JP2807788B1 - 2足歩行ロボット - Google Patents

2足歩行ロボット

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JP2807788B1
JP2807788B1 JP9079726A JP7972697A JP2807788B1 JP 2807788 B1 JP2807788 B1 JP 2807788B1 JP 9079726 A JP9079726 A JP 9079726A JP 7972697 A JP7972697 A JP 7972697A JP 2807788 B1 JP2807788 B1 JP 2807788B1
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robot
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yaw axis
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torso
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裕喜 竹内
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工業技術院長
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Abstract

【要約】 【課題】ヨー軸周りのモーメントを2足歩行ロボットの
構造的要因によって打ち消すことができ、したがって、
関節トルクを消耗することもなく、実施が容易な2足歩
行ロボットを提供すること 【解決手段】胴体2の下部に2足からなる脚体3を有す
るロボット1であって、胴体2はロボット1のヨー軸4
に垂直な方向に沿って長尺体をなす

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2足からなる脚体を持
つ歩行装置を備えたロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】脚を使用する自立型歩行ロボットとして
は、2足、3足、4足、6足等の複数の脚でロボットの
胴体部を支える多足歩行ロボットが開発されている。こ
れらの多足歩行ロボットにおいては、支持脚を接地させ
て胴体部の重量を支持した状態で、遊脚を他の地点に移
動させた後接地させ、この様な支持脚と遊脚を交互に切
り替えることによって胴体部の重量を支持しつつ、ロボ
ットの移動、歩行を行っている。
【0003】2足歩行ロボットで歩行実験を行う場合に
生じる大きな問題の一つは、ヨー(yaw)軸周りのモ
ーメントをどうやって吸収するかである。ヨー軸に平行
な平面(Frontal Plane)上に自由度を持
たない2足歩行ロボットでは特に問題となり、最悪の場
合には転倒を引き起こす。これに対処するための一つの
解は、足首にヨー軸周りのダンパ系を挿入することによ
り、この動きを足首で止めることである。比較的歩行速
度が小さいときはこの様なダンパ系が無くても、靴底と
地面との摩擦によって自然に止まる。しかし、歩行速度
が大きくなってくると、ヨー軸モーメントはかなり大き
く効くことになり、最終的には転倒の事態も生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでヨー軸周りのモ
ーメントを打ち消す技術の開発が望まれる。その様な技
術の一つとしてヨー軸周りの慣性を振って打ち消すこと
も考えられないこともないが、この方法は制御理論の視
点から考えると魅力的であるものの、この方法はこれ単
独で行うことは大きな質量を振り回すので、それだけ関
節トルクを消耗してしまうので好ましくない。
【0005】この発明は上記のごとき事情に鑑みてなさ
れたものであって、ヨー軸周りのモーメントを2足歩行
ロボットの構造的要因によって打ち消すことができ、し
たがって、関節トルクを消耗することもなく、実施が容
易な2足歩行ロボットを提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応してこの
発明の2足歩行ロボットは、胴体の下部に2足からなる
脚体を有するロボットであって、前記胴体は前記ロボッ
トのヨー軸に垂直な方向に沿って長尺体をなすことを特
徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を一実施の
形態を示す図面について説明する。
【0008】図1および図2において、1は2足歩行ロ
ボットである。2足歩行ロボット1は胴体2と胴体の下
部に2足からなる脚体3を有する。2足歩行ロボット1
はヨー軸(yaw axis)4、ピッチ軸(pitc
h axis)5、ロール軸(roll axis)6
を有する。
【0009】胴体2はモーメント打消し部7を有する。
モーメント打消し部7はそのヨー軸周りの慣性モーメン
トによって2足歩行時のヨー軸周りモーメントを打消す
もので、2足歩行ロボット1のヨー軸に垂直な方向に沿
って棒状またはビーム状の長尺体をなしている。
【0010】モーメント打消し部7の配置角度はヨー軸
に垂直な面上で任意であるが、特にモーメント打消し部
7の長手軸をロボットのロール軸6に沿って配置するの
がロボットの歩行に有利である。モーメント打消し部7
は長手方向の両端部に質量の大きい大質量部8を有す
る。脚体3はこの実施例では、一個の関節j(j1,j
2)と一個のリンクL(L1,L2)とからなる脚部材
F(F1,F2)を2個直接に接続して構成されてい
る。それぞれの関節j(j1,j2)はそれぞれのモー
タ(図示せず)によって駆動される。
【0011】このように構成された2足歩行ロボットに
おいては、2足のうち、支持脚を接地させて胴体2の重
量を支持した状態で、遊脚を他の地点に移動させた後接
地させ、この様な支持脚と遊脚を交互に切り替えること
によって胴体部の重量を支持しつつ歩行を行う。この歩
行時に接地脚の足裏を中心とする回転モーメントが発生
し、ヨー軸モーメントが発生するが、このヨー軸モーメ
ントはモーメント打消し部7のヨー軸周りの慣性モーメ
ントによって打消される。さらにヨー軸モーメントだけ
でなく、外乱によるピッチ軸モーメントも打消される。
また大質量部8はマニピュレータ、動力源などと置き換
えることもでき、胴体としての機能を果たすことができ
る。
【0012】なお以上説明した2足歩行ロボットは胴体
は剛体またはヨー軸回りの慣性が可変であるとしてもよ
い。また、ヨー軸回りの慣性モーメントを質量を動的に
振って打ち消す装置を備えるようにしてもよい。さらに
ピッチ軸周りの慣性モーメントを質量を動的に振って歩
行ロボット全体の非線形な特性を打ち消すことを可能に
してもよい。
【0013】
【実験例】図3に示すように、2足歩行ロボット1の胴
体2を胴体本体11だけで構成したもの(図3b)と胴
体2を胴体本体11とモーメント打消し部7とで構成し
た本発明のもの(図3a)とを比較評価した。胴体本体
11としては、重量15kg、慣性モーメント0.93
kgm2 のものとする。モーメント打消し部7として
は、縦(h)6cm、幅(w)2cm、長さ(l)1.
5mのA5052材(ジュラルミン)製で重量4.9k
gとする。この場合、モーメント打消し部7の慣性モー
メントは0.91kgm2 のものとする。aはbに比べ
て重量が(4.9/15)x100=33%増え、一方
慣性モーメントは(0.93+0.91)/0.93=
2で、ヨー軸周りの慣性モーメントによってヨー軸周り
の周り易さは約1/2に減少する。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
によれば、ヨー軸モーメントを2足歩行ロボットの構造
的要因によって打ち消すことができ、したがって、関節
トルクを消耗することもなく、実施が容易な2足歩行ロ
ボットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる2足歩行ロボットの平面説明図
【図2】本発明に係わる2足歩行ロボットの側面説明図
【図3】2種類の胴体の構造を示す説明図
【符号の説明】
1 2足歩行ロボット 2 胴体 3 脚体 4 ヨー軸 5 ピッチ軸 6 ロール軸 7 モーメント打消し部 8 大質量部 11 胴体本体

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴体の下部に2足からなる脚体を有する
    ロボットであって、前記胴体は前記ロボットのヨー軸に
    垂直な方向に沿って長尺体をなすことを特徴とする2足
    歩行ロボット
  2. 【請求項2】 前記胴体は前記ロボットのロール軸に沿
    って長尺体をなすことを特徴とする請求項1記載の2足
    歩行ロボット
  3. 【請求項3】 前記胴体は長さ方向の両端部に質量の大
    きい部分を有することを特徴とする請求項1記載の2足
    歩行ロボット
  4. 【請求項4】 前記胴体は剛体またはヨー軸周りの慣性
    が可変であることを特徴とする請求項1記載の2足歩行
    ロボット
  5. 【請求項5】 ヨー軸周りの慣性モーメントを質量を動
    的に振って打ち消す装置を備えることを特徴とする請求
    項1記載の2足歩行ロボット
  6. 【請求項6】 ヨー軸周りの慣性モーメントを質量を動
    的に振って打ち消すことを特徴とし、さらにピッチ軸周
    りの慣性モーメントを質量を動的に振って歩行ロボット
    全体の非線形な特性を打ち消すことが可能である2足歩
    行ロボット
JP9079726A 1997-03-31 1997-03-31 2足歩行ロボット Expired - Lifetime JP2807788B1 (ja)

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JP2002307339A (ja) * 2001-04-11 2002-10-23 Sony Corp 脚式移動ロボット及びその制御方法、並びに脚式移動ロボットのための足首構造

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