JP2806152B2 - 色変化特定方法、限定色決定方法及び限定色決定装置 - Google Patents

色変化特定方法、限定色決定方法及び限定色決定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された自
然画像を、少数の色しか同時に表示できないカラーディ
スプレイ装置で表示する際などに、前記自然画像の色変
化の様子を特定する色変化特定方法と、該色変化特定方
法により特定された色変化に基づいて表示する代表色を
求め、求められた少数の代表色だけを用いて画像を表示
する際の限定色決定方法及び限定色決定装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にカラーディスプレイ装置で用いる
カラー画像は、RGBの各色成分で表され、それぞれの
色成分に8ビットのメモリが割り当てられてデジタル化
される。従って、前記デジタル化されたカラー画像を表
示するフルカラーディスプレイでは、各画素に対して2
4ビット分の色、即ち224色を同時表示可能であり、自
然画像を違和感なく表示することが可能である。
【0003】一方、CD−ROMやCD−I、CAD
(Computer Aided Design)、CAI(Computer Assist
ed Instruction)やグラフィックスの世界では、前記2
24色のうちの限定された数の色しか同時に表示できない
カラーディスプレイ装置を用いる場合が多く、このよう
な場合、画像メモリの画素当たりの容量が、通常8ビッ
ト以下にされているので、同時表示できる色の数は28
=256までである。そして、256色以下のような限
られた色数では、自然画像を劣化無く表示することが難
しいが、これを可能にしたいという要求は多い。また、
前記ディスプレイ装置等のデータ容量の関係から、自然
画像の色数を、自然画像の劣化が無いように減らしたい
という要求も多い。
【0004】上記方法としては、例えば、色をR,G,
Bの3原色の各値で表した場合に、R,G,Bの各値を
座標として3次元の直交座標系で表される空間を色空間
とし、この色空間において、カラー画像データに含まれ
ている各画素の色の分布を解析し、カラー画像データに
含まれる色が多く分布している前記色空間内の色領域か
らは多く、少ない分布の色領域からは少なく表示色を選
び、これらの表示色をカラーマップに登録し、カラー画
像データの各画素の色に最も近い表示色を代表色として
各画素に割り付け、カラーマップに代表色として登録さ
れた色コードを画像メモリの各画素の位置に書き込むこ
とによって近似表示を行なうものである。
【0005】上記のように代表色を選択する方法の一つ
として大津の判別分析(信学論(D).J63−D,
4,pp.349−356.昭和55−4.)を用いた
ものがある。
【0006】また、色空間には、RGBの3原色の組合
せにより色を表現するものだけではなく、人間の色差を
考慮したL***色空間、L***色空間(CIE
(国際証明委員会)で勧告されたもの)などがあり、こ
れらの色空間を用いて前記判別分析等を行なうこともで
きる。
【0007】また、人の視覚特性を利用し、さらにディ
ザ法を適用した方法(画像電子学会誌 第18巻 第5
号(1989)pp.293〜301;田島、池田)が
提案されているが、この方法では100色以下の少ない
色数で限定色表示する場合に対しては考慮されていな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の判別
分析法を用いた限定色決定方法は、色の分布を解析し、
多く分布している色領域からは多くの表示色を、少ない
分布の色領域からは少しの表示色を選び各画素に最も近
い代表色を割り当てるものであった。この方法で代表色
を決定した場合、各画素の色(RGBの各値)の変化が
緩やかな部分において、少ない(数の)代表色によって
各画素の色が代表される可能性があり、このような場
合、偽輪郭が発生し易かった。ここで、偽輪郭とは、画
像の輝度勾配の緩やかな部分で生じる量子化誤差が地図
の等高線のように見え、画像を表示する際に大きな妨害
になる現象をいう(画像処理ハンドブック 画像処理ハ
ンドブック編集委員会偏 昭晃堂 1988.p19
1)。
【0009】このため色変化の緩やかな部分を目視によ
って抽出し、他の画像部分とは別に処理を行なったり、
判別分析後偽輪郭の発生した箇所をオペレータがマニュ
アル的に修正することが必要であるため、偽輪郭をなく
す作業が非常に負荷のかかるものであった。また、前記
ディザ法を用いた従来技術などでは、近傍画素間の色の
差の小さいものに対して適当な重み付けを行なうディザ
リング的手法をとっていたが、ディザリング的手法で
は、決められた色の範囲内で、各画素の色を交換するだ
けなので、偽輪郭の面積を広げるだけで、偽輪郭の抑制
にはならなかった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、色変化の強弱を自動的に抽出することができる
色変化特定方法と、限定された色による表示を行なう際
に、色変化の緩やかな部分については、多くの色を割り
当てて偽輪郭の発生を防ぐことができる限定色決定方法
及び限定色決定装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の色変化特定方法
は、カラー画像データにおいて、画像を構成する各画素
間の色の変化の様子を特定するものであって、前記カラ
ー画像データの各画素の3原色の値を表すデジタルデー
タの下位ビットを読み取り、画像上に連続して配置され
た画素において、前記下位ビットに同じ値が出現する周
期性を求め、得られた周期性データから前記色変化の強
弱を求めることを前記課題の解決手段とした。
【0012】また、本発明の限定色決定方法は、カラー
画像データの3次元色空間における色分布に対して判別
分析を行なうことにより代表色を求め、カラー画像デー
タを限定された代表色で近似表示する方法において、前
記カラー画像データの各画素の3原色の値を表すデジタ
ルデータの下位ビットを読み取り、画像上に連続して配
置された前記画素において、前記下位ビットに同じ値が
出現する周期性を求め、該周期性のデータに基づいて前
記デジタルデータで表される各色毎の重み付係数を求
め、前記カラー画像データ中の各色の出現頻度を示すヒ
ストグラムをこの重み付係数により重み付け補正し、重
み付け補正されたヒストグラムに対して判別分析を行な
うことにより、代表色を決定することを前記課題の解決
手段とした。また、本発明の限定色決定方法は、カラー
画像データの3次元色空間における色分布に対して判別
分析を行なうことにより代表色を求め、カラー画像デー
タを限定された代表色で近似するものであって、前記カ
ラー画像データの各画素の3原色の値を表すデジタルデ
ータの下位ビットを抽出するデータ抽出手段と、画像上
に連続して配置された前記画素において、前記下位ビッ
トに同じ値が出現する周期性を求める周期性演算手段
と、前記カラー画像中の各色の出現頻度を示すヒストグ
ラムを作成するヒスとグラム演算手段と、前記周期性演
算手段で求めた周期性のデータに基づいて、前記ヒスト
グラムに重み付け補正を行なうヒストグラム更新手段
と、前記ヒストグラム更新手段で重み付け補正されたヒ
ストグラムに対して判別分析を行なうことにより代表色
を決定する代表色決定手段とを具備することを前記課題
の解決手段とした。
【0013】
【作用】請求項1記載の構成によれば、カラー画像デー
タにおいて、画像内の連続して配置された画素の色の値
を示すデータの下位ビットを読み取り、同じ値が周期的
に出現するかどうかの周期性を求めることにより、画像
データ中において色が緩やかに変化する部分を特定する
ことができる。
【0014】すなわち、画像データの色が緩やかに変化
する部分は、画素間で色を示すデジタルデータの値が、
僅かに変わっている。従って、色が緩やかに変化する部
分では、各画素の色を示すデジタルデータの上位ビット
の値がほとんど変化しないことになり、上位ビットの値
からでは、色がある程度以上緩やかに変化した部分につ
いて、どの程度緩やかに色が変化しているのかを判別す
ることが困難である。
【0015】それに対して、前記デジタルデータの下位
ビットは、僅かな色の変化でも異なる値となる。そし
て、画像データ中の徐々に色が変化する部分では、連続
して配置された画素の色のデータを順番に読み取ってい
った場合に、下位ビットの値が増加しては上位ビットへ
の繰り上げ行なわれ、下位ビットの値が一気に減少する
一連のサイクルもしくは逆方向のサイクルが繰り返され
ることになる。
【0016】従って、画像データ中の色の変化の緩やか
な部分に、連続して配置された各画素は、前記下位ビッ
トの値に周期性があることになり、連続して配置された
画素の周期性を調べることにより、画像データの色が緩
やかに変化する部分及びその部分の色を特定することが
でき、かつ、その周期性の強弱から緩やかな色の変化の
度合いを推定することができる。
【0017】また、請求項2及び請求項3記載の構成に
よれば、画像データ中の色の出現頻度を示すヒストグラ
ムを作成して判別分析を行なう場合に、前述のように画
像データにおいて、色の変化の緩やかな部分を特定し、
下位ビットの周期性を有する色変化の緩やかな部分の色
について、その周期性の強弱により重み付け係数を決
め、この重み付け係数を用いて前記ヒストグラムに重み
付けして判別分析することにより、色の変化の緩やかな
部分を表示するための代表色の数を増やすことができ
る。従って、色の変化の緩やかな部分を僅かな代表色で
表示することにより発生する偽輪郭が抑制される。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1ないし図5は、本実施例の画像処理方法
を説明するための図面であり、図6は、前記画像処理方
法を用いて画像処理を行なうための限定色決定装置の概
略を示すものでる。
【0019】本実施例の画像処理方法は、限定された代
表色で表示すべきカラー画像データにおいて、色が緩や
かに変化する部分の色を特定する色変化特定方法と、前
記画像データを限定された代表色で近似表示するに際し
て、前記色変化特定方法に基づいて、色の緩やかな部分
に対応する代表色の数を増やし、限定された代表色によ
り前記画像データを表示する限定色決定方法とからなる
ものである。
【0020】(イ)表示すべき画像データの色変化の度
合いの計測(色変化特定方法) 従来の方法では、画像データの色の変化の度合い、すな
わち、画像内の各画素の色と、その画素の近傍の画素の
色が大きく異なっているか、もしくは略同じような色と
なっているかを計測する際には、RGB各8ビットで表
された画像のRGBデータの上位5ビットを用いて計測
するものが多かった。
【0021】しかし、色変化の緩やかさを表す情報は、
むしろ、これによって失われる下位3ビットに含まれて
いる。すなわち、色変化の少ない画像データにおいて、
各画素の上位ビットを比較しても、色変化の度合いを計
測することができず、極端に色変化が緩やかな部分とあ
る程度色変化が緩やかな部分とを区別することができな
い。そこで、本実施例では、各色成分における下位3ビ
ットの値の周期性を調べることにより、表示すべき画像
データにおいて色変化の緩やかさを特定する。
【0022】ところで、下位3ビットの値は、0から7
までの8個の値に限られる。そして画像の各画素の位置
の違いによる色変化が緩やかな場合、各画素のデータの
値は、連続して配置された各画素間で、小さな変動量で
連続的に変化する。従って、色変化の緩やかな部分で
は、下位3ビットの0から7までの範囲内にある一定の
値域が略規則的に現われることになる。そこで、本実施
例では、図1に示すように、各画素1…を中心として、
鉛直(上・下)、水平(左・右)、左(上・下)斜め、
右(上・下)斜めの8つの放射方向に連続して配置され
た画素の下位3ビットを読み取り、RGBの各色成分ご
とに前記規則性(周期性)を調べる。そして、これをR
GB各色成分の濃度値(8ビット、256階調)ごとに
整理して、後述する重み付けに用いる。
【0023】具体的な周期性の演算方法は、図2に示す
ように、まず、注目画素1aの下位ビットの値と同じ値
が現われるまで一画素ずつ前記方向に沿って順次移動し
ながら画素1…のデジタルデータの下位3ビットの値を
読み取る。そして、最初に同じ値が見つかるまでに移動
した画素数が4以下の場合、次に同じ値がでるまで、引
き続き順次隣の画素に移動しながら下位3ビットを読み
取り、次に同じ値が見つかった時の移動画素数が最初の
移動画素数に等しければ、前記注目画素1aに周期性が
あるとみなす。
【0024】そして、同じ移動数で同じ値が周期的に出
現する間、前記方向に沿って移動しながら画素1…の色
データの下位3ビットを読み取っていく。そして、同じ
移動数で同じ値の出現する出現回数をカウントする。そ
して、同じ値が周期的に出現しなくなったところで、画
素のデータの読み取りを終了する。以上の作業を、前記
八方向全てについて行い、その同じ値の出現回数の総カ
ウント数を注目画素の周期値として定義する。また、以
上の作業は画像データの全画素1…を注目画素1aとし
て行なう。なお、このような周期値の計測はRGB各色
成分ごとに行なわれる。
【0025】以上の作業は、例えば、図2に示す場合、
画像データ上において、画素1aについて注目した場合
に、その画素1aから水平(図2において向かって右)
方向に連続した画素1…の値を見ると、例えば3画素ご
とに、同じ値をもつ画素1bが出現する場合がある。こ
の様な場合には、3画素の周期で現われる同じ値の出現
回数をカウントし、残りの放射方向についても同様の作
業を行なって同じ値の出現回数をカウントしてこれをす
べて加算し、注目画素1aの周期値とする。
【0026】次に、RGBの各色成分において各画素1
…毎に求められた周期値を、RGB各色成分の濃度値ご
との周期値に変換する。すなわち、RGBの各色成分に
おいて、各画素1…の色から、各画素1…を濃度値ごと
に分類し、各濃度値に属する画素1…の周期値を全て加
算して、その濃度値の周期値とする。
【0027】そして、前記演算により得られた各濃度値
における周期値から、ピークを1とした比率を計算し、
それを後述する重み付けに用いる重み付け係数として定
義する。前記重み付け係数biは、以下の式によって求
められる。 bi=ai/amax なお、ここで、iは各濃度値(0〜255)を示し、ai
は各濃度値iにおける周期値を示し、amaxは各周期値a
iのうちの最大の周期値ai(最大値)を示すものであ
る。
【0028】なお、前記周期値ai、重み付け係数bi
最大値amaxは、RGBの各色成分毎に求められたもの
である。また、図4に示すようにこの重み付け係数bi
を各濃度値毎にグラフ3とすることにより、どの色が、
画像データの緩やかに色が変化する部分で用いられてい
るかを知ることができると共に、色の変化の緩やかさの
度合いを推定することができる。また、図4のグラフ3
のX軸は、濃度値iを示し、Y軸は重み付け係数bi
値を示す。
【0029】(ロ)ヒストグラムの作成とヒストグラム
の重み付け 次に、RGBの各色成分毎のヒストグラムの作成と、前
記重み付け係数biを用いたヒストグラムの重み付けを
行なう。図3に示すように、限定色表示すべき画像デー
タにおける各色成分の濃度値毎の画素の出現頻度を求め
たヒストグラム2を作成する。そして、各濃度値ごとの
画素の出現頻度(画素数)に、図4に示す、濃度値に対
応する重み付け係数bi(3)を乗算する。そして、乗
算して得られた結果を各濃度値の出現頻度に加算するこ
とで、図5に示す重み付け補正したヒストグラム4が得
られる。なお図3及び図5において、X軸は濃度値を示
し、Y軸は画素数を示すものである。
【0030】(ハ)判別分析法による代表色の選択 本実施例の判別分析法による代表色の選択は、基本的に
上記従来技術と同様のものであり、各色成分毎のヒスト
グラムを用いて閾値を求め、この閾値において色空間を
順次多数の色領域に分割していくものであるが、本実施
例においては、上記重み付けを行なったヒストグラムを
用いて判別分析を行なう。
【0031】ここで、判別分析による閾値Tiの決定方
法を説明する。領域Sの画素数をN、濃度値iでの画素
数をniとすると、その発生確率qiは、次式(数1)で
示される。
【数1】 そして、濃度値kで、区間[a、b]を2つの区間C1
[a、k]と、C2[k+1、b]とに分割すると仮定
し、両区間における画素の発生確率ω1,ω2、平均値を
μ1,μ2、分散をσ1 2,σ2 2とした場合に、次式(数
2)で与えられる重み付き分散和σw2が最小となるよう
に濃度値kを定める。
【数2】
【0032】重み付き分散和σw2を最小にすることと次
式(数3)で与えられる二つの区間の間の分散σB2を最
大とすることは同値である。
【数3】
【0033】σB2を最大とするk(すなわち、求めるべ
き閾値Ti)は、次式(数4)のように逐次的に求める
ことができる。
【数4】 ここで、μTは全平均であり、次式(数5)で示される
ものである。
【数5】
【0034】以上のようにして、各色成分の閾値Ti
決定することができる。そして、求められた閾値Ti
より、まず、色空間を2つの領域に分割することになる
が、各色成分のうちで最も前記分散σ2が最大となった
色成分の座標軸を第一主軸とし、その色成分の閾値Ti
に対応する第一主軸の位置で、第一主軸に直交する分割
平面で色空間を2つの色領域に分割する。
【0035】次に、分割されたそれぞれの色領域の重み
付き分散和σw2を求め、これらを色領域間で比較し、最
も重み付き分散和σw2が大きい色領域を次に分割する領
域とする。そして、前記色領域において、前記色空間を
分割したように閾値Tiと第一主軸を求め、色領域をさ
らに二つの色領域に分割する。次に、分割された全ての
色領域において、最も重み付き分散和σw2が大きい色領
域を求め、求められた色領域を上述のように二分割する
ことを繰り返す。そして、分割された色領域の数が、表
示すべき代表色の数と等しくなったところで、分割を終
了する。次に、各色領域における各色成分毎の濃度値の
平均値を代表色(RGB値)とする。
【0036】そして、この代表色をカラーマップディス
プレイ装置のカラーマップに色コードとして登録し、表
示すべきカラー画像データの色空間における色分布と、
前記各色領域を対応させ、画像データの各画素に、その
画素の元々の色に近似した色をカラーマップから色コー
ドとして割り付ける。このように各画素に色コードが割
り付けられて色を限定された画像データを、前記色コー
ドを登録されたカラーマップを有するカラーマップディ
スプレイ装置のディスプレイに表示させる。
【0037】また、前記限定された色の画像データを記
憶装置等に記憶させることができ、一度画像処理した画
像は、瞬時にディスプレイに表示することが可能である
と共に、前記限定された画像データは、元の自然画像の
画像データに比較してメモリ容量が減少しているので、
メモリ容量の少ない装置でも容易に扱うことができる。
【0038】以下に図1を用いて、上記画像処理を行な
うことができる限定色決定装置について説明する。上記
限定色決定装置は、画像データを格納する画像記憶手段
10と、前記画像データの下位3ビットを格納する下位
3ビット記憶手段11と、前記下位3ビットの画像デー
タにおいて、各画素からその周囲の画素の下位3ビット
の値を放射線方向に沿って読み取り、読み取られた画素
の下位3ビットの周期性を求め、その周期性を正規化す
る周期性演算手段12と、前記周期性演算手段12によ
って正規化された周期性を係数として記憶する周期性係
数記憶手段13と、前記画像記憶手段から得られる各画
素の色毎の分布をヒストグラムとして求めるヒストグラ
ム演算手段14と、求められたヒストグラムを記憶する
ヒストグラム記憶手段15と、前記周期性係数記憶手段
13に記憶された係数を用いてヒストグラム記憶手段1
5に記憶されたヒストグラムを書き換えるヒストグラム
更新手段16と、前記ヒストグラムを用いて分割される
色領域の平均色・分散を求める平均・分散演算手段17
と、求められた平均・分散を格納する平均・分散記憶手
段18と、第一主軸を求める第一主軸演算手段19と、
求められた第一主軸を記憶する第一主軸記憶手段20
と、前記ヒストグラムを用いて分割される色領域の重み
付き分散を求める重み付き分散演算手段21と、判別分
析により分割閾値を求める分割閾値決定手段22と、求
められた分割閾値を記憶する分割閾値記憶手段23と、
前記重み付き分散及び第一主軸に従って色領域を分割閾
値により分割する色領域分割手段24と、分割できる色
領域がなくなるか、分割された色領域数が既定の表示色
数に到達するまで、前記各手段による処理を繰り返して
行なうように制御する分割制御手段25と、前記分割さ
れた色領域の平均色を代表色として画像データの各画素
の色を代表色に置き換える代表色割当手段26と、前記
限定色を色空間上での距離によってソートし、代表色カ
ラーマップに登録する限定色カラーパレット手段27
と、前記代表色に置き換えられた画像データが近似表示
された画面上で、部分的な色修正を可能とする色修正手
段28とを主体として構成されている。
【0039】画像記憶手段10は、画像メモリ10aを
有し、画像データの各画素の(R,G,B)値(各色成
分が8ビットずつ)が格納されている。下位3ビット記
憶手段11は、画像記憶手段10に格納されている画像
データの各画素の(R,G,B)値の下位3ビットが格
納されている。
【0040】周期性演算手段12は、下位3ビット記憶
手段から各画素の下位3ビットのデータを読みだし、画
像上で、各画素の周囲に鉛直、水平、左斜め、右斜めの
放射状の方向に連続して配置された画素において、下位
3ビットに4画素以下の周期で同じ値が現われる回数を
計測し、これにより上述のように前記周期値を求め、ま
た、その周期値の最大値を1としたときの割合を上述の
ように重み付け係数として求める。
【0041】周期性係数記憶手段13は、前記重み付け
係数を配列として記憶する。ヒストグラム更新手段16
は、周期性係数記憶手段13から読みだした重み付け係
数を、前記ヒストグラム記憶手段15から読みだした各
色毎の画素の出現頻度に乗じ、その値を前記出現頻度に
加えた結果を新たにヒストグラムの値とし、ヒストグラ
ム記憶手段15に記憶させる。
【0042】平均・分散演算手段17は、色空間もしく
は色空間を閾値により分割した色領域において、各色成
分毎(各座標軸毎)に、全画素の色分布の平均及び分散
を求める。第一主軸演算手段19は、色空間もしくは色
空間を閾値により分割した色領域において、平均・分散
記憶手段から読みだした前記分散の最大の座標軸を求め
る。第一主軸記憶手段20には、求められた第一主軸が
格納される。
【0043】重み付き分散演算手段21は、色領域に含
まれる画素数の全画素数に対する相対頻度を、分散に乗
じることによって重み付け分散を求める。分割閾値決定
手段22は、前記判別分析によって分割閾値を決定す
る。分割閾値記憶手段23は、分割閾値決定手段22に
よって得られた分割閾値を記憶する。
【0044】色領域分割手段24は、前記重み付け分散
演算手段20により求められた各領域の重み付け分散の
値をソートし、最も重み付け分散の大きな色領域を求
め、該色領域(最初の分割の場合は色空間)の第一主軸
を第一主軸記憶手段20から読みだし、前記色領域(色
空間)を分割閾値記憶手段23から読みだした前記第一
主軸の分割閾値で二分する。分割制御手段25は、色領
域分割手段24によって分割された全色領域数が規定の
色数に到達するか、あるいは、もうそれ以上分割できな
くなるまで、各色領域について上記の演算および分割を
繰り返し行なうのを制御する。
【0045】代表色割当手段26は、上記の分割が終了
後、各色領域毎の平均色を平均・分散記憶手段18から
読みだし、その平均色を各色領域の代表色として採用す
ると共に、元の画像データにおいて、各色領域に含まれ
る画素に、その色領域の平均色を割り付け、元の画像デ
ータの画素の色を代表色に置き換える。なお、各画素の
色を代表色に置き換えられた画像データは、画像メモリ
30dに記憶されるようになっている。
【0046】限定色カラーパレット演算手段27は、上
記各手段の動作によって得られた代表色を色空間上での
距離についてソートし、その結果代表色が順に並んだカ
ラーパレット画面をディスプレイ30bに表示する。色
修正手段28は、上記各手段の動作によって得られた限
定色表示画像をディスプレイ30bに表示した画面上
で、部分的に色を変更したいとき、その部分を矩形で囲
い、変更したい色部分をマウスのフォーカスを合わせク
リックすることにより選択すると、カラーパレット画面
におけるその色の部分が反転強調表示され、その近傍の
色から順に選択することにより、色を色空間上最も近い
色から順に置き換えることを可能とする。
【0047】以上の構成の限定色決定装置は、前記色変
化特定方法と限定色決定方法を用いて、カラーマップデ
ィスプレイ装置30にフルカラーの画像データを限定さ
れた表示色で表示する。なお、カラーマップディスプレ
イ装置30は、本実施例において、画像記憶手段に記憶
された画像データをフルカラーで表示することも可能と
なっており、フルカラーの画像と限定された色の画像を
見比べて、前記色修正手段28により色の修正を行なう
こともできるようになっている。なお、符号30cは、
画像メモリ10a、30dの画像データをディスプレイ
30bに表示するためのD/A変換器である。
【0048】そして、本実施例では、上記色変化特定方
法により、画像データにおいて色変化の緩やかな部分に
配置された色を特定することができる。また、判別分析
を行なうために、色の分布のヒストグラムを作成する際
に、前記色変化の緩やかな部分の色の画素の出現頻度に
重み付け係数による重み付けを行なうことで、色変化の
緩やかな部分に、単に判別分析により色を割り付けた場
合より多くの代表色を割り付けることができる。従っ
て、色の緩やかな部分に僅かな代表色しか割り付けられ
ないことがなくなり、前記偽輪郭を防止することができ
る。
【0049】なお、本実施例では、前記色変化特定方法
及び限定色決定方法を用いるに際して、限定色決定装置
を用いたが、上記処理を汎用のコンピュータ上にプログ
ラムとして構成し、これを実行するものとしても良い。
また、本実施例では、画像データの色の分布を求める色
空間としてRGB空間を用いたが、上述のL***
間やL***空間等の他の色空間を用いても良いこと
は言うまでもない。
【0050】また、元の画像データの画素当たりのメモ
リ容量を必ずしも24ビットとする必要はなく、さら
に、色変化の特定に用いる下位ビットを下位3ビットと
する必要はない。下位ビットを何桁取るかは、元の画像
データの画素当たりのメモリ容量等によって変更しても
構わない。
【0051】
【発明の効果】以上に述べた本発明の色変化特定方法に
よれば、画像データにおいて、各画素の下位ビットの値
の周期性から色変化の緩やかな部分を特定すると共に、
その色変化の緩やかな部分の色を特定することができ、
また、色変化の緩やかさの度合いを計測することができ
る。
【0052】また、本発明の色変化特定方法によれば、
色変化の緩やかな部分の色及び変化の緩やかさの度合い
を計測し、色の分布を示すヒストグラムの色変化が緩や
かな部分の色に、前記色変化の緩やかさに従った重み付
けを行ない、ヒストグラムを変更することで、判別分析
によって代表色を選んだ場合に色変化の緩やかな部分に
多くの代表色を割り当てることができる。従って、限定
された代表色で画像を表示する際に、色の緩やかな部分
の代表色の数が不足して、偽輪郭が現れる減少を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記実施例の色変化特定方法を説明するための
図面である。
【図2】上記色変化特定方法を説明するための図面であ
る。
【図3】上記実施例の限定色決定方法を説明するための
グラフである。
【図4】上記限定色決定方法を説明するためのグラフで
ある。
【図5】上記限定色決定方法を説明するためのグラフで
ある。
【図6】上記実施例の限定色決定装置を説明するための
概略図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 画素 2 ヒストグラム 3 重み付け係数のグラフ 4 重み付け補正されたヒストグラム 11 下位3ビット記憶手段(データ抽出手段) 12 周期性演算手段 14 ヒストグラム演算手段 16 ヒストグラム更新手段 17 平均・分散手段(代表色決定手段) 19 第一主軸演算手段(代表色決定手段) 21 重み付き分散演算手段(代表色決定手段) 22 分割閾値決定手段(代表色決定手段) 24 色領域分割手段(代表色決定手段) 25 分割制御手段(代表色決定手段) 26 代表色割当手段(代表色決定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09G 5/02 G06T 1/00 G06T 5/00 G06T 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データにおいて、画像を構成
    する各画素間の色の変化の様子を特定する色変化特定方
    法であって、 前記カラー画像データの各画素の3原色の値を表すデジ
    タルデータの下位ビットを読み取り、画像上に連続して
    配置された画素において、前記下位ビットに同じ値が出
    現する周期性を求め、得られた周期性データから前記色
    変化の強弱を求めることを特徴とする色変化特定方法。
  2. 【請求項2】 カラー画像データの3次元色空間におけ
    る色分布に対して判別分析を行なうことにより代表色を
    求め、カラー画像データを限定された代表色で近似する
    限定色決定方法において、 前記カラー画像データの各画素の3原色の値を表すデジ
    タルデータの下位ビットを読み取り、画像上に連続して
    配置された前記画素において、前記下位ビットに同じ値
    が出現する周期性を求め、該周期性のデータに基づいて
    前記デジタルデータで表される各色毎の重み付係数を求
    め、前記カラー画像データ中の各色の出現頻度を示すヒ
    ストグラムをこの重み付係数により重み付け補正し、重
    み付け補正されたヒストグラムに対して判別分析を行な
    うことにより、代表色を決定することを特徴とする限定
    色決定方法。
  3. 【請求項3】 カラー画像データの3次元色空間におけ
    る色分布に対して判別分析を行なうことにより代表色を
    求め、カラー画像データを限定された代表色で近似する
    限定色決定装置であって、 前記カラー画像データの各画素の3原色の値を表すデジ
    タルデータの下位ビットを抽出するデータ抽出手段と、 画像上に連続して配置された前記画素において、前記下
    位ビットに同じ値が出現する周期性を求める周期性演算
    手段と、 前記カラー画像中の各色の出現頻度を示すヒストグラム
    を作成するヒストグラム演算手段と、 前記周期性演算手段で求めた周期性のデータに基づい
    て、前記ヒストグラムに重み付け補正を行なうヒストグ
    ラム更新手段と、 前記ヒストグラム更新手段で重み付け補正されたヒスト
    グラムに対して判別分析を行なうことにより代表色を決
    定する代表色決定手段とを具備することを特徴とする限
    定色決定装置。
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