JP2870274B2 - 情報記録媒体 - Google Patents
情報記録媒体Info
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- JP2870274B2 JP2870274B2 JP34005891A JP34005891A JP2870274B2 JP 2870274 B2 JP2870274 B2 JP 2870274B2 JP 34005891 A JP34005891 A JP 34005891A JP 34005891 A JP34005891 A JP 34005891A JP 2870274 B2 JP2870274 B2 JP 2870274B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- information
- dielectric
- tracking
- desk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラッキングサーボ式
等の情報記録媒体に関するものである。
等の情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体には、情報信号を記録する
情報信号記録領域と、この情報信号記録領域に記録され
ている信号のアドレス情報と信号読み取りヘッドの走査
ガイド情報を与えるサーボ情報記録領域とが設けられて
いる。近年においては、情報信号の記録容量を増加する
機運が強く、そのための様々な努力がなされているが、
デスクの寸法を一定にして、記憶容量を増加させるため
には、情報信号の記録密度を高めることが必要になる。
情報信号記録領域と、この情報信号記録領域に記録され
ている信号のアドレス情報と信号読み取りヘッドの走査
ガイド情報を与えるサーボ情報記録領域とが設けられて
いる。近年においては、情報信号の記録容量を増加する
機運が強く、そのための様々な努力がなされているが、
デスクの寸法を一定にして、記憶容量を増加させるため
には、情報信号の記録密度を高めることが必要になる。
【0003】しかし、記録密度を高めると、デスクの熱
膨張の影響により、誤信号の発生頻度、つまり、エラー
率が増加するという問題があり、また、デスクの歪みの
影響や回転むらの影響によっても同様にエラー率が増加
するという問題が生じる。
膨張の影響により、誤信号の発生頻度、つまり、エラー
率が増加するという問題があり、また、デスクの歪みの
影響や回転むらの影響によっても同様にエラー率が増加
するという問題が生じる。
【0004】従来から、情報記録媒体のサーボ形態とし
てはセクターサーボ方式が多用されていたが、このセク
ターサーボ方式では、記録密度を高めようとしても、前
記の各問題点に突き当たって限界が生じ、その実現が困
難となる。そこで、最近においては、トラッキングサー
ボ方式が採用され、記録密度を高めるための研究開発が
盛んになされている。このトラッキングサーボ方式の情
報記録媒体としては、例えば、図4に示すように、デス
ク1の表面に情報信号形成領域2を磁性体によって形成
し、その隣側に緩衝部3を介して同様に磁性体によって
トラッキング信号形成領域4を設けたものも見受けられ
るが、情報信号形成領域2とトラッキング信号形成領域
4をともに磁性体を用いて形成すると、どうしても、情
報信号とトラッキング信号との磁気的干渉を避けるため
に幅広の緩衝部3を設けなければならず、情報信号の記
録密度がそれほど高められないという問題が生じる。
てはセクターサーボ方式が多用されていたが、このセク
ターサーボ方式では、記録密度を高めようとしても、前
記の各問題点に突き当たって限界が生じ、その実現が困
難となる。そこで、最近においては、トラッキングサー
ボ方式が採用され、記録密度を高めるための研究開発が
盛んになされている。このトラッキングサーボ方式の情
報記録媒体としては、例えば、図4に示すように、デス
ク1の表面に情報信号形成領域2を磁性体によって形成
し、その隣側に緩衝部3を介して同様に磁性体によって
トラッキング信号形成領域4を設けたものも見受けられ
るが、情報信号形成領域2とトラッキング信号形成領域
4をともに磁性体を用いて形成すると、どうしても、情
報信号とトラッキング信号との磁気的干渉を避けるため
に幅広の緩衝部3を設けなければならず、情報信号の記
録密度がそれほど高められないという問題が生じる。
【0005】このため、情報信号形成領域2とトラッキ
ング信号形成領域4とを異なった機能の記録手段を用い
て形成する方式が検討されており、例えば、図4で、情
報信号形成領域2は磁性体を用いて形成し、トラッキン
グ信号形成領域4は凹凸の溝によって形成し、この凹凸
の溝の静電容量変化を静電センサで検出する静電式トラ
ッキングサーボ方式や、図5に示すように、情報信号形
成領域2は磁性体によって形成し、この情報信号形成領
域2間にトラッキング信号形成領域4を穴の形態で形成
し、この穴からトラッキング信号を光式センサによって
読み取る光式トラッキングサーボ方式が提案されてい
る。
ング信号形成領域4とを異なった機能の記録手段を用い
て形成する方式が検討されており、例えば、図4で、情
報信号形成領域2は磁性体を用いて形成し、トラッキン
グ信号形成領域4は凹凸の溝によって形成し、この凹凸
の溝の静電容量変化を静電センサで検出する静電式トラ
ッキングサーボ方式や、図5に示すように、情報信号形
成領域2は磁性体によって形成し、この情報信号形成領
域2間にトラッキング信号形成領域4を穴の形態で形成
し、この穴からトラッキング信号を光式センサによって
読み取る光式トラッキングサーボ方式が提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電式
トラッキングサーボ方式は、緩衝部3の幅を非常に狭く
できるが、情報信号形成領域2とトラッキング信号形成
領域4とを同一平面上に形成しなければならないので、
情報信号の記録密度を飛躍的に高める点では未だ不十分
である。
トラッキングサーボ方式は、緩衝部3の幅を非常に狭く
できるが、情報信号形成領域2とトラッキング信号形成
領域4とを同一平面上に形成しなければならないので、
情報信号の記録密度を飛躍的に高める点では未だ不十分
である。
【0007】また、光式トラッキングサーボ方式も、情
報信号形成領域2とトラッキング信号形成領域4を同一
面上に形成しなければならないため、同様な問題があ
り、さらに、トラッキング信号を前記穴形態によって与
えると、穴の縁部にごみ等が付着堆積し、信号読み取り
の信頼性の上で問題が生じる。
報信号形成領域2とトラッキング信号形成領域4を同一
面上に形成しなければならないため、同様な問題があ
り、さらに、トラッキング信号を前記穴形態によって与
えると、穴の縁部にごみ等が付着堆積し、信号読み取り
の信頼性の上で問題が生じる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、情報信号の記録容量
を飛躍的に高め、しかも、エラー率の極めて小さい高信
頼性の情報記録媒体を提供することにある。
なされたものであり、その目的は、情報信号の記録容量
を飛躍的に高め、しかも、エラー率の極めて小さい高信
頼性の情報記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、デスクのベースにトラッキング信号と情報信号
とが形成されている情報記録媒体において、前記デスク
の少なくとも表面はアルミニウム面と成し、前記トラッ
キング信号は前記アルミニウム面上に該アルミニウム面
とは誘電率を異にする誘電体信号層によって形成され、
情報信号は磁性体信号層に形成されており、誘電体信号
層と磁性体信号層は上下方向に立体的に配置されている
ことを特徴として構成されている。
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、デスクのベースにトラッキング信号と情報信号
とが形成されている情報記録媒体において、前記デスク
の少なくとも表面はアルミニウム面と成し、前記トラッ
キング信号は前記アルミニウム面上に該アルミニウム面
とは誘電率を異にする誘電体信号層によって形成され、
情報信号は磁性体信号層に形成されており、誘電体信号
層と磁性体信号層は上下方向に立体的に配置されている
ことを特徴として構成されている。
【0010】
【作用】上記構成の本発明において、デスクのベース上
に磁性体信号層と誘電体信号層とが立体的に配置形成さ
れており、読み取りのヘッドにより、誘電体信号層に形
成されたトラッキング信号は静電容量の変化を利用して
読み出され、磁性体信号層の情報信号は磁気的変化を利
用して読み出される。
に磁性体信号層と誘電体信号層とが立体的に配置形成さ
れており、読み取りのヘッドにより、誘電体信号層に形
成されたトラッキング信号は静電容量の変化を利用して
読み出され、磁性体信号層の情報信号は磁気的変化を利
用して読み出される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には本発明に係る情報記録媒体の一実施例の
要部構成が示され、図2にはその断面構成が示されてい
る。これらの図において、アルミニウム板あるいは樹脂
ベースにアルミニウムを蒸着又はスパッタして構成した
板部材のデスク1の表面に誘電体信号層5が形成され、
この誘電体信号層5にトラッキング信号が与えられてい
る。
する。図1には本発明に係る情報記録媒体の一実施例の
要部構成が示され、図2にはその断面構成が示されてい
る。これらの図において、アルミニウム板あるいは樹脂
ベースにアルミニウムを蒸着又はスパッタして構成した
板部材のデスク1の表面に誘電体信号層5が形成され、
この誘電体信号層5にトラッキング信号が与えられてい
る。
【0012】この誘電体信号層5はデスク1の誘電率と
異なる誘電率の材料、例えば、酸化アルミニウム又は窒
化アルミニウムによって形成されるもので、例えば、デ
スクの表面にアドレスコードに応じて酸化膜を酸化製膜
法やイオン注入法によって符号状又は同心状に形成する
か、あるいは、デスク1の表面に前記アドレスコードに
従い窒化膜をイオン注入法によって符号状又は同心状に
形成することによって設けられる。この誘電体信号層5
が形成されたデスク1の表面は必要に応じ平坦化され、
この誘電体信号層5が形成されたデスク1の表面にスパ
ッタ、蒸着等の周知の製膜手段を用いて裏打ち磁性層や
磁性体の磁性体信号層6が形成される。そして、必要に
応じ、磁性体信号層6の表面には潤滑層又は平滑層等の
保護膜12が形成され、信号ヘッドの吸着を防止する等の
周知の磁性記録媒体で用いている保護手段を併用するこ
とはここで言及するまでもない。
異なる誘電率の材料、例えば、酸化アルミニウム又は窒
化アルミニウムによって形成されるもので、例えば、デ
スクの表面にアドレスコードに応じて酸化膜を酸化製膜
法やイオン注入法によって符号状又は同心状に形成する
か、あるいは、デスク1の表面に前記アドレスコードに
従い窒化膜をイオン注入法によって符号状又は同心状に
形成することによって設けられる。この誘電体信号層5
が形成されたデスク1の表面は必要に応じ平坦化され、
この誘電体信号層5が形成されたデスク1の表面にスパ
ッタ、蒸着等の周知の製膜手段を用いて裏打ち磁性層や
磁性体の磁性体信号層6が形成される。そして、必要に
応じ、磁性体信号層6の表面には潤滑層又は平滑層等の
保護膜12が形成され、信号ヘッドの吸着を防止する等の
周知の磁性記録媒体で用いている保護手段を併用するこ
とはここで言及するまでもない。
【0013】この実施例によれば、デスク1の表面の全
域に亙り磁性体信号層6が形成されるので、情報信号の
記録容量を飛躍的に高めることが可能となる。本実施例
の構成とした情報記録媒体では、3.5 インチのデスク1
に1Gバイトの情報を記録することが可能であり、従来
例の3.5 インチデスクでは数10Mバイトの情報しか記録
できないことと比較すれば、本実施例の情報記録媒体が
如何に大容量で情報信号を記録できるかが分かる。
域に亙り磁性体信号層6が形成されるので、情報信号の
記録容量を飛躍的に高めることが可能となる。本実施例
の構成とした情報記録媒体では、3.5 インチのデスク1
に1Gバイトの情報を記録することが可能であり、従来
例の3.5 インチデスクでは数10Mバイトの情報しか記録
できないことと比較すれば、本実施例の情報記録媒体が
如何に大容量で情報信号を記録できるかが分かる。
【0014】また、トラッキング信号は誘電体信号層5
に形成されるものであるから、誘電体信号層5が磁性体
信号層6とオーバーラップして形成されても特に読み取
りの上で問題が生じるということがなく、トラッキング
信号と情報信号が完全に独立して検出され、また、デス
ク1の表面に付着する埃等に対しても影響が少なくトラ
ッキング信号の読み取りを行うことが可能となるので、
信号読み取りの信頼性を大幅に高めることが可能とな
る。この効果を調べたところ、従来例ではせいぜいエラ
ー率は10-6程度であったが、本実施例では10-9という格
段に小さいエラー率となり、信頼性を飛躍的に高めるこ
とができた。
に形成されるものであるから、誘電体信号層5が磁性体
信号層6とオーバーラップして形成されても特に読み取
りの上で問題が生じるということがなく、トラッキング
信号と情報信号が完全に独立して検出され、また、デス
ク1の表面に付着する埃等に対しても影響が少なくトラ
ッキング信号の読み取りを行うことが可能となるので、
信号読み取りの信頼性を大幅に高めることが可能とな
る。この効果を調べたところ、従来例ではせいぜいエラ
ー率は10-6程度であったが、本実施例では10-9という格
段に小さいエラー率となり、信頼性を飛躍的に高めるこ
とができた。
【0015】ところで、この実施例の情報記録媒体を使
用したとき、信号読み取り側のヘッドは、例えば、図3
に示すように、コア7にコイル8を巻回してコア7の先
端隙間部分を磁性体信号層6の情報信号の読み取り部10
とし、コア7の先端の底面部を誘電体信号層5のトラッ
キング信号の読み取り電極部11とし、この読み取り電極
部11によりトラッキング信号を読み取りながらヘッド9
を走査し、信号読み取り部10で磁性体信号層6の情報信
号を読み取るようにすることができ、このヘッド9の構
成は他の様々な構成形態を採り得るものである。
用したとき、信号読み取り側のヘッドは、例えば、図3
に示すように、コア7にコイル8を巻回してコア7の先
端隙間部分を磁性体信号層6の情報信号の読み取り部10
とし、コア7の先端の底面部を誘電体信号層5のトラッ
キング信号の読み取り電極部11とし、この読み取り電極
部11によりトラッキング信号を読み取りながらヘッド9
を走査し、信号読み取り部10で磁性体信号層6の情報信
号を読み取るようにすることができ、このヘッド9の構
成は他の様々な構成形態を採り得るものである。
【0016】本発明は上記実施例に限定されることはな
く、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施例
では円板状のデスク1を用いているが、このデスク1は
円筒デスクであってもよい。
く、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施例
では円板状のデスク1を用いているが、このデスク1は
円筒デスクであってもよい。
【0017】また、上記実施例ではデスク1の表面に誘
電体信号層5を設け、さらにその上側に磁性体信号層6
を設けたが、この誘電体信号層5と磁性体信号層6との
上下を逆にし、デスク1の表面に磁性体信号層6を形成
し、この磁性体信号層6の形成面を平坦にしてその上に
スパッタや蒸着膜の形成等により誘電体信号層5を形成
するようにしてもよい。
電体信号層5を設け、さらにその上側に磁性体信号層6
を設けたが、この誘電体信号層5と磁性体信号層6との
上下を逆にし、デスク1の表面に磁性体信号層6を形成
し、この磁性体信号層6の形成面を平坦にしてその上に
スパッタや蒸着膜の形成等により誘電体信号層5を形成
するようにしてもよい。
【0018】さらに、上記実施例ではデスク1の材料を
アルミニウムをベースにして形成したが、このデスク1
の材料はアルミニウム以外の材料、例えば、チタン,タ
ングステン,鉛等の金属,合金,樹脂等を用いて形成す
ることができるものであり、また、誘電体信号層5も酸
化膜や窒化膜以外の膜、例えば、アンチモン,ビスマス
等によって形成することができる。
アルミニウムをベースにして形成したが、このデスク1
の材料はアルミニウム以外の材料、例えば、チタン,タ
ングステン,鉛等の金属,合金,樹脂等を用いて形成す
ることができるものであり、また、誘電体信号層5も酸
化膜や窒化膜以外の膜、例えば、アンチモン,ビスマス
等によって形成することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、トラッキング信号が形成され
る誘電体信号層と情報信号が形成される磁性体信号層と
をデスクのベースに対して上下方向に立体的に配置した
ものであるから、デスクの全平面領域に亙って磁性体信
号層を形成することができるので、情報信号の記録容量
を格段に大きくすることができる。
る誘電体信号層と情報信号が形成される磁性体信号層と
をデスクのベースに対して上下方向に立体的に配置した
ものであるから、デスクの全平面領域に亙って磁性体信
号層を形成することができるので、情報信号の記録容量
を格段に大きくすることができる。
【0020】また、トラッキング信号は誘電体信号層を
静電容量の変化として検出して読み取られるので、磁性
体信号層との干渉がなく、しかも、デスク表面に付着す
るごみや埃等の影響を受けることなく検出することがで
きるので、情報読み取りの信頼性を格段に高めることが
可能となる。さらにまた、デスクの少なくとも表面はア
ルミニウム面と成し、このアルミニウム面上に該アルミ
ニウム面とは誘電率を異にする誘電体信号層が設けら
れ、この誘電体信号層によってトラッキング信号が形成
されているので、トラッキング信号の読み取り精度を飛
躍的に向上させることができ、情報読み取りの信頼性を
より一層高めることができる。それというのは、デスク
の少なくとも表面がアルミニウム面であることによっ
て、そのアルミニウム面と、トラッキング信号を読み取
るためのヘッドの電極部とにより、それらアルミニウム
面とヘッドの電極部間の隙間の空気を誘電体として持つ
コンデンサ(静電容量検出手段)が形成され、このコン
デンサの静電容量に応じた信号を上記ヘッドから検出出
力することによって誘電体信号層によって形成されたト
ラッキング信号を読み取る構成と成す。このように、デ
スクの表面をアルミニウム面によって形成しトラッキン
グ信号検出用のコンデンサの一方の電極面と成し、か
つ、上記アルミニウム面とヘッドの電極部間の隙間の空
気をコンデンサの電極間の誘電体として機能させる構成
とすることにより、上記アルミニウム面とヘッドの電極
部との間に上記誘電体信号層によって形成されたトラッ
キング信号が無い場合、つまり、上記アルミニウム面と
ヘッドの電極部から成るコンデンサの電極間に前記空気
と誘電体信号層によるトラッキング信号情報とのうちの
空気のみが介在している場合と、上記アルミニウム面と
ヘッドの電極部との間に上記誘電体信号層によるトラッ
キング信号の情報が有る場合(上記コンデンサの電極間
に前記空気と誘電体信号層によるトラッキング信号情報
との両方が有る場合)とでは静電容量が大きく異なるこ
とから、上記アルミニウム面とヘッドの電極部との間に
誘電体信号層によるトラッキング信号が無い場合に上記
ヘッドから出力される信号の大きさに対して、上記アル
ミニウム面とヘッドの電極部との間に上記誘電体信号層
によるトラッキング信号の情報が有る場合に上記ヘッド
から出力される信号の大きさは格段に大きくなる。この
ように、本発明は、誘電体信号層に よって形成されたト
ラッキング信号情報の有無によって前記電極間のコンデ
ンサの静電容量を大きく変化させ、ヘッドから出力され
る信号の大きさを変化させる構成としたので、上記静電
容量変化に伴ったヘッドの出力信号の変動幅が大きく、
このことにより、トラッキング信号をノイズの悪影響を
受けずに明確に読み取ることができ、トラッキング信号
の読み取り精度を飛躍的に向上させることができる。
静電容量の変化として検出して読み取られるので、磁性
体信号層との干渉がなく、しかも、デスク表面に付着す
るごみや埃等の影響を受けることなく検出することがで
きるので、情報読み取りの信頼性を格段に高めることが
可能となる。さらにまた、デスクの少なくとも表面はア
ルミニウム面と成し、このアルミニウム面上に該アルミ
ニウム面とは誘電率を異にする誘電体信号層が設けら
れ、この誘電体信号層によってトラッキング信号が形成
されているので、トラッキング信号の読み取り精度を飛
躍的に向上させることができ、情報読み取りの信頼性を
より一層高めることができる。それというのは、デスク
の少なくとも表面がアルミニウム面であることによっ
て、そのアルミニウム面と、トラッキング信号を読み取
るためのヘッドの電極部とにより、それらアルミニウム
面とヘッドの電極部間の隙間の空気を誘電体として持つ
コンデンサ(静電容量検出手段)が形成され、このコン
デンサの静電容量に応じた信号を上記ヘッドから検出出
力することによって誘電体信号層によって形成されたト
ラッキング信号を読み取る構成と成す。このように、デ
スクの表面をアルミニウム面によって形成しトラッキン
グ信号検出用のコンデンサの一方の電極面と成し、か
つ、上記アルミニウム面とヘッドの電極部間の隙間の空
気をコンデンサの電極間の誘電体として機能させる構成
とすることにより、上記アルミニウム面とヘッドの電極
部との間に上記誘電体信号層によって形成されたトラッ
キング信号が無い場合、つまり、上記アルミニウム面と
ヘッドの電極部から成るコンデンサの電極間に前記空気
と誘電体信号層によるトラッキング信号情報とのうちの
空気のみが介在している場合と、上記アルミニウム面と
ヘッドの電極部との間に上記誘電体信号層によるトラッ
キング信号の情報が有る場合(上記コンデンサの電極間
に前記空気と誘電体信号層によるトラッキング信号情報
との両方が有る場合)とでは静電容量が大きく異なるこ
とから、上記アルミニウム面とヘッドの電極部との間に
誘電体信号層によるトラッキング信号が無い場合に上記
ヘッドから出力される信号の大きさに対して、上記アル
ミニウム面とヘッドの電極部との間に上記誘電体信号層
によるトラッキング信号の情報が有る場合に上記ヘッド
から出力される信号の大きさは格段に大きくなる。この
ように、本発明は、誘電体信号層に よって形成されたト
ラッキング信号情報の有無によって前記電極間のコンデ
ンサの静電容量を大きく変化させ、ヘッドから出力され
る信号の大きさを変化させる構成としたので、上記静電
容量変化に伴ったヘッドの出力信号の変動幅が大きく、
このことにより、トラッキング信号をノイズの悪影響を
受けずに明確に読み取ることができ、トラッキング信号
の読み取り精度を飛躍的に向上させることができる。
【図1】本発明に係る情報記録媒体の一実施例の要部構
成図である。
成図である。
【図2】図1の断面構成図である。
【図3】本実施例の情報記録媒体の読み込みに使用する
ヘッドの一形態例を示す説明図である。
ヘッドの一形態例を示す説明図である。
【図4】従来の静電式や磁気式のトラッキングサーボ方
式の情報記録媒体の説明図である。
式の情報記録媒体の説明図である。
【図5】従来の光式トラッキングサーボ方式の情報記録
媒体の説明図である。
媒体の説明図である。
1 デスク 3 緩衝部 5 誘電体信号層 6 磁性体信号層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−50623(JP,A) 特開 昭62−51022(JP,A) 特開 昭62−51021(JP,A) 特開 平3−290816(JP,A) 特開 昭63−183605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/82 G11B 5/596
Claims (1)
- 【請求項1】 デスクのベースにトラッキング信号と情
報信号とが形成されている情報記録媒体において、前記
デスクの少なくとも表面はアルミニウム面と成し、前記
トラッキング信号は前記アルミニウム面上に該アルミニ
ウム面とは誘電率を異にする誘電体信号層によって形成
され、情報信号は磁性体信号層に形成されており、誘電
体信号層と磁性体信号層は上下方向に立体的に配置され
ていることを特徴とする情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34005891A JP2870274B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34005891A JP2870274B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 情報記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05151613A JPH05151613A (ja) | 1993-06-18 |
JP2870274B2 true JP2870274B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=18333322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34005891A Expired - Fee Related JP2870274B2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2870274B2 (ja) |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP34005891A patent/JP2870274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05151613A (ja) | 1993-06-18 |
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