JP2756635B2 - 沖合養殖施設 - Google Patents

沖合養殖施設

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JP2756635B2
JP2756635B2 JP5244392A JP24439293A JP2756635B2 JP 2756635 B2 JP2756635 B2 JP 2756635B2 JP 5244392 A JP5244392 A JP 5244392A JP 24439293 A JP24439293 A JP 24439293A JP 2756635 B2 JP2756635 B2 JP 2756635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、魚類の沖合養殖施設
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、我が国においては、魚類の養殖
は、海象条件の穏やかな内湾または内海で行われていた
が、主として過密養殖による海域汚染、およびこれに起
因する漁場の老化が社会問題となっている。
【0003】そこで、このような問題を解決するため
に、近年においては、溶存酸素が豊富でかつ望ましい潮
流の得られる沖合ないしは外海での養殖に転換する傾向
にある。
【0004】そして、このような沖合養殖施設として、
海底に打ち込まれた複数のパイルにより海面の上方にお
ける波の影響を受けにくい高さ位置に設けられ、かつ餌
料貯蔵庫を有する海上ステーションと、海上ステーショ
ンの周囲に配置されるとともに海底に係留された複数の
生簀と、海上ステーションの餌料貯蔵庫と各生簀とを接
続するホースと、海水を利用して餌料貯蔵庫からホース
を通して各生簀に餌料を送る餌料送り装置とよりなる養
殖施設が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
養殖施設には次のような問題がある。
【0006】すなわち、上記養殖施設では、厳しい海象
条件に耐えるようにするためには高品質のホースを使用
しなければならず、しかも海水を利用して餌料を送るさ
いに、餌料が海水に溶解するためロスとなる。その結
果、コストが高くなる。さらに、ホースの内外周面に海
洋生物が付着したり、ホース内に餌料が堆積し詰まった
りするので、維持管理作業が煩わしい。また、養殖種苗
を養殖施設に搬送する場合や、養殖された魚を出荷する
場合には、活魚槽を備えた船を使用して行わなければな
らず、活魚槽と生簀との間での魚の移し換え作業が面倒
である。
【0007】この発明の目的は、上記問題を解決した沖
合養殖施設を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による沖合養殖
施設は、沖合に係留される浮体構造物と、浮体構造物に
配置される複数の生簀と、浮体構造物に設けられる餌料
貯蔵庫と、浮体構造物上に配され、かつ餌料貯蔵庫に接
続されるとともに、先端が各生簀の上方にのびる給餌ラ
インと、圧縮空気を利用して餌料貯蔵庫から給餌ライン
を経て各生簀に餌料を送る餌料送り手段と、浮体構造物
に配置され、かつ1つの生簀内の魚の大きさを選別して
大きさの異なる魚を各々異なった生簀に入れるととも
に、上記1つの生簀内の魚の数を計数する選別分配兼計
数装置とを備えており、すべての生簀のうち少なくとも
1つの生簀が、浮体構造物に係留、離脱自在で、かつ曳
航可能な曳航生簀となされているものである。
【0009】上記において、すべての生簀が、浮体構造
物に設けられた魚移送路により連通させられているのが
よい。
【0010】
【作用】沖合に係留される浮体構造物と、浮体構造物に
配置される複数の生簀と、浮体構造物に設けられる餌料
貯蔵庫と、浮体構造物上に配され、かつ餌料貯蔵庫に接
続されるとともに、先端が各生簀の上方にのびる給餌ラ
インと、圧縮空気を利用して餌料貯蔵庫から給餌ライン
を経て各生簀に餌料を送る餌料送り手段とを備えている
ので、給餌ラインは、厳しい海象条件に晒されることが
なくなる。したがって、給餌ラインとして、従来の養殖
施設で使用されているホースよりも低品質のものを使用
することができる。また、餌料の送りを圧縮空気を利用
して行うので、従来の養殖施設のように、餌料が溶解し
てロスとなることが防止される。さらに、給餌ラインは
浮体構造物上に配されるので、周囲に海洋生物が付着す
るのを防止できるとともに、餌料を圧縮空気を利用して
送るので、給餌ラインに詰まりが生じるのを防止でき
る。1つの生簀内の魚の大きさを選別して大きさの異な
る魚を各々異なった生簀に入れるとともに、上記1つの
生簀内の魚の数を計数する選別分配兼計数装置を備えて
いると、選別分配兼計数装置を利用することによって、
人力に頼らずに、養殖期間中における各生簀中の魚の大
きさをほぼ一定に揃える作業、および魚の数を計数する
作業を効率良く行うことができる。そして、各生簀中の
魚の大きさをほぼ一定に揃えることができるので、養殖
効率を向上させることができる。また、出荷のさいに
も、選別分配兼計数装置を利用することによって、人力
に頼らず、出荷すべき魚の大きさを揃える作業および魚
の数を計数する作業を行うことができる。さらに、選別
分配兼計数装置を利用して1つの生簀内の魚をすべて他
の生簀に移すことができ、空になった生簀を構成する網
の清掃、点検、補修等を行うこともできる。
【0011】すべての生簀のうち少なくとも1つの生簀
が、浮体構造物に係留、離脱自在で、かつ曳航可能な曳
航生簀となされているので、出荷のさいにこの生簀に魚
を入れ、船で曳航することにより加工基地あるいは出荷
基地に簡単に搬送することができる。また、養殖種苗を
養殖施設に搬送する場合にも、曳航生簀に種苗を入れて
船で曳航することにより簡単に搬送することができる。
【0012】すべての生簀が、浮体構造物に設けられた
魚移送路により連通させられていると、たとえば出荷時
に一定の大きさの魚が入っている生簀内の魚を、魚移送
路を経て曳航生簀に移動させることができる。また、1
つの生簀内のすべての魚を魚移送路を経て他の生簀に移
すことができ、空になった生簀を構成する網の清掃、点
検、補修等を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。
【0014】図1および図2において、沖合養殖施設
は、平面から見て略正方形の沖合に係留される浮体構造
物(1) を備えている。浮体構造物(1) の中央載置部(2)
に、管理棟(3) 、餌料貯蔵庫(4) 、クレーン(5) 等が設
置されている。中央載置部(2)の周囲に、複数、たとえ
ば7つの生簀はめ込み口(6) と、1つの曳航生簀係留用
凹所(7) とが形成されている。生簀はめ込み口(6) に、
上方に開口した箱形の網製囲い(8) からなる定置生簀(9
A)〜(9G)がはめ込まれている。凹所(7) 内に曳航生簀(1
0)が配されて浮体構造物(1) に離脱可能に係留されてい
る。
【0015】浮体構造物(1) の上面は通路(11)とされて
いる。通路(11)における曳航生簀(10)およびこれに隣接
する1つの定置生簀(9A)との間の部分の上にもクレーン
(12)が配置されている。また、浮体構造物(1) の通路(1
1)の内部に、すべての生簀(9A)〜(9G)(10)を相互に連通
させる魚移送路(13)が設けられている。魚移送路(13)は
適当な箇所において、各生簀(9A)〜(9G)(10)と対応する
ように枝分れしているとともに、その端部は開口してお
り、該開口は図示しない閉鎖部材により開閉されるよう
になっている。また、上記開口と各生簀(9A)〜(9G)(10)
とは、着脱自在の網製筒状体(図示略)により接続され
ている。また、魚移送路(13)における各開口の近傍部分
に図示しない魚数計数装置が配置されている。浮体構造
物(1) の外周部には、各定置生簀(9A)〜(9G)と浮体構造
物(1) の外周面とを連通させる通路(14)が設けられてい
る。さらに、図示は省略したが、浮体構造物(1) の外周
面に防舷材が設けられるとともに、浮体構造物(1) 上面
の外周部における各定置生簀(9A)〜(9G)と対応する部分
に係留ボラードが設けられており、浮体構造物(1)の各
定置生簀(9A)〜(9G)に対応する部分に船や小割り生簀を
接舷しうるようになっている。
【0016】曳航生簀(10)は、略船型の浮体(15)と、浮
体(15)に取付けられ、かつ上方が開口した箱型の網製囲
い(16)とよりなる。曳航生簀(10)は、浮体構造物(1) に
設けられた係留ボラード(図示略)を利用して浮体構造
物(1) に係留されている。なお、凹所(7) の内周面には
防舷材(図示略)が設けられている。
【0017】餌料貯蔵庫(4) に、浮体構造物(1) 上に配
されかつ生簀(9A)〜(9G)(10)の数と同数の給餌ライン(1
7)の一端部が接続されている。給餌ライン(17)の先端部
は各生簀(9A)〜(9G)(10)の上方にのびている。また、図
示は省略したが、餌料貯蔵庫(4) に、圧縮空気を利用し
て餌料貯蔵庫(4) から餌料を吸引し、かつ各給餌ライン
(17)を経て各生簀(9A)〜(9G)(10)に餌料を送る餌料送り
装置が設けられている。餌料送り装置は、管理棟(3) 内
に設けられた制御装置の指示により所定量の餌料を所定
時間かけて送るようになっている。
【0018】浮体構造物(1) の通路(11)上に、1つの生
簀(9A)〜(9G)(10)内の魚の大きさを選別し、かつ大きさ
の異なる魚を各々異なった生簀(9A)〜(9G)(10)に入れる
とともに、上記1つの生簀(9A)〜(9G)(10)内の魚の数を
計数する選別分配兼計数装置(18)が移動自在に配置され
ている。選別分配兼計数装置(18)は、図3に示すよう
に、魚吸上げ管(19)と、魚溜部(20)と、生簀(9A)〜(9G)
(10)内から魚溜部(20)に魚を吸上げる魚ポンプ(22)と、
魚溜部(20)に連なって設けられかつ魚を計測および計数
して大、中、小に選別する選別分配計数器(23)によって
構成されている。選別分配計数器(23)のケーシングに複
数、たとえば3つの魚送り出し口(27A)(27B)(27C) が形
成され、各口(27A) 〜(27C) にそれぞれホース(28A)(28
B)(28C) の一端部が接続されている。図示の実施例にお
いては、選別分配兼計数装置(18)は1つ設置されている
が、その数は任意に変更可能である。また、選別分配計
数器(23)の口(27A) 〜(27C) の数も図示のものに限定さ
れず、適宜変更可能である。
【0019】このような構成において、養殖種苗は曳航
生簀(10)に入れられ、曳航生簀(10)を船で曳航すること
により沖合養殖施設に搬送される。曳航生簀(10)は凹所
(7)内において浮体構造物(1) に係留され、養殖種苗は
魚移送路(13)により各定置生簀(9A)〜(9G)に適当に分配
して入れられるとともに、所定数が曳航生簀(10)に残さ
れる。そして、ドライペレット等の餌料が、餌料送り装
置により給餌ライン(17)を経て餌料貯蔵庫(4) から定期
的に所定量ずつ各生簀(9A)〜(9G)(10)に供給され、魚が
養育される。魚の成育の度合いに個体差があるため、養
殖期間中において各生簀(9A)〜(9G)(10)内の魚の大きさ
にばらつきが生じるが、大きさの異なった魚を1つの生
簀(9A)〜(9G)(10)中に入れておくと、小さい魚の成育は
一層遅れ、その結果養殖効率が悪くなる。これを防止す
るためには、各生簀(9A)〜(9G)(10)中の魚の大きさをほ
ぼ一定に揃える必要がある。
【0020】そのための作業の1例を図1を参照して説
明する。まず、選別分配兼計数装置(18)を図示の位置に
配置しておく。そして、図1下段の左端、中央および右
端の定置生簀(9E)(9F)(9G)内にそれぞれ仕切り網(31)(3
2)(33)を入れ、各生簀(9E)内の魚をすべて仕切り網(31)
(32)(33)よりも左側に寄せておく。この状態で、選別分
配兼計数装置(18)の魚吸上げ管(19)を左端の生簀(9E)の
仕切り網(31)よりも左側の部分に差し込むとともに、選
別分配計数器(23)の各口(27A) 〜(27C) に接続されたホ
ース(28A) 〜(28C) を、それぞれ各生簀(9E)(9F)(9G)に
おける仕切り網(31)(32)(33)よりも右側の部分内に差し
込む。ついで、選別分配兼計数装置(18)の魚ポンプ(22)
により生簀(9E)内の魚をすべて魚溜部(20)に吸い上げ、
選別分配計数器(23)によりその大きさを選別して大、
中、小3種類に分け、ホース(28A)(28B)(28C) を通して
生簀(9E)における仕切り網(31)よりも右側の部分、真ん
中の生簀(9F)における仕切り網(32)よりも右側の部分お
よび右端の生簀(9G)における仕切り網(33)よりも右側の
部分内に送り込むと同時に魚の数を計数する。その後、
左端の生簀(9E)内の仕切り網(31)を除去し、選別分配兼
計数装置(18)の魚吸上げ管(19)を中央の生簀(9F)の仕切
り網(32)よりも左側の部分に差し込むとともに、選別分
配計数器(23)のホース(28A) 〜(28C) を、それぞれ左端
の生簀(9E)、中央の生簀(9F)における仕切り網(32)より
も右側の部分および右端の生簀(9G)における仕切り網(3
3)よりも右側の部分内に差し込む。ついで、魚ポンプ(2
2)により中央の生簀(9F)内の仕切り(32)よりも左側の部
分の魚をすべて魚溜部(20)に吸い上げ、選別分配計数器
(23)によりその大きさを選別して大、中、小3種類に分
け、左端の生簀(9E)、真ん中の生簀(9F)における仕切り
網(32)よりも右側の部分および右端の生簀(9G)における
仕切り網(33)よりも右側の部分内に送り込む。その後、
中央の生簀(9F)内の仕切り網(32)を除去し、選別分配兼
計数装置(18)の魚吸上げ管(19)を右端の生簀(9G)の仕切
り網(33)よりも左側の部分に差し込むとともに、選別分
配計数器(23)のホース(28A) 〜(28C) を、それぞれ左端
の生簀(9E)、中央の生簀(9F)および右端の生簀(9G)にお
ける仕切り網(33)よりも右側の部分内に差し込む。つい
で、魚ポンプ(22)により右端の生簀(9G)内の仕切り(33)
よりも左側の部分の魚をすべて魚溜部(20)に吸い上げ、
選別分配計数器(23)によりその大きさを選別して大、
中、小3種類に分け、左端の生簀(9E)、真ん中の生簀(9
F)および右端の生簀(9G)における仕切り網(33)よりも右
側の部分内に送り込む。最後に、右端の生簀(9G)内の仕
切り網(33)を除去する。
【0021】このような方法により、それぞれの生簀(9
E)(9F)(9G)には大きさの揃った魚を収容することがで
き、養殖効率を一層高めることができるとともに、養殖
中の魚の数を知ることができる。
【0022】所定の大きさの魚を所定数出荷する場合、
曳航生簀(10)内を空にした後、出荷すべき大きさの魚が
入っている生簀(9A)〜(9G)(10)から魚を曳航生簀(10)に
魚移送路(13)を通して、または選別分配兼計数装置(18)
を利用して移す。そして、曳航生簀(10)内の魚への餌料
の供給を停止して所定期間、たとえば1週間放置した
後、曳航生簀(10)を浮体構造物(1) から離脱させ、船で
曳航生簀(10)を曳航することにより、出荷基地または加
工基地に搬送する。
【0023】各生簀(9A)〜(9G)(10)の網製囲い(8)(16)
の清掃、点検、補修等を行う場合、出荷完了後クレーン
(12)により囲い(8)(16) を持ち上げ、これらの作業を行
う。養殖期間中は、網掃除機等を用いて上記の作業を行
なう。
【0024】なお、上記において、魚の出荷のさいに
は、浮体構造物(1) の外周面における出荷すべき魚が入
れられている定置生簀(9A)〜(9G)に対応する部分に活魚
槽を有する船や、小割り生簀を接舷し、魚送り出し口(1
4)を通してこれらの船や小割り生簀に魚を移し変え、船
や船に曳航される小割り生簀によって魚を搬送してもよ
い。
【0025】上記実施例においては、1つの生簀内の魚
の大きさを選別し、かつ大きさの異なる魚を各々異なっ
た生簀に入れるとともに、上記1つの生簀内の魚の数を
計数する選別分配兼計数装置(18)を備えているので、こ
の選別分配兼計数装置(18)を利用することによって、人
力に頼らずに、養殖期間中における各生簀中の魚の大き
さをほぼ一定に揃える作業、および魚の数を計数する作
業を効率良く行うことができる。また、出荷のさいに
も、選別分配兼計数装置(18)を利用することによって、
人力に頼らず、出荷すべき魚の大きさを揃える作業およ
び魚の数を計数する作業を行うことができる。さらに、
選別分配兼計数装置(18)を利用して1つの生簀内の魚を
すべて他の生簀に移すことができ、空になった生簀を構
成する網の清掃、点検、補修等を行うこともできる。
【0026】
【発明の効果】この発明の沖合養殖施設によれば、上述
のように、給餌ラインとして、従来の養殖施設で使用さ
れているホースよりも低コストのものを使用することが
できるとともに、餌料のロスを防止できるのでコストが
安くなる。しかも、給餌ラインの周囲に海洋生物が付着
するのを防止できるとともに、給餌ラインに詰まりが生
じるのを防止できるので、維持管理作業が簡単になる。
また、人力に頼らずに、養殖期間中における各生簀中の
魚の大きさをほぼ一定に揃える作業、および魚の数を計
数する作業を効率良く行うことができる。そして、各生
簀中の魚の大きさをほぼ一定に揃えることができるの
で、養殖効率を向上させることができる。また、出荷の
さいにも、人力に頼らず、出荷すべき魚の大きさを揃え
る作業および魚の数を計数する作業を効率良く行うこと
ができる。さらに、選別分配兼計数装置を利用して1つ
の生簀内の魚をすべて他の生簀に移すことができ、空に
なった生簀を構成する網の清掃、点検、補修等を行うこ
ともできる。
【0027】また、すべての生簀のうち少なくとも1つ
の生簀が、浮体構造物に係留、離脱自在で、かつ曳航可
能な曳航生簀となされているので、出荷のさいにこの生
簀に魚を入れ、船で曳航することにより加工基地あるい
は出荷基地に簡単に搬送することができる。また、養殖
種苗を養殖施設に搬送する場合にも、曳航生簀に種苗を
入れて船で曳航することにより簡単に搬送することがで
きる。
【0028】すべての生簀が、浮体構造物に設けられた
魚移送路により連通させられていると、たとえば出荷時
に一定の大きさの魚が入っている生簀内の魚を、魚移送
路を経て曳航生簀に移動させることができる。また、1
つの生簀内のすべての魚を魚移送路を経て他の生簀に移
すことができ、空になった生簀を構成する網の清掃、点
検、補修等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による沖合養殖施設の実施例を示す平
面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】選別分配兼計数装置の側面図である。
【符号の説明】
1 浮体構造物 4 餌料貯蔵庫 7 給餌ライン 9A〜9G 定置生簀 10 曳航生簀18 選別分配兼計数装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−37061(JP,U) 実開 昭54−32297(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沖合に係留される浮体構造物と、浮体構
    造物に配置される複数の生簀と、浮体構造物に設けられ
    る餌料貯蔵庫と、浮体構造物上に配され、かつ餌料貯蔵
    庫に接続されるとともに、先端が各生簀の上方にのびる
    給餌ラインと、圧縮空気を利用して餌料貯蔵庫から給餌
    ラインを経て各生簀に餌料を送る餌料送り手段と、浮体
    構造物に配置され、かつ1つの生簀内の魚の大きさを選
    別して大きさの異なる魚を各々異なった生簀に入れると
    ともに、上記1つの生簀内の魚の数を計数する選別分配
    兼計数装置とを備えており、すべての生簀のうち少なく
    とも1つの生簀が、浮体構造物に係留、離脱自在で、か
    つ曳航可能な曳航生簀となされている沖合養殖施設。
  2. 【請求項2】 すべての生簀が、浮体構造物に設けられ
    た魚移送路により連通させられている請求項1記載の沖
    合養殖施設。
JP5244392A 1993-09-30 1993-09-30 沖合養殖施設 Expired - Lifetime JP2756635B2 (ja)

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