JP2815344B2 - 開花時期調整方法 - Google Patents
開花時期調整方法Info
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- bud
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Description
術に係り、特に蕾の状態を長期間維持させ、開花時期を
遅らせる開花時期調整方法に関するものである。
条件を変化させることで育成を早めたり、逆に遅延させ
ること等が行われている。その具体的な方法として、例
えば採光や温湿度の調整等が挙げられる。また、果実樹
木等においては熟成度の調整等のため遮光性の袋を被せ
たりすることも行われている。
光調整や温度調整、あるいは肥料等の面で成長速度を調
整することが行われているものの、植物が成長して蕾が
付いた後では特別の手段を講じることがなく、自然速度
の開花に委ねている。したがって、従来では比較的短期
間のうちに開花が行われるとの予測のもとに、開花植物
が蕾の状態で、栽培業者から販売業者に対して引き渡し
が行われている。
における自然的成長の途上、例えば蕾あるいは開花初期
の状態で需要者が購入することになる。しかして一般
に、開花した美しい花の観賞期間は比較的短いものとな
り、場合によっては予定時期以前に開花して寿命に至る
こともある。
ていたのでは、上述したように需要者の観賞時期が短期
化する不満等が生じるだけでなく、流通段階での取扱い
の繁雑化も招く。そして発明者の見地によれば、さらに
花自体の姿や大きさ、および開花期間等についても、開
花時期の調整によって一層の改良が見込まれる余地があ
る。
もので、植物が開花時期に至った場合、蕾の状態を任意
的に継続させることができ、しかも蕾を痛めることなく
成長させて植物を増強させ、かつ花の勢いを蓄積させて
開花状態を力強くすることができ、肉付きや色合いが向
上でき、さらに開花後の寿命も従来に比して長期化する
ことができる開花時期調整方法を提供することを目的と
する。
めに、発明者においては、開花植物の蕾の段階で何等か
の開花抑止力を作用させることに注目した。もし、花を
痛めずに開花時期を的確に延期できるならば、好みある
いは必要に応じた開花調整により供給者および需要者の
両サイドにおいて非常なメリットがある上に、開花成長
段階での抑止力に対して植物に反発力が発生し、花の勢
力が蓄積して開花状態を力強く補助することができ、花
の肉付きや色合いの増強あるいは茎径の増大等に良い影
響が生じ、しかも開花維持期間も従来に比して長期化で
きる等の期待が持たれる。
びそれに基づく工夫により、開花植物が蕾となった時
期、とりわけ萼割れの時期に蕾を束縛して一定の開花抑
止力を与えることが最も開花力の蓄勢に好ましいと考え
られた。そこで、植物の成長を阻害しない好適な環境を
維持する方法についての模索を行い、その結果、柔軟か
つ一定以上の伸縮性を有する多孔質の織物または編物で
蕾を束縛することにより開花抑制を行うことに想到し
た。
ることなく蕾全体を柔らかに保持することができ、しか
も十分な採光を与えることができるとともに安定した水
上りが確保でき、それにより成長状態を維持させること
ができる。そして、発明者において幾度も実験を重ねた
末に、技術的知識として継続的に実施できる下記の栽培
技術を確信をもって成立させるに至ったものである。
き、開花前の状態で、蕾部分を弾性材で束縛し、開花を
遅らせることを特徴とする開花時期調整方法にある。
れした時点で、花首部分から蕾の先端までを弾性クロス
の筒体で被覆することである。
蕾を拘束することによって開花時期を任意的に遅らせる
ことができ、蕾を痛めることなく成長を持続させて増強
させ、花の勢いを蓄積させて開花状態を力強くすること
ができ、また肉付きや色合いが向上できるとともに、開
花後の寿命も従来に比して長期化することができる。
色系その他薄着色のものを使用する。この方法は、特に
夏季等の陽射しの強い時期に使用する場合に好適であ
る。なお、冬季等の陽射しが弱い時期には濃い目の着色
のクロスで構成された筒体を用いてもよい。ただし、光
が全く透過しないものは好ましくない。
して忌避剤その他の農薬を塗布したものを使用する。こ
の方法によれば、虫除け、病気からの保護等が同時に図
れるようになる。
カーネーション、バラ等に好適である。
方法の実施形態について、図面を参照して説明する。図
1は本実施形態で使用する筒体の構成を示す図であり、
図2はその筒体の適用例を示す全体図であり、図2は図
1の要部である蕾部分を拡大して示す図である。
筒体1は、例えば太径部2と細径部3とを一単位Aと
し、これが連続した長い筒状の弾性クロスとして製作さ
れ、この筒状のクロスを一単位A毎に切断して、上下端
が開口した筒体として使用するようになっている。
ム等の弾性材を混紡した繊維、または弾性繊維を製織す
ることにより構成され、白色系統の目の細かいネット、
例えば看護婦用ストッキング等に適用される弾性布によ
り構成されている。一単位Aの太径部2の幅は例えば1
cm〜3cm程度、細径部3の幅は例えば1〜1.5cm程度
であり、2〜5倍程度の伸縮性を有し、全体として伸長
時に直径4〜5cm程度の幅となる。
太細径が波状に連続するものであってもよく、また伸縮
性の大きいクロスで構成する場合には一定径の筒状のも
のであってもよい。
態でもよいが、忌避剤その他の農薬を塗布したものとし
て作成してもよい。
る。
1を付け、この蕾11の萼12が割れた時点で、その植
物10の蕾11部分に筒体1を被せる。この場合、筒体
1は茎13のうち萼12の下の茎部分、いわゆる花首部
分14から蕾12の先端までに亘り、全体的に覆うよう
にする。
に拘束される状態となるので、蕾11は開花することが
できず、蕾11の状態を持続する。ただし、花首部分1
4には締め付け力が及ばないようにする。これによって
水上げ能力に影響はなく、茎13、花首部分14および
蕾11の成長は継続する。筒体1のクロスはメッシュ部
分を通して採光が可能である。
花首部分14および蕾11への養分の供給が行われると
ともに、採光も行われるので、茎13および花首部分1
4が木質化し、自然のままの状態に比べて一層太く、か
つ強くなる。また蕾11は、その状態で大きく成長する
ので、自然の状態に比べて大きくなり、しかも蕾は傷付
いたりすることがなく、何等痛まない。筒体1が農薬を
塗布したものでない場合でも、害虫や病気に冒されるこ
とに対する防御となる。この筒体1を装着した状態で植
物10の裁断、搬送等が行える。
を蕾11から外せば、その蕾11は開き初め、最後に大
きく、かつ着色のよい豪華な花が見事に開く。カーネー
ションの場合、花自体が20〜30%大きくなる。ま
た、ベントネット等が防止され、実験結果では殆ど殆ど
0%であり、全ての花が咲くことが確認できた。さら
に、咲いた花は、通常であれば寿命3日程度のものが一
週間も咲き続け、延命効果も大きいことが確認できた。
だれでも実施して同様の効果を得ることができる。ま
た、コスト的にも有利であり、経済効果も十分である。
白色系のものを使用したが、この方法は、特に夏季等の
陽射しの強い時期に使用する場合に好適な場合であっ
て、冬季等の陽射しが弱い時期には濃い目の着色のクロ
スで構成された筒体を用いてもよい。ただし、光が全く
透過しないものは好ましくないこと前述の通りである。
て、忌避剤その他の農薬を塗布したものを使用してもよ
い。この方法によれば、虫除け、病気からの保護等が確
実に図れる。また、本発明は特にカーネーション、バラ
等の美しい花に好適であるが、それに限らず全ての開花
植物に適用できるのは勿論である。さらに、筒体1の構
成についても実施形態の寸法、形態のものに限定されな
い。例えば、一定径の筒状のものを切断使用するように
してもよく、また予め一単位毎の筒体を多数製作して使
用してもよい。少なくとも下端が開口し、伸縮性があ
り、採光が可能であるクロスであればどのような形態で
あっても適用することができる。
ば、植物が開花時期に至った場合、蕾の状態を任意的に
継続させることができ、しかも蕾を痛めることなく成長
させて植物を増強させることができ、花の勢いを蓄積さ
せて開花状態を力強くすることができる。また、肉付き
や色合いが向上でき、さらに開花後の寿命も従来に比し
て長期化することができる等の多大な効果が奏される。
示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 開花植物に蕾が付き、開花前の状態で、
蕾部分を弾性材で束縛し、開花を遅らせることを特徴と
する開花時期調整方法。 - 【請求項2】 開花植物の蕾が萼割れした時点で、花首
部分から蕾の先端までを弾性クロスの筒体で被覆するこ
とにより、開花を遅らせることを特徴とする開花時期調
整方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の開花時期調整方法におい
て、筒体として白色系その他薄着色のものを使用するこ
とを特徴とする開花時期調整方法。 - 【請求項4】 請求項2または3記載の開花時期調整方
法において、筒体として、忌避剤その他の農薬を塗布し
たものを使用することを特徴とする開花時期調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31963496A JP2815344B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 開花時期調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31963496A JP2815344B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 開花時期調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10155364A JPH10155364A (ja) | 1998-06-16 |
JP2815344B2 true JP2815344B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=18112491
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31963496A Expired - Lifetime JP2815344B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 開花時期調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2815344B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112056169A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-12-11 | 福建省中科生物股份有限公司 | 一种延长植物工厂非球根草本花卉花期的方法 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP31963496A patent/JP2815344B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10155364A (ja) | 1998-06-16 |
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