JP2893964B2 - 回転電機付ターボチャージャの制御装置 - Google Patents

回転電機付ターボチャージャの制御装置

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JP2893964B2 JP41585090A JP41585090A JP2893964B2 JP 2893964 B2 JP2893964 B2 JP 2893964B2 JP 41585090 A JP41585090 A JP 41585090A JP 41585090 A JP41585090 A JP 41585090A JP 2893964 B2 JP2893964 B2 JP 2893964B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はターボチャージャの回転
軸に回転電機を取付け、エンジンの運転状況や走行場所
の気圧に応じて回転電機による過給気の助勢作動を制御
する回転電機付ターボチャージャの制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】エンジンの排気エネルギーによりタービ
ンを回転させ、該タービントルクによってコンプレッサ
を駆動して、エンジンに過給気を圧送するターボチャー
ジャが広く使用されており、この種のターボチャージャ
の回転軸に回転電機を取付け、エンジンの運転状態に応
じて電動駆動または発電作動させる提案が種々なされて
いる。 【0003】このような回転電機付ターボチャージャの
制御装置として、エンジン回転数と、アクセルペダル踏
込量と、吸気のブースト圧などに基づき、エンジンの運
転状態に適応して回転電機を制御しようとする提案が本
出願人による出願として特開平1−100318号公報
に示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述の公開公報に示さ
れた提案ではエンジン回転数とアクセルペダル踏込量と
から得られる目標ブースト圧と、実際のブースト圧との
差圧に基づいてエンジンの運転状態を判断し、例えば加
速の場合は該差圧分に対応して電力を回転電機に投入
し、過給作動を助勢することによりエンジンを適切な運
転状態に制御している。 【0005】この場合、上述の目標ブースト圧は予めエ
ンジンベンチ上にて測定されたブースト圧力により設定
されるが、この値は絶対圧による測定のため、気圧の低
い高所における走行では測定される圧力が低くなり、し
たがって必要以上に大きな電力を投入して回転電機を運
転するという不都合が生ずる。 【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は高所における走行においても適
切に回転電機を制御しようとする回転電機付ターボチャ
ージャの制御装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明によればターボチャージャに配置され電動
駆動により過給作動を助勢する回転電機と、エンジンの
回転数検出手段と、アクセルペダルの踏込量検出手段
と、エンジンへのブースト圧検出手段とを備え、これら
検出手段からの信号に基づきエンジン運転状態に応じて
回転電機を電動駆動する回転電機付ターボチャージャの
制御装置において、走行地の大気圧を検出する大気圧検
出手段と、該検出からの信号に応じ前記回転電機の電動
駆動による過給助勢作動を制御する制御手段とを備えた
回転電機付ターボチャージャの制御装置が提供される。 【0008】 【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 【0009】図1は本発明にかかる回転電機付ターボチ
ャージャの制御装置の一実施例を示す構成ブロック図で
ある。 【0010】図において、1はエンジンで吸気管11を
通じて吸入する空気と、燃料噴射装置2から供給される
燃料との燃焼エネルギーにより車輪15を駆動して車両
を走行させるもので、燃焼後の排気ガスは排気管12を
介し排出される。なお、13はクラッチ、14は変速機
であり、これらの動力伝達機構を介してエンジントルク
は車輪15に伝達される。 【0011】3はターボチャージャであり、排気管12
から排出される排気エネルギーにより回転されるタービ
ン31と、該タービントルクにより駆動されて空気を圧
縮するコンプレッサ32とを備えており、該コンプレッ
サ32からの圧気は過給気として吸気管11を介しエン
ジン1に圧送されるように構成されている。また、16
は吸気管11に配置されたブースト圧センサで、エンジ
ン1へのブースト圧検出手段となるもの、17はエンジ
ン回転センサでエンジン1の回転数検出手段となるも
の、22はアクセルセンサで、アクセルペダル21に取
付けられて踏込量検出手段となるものであり、これらの
センサからの検出信号は後述するコントローラにそれぞ
れ送出される。 【0012】4はターボチャージャ3の回転軸に配置さ
れた回転電機であり、例えばエンジン1の加速時や低回
転高負荷時には電力変換器41を介して供給されるバッ
テリ42からの電力により電動機として力行し、コンプ
レッサ32の過給作動を助勢してエンジン1のトルクを
増大させるもので、バッテリ42からの直流電力を所定
の交流電力に変換する機能を有する電力変換器41への
変換指令はコントローラ5から発令されるように構成さ
れている。 【0013】コントローラ5はマイクロコンピュータか
らなり、演算処理を行う中央制御装置、演算処理手順や
制御手順、加速時や低回転高負荷時などにおける目標ブ
ースト圧値マップなどを格納する各種メモリー、入/出
力回路などを備えており、前記の各種センサや走行地の
大気圧を検出する気圧センサ51などからの検出信号が
入力されると所定の演算処理が行われ、格納された制御
手順に基づいて電力変換器41などに制御指令が発令さ
れるものである。 【0014】図2は本実施例の作動の一例を示す処理フ
ロー図であり、同図を用いて本実施例の作動を説明す
る。 【0015】ステップ1にてエンジン回転センサ17か
らエンジン回転数NE 、アクセルセルセンサ22からア
クセル開度RP 、ブースト圧センサ16からブースト圧
力PB 、および大気圧センサ51から大気圧Pa をそれ
ぞれ読取る。ステップ2ではエンジジン回転数NE とア
クセル開度RP とによりエンジンの運転状態を検知し、
加速や低回転高負荷時では格納した目標ブースト圧値マ
ップから目標ブースト圧力PB ’を読出す。 【0016】そして、ステップ3では大気圧センサ51
からの大気圧Paと標準状態の気圧値とを比較して補正
値ΔΒを算出し、ステップ4にてはこの補正値ΔΒを用
いて目標ブースト圧力PB ’を補正して目標ブースト圧
力補正値PB ”を求め、その後の走行に際しては求めた
B”の値を目標値として加速時や低回転高負荷時など
で回転電機により過給作動を助勢させる制御を行うこと
になる。 【0017】なお、この処理フロー図における処理は所
定の時間毎に行って、常に走行する高地の気圧に基づく
補正値を用いて新しい目標ブースト圧力値に更新して制
御を行う。 【0018】以上、本発明を上述の実施例を用いて説明
したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であ
り、これらの変形を本発明の範囲から排除するものでは
ない。 【0019】 【発明の効果】上述のように本発明によれば、高地の走
行時には大気圧に基づく補正により制御マップからの目
標ブースト圧力を補正し、該補正による目標値となるよ
うに回転電機への電力を制御して過給圧を増大させるの
で、高所におけるエンジン運転に適切なブースト圧が供
給できて所望する出力が得られる効果があるとともに、
回転電機への供給電力が適切になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる回転電機付ターボチャージャの
制御装置の一実施例の構成ブロック図である。 【図2】本実施例の作動の一例を示す処理フロー図であ
る。 【符号の説明】 1…エンジン 3…ターボチャージャ 4…回転電機 5…コントローラ 16…ブースト圧センサ 17…ブースト圧センサ 22…アクセルセンサ 51…大気圧センサ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 ターボチャージャに配置され電動駆動により過給作動を
    助勢する回転電機と、エンジンの回転数検出手段と、ア
    クセルペダルの踏込量検出手段と、エンジンへのブース
    ト圧検出手段とを備え、これら検出手段からの信号に基
    づきエンジン運転状態に応じて回転電機を電動駆動する
    回転電機付ターボチャージャの制御装置において、走行
    地の大気圧を検出する大気圧検出手段と、該検出からの
    信号に応じ前記回転電機の電動駆動による過給助勢作動
    を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする回転電
    機付ターボチャージャの制御装置。
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