JP2777609B2 - セラミック静翼 - Google Patents

セラミック静翼

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JP2777609B2 JP1250851A JP25085189A JP2777609B2 JP 2777609 B2 JP2777609 B2 JP 2777609B2 JP 1250851 A JP1250851 A JP 1250851A JP 25085189 A JP25085189 A JP 25085189A JP 2777609 B2 JP2777609 B2 JP 2777609B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガスタービンにおけるセラミック静翼に係
り、特に生産性および信頼性の向上を図るに好適な構造
を有するセラミック静翼に関する。
〔従来の技術〕
従来の金属製ガスタービン用静翼は翼の内壁や表面を
空気により冷却し、翼温度を材料の耐熱温度以下に抑え
ている。耐熱温度の高いセラミックスを用いたセラミッ
ク静翼は冷却空気が少くて済むのでガスタービンの効率
向上に有効であると考えられ開発が進められている。従
来の産業用の大容量ガスタービン用のセラミック静翼
は、まだ実用段階に達していないが例えば特開昭61-899
04号公報に記載されているように、翼一枚を一単位と
し、燃焼ガスには直接曝されるセラミック部品およびそ
のセラミック部品をバックアップする金属製の部品から
構成されている。実用のためには、この翼一枚ずつを、
第2図に示すようにピッチ角αの間隔で環状に配置して
静翼一段分を構成することになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は、セラミック静翼の基本構造について
開発したものであって、実用を考慮した環状に配置する
ための配慮がされておらず、隣り合う静翼同志の接合面
になる静翼側面(第2図のC,D面)および燃焼ガス流路
を構成する上壁面および下壁面(同図のE,F面)が平行
な平面であり、環状に配置するには不適であった。
本発明は、上述した構造上の問題点を解決し、環状に
組立られる実用に適した形状の、かつ生産性および信頼
性に優れたセラミック静翼を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の第1のセラミッ
ク静翼は、ガスタービンの回転軸心を中心軸とするケー
シング内に固定されたリテーナリングと該リテーナリン
グの内側に同心で配置されたサポートリングとの間に環
状に連結して放射状に設けられ隣接する回転動翼に燃焼
ガスを導くセラミック静翼であって、前記燃焼ガスを整
流するセラミック製の翼形シェルと、該翼形シェルの前
記リテーナリング側の一端を固定するセラミック製の上
サイドウォールと該上サイドウォールに断熱板を介して
取り付けられた金属製の上シュラウドとからなる上セグ
メントと、前記翼形シェルの他端を固定するセラミック
製の下サイドウォールと該サイドウォールに別の断熱板
を介して取り付けられた金属製の下シュラウドとからな
る下セグメントと、上セグメント、翼形シェル及び下セ
グメントを通して締結する翼芯とから構成したセラミッ
ク静翼において、ガスタービンの燃焼ガスの上流から見
て上セグメント及び下セグメントの前面がそれぞれター
ビンの回転軸心に直交する1平面内にあり、上セグメン
ト及び下セグメントの後面がそれぞれ前面と平行する他
の平面内にあり、上セグメントと下セグメントの左側
面、右側面がそれぞれ同一面にあって該左側面と右側面
がタービン軸心に直交する平面内で交叉してなす内角が
静翼のピッチ角に等しく、そして、翼芯をガスタービン
の回転軸心から半径方向に設けられ、該翼芯を含みガス
タービンの回転軸心に直交する平面内で前記左右側面の
それぞれと翼芯のなす角が静翼のピッチ角の1/2である
ことを特徴とする。
また、本発明の第2のセラミック静翼は、第1のセラ
ミック静翼とは、リテーナリングとサポートリング間に
設けられ、回転動翼に燃焼ガスを導くために、翼形シェ
ルと、上サイドウォール、断熱板及び上シュラウドから
なる上セグメントと、下サイドウォール、別の断熱板及
び下シュラウドとからなる下セグメントと、翼芯とから
構成する点で同じで、また上セグメント及び下セグメン
トの前面がそれぞれタービンの回転軸心に直交する1平
面内にあり、上セグメント及び下セグメントの後面がそ
れぞれ前面と平行する他の平面内にあり、上セグメント
と下セグメントの左側面、右側面がタービン軸心に直交
する平面内で交叉してなす内角が静翼のピッチ角に等し
く構成する点で同じであり、さらに、上シュラウドの上
面、上サイドウォールの下面、下サイドウォールの上面
及び下シュラウドの下面はガスタービンん回転軸心を中
心軸とするそれぞれの円筒面の一部からなり、上シュラ
ウドと断熱板、該断熱板と上サイドウォール、下サイド
ウォールと他の断熱板及び該他の断熱板と下シュラウド
の合わせ面はそれぞれ平面からなることを特徴とする。
また、本発明の第3のセラミック静翼は、第の1セラ
ミック静翼とは、リテーナリングとサポートリング間に
設けられ、回転動翼に燃焼ガスを導くために、翼形シェ
ルと、上サイドウォール、断熱板及び上シュラウドから
なる上セグメントと、下サイドウォール、別の断熱板及
び下シュラウドとからなる下セグメントと、翼芯とから
構成する点で同じで、また上セグメント及び下セグメン
トの前面がそれぞれタービンの回転軸心に直交する1平
面内にあり、上セグメント及び下セグメントの後面がそ
れぞれ前面と平行する他の平面内にあり、上セグメント
と下セグメントの左側面、右側面がタービン軸心に直交
する平面で交叉してなす内角が静翼のピッチ角に等しく
構成す点で同じであり、さらに、翼芯の軸心に上端から
設けた空気通路は、翼芯中央部で外周面に分岐し、該外
周面で上下軸方向に設けた空気通路と交差し、上方への
空気通路は断熱板に設けた空気通路を通って該断熱板に
設けた横穴の出口へ、下方への空気通路は他の断熱板に
設けた空気通路を通って該断熱板に設けた横穴の出口へ
連絡していることを特徴とする。
なお、上記の第1、第2のセラミック静翼において、
上シュラウド、断熱板、上サイドウォール、下サイドウ
ォール、他の断熱板、下サイドウォールおよび翼芯それ
ぞれに冷却空気を通す空気通路を設けることが冷却構造
上好ましい。
〔作用〕
セラミック静翼を構成する上セグメントと下セグメン
トの前面を含む平面と、後面を含む平面をそれぞれをタ
ービン軸心と直交させ、また上セグメントと下セグメン
トの左側面を含む平面と、右側面を含む平面とが、ター
ビン回転軸と直交する平面内で交叉する内角を、静翼の
ピッチ角に等しくし、さらに上セグメントの上面および
下面、下セグメントの上面および下面をタービン回転軸
心を中心とするそれぞれの円筒面内に収めたので、各セ
ラミック静翼は環状に組み立てられる。
また断熱板の上下面を平面とし、それらと組み合わせ
る上または下シュラウドと、上または下サイドウォール
の合わせ面を平面としたので、セラミック製の断熱板お
よび上下サイドウォールの加工が容易になる。
また上下シュラウド、上下サイドウォール、断熱板お
よび翼芯それぞれに冷却空気を通す空気通路を設けるこ
とにより、それぞれの前記部品が冷却される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図〜第9図を用いて説明
する。
第1図は翼1枚分のセラミック静翼を示す外観図、第
2図は多数のセラミック静翼が環状に組み立てられたも
ので、その一部を示す図である。このセラミック静翼
は、ガスタービンのケーシング内に固定されタービンの
回転軸心を中心軸とするリテーナリングとその内側に同
心円的に配置されたサポートリングの間に環状にして組
み込まる。
第1図に示すように、静翼はガスタービンの動翼(図
示なし)へ燃焼ガスの流れを導くセラミック製の翼形シ
ェル1と、その翼形シェル1の各端を挟んでリテーナリ
ング側に設けられたセラミック製の上サイドウォール2
とサポートリング側に設けられたセラミック製の下サイ
ドウォール3を有しており、燃焼ガスの流路は翼形シェ
ル1と上サイドウォール2の下壁面Eと下サイドウォー
ル3の上面Fにより制限される空間でもって形成され
る。上サイドウォール2の上壁面はセラミック製の断熱
板6を介して金属製の上シュラウド4に保持され、また
下サイドウォール3の下面はセラミック製の断熱板7を
介して金属製の下シュラウド5に保持されている。すな
わち、セラミック静翼は翼形シェルを中央部として、上
下にそれぞれサイドウォール、断熱板およびシュラウド
を有しており、上シュラウドがリテーナリングに固定さ
れ、下シュラウドがサポートリングに固定されている。
ここで、上記に用いた上下方向について説明しておく
と、“上”は静翼の外周にあたるリテーナリング側を示
し、“下”は静翼の内周側にあたるサポートリング側を
示しており、以後第1図に基づき上あるいは下の表示に
より方向を指す。そして前後については、“前”は矢印
で図示した燃焼ガスの上流側を、“後”は下流側を指す
こととする。
セラミック静翼の前面A、これは上シュラウド4、断
熱板6およびサイドウォール2からなる一体のブロック
(以下、上セグメントという)の前面、下サイドウォー
ル3、断熱板7および下シュラウドからなる一体のもう
一つのブロック(以下、下セグメントという)の前面と
を含めて称したものであり、同様にセラミック静翼の後
面B、左右側面C,Dそれぞれについても上記の2つのセ
グメントの面を含めていうが、前面Aおよび後面B(図
示せず)はそれぞれガスタービンの回転軸に直交する平
面内にあって前面Aと後面Bとは平行であり、また左側
面C(図示せず)と右側面Dはそれぞれ1平面内にあっ
て、これら側面C,Dは上から下に行くにつれて間隔が狭
まる平面である。また、上サイドウォール2の下壁面E
および下サイドウォール3の上壁面Fはそれぞれ同心の
円筒面から構成されている。
第2図は、セラミック静翼をピッチ角αの間隔で配置
し、環状の静翼一段分を構成するその一部を示してい
る。
第3図は第1図おセラミック静翼を燃焼ガス流の方向
に切断した断面図である。セラミック静翼の中心部に
は、上下方向に棒状の翼芯9を貫通させ、この翼芯9を
芯として、セラミック静翼の部品が組立てられる。翼芯
9は金属製であり、その上部は上シュラウド4に溶接さ
れるか、あるいは一体成形され、下部は下シュラウド5
にナット10により連結される。
翼形シェル1および上,下サイドウォール2,3は翼芯
9外周に設けられたスリーブの断熱材16を介して翼芯9
により横方向に動かぬよう保持され、また断熱板6,7も
翼芯9により横方向に動かぬよう保持される。冷却空気
の流れを小さな矢印で、燃焼ガス流の方向を大きな矢印
で示した。
まず、上シュラウド4上面から下方に設けた導入孔15
から該上シュラウド4の下面に入った冷却空気はその下
面に設けた排出孔8を通り、上シュラウド4を冷却した
後に燃焼ガス流路内に流出する。つぎに、翼芯9の軸心
に設けた導入孔11を通り翼芯9の中央近傍に径方向に設
けた横穴12から翼芯9表面に出た冷却空気は翼芯表面に
上下方向に分けて設けた溝13を通り翼芯9を冷却したの
ち、断熱板6に設けた横穴14を通って燃焼ガス流路内に
流出する。さらに、翼芯9内の導入孔11を通り翼芯9の
下部に設けた横穴17から下シュラウド5の上面に入った
冷却空気はその上面に設けた排出孔18を通り、下シュラ
ウド5を冷却した後に燃焼ガス流路内に流出する。
翼形シェル1および上,下サイドウォール2,3は直接
燃焼ガスに曝されるため、耐熱性に優れたセラミックス
で作製する。素材は高温強度、耐酸化性に優れた炭化ケ
イ素とし、とくに複雑形状を考慮すると常圧焼結炭化け
い素が適する。他に、耐熱性、耐環境性にやゝ劣るが、
強度、じん性に優れるため使用条件によってはサイアロ
ン、窒化けい素でもよい。断熱板6,7は耐熱性、耐熱性
に優れ、さらにヤング率が低く、すなわち、弾性変形能
が高く翼芯9とセラミック部品の熱変形量の差を吸収で
きることが必要である。柔軟な無機材が適しており、例
えばセラミック繊維の織物あるいはセラミック繊維強化
セラミックスで作製する。また、断熱材16は断熱板6,7
と同様の特性とともに、狭い隙間内に充填できることが
必要なため、無機材質充填材(例えばアルミナなど)と
柔軟な無機材(例えばセラミック繊維)を併用する。つ
ぎに、上,下シュラウド4,5および翼芯9は金属で作製
するが、従来の金属製静翼に比べ、本発明のセラミック
静翼は断熱性に優れていることから材料の耐熱温度は比
較的低いもの、例えばステンレス鋼でよく、製造が容易
である。
前述したようにセラミック静翼の左右側面C,D(第1
図、第2図参照)は平面で構成されている。該両側面の
形状を、構成部品の一つである上サイドウォール2を例
にとって、第4図,第5図により説明する。第4図は上
サイドウォール2の上面図、第5図は同正面図である。
第4図において、Z−Z軸はガスタービン回転軸心と平
行の方向を向き、上サイドウォール2の円周方向幅(2
W)の中心線である。燃焼ガスの流れ方向(大きな矢印
で示す)上流から見たときの前面Aおよび後面Bはそれ
ぞれZ−Z軸に対し直角な平面であり、左右側面Cおよ
びDはそれぞれZ−Z軸に対し傾きβを持つ平面であ
る。
βの値は次の条件を満たすものである。第一にセラミ
ック製部品の欠けを防ぐために小さな値であること、第
二に翼形シェル1と嵌合のための溝(破線で示す)を設
けることができることである。なお、翼形シェル1の前
縁および後縁に対応する溝における位置をそれぞれ点h
および点iで示し、点hおよび点iで挟まれた円周上の
位置をXで示した。また、各頂点をa,b,c,dとした。
第5図において、上サイドウォール2の前面A,側面D
および頂点a,b,c,dは第4図に対応しており、上面Gは
半径方向外周側の平面であり、下面Eはガスタービン回
転軸中心Oに中心を持つ円筒面であり、面R(紙面ト直
交する面)は上記ガスタービン回転軸中心を含み、翼芯
9(図示せず)と平行な平面であり、前記翼形シェルの
前縁および後縁をそれぞれ二点鎖線h−jおよびi−k
で示した。前面Aと下面Eの交線である円弧efが点Oと
なる角は第2図に示す静翼のピッチ角αであり、前面A
と差の側面C(図示せず)との交線a−eと、前面Aと
右の側面Dとの交b−fとがなす交角は、隣接する静翼
と隙間なく配置するためピッチ角αとしている。すなわ
ち、面Rと交線a−e、および交線b−fのなす角をそ
れぞれθ1,θ2とすると、次の関係を有している。
θ1+θ2=α …(1) 従来の金属製静翼における翼部の形状は、翼の前縁お
よび後縁がそれぞれ上サイドウォール2の下面である円
筒面Eの中心Oを通る放射方向(例えば、第5図におけ
る後縁i−kに対してはk−l方向)に一致するよう
に、お互いに捩れた位置関係を持つ三次元の複雑な形状
であった。一方、セラミック静翼の翼部は成形、加工の
容易な単純な形状であることが重要となる。このため、
本実施例では翼形シェル1は前縁(第5図における線分
h−j)および後縁(同、線分i−k)はお互いにほゞ
平行な関係にある二次元状の形状としている。このと
き、第5図における上サイドウォール2は円筒面Eの中
心位置を定める面Rが点hと点iの間Xを通る形状と
し、翼形シェル1の前縁および後縁が中心Oを通る放射
方向からずれることを少くすることができる。つぎに、
サイドウォールの加工量、すなわちコストを低減するた
めに厚さ(上下方向)の差Yを最少とすることが有効で
あり、このために面Rを第4図に示すZ−Z軸に一致さ
せる。
具体例を第6図に示す。左側面C(図示せず)の傾き
θ1をピッチ角α、右側面の傾きθ2を0°(すなわち面
Gに対して90°)とした例である。左右側面の傾きを図
と逆にしても全く同等である。また、他の例として第7
図に左右側面の傾きをα/2の等しい値とした場合を示
す。面Gと側面とのなす角度の最少値(第6図において
は点aにおける角度)を最も大きくすることができ、脆
いセラミックスで作製するサイドウォールの加工および
取扱いの上で好適な形状である。
本実施例によれば、各部品の形状が簡略となるため成
形、加工が容易となる。とくに難加工材であるセラミッ
ク部品において効果が大きい。また、セラミック部品で
あるサイドウォールにおいて鋭い角を避けることは、部
品の取扱い性、信頼性向上のために有効である。さら
に、翼芯の冷却のための空気通路を独立に設けたことで
冷却性能が向上しセラミック静翼の耐熱性が向上する。
このとき、空気排出孔を断熱板内に設けることにより、
熱応力発生によるダメージを避けることが出来るため、
信頼性に優れたセラミック静翼を得ることが出来る。
他の実施例を第8図に示す。上,下サイドウォール2,
3、上,下断熱板6,7、上,下シュラウド4,5にける各部
品間の組合せ面を同一軸心を持つ円筒面としたセラミッ
ク静翼である。側面は全て平面とし、左側面C(図示せ
ず)、右側面Dの傾きについては前述の実施例と同じ形
状である。本実施例によれば、各部品の成形、加工が複
雑となるが、隣接する静翼同志の側面間で各部品の高さ
方向の位置が一致するので、その厚さを断熱性などの特
性上から決めることが出来る利点がある。
第3の実施例を第9図に示す。翼形シェル1は下方
(すなわち内周側)に向けて小さな断面形状を持ち、こ
れに対応して翼芯9も下方に狭まる断面形状とする。左
右側面(図示せず)は平面とし、その傾斜角の値につい
ては第1の実施例と同様である。本実施例によれば、翼
高さの大きな静翼であって、下サイドウォール3、下断
熱板7、下シュラウド5の各部品の幅が狭くなるセラミ
ック静翼において、翼形シェル1の幅を適正に選ぶこと
ができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、セラミック静翼を構成する上セグメ
ントと下セグメントの前面を含む平面と、後面を含む平
面をそれぞれタービン軸心と直交させ、また上セグメン
トと下セグメントの左側面を含む平面と、右側面を含む
平面とが、タービン回転軸と直交する平面内で交叉する
内角を、静翼のピッチ角に等しくし、さらに上セグメン
トの上面および下面、下セグメントの上面および下面を
タービン回転軸心を中心とするそれぞれの円筒面内に収
めたものとしたので、各セラミック静翼を用いた環状の
静翼を組み立てることができる。
また断熱板の上下面を平面とし、それらと組み合わせ
る上または下シュラウドと上または下サイドウォールの
合わせ面を平面としたので、特に難切削性のセラミック
製の断熱板および上下サイドウォールの加工が容易にな
り、生産性を向上させることができる。
さらに上下シュラウド、上下サイヂオウォール、断熱
板および翼芯それぞれに冷却空気を通す空気通路を設け
ることにより、当該部品の冷却性を向上させることがで
き、静翼の耐熱性を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の外観図、第2図は静翼
の環状配列を示す略示外観図、第3図は本発明の第1の
実施例の略示縦断面図、第4図は第1図の上サイドウォ
ールの上側面図、第5図は上サイドウォールの左右側面
の傾斜角とピッチ角の関係を示す正面図、第6図は上サ
イドウォールの一例を示す正面図、第7図は第1の実施
例における上サイドウォールの正面図、第8図は第2の
実施例を示す外観図、第9図は第3の実施例を示す略示
縦断面図である。 1……翼形シェル、2,3……上,下サイドウォール、4,5
……上,下シュラウド、6,7……上,下断熱板、9……
翼芯、16……断熱材、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 寛 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所機械研究所内 (72)発明者 阿部 俊夫 東京都狛江市和泉本町1―36―3―901 (72)発明者 久松 暢 神奈川県藤沢市湘南台4―6―10 シヤ ングリラ湘南303 (56)参考文献 特開 昭50−37911(JP,A) 特開 昭61−89904(JP,A) 特開 昭61−89909(JP,A) 特開 昭61−89906(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01D 9/02 102 F01D 9/02 104 F01D 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガスタービンの回転軸心を中心軸とするケ
    ーシング内に固定されたリテーナリングと該リテーナリ
    ングの内側に同心で配置されたサポートリングとの間に
    環状に連結して放射状に設けられ隣設する回転動翼に燃
    焼ガスを導くセラミック静翼であって、前記燃焼ガスを
    整流するセラミック製の翼形シェルと、該翼形シェルの
    前記リテーナリング側の一端を固定するセラミック製の
    上サイドウォールと該上サイドウォールに断熱板を介し
    て取り付けられた金属製の上シュラウドとからなる上セ
    グメントと、前記翼形シェルの他端を固定するセラミッ
    ク製の下サイドウォールと該サイドウォールに別の断熱
    板を介して取り付けられた金属製の下シュラウドとから
    なる下セグメントと、前記上セグメント、翼形シェル及
    び下セグメントを通して締結する翼芯とから構成したセ
    ラミック静翼において、前記ガスタービンの燃焼ガスの
    上流から見て前記上セグメント及び下セグメントの前面
    がそれぞれ前記タービンの回転軸心に直交する1平面内
    にあり、前記上セグメント及び下セグメントの後面がそ
    れぞれ前記前面と平行する他の平面内にあり、前記上セ
    グメントと下セグメントの左側面、右側面がそれぞれ同
    一面にあって該左側面と右側面が前記タービン軸心に直
    交する平面内で交叉してなす内角が前記静翼のピッチ角
    に等しく、かつ前記翼芯は前記ガスタービンの回転軸心
    から半径方向に設けられ、前記翼芯を含み前記ガスター
    ビンの回転軸心に直交する平面内で前記左右側面のそれ
    ぞれと前記翼芯のなす角が前記静翼のピッチ角の1/2で
    あることを特徴とするセラミック静翼。
  2. 【請求項2】ガスタービンの回転軸心を中心軸とするケ
    ーシング内に固定されたリテーナリングと該リテーナリ
    ングの内側に同心で配置されたサポートリングとの間に
    環状に連結して放射状に設けられ隣設する回転動翼に燃
    焼ガスを導くセラミック静翼であって、前記燃焼ガスを
    整流するセラミック製の翼形シェルと、該翼形シェルの
    前記リテーナリング側の一端を固定するセラミック製の
    上サイドウォールと該上サイドウォールに断熱板を介し
    て取り付けられた金属製の上シュラウドとからなる上セ
    グメントと、前記翼形シェルの他端を固定するセラミッ
    ク製の下サイドウォールと該サイドウォールに別の断熱
    板を介して取り付けられた金属製の下シュラウドとから
    なる下セグメントと、前記上セグメント、翼形シェル及
    び下セグメントを通して締結する翼芯とから構成したセ
    ラミック静翼において、前記ガスタービンの燃焼ガスの
    上流から見て前記上セグメント及び下セグメントの前面
    がそれぞれ前記タービンの回転軸心に直交する1平面内
    にあり、前記上セグメント及び下セグメントの後面がそ
    れぞれ前記前面と平行する他の平面内にあり、前記上セ
    グメントと下セグメントの左側面、右側面がそれぞれ同
    一面にあって該左側面と右側面が前記タービン軸心に直
    交する平面内で交叉してなす内角が前記静翼のピッチ角
    に等しく、かつ、前記上シュラウドの上面、上サイドウ
    ォールの下面、下サイドウォールの上面及び下シュラウ
    ドの下面は前記ガスタービンの回転軸心を中心軸とする
    それぞれの円筒面の一部からなり、前記上シュラウドと
    断熱板、該断熱板と上サイドウォール、下サイドウォー
    ルと他の断熱板及び該他の断熱板と下シュラウドの合わ
    せ面はそれぞれ平面からなることを特徴とするセラミッ
    ク静翼。
  3. 【請求項3】前記上シュラウド、断熱板、上サイドウォ
    ール、下サイドウォール、他の断熱板、下サイドウォー
    ルおよび翼芯それぞれに冷却空気を通す空気通路を設け
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のセラミック
    静翼。
  4. 【請求項4】ガスタービンの回転軸心を中心軸とするケ
    ーシング内に固定されたリテーナリングと該リテーナリ
    ングの内側に同心で配置されたサポートリングとの間に
    環状に連結して放射状に設けられ隣設する回転動翼に燃
    焼ガスを導くセラミック静翼であって、前記燃焼ガスを
    整流するセラミック製の翼形シェルと、該翼形シェルの
    前記リテーナリング側の一端を固定するセラミック製の
    上サイドウォールと該上サイドウォールに断熱板を介し
    て取り付けられた金属製の上シュラウドとからなる上セ
    グメントと、前記翼形シェルの他端を固定するセラミッ
    ク製の下サイドウォールと該サイドウォールに別の断熱
    板を介して取り付けられた金属製の下シュラウドとから
    なる下セグメントと、前記上セグメント、翼形シェル及
    び下セグメントを通して締結する翼芯とから構成したセ
    ラミック静翼において、前記ガスタービンの燃焼ガスの
    上流から見て前記上セグメント及び下セグメントの前面
    がそれぞれ前記タービンの回転軸心に直交する1平面内
    にあり、前記上セグメント及び下セグメントの後面がそ
    れぞれ前記前面と平行する他の平面内にあり、前記上セ
    グメントと下セグメントの左側面、右側面がそれぞれ同
    一面にあって該左側面と右側面が前記タービン軸心に直
    交する平面内で交叉してなす内角が前記静翼のピッチ角
    に等しく、さらに前記翼芯の軸心に上端から設けた空気
    通路は、翼芯中央部で外周面に分岐し、該外周面で上下
    軸方向に設けた空気通路と交差し、上方への空気通路は
    断熱板に設けた空気通路を通って該断熱板に設けた横穴
    の出口へ、下方への空気通路は他の断熱板に設けた空気
    通路を通って該断熱板に設けた横穴の出口へ連絡してい
    ることを特徴とするセラミック静翼。
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