JP2878716B2 - 動画像伝送システム - Google Patents

動画像伝送システム

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JP2878716B2
JP2878716B2 JP18179789A JP18179789A JP2878716B2 JP 2878716 B2 JP2878716 B2 JP 2878716B2 JP 18179789 A JP18179789 A JP 18179789A JP 18179789 A JP18179789 A JP 18179789A JP 2878716 B2 JP2878716 B2 JP 2878716B2
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峰夫 正満
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は,画像を合成するクロマキー技術を応用した
動画像伝送システムに関するものである。
〔従来の技術〕
2枚の画像を合成する方法としてクロマキー処理を用
いるものがある。第3図はクロマキー処理を説明する図
であり,一方の画像を背景にし,他方の画像の特定色の
部分を除いた部分を背景画像の上に重畳する。第3図
で,前者を背景画像101,後者を重畳画像102,結果として
合成された画像を合成画像103,重畳画像のうち重畳する
被写体の部分を重畳部分104,特定色の重畳しない部分を
非重畳部分105と呼ぶことにする。
〔発明が解決しようとする課題〕
重畳画像102を通信路を介した受信動画像とした場合
を考える。
クロマキー用背景板の色むらや照明系撮像系のノイズ
等の撮影条件により,非重畳部分105にも時間的な変化
が起きる。非重畳部分015はその特定色によって非重畳
部分であることしか示していないため,この時間的変化
はむだな情報である。動画像の符号化復号化の方式にお
いてはフレーム間の相関を利用して圧縮するようにして
いるのであるため,重畳画像102をそのまま動画として
伝送すると,この時間的変化により符号化器の伝送量の
圧縮効果が低下するという欠点があった。
また、多地点からの重畳画像102を受信する場合に
は,重畳画像102の各送信側の撮影条件をそろえること
はむずかしく,これにより非重畳分105の特定色が異な
ってしまう。このため送信地点が変わるたびに,受信側
のクロマキー処理の調節が必要となる欠点があった。
さらに,前記の送信地点による非重畳部分105の特定
色の違いにより,多地点からの重畳画像を同時に受信側
の背景画像に重畳する場合には,対送信地点ごとにクロ
マキー装置の調節をする必要がある,という欠点があっ
た。
本発明は,重畳画像の非重畳部分の時間的変化を抑
え,通信系の符号化器による圧縮効率を向上させるこ
と,または,受信側クロマキー処理の調節を軽減するこ
とを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明においては、重畳画像に対し送信前にクロマキ
ー処理を施して、非重畳部分を予め定められた均一色に
置き換え、これを送信することを最も主要な特徴とし,
この点が従来の技術とは異なる。
〔実施例〕
第1図は本発明の第1の実施例を説明する図であっ
て,201はクロマキー用背景板,202は重畳する被写体,203
は重畳画像撮像用のカメラ,204は送信側クロマキー装
置,205は符号化器,206は通信路,207は復号化器,208は受
信側クロマキー装置,209は背景画像ファイル装置,210は
出力表示装置である。
第1図を用いて処理を説明する。カメラ203によって
背景板201とともに被写体202を撮る。この画像の被写体
部分が重畳画像102の重畳部分104になる。送信側クロマ
キー装置204を用いて,背景板201の色によってクロマキ
ー処理を施し,非重畳部分105の抽出を行うと同時に,
非重畳部分105を送信側クロマキー装置204が発生する受
信側クロマキー装置208のためのクロマキー用色に置き
換える。この重畳画像を符号化器205,通信路206,復号化
器207の通信系によって受信側に伝送する。受信画像を
受信側クロマキー装置208により背景画像ファイル装置2
09のファイルから得た背景画像101に重畳し出力表示装
置210により出力する。
従来の技術によれば、送信側クロマキー装置204の処
理を行わず,クロマキー用背景板201の画像を直接重畳
画像の非重畳部分105として符号化することになるた
め,撮影条件による非重畳部分105の時間的変化が符号
化器205の伝送量圧縮効果を低下させる。これに対し本
実施例によれば,符号化器205に送られる画像のうち非
重畳部分105は電気的に発生された均一色となるため,
非重畳部分105の時間的変化がなくなり,符号化器205の
圧縮効果を低下させることが無い。そして,送信側の撮
影条件に影響を受けず,受信側でのクロマキー処理の調
節が容易で安定する,という効果がある。
第2図は本発明の第2の実施例を説明する図であっ
て,301は#1背景板,302は#2背景板,303は#1被写
体,304は#2被写体,305は#1カメラ,306は#2カメ
ラ,307は#1送信側クロマキー装置,308は#2送信側ク
ロマキー装置,309は#1符号化器,310は#2符号化器,3
11は通信網,312は背景画像ファイル装置,313は#1復号
化器,314は#2復号化器,315は#1受信側クロマキー装
置,316は#2受信側クロマキー装置,317はCRTである。
第2図においては,2カ所の送信地点から送信された重
畳画像を受信して背景画像に重畳する例である。2枚の
各非重畳部分は#1送信側クロマキー装置307と#2送
信側クロマキー装置308とで電気的に発生された均一色
であるため,容易に同一色にすることができる。これに
より#1受信側クロマキー装置315と#2受信側クロマ
キー装置316との調整は同じでよく,しかも送信地点が
変わるごとの調整も不要であり,調整の負担が軽減され
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように,受信側でクロマキー処理により
合成することを前提とした動画像を,送信側のクロマキ
ー処理により非重畳部分を均一色に置き換えるため,符
号化器の圧縮効果を低下させないという利点がある。
受信側のクロマキー処理のためのクロマキー色は送信
側で電気的に発生した均一色であり送信側の撮影条件と
は無関係であるため,受信側でのクロマキー処理の調節
が軽減できるという利点がある。
また本発明は,符号化器や復号化器に改造を加える必
要が無いため,既存の画像伝送システムとの親和性が良
いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の説明図,第2図は本発
明の第2の実施例の説明図,第3図はクロマキー処理の
説明図である。 図中,101は背景画像,102は重畳画像,103は合成画像,104
は重畳画像の重畳部分,105は重畳画像の非重畳部分であ
り,201は背景板,202は重畳する被写体,203はカメラ,204
は送信側クロマキー装置,205は符号化器,206は通信路,2
07は復号化器,208は受信側クロマキー装置,209は背景画
像ファイル装置,210は出力表示装置である。
フロントページの続き (72)発明者 藤本 強 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−103481(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/262 - 5/28 H04N 9/75

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背景画像に対して重畳画像をクロマキー処
    理によって合成するに当って、前記重畳画像を伝送した
    上で合成するようにした動画像伝送システムにおいて、 送信側に、前記重畳画像を構成する動画像中の被写体以
    外の部分を予め定められた均一色に置き換える手段と、
    当該均一色に置き換えられた重畳画像を圧縮伝送する手
    段とをそなえ、 受信側において、当該均一色に置き換えられた部分を抽
    出して背景画像と置き換える手段をそなえた ことを特徴とする動画像伝送システム。
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