JP2806048B2 - 自動採譜装置 - Google Patents

自動採譜装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音楽信号を楽譜もしく
は楽譜に相当する符号に変換する自動採譜装置に係り、
特に、音楽信号を各楽器毎のパートに分離する装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の楽器によって演奏された音
楽の採譜は、音楽的知識を有する採譜者によって行われ
てきた。また、単音からなる音楽を採譜したり、あるい
は鍵盤の押された情報から採譜を行う装置は提案されて
いるが、採譜可能な楽器数には制約があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の採譜装置で
は、単一の楽器により演奏された音楽信号を採譜するよ
うに構成されていたため、複数の楽器により演奏された
音楽信号を各パートに分離し、採譜を行うことはできな
いという問題があった。本発明は、上述した問題点を解
決するもので、取り込んだ音楽信号を周波数分析し、そ
の結果より基本周波数を抽出し、それに基づいて楽器毎
のパートに分離して採譜することを可能とした自動採譜
装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、音楽信号を楽譜もしくは楽譜に相
当する符号に変換する採譜装置において、複数の楽器に
より演奏された音楽信号を標本化して取り込む信号取り
込み手段と、取り込まれた音楽信号に対して周波数分析
を行う周波数分析手段と、周波数分析を行った結果より
基本周波数を抽出する基本周波数抽出手段と、各基本周
波数を楽器毎のパートに分離するパート分離手段と、各
パートの基本周波数から音階を算出し楽譜に変換する符
号化手段を備えたものである。また、請求項2の発明
は、上記において、所定の時間内に含まれる全ての基本
周波数に対し、前記周波数分析手段により得られた1か
らN倍音のパワー値を、N次元ベクトルとし抽出する倍
音ベクトル抽出手段と、前記時間内の全ての倍音ベクト
ルに対し、所定数のグループにクラスタリングを行うク
ラスタリング手段とを備え、各グループにクラスタリン
グされた倍音ベクトルに対する基本周波数を、各パート
の基本周波数として出力する自動採譜装置である。ま
た、請求項3の発明は、上記のクラスタリング手段がK
平均アルゴリズムを行うものである。
【0005】
【作用】請求項1記載の構成によれば、信号取り込み手
段は複数の楽器により演奏された音楽信号を標本化して
取り込み、周波数分析手段はこの取り込まれた音楽信号
に対して周波数分析を行い、基本周波数抽出手段はこの
結果より基本周波数を抽出する。パート分離手段は各基
本周波数を楽器毎のパートに分離し、符号化手段は各パ
ートの基本周波数から音階を算出し楽譜に変換する。請
求項2記載の構成によれば、倍音ベクトル抽出手段は、
ある一定の時間内に含まれる全ての基本周波数に対し周
波数分析手段により得られた1からN倍音のパワー値を
N次元ベクトルとし抽出する。クラスタリング手段は、
前記ベクトル抽出手段により抽出された全てのベクトル
に対して所定数のグループに、K平均アルゴリズム(K
−means法)などのクラスタリング手法によりクラ
スタリングを行い、各グループにクラスタリングされた
倍音ベクトルに対する基本周波数を、各パートの基本周
波数として出力する。
【0006】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明による自動採譜装置の
ブロック図である。本装置は、音楽信号が入力されるオ
ーディオ・アンプ1と、ローパス・フィルタ2と、A/
D変換装置3と、I/Oポート4と、基本周波数を抽出
し、それより各楽器毎のパートに分離し、楽譜へ変換す
る処理等を行うCPU5と、RAM6と、ROM7と、
処理した結果を表示するデイスプレイ8とから構成され
ている。
【0007】図2、図3は、本自動採譜装置により行わ
れる基本周波数抽出処理のための機能ブロック構成を示
す。本装置の機能要素としては、信号取り込み部21と
周波数分析部22と基本周波数候補抽出部23とからな
る。信号取り込み部21においては、入力された音楽信
号は、オーディオ・アンプ1により増幅される。この増
幅された信号は、ローパス・フィルター2に入力され、
5.5kHz以下の成分のみが通過し、標本化時の折返
し歪みを抑えている。この出力信号はA/D変換装置3
により12kHz、16bitで標本化される。標本化
されたデータはI/Oポート4を介し、CPU5に取り
込まれ、RAM6に記憶される。周波数分析部22で
は、CPU5は、RAM6より標本化されたデータを読
出し、25msec毎を1フレームとし、1フレーム毎
に85.3msecハミング窓を掛けた後、FFT分析
により対数パワー・スペクトルを算出する。次に、CP
U5は、算出された対数パワー・スペクトルから放物線
内挿処理によりピーク周波数を求める。図4は以上のよ
うにして求めたピーク・スペクトルを、時間軸を横軸
に、周波数軸を鍵盤番号に変換して縦軸にとり、強度を
濃淡で示したものである。
【0008】基本周波数抽出部23においては、基本周
波数の抽出を行う。具体的には、CPU5は、以下の3
つの尺度からある分析区間内にある音が基本周波数か倍
音かを判定する。3つの尺度とは、その音の強度、
その音を基本周波数であるとした場合、その音の倍音が
ピーク・スペクトルの中に含まれているか(すなわち、
基本周波数らしさ)、その音が他の音の第n次倍音
(2≦n≦8)であるとした場合、基本周波数になる音
の倍音がピーク・スーペクトルの中に含まれるか(すな
わち、倍音らしさ)である。判定は、の強度が分析区
間内のピーク・スペクトルの強度から計算したしきい値
より上であり、の基本周波数らしさがあるしきい値よ
り大きく、の倍音らしさがあるしきい値より小さい場
合に、その音が基本周波数であるとする。
【0009】パート分離部24は、倍音ベクトル抽出
部、クラスタリング部から構成されており、図3にその
手順を示す。倍音ベクトル抽出部は、ある一定の窓内
(本実施例では窓長を6秒とする)に含まれる基本周波
数抽出部23により抽出された全ての基本周波数に対
し、周波数分析部22により得られた1からN倍音のパ
ワー値をN次元ベクトルとし抽出する(S1)。例え
ば、F()をフーリエ変換とすると、基本周波数が10
0Hzの場合、倍音ベクトル=(1og10F(100H
z)2 ,1og10F(200Hz)2 ,……,1og10
F(100NHz)2 となる。クラスタリング部では、
CPU5は、倍音ベクトル抽出により抽出された全ての
倍音ベクトルに対して所定数Mのグループにクラスタリ
ング処理を行う(S2)。
【0010】本実施例ではクラスタリング手法として
は、よく知られているK平均アルゴリズム(K−mea
ns法)を利用する。同一楽器により発生された音階の
近い音の倍音ベクトルは類似していると考えられるた
め、各グループには同一楽器により発生された倍音ベク
トルがクラスタリングされる。その後、各グループに、
クラスタリングされた倍音ベクトルに対する基本周波数
を、各パートの基本周波数として出力する。以上の処理
を窓をずらしながら、採譜すべき全ての区間に対して進
める。このとき、隣接する窓の一部を重ね、重ねた部分
での同一基本周波数が、同一トラックになるように調整
する(S3)。さらに、符号化部25において、パート
分離部24により出力された基本周波数から、音階、音
の開始点、音の長さをもとに楽譜を作成する。本発明は
以上詳述した実施例構成に限定されるものでなく、その
趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えること
ができる。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、標本化し
て取り込んだ音楽信号より倍音ベクトルを抽出し、これ
をクラスタリングすることにより、クラスタリングされ
た倍音ベクトルに対する基本周波数を、各パートの基本
周波数として出力するようにしているので、複数の楽器
により演奏された音楽信号を各パートに分離することが
でき、また、採譜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による自動採譜装置のブロ
ック構成図である。
【図2】 自動採譜装置の機能構成図である。
【図3】 パート分離部の動作を説明する流れ図であ
る。
【図4】 周波数分析部により算出されたピーク・スペ
クトルの特性図である。
【符号の説明】
5 CPU 21 信号取り込み部 22 周波数分析部 23 基本周波数抽出部 24 パート分離部 25 符号化部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音楽信号を楽譜もしくは楽譜に相当する
    符号に変換する採譜装置において、複数の楽器により演
    奏された音楽信号を標本化して取り込む信号取り込み手
    段と、取り込まれた音楽信号に対して周波数分析を行う
    周波数分析手段と、周波数分析を行った結果より基本周
    波数を抽出する基本周波数抽出手段と、各基本周波数を
    楽器毎のパートに分離するパート分離手段と、各パート
    の基本周波数から音階を算出し楽譜に変換する符号化手
    段を備えたことを特徴とする自動採譜装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動採譜装置において、
    所定の時間内に含まれる全ての基本周波数に対し、前記
    周波数分析手段により得られた1からN倍音のパワー値
    を、N次元ベクトルとし抽出する倍音ベクトル抽出手段
    と、前記時間内の全ての倍音ベクトルに対し、所定数の
    グループにクラスタリングを行うクラスタリング手段と
    を備え、各グループにクラスタリングされた倍音ベクト
    ルに対する基本周波数を、各パートの基本周波数として
    出力することを特徴とした自動採譜装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動採譜装置において、
    クラスタリング手段は、K平均アルゴリズムを行うもの
    であることを特徴とした自動採譜装置。
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