JP2794556B2 - クサリ釣り針 - Google Patents

クサリ釣り針

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】[産業上の利用分野]本発明は、現在使わ
れている釣り針に、クサリの自在性・凹凸による抵抗等
を利用して画期的な付加価値をつけることにより、太公
望が長年夢みてきた大物釣りを容易にしたもので、釣り
産業に大きく寄与できるものと考える。 【0002】[従来の技術]古代人が、動物の骨から作
つていた釣り針から最近市販された蛍光塗料を使用した
釣り針に至るまで、その基本型は魚を引っ掛けて釣る手
段として考えるとあまり変化がなかつたのも当然と思わ
れる。より多くのエサをつけたい時はハリに俗称・フサ
づけをしたり、ハリスの一部又はワイヤーの一部にまで
エサをつけたり、ハリスを切られないためには強いテグ
スの開発、特殊な釣りにはワイヤーの使用、釣り針をた
くさん連ねた仕掛け、毛バリ、ルアーのハリ等市販され
ているものは年と共にその数を増している。けれども、
本発明のようにクサリを利用した釣り針は見当らない。 【0003】[発明が解決しようとする課題]従来の釣
り針で、より多くのエサを付けたいときに、フサ付けを
すると、長く垂らしたエサが投入時・投入後に切れた
り、ハリ自体が滑りやすいのでエサがハリの一部に片寄
つてハリが露出したりして、何か改善策はないかと考え
ていた。そのうえ、従来の仕掛けの一番大きな欠点は、
ハリはせいぜい1センチ〜3センチの大きさですぐハリ
スと連結しているので、魚が喰いついたときにハリは口
の中で、口唇部の歯の部分にはハリスがくることであ
る。このため、フグは勿論のこと、チヌ等のノコギリ状
の歯でも容易に噛み切られる事が多いのである。つま
り、従来のハリスは引っ張りに強くても、歯による横の
切断には弱い欠点がある 【0004】この他にも、エサの持つ自然な姿のまま付
けたい、エサ自体が持つ柔軟性を可能な限り損なわない
ように付けたい等の不便さを痛切に感じていた。 【0005】[課題を解決するための手段]これらの課
題を解決するために、最初はゴムの利用、次にボール状
クサリの利用、最後にリング状クサリの実戦的な経験を
重ねて本発明をするに至った。クサリの長短、細め・太
めを使い分けることによつて驚異的な釣果をあげること
ができた。 【0006】より多くのエサを付けるために、ハリ先か
らクサリまで全体にエサを通して使用することにした。
魚の臭覚は鋭いので、特に夜間の釣りでは効果があつ
た。 【0007】エサが自然界で細長い形をしていたら、そ
のままの姿で付けるために、ハリにクサリを直接つない
で細長い形を損なわないように付けた。クサリの自在性
も十分役立つた。ゴカイの場合は、生理的な自己切断を
するので頭部から付ければ良い。 【0008】ハリから外れないようにつけるために、ク
サリの凹凸を利用した。適度な抵抗になつて外れたりづ
れにくいエサ付けが可能になつた。従来のように垂らし
て付ける必要がないので投入時・投入後に切れにくくな
り釣果の向上につながつた。 【0009】エサ自体が持っている柔軟性を出来るだけ
損なわないように付けるため、クサリの自在性(むすん
だり・球形にすることもできる。)を存分に利用した。
クサリはゴムとは異質の柔軟性とも云える特性を持つ素
晴らしい素材である。学習を積んだ大魚でも最初の一撃
を試みても容易に見破られないから素人でもつれる楽し
みが増えた。 【0010】歯でハリスが切られないようにするため
に、狙う魚の種類、海とか川の場所の違い等を考慮し
て、クサリの長短、そして、細めか太めかを使い分ける
事により釣果をあけることが出来た。従来のようにハリ
からすぐハリスにつながつていると、ハリは口の中でハ
リスは歯に掛かるので当然切られてしまう。ハリをクサ
リに直接つなぐことによりハリは口の中でクサリは口唇
の外に出ているので、強いクサリを噛み切らないかぎり
逃れることは出来ない。実践の結果も大物を楽に釣り上
げた。 【0011】魚がもっとも敏感に反応するハリに近いハ
リスの部分は、従来なら細くて強くしかも見えにくいの
が開発されてきたが、クサリ釣り針の場合はこの部分は
自在性の豊かなクサリで、そのうえエサに覆われている
ので魚の警戒心も薄らぐようになつている。なお、切ら
れるか切られないかは歯で横に切断するのが、容易か容
易でないかの問題である。引っ張り強度の比較よりもつ
と重要なのである。従来のハリスは横の切断に弱く、鉄
製のクサリは横の切断には強い。 【0012】[実施例]以下本発明の実施例を図面に基
ずいて説明する。図1は本発明に係わるクサリ釣り針の
平面図である。図2はクサリ釣り針を使用した投げ釣り
の仕掛けの図である。クサリの長さ約1センチ〜適当な
長さ、リングの直径・約1.5ミリより 【0013】図1に示すように従来の釣り針にクサリ
(リング状)を直接溶接したものでクサリの一方の端は
ハリスをつなぐためにクサリのリングより少し大きめの
リングをつなぐか、又は直接クサリのリングにハリスを
通して使用する。クサリは長短・太め・細めの4種を作
れば殆どの釣りに応用できる。 【0014】次に図2でこのクサリ釣り針を使用した投
げ釣り用の仕掛けについて説明するクサリ釣り針の一方
の端にハリスをつなぎサルカンに結ぶ。サルカンから道
糸につなぎ竿に結ぶ。道糸には適当なオモリとクッショ
ンを通す。 【0015】[発明の効果]以上のように本発明は、ク
サリの横の切断に対する強さ・自在性・抵抗性(凹凸)
・ゴムとは異質の柔軟性とも云える特性を十分に利用し
て、従来の釣り針にはなかつた機能を持たせて、多くの
エサを自然界で生育している姿でつけて、切られにく
い、外れたりづれたりしにくい、しかも、柔軟性を出来
るだけ損わないように付けて、警戒心の強い大魚でも楽
に釣り揚げることを可能にした。 【0016】なお、今更述べるまでもない事かも知れな
いが、発明の効果を最大限に発揮させるためには、河川
の場合は増水後の4〜5日間、地磯は干潮時を避けたほ
うが釣果はあがる。また、エサを完全に付ける事も本発
明の実行に当たっての重要な前提条件になる。ゴカイ・
ミミズについては、砂とか土をエサに付着させて通さな
いと、指先が滑ってうまく通せない。ゴカイは頭から付
ける。 【0017】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わるクサリ釣り針の平面図である。 【図2】クサリ釣り針を使用した一般的な投げ釣りの仕
掛けの構成図である。 【符号の説明】 1ハリ(市販の釣り針) 2クサリ(円形又は少し楕円形) 3少し大きめの細長いリング 4ハリス 5サルカン 6クッション 7オモリ 8道糸

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 リング状のクサリの一端に釣り針を直接溶接してなる魚
    釣り針
JP15878196A 1996-05-15 1996-05-15 クサリ釣り針 Expired - Fee Related JP2794556B2 (ja)

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