JP2876127B2 - 歯科技工用ピンとそれを用いた模型製作方法 - Google Patents

歯科技工用ピンとそれを用いた模型製作方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯科技工分野における、殊に金属材を裏装
(裏打ち)しない補綴物を作成するための歯科技工用ピ
ンとそれを用いた模型製作方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から使用されている歯科補綴物には、金属材を裏
装したもの、全く金属材を用いないものの2通りのもの
があったが、強度が大きい点から金属材を裏装した補綴
物が多く使用されている。ところが、近年強度の大きい
陶材が開発され、かつ歯冠修復補綴物においても審美性
が極めて重要視されるようになって来たことから、再び
金属材を裏装しない補綴物が多用されるようになってき
た。
この金属材を裏装しない補綴物の製作は模型を用いて
行う。これに用いる従来の模型製作方法を詳述する。ま
ず、患者の歯列より型取りした印象材に耐火模型材を流
し込み、第2図に示したような耐火模型(1次模型)1
を作る。この耐火模型1に一歯一歯ごとに分割型を得る
ため分割ライン2を入れる。
この分割ライン2に従って、模型1の下方より約1/3
のところまでV字溝を入れ、ついで、石膏で枠をつく
り、のち取り出して側面をディスク等を用いて分割しや
すい様に溝を約半分〜1/3の長さに入れた後、手で分割
し、第7図に示したように分割模型3同士の側面に形成
された凹凸、曲線形状による相互保持力により位置を再
現可能とする。すなわち、ダウェルピン等の位置維持用
のピンを使用せず、お互いに分割した分割模型3を元の
位置を再現することができるが、この場合のポーセレン
の焼付方法は、この分割した各分割模型3にポーセレン
を常法に従って築盛し、ポーセレンファーネスで、その
模型ごとに焼成し、その後、お互いの模型3の維持が安
定した状態で、しかも補綴物4が機能的な形態となるま
で、築盛焼成を繰り返し行う方法によっていた。
〔従来技術の課題〕
ところが上記の如きダウエルピンを用いない方法にお
いては模型の所定位置での維持機能が不確実であるた
め、製作された補綴物が患者に装着する際、不適合とな
る場合が多かった。これは金属材を裏装していないもの
であるため、補綴物のみを焼成することができないこと
から模型ごと焼成することになり、その結果、在来の金
属製ダウェルピンを用いるとダウェルピンが溶けてしま
ったり、築盛し、焼成した陶材が酸化してしまうため金
属製のダウェルピンを用いることができず、模型を分割
した時のお互いの分割面における相互保持力と外枠の石
膏材との位置決め性に頼っているため、模型が欠けた
り、摺れ合ったりした場合には位置の復元が不正確とな
り、出来上がった補綴物は適合性不良となることが多か
った。
〔課題を解決するための手段〕
上記事情に鑑みて金属製ダウェルピンに代えて耐火性
の大きいセラミック材から成る歯科技工用ピンでもっ
て、分割型を所定位置に再設定すべく、該ピンを耐火模
型の所定位置に植立し、このピン全体を包囲するように
印象材を用いて2次模型を作成する。さらに、印象材で
包囲した後の強度を増大させるため石膏材中に上記印象
材の部分を埋没させた後、一次模型の分割型を分離し取
外すように構成する。その分割型に対して築盛、焼成を
繰り返しすることによって補綴物を得ることができる。
〔実施例〕
以下、図によって本発明実施例を詳述する。
第1図(イ)、(ロ)には歯科技工用ピン(以下、ピ
ンと略称する)Pを示し、これらピンPは耐火(耐熱)
性を有するアルミナ、ジルコニア、ムライト、フォルス
テライト、窒化珪素などのセラミック材でもって先細形
をした棒状体を成し、長手方向に少なくとも一つの平面
を有するものである。すなわち、第1図(イ)にて示し
たピンPでは、四角柱で上方部には対称に突出した沈み
込み防止の座りとしてのノッチP1が一体的に形成されて
いる。また、同図(ロ)には、先細形をし、長手方向に
一つの平面fを有する略半円柱状をした棒状体に形成さ
れ、かつ、円板状のノッチP2を備えたものであり、この
ピンPが後述の分割型と、より一層強力な結合強度をも
たらすために上方部に周溝P3を形成したり、あるいはイ
ボ状の突起(不図示)を複数個形成したものなどであっ
てもよい。なお、上記形状に限らず棒状体の断面形状は
三角形、六角形などをしたものでもよく、要するに歯科
模型に植設した場合、ピンP自体が回転することなく、
分割型にして築盛、焼成工程を経た後の補綴物を元の一
次模型に再び組立て復元する場合の位置決めを的確なら
しめるべくピンPの断面形状が円形以外のものであるこ
とが必要である。なお、このピンPはアルミナなどのセ
ラミック材で形成されたものであるため、高温耐火性及
び熱膨張が小さいなどの特性を有しているため、ポーセ
レンを築盛し、900〜1000℃もの高温で焼成工程をくり
返した場合にも溶損したり、変形したりすることなく元
のピン穴に復帰させることができる。
次に上記ピンPを使用して模型を製作する方法を説明
する。
まず、患者の口腔内から印象材でもって採取りた歯型
中に耐火材を流し込み第2図に示したような耐火模型1
を作る。その後、分割ライン2を入れ、かつ耐火模型1
の底面1aに、第1図に示したような上述のピンPを植立
して第3図の如きピンPを備えた1次模型10を得る。次
いで植設した複数本のピンP全体を包囲するように印象
材Sにて包囲せしめて第4図に示した形状にする。次い
で第5図の如き印象材Sで覆った部分を泥漿状の石膏材
K中に埋没させた状態で硬化させることによって強度の
アップと模型の位置関係を正確に安定させ、その後、ピ
ンPの植設した分割模型10をとり出し、一歯分ずつを回
転ディスク等でカッティングして分離する。とり出した
一歯ごとの分割型に対しポーセレンを築盛、炉でもって
焼成するという工程を繰り返し、所望の色、形状をもっ
た補綴物を得る。
〔発明の効果〕
叙上のように、本発明によれば、ピンの材質を耐火性
の大きいセラミックスで、かつ断面形状を円形以外の形
状にすることによって、耐火模型材ごと焼成することが
可能となり、また再組立時の位置決めが的確となるなど
在来から行われている分割副位式法を用いることがで
き、しかも、2次模型に印象材を用いることによって従
来に見られたピンの植立に平行性が欠けていたため抜け
なくなったり石膏が欠けてしまうというようなこともな
く簡便にしかも正確に作成が可能となる。その後、3次
模型を石膏で覆うことにより強度を増し、なおかつ確実
な固定によって印象材の変形を防ぐことができる。この
結果、容易に適合性の良い歯科補綴物を作成することが
可能となる。また3次模型を石膏で覆うことにより、咬
合器への装着も可能となり、インレー、オンレー、フル
クラウン等の作成に必要な対合歯との咬合関係も容易に
求められる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)、(ロ)はともに本発明実施例による歯科
技工用ピンの斜視図、第2図乃至第6図は本発明実施例
による歯科技工用模型の製作方法を説明するための立体
斜視図であり、第7図は従来例による分割模型の一部を
示す斜視図である。 1:耐火模型、2:分割ライン 4:補綴物、P:歯科技工用ピン K:石膏、S:印象材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミア、ジルコニア、ムライト、フォル
    ステライト、窒化珪素などのセラミック材を先細形と成
    し、該棒状体の長手方向に少なくとも一つの平面を有
    し、かつ沈み込み防止の座りとしてのノッチ部が一体形
    成されて成る歯科技工用ピン、
  2. 【請求項2】金属材を裏装していないポーセレンジャケ
    ットクラウン、ポーセレンベニア、ポーセレンインレー
    等の歯科補綴物を作製する工程に用いる耐火性の模型を
    製作する方法であって患者の歯列をもとに製作した耐火
    模型に耐火材から成る歯科技工用ピンを複数本植立し、
    このピンを印象材でもって包囲した後、該印象材の部位
    を石膏材中に埋没させ、硬化後1次模型の分割型を分離
    し取り外す工程より成る歯科技工用の模型製作方法。
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