室内外の温度が何度で設定温度が何度の場
合、運転開始から何分後にはどのような条件に設定する
かを、部屋の環境や個人の好みにあわせて自動的に設定
することができ、使用者をリモコン設定等の煩わしさか
ら解放することができる。
【0109】なお、学習手段186と操作内容推測手段
185の間は相互に情報を交換しながら推測値を求める
場合もある。この相互の情報のやり取りも逐次処理で推
測結果求める方法以外に、推測手段と学習手段で繰り返
しやり取りして、推測値の安定した状態を求めたりする
連想記憶処理等の方法もある。
【0110】次に、第2の発明における環境認識装置の
具現化としてもう一つの空調機の制御例をしめす。この
空調制御では、空調における快適度に基づく空調制御を
示す。前記の空調機器の実施例では使用者の操作内容を
推測手段で推測を行っていた。これに対して、推測手段
で推測する値が空調における使用者の快適度評価指標の
場合を示す。
【0111】空調における快適度評価指標として一般的
に用いられる予測平均投票数PMV(Predicted Mean
Vote)(以下PMVという)を用いる方法がある。PM
Vは、快適性を左右する要素として、温度、湿度、気流
速、輻射温度(周囲壁体)、代謝量、着衣状態の6要素
の組み合わせを変化させた環境試験室で、被験者から、
試験室での寒暑についての投票を受け、その結果を基に
定量化したものである。すなわち、人間の状態(代謝や
着衣の状況)と室内の環境(温度、湿度、機流速、周囲
壁体輻射)によって、計算したPMVの値は、 −3 : 寒い −2 : 涼しい −1 : やや涼しい 0 : なんともない +1 : やや暖かい +2 : 暖かい +3 : 暑い と評価できる。
【0112】次にPMVを求める快適方程式について説
明する。快適方程式は PMV=(0.303eー0.036M+0.028) ×[(M-W)-3.05・10-3{5733 -6.99(M-W)-Pa} −0.42{(M-W)-58.15} -1.17・10ー5M(5867-pa) -0.0014M(34-ta)ー3.96・10ー8Mfc1{(tcl+273)4 -(tr+273)4}ーfclhc(tcl-ta)] tcl =35.7-0.028(M-w) -−0.155Icl[3.96・10-8fcl{(tcl+273)4 -(tr+273)4}+fclhcl(tcl-ta)] hcl = 2.38(tcl-ta)0.25 for 2.38(tcl-ta)0.25 > 12.1√var = 12.1√var for 2.38(tcl-ta)0.25 < 12.1√var fcl = 1.00+0.2Icl for Icl < 0.5clo 1.05+0.1Icl for Icl > 0.5clo M : 代謝量 W/m2 W : 外部仕事 W/m2 pa : 水蒸気圧 Pa ta : 空気温度 ℃ fcl: 衣服野面積因子 tcl: 衣服野表面温度 ℃ tr : 平均輻射温度 ℃ hc : 対流熱伝達率 W/m2℃ Icl: 衣服野熱抵抗 clo var: 相対風速 m/s で表され、各センサからの入力データの値を上記の快適
方程式に代入し、快適度(PMV)を算出する。空調環
境においては、室温、輻射温度、湿度、気流速について
はセンサにより直接測定したり、輻射温度、湿度、およ
び気流速については複数のセンサや空調機器の制御情報
に基づいて間接的に求める方法がある。例えば、空調機
器においてセンシング可能な情報、外気温、室温、使用
者の設定温度や風量の情報から室内の輻射温度をニュー
ラルネットワークを用いて事前に学習し、その学習した
状態のニュールネットワークを推測手段として用いる方
法がある。本実施例では、空調機器のセンサ手段の情報
から間接的に輻射温度を求める手段を前述した環境認識
装置では演算手段にあたり、PMVを推測または算出す
る手段が推測手段にあたるが、空調機器のセンサ手段の
情報から間接的に輻射温度を求める手段とPMVを推測
または算出する手段を併せて推測手段とする場合があ
る。この他に以下に示す学習手段および使用者の意思を
入力する操作手段により前述した環境認識装置が構成さ
れている。
【0113】ところが、着衣量や代謝量については、そ
の状態を直接的にセンシングする技術が少ない。そこ
で、外気温度等により決定される固定値を用いられる。
そこで、着衣量、代謝量を、使用者の意思表示に基づい
て変化させる方法が挙げられる。本実施例では着衣量や
代謝量を使用者の意思表示に合わせて学習する方法を示
す。この学習には、第1の発明の発明手段を用いてい
る。具体的な学習方法としては、着衣量を使用者の意思
に合わせて学習する方法を示す。外気温度がT度の場
合、着衣量をAclo値とした場合、使用者の意思表示
が、「暑い」、「寒い」の2種類により行われるとする
と、「暑い」場合は、(A−α)clo値として着衣量を
少なくし、「寒い」場合は、(A+α)clo値として着
衣量を増やす方法で学習する。学習手段では、前述した
ように室内外の環境情報、運転時間、使用者の設定条
件、着衣量を入力として、使用者の申告を教師信号とし
た学習を第1の発明のパターン分類装置を用いた学習手
段により行う。変更された着衣量は空調機器の内部に保
存され、継続して使用者の申告がある場合は現状の着衣
量として使用される。
【0114】使用者の意思が2種類以上ある場合は、α
の値は使用者の意思の数に合わせて変更量を変える。ま
た、学習する内容は着衣量の変更量だけでなく代謝量の
場合も可能であるし、着衣量、代謝量の両方を組み合わ
せる方法もある。この変更された着衣量や代謝量を用い
て前述したニューラルネットワークを用いて推測手段に
おいてPMVの算出を行い、空調制御手段に伝達され
る。空調制御手段ではPMVの値に基づいて室温や風量
の制御を行う。推測手段はニューラルネットワーク以外
にもルールやアルゴリズムにより明示的に構成すること
もできる。また、学習手段は第1の発明のパターン分類
装置以外にも実施例6に示したLVQやその他のパター
ン分類型のニューラルネットワークモデルやルール、ア
ルゴリズムによる方法がある。
【0115】
【発明の効果】第1の発明は、上記の実施例からも明ら
かなように、分類機が分類判定のためのしきい値を固定
にした分類を行うので、学習機構が簡単で、処理および
記憶容量が少なくて済むし、分類部の生成、強化、弱
化、消滅させながら学習を行うことができ、学習する環
境の変化にも効率良く、その傾向を模倣することがで
き、学習する環境の変化にも良く対応することできると
ともに、追加学習ができる。また、係数の調整によっ
て、ニューロンの位置を変更する事が可能なため、より
少ない記憶容量で学習ができ、入力パターンの経時変化
にも優れた追随性を持つことができる。
【0116】次に、第2の発明は、適応制御ができる学
習手段にパターン分類装置を組み込み、人間の意思を適
応的に学習する手段を持つ環境認識装置が構成できる。
【0117】また、第3の発明の環境認識装置を利用し
た空調機では、上記構成により、センサ手段および記憶
手段からの出力値である室内外の環境条件と使用者の入
力した設定温度値および空調機器の運転時間から使用者
の操作内容を推測するとともに、各手段から得られた結
果をもとに操作内容を学習することにより、部屋の環境
や個人の好みにあった空調運転を自動的にかつ容易に行
なうことができる。パターン分類装置に、第1の発明の
パターン分類装置を用いることにより、少数の学習デー
タでも効率良く学習できる。また、学習する環境の変化
にも良く対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるパターン分類装
置の構成図
【図2】同実施例における分類部の構成図
【図3】同実施例における選択出力部の構成図
【図4】同実施例における調整部の構成図
【図5】同実施例における正誤処理手段の構成図
【図6】同実施例における生成処理手段の構成図
【図7】同実施例におけるパターン分類装置の制御の流
れ図
【図8】本発明の第2の実施例におけるパターン分類装
置の構成図
【図9】同実施例における最近傍探索部の構成図
【図10】本発明の第3の実施例におけるパターン分類
装置の選択出力部の構成図
【図11】本発明の第4の実施例におけるパターン分類
装置の構成図
【図12】同実施例における全体動作を示すフローチャ
ート
【図13】同実施例における分類判定1の動作を示すフ
ローチャート
【図14】同実施例における分類判定2の動作を示すフ
ローチャート
【図15】同実施例における学習処理の動作を示すフロ
ーチャート
【図16】同実施例における第1層のユニットの構成を
示す概略ブロック図
【図17】(A) 本発明の第5の実施例における環境
認識装置の基本構成を示す概略ブロック図(B) 同実
施例における推測手段と学習手段の流れを示す概念図
【図18】本発明の第6の実施例における空調機の概略
ブロック図
【図19】同実施例における操作内容推測手段の概略ブ
ロック図
【図20】同実施例における参照情報部のディレクトリ
の内容を示す模式図
【図21】同実施例における最短距離を出力するアルゴ
リズム例を示すフローチャート
【図22】同実施例における学習手段の概略ブロック図
【図23】従来のパターン分類装置におけるRCEモデ
ルの動作を説明する模式図
【図24】従来のパターン分類装置におけるRCEモデ
ルの動作を説明する模式図
【図25】従来のパターン分類装置におけるRCEモデ
ルの動作を説明する模式図
【図26】従来のパターン分類装置におけるRCEモデ
ルの動作を説明する模式図
【図27】従来のパターン分類装置におけるRCEモデ
ルの動作を説明する模式図
【図28】従来の空気調和機の制御装置における推論制
御ソフトウェアの構成を示す概略ブロック図
【図29】同従来例における推論制御ソフトウェアの動
作を示す概略ブロック図
【符号の説明】
11ー1〜L 分類部 12 選択出力部 13 調整部 A1〜L 分類部出力 Px 選択出力部出力 x ラベル信号 T 教師信号 S 入力信号 ADJ 調整信号 41 正誤判定手段 42 正誤処理手段 43 生成処理手段 44 切り替え手段 45 セレクタ手段 81ー1〜L 分類部 82 最近傍探索手段 83 出力切り替え部 101 集計手段 102 最大カテゴリ選択手段 171 センサ手段 172 センサの記憶手段 173 使用者の設定手段 174 使用者の意志操作手段 175 運転時間検出手段 176 演算手段 177 学習手段 178 推測手段 179 信号 181 センサ手段 182 記憶手段 183 設定手段 184 運転時間検出手段 185 操作内容推測手段 186 学習手段 187 制御信号生成手段 188 空気調和機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 武彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (72)発明者 ▲吉田▼ 邦夫 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (72)発明者 斉藤 美恵 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番 1号 松下技研株式会社内 (72)発明者 赤嶺 育雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 清水 真 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 藤原 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 横内 朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−173387(JP,A) 特開 昭61−131184(JP,A) 特開 平3−177742(JP,A) 特開 平3−48301(JP,A) 「ニューロコンピューティングの基礎 理論(社)日本工業技術振興会、ニュー ロコンピュータ研究部会編(海文堂p p.45−57、1990.12.10) 「長尾真著「パターン情報処理」コロ ナ社、S58.3.10、”4.9クラスタ リング”pp.113−120」

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個の入力信号Sと、内部に保持したN
    個の係数Wとに基づいてあらかじめ設定された手法によ
    って前記入力信号Sの評価値Vを求め、内部に保持した
    固定されたしきい値Rと評価値Vを比較し、その結果に
    基づく評価値信号として少なくともカウンタ記憶手段に
    保持される当該分類部の使用頻度を表すカウンタ信号C
    および、カテゴリ記憶手段に保持される当該分類部のカ
    テゴリを表すカテゴリ信号Pを出力する複数の分類部
    と、前記複数の分類部からのカウンタ信号Cの大きさに
    よって一つのカテゴリ信号である選択出力部出力Pxを
    出力する選択出力部と、少なくとも前記選択出力部から
    の選択出力部出力Pxと、入力信号Sを分類する目標カ
    テゴリを示す教師信号Tに基づいて、前記カウンタ信号
    C及び前記係数Wの分類部の内部パラメータを修正する
    調整部からなるパターン分類装置。
  2. 【請求項2】 分類部は、N個の係数Wを記憶する係数
    記憶手段と、入力信号Sを受けて、前記係数記憶手段よ
    り係数Wを読みだして、入力信号Sと係数Wの距離Dを
    計算する距離計算手段を有する事を特徴とする請求項1
    記載のパターン分類装置。
  3. 【請求項3】 分類部は、N個の係数Wを記憶する係数
    記憶手段と、入力信号Sを受けて、前記係数記憶手段よ
    り係数Wを読みだして、入力信号Sと係数Wの距離Dを
    計算する距離計算手段と、距離計算手段からの距離信号
    Dを固定のしきい値Rと比較する比較手段と、比較手段
    からの出力に従ってカテゴリ記憶手段からカテゴリ信号
    を読みだして出力するカテゴリ出力手段と、比較手段か
    らの出力に従ってカウンタ記憶手段からカウンタ信号C
    を読み出して出力するカウンタ出力手段を有する分類部
    である事を特徴とする請求項1に記載のパターン分類装
    置。
  4. 【請求項4】 N個の入力信号Sと、内部に保持したN
    個の係数Wとに基づいてあらかじめ設定された手法によ
    って前記入力信号Sの評価値Vを求め、内部に保持した
    固定されたしきい値Rと評価値Vを比較し、その結果に
    基づく評価値信号として少なくともカウンタ記憶手段に
    保持される当該分類部の使用頻度を表すカウンタ信号C
    および、カテゴリ記憶手段に保持される当該分類部のカ
    テゴリを 表すカテゴリ信号Pを出力する複数の分類部
    と、前記複数の分類部から分類部出力として入力された
    カテゴリ信号のうちで最も多く入力されたカテゴリを選
    択し、該当する選択出力部出力Pxを出力する選択出力
    部と、少なくとも前記選択出力部からの選択出力部出力
    Pxと、入力信号Sを分類する目標カテゴリを示す教師
    信号Tに基づいて、前記カウンタ信号C及び前記係数W
    の分類部の内部パラメータを修正する調整部からなる
    ターン分類装置。
  5. 【請求項5】 選択出力部は、分類部から評価信号とし
    て入力されたカウンタ信号Cの内、最大の値を持つもの
    を選択して該当するカテゴリ信号Pxを出力することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のパターン
    分類装置。
  6. 【請求項6】 選択出力部は、分類部から入力された分
    類部出力に基づいて選択を行った結果を、該当する分類
    部を表すラベル信号として出力する事を特徴とする請求
    1乃至3のいずれかに記載のパターン分類装置。
  7. 【請求項7】 調整部は、少なくとも選択出力部からの
    選択出力と、教師信号Tを受けて、選択出力の正誤を判
    定し、正誤信号TFとして出力する判定手段と、前記判
    定手段の判定結果を受けて、分類部の内部パラメータを
    修正する正誤処理手段と、生成処理手段とを有する事を
    特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のパターン
    分類装置。
  8. 【請求項8】 正誤処理手段は、少なくとも、正答時の
    カウンタ調整量DC1を保持する正答時カウンタ信号調
    整量記憶回路と、誤答時のカウンタ調整量DC2を保持
    する誤答時カウンタ信号調整量記憶回路と、正誤信号T
    Fを受けて、正誤信号TFによって正答時カウンタ信号
    調整量か誤答時カウンタ信号調整量のいずれかを読み出
    して出力するカウンタ信号調整量切り替え回路と、カウ
    ンタ信号調整量DCと、修正すべき分類部のカウンタ信
    号Cを受けて、修正されたカウンタ信号C’を出力する
    カウンタ信号調整回路を有する正誤処理手段である事を
    特徴とする請求項に記載のパターン分類装置。
  9. 【請求項9】 正誤処理手段は、少なくとも、正答時の
    係数調整量DW1を保持する正答時係数調整量記憶回路
    と、誤答時の係数調整量DW2を保持する誤答時係数調
    整量記憶回路と、正誤信号TFを受けて、正誤信号TF
    によって正答時係数調整量か誤答時係数調整量のいずれ
    かを読み出して出力する係数調整量切り替え回路と、係
    数調整量DWと、修正すべき分類部の係数Wを受けて、
    修正された係数W’を出力する係数調整回路を有する正
    誤処理手段である事を特徴とする請求項7または8に記
    載のパターン分類装置。
  10. 【請求項10】 生成処理手段は、カウンタ信号Cの下
    限値Cleastを保持する下限値記憶手段と、正誤信号T
    Fと、下限値Cleastを受けて、分類部内部のカウンタ
    信号Cを読み出して下限値以下のカウンタ信号Cを持つ
    分類部のラベル信号xを出力する選択回路と、正誤信号
    TFおよび教師信号Tおよび入力信号Sを受けて、カウ
    ンタ信号Cの初期値Cstartを保持する初期値記憶回路
    からCstartを読み出して出力し、入力信号Sをそのま
    ま係数Wとして、教師信号Tをそのままカテゴリ値Pと
    して出力する生成処理手段である事を特徴とする請求項
    7乃至9のいずれかに記載のパターン分類装置。
  11. 【請求項11】 調整部は、判定手段の出力である正誤
    信号TFを受けて、正誤信号TFの内容に基づいて、正
    誤処理手段と生成処理手段のいずれかまたは両方に正誤
    信号TFを出力する切り替え手段を有する調整部である
    事を特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のパ
    ターン分類装置。
  12. 【請求項12】 分類部は、カウンタ信号Cが下限値C
    least以下であるときは入力を受け付けない不活性化手
    段を有する事を特徴とする請求項1乃至11のいずれか
    に記載のパターン分類装置。
  13. 【請求項13】 分類部は、初期状態として、カウンタ
    信号Cがすべての分類部において下限値Cleastdである
    事を特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のパ
    ターン分類装置。
  14. 【請求項14】 分類部は、評価値信号として少なくと
    も距離信号Dを出力する分類部である事を特徴とする請
    求項1乃至13のいずれかに記載のパターン分類装置。
  15. 【請求項15】 選択出力部は、分類部から距離信号D
    を受けて、距離が最小のものを選択して該当するカテゴ
    リ信号Pxを出力する最近傍探索部を有する選択出力部
    である事を特徴とする請求項14に記載のパターン分類
    装置。
  16. 【請求項16】 環境条件を取り込む複数のセンサ手段
    と、前記センサ手段の前状態を保持する記憶手段と、使
    用者が操作して装置の内部パラメータを設定する設定手
    段と、運転時間を示す時間を検出する運転時間検出手段
    と、前記の手段のうち少なくても1つ以上を入力信号と
    して使用者の意志または装置の評価指標に関する情報を
    推測する推測手段と、使用者が意志または装置の評価指
    標に関する情報を入力する操作手段と、前記センサ手
    段、記憶手段、設定手段、運転時間検出手段および演算
    手段の出力のうち少なくても1つ以上を入力とし、前記
    操作手段からの出力信号を教師信号として、入力と使用
    者の意志または装置の評価指標に関する情報の関係
    する学習手段として請求項1乃至15のいずれかに記
    載のパターン分類装置とを備えたことを特徴とする環境
    認識装置。
  17. 【請求項17】 環境条件を取り込む複数のセンサ手段
    と、前記センサ手段の前状態を保持する記憶手段と、使
    用者が操作して装置の内部パラメータを設定する設定手
    段と、運転時間を示す時間を検出する運転時間検出手段
    と、前記それぞれの手段からの信号の特徴を示す1つ以
    上の信号を算出する演算を行う演算手段と、前記の手段
    のうち少なくても1つ以上を入力信号として使用者の意
    志または装置の評価指標に関する情報を推測する推測手
    段と、使用者が意志または装置の評価指標に関する情報
    を入力する操作手段と、前記センサ手段、記憶手段、設
    定手段、運転時間検出手段および演算手段の出力のうち
    少なくても1つ以上を入力とし、前記操作手段からの出
    力信号を教師信号として、入力と使用者の意志または装
    置の評価指標に関する情報の関係を学習する学習手段と
    して請求項1乃至15のいずれかに記載のパターン分類
    装置とを備えたことを特徴とする環境認識装置。
  18. 【請求項18】 推測手段にニューラルネットワークを
    用いた事を特徴とする請求項16または17のいずれか
    に記載の環境認識装置。
  19. 【請求項19】 学習手段で学習する情報が、少なくと
    も使用者の意思、使用者の活動量、使用者の代謝量、使
    用者の着衣量のいずれかの情報を含む事を特徴とする請
    求項16乃至18のいずれかに記載の環境認識装置。
  20. 【請求項20】 推測手段で推測する情報が、少なくと
    も使用者の意思、使用者の感覚、使用者の活動量、使用
    者の代謝量、使用者の着衣量のいずれかの情報を含む事
    を特徴とする請求項16乃至19のいずれかに記載の環
    境認識装置。
  21. 【請求項21】 使用者の意思を入力する操作手段が、
    学習に際し使用者の感覚のうち相反する少なくても2種
    類以上の分類で意思表示することを含む請求項16乃至
    20のいずれかに記載の環境認識装置。
  22. 【請求項22】 使用者の意思を入力する操作手段が、
    学習に際し使用者が環境における体感を少なくても暑い
    または寒いの2種類以上の分類で意思表示することを含
    む請求項16乃至21のいずれかに記載の環境認識装
    置。
  23. 【請求項23】 使用者の意思を入力する操作手段が、
    例えば使用者の希望する室温などの数値で意思表示する
    事を特徴とする請求項17乃至23のいずれかに記載の
    環境認識装置。
  24. 【請求項24】 複数のセンサ手段として、少なくとも
    気温、湿度、輻射温度、風量、風向、可視光、赤外光、
    音、時刻、カレンダのいずれかを取り込むセンサを備え
    た事を特徴とする請求項16乃至23のいずれかに記載
    の環境認識装置。
  25. 【請求項25】 少なくとも快適度を出力する事を特徴
    とする請求項16乃至24のいずれかに記載の環境認識
    装置。
  26. 【請求項26】 機器の制御状況を表す信号として少な
    くとも運転開始からの相対的な時間を用いる事を特徴と
    する請求項25に記載の環境認識装置。
  27. 【請求項27】 請求項16乃至26のいずれかに記載
    の環境認識装置と、前記環境認識装置からの出力を用い
    て機器を制御する制御手段を備えた事を特徴とする空調
    機。
  28. 【請求項28】 環境認識装置の複数のセンサ手段とし
    て、少なくとも空調器の風量、能力、風向のいずれかを
    取り込むセンサを備えた事を特徴とする請求項27記載
    の空調機。
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「ニューロコンピューティングの基礎理論(社)日本工業技術振興会、ニューロコンピュータ研究部会編(海文堂pp.45−57、1990.12.10)
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