JP2822236B2 - 照明器具用セード - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、着色飾りバンドを設けた照明器具用セード
に関するものである。

〔従来の技術〕

照明器具用セードの装飾として、いわゆる飾りバンド
を用いる場合には、上記照明器具セードの外周に沿って
飾りバンドを取付けるだけであったから、照明器具の下
から仰視した場合には、通常内面が乳白色で無装飾なセ
ードが見られた。上記のように、下方から仰視した場合
でも、ある程度の装飾が得られるようにしようとすれ
ば、上記セードを色彩や形態が異なった２重の成形品で
構成するか、上記セードの内面に別に用意した装飾部品
を溶着または接着するしかなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術は、セードの外側を加工するだけである
から、セードの内外面でその装飾効果を得ることは配慮
されておらず、敢えてセードの内外面で装飾効果を得よ
うとすると、材料費並びに工数を多く要し、コストが高
くなるという欠点があった。

本発明は、セード内外面に装飾を行った、簡単で安価
な照明器具用セードを得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕 上記目的は、セードを構成する透光カバーを光の透過
材料を用いて成形し、着色した飾りバンドの内周に沿っ
て、金属を蒸着したプラスチックフィルムからなる光輝
材を密着させ、上記透光カバーの外周に沿って嵌挿する
ことによって達成される。

〔作用〕

本発明の照明器具用セードはセードを構成する透光カ
バーを光の透過材料を用いて成形しているため、光源を
覆うように成形した下面開放形のセードは、上記光源の
光をセードの外面に透過する。また、本発明の飾りバン
ドは上記セードに嵌挿して装飾効果を得るものである
が。着色された可撓性材料で成形され、上記セード外周
に接するほぼ平らな面を内側に有するリング状である。
上記飾りバンドの内側に設けられたほぼ平らな面には、
光輝材といわれるきらきら輝くテープが溶着されてい
る。上記光輝材は、例えばアルミニウムや真鍮等の金属
をプラスチックフィルム（例えばマイラー等）に蒸着し
たもので、装飾等に盛んに用いられている極めて反射率
が高い金属被膜である。したがって、上記飾りバンドを
上記セードの外周に沿って嵌挿するときは、上記セード
の外側を直視した場合には、セードに着色した飾りバン
ドが装飾としてデザインを引立て、また、上記セードの
内部を仰視する場合には、セード内部の光源から出た出
射光がセードの材料を透過して、その外周を取巻く上記
光輝材の金属蒸着面で反射し、上記セードの内側に上記
反射光が上記光輝材のパタンを映し出し、セードの外側
に見られる装飾効果とは異なった装飾効果を得ることが
できる。

〔実施例〕

つぎに本発明の実施例を図面とともに説明する。第１
図は本発明による照明器具用セードの一部断面した正面
図、第２図は飾りバンドの断面を示す図、第３図は本発
明によるセードの斜視図である。第１図において本発明
の照明器具用セードを構成する透光カバー１は、例えば
乳白色等の光透過性プラスチック材料で成形し、外形は
光源等を覆う略円錐台状をなし、上記透光カバー１の下
縁には装飾用の飾りバンド２を安定に装着させるため
に、Ｌ字状の凸縁４を全周にわたって設けている。上記
凸縁４上には上記透光カバー１の外周に沿って飾りバン
ド２が嵌挿されているが、上記飾りバンド２は、断面を
第２図に示すように、可撓性を有する着色プラスチック
材料の押出し成形により、リング状に形成されている。
上記飾りバンドのリング内側はほぼ平らな面を形成し、
このほぼ平らな面には、例えばアルミニウムや真鍮等の
金属を蒸着した、一般に光輝材といわれているプラスチ
ックフイルム３（例えばマイラー等）が溶着してある。
したがって、照明器具を点灯した状態で、上記セードの
内側を下から仰視するときは、光源から出て透光カバー
１を透過した光が、上記飾りバンド１の内側に溶着され
たプラスチックフィルム３の金属蒸着面で反射して再び
透光カバー１を透過し、セードの内面に上記反射光によ
って作り出されたパタンを映し出し、セード内面の装飾
効果が得られる。また、上記セードを外から見た場合
は、乳白色透光カバー１の下縁に着色プラスチックの飾
りバンド２が、上記セード内面の装飾とは異なった装飾
効果を示す。すなわち、同一の装飾用部品によりセード
の内外で異なった２様の装飾効果を得ることができる。

また、本実施例では、セード外周を取り巻く飾りバン
ドの内側に、金属蒸着フィルムの光輝材を溶着し、反射
光による線状の装飾パタンを得たが、上記パタンはリン
グによる線状パタンに限らず、自由な形状の装飾部品を
セード外面に取付け、上記取付け面に実施例同様に光輝
材を設け、任意な形状の金属蒸着面反射光を装飾パタン
として得ることも可能である。

〔発明の効果〕

上記のように本発明による照明器具用セードは、光源
を覆い下面を開放した照明器具用セードにおいて、上記
セードを構成する透光カバーを光の透過材料を用いて成
形し、着色した飾りバンドの内周に沿って、金属を蒸着
したプラスチックフィルムからなる光輝材を密着させ、
上記透光カバーの外周に沿って嵌挿したことにより、同
一の装飾部品を用いて透過性セードの内外にそれぞれ異
なった装飾効果を得ることができ、簡単で安価な方法に
より照明器具の商品価値を向上させることができること
が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による照明器具用セードの一部断面した
正面図、第２図は飾りバンドの断面を示す図、第３図は
本発明によるセードの斜視図である。 １……透光カバー、２……飾りバンド、３……光輝材
（金属蒸着プラスチックフィルム）。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光源を覆い下面を開放した照明器具用セー
   ドにおいて、上記セードを構成する透光カバーを光の透
   過材料を用いて成形し、着色した飾りバンドの内周に沿
   って、金属を蒸着したプラスチックフィルムからなる光
   輝材を密着させ、上記透光カバーの外周に沿って嵌挿し
   たことを特徴とする照明器具用セード。