JP2813597B2 - 流体流量計 - Google Patents

流体流量計

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JP2813597B2
JP2813597B2 JP6205458A JP20545894A JP2813597B2 JP 2813597 B2 JP2813597 B2 JP 2813597B2 JP 6205458 A JP6205458 A JP 6205458A JP 20545894 A JP20545894 A JP 20545894A JP 2813597 B2 JP2813597 B2 JP 2813597B2
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イングマン ドヴゥ
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メジャーメント テクノロジィ インターナショナル
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には容積流体流
量を測定するための装置に関し、より詳細には、流体流
れ通路内の可撓性膜の波動に応答する圧縮性および非圧
縮性流体の流量を検出し、測定する、進行波、すなわち
可撓性膜流体流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】可撓性膜流体流量計は、流れチャンバ内
の膜を通過する流体の流れにより生じる可撓性膜の波動
を測定することにより作動する。オーバル機械工業株式
会社により出願され、1988年1月22日に発行され
た日本国特許第1,455,80に示されているような可撓性膜
流体流量計の従来の構造では、通路を形成するハウジン
グ内に形成されたロッドを中心として自由に回転できる
よう各膜端部を固定することにより、単一点のクランプ
点で流れ通路内のクランプスパンを横断するように、可
撓性部材が取り付けられている。単一点クランプ点の間
のアクティブな可撓性膜の長さは、膜が流体の流れ内で
自由に波動運動できるように、クランプ点の間のスパン
よりも長くなるように選択されている。過剰膜長さすな
わちクランプ点の間のスパンを越えるクランプ点間のア
クティブな膜長さの過剰長さは、膜の挙動に実質的に影
響する。
【0003】理想的な条件下では、この過剰膜長さは、
流体の測定可能な離散量がアクティブ膜の波動により示
されるように、アクティブ膜と流れ通路との間に2つ以
上の接触点ができるように充分な値でなければならな
い。特定の流れ通路の横断面およびクランプスパンに対
する過剰膜長さは、流体の流量の関数となっている。測
定可能な流量のよりワイドなレンジに合わせるため、従
来の可撓性膜流量計、例えば上記オーバル社の流量計
は、異なる流量に対して過剰膜長さを調節できるように
可撓性膜のアクティブ端をローラー内にクランプするこ
とを提案している。ローラー内にアクティブ膜の端部を
クランプすることにより、取り付けロッドを中心に自由
回転できるようアクティブ膜の両端を固定した場合とほ
ぼ同様に、クランプスパン内で比較的制限されないアク
ティブ膜の波動が可能となるような単一点クランプが得
られる。
【0004】かかる従来の可撓性膜流量計の実質的な問
題は、上流側および下流側クランプ点における反復屈曲
に起因する膜の疲労、および/または長期間にわたって
同じ湾曲した形状を維持する膜の弾性度が失われること
により作動寿命が短くなることである。ローラーの間に
アクティブ膜の両端をクランプすることにより、貯蔵リ
ールから一組のクランプローラーを通し、クランプスパ
ンを横断させ、他方の組のクランプローラーを通過さ
せ、巻き取りリールに巻き取るよう、使用されていない
可撓性膜を繰り出すことにより、アクティブ膜の便利な
交換が可能となっている。これら貯蔵用リールおよび巻
き取りリールは、測定すべき流量に対してクランプスパ
ン内の過剰膜長さを適当にするように調節される。
【0005】1990年5月1日、本発明者に付与され
た米国特許第4,920,794号には、改良された可撓性膜流
体流量計が示されている。この特許では、可撓性膜のア
クティブ部分は、通路またはハウジングに固定されたガ
イドブロックの間に延びており、可撓性膜はこれらガイ
ドブロックを貫通し、バネ取り付けロッドまで延びてお
り、これらロッドは流体流量に応答して、膜の過剰長さ
をダイナミックに調節するようになっている。
【0006】クランプスパン内のアクティブ膜の挙動
は、一定料の流体を解放する直前または直後のそれぞれ
の位置のいずれかにある可撓性膜に類似する形状を有す
る、外側に湾曲したガイド表面によって向上している。
これらガイド表面は、ガイドブロックのクランプ点から
クランプスパンを通って流体通路の表面に延びる延長部
を含む。かかる延長部は、流体の流れと干渉しないよう
に、透過性材料、例えばワイヤメッシュから製造されて
いる。これらガイド延長部は、比較的低い運動エネルギ
ー入力時、更に一定料の流体の通過直前直後の位置の間
におけるアクティブ膜の位置の比較的高速変化時でも、
可撓性膜の挙動のある程度の不安定性が誘導されるよう
に設けられている。
【0007】アクティブ膜の挙動の向上は外側にカーブ
したガイド表面に弾性材料を塗布し、更にバネにより流
れ通路に対しガイドブロックを弾性的に取り付けても行
うことができる。弾性膜には疲労応力に起因する膜の疲
労を減少するよう、厚くした端部および/またはその長
手方向に沿って変化する横断面厚みが設けられている。
【0008】1991年12月3日、本発明者に付与さ
れた米国特許第5,069,067号には、更に改善された可撓
性膜流体流量計が示されている。ここでは、アクティブ
膜の挙動は、マルチイコンポーネント膜によって向上さ
れている。可撓性板バネ状をしたストッパー部材は、ガ
イドブロックの内側表面から外側に延びる可撓性延長ガ
イドとして作動することにより、アクティブ膜の挙動を
更に向上させている。このストッパー部材は、アクティ
ブ膜が屈曲して、その上に取り付けられているピエゾ電
気素子が一定量の流体流れの通過を示す信号パルスを次
々に発生するようにさせる際に、ストッパー部材に次々
に衝突するアクティブ膜の屈曲運動を制限している。
【0009】更にクランプスパン内の過剰膜長さは、バ
ネが取り付けられた膜取り付けロッドを再位置決めする
よう、流れている流体が作用するドローブおよびダイヤ
フラムにより、流体流量に従ってダイナミックに調節さ
れる。特に最小流量時には、膜は取り付けロッドに作用
するバネにより、完全に平らな状態に維持できる。更に
膜の両端におけるバネ取り付けクランプ間の距離は、よ
り高い流量を補償するよう、適応的に変えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
プスパン内の膜の挙動を更に制御して、正確に測定でき
る流体流量および流体特性の有効レンジを広げ、更に膜
の作動寿命を長くし、流量計の構造および作動のコスト
および複雑さを低減するには、可撓性膜式流体流量計の
構造を更に改善することが必要である。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1態様によれば、本発
明は、可撓性膜のアクティブ部分の一方の端部または両
端に設けられたセンタリングバネ対を使用して、有効流
量測定レンジを広げ、膜の疲労を減少するセンタリング
クランプを使用した、改善されたワイドレンジの可撓性
膜式流体流量計を提供するものである。各センタリング
バネ対のある部分は、アクティブ膜の連動する端部が流
体流れに起因する膜の波動運動の結果として、中心位置
から離間するよう移動する際に、エネルギーを蓄積す
る。このセンタリングバネは、その膜の端部が中心位置
から最大角度移動して、中心位置へ復帰する際に、ポテ
ンシャル弾性エネルギーとして累積されたエネルギーを
アクティブ膜の端部に戻すことにより、膜の転換動作を
改善する。これらセンタリングバネは、より長い膜をシ
ミュレートし、かつ剛性を変え、よって、系の共振周波
数を変えるように、膜の挙動を改善する。中心位置は流
路の平面に平行なクランプ領域から延びる平面内にあ
る。
【0012】センタリングバネ対は、従来の単一点の剛
性すなわち固定されたクランプ点からずれた有効すなわ
ち見かけ上のクランプ点を生じさせる。このオフセット
量は流体の流量に応答し、流量に見かけ上のクランプ点
のオフセット量が依存している結果、有効クランプスパ
ンすなわち見かけ上の屈曲運動点の間のスパンは流量に
応答することになる。実際の膜過剰長さは、流量と共に
変化することはできないが、有効相対的過剰膜長さすな
わち有効クランプスパンに対する過剰膜長さの比は、流
体流量に応答して適応的に調節される。
【0013】例えば測定可能な最低の流量の場合、見か
け上の上流側クランプ点は、固定クランプスパン領域か
ら下流側に最大限オフセットされる。これは、この結果
生じる波動によって得られる比較的低いエネルギーで
も、最小量だけバネを曲げるのに充分であるからであ
る。流量が増加するにつれ、上流側の末端部での波動運
動に利用できるエネルギー、従って中心位置からの膜端
部の移動量は、波動運動の増加に応答して増加する。よ
り高い流量の場合、見かけ上のクランプ点は固定クラン
プ領域に向かって上流側に適応的に移行する。同様に、
下流側クランプ領域に隣接するセンタリングバネ対によ
って得られる見かけ上の下流側クランプ点は、低流体流
量に応答してクランプスパン内に上流側に移行または高
流量に応答してクランプ領域から下流側へクランプスパ
ンを越えて移行する。従って有効クランプスパンが流量
と共に変化するので、有効相対的過剰膜長さは、異なっ
た流量では異なることになる。
【0014】見かけ上のクランプ点の移行レートは見か
け上クランプ点の移動と共に変化するので、異なった対
の長さを有する多数の組の板バネ対により形成できる可
変弾性のセンタリングバネ対は、大きくなった流量の適
応化を行う。好ましい実施例では、可変弾性センタリン
グバネ対は、上流側アクティブ膜端部を囲む一対の等し
い長さの内側センタリング板バネを含み、一対の同じ長
さの外側センタリング板バネの間に、内側センタリング
板バネ対が挟持されている。この外側板バネ対は内側セ
ンタリング板バネ対よりも実質的に短くなっている。す
なわち、固定クランプ点からの外側センタリング板バネ
の延長部は、固定クランプ点領域からの内側センタリン
グ板バネ対の延長部よりも実質的に短い。1対のうちの
各バネは、非対称の膜の挙動を回避するよう、同じ長さ
になっているが、正確な長さのバネ対は製造公差を緩和
する上で重要ではない。
【0015】流量が充分増加し、アクティブ膜端部の波
動運動がより短い外側の板バネ対の端部に向かって移行
すると、内側の曲げセンタリング板バネの弾性に外側曲
げ板バネの弾性が加わり、流量に応答してクランプスパ
ンの適応化レートが実質的に変わる。特に、測定可能な
最大の流量での膜の挙動を制御するのに、より短い外側
センタリング板バネ対が選択される。流体流量計におけ
る長い可撓性膜の作動は、理想的な、すなわち無限の進
行波の挙動の点から適宜解析または説明されることが多
い。膜のクランプスパンが増加するにつれ、膜の挙動に
対するクランプ点の影響が小さくなり、一般に流量に対
する膜の挙動はより予想できるようになる。例えば膜の
挙動が無限進行波の挙動に近似するにつれ、正確に測定
可能な流量のレンジはかなり改善される。無限に長い膜
に沿って伝搬すると想像できる無限進行波では、ポテン
シャル弾性エネルギーを運動エネルギーに連続変換また
はこの逆が可能である。すなわち膜に沿って波が伝搬す
る際、弾性エネルギーは運動エネルギーに連続的に変換
され、逆にポテンシャル弾性エネルギーに戻る。
【0016】本発明では、例えばセンタリング板バネ対
となっている弾性エネルギー蓄積器が膜の挙動に対する
実際のクランプ点の影響を減少し、膜が無限に長い膜の
挙動をより正確にシミュレートしている。すなわち本発
明のこの弾性エネルギー蓄積器は、従来、実際の長さか
ら予想されているもの以上の膜の挙動を改善するもので
ある。
【0017】別の態様によれば、本発明は、長い可撓性
膜と、流体流路内の上流側クランプ領域内に、前記膜の
第1端部を取り付けるための上流側クランプ手段と、前
記上流側クランプ領域から下流のクランプスパン距離に
ある前記流体流路内の下流側クランプ領域に、前記膜の
第2端部を取り付けるための下流側クランプ手段とを備
え、前記第1端部と第2端部との間の前記膜の長さは、
前記流路内の流体の流量に応答して前記クランプスパン
距離に沿って前記可撓性膜が波動運動できるよう、過剰
膜長さだけ前記クランプスパン距離を越えており、更に
前記流路内の前記流量を測定するよう、前記波動運動に
応答自在なセンサ手段と、前記流路にほぼ平行な中心面
からの前記膜の運動を可撓的に阻止するよう、前記クラ
ンプ領域の第1領域に隣接して、前記クランプスパン距
離内に設けられたセンタリングバネ手段とを備えた流体
流量計を提供するものである。
【0018】更に別の態様によれば、本発明は、第1の
長さを有する可撓性膜、流体流入口ポート、流体流出口
ポート、これらの間に構成された流体流路とを含む流体
流れチャンバと、第1対の可撓性板バネと、前記流体流
れチャンバ内の中心面における前記流体流れ入口ポート
に隣接する前記膜の第1端部の片側に沿って、前記板バ
ネの対を平らにクランプするための入口クランプ手段
と、前記第1端における前記膜の波動を前記対の板バネ
により阻止するように、前記第1長さよりも短い第1端
からの距離にある、前記流体流れ出口ポートに隣接する
前記中心平面に、前記膜の第2端をクランプするための
出口クランプ手段とを備えた流体流量計を提供するもの
である。
【0019】更に別の態様によれば、本発明は、流体流
量計における可撓性膜の挙動を向上するための方法であ
って、流体流れチャンバ内に可撓性膜を取り付け、前記
流体流れチャンバ内の中心面における前記膜の第1端部
のいずれかの側に沿って、前記膜に載るように、第1対
の板バネをクランプし、前記第1端部における前記膜の
波動が、前記対の板バネにより阻止されるように、前記
中心面に前記膜の第2端部をクランプする諸工程を備え
た方法を提供するものである。
【0020】本発明の原理を例により示す添付図面を参
照して、次の詳細な説明を読めば、本発明の上記特徴お
よびその他特徴が明らかとなろう。
【0021】
【発明の好適態様】次に、図1〜8を参照する。本発明
の可撓性膜式流体流量計10は極めて広い流量レンジに
わたって有効であり、このレンジ内では測定可能な最小
流量に対する最大流量の比は、約1000以上の大きさ
となる。図1はワイドレンジの流体流量計10の部分横
断面図であり、この流量計のハウジング2は入口開口部
4と、センサ膜アセンブリ8が取り付けられた中心流れ
チャンバ6と、出口開口部5とを含む。流量計ハウジン
グ2内の流体流れ通路は、中心流れチャンバ6の上流部
の入口チャンバ12と、中心流れチャンバ6内のセンサ
チャンバ14と、中心流れチャンバ6の下流の出口チャ
ンバ16とを含む。センサ膜アセンブリ8は、図3に拡
大図で示される入口膜取り付けアセンブリ18を含み、
このアセンブリでは可撓性センサ膜20の入口すなわち
上流部分が取り付けられ、クランプされている。センサ
膜アセンブリ8は出口膜取り付けアセンブリ22を含
み、このアセンブリ22では可撓性センサ膜20の出口
または下流部分が取り付けられ、クランプされている。
図2はワイドレンジの流体流量計10の平面図であり、
ここではセンサ膜アセンブリ8はAA線に沿った中心流
れチャンバ6の部分横断面を上方から見た図が示されて
いる。
【0022】作動中、流量計のハウジング2内を流れる
流体は、入口開口部4を通って入口チャンバ12に進入
し、センサチャンバ14内で可撓性センサ膜20の測定
可能な波動を生じさせ、その後、出口開口部5を通って
出口チャンバ16を出る。流量測定中、可撓性センサ膜
20は流体の流れに応答して生じる一つ以上の波頭2
1、23および/または25を含む。流れがまったくな
いか、低流量状態の場合、3点で接触することが望まし
い。すなわち波頭21、23および25が上方チャンバ
面68または下方チャンバ面69のいずれかにすべて接
触し、膜とチャンバ面とが3点で実際に接触できるよう
に、中心流れチャンバ6のアクティブ部分におけるセン
サ膜20の有効な相対的過剰長さが選択される。
【0023】上記とは異なり、実際に2点で接触し、1
点でほぼ接触するよう、3点の接触を行うことができ
る。特にかかる2つの波頭がチャンバ面に実際に接触
し、一つの波頭、例えば図1に示すような波頭21がチ
ャンバ面に密に接近できるようにすることが好ましい。
【0024】3点接触効果を生じさせるためのかかるす
べての装置では、かかる接触点の一つ、例えば波頭23
は中心線の片側にあり、1点だけで接触する。他方の2
つの接触点、すなわち近接触点(本明細書では二重接触
点と称す)、例えば波頭21および25は中心線の片側
にある。
【0025】最適な形状では、可撓性センサ膜20の形
状は、主に板バネの作動、特に可撓性センサ膜20と中
心流れチャンバ6との、一つの接触点の作用と協働する
入口膜取り付けアセンブリ18の作動により制御され
る。図1において、波頭23における単一接触点は、下
方チャンバ面69と接触する状態に示されている。次の
波の発生では、この波頭23における単一接触点は、中
心流れチャンバ6の他方の表面すなわち上方チャンバ面
68で生じる。
【0026】膜の形状を板バネおよび単一接触点により
制御する上記の最適な形状は、デュアル接触点で接触す
るチャンバ面がなくなった際に、膜の形状変化(生じた
場合)を測定することにより、流れのない状態で実証で
きる。これは特に図1に示すように、2つの実際の接触
点および1つの近接触により有効な3点接触を達成する
際に有効である。
【0027】特に、有効過剰膜長さに関する最適形状
は、波頭23との単一接触点のみが接点となるように、
上方チャンバ面68を除くことにより、図1に示される
位置での流れのない状態で流量計10で実証できる。波
頭21における膜の形状が上方チャンバ内68を除いて
も影響されない理由は、波頭21は上方チャンバ面68
と接触していないからである。最適な形状の場合、波頭
25の形状は上方チャンバ面68を除いても影響されな
い。これは有効過剰膜長さは波頭25との接触を可能に
するのに十分であるが、上方チャンバ面68に対して波
頭25において膜28を平らにするには十分でないから
である。
【0028】流量が増加するにつれ、かかる接触点の
数、すなわちチャンバ面68または69に実際に接触す
る波頭数は、3から2、1、0と定常的に減少する。大
流量では膜の挙動は各波頭の波動高さが他の波頭と同じ
になり、そのうちのいずれもチャンバ面に接触しない定
在波に近づく。
【0029】図1における膜20の相対的有効過剰長さ
を、流れのない状態で実際に3つの接触点が生じるよう
に選択すると、図1に示される膜20の形状により流量
が十分高くなるため、上流の波頭、すなわち波頭21が
チャンバ面に接触せず、一方、下流の波頭、例えば波頭
23および25がチャンバ面に連続して接触するような
流量のレンジが生じる。
【0030】このような流量のレンジでは、可撓性セン
サ膜20の流れにより誘導された波動により、上方チャ
ンバ面68に接近するが接触しない位置から下流に伝搬
し、この伝搬は、波頭21が波頭23に対して示されて
いた位置のまわりで、下方チャンバ面69に接触するま
で続く。次に、波頭21は更に下流に伝搬し、この伝搬
は図1において波頭25が示されていた位置のまわりに
て、上方チャンバ面68に接触するまで続く。波頭21
に続く次の波頭は、第1屈曲ライン52から下流に伝搬
し、高さを増すので、波頭21の上方チャンバ面68か
らの距離と同じ距離だけ、下方チャンバ面69から離間
し、次に、波頭23が下方チャンバ面69に接触する位
置のまわりで上方中心面68に接触し、波頭25が上方
中心面68に接触するよう示されている位置のまわりで
下方チャンバ面69に接触する。
【0031】流量が変化するにつれ、流れチャンバ6の
面と実際に接触する膜20の波頭間の接触点の数は、膜
のアクティブ部分における半波長の数と共に定常的に変
化する。
【0032】理想的な膜は極めて低質量、かつ低弾性率
の材料から形成されたものである。理論的には、低質量
の膜を用いた場合、膜の共振周波数は無限となり、開始
流量はほぼゼロとなる。すなわち膜は共振すなわちフラ
ッタリングを生じない。この理由は、膜内で誘導される
運動の実際の周波数は常に理論的に無限の共振周波数よ
り低くなるからである。更にこの理論的な膜は、流体の
流れに応答して運動を開始するのに無視できるエネルギ
ーしか必要としないので、極めて低い流量に応答して移
動し、測定を開始する。
【0033】膜20の質量はその厚みに比例しており、
一方、曲げ弾性は厚みの三乗に比例している。この結
果、重力に抗して膜の形状を維持するのに必要なレベル
よりも、曲げ弾性を減少する限度で膜の厚みを薄くでき
る限界がある。膜が薄すぎ、曲げ弾性が過度に減少され
ると、膜は下方膜面、例えば図1に示されるような下方
膜面69上に垂れた状態になるだけである。
【0034】従って膜の厚みは重力に抗して自重を維持
するように、必要な弾性と膜の質量の低減とを妥協する
ことにより決定すべきである。この最小弾性度が維持さ
れる限り、流量計10の配置はセンサの性能に影響する
ものではない。
【0035】しかしながら、上記理由から、重力に抗し
て形状を維持できる最小厚みの膜が好ましいが、膜を横
断する漏れ、例えばエッジ27および29を通る漏れを
最小とするような膜の厚みが好ましい。膜を薄くするに
つれ、エッジ27および29と、側壁24および26と
の間の有効シールを維持する必要な製造公差は、緩和で
きるので、製造コストを減少できる。
【0036】従って理想的な膜は、シールの問題を小さ
くするには比較的厚く、質量を最小とするには比較的薄
く、比較的低弾性度を有する一方、自重を維持できる膜
である。本発明によれば、多孔性材料、例えばポリテト
ラフルオロエチレン(すなわちPTFE)の多孔質フィ
ルムを使用できる。多孔性膜は最小質量、かつ厚みを最
大とするような弾性度を有していることが好ましい。選
択される特定材料はこれら利点を与えると共に膜を横断
する変化する圧力または平均一定圧力の点で、シールの
問題を解消するように十分なシールを維持できるような
十分な多孔質なものでよい。
【0037】更に多孔質膜材料の使用により別の利点が
得られる。多孔膜は圧縮性があり、実質的な曲げ領域、
例えば波頭21、23および25において圧縮により引
っ張り応力が小さくなり、これにより湾曲した膜の外側
表面が伸び、これら湾曲領域における内側表面が短縮す
る。特に波頭において多孔質膜が圧縮され、これら領域
において膜を薄くする接触点は膜の信頼性を高める。
【0038】次に図1および2に示す流量計10の機械
的構造の説明に戻る。入口膜取り付けアセンブリ18
は、上方剛性取り付けブロック28と下方剛性取り付け
ブロック30とを含み、これらブロックは下記の、特に
図3に示す入口膜取り付けアセンブリ18の他の部分を
強固に、かつ機械的にクランプしている。更に入口膜取
り付けアセンブリ18は上方剛性取り付けブロック28
および下方剛性取り付けブロック30を、中心流れチャ
ンバ6に取り付けおよび/または相互に取り付けること
により、入口開口部4に隣接する入口チャンバ12内の
中心流れチャンバ6に強固に取り付けられる。特に図2
に示すように、上方剛性取り付けブロック28の横方向
取り付け端32および34は、図示していない接着剤ま
たは他の手段により、中心流れチャンバ6の側壁24お
よび26により、強固に固定される。
【0039】図3に示すように、センサ膜アセンブリ8
の前方エッジ36は、入口開口部4に進入する流体流路
を横断するように示されており、入口チャンバ12を一
対の矩形横断面の入口プリチャンバ38および40に分
割し、入口流体流れを一対のほぼ等しい層状流れ、すな
わち上方矩形入口プリチャンバ18を通って上方剛性取
り付けブロック28の上を通過する上方流体流れ42お
よび下方矩形入口プリチャンバ40を通過して下方剛性
取り付けブロック30上を通過する下方流体流れ43と
に分割する。中心流れチャンバ6内のセンサチャンバ1
4の中心平面からの上方および下方流体流れ42および
43の角度は、約45度までである。
【0040】前方剛性取り付けブロック28と下方剛性
取り付けブロック30との組み合わせにより、前方エッ
ジ36が形成され、その下流に入口流体流に対する実質
的な流れ分割横断面領域が続き、この領域により矩形横
断面入口プリチャンバ38および40内で生じた流体流
は、入口開口部4の上流の流体流れに乱流があっても、
層状態にするのに役立つ。流路に沿う上方および下方矩
形入口プリチャンバ38および40の長さは、低流体流
量測定中の可撓性センサ膜20の極端な曲がりを防止す
るよう、センサチャンバ14の長さの約15分の1の大
きさに選択されている。
【0041】前方エッジ36のすぐ下流の入口部材取り
付けアセンブリ8の、強固に取り付けられた流れ分割横
断面は、上方流体流42と、下方流体流43とが実質的
に等しくなり、かつ層状態となるように、入口形状また
は障害物から生じ得るかかる流れの非対称を補償するよ
うにも働く。更に、上方および下方矩形入口プリチャン
バ38および40の等しい横断面領域は、センサチャン
バ14の横断面領域の約4倍であり、チャンバ自体は可
撓性センサ膜20により約半分に分割されている。従っ
て、可撓性センサ膜20の上方および下方のセンサチャ
ンバ14の部分17における流体流量は、流体が通って
流れる横断面の面積が約8分の1に低減されているの
で、増加する。このような入口チャンバ12における流
体流量を越える中心流れチャンバ6における流体流量の
かなりの増加により、流量計10が下方レンジの流体流
量をより便利に測定できるようになっている。
【0042】可撓性センサ膜20は、中心流れチャンバ
6におけるセンサチャンバ14の上方チャンバ面68と
下方チャンバ面69との間の中心にあり、これらと平行
な中心平面において、上方剛性取り付けブロック28お
よび下方剛性取り付け部分30により、機械的にクラン
プされる。可撓性センサ膜20は、前方エッジ36から
この下流の固定クランプ点領域を通過し、中心点すなわ
ち上方チャンバ面68と下方チャンバ面69の平行面の
間の中心面にある後方エッジ70を通過するよう延びて
いる。
【0043】入口膜取り付けアセンブリ18において、
可撓性センサ膜20は、一対の比較的長い平らなセンタ
リング内側板バネ44と46との間に挟持されている。
板バネの一方については、図5を参照して後により詳細
に説明する。長いセンタリング板バネ44および46自
体は、上方弾性ガイド48と下方弾性ガイド50との間
に挟持されている。このガイドの一方については図6を
参照して後により詳細に説明する。可撓性センサ膜20
の入口端と、長いセンタリング板バネ44と46と、上
方弾性ガイド48と、下方弾性ガイド50との組み合わ
せは、上方剛性取り付けブロック28と下方剛性取り付
けブロック30との間の所定位置に強固に固定されてい
る。
【0044】次に図5を参照する。長いセンタリング板
バネ44は、平らな可撓性シート材料から形成されてお
り、前方エッジ36から可撓性センサ膜20に沿って第
1屈曲ライン52まで延びている。休止中、長いセンタ
リング板バネ44は、可撓性センサ膜20に平らに載る
ことが好ましい。すなわち、可撓性センサ膜20に少な
くとも実質的に隣接することが好ましい。センサ膜14
を通る流体流により生じる可撓性センサ膜20の波動運
動中、長いセンタリング板バネ44は、第1屈曲ライン
52から前方エッジ36と後方エッジ70との間に延び
る固定クランプ点領域に向かって上流に向かう上昇運動
を阻止する。固定クランプ点領域は、可撓性センサ膜2
0の端部を強固に保持すると共に、かかる波動中の膜の
上下動、横方向運動または回転運動を不可能にする。
【0045】次に図6も参照する。上方弾性ガイド48
は、平らなパネルの隣接する対、特に短いセンタリング
板バネ54とガイドパネル56から形成されており、板
バネおよびガイドパネルは第2屈曲ライン58で互いに
所定角度で接合されている。上方弾性ガイド48は、長
いセンタリング板バネ44を形成するのに使用されてい
る材料と同様な弾性材料から好ましく形成でき、短いセ
ンタリング板バネ54およびこれからのガイドパネル5
6を形成するように、第2屈曲ライン58で折り曲げら
れている。ガイドパネル56は、これを貫通するウィン
ドー開口部60、62および64を含み、これら開口部
により上方流体流42が比較的障害なく通過できるよう
になっている。上方流体流42内の流体の大部分は、可
撓性センサ膜20の波動の横方向の安定性を増すよう
に、中心ウインドー62よりも大きく、その外側に位置
するウィンドー60および64を通過する。例えば、一
対の実質的に等しい流れを形成するよう、外側のウィン
ドー60および64の双方を均一に通る上方流体流42
の通過により、可撓性センサ膜20のねじれまたはフラ
ッタリングが防止され、このため、図2に示される側壁
24および26に隣接する可撓性センサ膜20のエッジ
は、可撓性センサ膜20が波動運動する際に互いに同じ
高さに維持される。ウィンドー60と62の間に位置す
るガイドストリップ61およびウィンドー62と64と
の間に位置するガイドストリップ63は、可撓性センサ
膜20の波動中に、図4に示されるピエゾ電気センサ8
6の回転路内に位置する。
【0046】休止中、短いセンタリング板バネ54は、
長いセンタリング板バネ44(このバネも同様に可撓性
センサ膜20の入口端にほぼ平らに載る)に平らに載
り、少なくとも実質的に隣接することが好ましく、一
方、上方弾性ガイド48の遠方エッジ66は、中心流れ
チャンバ6の上方面68に軽く載る。上方弾性ガイド4
8は、1枚の平らな材料から形成し、遠方エッジ66を
上方面68に軽く載せ、ガイドパネル66が平らに維持
されることが好ましいが、流体流量計10の特定用途の
条件に合わせるように、ガイドパネルの形状を調節し、
短いセンタリング板バネ54の弾性度を調節してもよ
い。
【0047】休止時に上方弾性ガイド48は短いセンタ
リング板バネ54が可撓性センサ膜20に平行な長いセ
ンタリング板バネ44上に平らに載るよう、前方エッジ
36から第2屈曲ライン58まで可撓性センサ膜20に
沿って平らに延び、一方、ガイドパネル56は第2屈曲
ライン58から上方面68まで延びることが好ましい。
同様に、下方弾性ガイド50は、短いセンタリング板バ
ネ55が可撓性センサ膜20に平行な長いセンタリング
板バネ46に平らに載るように、前方エッジ36から第
2屈曲ライン58まで可撓性センサ膜20に沿って平ら
に延びる。センサチャンバ14を通る流体流れにより生
じる可撓性センサ膜20が波動する間、前方エッジ36
に向かう上流への第1屈曲ライン52のまわりからの可
撓性センサ膜20の上方への運動を阻止し、この阻止運
動はかかる波動運動中に第2屈曲ライン58に接近する
まで続く。その後、長いセンタリング板バネ44および
短いセンタリング板バネ54の組み合わせは、波動運動
中の可撓性センサ膜20の上方への運動を阻止するよう
に働く。可撓性センサ膜20の下方への運動は、長いセ
ンタリング板バネ46と短いセンタリング板バネ55と
の組み合わせにより阻止される。
【0048】曲げセンタリング板バネの抵抗に反し、前
方エッジ36から後方エッジ70まで延びる固定クラン
プ点領域に向かう可撓性センサ膜20のアクティブ部分
の波動の上流エッジの移動は、見かけ上のクランプ点を
適応的に移動させる。この見かけ上のクランプ点は、膜
が中心点から移動しない固定クランプ点からアクティブ
膜の延長部に沿うノード点であるので、膜の有効波動挙
動を変えることなく、固定クランプ点をそこに位置させ
ることができる。見かけ上のクランプ点が下流クランプ
領域の下流側、すなわちクランプスパンの外側にある場
合、この見かけ上のクランプ点は変化しないように、下
流センタリングバネの充分上流側にある膜のサイン形状
から外挿できるノード(節)点である。アクティブ膜の
見かけ上のクランプ点が移動するにつれ、見かけ上のク
ランプ点の間の有効クランプスパンは、適応的に変化す
るので、相対的な有効過剰膜長さに自動的に適応する。
【0049】このクランプスパンの自動適応は、ワイド
レンジの流体流量に応答する膜強度を高めるが、他方、
センタリングバネ対のセンタリング動作は、膜の疲労を
減少し、作動寿命を長くする。
【0050】入口膜取り付けアセンブリ18により加え
られる可撓性センサ膜20の運動に対する抵抗は、波動
により移動しようとする膜の膜部分が第1屈曲ライン5
2を通って入口開口部4に向かう上流へ移動し、再度第
2屈曲ラインを通って移動する際に、変わることについ
て指摘することは重要である。すなわち、流体の流量が
増加するにつれ、可撓性センサ膜20の波動の最も遠い
上流点は、前方エッジ36と上方剛性取り付けブロック
28の下流、すなわち後方エッジ70との間に延びる固
定クランプ領域に移動できなくなる。
【0051】換言すれば、比較的低流体流量から生じる
可撓性センサ膜20が波動運動する間、上方チャンバ面
68から下方チャンバ面69まで延びる波動の波の高さ
の値は最大となるので、ピエゾ電気センサ86はガイド
ストリップ61および63に接触する。低流量時に長い
センタリング板バネ44によって起きる、波動に対する
抵抗力は、可撓性センサ膜20の波動の最も上流側の点
の実質的な上流への移動を阻止するのに充分である。流
量が増加するにつれ、波動の波高さの値は低下するの
で、膜は上方チャンバ面68および下方チャンバ面69
に接触することはできない。このようなより高い流量で
は、可撓性センサ膜20の波動が、無限波伝搬へとエミ
ュレートし始める。しかしながら、かかるより高い流量
では、波動の最大上流点は、後方エッジ70へ向かって
更に上流側に移動する。かかる高い流量では可撓性セン
サ膜20は、第2屈曲ライン58に隣接して見かけ上ク
ランプされないが、後方エッジ70にクランプされる。
【0052】このように、長いセンタリング板バネ44
と短いセンタリング板バネ54との組み合わせは、見か
け上クランプされている膜に沿う点を変えることによ
り、流体流量に応答して可撓性センサ膜20の有効長さ
を自動的に変えるように働く。中心面において、可撓性
膜に沿って見かけ上のクランプ点を移動してクランプス
パンを自動的に調節することにより、従来の構造で必要
であったように、膜の両端の固定取り付け体を移動する
ことなく、アクティブ膜の有効長さを調節する。更に、
上方剛性取り付けブロック28の後方エッジ70は、従
来のガイドブロックの内部の湾曲した、または角度のつ
いた内側表面を必要としない代わりに、簡単な曲線とな
っている。後方エッジ70は可撓性膜のアクティブ部分
の上流端において、固定クランプ点領域の下方端として
働く。本発明の伸長した固定クランプ領域は、従来の構
造のいくつかの一点クランプによる膜の自由回転を可能
とするより、むしろ中心流れチャンバ6内で可撓性セン
サ膜20を更にセンタリングするように働く。次に、再
度図1、2および7を参照する。出口膜取り付けアセン
ブリ22は、可撓性センサ膜20の下流端が側壁24お
よび26に強固に固定された1対の上方剛性取り付けブ
ロック76と下方剛性取り付けブロック78との間にク
ランプされている1対のセンタリング板バネ72と74
との間に、可撓性センサ膜20の下流側端部が挟持され
ているという点で、入口膜取り付けアセンブリ18に類
似している。上方流体流42は、アンテチャンバ80に
より出口チャンバ16に達し、下方流体流43は、アン
テチャンバ82により出口チャンバ16に達する。アン
テチャンバ80および82は、可撓性センサ膜20の下
流端において、流体流が実質的に方向を変えるように
し、膜の下流側端部が流体流に押圧され、好ましくない
ひずみ、すなわち中心流れチャンバ6または流量計ハウ
ジング2のある部分との望ましくない接触をするような
性質を低減する。更に、センサチャンバ14は、板バネ
の最大曲げから生じる出口センタリング板バネ72およ
び74の接点の上流側で終わっているので、高い流量で
は、流体流は膜の波動と独立したかかる出口板バネの回
転を生じさせないし、かかる出口バネが上方または下方
チャンバ面68または69と接触することはできない。
アンテチャンバ80および82内の流体は出口チャンバ
16内で再び合流し、出口開口部5を通って流量計ハウ
ジング2から放出できる。
【0053】センタリング板バネ72および74も長い
センタリング板バネ44および46、および短いセンタ
リング板バネ54および55に関して、上で説明したの
と同様に、流体流量に従って可撓性センサ膜20の下流
端の見かけ上のクランプ点を、自動的に変えるように働
く。従って、可撓性センサ膜20の下流端の見かけ上の
クランプ点は、例えば後方エッジ70における固定クラ
ンプ点を移動することなく、流体流量に従って調節され
る。特に低い流体流量に対しては、可撓性センサ膜20
の波動運動の最も外側の下流点は、センタリング板バネ
72の上流エッジにおける隣接屈曲ライン84となる。
より高い流体流量に対しては、可撓性センサ膜20の最
も外側の下流側波動運動は、上方剛性取り付けブロック
76および下方剛性取り付けブロック78の上流エッジ
の下流クランプ点73に向かって移動する。
【0054】出口センタリング板バネ72および74に
よって得られるアクティブ膜の下流側端部における膜の
屈曲に対する抵抗力は、高流量時においてクランプ点が
下流側クランプ点73の更に下流側にあたかも位置して
いるかのように膜が作動するように、膜の挙動を改善す
るのに役立つ。すなわち膜内の最も下流側の波パターン
の形状を変形することにより、センサチャンバ14から
外に有効クランプスパンを延ばすことにより、実際の固
定クランプ点よりも更に見かけ上の、すなわち有効下流
側クランプ点を移動できる。
【0055】次に図4を参照する。ここには可撓性セン
サ膜20の平面図が示されており、この膜は公知の可撓
性流量計信号処理技術に従い、膜の波動に応答して流れ
を検知し、流量を測定するための信号プロセッサ87に
印加される信号を発生するよう、前方エッジ36から第
2屈曲ライン58を通って延びる膜の上方面に取り付け
られたピエゾ電気センサ86を含む。
【0056】次に図1および2を参照する。ほぼ第1屈
曲ライン52からほぼ下流の屈曲ライン84まで、下流
側に延びるセンサチャンバ14部分における可撓性セン
サ膜20のアクティブ部分の幅は、ほぼ一定である。セ
ンサチャンバ18のこの主要部分における、特に見かけ
上のクランプ点の間のクランプスパン内の可撓性センサ
膜20の幅は、膜の波動運動を実質的に制限することな
く、エッジ27および29と側壁24および26との間
の実質的な流体の漏れを防止するように有効に充分でな
ければならない。
【0057】図4に示すように、可撓性センサ膜20の
上流側膜端部90および下流側膜端部92は、センサチ
ャンバ14のアクティブ部分を貫通する膜部分よりも実
質的に狭くなっている。このように膜の端部を狭くした
ことにより、流路およびその横方向の双方における膜の
フラッタリングが減少することが測定されている。この
膜の幅は、例えば波頭21、23および25に対応する
膜ノード点におけるように、可撓性センサ膜20と上方
チャンバ面68および下方チャンバ面69との間の接触
が生じ得るセンサチャンバ14のアクティブ部分にわた
って一定である。上流側膜端部90および下流側膜端部
92を狭くしたことにより、フラッタリングが減少し、
センサチャンバ14内の膜の感度を変えることなく、共
振を防止するように、膜の共振周波数が変わる。
【0058】次に図8を参照する。ここには入口膜取り
付けアセンブリ18の別の実施例が示されている。ここ
では長いセンタリング板バネ44および46と短いセン
タリング板バネ54および55は、上方テーパー付きセ
ンタリングバネ98および下方テーパー付きセンタリン
グバネ100から成る可変弾性センタリング板バネ対9
6と置換されている。これらテーパー付きセンタリング
バネの各々は、上方剛性取り付けブロック28および下
方剛性取り付けブロック30により、前方エッジ36か
ら後方エッジ70を通る固定クランプ点領域にカンチレ
バー状に取り付けられている。これらテーパー付きセン
タリングバネの厚みは、有効クランプスパン88内に延
びるにつれて薄くなっている。図8には、可撓性センサ
膜20が上方に波動運動する間の入口膜取り付けアセン
ブリ18が示されており、この上方への波動運動中、流
量計10を通過する流体の流れは、アクティブ膜の前方
エッジの下方にオーバー圧力を生じさせ、上方にアンダ
ー圧力を発生させるので、可撓性センサ膜20の前方エ
ッジは上方テーパー付きセンタリングバネ98の抵抗力
に抗して、上方チャンバ面68に向かって上方に移動し
ている。
【0059】膜の波動運動がその最大点まで達すると、
可撓性センタリング膜20の上方表面は、上方チャンバ
面68に接触または高流量で少なくともこの接触点に接
近し、方向を変え、中心表面に向かって戻り、下方のチ
ャンバ面69に接触する方向に移動しようとする。この
切り替え位置では上方テーパー付きセンタリングバネ9
8に最大のエネルギーが蓄積され、膜が下方に移動する
際に可撓性センサ膜20に戻る。このような切り替え位
置では見かけ上のクランプ点、従ってクランプスパン8
8の上流側端部は、センサ膜20が中心位置から移動し
ていない後方エッジ70における固定クランプ点領域に
最も近い点である。この見かけ上の上流側クランプ点
は、点102と表示されている。
【0060】流量計10の作動中、可撓性センサ膜20
の挙動は、2つの識別可能な機構、すなわち低流量で主
に使用される準スタティック機構と、より高い流量で主
に使用されるダイナミック機構に依存している。準スタ
ティック機構では、膜の挙動は主に図3および8に示す
ような上方流体流42と下方流体流43との間の、交番
圧力低下および可撓性センサ膜20およびセンタリング
バネ、例えば図3に示すような長い板バネ44および4
6と、短い板バネ54および55または図8に示すよう
な可変弾性センタリング板バネ対96の弾性回復力によ
って決まる。いずれの実施例でも、出口センタリング板
バネ72および74の弾性回復力は、この機構にも寄与
している。
【0061】低流体流量にて、可撓性センサ膜20が波
動運動すると、アクティブ膜と中心流れチャンバ6の片
側、例えば上方チャンバ内68との間に、ノード点、す
なわち接触点が形成される。この接触点は、見かけ上の
上流クランプ点の下流側に生じ、上記弾性回復力は見か
け上のクランプ点から延びる膜が中心位置を通ってチャ
ンバの反対側、例えば下方チャンバ面69に接触する方
向に移動するまで、この下流側のノード点を押圧するよ
うに働く。このプロセスは、あるパターンの波が発生
し、その進行レートが流体流量に依存するように続く。
【0062】より高い流量では、膜の挙動は無限の波の
伝搬へとエミュレートするパターンに近似する。曲げら
れたセンタリングバネに蓄積された弾性回復力は、次の
波頭をスムーズに発生させるのにほぼ十分な力を発生す
るので、膜の転換はチャンバの片側に転換する際に流体
の流れから最小のエネルギーしか必要としない。
【0063】より高い流量で主に使用されるダイナミッ
ク機構は、可撓性センサ膜20と上方チャンバ面68お
よび下方チャンバ面69との流体流の相互作用を利用し
ている。流体流により膜が波動する際、膜はチャンバ面
に接近する。しかしながら、より高い流量になると、流
体は膜の波状になった膨張部とチャンバ面との間の狭く
なった開口部を通って流れ、更に膜とチャンバ面との間
の圧力を更に減少し、膜をチャンバ面に接触する方向に
押圧する。クランプスパン内の有効な相対的過剰膜長さ
は、かかる接触を可能にしないので、海の波に似たパタ
ーンで波の波動が続き、これにより膜材料および膜厚に
比較的無関係な流量の測定ができる。
【0064】より高い流量では、流れエネルギーは可撓
性膜の波に似た波動の振幅および周波数の双方に影響す
る。流れのエネルギーが増加するにつれ、より高い振幅
の波動よりもむしろより高い周波数の波動にエネルギー
変換をチャンネル化することが好ましい。中心流れチャ
ンバの中心線とチャンバ面68または69のいずれかと
の間の距離は、壁と干渉することなく、波動が達成でき
る最大振幅を決定している。この振幅を越えると、上記
波頭の好ましくないフラッタリングが発生し始め、エネ
ルギーは振幅の増加よりもむしろ高い周波数にチャンネ
ル化される。
【0065】次に、図1〜7を参照する。本発明の特定
の物理的な実施例の寸法は、本発明を実施する、現在知
られている最良のモードの開示を容易とするように記載
されている。記述されている特定の物理的な実施例で
は、センサチャンバ14の長さおよび高さは、それぞれ
90mmと6mmの大きさであり、過剰膜長さは2mm
であり、可撓性センサ膜20は37ミクロンの厚みであ
る。膜圧を増加すると、膜のエッジ27および29を通
る流体の漏れが減少するが、膜の可撓性は低下するの
で、低流体流量に対する応答性も低下する。長いセンタ
リング板バネ対44および46は、長さが22mmで、
厚みが100ミクロンであり、一方、出口センタリング
板バネ72および74は、長さが約5mmで厚みが10
0ミクロンである。
【0066】次に図6を参照すると、上方弾性ガイド4
8および下方弾性ガイド50は、厚みが約200ミクロ
ンであり、後方エッジ70から第2屈曲ライン58まで
の距離は15mmであり、第2屈曲ライン58から遠方
エッジ66までの距離も15mmである。外側ウィンド
ー60および64は、長さが約19mmで、高さが11
mmであるが、中心ウィンドー62は長さが9mmであ
り、高さが11mmである。ガイドストリップ61およ
び63は、幅が3mmであるので、上方弾性ガイド48
および下方弾性ガイド50は、幅が約59mmである。
【0067】当業者であれば本発明は、図示し、これま
で述べたもののみに限定されるものでなく、かつ、上記
物理的な構成の寸法のみに限定されるものでないことは
理解できよう。本発明の範囲は上記特許請求の範囲のみ
に限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる流体流量計の部分側横断面図で
ある。
【図2】図1に示した本発明の実施例に係わる流量計の
チャンバの部分横断面内の可撓性膜アセンブリの平面図
である。
【図3】図1に示した流体入口部分の拡大図である。
【図4】ピエゾ電気センサおよび信号プロセッサを備え
た、本発明に係わる可撓性膜の好ましい実施例の平面図
である。
【図5】図1に示した長い膜バネ部材の平面図である。
【図6】図1に示した短い膜バネ部材の平面図である。
【図7】図1に示した出口膜バネ部材の平面図である。
【図8】ある時のセンタリングバネ対における一方のバ
ネの曲げを示す、図3に示された流量計の流体入口部分
の別の実施例の側横断面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 6 流水チャンバ 14 センサチャンバ 20 可撓性膜 24、26 側壁 27 29 エッジ 44、46 長いセンタリング板バネ 54、55 短いセンタリング板バネ 68 上方チャンバ面 69 下方チャンバ面 76、78 取り付けブロック

Claims (55)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長い可撓性膜と、 流体流路内の上流側クランプ領域内に、前記膜の第1端
    部を取り付けるための上流側クランプ手段と、 前記上流側クランプ領域から下流のクランプスパン距離
    にある前記流体流路内の下流側クランプ領域に、前記膜
    の第2端部を取り付けるための下流側クランプ手段とを
    備え、前記第1端部と第2端部との間の前記膜の長さ
    は、前記流路内の流体の流量に応答して前記クランプス
    パン距離に沿って前記可撓性膜が波動運動できるよう、
    過剰膜長さだけ前記クランプスパン距離を越えており、 更に前記流路内の前記流量を測定するよう、前記波動運
    動に応答自在なセンサ手段と、 前記流路にほぼ平行な中心面からの前記膜の運動を可撓
    的に阻止するよう、前記上流側クランプ領域に隣接し
    て、前記クランプスパン距離内に設けられたセンタリン
    グバネ手段とを備えた流体流量計。
  2. 【請求項2】 前記センタリングバネ手段は、見かけ上
    のクランプ点を生じさせるための見かけ上クランプ点手
    段を更に備え、この見かけ上クランプ点の位置は、前記
    流路内の流体の前記流量に応答する距離だけ、前記クラ
    ンプ領域のうちの前記上流側クランプ領域から変化する
    請求項1記載の流体流量計。
  3. 【請求項3】 前記見かけ上のクランプ点手段は、更に
    前記上流側クランプ領域の下流側に見かけ上のクランプ
    点を形成するための手段を含む請求項2記載の流体流量
    計。
  4. 【請求項4】 前記見かけ上のクランプ点手段は、更に
    前記下流側クランプ領域の上流側に見かけ上のクランプ
    点を形成するための手段を含む請求項2記載の流体流量
    計。
  5. 【請求項5】 前記見かけ上のクランプ点手段は、更に
    前記上流側クランプ領域の下流側に見かけ上のクランプ
    点を形成するための手段と、前記下流側クランプ領域の
    上流側に見かけ上のクランプ点を形成するための手段と
    を含む請求項2記載の流体流量計。
  6. 【請求項6】 前記センタリングバネ手段は、更に、前
    記クランプスパン距離と異なる見かけ上のクランプスパ
    ンを発生することにより、前記流路内の流体の前記流量
    に応答して、有効相対過剰膜長さを変えるための適応式
    クランプスパン手段を含む請求項1記載の流体流量計。
  7. 【請求項7】 前記適応式クランプスパン手段は、更
    に、前記流路内の流体の前記流量に応答する距離だけ、
    前記クランプ領域の前記上流側クランプ領域から位置が
    変化する見かけ上のクランプ点を形成するための、見か
    け上のクランプ点手段を含む請求項6記載の流体流量
    計。
  8. 【請求項8】 前記センタリングバネ手段は、前記中心
    面からの前記下流側クランプ領域に隣接する前記膜の運
    動を弾性的に阻止するための、前記クランプスパン距離
    内に設けられた第2バネ手段を含む請求項1記載の流体
    流量計。
  9. 【請求項9】 前記センタリングバネ手段は、更に、前
    記中心面からの前記膜の前記運動を阻止するよう、前記
    上流側クランプ領域の下流側に変位した見かけ上のクラ
    ンプ点から始まり、下流側に延びる前記膜に回復力を加
    えるための、上流側板バネ手段を含む請求項1記載の流
    体流量計。
  10. 【請求項10】 前記板バネ手段は、前記流路内の前記
    流体の前記流量の関数として、前記上流側クランプ領域
    からの前記見かけ上のクランプ点の前記変位を変えるた
    めの適応式回復手段を含む請求項9記載の流体流量計。
  11. 【請求項11】 前記回復力は、前記上流側クランプ領
    域からの前記見かけ上クランプ点の前記変位に、非線形
    に関連している請求項10記載の流体流量計。
  12. 【請求項12】 前記センタリングバネ手段は、更に、
    前記中心面からの前記膜の前記運動を阻止するよう、前
    記下流側クランプ領域の上流側に変位した見かけ上のク
    ランプ点から始まり、上流側に延びる前記膜に回復力を
    加えるための、下流側板バネ手段を含む請求項1記載の
    流体流量計。
  13. 【請求項13】 前記下流側板バネ手段は、前記流路内
    の前記流体の前記流量の関数として、前記下流側クラン
    プ領域からの前記見かけ上のクランプ点の前記変位を変
    えるための下流側適応式回復手段を含む請求項12記載
    の流体流量計。
  14. 【請求項14】 前記回復力は、前記下流側クランプ領
    域からの前記見かけ上クランプ点の前記変位に、非線形
    に関連している請求項13記載の流体流量計。
  15. 【請求項15】 前記センタリングバネ手段は、更に、
    前記中心面からの前記膜の前記運動を阻止するよう、前
    記上流側クランプ領域の下流側に変位した見かけ上のク
    ランプ点から始まり、下流側に延びる前記膜に回復力を
    加えるための上流側板バネ手段と、前記中心面からの前
    記膜の前記運動を阻止するよう、前記下流側クランプ領
    域の上流側に変位した見かけ上のクランプ点から始ま
    り、上流側に延びる前記膜に回復力を加えるための下流
    側板バネ手段とを含む請求項1記載の流体流量計。
  16. 【請求項16】 前記板バネ手段は、前記流路内の前記
    流体の前記流量の関数として、前記見かけ上のクランプ
    点の前記変位を変えるための適応式回復手段を含む請求
    項15記載の流体流量計。
  17. 【請求項17】 前記回復力は前記見かけ上クランプ点
    の前記変位に、非線形に関連している請求項15記載の
    流体流量計。
  18. 【請求項18】 前記センタリングバネ手段は、更に、
    前記中心面からの前記膜の運動に応答して、前記膜に適
    応的に弾性エネルギーを戻すための板バネ手段を含む請
    求項1記載の流体流量計。
  19. 【請求項19】 前記板バネ手段は、更に、前記上流側
    クランプ領域に隣接する前記膜の運動に応答して前記膜
    に弾性エネルギーを戻すための上流側板バネ手段を含む
    請求項18記載の流体流量計。
  20. 【請求項20】 前記板バネ手段は、更に、前記下流側
    クランプ領域に隣接する前記膜の運動に応答して前記膜
    に弾性エネルギーを戻すための下流側板バネ手段を含む
    請求項18記載の流体流量計。
  21. 【請求項21】 前記板バネ手段は、更に、前記上流側
    クランプ領域に隣接する前記膜の運動に応答して前記膜
    に弾性エネルギーを戻すための上流側板バネ手段と、前
    記下流側クランプ領域に隣接する前記膜の運動に応答し
    て前記膜に弾性エネルギーを戻すための下流側板バネ手
    段とを含む請求項18記載の流体流量計。
  22. 【請求項22】 前記センタリングバネ手段は、異なる
    長さを有する膜の挙動をシュミレートするよう前記膜の
    挙動を改善するための板バネ手段を更に含む請求項
    載の流体流量計。
  23. 【請求項23】 前記板バネ手段は、前記上流側クラン
    プ領域の上流側に延びる膜の挙動をシュミュレートする
    よう前記膜の挙動を改善するための上流側板バネ手段を
    さらに含む請求項22記載の流体流量計。
  24. 【請求項24】 前記板バネ手段は、前記下流側クラン
    プ領域の下流側に延びる膜の挙動をシュミュレートする
    よう前記膜の挙動を改善するための下流側板バネ手段を
    さらに含む請求項22記載の流体流量計。
  25. 【請求項25】 前記板バネ手段は、前記上流側クラン
    プ領域の上流側に延びる膜の挙動をシュミュレートする
    よう前記膜の挙動を改善するための上流側板バネ手段
    と、前記下流側クランプ領域の下流側に延びる膜の挙動
    をシュミュレートするよう前記膜の挙動を改善するため
    の下流側板バネ手段とを更に含む請求項22記載の流体
    流量計。
  26. 【請求項26】 前記センタリングバネ手段は、前記膜
    の共振周波数を変えるための板バネ手段を更に含む請求
    項1記載の流体流量計。
  27. 【請求項27】 前記センタリングバネ手段は、前記上
    流側クランプ領域により前記膜の片側にカンチレバー状
    に支持され、前記中心面に沿って第1屈曲点距離だけ前
    記領域から下流側に延びる一対の同じ長さの内側板バネ
    を更に含む請求項1記載の流体流量計。
  28. 【請求項28】 前記センタリングバネ手段は、前記上
    流側クランプ領域により前記内側板バネのいずれかの側
    にカンチレバー状に支持され、前記第1屈曲点距離より
    も短い距離だけ前記領域から前記中心面に沿って第2屈
    曲点まで下流側に延びる一対の同じ長さの外側板バネを
    更に含む請求項27記載の流体流量計。
  29. 【請求項29】 前記外側板バネの各々は、前記第2屈
    曲点から前記中心面より離間するよう外側に延びる透過
    性の可撓性ガイドを更に含む請求項28記載の流体流量
    計。
  30. 【請求項30】 前記各可撓性ガイドはほぼ等しい流体
    流を下流に向け、膜の挙動を向上する一対の外側ウィン
    ドーを更に含む請求項29記載の流体流量計。
  31. 【請求項31】 前記膜は前記クランプスパン距離内の
    クランプスパン幅と、 前記膜の端部の第1端における前記クランプスパン幅よ
    りも狭い第1端部幅を更に含む請求項1記載の流体流量
    計。
  32. 【請求項32】 前記膜は前記膜の端部の第2端の前記
    クランプスパン幅よりも狭い第2端部幅を含む請求項3
    1記載の流体流量計。
  33. 【請求項33】 前記上流側クランプ手段は、前記流路
    内の前記流体の前記流れを、等しい矩形横断面面積の一
    対の流れに分割し、前記上流側クランプ手段の下流側の
    乱流を減少する前方エッジ手段を更に含む請求項1記載
    の流体流量計。
  34. 【請求項34】 前記下流側クランプ手段は前記クラン
    プスパン距離の下流側の前記流路を実質的に変え、前記
    第2端における膜の挙動を向上する流れ再指向手段を更
    に含む請求項1記載の流体流量計。
  35. 【請求項35】 第1の長さを有する可撓性膜、流体流
    入口ポート、流体流出口ポート、これらの間に構成され
    た流体流路とを含む流体流れチャンバと、 第1対の可撓性板バネと、 前記流体流れチャンバ内の中心面における前記流体流入
    ポートに隣接する前記膜の第1端部の片側に沿って、
    前記板バネの対を平らにクランプするための入口クラン
    プ手段と 前記第1長さよりも短い第1端からの距離にある、前記
    流体流出口ポートに隣接する前記中心平面に、前記膜の
    第2端をクランプするための出口クランプ手段とを備え
    た流体流量計であって、 前記第1端における前記膜の波動が、前記対の板バネに
    より阻止される流体流量計
  36. 【請求項36】 前記第1対の板バネは、第2対の同じ
    長さの板バネを更に含む請求項35記載の流体流量計。
  37. 【請求項37】 前記第1対よりも短い第2対の同じ長
    さの板バネを更に含み、前記第2対の板バネは前記入口
    クランプ手段によりクランプされ、前記流体流れチャン
    バ内の前記第1対の板バネのいずれかの側に沿って平ら
    になる請求項35記載の流体流量計。
  38. 【請求項38】 第3対の同じ長さの板バネを更に含
    み、前記第3対の板バネは前記出口クランプ手段により
    クランプされ、前記流体流れチャンバ内の前記中心面に
    おける前記膜の前記第2端に沿って平らになり、前記第
    2端における前記膜の前記波動は、前記第3対の板バネ
    により阻止される請求項36記載の流体流量計。
  39. 【請求項39】 前記第2対の板バネにおける前記板バ
    ネの各々は、下流側端部から外側に前記流体流れチャン
    バの内側表面に向かって延びる透過性の可撓性ガイドを
    更に含む請求項36記載の流体流量計。
  40. 【請求項40】 前記流体流れチャンバにおける流体の
    ほぼ等しい流れを指向し、膜の挙動を向上する一対の外
    側ウィンドーを更に含む請求項39記載の流体流量計。
  41. 【請求項41】 前記膜は前記流体流れチャンバ内の第
    1幅と前記膜の前記第1および第2端のうちの第1端に
    おける前記第1幅よりも狭い第2幅を更に含む請求項3
    5記載の流体流量計。
  42. 【請求項42】 前記膜はこの膜の端部の第2端部にお
    ける第1幅よりも狭い第3の幅を含む請求項41記載の
    流体流量計。
  43. 【請求項43】 前記入口クランプ手段は、前記流体流
    路内の前記流体の前記流れを、一対の等しい矩形横断面
    面積の流れに分割し、前記入口クランプ手段の下流側の
    乱流を減少する前方エッジ手段を更に含む請求項35記
    載の流体流量計。
  44. 【請求項44】 前記出口クランプ手段は前記出口クラ
    ンプ手段の下流側の前記流体流路を実質的に変えるため
    の流れ再指向手段を更に含む請求項35記載の流体流量
    計。
  45. 【請求項45】 体流れチャンバ内に可撓性膜を取り
    付け、 前記流体流れチャンバ内の中心面における前記膜の第1
    端部のいずれかの側に沿って、前記膜に載るように、第
    1対の板バネをクランプし、 前記中心面に前記膜の第2端部をクランプする諸工程を
    備えた、流体流量計における可撓性膜の挙動を向上する
    ための方法であって、 前記第1端部における前記膜の波動が、前記対の板バネ
    により阻止される 方法。
  46. 【請求項46】 前記第1対の板バネをクランプするた
    めの工程は、更に、前記流体流れチャンバ内の前記第1
    対の板バネのいずれかの側に沿って載るように、前記第
    1対よりも短い第2対の板バネをクランプする工程を更
    に含む請求項45記載の方法。
  47. 【請求項47】 前記膜の前記第2対をクランプする工
    程は、前記膜の前記第2端部において前記中心面に沿っ
    て載るように、第3対の板バネをクランプする工程を更
    に含む請求項46記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記流体流れチャンバの内側に向かっ
    て前記第2対の板バネの各々から延びる透過性ガイドを
    取り付ける工程を更に含む請求項46記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記膜の各側において、前記流体流れ
    チャンバ内の流体の一対の等しい流れを指向させる工程
    を更に含む請求項46記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記膜の一つの端部に隣接する前記流
    体流れチャンバ内の前記膜の幅を減少する工程を更に含
    む請求項45記載の方法。
  51. 【請求項51】 膜の幅を減少する前記工程は、前記膜
    の他端における前記膜の幅を減少する工程を更に含む請
    求項50記載の方法。
  52. 【請求項52】 前記第1対の板バネを取り付ける前記
    工程は、前記チャンバ内の前記流体の前記流れを1対の
    等しい矩形横断面の流れ、すなわち前記膜の上方を流れ
    る流れと、前記膜の下方を流れる流れとに分割する工程
    を更に含む請求項45記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記膜の前記第2端部をクランプする
    前記工程は、前記第2端部の下流側の前記流体流路を実
    質的に変える工程を更に含む請求項45記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記見かけ上のクランプ点手段は、前
    記下流側のクランプ領域の下流側に見かけ上のクランプ
    点を形成するための手段を更に含む請求項2記載の流体
    流量計。
  55. 【請求項55】 前記見かけ上のクランプ点手段は、前
    記上流側のクランプ領域の下流側に見かけ上のクランプ
    点を形成するための手段と、 前記下流側クランプ領域の下流側に別の見かけ上のクラ
    ンプ手段を形成するための手段とを更に含む請求項2記
    載の流体流量計。
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