JP2800655B2 - 無電極放電ランプ - Google Patents
無電極放電ランプInfo
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- JP2800655B2 JP2800655B2 JP23483393A JP23483393A JP2800655B2 JP 2800655 B2 JP2800655 B2 JP 2800655B2 JP 23483393 A JP23483393 A JP 23483393A JP 23483393 A JP23483393 A JP 23483393A JP 2800655 B2 JP2800655 B2 JP 2800655B2
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- electrodeless discharge
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- bulb
- barium titanate
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バルブ内部に電極を持
たず、外部から印加された高周波電磁界によってバルブ
内部の発光物質を励起発光させる無電極放電ランプに関
するものである。
たず、外部から印加された高周波電磁界によってバルブ
内部の発光物質を励起発光させる無電極放電ランプに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、無電極放電ランプは小型で高
出力、長寿命といった特徴をもつために、例えば、特開
昭６２−４３０５８号公報に開示されたランプのよう
に、各所で研究開発されている。
出力、長寿命といった特徴をもつために、例えば、特開
昭６２−４３０５８号公報に開示されたランプのよう
に、各所で研究開発されている。
【０００３】無電極放電ランプの効率を向上させるため
には、バルブの最冷点温度を上昇させて、バルブ内部の
発光物質蒸気量を増加することが必要である。そのため
に、バルブの最冷点部形状を改良したり、例えば、特開
平２−２５６１５３号公報や特開昭６１−１８１０５４
号公報などに開示されたランプのように、バルブの外面
に設けた多層干渉膜や透明導電膜によって、ランプから
放射される赤外線を有効に再利用し、最冷点温度を上昇
させることにより効率の向上を図っているものがある。
には、バルブの最冷点温度を上昇させて、バルブ内部の
発光物質蒸気量を増加することが必要である。そのため
に、バルブの最冷点部形状を改良したり、例えば、特開
平２−２５６１５３号公報や特開昭６１−１８１０５４
号公報などに開示されたランプのように、バルブの外面
に設けた多層干渉膜や透明導電膜によって、ランプから
放射される赤外線を有効に再利用し、最冷点温度を上昇
させることにより効率の向上を図っているものがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記多
層干渉膜が十分な赤外線反射特性を持つには、その膜厚
は厳しく制御されなければならず、また、上記透明導電
膜はコイルから放射される高周波電力を吸収するので、
バルブ内の発光物質に供給される高周波電力が少ないと
いう欠点がある。
層干渉膜が十分な赤外線反射特性を持つには、その膜厚
は厳しく制御されなければならず、また、上記透明導電
膜はコイルから放射される高周波電力を吸収するので、
バルブ内の発光物質に供給される高周波電力が少ないと
いう欠点がある。
【０００５】本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、ランプ効率向上のための膜形
成が容易な無電極放電ランプを提供すること、また、コ
イルから放射される高周波電力の吸収が少なく、高効率
な無電極放電ランプを提供することにある。
その目的とするところは、ランプ効率向上のための膜形
成が容易な無電極放電ランプを提供すること、また、コ
イルから放射される高周波電力の吸収が少なく、高効率
な無電極放電ランプを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、外部から印加された高周波電磁界によってバ
ルブ内部の発光物質を励起発光させる無電極放電ランプ
において、バルブの外面にチタン酸バリウム膜を形成し
たことを特徴とするものであり、また、前記高周波電磁
界印加をバルブ外周に巻回した誘導コイルにより成した
ものである。
本発明は、外部から印加された高周波電磁界によってバ
ルブ内部の発光物質を励起発光させる無電極放電ランプ
において、バルブの外面にチタン酸バリウム膜を形成し
たことを特徴とするものであり、また、前記高周波電磁
界印加をバルブ外周に巻回した誘導コイルにより成した
ものである。
【０００７】
【作用】バルブの外面にチタン酸バリウム膜を形成した
ことにより、従来の保温膜のないランプと比較して、最
冷点温度が上昇するので、バルブ内の発光物質がより気
化して効率が向上する。また、高周波電磁界印加手段が
バルブ外周に巻回した誘導コイルの場合でも、チタン酸
バリウム膜はコイルから放射される高周波電力の吸収が
少ないので、効率が向上する。
ことにより、従来の保温膜のないランプと比較して、最
冷点温度が上昇するので、バルブ内の発光物質がより気
化して効率が向上する。また、高周波電磁界印加手段が
バルブ外周に巻回した誘導コイルの場合でも、チタン酸
バリウム膜はコイルから放射される高周波電力の吸収が
少ないので、効率が向上する。
【０００８】
【実施例】図１は本発明に係る無電極放電ランプを用い
た点灯装置を示す概略図である。本発明に係る無電極放
電ランプを構成するバルブ１は、透光性を有する石英ガ
ラスなどの材料で気密に形成され、その形状は円筒形で
あり、その内部には、後述の発光物質に加えキセノンガ
ス１００Torrが封入されている。また、バルブ１の外面
全面には、チタン酸バリウム膜（図示せず）が形成され
ている。
た点灯装置を示す概略図である。本発明に係る無電極放
電ランプを構成するバルブ１は、透光性を有する石英ガ
ラスなどの材料で気密に形成され、その形状は円筒形で
あり、その内部には、後述の発光物質に加えキセノンガ
ス１００Torrが封入されている。また、バルブ１の外面
全面には、チタン酸バリウム膜（図示せず）が形成され
ている。
【０００９】バルブ１の外周には誘導コイル２が巻か
れ、その両端は高周波発生装置３に接続されている。高
周波発生装置３は、高周波を発生する高周波発生器３ａ
と、高周波発生器３ａの出力を増幅する増幅器３ｂと、
増幅器３ｂと誘導コイル２の間に挿入されインピーダン
スを整合させるマッチング回路部３ｃとにより構成され
る。
れ、その両端は高周波発生装置３に接続されている。高
周波発生装置３は、高周波を発生する高周波発生器３ａ
と、高周波発生器３ａの出力を増幅する増幅器３ｂと、
増幅器３ｂと誘導コイル２の間に挿入されインピーダン
スを整合させるマッチング回路部３ｃとにより構成され
る。
【００１０】次に、上述のように構成された無電極放電
ランプ装置を用いて実験した結果を説明する。
ランプ装置を用いて実験した結果を説明する。
【００１１】実験に用いた無電極放電ランプは、バルブ
１の直径が２３mm、高さが１５mmの円筒形で、バルブ１
内に発光物質としてＮｄＩ3 ：１５mgとＣｓＩ：５mgを
封入したものである。
１の直径が２３mm、高さが１５mmの円筒形で、バルブ１
内に発光物質としてＮｄＩ3 ：１５mgとＣｓＩ：５mgを
封入したものである。
【００１２】比較例としてのチタン酸バリウム膜を形成
しないランプでは、入力電力２００Ｗでランプ外面の最
冷点温度は６８０℃、効率は６３lm／Ｗであり、本実施
例に係るランプでは、入力電力２００Ｗでランプ外面の
最冷点温度は７１０℃、効率は７０lm／Ｗとなり、効率
が向上した。なお、チタン酸バリウム膜の膜厚を２倍に
しても、入力電力２００Ｗで効率７１lm／Ｗというよう
に、チタン酸バリウム膜の膜厚による効果の差異はあま
り見られなかった。
しないランプでは、入力電力２００Ｗでランプ外面の最
冷点温度は６８０℃、効率は６３lm／Ｗであり、本実施
例に係るランプでは、入力電力２００Ｗでランプ外面の
最冷点温度は７１０℃、効率は７０lm／Ｗとなり、効率
が向上した。なお、チタン酸バリウム膜の膜厚を２倍に
しても、入力電力２００Ｗで効率７１lm／Ｗというよう
に、チタン酸バリウム膜の膜厚による効果の差異はあま
り見られなかった。
【００１３】このように、バルブの外面にチタン酸バリ
ウム膜を形成することにより、最冷点温度が上昇し、効
率の向上が図れた。また、チタン酸バリウム膜の精密な
膜厚制御は必要でなかった。なお、図２はチタン酸バリ
ウム膜の透過特性を示すもので、図３及び図４はチタン
酸バリウム膜を形成した場合（実施例）と、形成しない
場合（従来例）の発光スペクトルをそれぞれ示すもので
ある。
ウム膜を形成することにより、最冷点温度が上昇し、効
率の向上が図れた。また、チタン酸バリウム膜の精密な
膜厚制御は必要でなかった。なお、図２はチタン酸バリ
ウム膜の透過特性を示すもので、図３及び図４はチタン
酸バリウム膜を形成した場合（実施例）と、形成しない
場合（従来例）の発光スペクトルをそれぞれ示すもので
ある。
【００１４】ここで、チタン酸バリウム膜はバルブ１外
面の一部に形成してもよい。また、誘導コイル２のター
ン数は特に限定されるものではなく、１ターン以上巻か
れていればよい。さらに、発光物質はメタルハライドに
限らず、その量も限定されない。また、キセノンガスの
代わりに他の１種類のガスあるいは２種類以上の混合ガ
スを用いても勿論よく、ガス圧も１００Torrに限定され
るものではない。さらに、バルブ１の形状も円筒形に限
定されるものではなく、どのような形状でもよい。
面の一部に形成してもよい。また、誘導コイル２のター
ン数は特に限定されるものではなく、１ターン以上巻か
れていればよい。さらに、発光物質はメタルハライドに
限らず、その量も限定されない。また、キセノンガスの
代わりに他の１種類のガスあるいは２種類以上の混合ガ
スを用いても勿論よく、ガス圧も１００Torrに限定され
るものではない。さらに、バルブ１の形状も円筒形に限
定されるものではなく、どのような形状でもよい。
【００１５】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、バルブの
外面に形成したチタン酸バリウム膜が保温膜となり、最
冷点温度が上昇し、ランプ効率の向上が図れる。また、
チタン酸バリウム膜の精密な膜厚制御は不要であるた
め、膜形成が容易な無電極放電ランプを提供できる。
外面に形成したチタン酸バリウム膜が保温膜となり、最
冷点温度が上昇し、ランプ効率の向上が図れる。また、
チタン酸バリウム膜の精密な膜厚制御は不要であるた
め、膜形成が容易な無電極放電ランプを提供できる。
【００１６】請求項２記載の発明によれば、保温膜をチ
タン酸バリウム膜としたため、上記効果に加えて、誘導
コイルによる高周波電力の吸収が少なく、高効率な無電
極放電ランプを提供することができる。
タン酸バリウム膜としたため、上記効果に加えて、誘導
コイルによる高周波電力の吸収が少なく、高効率な無電
極放電ランプを提供することができる。
【図１】本発明に係る無電極放電ランプを用いた点灯装
置を示す概略図である。
置を示す概略図である。
【図２】チタン酸バリウム膜の透過特性を示す図であ
る。
る。
【図３】本発明に係る（チタン酸バリウム膜を形成し
た）ランプの発光スペクトルを示す図である。
た）ランプの発光スペクトルを示す図である。
【図４】従来例に係る（チタン酸バリウム膜を形成して
いない）ランプの発光スペクトルを示す図である。
いない）ランプの発光スペクトルを示す図である。
１ バルブ ２ 誘導コイル ３ 高周波発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉光 修 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 和田 成伍 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−181054（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−36769（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−143066（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01J 65/04 H01J 61/35
Claims (2)
- 【請求項１】 外部から印加された高周波電磁界によっ
てバルブ内部の発光物質を励起発光させる無電極放電ラ
ンプにおいて、バルブの外面にチタン酸バリウム膜を形
成したことを特徴とする無電極放電ランプ。 - 【請求項２】 高周波電磁界印加手段が前記バルブの外
周に巻回した誘導コイルである請求項１記載の無電極放
電ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23483393A JP2800655B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 無電極放電ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23483393A JP2800655B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 無電極放電ランプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0794149A JPH0794149A (ja) | 1995-04-07 |
| JP2800655B2 true JP2800655B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=16977096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23483393A Expired - Fee Related JP2800655B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 無電極放電ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2800655B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP23483393A patent/JP2800655B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0794149A (ja) | 1995-04-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070710 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080710 Year of fee payment: 10 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090710 Year of fee payment: 11 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090710 |
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| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
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| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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