JP2885054B2 - 摂動法 - Google Patents

摂動法

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JP2885054B2
JP2885054B2 JP6034780A JP3478094A JP2885054B2 JP 2885054 B2 JP2885054 B2 JP 2885054B2 JP 6034780 A JP6034780 A JP 6034780A JP 3478094 A JP3478094 A JP 3478094A JP 2885054 B2 JP2885054 B2 JP 2885054B2
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/021Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance
    • G05B13/0215Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance using trial and error method, including "peak-holding"

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、摂動法に関し、特に高
周波帯で使用される線形増幅器用フィードフォワード型
歪補償回路の自動制御法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、線形増幅器用歪補償回路の制御法
として、たとえば「1961年4月、ジャーナル・オブ
・ヂ・アソシエーション・フォア・コンピューティング
・マシーンズ、第8巻、212頁−229頁(Jour
nal of the Association fo
r Computing Machines)」に記載
されている「ダイレクト・サーチ・ソリューション・オ
ブ・ニューメリカル・アンド・スタティスティカル・プ
ロブレムズ(”Direct Search”Solu
tion of Numerical and Sta
tistical Problems)」に示されるよ
うな摂動法が用いられている。この摂動法は、歪補償回
路の最適補償条件を高精度かつ自動的に探索、追従する
ことによって、増幅器の線形性を安定して維持すること
を目的として用いられている。
【0003】一般的に摂動法は任意の関数に対してその
最小値、もしくは最大値を与えるような点を探索するた
めの方法として用いられているが、以下では、摂動法が
関数の最小値を求める方法として用いられる場合につい
て説明する。摂動法は基本的に2つの処理から成り立っ
ていて、1つは現在の関数値未満の関数値を持つような
点を見つけるために行う探索移動で、もう1つは探索移
動によって求められた、関数の最小値が存在すると推定
される方向への状態移動である。
【0004】まず、探索移動の処理について説明する。
探索移動とは、現在の関数の最小値を与えているベクト
ルに規則的な変化を加え、そのときの関数値を求めると
いう処理を繰り返し、現在の関数値より小さい関数値を
与えるベクトルを求めるものである。
【0005】図9は、従来の探索移動を示すフローチャ
ートである。図9を参照して従来の探索移動の処理を説
明する。探索移動が行われる前には、現在の関数の最小
値を与えるベクトルの初期値がベクトルY1(以下、*
1と記述する)として与えられており、このときの関
数値はF(*Y1)である。この*Y1に変化を与える前
に、*Y1を別の変数*Y2として保存しておく(ステッ
プ961)(以下、(S961)と記述する)。座標成
分iを、i=1に設定する(S962)。*Y1に、適
当に設定されたステップサイズ分を加算して、これを新
たな*Y1とする(S963)。こうして変化させた*
1における関数値F(*Y1)を求め、F(*Y1)と
F(*Y2)との大きさを比較する(S964)。F
(*Y1)がF(*Y2)未満ならば、関数の新たな最小
値が得られたものとして、*Y2に*Y 1を代入して(S
968)処理を終了する(S971)。もしF(*
1)がF(*Y2)以上ならば、*Y1から前記のステ
ップサイズの2倍を減算し、すなわち、初期値の*Y1
からステップサイズ分を減算して、これを新たな*Y1
とする(S965)。こうして変化させた*Y1におけ
る関数値F(*Y1)を求め、F(*Y1)とF(*
2)との大きさを比較する(S966)。F(*Y1
がF(*Y2)未満ならば、*Y2に*Y1を代入して
(S968)処理を終了する(S971)。もしF(*
1)がF(*Y2)以上ならば、*Y1に前記のステッ
プサイズ分を加算して、これを新たな*Y1とする(S
967)。このときの*Y1は、この探索が行われる前
に与えられた*Y1と同じものになっている。以上の処
理を各座標成分i(i=1、2、……、n)について行
う(S969、S970)ことによって、現在の最小関
数値より小さい関数値を与えるような*Y2が求められ
る。
【0006】次に、状態移動の処理について説明する。
状態移動とは、単純な規則的処理によるよりも効果的か
つ正確に関数の最小値を見つけるために行う、推定的な
処理である。この状態移動は、探索移動によって求めら
れた最新の最小関数値を与えるベクトルと探索移動を行
う前に最小関数値を与えていたベクトルとを基に、さら
に小さい関数値を与えるようなベクトルが存在する方向
を推定し、その方向へ向かってベクトルを変化させると
いうものである。
【0007】図10は、従来の摂動法を示すフローチャ
ートである。図10を参照して、任意の関数の最小値を
与えるような点を推定するための処理を説明する。初め
に、任意の初期基準点*X1が与えられると、その基準
点における関数値F(*X1)が求められる(S104
1)。この*X1を基準に上記図9を用いて説明した探
索移動を行い、その結果得られた最小関数値を与えるベ
クトルを*X2とすると、このときの関数値F(*X2
が得られる(S1042)。
【0008】ここで、F(*X1)とF(*X2)とを比
較し(S1043)、F(*X2)がF(*X1)以上な
らば、すなわち現在の基準点ベクトルが与える関数値未
満の関数値を与える新たなベクトルが探索移動によって
得られないならば、探索移動が失敗したものと判断し
て、探索移動に用いたステップサイズとステップサイズ
閾値δとを比較し(S1044)、ステップサイズがδ
未満ならば、充分な最小値が見つかったものとして処理
を終了する(S1045)。ステップサイズがδ以上な
らばステップサイズを減少させて(S1046)、(S
1042)以降を繰り返す。
【0009】もし、(S1043)においてF(*
2)がF(*X1)未満ならば探索移動が成功したもの
と判断し、*X1を*X0に、*X2を*X1にそれぞれ代
入し(S1047)、状態移動を行う(S1048)。
すなわち、*X1に*X1と*X0の差ベクトルを加算し
て、これを*X2に代入して関数値F(*X2)を求め
る。この*X2を基準として上記図9を用いて説明した
探索移動を行い、得られた最小関数値をF(*X3)と
する(S1049)。F(*X3)とF(*X2)とを比
較し(S1050)、F(*X3)がF(*X2)以上な
らば、この状態移動と探索移動は失敗したものと判断
し、(S1042)以降の処理を繰り返す。
【0010】もし、F(*X3)がF(*X2)未満なら
ば、すなわち新しい最小関数値が見つけられたときには
*X3を*X2に代入し(S1051)、(S1047)
以降の処理を繰り返す。
【0011】以上、図10を用いて説明した処理を、ス
テップサイズがδ未満になるまで繰り返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の摂動法で
は、(S964)において現最小関数値未満の関数値を
与える最初のベクトルが見つかった時点で探索を終了す
る(S971)ので、(S965)において得られたベ
クトルが与える関数値が(S963)において得られた
ベクトルが与える関数値より小さい場合には、最小の関
数値が得られないという問題点がある。
【0013】また、(S1044)においてステップサ
イズがステップサイズ閾値未満になった時点で処理を終
了する(S1045)ため、充分な最小関数値が得られ
ないまま処理を終了する可能性を有するという問題点が
ある。
【0014】さらに、状態移動(S1048)によって
得られたベクトルが与える関数値に対して何の評価もし
ないまま、続けて探索(S1049)を行うため、状態
移動(S1048)後の関数値が現最小関数値を上回
り、かつ次の探索(S1049)でも現最小関数値以上
の関数値しか得られないようなときには、一時的に関数
値が増加する可能性を有するという問題点がある。
【0015】従来の摂動法のアルゴリズムを歪補償回路
の制御法として用いた場合には、関数値の増減は歪補償
回路出力における歪みの増減に相当するので、摂動法に
よって歪みを最小化していく過程において歪レベルの増
減の幅が大きくなり、通信品質を劣化させる原因になる
という問題点がある。
【0016】本発明はこのような点に鑑み、摂動法の収
束率を高め、関数変動を減少させることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ため、本発明の摂動法は、物理信号のレベルが制御信号
の組の関数として求められ、制御信号の前記組がベクト
ルとして示され、前記物理信号の前記レベルが関数値と
して示され、ベクトルの変化がベクトル移動として参照
されるシステムにおける摂動法であって、現在の関数の
最小値を与えるベクトルを現最小ベクトルとして設定
し、前記現最小ベクトルに対応する制御信号の第1の組
を前記システムに適用することによって、前記現最小ベ
クトルによって与えられる関数値を決定し、物理信号の
第1の合レベルにしたがって現最小関数値を設定する
期化ステップと、前記現最小ベクトルの各座標成分を正
方向および負方向に変化させる第1のベクトル移動を行
ない、前記第1のベクトル移動によって得られた前記各
座標成分におけるベクトルによって与えられる関数値
を、前記第1のベクトル移動に対応する制御信号の第1
の各組を前記システムに適用することによって決定し、
物理信号の第1の各合レベルにしたがって、前記の決定
された関数値の最小値を新最小関数値として設定し、新
最小ベクトルを得る第1の探索ステップと、前記第1の
探索ステップによって得られた前記新最小関数値を前記
現最小関数値比較し、前記新最小関数値が前記現最小
関数値未満であるときには第1のベクトル更新ステップ
に進み、前記新最小関数値が前記現最小関数値以上であ
るときにはステップサイズ更新ステップに進む第1の関
数比較ステップと、前記第1の探索ステップで用いるス
テップサイズを更新し、前記第1の探索ステップへ戻る
前記ステップサイズ更新ステップと、前記現最小ベクト
ルを旧最小ベクトルとして更新し、前記新最小ベクトル
を前記現最小ベクトルとして更新し、前記現最小関数値
を旧最小関数値として更新し、前記新最小関数値を前記
現最小関数値として更新する前記第1のベクトル更新
テップと、前記第1のベクトル更新ステップによって得
られた前記現最小関数値第1の関数閾値比較し、前
記現最小関数値が前記第1の関数閾値以上であるときに
は状態移動ステップに進み、前記現最小関数値が前記第
1の関数閾値未満であるときには終了ステップに進む第
2の関数比較ステップと、前記摂動法を終了する前記終
ステップと、前記旧最小ベクトルと前記現最小ベクト
ルとから新たなベクトルを求め、前記新たなベクトルを
前記新最小ベクトルとして設定し、前記新最小ベクトル
によって与えられる関数値を、前記新最小ベクトルに対
応する制御信号の第2の組を前記システムに適用するこ
とによって求め、物理信号の第2の合レベルにしたがっ
前記新最小関数値を設定する前記状態移動ステップ
と、前記状態移動ステップによって得られた前記新最小
関数値前記現最小関数値比較し、前記新最小関数値
が前記現最小関数値未満であるときには第2の探索ステ
ップに進み、前記新最小関数値が前記現最小関数値以上
であるときには前記第1の探索ステップへ戻る第3の関
数比較ステップと、前記新最小ベクトルの各座標成分を
正方向および負方向に変化させる第2のベクトル移動を
行い、前記第2のベクトル移動によって得られた前記各
座標成分におけるベクトルによって与えられる関数値
を、前記第2のベクトル移動に対応する制御信号の第2
の各組を前記システムに適用することによって求め、
理信号の第2の各合レベルにしたがって、求められた前
記関数値の最小値を新最小関数値候補として設定し、新
最小ベクトル候補を得る前記第2の探索ステップと、前
記第2の探索ステップによって得られた前記新最小関数
値候補前記新最小関数値と比較し、前記新最小関数値
候補が前記新最小関数値未満であるときには第2のベク
トル更新ステップに進み、前記新最小関数値候補が前記
新最小関数値以上であるときには前記第1のベクトル更
ステップへ戻る第4の関数比較ステップと、前記新最
小ベクトル候補を前記新最小ベクトルとして更新し、前
記新最小関数値候補を前記新最小関数値として更新し、
前記第1のベクトル更新ステップへ戻る前記第2のベク
トル更新ステップとを有する。
【0018】上記本発明の摂動法は、第1の探索ステッ
プと前記第2の探索ステップの一方が、探索の基準点と
して与えられたベクトルである基準点ベクトルを新基準
点ベクトルとして保存する基準点ベクトル保存ステップ
と、前記基準点ベクトルの任意の座標成分を指定する座
標成分指定ステップと、前記基準点ベクトルの指定され
た前記座標成分を前記ステップサイズ分だけ増加させて
基準点ベクトル候補を得るベクトル増加ステップと、前
記ベクトル増加ステップによって得られた前記基準点ベ
クトル候補に対応する制御信号の第3の組を前記システ
ムに適用し、物理信号の第3の結果レベルにしたがって
前記基準点ベクトル候補を設定することによって求めら
れた基準点関数値候補を、前記新基準点ベクトルに対応
する制御信号の第4の組を前記システムに適用し、物理
信号の第4の結果レベルにしたがって前記新基準点関数
値を設定することによって求められた新基準点関数値と
比較し、前記基準点関数値候補が前記新基準点関数値未
満であるときには第1の基準点ベクトル更新ステップ
進み、前記基準点関数値候補が前記新基準点関数値以上
であるときにはベクトル減少ステップに進む第5の関数
比較ステップと、前記基準点ベクトル候補を前記新基準
点ベクトルとして更新し、前記基準点関数値候補を前記
新基準点関数値として更新し、前記ベクトル減少ステッ
に進む前記第1の基準点ベクトル更新ステップと、前
記基準点ベクトルの指定された前記座標成分を前記ステ
ップサイズ分だけ減少させて、前記基準点ベクトル候補
を得る前記ベクトル減少ステップと、前記ベクトル減少
ステップによって得られた前記基準点ベクトル候補に対
応する制御信号の第5の組を前記システムに適用し、前
記基準点関数値候補を物理信号の第5の結果レベルにし
たがって設定することによって得られた前記基準点関数
値候補を前記新基準点関数値と比較し、前記基準点関数
値候補が前記新基準点関数値未満であるときには第2の
基準点ベクトル更新ステップに進み、前記基準点関数値
候補が前記新基準点関数値以上であるときには第3の基
準点ベクトル更新ステップに進む第6の関数比較ステッ
と、前記基準点ベクトル候補を前記新基準点ベクトル
として更新し、前記基準点関数値候補を前記新基準点関
数値として更新し、前記第3の基準点ベクトル更新ステ
ップに進む前記第2の基準点ベクトル更新ステップと、
前記新基準点ベクトルを前記基準点ベクトルとして更新
し、前記新基準点関数値を前記基準点関数値として更新
する前記第3の基準点ベクトル更新ステップと、前記第
3の基準点ベクトル更新ステップによって得られた前記
基準点ベクトルの全座標成分の指定が終了したか否かを
判断し、全座標成分の指定が終了したときには前記第1
の探索ステップまたは前記第2の探索ステップの一方
終了し、全座標成分の指定が終了していないときには座
標成分更新ステップに進む座標成分判断ステップと、指
定された前記座標成分を更新し、指定が終了していない
座標成分を指定し、前記ベクトル増加ステップへ戻る前
記座標成分更新ステップとを有する。
【0019】上記本発明の摂動法は、ステップサイズ更
ステップが、前記ステップサイズを減少させるステッ
プサイズ減少ステップと、前記ステップサイズ減少ステ
ップによって得られた減少後のステップサイズをステッ
プサイズ閾値とを比較し、前記減少後のステップサイズ
が前記ステップサイズ閾値以上であるときには前記ステ
ップサイズ更新ステップを終了し、前記減少後のステッ
プサイズが前記ステップサイズ閾値未満であるときには
第1のステップサイズ設定ステップに進むステップサイ
ズ比較ステップと、前記ステップサイズ閾値を前記減少
後のステップサイズとして設定し、前記ステップサイズ
更新ステップを終了する前記第1のステップサイズ設定
ステップとを有する。
【0020】また、上記本発明の摂動法は、ステップサ
イズ更新ステップが、前記ステップサイズを減少させる
ステップサイズ減少ステップと、前記ステップサイズ減
ステップによって得られた減少後のステップサイズ
ステップサイズ閾値比較し、前記減少後のステップサ
イズが前記ステップサイズ閾値以上であるときには前記
ステップサイズ更新ステップを終了し、前記減少後のス
テップサイズが前記ステップサイズ閾値未満であるとき
には第1のステップサイズ設定ステップに進むステップ
サイズ比較ステップと、第1のスタートステップサイ
ズを前記減少後のステップサイズとして設定し、前記
テップサイズ更新ステップを終了する前記第1のステッ
プサイズ設定ステップとを有する。
【0021】さらに、上記本発明の摂動法は、前記ステ
ップサイズ更新ステップが、前記ステップサイズを減少
させるステップサイズ減少ステップと、前記ステップサ
イズ減少ステップによって得られた減少後のステップサ
イズをステップサイズ閾値比較し、前記減少後のステ
ップサイズが前記ステップサイズ閾値以上であるときに
前記ステップサイズ更新ステップを終了し、前記減少
後のステップサイズが前記ステップサイズ閾値未満であ
るときには関数値判定ステップに進むステップサイズ比
ステップと、前記現最小関数値が一度でも前記第1の
関数閾値未満になったことがあるかどうかを判定し、前
記現最小関数値が常に前記第1の関数閾値以上であった
ときには第1のステップサイズ設定ステップに進み、前
記現最小関数値が一度でも前記第1の関数閾値未満にな
ったことがあるときには第2のステップサイズ設定ステ
ップに進む前記関数値判定ステップと、第1のスター
ト・ステップサイズを前記減少後のステップサイズとし
て設定し、前記ステップサイズ更新ステップを終了する
前記第1のステップサイズ設定ステップと、第2の
タート・ステップサイズを前記減少後のステップサイズ
として設定し、前記ステップサイズ更新ステップを終了
する前記第2のステップサイズ設定ステップとを有す
る。
【0022】上記本発明の摂動法は、前記第1のベクト
ル更新ステップによって得られた前記現最小関数値
2の関数閾値比較し、前記現最小関数値が前記第2の
関数閾値未満であるときには監視ステップを繰り返し、
前記現最小関数値が前記第2の関数閾値以上であるとき
には前記第1の探索ステップへ戻る前記監視ステップを
前記終了ステップの代わりに有する。
【0023】上記本発明の摂動法は、前記新最小ベクト
ルを前記現最小ベクトルとして更新し、前記新最小ベク
トル候補を前記新最小ベクトルとして更新し、前記新最
小関数値を前記現最小関数値として更新し、前記新最小
関数値候補を前記新最小関数値として更新し、前記第1
のベクトル更新ステップへ戻る第3のベクトル更新ステ
ップを前記第2のベクトル更新ステップの代わりに有す
る。
【0024】
【作用】本発明の摂動法の作用を以下に示す。
【0025】(1)探索ステップにおいて、ベクトルの
各座標成分を正方向および負方向に変化させるベクトル
移動を行い、現最小関数値未満の関数値を与えるベクト
ルが得られたか否かに関わらず、必ず、ベクトル移動に
よって得られた全ベクトルについて探索を行うので、探
索を行う順番に関係なく最小関数値を得ることができ
る、すなわち探索もれを起こさない。
【0026】また、ステップサイズ更新ステップにおい
てステップサイズがステップサイズ閾値未満になっても
処理を終了せず、第2の関数比較ステップにおいて現最
小関数値が第1の関数閾値未満になったときに、すなわ
ち目標とする最小関数値が得られた時点で処理を終了す
るので、充分な最小関数値が得られるまで処理を続ける
ことができる。
【0027】さらに、第3の関数比較ステップにおい
て、状態移動ステップによって得られた新最小関数値と
現最小関数値とを比較し、新最小関数値が現最小関数値
以上のときには、すなわち、状態移動によっても関数値
の改善が見られないときには、状態移動手段によって得
られた新最小ベクトルを保存せずに、第1のベクトル更
新手段によって得られた現最小ベクトルを保持したまま
第1の探索ステップを再度実行するので、たとえ一時的
にでも関数値が現時点よりも増加することを防ぎ、関数
変動を減少させ、収束率を高めることができる。
【0028】(2)第2の関数比較ステップにおいて、
現最小関数値が一度第1の関数閾値未満になって処理を
終了した後も、監視ステップにおいて現最小関数値と第
2の関数閾値との比較を行い、第2の関数閾値を越えた
ときには処理を再開するので、関数値が経時的または継
続的に微小変化するような場合でも、常に最新の最小関
数値を得ることができる。
【0029】(3)ステップサイズ更新ステップにおい
て、充分な最小関数値が得られないままステップサイズ
がステップサイズ閾値未満になったときには、第1のリ
スタート・ステップサイズを新しいステップサイズとし
て設定して処理を再開するので、最小関数値が得られる
まで探索を繰り返すことができる。
【0030】(4)ステップサイズ更新ステップにおい
て、現最小関数値が一度第1の関数閾値未満になった
後、経時的な変化等によって現最小関数値が増加したと
きには、第2のリスタート・ステップサイズを新しいス
テップサイズとして設定して処理を再開するので、第2
のリスタート・ステップサイズを充分に小さい値に設定
することによって、処理の再開時における関数値の増加
を防ぎ、関数変動を減少させ、収束率を高めることがで
きる。
【0031】(5)第3のベクトル更新ステップにおい
て、第2の探索手段によって得られた新最小関数値候補
を新最小関数値として更新するだけでなく、状態移動
テップによって得られた新最小関数値を現最小関数値と
して更新してから次の状態移動を実行するので、状態移
動における関数値の増加を防ぎ、関数変動をさらに減少
させ、収束率を高めることができる。
【0032】
【実施例】本発明の第1ないし第12の実施例について
説明する。図5は、本発明の全実施例に共通して用いら
れる探索移動を示すフローチャートである。図5の処理
は、図1の(S103)、(S109)、図2の(S2
03)、(S209)、図3の(S303)、(S30
9)、図4の(S403)、(S409)の部分の処理
に対応しているので、初めに、図5の処理について説明
する。
【0033】図5の概略処理としては、探索の初期基準
点ベクトル*Y1から各座標軸に関して正方向および負
方向にステップサイズ分の移動を行い、最小関数値をと
る探索の基準点ベクトル*Y2を求める。以下に、詳細
な処理を説明する。
【0034】*Y1を*Y2に保存し、探索移動のための
初期値として*Y1を*Y3に代入する(S521)。座
標成分iをi=1に設定する(S522)。*Y1の座
標成分Y1,iをあらかじめ設定されたステップサイズ分
だけ増加させてY3,iに代入する(S523)。(S5
23)で得られた座標成分Y3,iをもつ探索の基準点候
補ベクトル*Y3の関数値F(*Y3)と、探索の基準点
ベクトル*Y2の関数値F(*Y2)とを比較し(S52
4)、F(*Y3)よりもF(*Y2)が大きければ、
(S523)で得られたY3,iを新しい探索の基準点ベ
クトルの座標成分の候補としてY2,iに代入し、保存す
る(S525)。F(*Y3)がF(*Y2)以上なら
ば、*Y2はそのままである。次に、*Y1の座標成分Y
1,iをステップサイズ分だけ減少させてY3,iに代入する
(S526)。(S526)で得られた座標成分Y3,i
をもつ*Y3の関数値F(*Y3)と、*Y2の関数値F
(*Y 2)とを比較し(S527)、F(*Y3)よりも
F(*Y2)が大きければ、(S526)で得られたY
3,iを新しい探索の基準点ベクトルの座標成分の候補と
してY2,iに代入し、保存する(S528)。F(*
3)がF(*Y2)以上ならば、*Y2はそのままであ
る。次に、(S523)から(S528)の処理によっ
て最小関数値をとるベクトルとして得られた*Y2を*
3として更新する(S529)。座標成分iが最大値
であるか否かを判定し(S530)、(S523)から
(S529)までの処理を、全座標成分について繰り返
す(S531)。
【0035】本発明の第1の実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1の実施例を示すフロ
ーチャートである。図6は第1の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0036】初期基準点ベクトル*X1の関数値F(*
1)を計算して初期設定を行う(S102)。*X1
探索の初期基準点ベクトル*Y1として、上記図5を用
いて説明した探索を行い(S103)、(S103)で
得られた探索の基準点ベクトル*Y2を、摂動法の基準
点ベクトル候補*X2とする。*X2の関数値F(*
2)と、現時点における最小関数値F(*X1)とを比
較し(S104)、F(*X2)がF(*X1)以上なら
ば、探索によって新しい基準点が得られなかったことに
なり、ステップサイズを更新して(S999)、(S1
03)を繰り返す。
【0037】ここで、ステップサイズ更新(S999)
を図6を用いて説明する。図6においては、現在設定さ
れているステップサイズを減少させ(S612)、減少
後のステップサイズとステップサイズ閾値δとを比較し
(S613)、減少後のステップサイズがδ未満なら
ば、δを新しいステップサイズとして設定し(S61
4)、減少後のステップサイズがδ以上ならば、そのま
ま減少後のステップサイズを新しいステップサイズとす
る。
【0038】(S104)においてF(*X2)がF
(*X1)未満ならば、探索によって新しい基準点が得
られたことになるので、*X1を旧基準点ベクトル*X0
として更新し、*X2を新基準点ベクトル*X1として更
新する(S105)。新基準点ベクトル*X1の関数値
F(*X1)と第1の関数閾値ε1とを比較し(S10
6)、F(*X1)がε1未満ならば、最小関数値が得ら
れたものとして処理を終了する(S118)。F(*X
1)がε1以上ならば、*X1と*X0とを基に、新しい基
準点ベクトル候補*X2およびその関数値F(*X2)を
求める状態移動を行う(S107)。(S107)で得
られた関数値F(*X2)と*X1の関数値F(*X1
とを比較し(S108)、F(*X2)がF(*X1)以
上ならば、(S103)以降の処理を繰り返す。F(*
2)がF(*X1)未満ならば、(S107)で得られ
たベクトル*X2を基準点ベクトルとして、上記図5を
用いて説明した探索を行う(S109)。(S109)
で得られた基準点ベクトル候補*X3の関数値F(*
3)と*X2の関数値F(*X2)とを比較し(S11
0)、F(*X3)がF(*X2)未満ならば、*X3
*X2として更新し(S111)、F(*X3)がF(*
2)以上ならばそのままで、(S105)以降の処理
を繰り返す。
【0039】図11は、一般的なフィードフォワード型
歪補償回路のブロック図である。第1の実施例を図11
に示す回路の制御法として用いた場合の処理について、
図1、5、および6に対応させて説明する。ここで、制
御回路17から可変減衰器4および可変移相器5に与え
られる制御電圧VLn(n=0、1、2、3、……)およ
びVPnは、図1の*Xnに対応し、VLnおよびVPnを保
存しておくためのULnおよびUPnは、図5の*Ynに対
応する。発振器1から電力合成器2を介して電力分配器
3に注入され、歪検出回路20を経由した後、電力分配
器11を介して取り出されるパイロット信号のレベル
(以下、パイロットレベルと記述する)P nは、図1お
よび5の関数値F(*Xn)およびF(*Yn)に対応す
る。
【0040】まず、制御回路17より可変減衰器4と可
変移相器5それぞれに、適当な制御電圧VL1、VP1を与
え、初期状態を設定し、この時に電力分配器11を介し
て取り出されるパイロットレベルをP1とする(S10
2)。次に、VL1をUL2とUL 3に、VP1をUP2とUP3
保存しておき(S521)、VP1はそのままで、VL1
あらかじめ設定したステップサイズ分だけ増加させ、こ
れをUL3とする(S523)。可変減衰器4にUL3を与
えたときのパイロットレベルP3とUL2を与えたときの
パイロットレベルP2とを比較し(S524)、P3がP
2未満ならば、そのときのUL3をUL2として保存し(S
525)、P3がP2以上ならばそのままで、(S52
5)を実行せずに(S526)へ進む。(S526)で
は、やはりVP1はそのままで、VL1をステップサイズ分
だけ減少させ、これをUL3とする(S526)。そのと
きのパイロットレベルP3とP2とを比較し(S52
7)、P 3がP2未満ならば、そのときのUL3をUL2とし
て保存し(S528)、P3がP2以上ならばそのまま
で、(S528)を実行せずに(S529)へ進む。
(S529)では、UL2をUL3として更新する。以上の
処理を、可変減衰器4の制御電圧を一定のまま、可変移
相器5の制御電圧を変化させて繰り返す。
【0041】こうしてパイロットレベルの最小値がP2
として、また、そのときの可変減衰器4に与えられる電
圧がVL2、可変移相器5に与えられる電圧がVP2として
得られる(S103)。
【0042】次に、P1とP2とを比較し(S104)、
2がP1以上ならば、ステップサイズを減少させ(S6
12)、減少後のステップサイズとδとを比較し(S6
13)、減少後のステップサイズがδ未満ならばδを新
しいステップサイズとして設定し(S614)、減少後
のステップサイズがδ以上ならば、そのまま減少後のス
テップサイズを新しいステップサイズとして、(S10
3)以降の処理を繰り返す。
【0043】(S104)においてP2がP1未満なら
ば、すなわち探索によって以前よりもパイロットレベル
が下がったときには、探索が成功したものと判断し、V
L1、V P1、P1をVL0、VP0、P0として更新し、P2
最新の最小パイロットレベルP1として更新し、VL2
P2をVL1、VP1として更新する(S105)。
【0044】次に、(S103)によって得られた最新
の最小パイロットレベルP1と第1のパイロットレベル
閾値ε1とを比較し(S106)、P1がε1未満なら
ば、処理を終了する(S118)。P1がε1以上なら
ば、VL0、VP0とVL1、VP1とから新たなパイロットレ
ベルの最小値を与えるような可変減衰器4と可変移相器
5の制御電圧の推定を行い、その制御電圧を出力する。
具体的には下記の式1および2に示すように、 VL2=2・VL1−VL0 ・・・・・(1)P2=2・VP1−VP0 ・・・・・(2) となるようなVL2、VP2を計算し、可変減衰器4と可変
移相器5にそれぞれ出力して、そのときのパイロットレ
ベルP2を読み込む(S107)。最新の最小パイロッ
トレベルP1と(S107)で得られたパイロットレベ
ルP2とを比較し(S108)、P2がP1以上ならば、
この推定は失敗したものと判断し、(S103)へ戻っ
てVL1、VP1を中心とした探索を行う。P2がP1未満な
らば、すなわち推定によってさらにパイロットレベルが
小さくなるような可変減衰器4の制御電圧VL2と可変移
相器5の制御電圧VP2が求められたときには、(S10
3)と同様にVL2、VP2を中心として探索を行い、その
中で最も小さいパイロットレベルをP3とし、そのとき
の可変減衰器4と可変移相器5に与えられる制御電圧を
それぞれVL3、VP3として出力する(S109)。現時
点で求められている最小のパイロットレベルP2と(S
109)で得られたパイロットレベルP3とを比較し
(S110)、P3がP2以上ならば、この探索は失敗し
たものと判断し、(S105)以降の処理を繰り返す。
もしP2がP3より大きければ、この探索は成功したもの
と判断し、(S109)で得られたパイロットレベルP
3を最小パイロットレベルP2として更新し、そのときの
可変減衰器4と可変移相器5に与えられる制御電圧
L3、VP3をVL2、VP2として更新し(S111)、
(S105)以降の処理を繰り返す。
【0045】以上の処理は歪検出回路20の制御法とし
て説明したが、歪除去回路21についても、発振器1を
発振器6に置き換え、可変減衰器4を可変減衰器12に
置き換え、可変移相器5を可変移相器13に置き換え、
および電力分配器11を電力分配器16に置き換えるこ
とによって説明できる。また、(S103)の処理にお
ける可変減衰器4と可変移相器5の制御電圧の変化のさ
せ方は順不同である。さらに、可変減衰器4と可変移相
器5は電圧制御としたが、電流制御としても同様の処理
が可能である。
【0046】次に、本発明の第2の実施例を図面を参照
して説明する。図2は本発明の第2の実施例を示すフロ
ーチャートである。図6は第2の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0047】第2の実施例の処理は、第1の実施例とほ
ぼ同じであり、図1と図2において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図2において図1と異なる処理
としては、(S206)において新基準点ベクトル*X
1の関数値F(*X1)がε1未満ならば、処理を終了す
る(S118)の代わりに、F(*X1)と第2の関数
閾値ε2とを比較する(S219)。その結果、F(*
1)がε2未満ならば、(S219)を繰り返し、F
(*X1)がε2以上ならば(S203)以降の処理を繰
り返す。
【0048】第2の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第1の実施例と異な
る部分のみを図2に対応させて説明する。(S206)
において、(S203)によって得られた最新の最小パ
イロットレベルP1が第1のパイロットレベル閾値ε1
満ならば、処理を終了せずに、P1と第2のパイロット
レベル閾値ε2とを比較する(S219)。その結果、
1がε2未満ならば(S219)を繰り返し、P1がε2
以上ならば(S203)以降の処理を繰り返す。すなわ
ち、P1がε2未満である間は処理を停止し、P1がε2
上になった時点で処理を再開する。その他の処理および
条件は、第1の実施例と同様なので省略する。
【0049】次に、本発明の第3の実施例を図面を参照
して説明する。図1は本発明の第3の実施例を示すフロ
ーチャートである。図7は第3の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0050】第3の実施例の処理は、第1の実施例とほ
ぼ同じであり、図6と図7において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図7において図6と異なる処理
としては、(S713)において、減少後のステップサ
イズがδ未満ならば、δを新しいステップサイズとして
設定する(S614)の代わりに、第1のリスタート・
ステップサイズRS1を新しいステップサイズとして設
定する(S715)。
【0051】第3の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第1の実施例と異な
る部分のみ図1および7に対応させて説明する。(S1
04)において、(S103)で得られたパイロットレ
ベルP2が探索を行う前のパイロットレベルP1以上なら
ば、ステップサイズを減少させ(S712)、減少後の
ステップサイズとδとを比較する(S713)。減少後
のステップサイズがδ以上ならば、そのまま減少後のス
テップサイズを新しいステップサイズとして、(S10
3)以降の処理を繰り返す。減少後のステップサイズが
δ未満ならば、RS1を新しいステップサイズとして設
定し(S715)、(S103)以降の処理を繰り返
す。その他の処理および条件は、第1の実施例と同様な
ので省略する。
【0052】次に、本発明の第4の実施例を図面を参照
して説明する。図2は本発明の第4の実施例を示すフロ
ーチャートである。図7は第4の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0053】第4の実施例の処理は、第2の実施例とほ
ぼ同じであり、図6と図7において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図7において図6と異なる処理
としては、(S713)において、減少後のステップサ
イズがδ未満ならば、δを新しいステップサイズとして
設定する(S614)の代わりに、RS1を新しいステ
ップサイズとして設定する(S715)。
【0054】第4の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第2の実施例と異な
る部分のみ図2および7に対応させて説明する。(S2
04)において、(S203)で得られたパイロットレ
ベルP2が探索を行う前のパイロットレベルP1以上なら
ば、ステップサイズを減少させ(S712)、減少後の
ステップサイズとδとを比較する(S713)。減少後
のステップサイズがδ以上ならば、そのまま減少後のス
テップサイズを新しいステップサイズとして、(S20
3)以降の処理を繰り返す。減少後のステップサイズが
δ未満ならば、RS1を新しいステップサイズとして設
定し(S715)、(S203)以降の処理を繰り返
す。その他の処理および条件は、第2の実施例と同様な
ので省略する。
【0055】次に、本発明の第5の実施例を図面を参照
して説明する。図1は本発明の第5の実施例を示すフロ
ーチャートである。図8は第5の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0056】第5の実施例の処理は、第3の実施例とほ
ぼ同じであり、図7と図8において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図8において図7と異なる処理
としては、(S813)において、減少後のステップサ
イズがδ未満ならば、RS1を新しいステップサイズと
して設定する(S715)の代わりに、F(*X1)が
一度でもε1未満になったことがあるかどうかを判定し
(S816)、F(*X1)が常にε1以上であったなら
ば、RS1を新しいステップサイズとして設定し(S8
15)、F(*X1)が一度でもε1未満になったことが
あれば、第2のリスタートステップサイズRS2を新し
いステップサイズとして設定する(S817)。
【0057】第5の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第3の実施例と異な
る部分のみ図1および8に対応させて説明する。(S1
04)において、(S103)で得られたパイロットレ
ベルP2が探索を行う前のパイロットレベルP1以上なら
ば、ステップサイズを減少させ(S812)、減少後の
ステップサイズとδとを比較する(S813)。減少後
のステップサイズがδ以上ならば、そのまま減少後のス
テップサイズを新しいステップサイズとして、(S10
3)以降の処理を繰り返す。減少後のステップサイズが
δ未満で、かつP1が常にε1以上であったならば、RS
1を新しいステップサイズとして設定し(S815)、
(S103)以降の処理を繰り返す。減少後のステップ
サイズがδ未満で、かつP1が一度でもε1未満になった
ことがあれば、RS2を新しいステップサイズとして設
定し(S817)、(S103)以降の処理を繰り返
す。その他の処理および条件は、第3の実施例と同様な
ので省略する。
【0058】次に、本発明の第6の実施例を図面を参照
して説明する。図2は本発明の第6の実施例を示すフロ
ーチャートである。図8は第6の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0059】第6の実施例の処理は、第4の実施例とほ
ぼ同じであり、図7と図8において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図8において図7と異なる処理
としては、(S813)において、減少後のステップサ
イズがδ未満ならば、RS1を新しいステップサイズと
して設定する(S715)の代わりに、F(*X1)が
一度でもε1未満になったことがあるかどうかを判定し
(S816)、F(*X1)が常にε1以上であったなら
ば、RS1を新しいステップサイズとして設定し(S8
15)、F(*X1)が一度でもε1未満になったことが
あれば、RS2を新しいステップサイズとして設定する
(S817)。
【0060】第6の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第4の実施例と異な
る部分のみ図2および8に対応させて説明する。(S2
04)において、(S203)で得られたパイロットレ
ベルP2が探索を行う前のパイロットレベルP1以上なら
ば、ステップサイズを減少させ(S812)、減少後の
ステップサイズとδとを比較する(S813)。減少後
のステップサイズがδ以上ならば、そのまま減少後のス
テップサイズを新しいステップサイズとして、(S20
3)以降の処理を繰り返す。減少後のステップサイズが
δ未満で、かつP1が常にε1以上であったならば、RS
1を新しいステップサイズとして設定し(S815)、
(S203)以降の処理を繰り返す。減少後のステップ
サイズがδ未満で、かつP1が一度でもε1未満になった
ことがあれば、RS2を新しいステップサイズとして設
定し(S817)、(S203)以降の処理を繰り返
す。その他の処理および条件は、第4の実施例と同様な
ので省略する。
【0061】次に、本発明の第7の実施例を図面を参照
して説明する。図3は本発明の第7の実施例を示すフロ
ーチャートである。図6は第7の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0062】第7の実施例の処理は、第1の実施例とほ
ぼ同じであり、図1と図3において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図3において図1と異なる処理
としては、(S310)において、(S309)で得ら
れた基準点ベクトル候補*X 3の関数値F(*X3)がF
(*X2)未満ならば、最小値*X3を*X2として更新
する(S111)の代わりに、*X3を*X2として更新
すると同時に、*X2を*X1として、状態移動(S30
7)に用いる基準点ベクトルも更新する(S333)。
【0063】第7の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第1の実施例と異な
る部分のみ図3に対応させて説明する。(S310)に
おいて、(S309)で得られたパイロットレベルP3
が現時点で求められている最小のパイロットレベルP2
未満ならば、(S309)の探索は成功したものと判断
し、P3を最新の最小パイロットレベルP2として更新
し、そのときの可変減衰器4と可変移相器5に与えられ
る制御電圧VL3、VP3をVL2、VP2として更新すると同
時に、P2をP1として更新し、VL2、VP2をVL1、VP1
として更新し(S333)、(S305)以降の処理を
繰り返す。その他の処理および条件は、第1の実施例と
同様なので省略する。
【0064】次に、本発明の第8の実施例を図面を参照
して説明する。図4は本発明の第8の実施例を示すフロ
ーチャートである。図6は第8の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0065】第8の実施例の処理は、第2の実施例とほ
ぼ同じであり、図2と図4において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図4において図2と異なる処理
としては、(S410)において、(S409)で得ら
れた基準点ベクトル候補*X 3の関数値F(*X3)がF
(*X2)未満ならば、最小値*X3を*X2として更新
する(S211)の代わりに、*X3を*X2として更新
すると同時に、*X2を*X1として、状態移動(S40
7)に用いる基準点ベクトルも更新する(S433)。
【0066】第8の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第2の実施例と異な
る部分のみ図4に対応させて説明する。(S410)に
おいて、(S409)で得られたパイロットレベルP3
が現時点で求められている最小のパイロットレベルP2
未満ならば、(S409)の探索は成功したものと判断
し、P3を最新の最小パイロットレベルP2として更新
し、そのときの可変減衰器4と可変移相器5に与えられ
る制御電圧VL3、VP3をVL2、VP2として更新すると同
時に、P2をP1として更新し、VL2、VP2をVL1、VP1
として更新し(S433)、(S405)以降の処理を
繰り返す。その他の処理および条件は、第2の実施例と
同様なので省略する。
【0067】次に、本発明の第9の実施例を図面を参照
して説明する。図3は本発明の第9の実施例を示すフロ
ーチャートである。図7は第9の実施例におけるステッ
プサイズ更新を示すフローチャートである。
【0068】第9の実施例の処理は、第3の実施例とほ
ぼ同じであり、図1と図3において同じ処理には同一の
末尾番号を付けてある。図3において図1と異なる処理
としては、(S310)において、(S309)で得ら
れた基準点ベクトル候補*X 3の関数値F(*X3)がF
(*X2)未満ならば、最小値*X3を*X2として更新
する(S111)の代わりに、*X3を*X2として更新
すると同時に、*X2を*X1として、状態移動(S30
7)に用いる基準点ベクトルも更新する(S333)。
【0069】第9の実施例を図11に示す回路の制御法
として用いた場合の処理について、第3の実施例と異な
る部分のみ図3に対応させて説明する。(S310)に
おいて、(S309)で得られたパイロットレベルP3
が現時点で求められている最小のパイロットレベルP2
未満ならば、(S309)の探索は成功したものと判断
し、P3を最新の最小パイロットレベルP2として更新
し、そのときの可変減衰器4と可変移相器5に与えられ
る制御電圧VL3、VP3をVL2、VP2として更新すると同
時に、P2をP1として更新し、VL2、VP2をVL1、VP1
として更新し(S333)、(S305)以降の処理を
繰り返す。その他の処理および条件は、第3の実施例と
同様なので省略する。
【0070】次に、本発明の第10の実施例を図面を参
照して説明する。図4は本発明の第10の実施例を示す
フローチャートである。図7は第10の実施例における
ステップサイズ更新を示すフローチャートである。
【0071】第10の実施例の処理は、第4の実施例と
ほぼ同じであり、図2と図4において同じ処理には同一
の末尾番号を付けてある。図4において図2と異なる処
理としては、(S410)において、(S409)で得
られた基準点ベクトル候補*X3の関数値F(*X3)が
F(*X2)未満ならば、最小値*X3を*X2として更
新する(S211)の代わりに、*X3を*X2として更
新すると同時に、*X 2を*X1として、状態移動(S4
07)に用いる基準点ベクトルも更新する(S43
3)。
【0072】第10の実施例を図11に示す回路の制御
法として用いた場合の処理について、第4の実施例と異
なる部分のみ図4に対応させて説明する。(S410)
において、(S409)で得られたパイロットレベルP
3が現時点で求められている最小のパイロットレベルP2
未満ならば、(S409)の探索は成功したものと判断
し、P3を最新の最小パイロットレベルP2として更新
し、そのときの可変減衰器4と可変移相器5に与えられ
る制御電圧VL3、VP3をVL2、VP2として更新すると同
時に、P2をP1として更新し、VL2、VP2をVL1、VP1
として更新し(S433)、(S405)以降の処理を
繰り返す。その他の処理および条件は、第4の実施例と
同様なので省略する。
【0073】次に、本発明の第11の実施例を図面を参
照して説明する。図3は本発明の第11の実施例を示す
フローチャートである。図8は第11の実施例における
ステップサイズ更新を示すフローチャートである。
【0074】第11の実施例の処理は、第5の実施例と
ほぼ同じであり、図1と図3において同じ処理には同一
の末尾番号を付けてある。図3において図1と異なる処
理としては、(S310)において、(S309)で得
られた基準点ベクトル候補*X3の関数値F(*X3)が
F(*X2)未満ならば、最小値*X3を*X2として更
新する(S111)の代わりに、*X3を*X2として更
新すると同時に、*X 2を*X1として、状態移動(S3
07)に用いる基準点ベクトルも更新する(S33
3)。
【0075】第11の実施例を図11に示す回路の制御
法として用いた場合の処理について、第5の実施例と異
なる部分のみ図3に対応させて説明する。(S310)
において、(S309)で得られたパイロットレベルP
3が現時点で求められている最小のパイロットレベルP2
未満ならば、(S309)の探索は成功したものと判断
し、P3を最新の最小パイロットレベルP2として更新
し、そのときの可変減衰器4と可変移相器5に与えられ
る制御電圧VL3、VP3をVL2、VP2として更新すると同
時に、P2をP1として更新し、VL2、VP2をVL1、VP1
として更新し(S333)、(S305)以降の処理を
繰り返す。その他の処理および条件は、第5の実施例と
同様なので省略する。
【0076】次に、本発明の第12の実施例を図面を参
照して説明する。図4は本発明の第12の実施例を示す
フローチャートである。図8は第12の実施例における
ステップサイズ更新を示すフローチャートである。
【0077】第12の実施例の処理は、第6の実施例と
ほぼ同じであり、図2と図4において同じ処理には同一
の末尾番号を付けてある。図4において図2と異なる処
理としては、(S410)において、(S409)で得
られた基準点ベクトル候補*X3の関数値F(*X3)が
F(*X2)未満ならば、最小値*X3を*X2として更
新する(S211)の代わりに、*X3を*X2として更
新すると同時に、*X 2を*X1として、状態移動(S4
07)に用いる基準点ベクトルも更新する(S43
3)。
【0078】第12の実施例を図11に示す回路の制御
法として用いた場合の処理について、第6の実施例と異
なる部分のみ図4に対応させて説明する。(S410)
において、(S409)で得られたパイロットレベルP
3が現時点で求められている最小のパイロットレベルP2
未満ならば、(S409)の探索は成功したものと判断
し、P3を最新の最小パイロットレベルP2として更新
し、そのときの可変減衰器4と可変移相器5に与えられ
る制御電圧VL3、VP3をVL2、VP2として更新すると同
時に、P2をP1として更新し、VL2、VP2をVL1、VP1
として更新し(S433)、(S405)以降の処理を
繰り返す。その他の処理および条件は、第6の実施例と
同様なので省略する。
【0079】ここで、第1ないし第12の実施例の処理
の概要について、図12および13を参照して説明す
る。
【0080】初めに、第1ないし第6の実施例の動作の
概要について、図1と図12とを対応させて説明する。
図2については、図1と同様の動作を示すので、省略す
る。図12は、第1ないし第6の実施例の探索および状
態移動の動作図である。図12(A)に示すように、初
期設定(S102)で与えられた*X1から探索を行い
(S103)、*X2が得られる。次に、*X1と*X2
をそれぞれ*X0、*X1として更新し(S105)、図
12(B)に示すように、*X0と*X1から状態移動を
行って、*X2が得られる。続いて図12(C)に示す
ように、*X2から探索を行い(S109)、*X3が得
られる。ここで、*X3を*X2として更新した後(S1
11)、*X1を*X0として、*X2を*X1として更新
する(S105)。そして、図12(D)に示すよう
に、更新した:X0と*X1に対して状態移動を行い、*
2が得られる(S107)。
【0081】次に、第7ないし第12の実施例の動作の
概要について、図3と図13とを対応させて説明する。
図4については、図3と同様の動作を示すので、省略す
る。図13は、第7ないし第12の実施例の探索および
状態移動の動作図である。ただし、図13(A)ないし
(C)に示す動作と、図12(A)ないし(C)に示す
第1ないし第6の実施例の動作とは同じであるので省略
する。図13(C)に示す探索で*X3が得られた後、
*X2を*X1として更新し、*X3を*X2として更新す
る(S333)。そして、(S305)で*X1を*X0
として、*X2を*X1として更新した後、図13(D)
に示すように、更新した*X0と*X1に対して状態移動
を行い、*X2が得られる(S307)。
【0082】このように、図12と図13では、ベクト
ルの更新方法が異なるため、状態移動の経路が異なる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、以下に示
す効果を有する。
【0084】第1の実施例に示したように、探索ステッ
において、ベクトルの各座標成分を正方向および負方
向に変化させるベクトル移動を行い、現最小関数値未満
の関数値を与えるベクトルが得られたか否かに関わら
ず、必ず、ベクトル移動によって得られた全ベクトルに
ついて探索を行うことによって、探索を行う順番に関係
なく最小関数値を得ることができる、すなわち探索もれ
を起こさない。
【0085】また、ステップサイズ更新ステップにおい
てステップサイズがステップサイズ閾値未満になっても
処理を終了せず、第2の関数比較手段において現最小関
数値が第1の関数閾値未満になったときに、すなわち目
標とする最小関数値が得られた時点で処理を終了するこ
とによって、充分な最小関数値が得られるまで処理を続
けることができる。
【0086】さらに、第3の関数比較ステップにおい
て、状態移動ステップによって得られた新最小関数値と
現最小関数値とを比較し、新最小関数値が現最小関数値
以上のときには、すなわち、状態移動によっても関数値
の改善が見られないときには、状態移動手段によって得
られた新最小ベクトルを保存せずに、第1のベクトル更
ステップによって得られた現最小ベクトルを保持した
まま第1の探索手段を再度実行することによって、たと
え一時的にでも関数値が現時点よりも増加することを防
ぎ、関数変動を減少させ、収束率を高めることができ
る。
【0087】第2の実施例に示すように、第2の関数比
ステップにおいて、現最小関数値が一度第1の関数閾
値未満になって処理を終了した後も、監視ステップにお
いて現最小関数値と第2の関数閾値との比較を行い、第
2の関数閾値を越えたときには処理を再開することによ
って、関数値が経時的または継続的に微小変化するよう
な場合でも、常に最新の最小関数値を得ることができ
る。
【0088】第3および第4の実施例に示すように、ス
テップサイズ更新ステップにおいて、充分な最小関数値
が得られないままステップサイズがステップサイズ閾値
未満になったときには、第1のリスタート・ステップサ
イズを新しいステップサイズとして設定して処理を再開
することによって、最小関数値が得られるまで探索を繰
り返すことができる。
【0089】第5および第6の実施例に示すように、ス
テップサイズ更新ステップにおいて、現最小関数値が一
度第1の関数閾値未満になった後、経時的な変化等によ
って現最小関数値が増加したときには、第2のリスター
ト・ステップサイズを新しいステップサイズとして設定
して処理を再開するので、第2のリスタート・ステップ
サイズを充分に小さい値に設定することによって、処理
の再開時における関数値の増加を防ぎ、関数変動を減少
させ、収束率を高めることができる。
【0090】第7ないし第12の実施例に示すように、
第3のベクトル更新ステップにおいて、第2の探索手段
によって得られた新最小関数値候補を新最小関数値とし
て更新するだけでなく、状態移動ステップによって得ら
れた新最小関数値を現最小関数値として更新してから次
の状態移動を実行することによって、状態移動における
関数値の増加を防ぎ、関数変動をさらに減少させ、収束
率を高めることができる。
【0091】以上のことから、本発明の摂動法のアルゴ
リズムを歪補償回路の制御法として用いた場合には、関
数変動を抑えることによって歪補償回路出力における歪
みの増減を抑えることができるので、摂動法によって歪
みを最小化していく過程における歪レベルの増減の幅を
減少させ、通信品質を維持したまま最小関数値を得るこ
とができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第3、および第5の実施例を示
すフローチャート
【図2】本発明の第2、第4、および第6の実施例を示
すフローチャート
【図3】本発明の第7、第9、および第11の実施例を
示すフローチャート
【図4】本発明の第8、第10、および第12の実施例
を示すフローチャート
【図5】本発明の全実施例に共通して用いられる探索移
動を示すフローチャート
【図6】本発明の第1、第2、第7、および第8の実施
例におけるステップサイズ更新を示すフローチャート
【図7】本発明の第3、第4、第9、および第10の実
施例におけるステップサイズ更新を示すフローチャート
【図8】本発明の第5、第6、第11、および第12の
実施例におけるステップサイズ更新を示すフローチャー
【図9】従来の探索移動を示すフローチャート
【図10】従来の摂動法を示すフローチャート
【図11】一般的なフィードフォワード型歪補償回路の
ブロック図
【図12】第1ないし第6の実施例の探索および状態移
動の処理図
【図13】第7ないし第12の実施例の探索および状態
移動の処理図
【符号の説明】
1、6 発振器 2、7、10、15 電力合成器 3、9、11、16 電力分配器 4、12 可変減衰器 5、13 可変移相器 8 主増幅器 14 補助増幅器 17 制御回路 18 入力端子 19 出力端子 20 歪検出回路 21 歪除去回路

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物理信号のレベルが制御信号の組の関数
    として求められ、制御信号の前記組がベクトルとして示
    され、前記物理信号の前記レベルが関数値として示さ
    れ、ベクトルの変化がベクトル移動として参照されるシ
    ステムにおける摂動法であって、 現在の関数の最小値を与えるベクトルを現最小ベクトル
    として設定し、前記現最小ベクトルに対応する制御信号
    の第1の組を前記システムに適用することによって、
    記現最小ベクトルによって与えられる関数値を決定し、
    物理信号の第1の合レベルにしたがって現最小関数値を
    設定する初期化ステップと、 前記現最小ベクトルの各座標成分を正方向および負方向
    に変化させる第1のベクトル移動を行ない、前記第1の
    ベクトル移動によって得られた前記各座標成分における
    ベクトルによって与えられる関数値を、前記第1のベク
    トル移動に対応する制御信号の第1の各組を前記システ
    ムに適用することによって決定し、物理信号の第1の各
    合レベルにしたがって、前記の決定された関数値の最小
    値を新最小関数値として設定し、新最小ベクトルを得る
    第1の探索ステップと、 前記第1の探索ステップによって得られた前記新最小関
    数値前記現最小関数値比較し、前記新最小関数値が
    前記現最小関数値未満であるときには第1のベクトル更
    ステップに進み、前記新最小関数値が前記現最小関数
    値以上であるときにはステップサイズ更新ステップに進
    む第1の関数比較ステップと、 前記第1の探索ステップで用いるステップサイズを更新
    し、前記第1の探索ステップへ戻る前記ステップサイズ
    更新ステップと、 前記現最小ベクトルを旧最小ベクトルとして更新し、前
    記新最小ベクトルを前記現最小ベクトルとして更新し、
    前記現最小関数値を旧最小関数値として更新し、前記新
    最小関数値を前記現最小関数値として更新する前記第1
    のベクトル更新ステップと、 前記第1のベクトル更新ステップによって得られた前記
    現最小関数値第1の関数閾値比較し、前記現最小関
    数値が前記第1の関数閾値以上であるときには状態移動
    ステップに進み、前記現最小関数値が前記第1の関数閾
    値未満であるときには終了ステップに進む第2の関数比
    較ステップと、前記 摂動法を終了する前記終了ステップと、 前記旧最小ベクトルと前記現最小ベクトルとから新たな
    ベクトルを求め、前記新たなベクトルを前記新最小ベク
    トルとして設定し、前記新最小ベクトルによって与え
    る関数値を、前記新最小ベクトルに対応する制御信号
    の第2の組を前記システムに適用することによって求
    め、物理信号の第2の合レベルにしたがって前記新最小
    関数値設定する前記状態移動ステップと、 前記状態移動ステップによって得られた前記新最小関数
    前記現最小関数値比較し、前記新最小関数値が前
    記現最小関数値未満であるときには第2の探索ステップ
    に進み、前記新最小関数値が前記現最小関数値以上であ
    るときには前記第1の探索ステップへ戻る第3の関数比
    ステップと、 前記新最小ベクトルの各座標成分を正方向および負方向
    に変化させる第2のベクトル移動を行い、前記第2の
    クトル移動によって得られた前記各座標成分におけるベ
    クトルによって与えられる関数値を、前記第2のベクト
    ル移動に対応する制御信号の第2の各組を前記システム
    に適用することによって求め、物理信号の第2の各合レ
    ベルにしたがって求められた前記関数値の最小値を新
    最小関数値候補として設定し、新最小ベクトル候補を得
    る前記第2の探索ステップと、 前記第2の探索ステップによって得られた前記新最小関
    数値候補前記新最小関数値比較し、前記新最小関数
    値候補が前記新最小関数値未満であるときには第2のベ
    クトル更新ステップに進み、前記新最小関数値候補が前
    記新最小関数値以上であるときには前記第1のベクトル
    更新ステップへ戻る第4の関数比較ステップと、 前記新最小ベクトル候補を前記新最小ベクトルとして更
    新し、前記新最小関数値候補を前記新最小関数値として
    更新し、前記第1のベクトル更新ステップへ戻る前記第
    2のベクトル更新ステップと、 を有する摂動法。
  2. 【請求項2】 前記第1の探索ステップと前記第2の探
    ステップの一方が、 探索の基準点として与えられたベクトルである基準点ベ
    クトルを新基準点ベクトルとして保存する基準点ベクト
    ル保存ステップと、 前記基準点ベクトルの任意の座標成分を指定する座標成
    分指定ステップと、 前記基準点ベクトルの指定された前記座標成分を前記ス
    テップサイズ分だけ増加させて基準点ベクトル候補を得
    るベクトル増加ステップと、 前記ベクトル増加ステップによって得られた前記基準点
    ベクトル候補に対応する制御信号の第3の組を前記シス
    テムに適用し、物理信号の第3の合レベルにしたがって
    前記基準点ベクトル候補を設定することによって求めら
    れた基準点関数値候補を、前記新基準点ベクトルに対応
    する制御信号の第4の組を前記システムに適用し、物理
    信号の第4の合レベルにしたがって前記新基準点関数値
    を設定することによって求められた新基準点関数値と比
    較し、前記基準点関数値候補が前記新基準点関数値未満
    であるときには第1の基準点ベクトル更新ステップに進
    み、前記基準点関数値候補が前記新基準点関数値以上で
    あるときにはベクトル減少ステップに進む第5の関数比
    ステップと、 前記基準点ベクトル候補を前記新基準点ベクトルとして
    更新し、前記基準点関数値候補を前記新基準点関数値と
    して更新し、前記ベクトル減少ステップに進む前記第1
    の基準点ベクトル更新ステップと、 前記基準点ベクトルの指定された前記座標成分を前記ス
    テップサイズ分だけ減少させ、前記基準点ベクトル候補
    を得る前記ベクトル減少ステップと、前記ベクトル減少ステップによって得られた前記基準点
    ベクトル候補に対応する制御信号の第5の組を前記シス
    テムに適用し、前記基準点関数値候補を物理信号の第5
    の結果レベルにしたがって設定することによって得られ
    前記基準点関数値候補前記新基準点関数値比較
    し、前記基準点関数値候補が前記新基準点関数値未満で
    あるときには第2の基準点ベクトル更新ステップに進
    み、前記基準点関数値候補が前記新基準点関数値以上で
    あるときには第3の基準点ベクトル更新ステップに進む
    第6の関数比較ステップと、 前記基準点ベクトル候補を前記新基準点ベクトルとして
    更新し、前記基準点関数値候補を前記新基準点関数値と
    して更新し、前記第3の基準点ベクトル更新ステップ
    進む前記第2の基準点ベクトル更新ステップと、 前記新基準点ベクトルを前記基準点ベクトルとして更新
    し、前記新基準点関数値を前記基準点関数値として更新
    する前記第3の基準点ベクトル更新ステップと、 前記第3の基準点ベクトル更新ステップによって得られ
    た前記基準点ベクトルの全座標成分の指定が終了したか
    否かを判断し、全座標成分の指定が終了したときには
    第1の探索ステップまたは前記第2の探索ステップ
    一方を終了し、 全座標成分の指定が終了していないときには座標成分更
    ステップに進む座標成分判断ステップと、 指定された前記座標成分を更新し、指定が終了していな
    い座標成分を指定し、 前記ベクトル増加ステップへ戻る前記座標成分更新ステ
    ップとを有する請求項1に記載の摂動法。
  3. 【請求項3】 前記ステップサイズ更新ステップが、 前記ステップサイズを減少させるステップサイズ減少
    テップと、 前記ステップサイズ減少ステップによって得られた減少
    後のステップサイズステップサイズ閾値比較し、前
    記減少後のステップサイズが前記ステップサイズ閾値以
    上であるときには前記ステップサイズ更新ステップを終
    了し、前記減少後のステップサイズが前記ステップサイ
    ズ閾値未満であるときには第1のステップサイズ設定
    テップに進むステップサイズ比較ステップと、 前記ステップサイズ閾値を前記減少後のステップサイズ
    として設定し、前記ステップサイズ更新ステップを終了
    する前記第1のステップサイズ設定ステップとを有する
    請求項2に記載の摂動法。
  4. 【請求項4】 前記新最小ベクトルを前記現最小ベクト
    ルとして更新し、前記新最小ベクトル候補を前記新最小
    ベクトルとして更新し、前記新最小関数値を前記現最小
    関数値として更新し、前記新最小関数値候補を前記新最
    小関数値として更新し、前記第1のベクトル更新ステッ
    プへ戻る第3のベクトル更新ステップを前記第2のベク
    トル更新ステップの代わりに有する請求項に記載の摂
    動法。
  5. 【請求項5】 前記第1のベクトル更新ステップによっ
    て得られた前記現最小関数値を第2の関数閾値と比較
    し、前記現最小関数値が前記第2の関数閾値未満である
    ときには監視ステップを繰り返し、前記現最小関数値が
    前記第2の関数閾値以上であるときには前記第1の探索
    ステップへ戻る前記監視ステップを前記終了ステップの
    代わりに有する請求項に記載の摂動法。
  6. 【請求項6】 前記新最小ベクトルを前記現最小ベクト
    ルとして更新し、前記新最小ベクトル候補を前記新最小
    ベクトルとして更新し、前記新最小関数値を前記現最小
    関数値として更新し、前記新最小関数値候補を前記新最
    小関数値として更新し、前記第1のベクトル更新ステッ
    プへ戻る第3のベクトル更新ステップを前記第2のベク
    トル更新ステップの代わりに有する請求項に記載の摂
    動法。
  7. 【請求項7】 前記ステップサイズ更新ステップが、 前記ステップサイズを減少させるステップサイズ減少ス
    テップと、 前記ステップサイズ減少ステップによって得られた減少
    後のステップサイズをステップサイズ閾値と比較し、前
    記減少後のステップサイズが前記ステップサイズ閾値以
    上であるときには前記ステップサイズ更新ステップを終
    了し、前記減少後のステップサイズが前記ステップサイ
    ズ閾値未満であるときには第1のステップサイズ設定ス
    テップに進むステップサイズ比較ステップと、 第1の再スタート・ステップサイズを前記減少後のステ
    ップサイズとして設定し、前記ステップサイズ更新ステ
    ップを終了する前記第1のステップサイズ設定ステップ
    とを有する 請求項に記載の摂動法。
  8. 【請求項8】 前記新最小ベクトルを前記現最小ベクト
    ルとして更新し、前記新最小ベクトル候補を前記新最小
    ベクトルとして更新し、前記新最小関数値を前記現最小
    関数値として更新し、前記新最小関数値候補を前記新最
    小関数値として更新し、前記第1のベクトル更新ステッ
    プへ戻る第3のベクトル更新ステップを前記第2のベク
    トル更新ステップの代わりに有する請求項7に記載の摂
    動法。
  9. 【請求項9】 前記第1のベクトル更新ステップによっ
    て得られた前記現最小関数値を第2の関数閾値と比較
    し、前記現最小関数値が前記第2の関数閾値未満である
    ときには監視ステップを繰り返し、前記現最小関数値が
    前記第2の関数閾値以上であるときには前記第1の探索
    ステップへ戻る前記監視ステップを前記終了ステップの
    代わりに有する請求項7に記載の摂動法。
  10. 【請求項10】 前記新最小ベクトルを前記現最小ベク
    トルとして更新し、前記新最小ベクトル候補を前記新最
    小ベクトルとして更新し、前記新最小関数値を前記現最
    小関数値として更新し、前記新最小関数値候補を前記新
    最小関数値として更新し、前記第1のベクトル更新ステ
    ップへ戻る第3のベクトル更新ステッ プを前記第2のベ
    クトル更新ステップの代わりに有する請求項9に記載の
    摂動法。
  11. 【請求項11】 前記ステップサイズ更新ステップが、 前記ステップサイズを減少させるステップサイズ減少ス
    テップと、 前記ステップサイズ減少ステップによって得られた減少
    後のステップサイズをステップサイズ閾値と比較し、前
    記減少後のステップサイズが前記ステップサイズ閾値以
    上であるときには前記ステップサイズ更新ステップを終
    了し、前記減少後のステップサイズが前記ステップサイ
    ズ閾値未満であるときには関数値判定ステップに進むス
    テップサイズ比較ステップと、 前記現最小関数値が一度でも前記第1の関数閾値未満に
    なったことがあるかどうかを判定し、前記現最小関数値
    が常に前記第1の関数閾値以上であったときには第1の
    ステップサイズ設定ステップに進み、前記現最小関数値
    が一度でも前記第1の関数閾値未満になったことがある
    ときには第2のステップサイズ設定ステップに進む前記
    関数値判定ステップと、 第1の再スタート・ステップサイズを前記減少後のステ
    ップサイズとして設定し、前記ステップサイズ更新ステ
    ップを終了する前記第1のステップサイズ設定ステップ
    と、 第2の再スタート・ステップサイズを前記減少後のステ
    ップサイズとして設定し、前記ステップサイズ更新ステ
    ップを終了する前記第2のステップサイズ設定ステップ
    とを有する請求項2記載の摂動法。
  12. 【請求項12】 前記新最小ベクトルを前記現最小ベク
    トルとして更新し、前記新最小ベクトル候補を前記新最
    小ベクトルとして更新し、前記新最小関数値を前記現最
    小関数値として更新し、前記新最小関数値候補を前記新
    最小関数値として更新し、前記第1のベクトル更新ステ
    ップへ戻る第3のベクトル更新ステップを前記第2のベ
    クトル更新ステップの代わりに有する請求項11に記載
    の摂動法。
  13. 【請求項13】 前記第1のベクトル更新ステップによ
    って得られた前記現最小関数値を第2の関数閾値と比較
    し、前記現最小関数値が前記第2の関数閾値未満である
    ときには監視ステップを繰り返し、前記現最小関数値が
    前記第2の関 数閾値以上であるときには前記第1の探索
    ステップへ戻る前記監視ステップを前記終了ステップの
    代わりに有する請求項11に記載の摂動法。
  14. 【請求項14】 前記新最小ベクトルを前記現最小ベク
    トルとして更新し、前記新最小ベクトル候補を前記新最
    小ベクトルとして更新し、前記新最小関数値を前記現最
    小関数値として更新し、前記新最小関数値候補を前記新
    最小関数値として更新し、前記第1のベクトル更新ステ
    ップへ戻る第3のベクトル更新ステップを前記第2のベ
    クトル更新ステップの代わりに有する請求項13に記載
    の摂動法。
  15. 【請求項15】 回路の物理信号のレベルを追跡する自
    動制御システムであって、 物理信号のレベルを所望のレベルに向かって移動させる
    制御回路であって、前記物理信号を受信し、前記回路に
    制御信号の組を与えるように構成され、物理信号のレベ
    ルが、制御信号の前記組を変化させることに応答して変
    化する制御回路を有し、該制御回路は、 物理信号の第1のレベルを作り出すためにステップサイ
    ズにしたがって制御信号の現在の組の少なくとも1つの
    制御信号を変化させることに基づいて制御信号の第1の
    組を求める第1の探索手段と、 物理信号の第1のレベルを物理信号の現在のレベルと比
    較し、どちらが所望のレベルにより近いかを判定する第
    1の比較手段と、 物理信号の第1のレベルが、物理信号の現在のレベルよ
    りも所望のレベルに近づいていないと第1の比較手段に
    よって判定されると、更新されたステップサイズを前記
    第1の探索手段に与えるステップサイズ更新手段と、 物理信号の第1のレベルが物理信号の現在のレベルより
    も所望のレベルに近づいていると前記第1の比較手段に
    よって判定されると、制御信号の現在の組を制御信号の
    前の組として設定し、制御信号の第1の組を制御信号の
    現在の組として設定する第1の設定手段と、 前記第1の設定手段によって設定された制御信号の前の
    組と制御信号の現在の組に基づいて、物理信号の第2の
    レベルを生じる制御信号の第2の組を求める状態移動手
    段と、 物理信号の第3のレベルを作り出すために、ステップサ
    イズにしたがって、制御信号の第2の組の少なくとも1
    つの信号を変化させることに基づいて制御信号の第3の
    組を求める第2の探索手段と、 物理信号の第2のレベルを物理信号の第3のレベルと比
    較し、どちらが所望のレベルに近づいているかを判断
    し、物理信号の第3のレベルが物理信号の第2のレベル
    よりも所望のレベルに近づいていないならば制御信号の
    現在の組を前記第1の探索手段に与える第2の比較手段
    と、 物理信号の第3のレベルが物理信号の第2のレベルより
    も所望のレベルにより近づいていると前記第2の比較手
    段によって判定されると、制御信号の第3の組を制御信
    号の第1の組として設定し、第2の設定手段によって設
    定された制御信号の第1の組を第1の設定手段に与える
    第2の設定手段とを有し、 前記第1の探索手段は、物理信号の第1の探索レベルが
    物理信号の第2のレベルよりも所望のレベルの近づいて
    いると否とにかかわらず制御信号の現在の組の1つの制
    御信号を、物理信号の第1の探索レベルを生じるために
    第1の方向に変化させ、物理信号の第2の探索レベルを
    生じるために第2の方向に変化させる自動制御システ
    ム。
  16. 【請求項16】 物理信号の第2のレベルを、第1の設
    定手段によって設定された、制御信号の現在の組に対応
    する、物理信号の現在のレベルと比較し、いずれのレベ
    ルが所望のレベルにより近いかどうか判定する第3の比
    較手段であって、物理信号の第2のレベルが物理信号の
    現在のレベルよりも所望のレベルに近づいていないなら
    ば、制御信号の現在の組を前記第1の探索手段に与える
    第3の比較手段をさらに有する、請求項15記載のシス
    テム。
  17. 【請求項17】 前記第1の設定手段によって設定され
    た、制御信号の現在の組に対応する、物理信号の現在の
    レベルを第1の目標レベルと比較し、さらなる制御が必
    要かどうか判定する第3の比較手段をさらに有する、請
    求項15記載のシステム。
  18. 【請求項18】 第3の比較手段が、さらなる制御が必
    要でないと判定すると、物理信号の現在のレベルを監視
    する監視手段であって、物理信号の現在のレベルを第2
    の目標レベルと比較し、前記監視手段が、さらなる制御
    が必要と判定 すると、制御信号の現在の組を前記第1の
    探索手段に与える監視手段をさらに有する、請求項17
    記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記ステップサイズ更新手段が、前記
    ステップサイズを調整する調整手段と、調整されたサイ
    ズステップをステップサイズ閾値と比較する第3の比較
    手段を有し、調整されたステップサイズが前記ステップ
    サイズ閾値を越えていると判定されると、ステップサイ
    ズが前記ステップサイズ閾値に設定される、請求項15
    記載のシステム。
  20. 【請求項20】 前記ステップサイズ更新手段が、前記
    ステップサイズを調整する調整手段と、調整されたサイ
    ズステップをステップサイズ閾値と比較する第3の比較
    手段を有し、調整されたステップサイズが前記ステップ
    サイズ閾値を越えていると判定されると、ステップサイ
    ズが第1の再スタート・ステップサイズに設定される、
    請求項15記載のシステム。
  21. 【請求項21】 前記ステップサイズ更新手段が、 前記ステップサイズを調整する調整手段と、 調整されたステップサイズをステップサイズ閾値と比較
    する第3の比較手段と、 調整されたステップサイズが前記ステップサイズ閾値を
    越えていると前記第3の比較手段によって判定される
    と、物理信号のレベルが少なくとも1回第1の目標レベ
    ルを越えたかどうか判定する判定手段とをさらに有し、 物理信号のレベルが少なくとも1回前記第1の目標レベ
    ルを越えなかったと判定されると、前記ステップサイズ
    が第1の再スタートステップサイズに設定され、制御信
    号のレベルが少なくとも1回前記第1の目標レベルを越
    えたと判定されると、前記ステップサイズが第2の再ス
    タートステップサイズに設定される、請求項15記載の
    システム。
  22. 【請求項22】 回路の物理信号のレベルを、物理信号
    のレベルが所望のレベルに向うように制御し、その際物
    理信号のレベルが制御信号の組を変化させることに応答
    して変化する摂動法であって、 物理信号の第1のレベルを生じるために、ステップサイ
    ズにしたがって制御信号の現在の組の少なくとも1つの
    制御信号を変化させることに基づいて制御信号 の第1の
    組を求めるステップ(A)と、 物理信号の第1のレベルを物理信号の現在のレベルと比
    較し、どちらが所望のレベルにより近いか判定するステ
    ップ(B)と、 ステップサイズを更新し、物理信号の第1のレベルが物
    理信号の現在のレベルよりも所望のレベルにより近づい
    てないとステップ(B)で判定されると、ステップ(A
    −C)を繰り返すステップ(C)と、 物理信号の第1のレベルが、物理信号の現在のレベルよ
    りも所望のレベルにより近づいているとステップ(B)
    で判定されると、制御信号の現在の組を制御信号の前の
    組として設定し、制御信号の第1の組を制御信号の現在
    の組として設定するステップ(D)と、 物理信号の第2のレベルを生じる制御信号の第2の組
    を、ステップ(D)で設定された制御信号の前の組と制
    御信号の現在の組に基づいて求めるステップ(E)と、 物理信号の第3のレベルを生じるために、ステップサイ
    ズにしたがって制御信号の第2の組の少なくとも1つの
    制御信号を変化させることに基づいて制御信号の第3の
    組を求めるステップ(F)と、 物理信号の第2のレベルを物理信号の第3のレベルと比
    較し、どちらが所望のレベルにより近づいているか判定
    するステップ(G)と、 物理信号の第3のレベルが、ステップ(G)において、
    物理信号の第2のレベルよりも所望のレベルに近づいて
    いないと判定されると、ステップ(A−H)を繰り返す
    ステップ(H)と、 制御信号の第3の組を制御信号の第1の組として設定
    し、物理信号の第3のレベルが、ステップ(G)におい
    て、物理信号の第2のレベルよりも所望のレベルにより
    近づいていると判定されると、ステップ(D−I)を繰
    り返すステップ(I)とを有し、 ステップ(A)において、物理信号の第1の探索レベル
    が物理信号の現在のレベルよりも所望のレベルに近づい
    ていると否とにかかわらず、制御信号の現在の組の1つ
    の制御信号が、物理信号の第1の探索レベルを生じるた
    めに第1の方向に変えられ、物理信号の第2の探索レベ
    ルを生じるために第2の方向に変えられ る摂動法。
  23. 【請求項23】 物理信号の第2のレベルを、ステップ
    (D)において設定された、制御信号の現在の組に対応
    する、物理信号の現在のレベルと比較し、どちらのレベ
    ルが所望のレベルにより近づいているか判定するステッ
    プ(i)と、 物理信号の第2のレベルがステップ(i)
    において、物理信号の現在のレベルよりも所望のレベル
    に近づいていないと判定されると、ステップ(A−E)
    と(i)を繰り返すステップ(ii)をステップ(E)
    と(F)の間にさらに有する、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 さらなる制御が必要かどうか判定する
    ために、ステップ(D)において設定された、制御信号
    の現在の組に対応する、物理信号の現在のレベルを第1
    の目標レベルと比較するステップ(i)をステップ
    (D)と(E)の間にさらに有する、請求項22記載の
    方法。
  25. 【請求項25】 ステップ(i)が、さらなる制御が必
    要でないと判定すると、物理信号の現在のレベルを監視
    し、その間、さらなる制御が必要かどうか判定するため
    に、物理信号の現在のレベルを第2の目標レベルと比較
    するステップ(ii)と、 ステップ(ii)において、さらなる制御が必要である
    と判定されると、ステップ(A)から始まる処理を繰り
    返すステップ(iii)をさらに有する、請求項24記
    載の方法。
  26. 【請求項26】 ステップ(C)が、 ステップサイズを調整するステップ(i)と、 調整されたステップサイズをステップサイズ閾値と比較
    するステップ(ii)と、 調整されたステップサイズが、ステップ(ii)におい
    て前記ステップサイズ閾値を越えていると判定される
    と、ステップサイズを前記ステップサイズ閾値に設定す
    るステップ(iii)をさらに有する、請求項22記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 ステップ(C)が、 ステップサイズを調整するステップ(i)と、 調整されたステップサイズをステップサイズ閾値と比較
    するステップ(ii) と、 調整されたステップサイズが前記ステップサイズ閾値を
    越えていると判定されると、ステップサイズを第1の再
    スタート・ステップサイズに設定するステップ(ii
    i)をさらに有する、請求項22記載の方法。
  28. 【請求項28】 ステップ(C)が、 ステップサイズを調整するステップ(i)と、 調整されたステップサイズをステップサイズ閾値と比較
    するステップ(ii)と、 調整されたステップサイズが前記ステップサイズ閾値を
    越えていると、ステップ(ii)で判定されると、物理
    信号のレベルが第1の目標レベルを少なくとも1回越え
    たかどうか判定するステップ(iii)と、 物理信号のレベルが前記第1の目標レベルを少なくとも
    1回越えなかったとステップ(iii)で判定される
    と、ステップサイズを第1の再スタート・ステップサイ
    ズに設定するステップ(iv)と、 物理信号のレベルが前記第1の目標レベルを少なくとも
    1回越えたとステップ(iii)で判定されると、ステ
    ップサイズを第2の再スタートステップサイズに設定す
    るステップ(v)を有する、請求項22記載の方法。
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