JP2829294B2 - 画像情報記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

画像情報記録媒体およびその製造方法

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JP2829294B2
JP2829294B2 JP20933597A JP20933597A JP2829294B2 JP 2829294 B2 JP2829294 B2 JP 2829294B2 JP 20933597 A JP20933597 A JP 20933597A JP 20933597 A JP20933597 A JP 20933597A JP 2829294 B2 JP2829294 B2 JP 2829294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばデジタ
ル記録されたキャプションあるいはシンプルなアニメー
ションなどの画像データを圧縮・符号化して記録する記
録媒体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばキャプションなどの画像データ
を圧縮して記録あるいは通信する方法として、従来から
以下の方法が知られている。
【0003】第1の方法は、テキストデータを一字おき
に分け、その文字に対応する文字コードをデータ記録ま
たはデータ通信する、文字コード変換法である。現在、
文字コードとしては、日本語などに用いられる2バイト
コードと、英語などに用いられる1バイトコードが多用
されている。日本語コードとしてはJISコードおよび
シフトJISコードなどが用いられ、英語コードとして
はASCIIコードなどが用いられている。
【0004】しかし、この第1の方法では、画像再生装
置側に各文字コードに対応した文字フォントROMを設
けておく必要があり、その文字フォントROMが対応し
ない文字コードは再生できないという不便さがある。こ
のため、画像再生装置を複数の言語に対応させるために
は、各言語毎に文字フォントROMが必要となる。
【0005】第2の方法は、テキストデータを画像デー
タ(image data)として読み取り、それを符号化するこ
とにより全体のデータ量を圧縮する方法である。この符
号化方法の代表例として、ランレングス圧縮方法(run-
length compression method)がある。
【0006】このランレングス圧縮方法は、テキストデ
ータを1ライン毎に走査して得た画素データ(pixel da
ta)の中で、同じデータが連続している場合に、その連
続画素の長さをランレングス符号に変換し、符号変換し
たものを記録または送信するものである。
【0007】たとえば「aaaabbbbbbbccc
ccdd」のような画素データラインが得られた場合を
考えてみる。ランレングス圧縮法では、これが、「a
4、b7、c5、d2」のように、画素情報(a、b、
c、d)と、この画素情報の数を示す継続画素数(4、
7、5、2)とからなるデータ(ランレングス圧縮符
号)に、変換される。
【0008】このランレングス圧縮符号をさらに2値化
符号(binary code)に変換する方法として、モディフ
ァイドハフマン符号化方法(Modified Huffman Coding
s)、および算術符号化方法(Arithmetic Codings)が
知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】まず、ファクシミリで
標準的に採用されている「モディファイドハフマン符号
(以下MH符号と略記する)」について簡単に説明す
る。ただし、MH符号が適用されるのは、画像情報の中
身、つまり画素自身の色が、白・黒の2色の場合であ
る。
【0010】MH符号というのは、統計学的にみて出現
頻度の高いデータ(よく使用されるデータ)にビット数
の少ない(簡単な)2値ビットコードを割り付け、出現
頻度の低いデータ(滅多に使用されないデータ)にビッ
ト数の多い(複雑な)2値ビットコードを割り付けるこ
とにより、そのデータファイル全体でデータ量が小さく
なるように設計されたアルゴリズムを採用している。
【0011】このMH符号化方法では、符号化しようと
するデータの種類が多いとコード表自体が大きくなる。
また、符号化しようとするデータ数に対応した数の複雑
なコード表が、エンコーダおよびデコーダの双方で必要
となる。
【0012】このため、多種の言語を扱うマルチリンガ
ルシステムにおけるMH符号化は、エンコーダおよびデ
コーダの双方で大きなコストアップを伴う。
【0013】次に、算術符号化方法について、概略説明
を行なう。
【0014】算術符号化の場合、まず、データが読み込
まれ、各データの出現頻度が調べられる。次に、その出
現頻度の高い順にビット数の少ないコードを割り付ける
ことにより、コード表が作成される。こうして作成され
たコード表が、データとして記録(または送信)され
る。その後、このコード表に基づいて、データのコード
化が行われる。
【0015】算術符号化法では、コード表を記録または
送信しなければならないが、記録または送信しようとす
るファイルの内容に最適なコード表でデータを作成でき
る利点がある。また、算術符号化法では、MH符号化法
のように、エンコーダおよびデコーダの双方に複雑なコ
ード表を持つ必要はない。
【0016】しかし、算術符号化法では、データをエン
コードする際にコード表を作成するために、データの2
度読みを行わなければならず、またデコード処理も複雑
化する。
【0017】また、上記2例以外の画像符号化方法とし
て、米国特許(USP)第4、811、113号公報に
開示された方法がある。この方法では、ランレングス符
号の前に、符号データ長のビット数を示すフラグビット
を設け、そのフラグビットを整数倍した値を符号データ
長としてエンコードおよびデコードしている。
【0018】この方法の場合、フラグビットからデータ
長を導き出すので、MH符号化法のように大掛かりなコ
ード表は必要としないが、符号データ長を導き出すため
のハードウエアにより、デコーダ内部の回路構成が複雑
化しやすい。
【0019】また、この方法は、MH符号化法と同様に
2色(白・黒)のエンコード/デコードはできるが、そ
れ以上の多色画像の圧縮には、そのままでは対応できな
い。
【0020】この発明の第1の目的は、MH符号化法の
弱点(大掛かりなコード表が必要)、算術符号化法の弱
点(データの2度読みが必要)、およびフラグビット付
ランレングス符号化法(USP4、811、113参
照)の弱点(多色画像の圧縮に非対応)を実用レベルで
解消できる画像情報のエンコード方法に基づき情報記録
された、記録媒体の製造方法を提供することである。
【0021】この発明の第2の目的は、上記記録媒体を
提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、この発明の製造方法は、複数ビット数で定義
される画素データが複数集まって形成される情報集合体
のうち同一画素データが連続するデータブロックを1圧
縮単位として圧縮した情報が記録される画像情報記録媒
体を製造するものにおいて、 (イ) 前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一
画素データ連続数に対応した符号化ヘッダと、この同一
画素データ連続数を示す継続画素数データと、前記1圧
縮単位のデータブロックにおける同一画素データ自体を
示す複数ビット構成のデータとによって構成された圧縮
単位データブロックの情報をエンコードするエンコード
工程(図10の200)と; (ロ)前記エンコード工程でエンコードされた情報が書
き込まれた媒体マスタを作成するマスタ作成工程(図1
0の202、204)と; (ハ)前記マスタ作成工程で作成された媒体マスタを用
いて、前記エンコード工程でエンコードされた情報を、
1以上の前記画像情報記録媒体に記録する媒体生産工程
(図10の206)とを具備している。ここで、前記1
圧縮単位のデータブロックにおける同一画素データ連続
数のデータ長が3以下の場合(図5の圧縮規則1)は前
記符号化ヘッダにビットが割り当てられておらず、前記
1圧縮単位のデータブロックにおける同一画素データ連
続数のデータ長が4以上で所定数以下の場合(図5の圧
縮規則2〜4)は前記符号化ヘッダに2ビット以上所定
ビット以下が割り当てられる。
【0023】上記第2の目的を達成するために、この発
明の記録媒体は、複数ビット数で定義される画素データ
が複数集まって形成される情報集合体のうち、同一画素
データが連続するデータブロックを1圧縮単位として圧
縮した情報を、所定のパック単位(2048バイト)で
パケット化してデータパケット(図3の副映像パケッ
ト)として記録する記録トラックを持つ画像情報記録媒
体(図1のOD)において、前記1圧縮単位のデータブ
ロック(図9のたとえばCU02*)を、このデータブ
ロック(CU02*)における同一画素データ連続数に
対応した符号化ヘッダ(先頭2ビットの00)と、この
同一画素データ連続数を示す継続画素数データ(後続4
ビットの0101)と、前記1圧縮単位のデータブロッ
クにおける同一画素データ自体を示す複数ビット構成の
データ(末尾2ビットの01)とによって構成し;1以
上の前記データブロック(図9のたとえばCU01*〜
CU05*)を含んで所定の圧縮後データ(図9下段の
PXD;図3の32)を構成し;前記圧縮後データ(P
XD;32)に所定のヘッダ(SPUH;31)を付け
て圧縮データの1ユニット(SPU;30)を構成し;
1以上の前記データパケット(図3の副映像データ1、
2、…)を、前記圧縮データの1ユニット(SPU;3
0)と対応する配列(図3下段)で、前記記録トラック
(図1)に記録している。ここで、前記1圧縮単位のデ
ータブロックにおける同一画素データ連続数のデータ長
が3以下の場合(図5の圧縮規則1)は前記符号化ヘッ
ダにビットが割り当てられておらず、前記1圧縮単位の
データブロックにおける同一画素データ連続数のデータ
長が4以上で所定数以下の場合(図5の圧縮規則2〜
4)は前記符号化ヘッダに2ビット以上所定ビット以下
が割り当てられる。
【0024】また、上記第2の目的を達成するために、
この発明の記録媒体の具体的実施形態である光ディスク
は、複数ビット数で定義される画素データが複数集まっ
て形成される情報集合体のうち、同一画素データが連続
するデータブロックを1圧縮単位として圧縮した情報
を、所定のパック単位(2048バイト)でパケット化
してデータパケット(図3の副映像パケット)として記
録する記録トラックを持つものであって、光ヘッド(図
24の706)を持つ再生装置により前記圧縮情報が前
記パック単位で再生可能な光ディスク(図1または図2
4のOD)において、前記1圧縮単位のデータブロック
(図9のたとえばCU02*)を、このデータブロック
(CU02*)における同一画素データ連続数に対応し
た符号化ヘッダ(先頭2ビットの00)と、この同一画
素データ連続数を示す継続画素数データ(後続4ビット
の0101)と、前記1圧縮単位のデータブロックにお
ける同一画素データ自体を示す複数ビット構成のデータ
(末尾2ビットの01)とによって構成し;1以上の前
記データブロック(図9のたとえばCU01*〜CU0
5*)を含んで、所定の圧縮後データ(図9下段のPX
D;図3の32)を構成し;前記圧縮後データ(PX
D;32)に所定のヘッダ(SPUH;31)を付け
て、圧縮データの1ユニット(SPU;30)を構成
し;1以上の前記データパケット(図3の副映像データ
1、2、…)を、前記圧縮データの1ユニット(SP
U;30)と対応する配列(図3下段)で、前記記録ト
ラック(図1)に記録し;前記再生装置が前記圧縮情報
を再生する際に、1以上の前記データパケットの配列
(図3の副映像データ1、2、…)が前記光ヘッド(7
06)により連続して再生できるように、これらのデー
タパケット(図3の副映像データ1、2、…)を前記記
録トラック(図1)に記録している。ここで、前記1圧
縮単位のデータブロックにおける同一画素データ連続数
のデータ長が3以下の場合(図5の圧縮規則1)は前記
符号化ヘッダにビットが割り当てられておらず、前記1
圧縮単位のデータブロックにおける同一画素データ連続
数のデータ長が4以上で所定数以下の場合(図5の圧縮
規則2〜4)は前記符号化ヘッダに2ビット以上所定ビ
ット以下が割り当てられる。
【0025】この発明では、以下に示す規則1〜6のう
ち、少なくとも規則2〜4に基づき、3種類以上の画素
データを圧縮している。以下、個々の画素ドットを示す
画素データが2ビットで構成されている場合を例にとっ
て説明する。
【0026】<規則1>同一画素データが1〜3個続く
場合:4ビットを1単位として、最初の2ビットで継続
画素数を表し、続く2ビットを画素データ(画像圧縮デ
ータPXD)とする。
【0027】<例> 同一連続画素(たとえば11)が1つなら、PXD=0
1・11 同一連続画素(たとえば10)が2つなら、PXD=1
0・10 同一連続画素(たとえば00)が3つなら、PXD=1
1・00 <規則2>同一画素データが4〜15個続く場合:8ビ
ット(バイト)を1単位として、最初の2ビットを「0
0」とし、続く4ビットで継続画素数を表し、続く2ビ
ットを画素データとする。
【0028】<例>同一連続画素(たとえば01)が5
つなら、PXD=00・0101・01 <規則3>同一画素データが16〜63個続く場合:1
2ビットを1単位として、最初の4ビットを「000
0」とし、続く6ビットで継続画素数を表し、続く2ビ
ットを画素データとする。
【0029】<例> 同一連続画素(たとえば10)が16個なら、PXD=
0000・010000・10 同一連続画素(たとえば11)が46個なら、PXD=
0000・101110・11 <規則4>同一画素データが64〜255個続く場合:
16ビットを1単位として、最初の6ビットを「000
000」とし、続く8ビットで継続画素数を表し、続く
2ビットを画素データとする。
【0030】<例>同一連続画素(たとえば01)が2
55個なら、PXD=000000・11111111
・01 <規則5>(ランレングス符号化しようとする画素デー
タ列の)ラインの終わりまで同一画素データが続く場
合:16ビットを1単位として、最初の14ビットを
「00000000000000」とし、続く2ビット
を画素データとする。
【0031】<例> 同一連続画素(たとえば00)がラインの終わりまで続
くなら、PXD=00000000000000・00 同一連続画素(たとえば11)がラインの終わりまで続
くなら、PXD=00000000000000・11 <規則6>1ライン終了時に、バイトアラインされてい
ないときは、4ビットのダミーデータ「0000」を
(1ライン分の圧縮データの末尾に)挿入する。
【0032】<例> [0/1データ列が8の整数倍ー4ビット]・0000 この発明のデコード方法では、上記エンコード規則の逆
操作をすることで、エンコード前の原データを復元して
いる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の一実施の形態に係るエンコード方法およびデコード方
法を説明する。なお、重複説明を避けるために、複数の
図面に渡り機能上共通する部分には共通の参照符号が用
いられている。
【0034】図1〜図27は、この発明の一実施の形態
に係る画像情報のエンコード/デコードシステムを説明
するための図である。
【0035】図1は、この発明を適用できる情報保持媒
体の一例としての光ディスクODの記録データ構造を略
示している。
【0036】この光ディスクODは、たとえば片面約5
Gバイトの記憶量量をもつ両面貼合せディスクであり、
ディスク内周側のリードインエリアからディスク外周側
のリードアウトエリアまでの間に多数の記録トラックが
配置されている。各トラックは多数の論理セクタで構成
されており、それぞれのセクタに各種情報(適宜圧縮さ
れたデジタルデータ)が格納されている。
【0037】図2は、図1の光ディスクに記録されるデ
ータの論理構造を例示している。すなわち、図1の複数
論理セクタの集合体の中に、ディスクODで使用される
システムデータを格納するシステムエリアと、ボリュー
ム管理情報エリアと複数ファイルエリアが、形成され
る。
【0038】上記複数のファイルエリアのうち、たとえ
ばファイル1は、主映像情報(図中のVIDEO)、主
映像に対して補助的な内容を持つ副映像情報(図中のS
UB−PICTURE)、音声情報(図中のAUDI
O)、再生情報(図中のPLAYBACK INF
O.)等を含んでいる。
【0039】図3は、図2で例示したデータ構造のう
ち、エンコード(ランレングス圧縮)された副映像情報
のパックの論理構造を例示している。
【0040】図3の上部に示すように、ビデオデータに
含まれる副映像情報の1パックはたとえば2048バイ
トで構成される。この副映像情報の1パックは、先頭の
パックのヘッダのあとに、1以上の副映像パケットを含
んでいる。第1の副映像パケットは、そのパケットのヘ
ッダのあとに、ランレングス圧縮された副映像データ
(SP DATA1)を含んでいる。同様に、第2の副
映像パケットは、そのパケットのヘッダのあとに、ラン
レングス圧縮された副映像データ(SP DATA2)
を含んでいる。
【0041】このような複数の副映像データ(SP D
ATA1、SP DATA2、…)をランレングス圧縮
の1ユニット(1単位)分集めたもの、すなわち副映像
データユニット30に、副映像ユニットヘッダ31が付
与される。この副映像ユニットヘッダ31のあとに、1
ユニット分の映像データ(たとえば2次元表示画面の1
水平ライン分のデータ)をランレングス圧縮した画素デ
ータ32が続く。
【0042】換言すると、1ユニット分のランレングス
圧縮データ30は、1以上の副映像パケットの副映像デ
ータ部分(SP DATA1、SP DATA2、…)
の集まりで形成されている。この副映像データユニット
30は、副映像表示用の各種パラメータが記録されてい
る副映像ユニットヘッダ31と、ランレングス符号から
なる表示データ(圧縮された画素データ)32とで構成
されている。
【0043】図4は、図3で例示した1ユニット分のラ
ンレングス圧縮データ30のうち、副映像ユニットヘッ
ダ31の内容を例示している。ここでは、主映像(たと
えば映画の映像本体)とともに記録・伝送(通信)され
る副映像(たとえば主映像の映画のシーンに対応した字
幕)のデータに関して、説明を行なう。
【0044】図4に示すように、副映像ユニットヘッダ
31には、副映像の画素データ(表示データ)32の開
始アドレスSPDDADRと、画素データ32の終了ア
ドレスSPEDADRと、画素データ32のTV画面上
での表示開始位置および表示範囲(幅と高さ)SPDS
IZEと、システムから指定された背景色SPCHI
と、システムから指定された副映像色SPCINFO
と、システムから指定された強調色のパレット色番号S
PADJINFOと、副映像画素データ32の修飾情報
SPMODと、主映像(MP)に対する副映像(SP)
の混合比SPCONTと、副映像の開始タイミング(主
映像のフレーム番号に対応)SPDSTと、各ラインお
きのデコードデータの開始アドレスSPLine1〜S
PlineNとが、記録されている。
【0045】もう少し具体的にいうと、副映像ユニット
ヘッダ31には、図4の下部に示すように、以下の内容
を持つ種々なパラメータ(SPDDADRなど)が記録
されている: (1)このヘッダに続く表示データ(副映像の画素デー
タ)の開始アドレス情報(SPDDADR:ヘッダの先
頭からの相対アドレス)と; (2)この表示データの終了アドレス情報(SPEDA
DR:ヘッダの先頭からの相対アドレス)と; (3)この表示データのモニタ画面上における表示開始
位置および表示範囲(幅および高さ)を示す情報(SP
DSIZE)と; (4)システムにより指定された背景色(ストーリィ情
報テーブルまたは表示制御シーケンステーブルで設定し
た16色カラーパレットの番号)を示す情報(SPCH
I)と; (5)システムにより指定された副映像色(ストーリィ
情報テーブルまたは表示制御シーケンステーブルで設定
した16色カラーパレットの番号)を示す情報(SPC
INFO)と; (6)システムにより指定された副映像強調色(ストー
リィ情報テーブルまたは表示制御シーケンステーブルで
設定したカラーパレットの番号)を示す情報(SPAJ
DNFO)と; (7)システムにより指定され、ノンインターレースの
フィールドモードかインターレースのフレームモードか
等を示す副映像画像モード情報(SPMOD)と(圧縮
対象の画素データが種々なビット数で構成されるとき
は、画素データが何ビット構成であるかをこのモード情
報の内容で特定できる。); (8)システムにより指定された副映像と主映像の混合
比を示す情報(SPCONT)と; (9)副映像の表示開始タイミングを、主映像のフレー
ム番号(たとえばMPEGのIピクチャフレーム番号)
により示す情報(SPDST)と; (10)副映像の1ライン目の符号化データの開始アド
レス(副映像ユニットヘッダの先頭からの相対アドレ
ス)を示す情報(SPlin1)と; (11)副映像のNライン目の符号化データの開始アド
レス(副映像ユニットヘッダの先頭からの相対アドレ
ス)を示す情報(SPlinN)。
【0046】なお、上記副映像と主映像の混合比を示す
情報SPCONTは、(システム設定値)/255によ
り副映像の混合比を表し、(255ー設定値)/255
により主映像の混合比を表すようになっている。
【0047】この副映像ユニットヘッダ31には、各ラ
インおきのデコードデータの開始アドレス(SPLin
e1〜SPlineN)が存在する。このため、デコー
ド開始ラインの指定をデコーダ側のマイクロコンピュー
タ(MPUまたはCPU)などからの指示で変えること
により、表示画面における副映像のみのスクロールを実
現することができる。(このスクロールについては、図
21を参照して後述する。)ところで、副映像ユニット
ヘッダ31には、副映像がNTSC方式のTVフィール
ド/フレームにどのように対応するかを示すフィールド
/フレームモード(SPMOD)を記録することができ
るようになっている。
【0048】通常、このフィールド/フレームモード記
録部(SPMOD)にはビット”0”が書き込まれてい
る。このような副映像データユニット30を受信したデ
コーダ側では、このビット”0”によりフレームモード
(ノンインターレースモード)であることが判定され、
受信した符号データはライン毎にデコードされる。する
と、図8の左下に例示するようなデコードしたままの画
像がデコーダから出力され、これがモニタまたはテレビ
ジョン(TV)のような表示画面に表示される。
【0049】一方、フィールド/フレームモード記録部
(SPMOD)にビット”1”が書き込まれている場合
は、デコーダ側はフィールドモード(インターレースモ
ード)であると判定する。この場合は、符号データがラ
イン毎にデコードされたあと、図8の右下に例示するよ
うに、同じデータが2ライン分連続出力される。する
と、TVのインターレースモードに対応した画面が得ら
れる。これにより、フレームモード(ノンインターレー
スモード)よりも画質は荒くなるが、フレームモードと
同じデータ量でその2倍の量の画像を表示できるように
なる。
【0050】図3または図4に示す副映像の画素データ
(ランレングスデータ)32は、図5または図6に示す
ランレングス圧縮規則1〜6またはランレングス圧縮規
則11〜15のいずれの規則が適用されるかによって、
その1単位のデータ長(可変長)が決まる。そして、決
まったデータ長でエンコード(ランレングス圧縮)およ
びデコード(ランレングス伸張)が行われる。
【0051】図5の規則1〜6は圧縮対象の画素データ
が複数ビット構成(ここでは2ビット)である場合に使
用され、図6の規則11〜15は圧縮対象の画素データ
が1ビット構成である場合に使用される。
【0052】ランレングス圧縮規則1〜6またはランレ
ングス圧縮規則11〜15のどれが使用されるかは、副
映像ユニットヘッダ31内のパラメータSPMOD(図
4の下部の表の中央付近参照)の内容(ビット幅フラグ
など)によって決めることができる。たとえば、パラメ
ータSPMODのビット幅フラグが”1”の場合はラン
レングス圧縮対象の画素データが2ビットデータであ
り、図5の規則1〜6が使用される。一方、パラメータ
SPMODのビット幅フラグが”0”の場合はランレン
グス圧縮対象の画素データが1ビットデータであり、図
6の規則11〜15が使用される。
【0053】今、画素データが1、2、3または4ビッ
ト構成を取り得る場合において、これらのビット構成値
に対応して4種類の圧縮規則群A、B、C、Dが用意さ
れていると仮定する。この場合、パラメータSPMOD
を2ビットフラグとし、フラグ”00”で規則群Aを使
用する1ビット画素データを特定し、フラグ”01”で
規則群Bを使用する2ビット画素データを特定し、フラ
グ”10”で規則群Cを使用する3ビット画素データを
特定し、フラグ”11”で規則群Dを使用する4ビット
画素データを特定することができる。ここで、圧縮規則
群Aには図6の規則11〜15を利用でき、圧縮規則B
には図5の規則1〜6を利用できる。圧縮規則群Cおよ
びDは、図5の符号化ヘッダ、継続画素数、および画素
データの構成ビット値および規則数を適宜変更すること
で、得られる。
【0054】図5は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32部分が複数ビット(ここで
は2ビット)の画素データで構成される場合において、
この発明の一実施の形態に係るエンコード方法で採用さ
れるランレングス圧縮規則1〜6を説明するものであ
る。
【0055】また、図9は、図4で例示した副映像画素
データ(ランレングスデータ)32部分が2ビットの画
素データで構成される場合において、上記圧縮規則1〜
6を具体的に説明するための図である。
【0056】図5の1列目に示す規則1では、同一画素
が1〜3個続く場合、4ビットデータでエンコード(ラ
ンレングス圧縮)のデータ1単位を構成する。この場
合、最初の2ビットで継続画素数を表し、続く2ビット
で画素データ(画素の色情報など)を表す。
【0057】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの最初の圧縮データ単位CU01は、
2個の2ビット画素データd0、d1=(0000)b
を含んでいる(bはバイナリであることを指す)。この
例では、同一の2ビット画素データ(00)bが2個連
続(継続)している。
【0058】この場合、図9の下部に示すように、継続
数「2」の2ビット表示(10)bと画素データの内容
(00)bとを繋げたd0、d1=(1000)bが、
圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU01*とな
る。
【0059】換言すれば、規則1によってデータ単位C
U01の(0000)bがデータ単位CU01*の(1
000)bに変換される。この例では実質的なビット長
の圧縮は得られていないが、たとえば同一画素(00)
bが3個連続するCU01=(000000)bなら
ば、圧縮後はCU01*=(1100)bとなって、2
ビットの圧縮効果が得られる。
【0060】図5の2列目に示す規則2では、同一画素
が4〜15個続く場合、8ビットデータでエンコードの
データ1単位を構成する。この場合、最初の2ビットで
規則2に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く4
ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画素デ
ータを表す。
【0061】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの2番目の圧縮データ単位CU02
は、5個の2ビット画素データd2、d3、d4、d
5、d6=(0101010101)bを含んでいる。
この例では、同一の2ビット画素データ(01)bが5
個連続(継続)している。
【0062】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(00)bと、継続数「5」の4ビット表示
(0101)bと画素データの内容(01)bとを繋げ
たd2〜d6=(00010101)bが、圧縮後の映
像データPXDのデータ単位CU02*となる。
【0063】換言すれば、規則2によってデータ単位C
U02の(0101010101)b(10ビット長)
がデータ単位CU02*の(00010101)b(8
ビット長)に変換される。この例では実質的なビット長
圧縮分は10ビットから8ビットへの2ビットしかない
が、継続数がたとえば15(CU02の01が15個連
続するので30ビット長)の場合は、これが8ビットの
圧縮データ(CU02*=00111101)となり、
30ビットに対して22ビットの圧縮効果が得られる。
つまり、規則2に基づくビット圧縮効果は、規則1のも
のよりも大きい。しかし、解像度の高い微細な画像のラ
ンレングス圧縮に対応するためには、規則1も必要とな
る。
【0064】図5の3列目に示す規則3では、同一画素
が16〜63個続く場合、12ビットデータでエンコー
ドのデータ1単位を構成する。この場合、最初の4ビッ
トで規則3に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続
く6ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで画
素データを表す。
【0065】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの3番目の圧縮データ単位CU03
は、16個の2ビット画素データd7〜d22=(10
1010………1010)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(10)bが16個連続
(継続)している。
【0066】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(0000)bと、継続数「16」の6ビット
表示(010000)bと画素データの内容(10)b
とを繋げたd7〜d22=(00000100001
0)bが、圧縮後の映像データPXDのデータ単位CU
03*となる。
【0067】換言すれば、規則3によってデータ単位C
U03の(101010………1010)b(32ビッ
ト長)がデータ単位CU03*の(000001000
010)b(12ビット長)に変換される。この例では
実質的なビット長圧縮分は32ビットから12ビットへ
の20ビットであるが、継続数がたとえば63(CU0
3の10が63個連続するので126ビット長)の場合
は、これが12ビットの圧縮データ(CU03*=00
0011111110)となり、126ビットに対して
114ビットの圧縮効果が得られる。つまり、規則3に
基づくビット圧縮効果は、規則2のものよりも大きい。
【0068】図5の4列目に示す規則4では、同一画素
が64〜255個続く場合、16ビットデータでエンコ
ードのデータ1単位を構成する。この場合、最初の6ビ
ットで規則4に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、
続く8ビットで継続画素数を表し、その後の2ビットで
画素データを表す。
【0069】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの4番目の圧縮データ単位CU04
は、69個の2ビット画素データd23〜d91=(1
11111………1111)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(11)bが69個連続
(継続)している。
【0070】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(000000)bと、継続数「69」の8ビ
ット表示(00100101)bと画素データの内容
(11)bとを繋げたd23〜d91=(000000
0010010111)bが、圧縮後の映像データPX
Dのデータ単位CU04*となる。
【0071】換言すれば、規則4によってデータ単位C
U04の(111111………1111)b(138ビ
ット長)がデータ単位CU04*の(00000000
10010111)b(16ビット長)に変換される。
この例では実質的なビット長圧縮分は138ビットから
16ビットへの122ビットであるが、継続数がたとえ
ば255(CU01の11が255個連続するので51
0ビット長)の場合は、これが16ビットの圧縮データ
(CU04*=0000001111111111)と
なり、510ビットに対して494ビットの圧縮効果が
得られる。つまり、規則4に基づくビット圧縮効果は、
規則3のものよりも大きい。
【0072】図5の5列目に示す規則5では、エンコー
ドデータ単位の切換点からラインの終わりまで同一画素
が続く場合に、16ビットデータでエンコードのデータ
1単位を構成する。この場合、最初の14ビットで規則
5に基づくことを示す符号化ヘッダを表し、続く2ビッ
トで画素データを表す。
【0073】たとえば、図9の上部に示される圧縮前の
映像データPXDの5番目の圧縮データ単位CU05
は、1個以上の2ビット画素データd92〜dn=(0
00000………0000)bを含んでいる。この例で
は、同一の2ビット画素データ(00)bが有限個連続
(継続)しているが、規則5では継続画素数が1以上い
くつでも良い。
【0074】この場合、図9の下部に示すように、符号
化ヘッダ(00000000000000)bと、画素
データの内容(00)bとを繋げたd92〜dn=(0
000000000000000)bが、圧縮後の映像
データPXDのデータ単位CU05*となる。
【0075】換言すれば、規則5によってデータ単位C
U05の(000000………0000)b(不特定ビ
ット長)がデータ単位CU05*の(00000000
00000000)b(16ビット長)に変換される。
規則5では、ラインエンドまでの同一画素継続数が16
ビット長以上あれば、圧縮効果が得られる。
【0076】図5の6列目に示す規則6では、エンコー
ド対象データが並んだ画素ラインが1ライン終了した時
点で、1ライン分の圧縮データPXDの長さが8ビット
の整数倍でない(すなわちバイトアラインでない)場合
に、4ビットのダミーデータを追加して、1ライン分の
圧縮データPXDがバイト単位になるように(すなわち
バイトアラインされるように)している。
【0077】たとえば、図9の下部に示される圧縮後の
映像データPXDのデータ単位CU01*〜CU05*
の合計ビット長は、必ず4ビットの整数倍にはなってい
るが、必ずしも8ビットの整数倍になっているとは限ら
ない。
【0078】たとえばデータ単位CU01*〜CU05
*の合計ビット長が1020ビットでありバイトアライ
ンとするために4ビット不足しているなら、図9の下部
に示すように、4ビットのダミーデータCU06*=
(0000)bを1020ビットの末尾に付加して、バ
イトアラインされた1024ビットのデータ単位CU0
1*〜CU06*を出力する。
【0079】なお、2ビット画素データは、必ずしも4
種類の画素色を表示するものに限定されない。たとえ
ば、画素データ(00)bで副映像の背景画素を表し、
画素データ(01)bで副映像のパターン画素を表し、
画素データ(10)bで副映像の第1強調画素を表し、
画素データ(11)bで副映像の第2強調画素を表わす
ようにしても良い。
【0080】画素データの構成ビット数がもっと多けれ
ば、より他種類の副映像画素を指定できる。たとえば画
素データが3ビットの(000)b〜(111)bで構
成されているときは、ランレングスエンコード/デコー
ドされる副映像データにおいて、最大8種類の画素色+
画素種類(強調効果)を指定できるようになる。
【0081】図6は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32部分が1ビットの画素デー
タで構成される場合において、この発明の他実施の形態
に係るエンコード方法で採用されるランレングス圧縮規
則11〜15を説明するものである。
【0082】図6の1列目に示す規則11では、同一画
素が1〜7個続く場合、4ビットデータでエンコード
(ランレングス圧縮)のデータ1単位を構成する。この
場合、最初の3ビットで継続画素数を表し、続く1ビッ
トで画素データ(画素種類の情報など)を表す。たとえ
ば1ビット画素データが”0”なら副映像の背景画素を
示し、それが”1”なら副映像のパターン画素を示す。
【0083】図6の2列目に示す規則12では、同一画
素が8〜15個続く場合、8ビットデータでエンコード
のデータ1単位を構成する。この場合、最初の3ビット
で規則12に基づくことを示す符号化ヘッダ(たとえば
000)を表し、続く4ビットで継続画素数を表し、そ
の後の1ビットで画素データを表す。
【0084】図6の3列目に示す規則13では、同一画
素が16〜127個続く場合、12ビットデータでエン
コードのデータ1単位を構成する。この場合、最初の4
ビットで規則13に基づくことを示す符号化ヘッダ(た
とえば0000)を表し、続く7ビットで継続画素数を
表し、その後の1ビットで画素データを表す。
【0085】図6の4列目に示す規則14では、エンコ
ードデータ単位の切換点からラインの終わりまで同一画
素が続く場合に、8ビットデータでエンコードのデータ
1単位を構成する。この場合、最初の7ビットで規則1
4に基づくことを示す符号化ヘッダ(たとえば0000
000)を表し、続く1ビットで画素データを表す。
【0086】図6の5列目に示す規則15では、エンコ
ード対象データが並んだ画素ラインが1ライン終了した
時点で、1ライン分の圧縮データPXDの長さが8ビッ
トの整数倍でない(すなわちバイトアラインでない)場
合に、4ビットのダミーデータを追加して、1ライン分
の圧縮データPXDがバイト単位になるように(すなわ
ちバイトアラインされるように)している。
【0087】次に、図7を参照して画像符号化方法(ラ
ンレングス圧縮符号化を用いたエンコード方法)を具体
的に説明する。
【0088】図7は、図4で例示した副映像画素データ
(ランレングスデータ)32を構成する画素データが、
たとえば第1〜第9ラインで構成され、各ライン上に2
ビット構成の画素(最大4種類の内容を持つ)が並んで
おり、各ライン上の2ビット画素により文字パターン
「A」および「B」が表現されている場合を示してい
る。この場合において、各ラインの画素データが、どの
ようにエンコード(ランレングス圧縮)されるかを具体
的に説明する。
【0089】図7の上部に例示するように、ソースとな
る画像は、3種類(最大4種類)の画素データで構成さ
れている。すなわち、2ビット画像データ(00)bで
副映像の背景の画素色が示され、2ビット画像データ
(01)bで副映像内の文字「A」および「B」の画素
色が示され、2ビット画像データ(10)bで副映像文
字「A」および「B」に対する強調画素色が示されてい
る。
【0090】文字「A」および「B」を含む原画像がス
キャナなどにより走査されると、これらの文字パターン
は、走査ライン毎に左から右へ向かって、1画素単位で
読み取られる。こうして読み取られた映像データは、こ
の発明に基づくランレングス圧縮を行なうエンコーダ
(後述する図10の実施形態では200)に入力され
る。
【0091】このエンコーダは、図5で説明した規則1
〜規則6に基づくランレングス圧縮を実行するソフトウ
エアが動作するマイクロコンピュータ(MPUまたはC
PU)で構成できる。このエンコーダソフトウエアにつ
いては、図13および図14のフローチャートを参照し
て後述する。
【0092】以下、1画素単位で読み取られた文字パタ
ーン「A」および「B」の順次(sequential)ビット列
をランレングス圧縮するエンコード処理について、説明
する。
【0093】図7の例では、ソース画像の画素色が3つ
の場合を想定しているので、エンコード処理対象の映像
データ(文字パターン「A」および「B」の順次ビット
列)は、背景画素色「・」を2ビット画素データ(0
0)bで表し、文字画素色「#」を2ビット画素データ
(01)bで表し、強調画素色「o」を2ビット画素デ
ータ(10)bで表している。この画素データ(00、
01など)のビット数(=2)は、画素幅と呼ぶことも
ある。
【0094】なお、単純化のために、図7の例では、エ
ンコード処理対象映像データ(副映像データ)の表示幅
を16画素とし、走査ライン数(表示の高さ)は9ライ
ンとしている。
【0095】まず、スキャナから得られた画素データ
(副映像データ)は、マイクロコンピュータにより、一
旦、圧縮前のランレングス値に変換される。
【0096】すなわち、図7の上部の1ライン目を例に
取れば、3個の連像「・・・」は(・*3)に変換さ
れ、その後の1個の「o」は(o*1)に変換され、そ
の後の1個の「#」は(#*1)に変換され、その後の
1個の「o」は(o*1)に変換され、その後の3連像
「・・・」は(・*3)に変換され、その後の1個の
「o」は(o*1)に変換され、その後の4連像「##
##」は(#*4)に変換され、その後の1個の「o」
は(o*1)に変換され、最後の1個の「・」は(・*
1)に変換される。
【0097】その結果、図7の中部に示すように、1ラ
イン目の圧縮前ランレングスデータは、「・*3/o*
1/#*1/o*1/・*3/o*1/#*4/o*1
/・*1」のようになる。このデータは、文字画素色な
どの画像情報と、その連続数を示す継続画素数との組み
合わせにより、構成されている。
【0098】以下同様に、図7上部の2ライン〜9ライ
ン目の画素データ列は、図7中部の2ライン〜9ライン
目に示すような圧縮前ランレングスデータ列になる。
【0099】ここで、1ライン目のデータに注目する
と、ラインのスタートから背景画素色「・」が3個続い
ているので、図5の圧縮規則1が適用される。その結
果、1ライン目の最初の「・・・」すなわち(・*3)
は、「3」を表す2ビット(11)と背景画素色「・」
を表す(00)とを組み合わせた(1100)にエンコ
ードされる。
【0100】1ライン目の次のデータは、「o」が1個
なのでやはり規則1が適用される。その結果、1ライン
目の次の[o」すなわち(o*1)は、「1」を表す2
ビット(01)と強調画素色「o」を表す(10)とを
組み合わせた(0110)にエンコードされる。
【0101】さらに次のデータは、「#」が1個なので
やはり規則1が適用される。その結果、1ライン目の次
の[#」すなわち(#*1)は、「1」を表す2ビット
(01)と文字画素色「#」を表す(01)とを組み合
わせた(0101)にエンコードされる。(この#に関
する部分は、図7の中部および下部では破線で囲って図
示してある。)以下同様に、(o*1)は(0110)
にエンコードされ、(・*3)は(1100)にエンコ
ードされ、(o*1)は(0110)にエンコードされ
る。
【0102】1ライン目のその後のデータは、「#」が
4個なので、図5の圧縮規則2が適用される。その結
果、1ライン目のこの[#」すなわち(#*4)は、規
則2が適用されたことを示す2ビットヘッダ(00)
と、継続画素数「4」を表す4ビット(0100)と、
文字画素色「#」を表す(01)とを組み合わせた(0
0010001)にエンコードされる。(この#に関す
る部分は、破線で囲って図示してある。)1ライン目の
さらにその後のデータは、「o」が1個なので規則1が
適用される。その結果、この[o」すなわち(o*1)
は、「1」を表す2ビット(01)と強調画素色「o」
を表す(10)とを組み合わせた(0110)にエンコ
ードされる。
【0103】1ライン目最後のデータは、「・」が1個
なので規則1が適用される。その結果、この[・」すな
わち(・*1)は、「1」を表す2ビット(01)と背
景画素色「・」を表す(00)とを組み合わせた(01
00)にエンコードされる。
【0104】以上のようにして、1ライン目の圧縮前ラ
ンレングスデータ「・*3/o*1/#*1/o*1/
・*3/o*1/#*4/o*1/・*1」は、(11
00)(0110)(0101)(0110)(110
0)(0110)(00010001)(0110)
(0100)のようにランレングス圧縮され、1ライン
目のエンコードが終了する。
【0105】以下同様にして、8ライン目までエンコー
ドが進行する。9ライン目では、1ライン全てが同一の
背景画素色「・」で占められている。この場合は、図5
の圧縮規則5が適用される。その結果、9ライン目の圧
縮前ランレングスデータ「・*16」は、同一の背景画
素色「・」がラインエンドまで続いていることを示す1
4ビットのヘッダ(00000000000000)
と、背景画素色「・」を示す2ビット画素データ(0
0)とを組み合わせた、16ビットの(0000000
000000000)にエンコードされる。
【0106】なお、上記規則5に基づくエンコードは、
圧縮対象データがラインの途中から始まりラインエンド
まで続いている場合にも適用される。
【0107】図10は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報を持つ高密度光ディスクの、量産からユー
ザサイドにおける再生までの流れを説明するとともに;
この発明に基づきエンコードされた画像情報の、放送/
ケーブル配信からユーザ/加入者における受信/再生ま
での流れを説明するブロック図である。
【0108】たとえば図7の中部に示すような圧縮前ラ
ンレングスデータが図10のエンコーダ200に入力さ
れると、エンコーダ200は、たとえば図5の圧縮規則
1〜6に基づくソフトウエア処理により、入力されたデ
ータがランレングス圧縮(エンコード)される。
【0109】図1に示すような光ディスクODに図2に
示すような論理構成のデータが記録される場合は、図1
0のエンコーダ200によるランレングス圧縮処理(エ
ンコード処理)は、図3の副映像データに対して実施さ
れる。
【0110】図10のエンコーダ200には、上記光デ
ィスクODを完成させるに必要な種々なデータも入力さ
れる。これらのデータは、たとえばMPEG(Mortion
Picture Expert Group)の規格に基づき圧縮され、圧縮
後のデジタルデータがレーザカッティングマシン202
または変調器/送信器210に送られる。
【0111】レーザカッティングマシン202におい
て、図示しないマザーディスクにエンコーダ200から
のMPEG圧縮データがカッティングされて、光ディス
クマスタ204が製造される。
【0112】2枚貼合せ高密度光ディスク量産設備20
6では、このマスタ204を雛形にして、たとえば厚さ
0.6ミリのポリカーボネート基板上のレーザ光反射膜
に、マスタの情報が転写される。それぞれ別のマスタ情
報が転写された大量2枚のポリカーボネート基板は、張
り合わされて、厚さ1.2ミリの両面光ディスク(ある
いは片面読み取り形両面ディスク)となる。
【0113】設備206で量産された貼合せ高密度光デ
ィスクODは各種市場に頒布され、ユーザの手元に届
く。
【0114】頒布されたディスクODは、ユーザの再生
装置300で再生される。この装置300は、エンコー
ダ200でエンコードされたデータを元の情報に復元す
るデコーダ101を備えている。デコーダ101でデコ
ードされた情報は、たとえばユーザのモニタTVに送ら
れ、映像化される。こうして、エンドユーザは大量頒布
されたディスクODから、元の映像情報を観賞すること
ができるようになる。
【0115】一方、エンコーダ200から変調器/送信
器210に送られた圧縮情報は、所定の規格に沿って変
調され、送信される。たとえば、エンコーダ200から
の圧縮映像情報は、対応する音声情報とともに衛星放送
(212)される。あるいは、エンコーダ200からの
圧縮映像情報は、対応する音声情報とともにケーブル伝
送(212)される。
【0116】放送あるいはケーブル伝送された圧縮映像
/音声情報は、ユーザあるいは加入者の受信器/復調器
400で受信される。この受信器/復調器400は、エ
ンコーダ200でエンコードされたデータを元の情報に
復元するデコーダ101を備えている。デコーダ101
でデコードされた情報は、たとえばユーザのモニタTV
に送られ、映像化される。こうして、エンドユーザは放
送あるいはケーブル伝送された圧縮映像情報から、元の
映像情報を観賞することができるようになる。
【0117】図11は、この発明に基づく画像デコード
(ランレングス伸張)を実行するデコーダハードウエア
の一実施形態(ノンインターレース仕様)を示すブロッ
ク図である。ランレングス圧縮された副映像データSP
D(図3のデータ32相当)をデコードするデコーダ1
01(図10参照)は、図11のように構成することが
できる。
【0118】以下、図11を参照しながら、図4に示す
ようなフォーマットのランレングス圧縮された画素デー
タを含む信号をランレングス伸張する副映像データデコ
ーダについて、説明する。
【0119】図11に示すように、この副映像デコーダ
101は、副映像データSPDが入力されるデータI/
O102と;副映像データSPDを保存するメモリ10
8と;このメモリ108の読み書き動作を制御するメモ
リ制御部105と;メモリ108から読み出された符号
データ(ランレングス圧縮された画素データ)のラン情
報から1単位(1ブロック)の継続コード長(符号化ヘ
ッダ)を検知し、その継続コード長の切り分け情報を出
力する継続コード長検知部106と;この継続コード長
検知部106からの情報にしたがって1ブロック分の符
号データを取り出す符号データ切分部103と;この符
号データ切分部103から出力されるものであって1圧
縮単位のラン情報を示す信号と、継続コード長検知部1
06から出力されるものであってデータビットの「0」
が1ブロック分の符号データの先頭から幾つ連続してい
るかという「0」ビット連続数を示す信号(期間信号)
とを受け取り、これらの信号から1ブロックの継続画素
数を計算するラン長設定部107と;符号データ切分部
103からの画素色情報とラン長設定部107から出力
された期間信号とを受け取り、その期間だけ色情報を出
力する画素色出力部104(Fast-in/Fast-outタイプ)
と;メモリ108から読み出された副映像データSPD
中のヘッダデータ(図4参照)を読み込み、読み込んだ
データに基づき各種処理設定および制御を行なうマイク
ロコンピュータ112と;メモリ108の読み書きアド
レスを制御するアドレス制御部109と;ラン情報が存
在しないラインに対する色情報がマイクロコンピュータ
112により設定される不足画素色設定部111と;T
V画面などに副映像を表示するときの表示エリアを決定
する表示有効許可部110などで、構成されている。
【0120】上記説明を別の言い方で再度説明すると、
次のようになる。すなわち、図11に示すように、ラン
レングス圧縮された副映像データSPDは、データI/
O102を介して、デコーダ101内部のバスに送り込
まれる。バスに送り込まれたデータSPDは、メモリ制
御部105を介してメモリ108へ送られ、そこに記憶
される。また、デコーダ101の内部バスは、符号デー
タ切分部103と、継続コード長検知部106と、マイ
クロコンピュータ(MPUまたはCPU)112とに接
続されている。
【0121】メモリ108から読み出された副映像デー
タの副映像ユニットヘッダ31は、マイクロコンピュー
タ112により読み取られる。マイクロコンピュータ1
12は、読み出したヘッダ31から、図4に示す各種パ
ラメータに基づいて、アドレス制御部109にデコード
開始アドレス(SPDDADR)を設定し、表示有効許
可部110に副映像の表示開始位置と表示幅と表示高と
の情報(SPDSIZE)を設定し、符号データ切分部
103に副映像の表示幅(ライン上のドット数)を設定
する。設定された各種情報は各部(109、110、1
03)の内部レジスタに保存される。それ以後、レジス
タに保存された各種情報は、マイクロコンピュータ11
2によりアクセスできるようになる。
【0122】アドレス制御部109は、レジスタに設定
されたデコード開始アドレス(SPDDADR)に基づ
き、メモリ制御部105を介しメモリ108にアクセス
して、デコードしようとする副映像データの読み出しを
開始する。こうしてメモリ108から読み出された副映
像データは、符号データ切出部103および継続コード
長検知部106に与えられる。
【0123】ランレングス圧縮された副映像データSP
Dの符号化ヘッダ(図5の規則2〜5では2〜14ビッ
ト)は継続コード長検知部106により検出され、デー
タSPD内における同一画素データの継続画素数が継続
コード長検知部106からの信号を基にラン長設定部1
07により検出される。
【0124】すなわち、継続コード長検知部106は、
メモリ108から読み込んだデータの”0”ビットの数
を数えて、符号化ヘッダ(図5参照)を検知する。この
検知部106は、検知した符号化ヘッダの値にしたがっ
て、符号データ切分部103に切り分け情報SEP.I
NFO.を与える。
【0125】符号データ切分部103は、与えられた切
り分け情報SEP.INFO.にしたがって、継続画素
数(ラン情報)をラン長設定部107に設定するととも
に、画素データ(SEPARATED DATA;ここ
では画素色)をFIFOタイプの画素色出力部104に
設定する。その際、符号データ切分部103は、副映像
データの画素数をカウントし、画素数カウント値と副映
像の表示幅(1ラインの画素数)とを比較している。
【0126】1ライン分のデコードが終了した時点でバ
イトアラインされていない(つまり1ライン分のデータ
ビット長が8の倍数でない)場合は、符号データ切分部
103は、そのライン上の末尾4ビットデータをエンコ
ード時に付加されたダミーデータであるとみなして、切
り捨てる。
【0127】ラン長設定部107は、前記継続画素数
(ラン情報)と画素ドットクロック(DOTCLK)と
水平/垂直同期信号(H−SYNC/V−SYNC)と
に基づいて、画素色出力部104に、画素データを出力
させるための信号(PERIOD SIGNAL)を与
える。すると、画素色出力部104は、画素データ出力
信号(PERIOD SIGNAL)がアクティブであ
る間(つまり同じ画素色を出力する期間中)、符号デー
タ切分部103からの画素データを、デコードされた表
示データとして出力する。
【0128】その際、マイクロコンピュータ112から
の指示によりデコード開始ラインが変更されている場合
には、ラン情報のないラインが存在することがある。そ
の場合には、不足画素色設定部111が、予め設定され
た不足の画素色のデータ(COLOR INFO.)を
画素色出力部104に与える。すると、ラン情報のない
ラインデータが符号データ切分部103に与えられてい
る間、画素色出力部104は、不足画素色設定部111
からの不足画素色データ(COLOR INFO.)を
出力する。
【0129】すなわち、図11のデコーダ101の場
合、入力された副映像データSPD中に画像データがな
いと、マイクロコンピュータ112はその分不足する画
素色情報を不足画素色設定部111に設定するようにな
っている。
【0130】この画素色出力部104へは、図示しない
モニタ画面上のどの位置にデコードされた副映像を表示
させるかを決定する表示許可(Display Enable)信号
が、副映像画像の水平/垂直同期信号に同期して、表示
有効許可部(Display Activator)110から与えられ
る。また、マイクロコンピュータ112からの色情報指
示に基づいて、許可部110から出力部104へ、色切
換信号が送られる。
【0131】アドレス制御部109は、マイクロコンピ
ュータ112による処理設定後、メモリ制御部105、
継続コード長検知部106、符号データ切分部103お
よびラン長設定部107に対して、アドレスデータおよ
び各種タイミング信号を送出する。
【0132】データI/O部102を介して副映像デー
タSPDのパックが取り込まれ、それがメモリ108に
格納される際、このデータSPDのパックヘッダの内容
(デコード開始アドレス、デコード終了アドレス、表示
開始位置、表示幅、表示高さなど)がマイクロコンピュ
ータ112により読み取られる。マイクロコンピュータ
112は、読み取った内容に基づいて、表示有効許可部
110に、デコード開始アドレス、デコード終了アドレ
ス、表示開始位置、表示幅、表示高さなどを設定する。
このとき、圧縮された画素データが何ビット構成である
か(ここでは画素データ2ビットとしている)は、図4
の副映像ユニットヘッダ31の内容で決定できるように
構成できる。
【0133】以下、圧縮された画素データが2ビット構
成(使用規則は図5の規則1〜6)の場合について、図
11のデコーダ101の動作を説明する。
【0134】マイクロコンピュータ112によりデコー
ドスタートアドレスが設定されると、アドレス制御部1
09は、メモリ制御部105に対応するアドレスデータ
を送るとともに、継続コード長検知部106に読込開始
信号を送る。
【0135】継続コード長検知部106は、送られてき
た読込開始信号に応答してメモリ制御部105にリード
信号を送って符号化データ(圧縮された副映像データ3
2)を読み込む。そして、この検知部106において、
読み込んだデータのうち上位2ビット全てが「0」かど
うかがチェックされる。
【0136】それらが「0」でない場合は、圧縮単位の
ブロック長が4ビットであると判定される(図5の規則
1参照)。
【0137】それら(上位2ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く2ビット(上位4ビット)がチェックさ
れる。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロッ
ク長が8ビットであると判定される(図5の規則2参
照)。
【0138】それら(上位4ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く2ビット(上位6ビット)がチェックさ
れる。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロッ
ク長が12ビットであると判定される(図5の規則3参
照)。
【0139】それら(上位6ビット)が「0」であれ
ば、さらに続く8ビット(上位14ビット)がチェック
される。それらが「0」でない場合は、圧縮単位のブロ
ック長が16ビットであると判定される(図5の規則4
参照)。
【0140】それら(上位14ビット)が「0」であれ
ば、圧縮単位のブロック長が16ビットであるととも
に、ラインエンドまで同じ画素データが連続していると
判定される(図5の規則5参照)。
【0141】また、ラインエンドまで読み込んだ画素デ
ータのビット数が8の整数倍であればそのままとし、8
の整数倍でなければ、バイトアラインを実現するため
に、読み込んだデータの末尾に4ビットのダミーデータ
が必要であると判定される(図5の規則6参照)。
【0142】符号データ切分部103は、継続コード長
検知部106による上記判定結果に基づいて、メモリ1
08から副映像データ32の1ブロック分(1圧縮単
位)を取り出す。そして、切分部103において、取り
出された1ブロック分データが、継続画素数と画素デー
タ(画素の色情報など)に切り分けられる。切り分けら
れた継続画素数のデータ(RUN INFO.)はラン
長設定部107に送られ、切り分けられた画素データ
(SEPARATED DATA)は画素色出力部10
4に送られる。
【0143】一方、表示有効許可部110は、マイクロ
コンピュータ112から受け取った表示開始位置情報、
表示幅情報および表示高情報にしたがい、装置外部から
供給される画素ドットクロック(PIXELーDOT
CLK)、水平同期信号(H−SYNC)および垂直同
期信号(V−SYNC)に同期して、副映像表示期間を
指定する表示許可信号(イネーブル信号)を生成する。
この表示許可信号は、ラン長設定部107に出力され
る。
【0144】ラン長設定部107には、継続コード長検
知部106から出力されるものであって現在のブロック
データがラインエンドまで連続するかどうかを示す信号
と、符号データ切分部103からの継続画素データ(R
UN INFO.)とが送られる。ラン長設定部107
は、検知部106からの信号および切分部103からの
データに基づいて、デコード中のブロックが受け持つ画
素ドット数を決定し、このドット数に対応する期間中、
画素色出力部104へ表示許可信号(出力イネーブル信
号)を出力するように構成されている。
【0145】画素色出力部104は、ラン長設定部10
7からの期間信号受信中イネーブルとなり、その期間
中、符号データ切分部103から受け取った画素色情報
を、画素ドットクロック(PIXELーDOT CL
K)に同期して、デコードされた表示データとして、図
示しない表示装置などへ送出する。すなわち、デコード
中ブロックの画素パターン連続ドット数分の同じ表示デ
ータが、画素色出力部104から出力される。
【0146】また、継続コード長検知部106は、符号
化データがラインエンドまで同じ画素色データであると
判定すると、符号データ切分部103へ継続コード長1
6ビット用の信号を出力し、ラン長設定部107にはラ
インエンドまで同じ画素色データであることを示す信号
を出力する。
【0147】ラン長設定部107は、検知部106から
上記信号を受け取ると、水平同期信号H−SYNCが非
アクティブになるまで符号化データの色情報がイネーブ
ル状態を保持し続けるように、画素色出力部104へ出
力イネーブル信号(期間信号)を出力する。
【0148】なお、マイクロコンピュータ112が副映
像の表示内容をスクロールさせるためにデコード開始ラ
インを変更した場合は、予め設定していた表示領域内に
デコード使用とするデータラインが存在しない(つまり
デコードラインが不足する)可能性がある。
【0149】図11のデコーダ101は、このような場
合に対処するために、不足したラインを埋める画素色デ
ータを予め用意している。そして、実際にライン不足が
検知されると、不足画素色データの表示モードに切り換
えられる。具体的にいえば、データエンド信号がアドレ
ス制御部109から表示有効許可部110に与えられる
と、許可部110は画素色出力部104に色切換信号
(COLOR SW SIGNAL)を送る。画素色出
力部104は、この切換信号に応答して、符号データか
らの画素色データのデコード出力を、不足画素色設定部
110からの色情報(COLOR INFO.)のデコ
ード出力に切り換える。この切換状態は、不足ラインの
表示期間中(DISPLAY ENABLE=アクティ
ブ)、維持される。
【0150】なお、上記ライン不足が生じた場合、不足
画素色データを用いる代わりに、その間、デコード処理
動作を中止することもできる。
【0151】具体的には、例えばデータエンド信号がア
ドレス制御部109から表示有効許可部110へ入力さ
れたときに、許可部110から画素色出力部104へ表
示中止を指定する色切換信号を出力すればよい。する
と、画素色出力部104は、この表示中止指定色切換信
号がアクティブの期間中、副映像の表示を中止するよう
になる。
【0152】図8は、図7の例でエンコードされた画素
データ(副映像データ)のうち、文字パターン「A」が
どのようにデコードされるかを、2例(ノンインターレ
ース表示およびインターレース表示)説明するものであ
る。
【0153】図11のデコーダ101は、図8の上部で
示すような圧縮データを図8の左下部に示すようなノン
インターレース表示データにデコードする場合に用いる
ことができる。
【0154】これに対し、図8の上部で示すような圧縮
データを図8の右下部に示すようなインターレース表示
データにデコードする場合は、同一画素ラインを二度ス
キャンするラインダブラ(たとえば、奇数フィールドの
ライン#1と同じ内容のライン#10を、偶数フィール
ドにおいて再スキャンする;V−SYNC単位の切換)
が必要になる。
【0155】また、インターレース表示と同等の画像表
示量をノンインターレース表示する場合は、別のインダ
ブラ(たとえば、図8右下部のライン#1と同じ内容を
持つライン#10をライン#1に連続させる;H−SY
NC単位の切換)が必要になる。
【0156】図12は、上記ラインダブラの機能を持つ
デコーダハードウエアの実施形態(インターレース仕
様)を説明するブロック図である。図10のデコーダ1
01は、図12の構成のデコーダで構成することもでき
る。
【0157】図12の構成において、マイクロコンピュ
ータ112は、副映像の水平/垂直同期信号に基づい
て、インターレース表示の奇数フィールドと偶数フィー
ルドの発生タイミングを検知している。
【0158】奇数フィールドを検知すると、マイクロコ
ンピュータ112は選択信号生成部118に「現在奇数
フィールドである」ことを示すモード信号を与える。す
ると、選択信号生成部118からセレクタ115へ、デ
コーダ101からのデコードデータを選択させる信号が
出力される。すると、奇数フィールドのライン#1〜#
9の画素データ(図8の右下部参照)が、デコーダ10
1からセレクタ115を介して、ビデオ出力として外部
へ送出される。このとき、これら奇数フィールドのライ
ン#1〜#9の画素データは、一旦、ラインメモリ11
4に格納される。
【0159】偶数フィールドに移ったことを検知する
と、マイクロコンピュータ112は選択信号生成部11
8に「現在偶数フィールドである」ことを示すモード信
号を与える。すると、選択信号生成部118からセレク
タ115へ、ラインメモリ114に格納されたを選択さ
せる信号が出力される。すると、偶数フィールドのライ
ン#10〜#18の画素データ(図8の右下部参照)
が、ラインメモリ114からセレクタ115を介して、
ビデオ出力として外部へ送出される。
【0160】こうして、奇数フィールドのライン#1〜
#9の副映像画像(図8の例では文字「A」)と、偶数
フィールドのライン#10〜#18の副映像画像(図8
の文字「A」)とが合成されて、インターレース表示が
実現される。
【0161】ところで、図4に示した副映像データの副
映像ユニットヘッダ31には、TV画面のフレーム表示
モード/フィールド表示モードを示すパラメータビット
(SPMOD)が設けられている。
【0162】インターレース表示と同等の画像表示量を
ノンインターレース表示する場合は、たとえば以下のよ
うになる。
【0163】図12のマイクロコンピュータ112は、
副映像ユニットヘッダ31を読み込んだとき、上記パラ
メータSPMODの設定値(アクティブ=「1」;非ア
クティブ=「0」)から、インターレースモード(アク
ティブ「1」)であるかノンインターレースモードであ
るか(非アクティブ「0」)を判断できる。
【0164】図12の構成において、パラメータSPM
ODがアクティブ=「1」であると、マイクロコンピュ
ータ112はインターレースモードであることを検知
し、インターレースモードを示すモード信号を選択信号
生成部118に送る。このモード信号を受けた生成部1
18は、水平同期信号H−SYNCの発生毎に、切換信
号をセレクタ115に与える。すると、セレクタ115
は、副映像デコーダ101からの現在フィールドのデコ
ード出力(DECODED DATA)と、ラインメモ
リ114に一時記憶された現在フィールドのデコード出
力とを、水平同期信号H−SYNCの発生毎に交互に切
り換えて、ビデオ出力を外部TVなどに送出する。
【0165】以上のようにして、現在のデコードデータ
とラインメモリ114内のデコードデータとがH−SY
NC毎に切り換え出力されると、TV画面上には、元の
画像(デコードされたデータ)の2倍の密度(水平走査
線が2倍)を持つ映像が、インターレースモードで表示
される。
【0166】このような構成の副映像デコーダ101で
は、データが1ライン分読み込まれてからデコード処理
されるのではなく、順次入力されるビットデータが、デ
コードデータ単位ブロックの初めから1ビットづつカウ
ントされつつ2〜16ビット読み込まれ、デコード処理
される。この場合、デコードデータ1単位のビット長
(4ビット、8ビット、12ビット、16ビットなど)
はデコード直前に検知される。そして、検知されたデー
タ長単位で、圧縮された画素データが、たとえば3種類
の画素(図7の例では「・」、「o」、「#」)に、リ
アルタイムで復元(再生)されて行く。
【0167】たとえば図5の規則1〜規則6にしたがっ
てエンコードされた画素データをデコードするにあた
り、副映像デコーダ101は、ビットカウンタと比較的
小容量のデータバッファ(ラインメモリ114など)を
備えておればよい。換言すれば、副映像デコーダ101
の回路構成は比較的単純なものとすることができ、この
エンコーダを含む装置全体を小型化できることになる。
【0168】すなわち、この発明エンコーダは、従来の
MH符号化方法のようにデコーダ内に大掛かりなコード
表を必要とせず、また算術符号化方法のようにエンコー
ド時にデータを二度読みする必要もなくなる。さらに、
この発明のデコーダは、掛算器のよな比較的複雑なハー
ドウエアを必要とせず、カウンタおよび小容量バッファ
などの簡単な回路の追加で具現できる。
【0169】この発明によれば、多種類の画素データ
(2ビット構成では最大4種類)のランレングス圧縮/
エンコードおよびそのランレングス伸張/デコードを、
比較的簡単な構成で実現できるようになる。
【0170】図13は、この発明の一実施の形態に係る
画像エンコード(ランレングス圧縮)を実行するもので
あって、たとえば図10のエンコーダ(200)により
実行されるソフトウエアを説明するフローチャートであ
る。
【0171】図5のランレングス圧縮規則1〜6に基づ
く一連のエンコード処理は、図10に示すエンコーダ2
00内部のマイクロコンピュータにより、ソフトウエア
処理として、実行される。エンコーダ200によるエン
コード全体の処理は図13のフローにしたがって行うこ
とができ、副映像データ中の画素データのランレングス
圧縮は図14のフローにしたがって行うことができる。
【0172】この場合、エンコーダ200内部のコンピ
ュータは、まず、キー入力などによって画像データのラ
イン数とドット数が指定されると(ステップST80
1)、副映像データのヘッダ領域を用意し、ラインカウ
ント数を「0」に初期化する(ステップST802)。
【0173】そして画素パターンが1画素づつ順次入力
されると、エンコーダ200内部のコンピュータは、最
初の1画素分の画素データ(ここでは2ビット)を取得
して、その画素データを保存し、画素カウントを「1」
に設定するとともに、ドットカウント数を「1」に設定
する(ステップST803)。
【0174】続いて、エンコーダ200の内部コンピュ
ータは、次の画素パターンの画素データ(2ビット)を
取得し、1つ前に入力された保存中の画素データと比較
する(ステップST804)。
【0175】この比較の結果、画素データが等しくない
場合は(ステップST805のノー)、エンコード変換
処理1が行われ(ステップST806)、現在の画素デ
ータが保存される(ステップST807)。そして画素
カウント数が+1インクリメントされ、これに対応して
ドットカウント数も+1インクリメントされる(ステッ
プST808)。
【0176】なお、ステップST804での比較の結
果、画素データが等しい場合は(ステップST805イ
エス)、ステップST806のエンコード変換処理1は
スキップされステップST808に移る。
【0177】画素カウント数およびドットカウント数の
インクリメント(ステップST808)の後、エンコー
ダ200の内部コンピュータは、現在エンコード中の画
素ラインが終端であるかどうかチェックする(ステップ
ST809)。ラインエンドであれば(ステップST8
09イエス)、エンコード変換処理2が行われる(ステ
ップST810)。ラインエンドでなければ(ステップ
ST809ノー)、ステップST804に戻り、ステッ
プST804〜ステップST808の処理が反復され
る。
【0178】ステップST810のエンコード変換処理
2が済むと、エンコーダ200内部のコンピュータは、
エンコード後のビット列が8ビットの整数倍(バイトア
ラインされた状態)であるかどうかチェックする(ステ
ップST811A)。バイトアラインされていなければ
(ステップST811Aノー)、エンコード後のビット
列の末尾に4ビットのダミーデータ(0000)が追加
される(ステップST811B)。このダミー追加処理
後、あるいはエンコード後のビット列がバイトアライン
されていれば(ステップST811Aイエス)、エンコ
ーダ内コンピュータのラインカウンタ(マイクロコンピ
ュータ内部の汎用レジスタなど)が+1インクリメント
される(ステップST812)。
【0179】ラインカウンタのインクリメント後、最終
ラインに到達していなければ(ステップST813ノ
ー)、ステップST803に戻り、ステップST803
〜ステップST812の処理が反復される。
【0180】ラインカウンタのインクリメント後、最終
ラインに到達しておれば(ステップST813イエ
ス)、エンコード処理(ここでは2ビット画素データの
ビット列のランレングス圧縮)が終了する。
【0181】図14は、図13のエンコード変換処理1
の内容の一例を説明するフローチャートである。
【0182】図13のエンコード変換処理1(ステップ
ST806)では、エンコード対象画素データが2ビッ
ト幅であることを想定しているので、図5のランレング
ス圧縮規則1〜6が適用される。
【0183】これらの規則1〜6に対応して、画素カウ
ント数が0(ステップST901)であるか、画素カウ
ント数が1〜3(ステップST902)であるか、画素
カウント数が4〜15(ステップST903)である
か、画素カウント数が16〜63(ステップST90
4)であるか、画素カウント数が64〜255(ステッ
プST905)であるか、画素カウント値がラインエン
ド(ステップST906)を示しているか、画素カウン
ト数が256以上であるか(ステップST907)の判
断が、コンピュータソフトウエアにより行われる。
【0184】エンコーダ200の内部コンピュータは、
上記判断結果に基づいて、ランフィールドのビット数
(同一種類の画素データの1単位長)を決定し(ステッ
プST908〜ステップST913)、副映像ユニット
ヘッダ31の後に、このランフィールドビット数分の領
域を確保する。こうして確保されたランフィールドに継
続画素数が出力され、画素フィールドに画素データが出
力され、エンコーダ200内部の記憶装置(図示せず)
に記録される(ステップST914)。
【0185】図15は、この発明の一実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)を実行するものであ
って、たとえば図11あるいは図12マイクロコンピュ
ータ112により実行されるソフトウエアを説明するフ
ローチャートである。
【0186】また、図16は、図15のソフトウエアで
使用されるデコードステップ(ST1005)の内容の
一例を説明するフローチャートである。
【0187】すなわち、マイクロコンピュータ112
は、ランレングス圧縮された副映像データ(画素データ
は2ビット構成)の初めのヘッダ31部分を読み込ん
で、その内容(図4参照)を解析する。そして、解析さ
れたヘッダの内容に基づいて、デコードされるがそうデ
ータのライン数およびドット数が指定される。これらラ
イン数およびドット数が指定されると(ステップST1
001)、ラインカウント数およびドットカウント数が
「0」に初期化される(ステップST1002〜ステッ
プST1003)。
【0188】マイクロコンピュータ112は、副映像ユ
ニットヘッダ31の後に続くデータビット列を順次取り
込んで行き、ドット数およびドットカウント数を計数す
る。そしてドット数からドットカウント数を引き算し
て、継続画素数を算出する(ステップST1004)。
【0189】こうして継続画素数が算出されると、マイ
クロコンピュータ112は、この継続画素数の値に応じ
てデコード処理を実行する(ステップST1005)。
【0190】ステップST1005のデコード処理後、
マイクロコンピュータ112はドットカウント数と継続
画素数とを加算し、これを新たなドットカウント数とす
る(ステップST1006)。
【0191】そして、マイクロコンピュータ112はデ
ータを順次とりこんではステップST1005のデコー
ド処理を実行し、累積したドットカウント数が初めに設
定したライン終了数(ラインエンドの位置)と一致した
とき、1ライン分のデータについてのデコード処理を終
了する(ステップST1007イエス)。
【0192】次に、デコードしたデータがバイトアライ
ンされておれば(ステップST1008Aイエス)、ダ
ミーデータ分を取り除く(ステップST1008B)。
そしてラインカウント数を+1インクリメントし(ステ
ップST1009)、最終ラインに到達するまで(ステ
ップST1010ノー)、ステップST1002〜ステ
ップST1009の処理を反復する。最終ラインに到達
すれば(ステップST1010イエス)、デコードは終
了する。
【0193】図15のデコード処理ステップST100
5の処理内容は、たとえば図16に示すようになってい
る。
【0194】この処理では、初めから2ビットを取得し
ては、そのビットが「0」か否かを判定する織りを繰り
返す(ステップST1101〜ステップST110
9)。これにより、図5のランレングス圧縮規則1〜6
に対応した継続画素数、つまりラン連続数が決定される
(ステップST1110〜ステップST1113)。
【0195】そしてラン連続数が決定された後、そのあ
とに続けて読み込んだ2ビットが画素パターン(画素デ
ータ;画素の色情報)とされる(ステップST111
4)。
【0196】画素データ(画素の色情報)が決まると、
インデックスパラメータ「i」を0とし(ステップST
1115)、パラメータ「i」がラン連続数と一致する
まで(ステップST1116)、2ビット画素パターン
を出力しては(ステップST1117)、パラメータ
「i」を+1インクリメントし(ステップST111
8)、同じ画素データの1単位分の出力を終えて、デコ
ード処理を終了する。
【0197】このように、この副映像データのデコード
方法によれば、副映像データのデコード処理が、数ビッ
トの判定処理とデータブロックの切り分け処理とデータ
ビットの計数処理だけという、簡単な処理で済む。この
ため、従来のMH符号化方法などで使用される大掛かり
なコード表は必要なくなり、エンコードされたビットデ
ータを元の画素情報にデコードする処理・構成が簡単に
なる。
【0198】なお、上記実施の形態では、データデコー
ド時に最大16ビットのビットデータを読み取れば、同
じ画素の1単位分の符号ビット長を決定できるものとし
たが、この符号ビット長はこれに限定されない。たとえ
ばこの符号ビット長は32ビットでも64ビットでもよ
い。ただしビット長が増えれば、その分容量の大きなデ
ータバッファが必要になる。
【0199】また、上記実施の形態では画素データ(画
素の色情報)を、たとえば16色のカラーパレットから
選択された3色の色情報としたが、これ以外に、色の3
原色(赤成分R、緑成分G、青成分B;または輝度信号
成分Y、クロマ赤信号成分Cr、クロマ青信号成分Cb
など)それぞれの振幅情報を、2ビットの画素データで
表現することもできる。つまり、画素データは特定種類
の色情報に限定されることはない。
【0200】図17は、図11の変形例を示す。図11
ではマイクロコンピュータ112が符号化ヘッダを切り
出す操作をソフトウエア的に行っているが、図17で
は、符号化ヘッダの切り出し操作を、デコーダ101の
内部でハードウエア的に行っている。
【0201】すなわち、図17に示すように、ランレン
グス圧縮された副映像データSPDは、データI/O1
02を介して、デコーダ101内部のバスに送り込まれ
る。バスに送り込まれたデータSPDは、メモリ制御部
105を介してメモリ108へ送られ、そこに記憶され
る。また、デコーダ101の内部バスは、符号データ切
分部103と、継続コード長検知部106と、マイクロ
コンピュータ(MPUまたはCPU)112に繋がった
ヘッダ切出部113とに接続されている。
【0202】メモリ108から読み出された副映像デー
タの副映像ユニットヘッダ31は、ヘッダ切出部113
により読み取られる。切出部113は、読み出したヘッ
ダ31から、図4に示す各種パラメータに基づいて、ア
ドレス制御部109にデコード開始アドレス(SPDD
ADR)を設定し、表示有効許可部110に副映像の表
示開始位置と表示幅と表示高との情報(SPDSIZ
E)を設定し、符号データ切分部103に副映像の表示
幅(ライン上のドット数)を設定する。設定された各種
情報は各部(109、110、103)の内部レジスタ
に保存される。それ以後、レジスタに保存された各種情
報は、マイクロコンピュータ112によりアクセスでき
るようになる。
【0203】アドレス制御部109は、レジスタに設定
されたデコード開始アドレス(SPDDADR)に基づ
き、メモリ制御部105を介しメモリ108にアクセス
して、デコードしようとする副映像データの読み出しを
開始する。こうしてメモリ108から読み出された副映
像データは、符号データ切出部103および継続コード
長検知部106に与えられる。
【0204】ランレングス圧縮された副映像データSP
Dの符号化ヘッダ(図5の規則2〜5では2〜14ビッ
ト)は継続コード長検知部106により検出され、デー
タSPD内における同一画素データの継続画素数が継続
コード長検知部106からの信号を基にラン長設定部1
07により検出される。
【0205】以下、図17〜図21を参照しながら、図
15および図16を用いて説明したデコード方法とは別
のデコード方法を説明する。
【0206】図18は、この発明の他実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)処理の前半を説明す
るフローチャートである。
【0207】デコードを開始する場合、図17のデコー
ダ101内部の各ブロックは初期化(レジスタのクリ
ア、カウンタのリセットなど)される。その後、副映像
ユニットヘッダ31が読み取られ、その内容(図4の各
種パラメータ)がヘッダ切分部113の内部レジスタに
セットされる(ステップST1200)。
【0208】ヘッダ切分部113のレジスタにヘッダ3
1の各種パラメータがセットされると、ヘッダ31の読
み取りが終了したステータスが、マイクロコンピュータ
112に通知される(ステップST1201)。
【0209】マイクロコンピュータ112は、ヘッダ読
取終了ステータスを受けると、デコード開始ライン(た
とえば図4のSPLine1)を指定し、その開始ライ
ンをヘッダ切分部113に通知する(ステップST12
02)。
【0210】ヘッダ切分部113は、指定されたデコー
ド開始ラインの通知を受けると、自分のレジスタにセッ
トされているヘッダ31の各種パラメータに基づいて、
指定されたデコード開始ラインのアドレス(図4のSP
DDADR)およびデコード終了アドレス(図4のSP
EDADR;開始ラインアドレスから相対的に1ライン
分シフトしたアドレス)がアドレス制御部109にセッ
トされ、デコードされた副映像の表示開始位置と表示幅
と表示高と(図4のSPDSIZE)が表示有効許可部
110にセットされ、表示幅の値(LNEPIX;図4
では図示されていないがSPDSIZEに含まれている
1ライン分の画素数)が符号データ切分部103にセッ
トされる(ステップST1203)。
【0211】アドレス制御部109は、デコードアドレ
スをメモリ制御部105に送る。すると、デコードしよ
うとするデータ(圧縮された副映像データSPD)が、
メモリ制御部105を介して、メモリ108から符号化
データ切分部103および継続コード長検知部106
に、読み出される。その際、読み出されたデータは、バ
イト単位で、切分部103および検知部106それぞれ
の内部レジスタにセットされる(ステップST120
4)。
【0212】継続コード長検知部106は、メモリ10
8から読み出されてきたデータの”0”ビットの数をカ
ウントし、そのカウント値から、図5の規則1〜5のい
ずれかに該当する符号化ヘッダを検知する(ステップS
T1205)。この符号化ヘッダ検知の詳細は、図20
を参照して後述する。
【0213】継続コード長検知部106は、検知した符
号化ヘッダの値にしたがって、図5の規則1〜5のいず
れかの規則に対応した切分情報SEP.INFO.を生
成する(ステップST1206)。
【0214】たとえば、メモリ108から読み出されて
きたデータの”0”ビットのカウント値がゼロなら規則
1を示す切分情報SEP.INFO.が生成され、この
カウント値が2なら規則2を示す切分情報SEP.IN
FO.が生成され、このカウント値が4なら規則3を示
す切分情報SEP.INFO.が生成され、このカウン
ト値が6なら規則4を示す切分情報SEP.INFO.
が生成され、このカウント値が14なら規則5を示す切
分情報SEP.INFO.が生成される。こうして生成
された切分情報SEP.INFO.は、符号化データ切
分部103に転送される。
【0215】符号化データ切分部103は、継続コード
長検知部106からの切分情報SEP.INFO.の内
容にしたがって、継続画素数(PIXCNT;ラン情
報)をラン長設定部107にセットするとともに、継続
画素数データのあとに続く2ビット画素データ(画素色
データ;副映像データパケットから切り分けられたデー
タ)を、画素色出力部104にセットする。このとき、
切分部103の内部では、画素カウンタ(図示せず)の
現カウント値NOWPIXが、継続画素数PIXCNT
の分だけインクリメントされる(ステップST120
7)。
【0216】図19は、この発明の他実施の形態に係る
画像デコード(ランレングス伸張)処理の後半(図18
のノードA以降)を説明するフローチャートである。
【0217】先行ステップST1203において、符号
化データ切分部103には、ヘッダ切分部113から、
副映像の表示幅に対応した1ライン分の画素データ数
(ドット数)LNEPIXが通知されている。符号化デ
ータ切分部103では、その内部画素カウンタの値NO
WPIXが通知された1ライン分画素データ数LNEP
IXを超えているかどうか、チェックされる(ステップ
ST1208)。
【0218】このステップにおいて、画素カウンタ値N
OWPIXが1ライン分画素データ数LNEPIX以上
になっているときは(ステップST1208ノー)、1
バイト分のデータがセットされていた切分部103の内
部レジスタがクリアされ、画素カウンタ値NOWPIX
がゼロになる(ステップST1209)。このとき、バ
イトアラインされている場合には、4ビットのデータが
切り捨てられることになる。画素カウンタ値NOWPI
Xが1ライン分画素データ数LNEPIXよりも小さい
ときは(ステップST1208イエス)、切分部103
の内部レジスタはクリアされずそのままとなる。
【0219】ラン長設定部107は、先行ステップST
1207でセットされた継続画素数PIXCNT(ラン
情報)と、画素ドットの転送レートを決めるドットクロ
ックDOTCLKと、副映像を主映像の表示画面に同期
させる水平および垂直同期信号H−SYNCおよびVー
SYNCとから、画素色出力部104にセットされた画
素データを必要な期間出力させるための表示期間信号
(PERIOD SIGNAL)を生成する。生成され
た表示期間信号は、画素色出力部104に与えられる
(ステップST1210)。
【0220】画素色出力部104は、ラン長設定部10
7から表示期間信号が与えられている間、先行ステップ
ST1207においてセットされた切分データ(たとえ
ば画素色を示す画素データ)を、デコードされた副映像
の表示データとして出力する(ステップST121
1)。
【0221】こうして出力された副映像表示データは、
後に、図示しない回路部分において適宜主映像の画像に
合成され、図示しないTVモニタにおいて表示されるこ
とになる。
【0222】ステップST1211の画素データ出力処
理後、デコードデータが終了していなければ、図18の
ステップST1204に戻る(ステップST1212ノ
ー)。
【0223】デコードデータが終了しているかどうか
は、ヘッダ切分部113によりセットされた副映像表示
データの終了アドレス(SPEDADR)までのデータ
が符号化データ切分部103において処理され終わった
かどうかで判定できる。
【0224】データのデコードが終了したならば(ステ
ップST1212イエス)、表示有効許可部110から
の表示許可信号(DISPLAY ENABLE)がア
クティブかどうかチェックされる。表示有効許可部11
0は、アドレス制御部109からデータ終了信号(DA
TA END SIGNAL)が送られてくるまでは、
アクティブ状態(たとえばハイレベル)の表示許可信号
を発生している。
【0225】表示許可信号がアクティブであれば、デー
タデコードが終了しているにも拘わらずまだ表示期間中
であると判定される(ステップST1213イエス)。
この場合は、表示有効許可部110はラン長設定部10
7および画素色出力部104へ色切換信号を送る(ステ
ップST1214)。
【0226】このとき、画素色出力部104は不足画素
色設定部111から不足画素色データを受け取ってい
る。表示有効許可部110から色切換信号を受信した画
素色出力部104は、出力する画素色データを、不足画
素色設定部111からの不足画素色データに切り換える
(ステップST1215)。すると、表示許可信号がア
クティブの間(ステップST1213〜ステップST1
215のループ)、デコードデータが存在しない副映像
の表示期間中は、不足画素色設定部111が提供する不
足画素色で、副映像の表示エリアが埋められる。
【0227】表示許可信号が非アクティブであれば、デ
コードされた副映像の表示期間が終了したと判定される
(ステップST1213ノー)。すると、表示有効許可
部110は、1フレーム分の副映像デコードが終了した
ことを示すエンドステータスを、マイクロコンピュータ
112に転送する(ステップST1216)。こうし
て、1画面(1フレーム)分の副映像デコード処理が終
了する。
【0228】図20は、図18の符号化ヘッダ検出ステ
ップ(ST1205)の内容の一例を説明するフローチ
ャートである。この符号化ヘッダ検出処理は、図17
(または図11)の継続コード長検知部106により、
実行される。
【0229】まず、継続コード長検知部106が初期化
され、その内部のステータスカウンタ(STSCNT)
がゼロにセットされる(ステップST1301)。その
後、メモリ108からバイト単位で検知部106に読み
込まれているデータの後続2ビット分の内容がチェック
される。この2ビットの内容が”00”であれば(ステ
ップST1302イエス)、カウンタSTSCNTが1
つインクリメントされる(ステップST1303)。チ
ェックした2ビットが、検知部106に読み込まれてい
る1バイトの終わりに達していなければ(ステップST
1304ノー)、さらに後続2ビット分の内容がチェッ
クされる。この2ビットの内容が”00”であれば(ス
テップST1302イエス)、カウンタSTSCNTが
さらに1つインクリメントされる(ステップST130
3)。
【0230】ステップST1302〜ステップST13
04のループが反復された結果、ステップST1302
でチェックした後続2ビットが検知部106に読み込ま
れている1バイトの終わりに達していたときは(ステッ
プST1304イエス)、図5の符号化ヘッダが6ビッ
トより大であることになる。この場合は、メモリ108
から検知部106に次のデータバイトが読み込まれ(ス
テップST1305)、ステータスカウンタSTSCN
Tが”4”にセットされる(ステップST1307)。
このとき同時に、符号化データ切分部103にも、同じ
データが1バイト読み込まれる。
【0231】ステータスカウンタSTSCNTが”4”
にセットされたあと、あるいは先行ステップST130
2においてチェックされた2ビット分の内容が”00”
でなければ(ステップST1302ノー)、ステータス
カウンタSTSCNTの内容が確定し、その内容が図5
の符号化ヘッダの内容として出力される(ステップST
1307)。
【0232】すなわち、ステータスカウンタSTSCN
T=”0”であれば図5の規則1を示す符号化ヘッダが
検出され、ステータスカウンタSTSCNT=”1”で
あれば図5の規則2を示す符号化ヘッダが検出され、ス
テータスカウンタSTSCNT=”2”であれば図5の
規則3を示す符号化ヘッダが検出され、ステータスカウ
ンタSTSCNT=”3”であれば図5の規則4を示す
符号化ヘッダが検出され、ステータスカウンタSTSC
NT=”4”であれば図5の規則5(ラインの終わりま
で同一画素データが連続する場合)を示す符号化ヘッダ
が検出される。
【0233】図21は、デコードされた画像がスクロー
ルされる場合において、この発明の画像デコード処理が
どのようになされるかを説明するフローチャートであ
る。
【0234】まず、図11または図17のデコーダ10
1内部の各ブロックが初期化され、図示しないラインカ
ウンタLINCNTがゼロクリアされる(ステップST
1401)。次に、マイクロコンピュータ112(図1
1)またはヘッダ切分部113(図17)は、図18の
ステップST1201で送出されたヘッダ読取終了ステ
ータスを受け取る(ステップST1402)。
【0235】ラインカウンタLINCNTの内容(初め
はゼロ)は、マイクロコンピュータ112(図11)ま
たはヘッダ切分部113(図17)に転送される(ステ
ップST1403)。マイクロコンピュータ112また
はヘッダ切分部113は、受け取ったステータスが1フ
レーム(1画面)の終了ステータス(ステップST12
06)であるかどうかチェックする(ステップST14
04)。
【0236】受け取ったステータスが1フレームの終了
ステータスでなければ(ステップST1405ノー)、
この終了ステータスが来るまで待機する。受け取ったス
テータスが1フレームの終了ステータスであれば(ステ
ップST1405イエス)、ラインカウンタLINCN
Tが1つインクリメントされる(ステップST140
6)。
【0237】インクリメントされたラインカウンタLI
NCNTの内容がラインの終わりに達していなければ
(ステップST1407ノー)、図15〜図16のデコ
ード処理、あるいは図18〜図19のデコード処理が再
開され(ステップST1408)、ステップST140
3に戻る。このデコードの反復ループ(ステップST1
403〜ステップST1408)が反復されることによ
り、ランレングス圧縮された副映像がデコードされなが
らスクロールされるようになる。
【0238】一方、インクリメントされたラインカウン
タLINCNTの内容がラインの終わりに達していると
きは(ステップST1407イエス)、スクロールを伴
う副映像データのデコード処理は終了する。
【0239】図22は、この発明に基づくエンコードお
よびデコードが実行される光ディスク記録再生装置の概
要を説明するブロック図である。
【0240】図22において、光ディスクプレーヤ30
0は、基本的には従来の光ディスク再生装置(コンパク
トディスクプレーヤあるいはレーザディスクプレーヤ)
と同様な構成を持つ。ただし、この光ディスクプレーヤ
300は、挿入された光ディスクOD(この発明に基づ
きランレングス圧縮された副映像データを含む画像情報
が記録されたもの)から、ランレングス圧縮された画像
情報をデコードする前のデジタル信号(エンコードされ
たままのデジタル信号)を出力できるようになってい
る。このエンコードされたままのデジタル信号は圧縮さ
れているので、必要な伝送帯域幅は非圧縮データを伝送
する場合に比べて少なくて良い。
【0241】光ディスクプレーヤ300からの圧縮デジ
タル信号は変調器/送信器210を介してオンエアさ
れ、または通信ケーブルに送出される。
【0242】オンエアされた圧縮デジタル信号、あるい
はケーブル送信された圧縮デジタル信号は、受信者ある
いはケーブル加入者の受信器/復調器400により、受
信される。この受信器400は、たとえば図11あるい
は図17に示すような構成のデコーダ101を備えてい
る。受信器400のデコーダ101は、受信し復調した
圧縮デジタル信号をデコードして、エンコードされる前
の原副映像データを含む画像情報を出力する。
【0243】図22の構成において、送受信の伝送系が
およそ5Mビット/秒以上の平均ビットレートを持つも
のであれば、高品位なマルチメディア映像・音声情報の
放送ができる。
【0244】図23は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報が、通信ネットワーク(インターネットな
ど)を介して、任意の2コンピュータユーザ間で送受さ
れる場合を説明するブロック図である。
【0245】図示しないホストコンピュータで管理する
自己情報#1を持つユーザ#1はパーソナルコンピュー
タ5001を所有しており、このパーソナルコンピュー
タ5001には、種々な入出力機器5011および種々
な外部記憶装置5021が接続されている。また、この
パーソナルコンピュータ5001の内部スロット(図示
せず)には、この発明に基づくエンコーダおよびデコー
ダが組み込まれ、通信に必要な機能を持つモデムカード
5031が装着されている。
【0246】同様に、別の自己情報#Nを持つユーザ#
Nはパーソナルコンピュータ500Nを所有しており、
このパーソナルコンピュータ500Nには、種々な入出
力機器501Nおよび種々な外部記憶装置502Nが接
続されている。また、このパーソナルコンピュータ50
0Nの内部スロット(図示せず)には、この発明に基づ
くエンコーダおよびデコーダが組み込まれ、通信に必要
な機能を持つモデムカード503Nが装着されている。
【0247】いま、あるユーザ#1がコンピュータ50
01を操作し、インターネットなどの回線600を介し
て別のユーザ#Nのコンピュータ500Nと通信を行な
う場合を想定してみる。この場合、ユーザ#1およびユ
ーザ#Nは双方ともエンコーダおよびデコーダが組み込
まれたモデムカード5031および503Nを持ってい
るので、この発明により効率よく圧縮された画像データ
を短時間で交換できる。
【0248】図24は、この発明に基づきエンコードさ
れた画像情報を光ディスクODに記録し、記録された情
報をこの発明に基づきデコードする記録再生装置の概要
を示している。
【0249】図24のエンコーダ200は、図10のエ
ンコーダ200と同様なエンコード処理(図13〜図1
4に対応する処理)を、ソフトウエアあるいはハードウ
エア(ファームウエアあるいはワイアードロジック回路
を含む)で実行するように構成されている。
【0250】エンコーダ200でエンコードされた副映
像データその他を含む記録信号は、変調器/レーザドラ
イバ702において、たとえば(2、7)RLL変調さ
れる。変調された記録信号は、レーザドライバ702か
ら光ヘッド704の高出力レーザダイオードに送られ
る。この光ヘッド704からの記録用レーザにより、記
録信号に対応したパターンが、光磁気記録ディスクまた
は相変化光ディスクODに、書き込まれる。
【0251】ディスクODに書き込まれた情報は、光ヘ
ッド706のレーザピックアップにより読み取られ、復
調器/エラー訂正部708において復調され、かつ必要
に応じてエラー訂正処理を受ける。復調されエラー訂正
された信号は、音声/映像用データ処理部710におい
て種々なデータ処理を受けて、記録前の情報が再生され
る。
【0252】このデータ処理部710は、図11のデコ
ーダ101に対応するデコード処理部を含んでいる。こ
のデコード処理部により、図15〜図16に対応するデ
コード処理(圧縮された副映像データの伸張)が実行さ
れる。
【0253】図25は、この発明に基づくエンコーダが
その周辺回路とともにIC化された状態を例示してい
る。
【0254】図26は、この発明に基づくデコーダがそ
の周辺回路とともにIC化された状態を例示している。
【0255】図27は、この発明に基づくエンコーダお
よびデコーダがその周辺回路とともにIC化された状態
を例示している。
【0256】つまり、この発明に基づくエンコーダまた
はデコーダは、必要な周辺回路とともにIC化でき、こ
のICは種々な機器に組み込まれてこの発明を実施する
ことができるようになる。
【0257】なお、図9に例示したような圧縮後のデー
タ(PXD)のビット列が乗るデータラインは、通常は
TV表示画面の水平走査線の1本分の画像情報を含むよ
うに構成される。しかし、このデータラインは、TV画
面の水平走査線の複数本分の画像情報を含むように構成
すること、あるいはTV画面の1画面分の水平走査線全
て(つまり1フレーム分)の画像情報を含むように構成
することもできる。
【0258】この発明の圧縮規則に基づくデータエンコ
ードの対象は、明細書説明で用いた副映像データ(3〜
4色の色情報)に限定されない。副映像データを構成す
る画素データ部分を多ビット化し、ここに種々な情報を
詰め込んでもよい。たとえば、画素データを画素1ドッ
トあたり8ビット構成とすると、副映像だけで256色
のカラー映像を(主映像の他に)伝送できる。
【0259】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、1ライン分のデータを読み込んでからデコード処理
するのではなく、ビット毎にデータを取り込む毎にその
ビットデータの構成を複数の圧縮規則に適合させて、小
さな単位でデータをデコードして行く。このため、この
発明によれば、MH符号化法のようにデコーダ内に大掛
かりな符号表を持つ必要がなくなる。また、算術符号化
法のようにエンコード時にデータを2度読みする必要が
ない。さらに、デコーダ側はビットデータを計数する簡
単なカウンタがあればよく、デコードに際し算術符号化
法のような掛算器を必要としない。したがって、この発
明によれば、デコード処理も比較的簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用できる情報保持媒体の一例とし
ての光ディスクの記録データ構造を略示する図。
【図2】図1の光ディスクに記録されるデータの論理構
造を例示する図。
【図3】図2で例示したデータ構造のうち、エンコード
(ランレングス圧縮)される副映像パックの論理構造を
例示する図。
【図4】図3で例示した副映像パックのうち、この発明
の一実施の形態に係るエンコード方法が適用される副映
像データ部分の内容を例示する図。
【図5】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが複数ビット(ここでは2ビット)で構成され
る場合において、この発明の一実施の形態に係るエンコ
ード方法で採用される圧縮規則1〜6を説明する図。
【図6】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが1ビットで構成される場合において、この発
明の他実施の形態に係るエンコード方法で採用される圧
縮規則11〜15を説明する図。
【図7】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが、たとえば第1〜第9ラインで構成され、各
ライン上に2ビット構成の画素(最大4種類)が並んで
おり、各ライン上の2ビット画素により文字パターン
「A」および「B」が表現されている場合において、各
ラインの画素データが、どのようにエンコード(ランレ
ングス圧縮)されるかを具体的に説明する図。
【図8】図7の例でエンコードされた画素データ(副映
像データ)のうち、文字パターン「A」がどのようにデ
コードされるかを、2例(ノンインターレース表示およ
びインターレース表示)説明する図。
【図9】図4で例示した副映像データ部分を構成する画
素データが2ビットで構成される場合において、この発
明の一実施の形態に係るエンコード方法で採用される圧
縮規則1〜6を具体的に説明する図。
【図10】この発明に基づきエンコードされた画像情報
を持つ高密度光ディスクの、量産からユーザサイドにお
ける再生までの流れを説明するとともに;この発明に基
づきエンコードされた画像情報の、放送/ケーブル配信
からユーザ/加入者における受信/再生までの流れを説
明するブロック図。
【図11】この発明に基づく画像デコード(ランレング
ス伸張)を実行するデコーダハードウエアの一実施形態
(ノンインターレース仕様)を説明するブロック図。
【図12】この発明に基づく画像デコード(ランレング
ス伸張)を実行するデコーダハードウエアの他実施形態
(インターレース仕様)を説明するブロック図。
【図13】この発明の一実施の形態に係る画像エンコー
ド(ランレングス圧縮)を実行するものであって、たと
えば図10のエンコーダ(200)により実行されるソ
フトウエアを説明するフローチャート図。
【図14】図13のソフトウエアで使用されるエンコー
ドステップ1(ST806)の内容の一例を説明するフ
ローチャート図。
【図15】この発明の一実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張)を実行するものであって、たとえ
ば図11あるいは図12のMPU(112)により実行
されるソフトウエアを説明するフローチャート図。
【図16】図15のソフトウエアで使用されるデコード
ステップ(ST1005)の内容の一例を説明するフロ
ーチャート図。
【図17】この発明に基づく画像デコード(ランレング
ス伸張)を実行するデコーダハードウエアの他実施形態
を説明するブロック図。
【図18】この発明の他実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張)処理の前半を説明するフローチャ
ート図。
【図19】この発明の他実施の形態に係る画像デコード
(ランレングス伸張)処理の後半を説明するフローチャ
ート図。
【図20】図18の符号化ヘッダ検出ステップ(ST1
205)の内容の一例を説明するフローチャート図。
【図21】デコードされた画像がスクロールされる場合
において、この発明の画像デコード処理がどのようにな
されるかを説明するフローチャート図。
【図22】この発明に基づきエンコードされた画像情報
を持つ高密度光ディスクから再生された圧縮データがそ
のまま放送またはケーブル配信され、放送またはケーブ
ル配信された圧縮データがユーザまたは加入者側でデコ
ードされる場合を説明するブロック図。
【図23】この発明に基づきエンコードされた画像情報
が、通信ネットワーク(インターネットなど)を介し
て、任意の2コンピュータユーザ間で送受される場合を
説明するブロック図。
【図24】この発明に基づくエンコードおよびデコード
が実行される光ディスク記録再生装置の概要を説明する
ブロック図。
【図25】この発明に基づくエンコーダがIC化された
状態を例示する図。
【図26】この発明に基づくデコーダがIC化された状
態を例示する図。
【図27】この発明に基づくエンコーダおよびデコーダ
がIC化された状態を例示する図。
【符号の説明】
30…圧縮された副映像データユニット(SPU);3
1…副映像ユニットヘッダ(SPUH);32…圧縮さ
れた副映像画素データ(PXD);101…デコーダ;
102…データI/O;103…符号化データ切分部;
104…画素色出力部(FIFOタイプ);105…メ
モリ制御部;106…継続コード長検知部;107…ラ
ン長設定部;108…メモリ;109…アドレス制御
部;110…表示有効許可部;111…不足画素色設定
部;112…マイクロコンピュータ(MPUまたはCP
U);113…ヘッダ切分部;114…ラインメモリ;
115…セレクタ;118…セレクト信号生成部;20
0…エンコーダ;202…レーザカッティング装置;2
04…光ディスクマスタ;206…2枚貼合せ高密度光
ディスク量産設備;202〜206…記録装置;210
…変調器/送信器;212…放送部/ケーブル出力部;
300…ディスクプレーヤ(再生装置);400…受信
器/復調器(再生装置);5001(500N)…パー
ソナルコンピュータ;5011(501N)…入出力機
器類;5021(502N)…外部記憶装置類;503
1(503N)…エンコーダ/デコーダおよびモデム;
702…変調器/レーザドライバ;704…光ヘッド
(記録レーザ);706…光ヘッド(読取レーザ/レー
ザピックアップ);708…復調器/エラー訂正部;7
10…オーディオ/ビデオデータ処理部(副映像データ
のデコード処理部を含む);OD…2枚貼合せ高密度光
ディスク(記録媒体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平良 和彦 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (72)発明者 北村 哲也 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 平6−314092(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 5/92 H04N 7/24 H04N 9/804 H04N 9/808

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビット数で定義される画素データが
    複数集まって形成される情報集合体のうち、同一画素デ
    ータが連続するデータブロックを1圧縮単位として圧縮
    した情報が記録される画像情報記録媒体を製造するもの
    において、 (イ)前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一画
    素データ連続数に対応した符号化ヘッダと、この同一画
    素データ連続数を示す継続画素数データと、前記1圧縮
    単位のデータブロックにおける同一画素データ自体を示
    す複数ビット構成のデータとによって構成された圧縮単
    位データブロックの情報をエンコードするエンコード工
    程と; (ロ)前記エンコード工程でエンコードされた情報が書
    き込まれた媒体マスタを作成するマスタ作成工程と; (ハ)前記マスタ作成工程で作成された媒体マスタを用
    いて、前記エンコード工程でエンコードされた情報を、
    1以上の前記画像情報記録媒体に記録する媒体生産工程
    と;を備え、前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一
    画素データ連続数のデータ長が3以下の場合は前記符号
    化ヘッダにビットが割り当てられておらず、前記1圧縮
    単位のデータブロックにおける同一画素データ連続数の
    データ長が4以上で所定数以下の場合は前記符号化ヘッ
    ダに2ビット以上所定ビット以下が割り当てられている
    ことを特徴とする 画像情報記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記情報集合体が有限ビット長のデータ
    ライン上に配列されており、前記1圧縮単位のデータブ
    ロックにおける同一画素データが前記データラインのラ
    インエンドまで連続している場合に、同一画素データが
    前記ラインエンドまで続いていることを示す特定ビット
    数で前記符号化ヘッダが構成されることを特徴とする請
    求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記情報集合体が有限ビット長のデータ
    ライン上に配列されている場合において、このデータラ
    イン上の全データに対する圧縮単位データブロックの生
    成が終了した時点で前記圧縮単位データブロック全体の
    ビット長が8ビットの整数倍でない場合に、この全体ビ
    ット長が8ビットの整数倍となるようなダミービットデ
    ータが追加されていることを特徴とする請求項1または
    請求項 に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記画像情報記録媒体の製造方法が、M
    PEG規格に基づき動画を圧縮する工程を含み、このM
    PEG規格に基づき圧縮された動画が前記媒体マスタに
    さらに書き込まれることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記画像情報記録媒体が、実質厚が0.
    6mmの基板を貼合せた規格上の厚みが1.2mmの光
    ディスクで構成され、この貼合せ基板の少なくとも一方
    に、前記媒体マスタに記録された情報が転写されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1
    項に記載の製造方法で作成された光ディスク。
  6. 【請求項6】 複数ビット数で定義される画素データが
    複数集まって形成される情報集合体のうち、同一画素デ
    ータが連続するデータブロックを1圧縮単位として圧縮
    した情報を、所定のパック単位でパケット化してデータ
    パケットとして記録する記録トラックを持つ画像情報記
    録媒体において、 前記1圧縮単位のデータブロックを、このデータブロッ
    クにおける同一画素データ連続数に対応した符号化ヘッ
    ダと、この同一画素データ連続数を示す継続画素数デー
    タと、前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一画
    素データ自体を示す複数ビット構成のデータとによって
    構成し; 1以上の前記データブロックを含んで所定の圧縮後デー
    タを構成し; 前記圧縮後データに所定のヘッダを付けて圧縮データの
    1ユニットを構成し; 1以上の前記データパケットが、前記圧縮データの1ユ
    ニットと対応する配列で、前記記録トラックに記録され
    ているものにおいて、 前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一画素デー
    タ連続数のデータ長が3以下の場合は前記符号化ヘッダ
    にビットが割り当てられておらず、前記1圧縮単位のデ
    ータブロックにおける同一画素データ連続数のデータ長
    が4以上で所定数以下の場合は前記符号化ヘッダに2ビ
    ット以上所定ビット以下が割り当てられている ことを特
    徴とする情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記情報集合体が有限ビット長のデータ
    ライン上に配列されており、前記1圧縮単位のデータブ
    ロックにおける同一画素データが前記データラインのラ
    インエンドまで連続している場合に、同一画素データが
    前記ラインエンドまで続いていることを示す特定ビット
    数で前記符号化ヘッダが構成されることを特徴とする請
    求項に記載の情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記情報集合体が有限ビット長のデータ
    ライン上に配列されている場合において、このデータラ
    イン上の全データに対する圧縮単位データブロックの生
    成が終了した時点で前記圧縮単位データブロック全体の
    ビット長が8ビットの整数倍でない場合に、この全体ビ
    ット長が8ビットの整数倍となるようなダミービットデ
    ータが追加されることを特徴とする請求項6または請求
    に記載の情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記情報記録媒体が、実質厚が0.6m
    mの基板を貼合せた規格上の厚みが1.2mmの光ディ
    スクで構成され、この貼合せ基板のいずれか一方または
    双方に、少なくとも前記圧縮データの1ユニットが転写
    されていることを特徴とする請求項ないし請求項
    いずれか1項に記載の情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 複数ビット数で定義される画素データ
    が複数集まって形成される情報集合体のうち、同一画素
    データが連続するデータブロックを1圧縮単位として圧
    縮した情報を、所定のパック単位でパケット化してデー
    タパケットとして記録する記録トラックを持つものであ
    って、光ヘッドを持つ再生装置により前記圧縮情報が前
    記パック単位で再生可能な光ディスクにおいて、 前記1圧縮単位のデータブロックが、このデータブロッ
    クにおける同一画素データ連続数に対応した符号化ヘッ
    ダと、この同一画素データ連続数を示す継続画素数デー
    タと、前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一画
    素データ自体を示す複数ビット構成のデータとによって
    構成され; 1以上の前記データブロックを含んで、所定の圧縮後デ
    ータが構成され; 前記圧縮後データに所定のヘッダを付けて、圧縮データ
    の1ユニットが構成され; 1以上の前記データパケットが、前記圧縮データの1ユ
    ニットと対応する配列で、前記記録トラックに記録さ
    れ; 前記再生装置が前記圧縮情報を再生する際に、1以上の
    前記データパケットの配列が、前記光ヘッドにより連続
    して再生できるように、前記記録トラックに記録されて
    おり、 前記1圧縮単位のデータブロックにおける同一画素デー
    タ連続数のデータ長が3以下の場合は前記符号化ヘッダ
    にビットが割り当てられておらず、前記1圧縮単位のデ
    ータブロックにおける同一画素データ連続数のデータ長
    が4以上で所定数以下の場合は前記符号化ヘッダに2ビ
    ット以上所定ビット以下が割り当てられている ことを特
    徴とする光ディスク。
  11. 【請求項11】 前記情報集合体が有限ビット長のデー
    タライン上に配列されており、前記1圧縮単位のデータ
    ブロックにおける同一画素データが前記データラインの
    ラインエンドまで連続している場合に、同一画素データ
    が前記ラインエンドまで続いていることを示す特定ビッ
    ト数で前記符号化ヘッダが構成されることを特徴とする
    請求項10に記載の光ディスク。
  12. 【請求項12】 前記情報集合体が有限ビット長のデー
    タライン上に配列されている場合において、このデータ
    ライン上の全データに対する圧縮単位データブロックの
    生成が終了した時点で前記圧縮単位データブロック全体
    のビット長が8ビットの整数倍でない場合に、この全体
    ビット長が8ビットの整数倍となるようなダミービット
    データが追加されることを特徴とする請求項10または
    請求項11に記載の光ディスク。
  13. 【請求項13】 前記情報記録媒体が、実質厚が0.6
    mmの基板を貼合せた規格上の厚みが1.2mmの光デ
    ィスクで構成され、この貼合せ基板のいずれか一方また
    は双方に、少なくとも前記圧縮データの1ユニットが転
    写されていることを特徴とする請求項10ないし請求項
    12のいずれか1項に記載の光ディスク。
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