JP2750008B2 - 二軸反転軸流タービン - Google Patents

二軸反転軸流タービン

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JP2750008B2
JP2750008B2 JP3017119A JP1711991A JP2750008B2 JP 2750008 B2 JP2750008 B2 JP 2750008B2 JP 3017119 A JP3017119 A JP 3017119A JP 1711991 A JP1711991 A JP 1711991A JP 2750008 B2 JP2750008 B2 JP 2750008B2
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blade
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直 梅村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン、ガスタ
ービンに関し、更に詳しくはタービン効率の向上をはか
った二軸反転軸流タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】高圧ガス(例えば蒸気)をロータ回転翼
に噴射して動力を発生させる軸流タービンは、従来、回
転軸に取り付けた回転翼とケーシング側に取り付けたノ
ズル(静翼)との組み合わせにより、流れの角度を調節
してスムーズな流れを作り、ロータ回転翼を回転させて
いる。この様な組み合わせは複数個のロータを有する多
段軸流タービンの場合も同様である。
【0003】図3は内側ロータ回転翼1とその外側に固
定されたノズル(静翼)2との関係を示すもので、矢印
Aで示す軸方向から入射したガスが矢印B方向に進むこ
とにより内側ロータ回転翼1に対して矢印C方向への回
転力を発生させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、ノズル2はガスの流れの角度を調整する作用を有
しており、そのノズル2で発生する力はノズル2を支持
するケーシング(図示せず)に直接伝達されるだけで、
損失となっている。本発明は上記従来技術の問題を解決
する為になされたもので、ノズルを固定することによ
り、従来、損失となっていた力を、動力として取り出し
てエネルギ効率の向上をはかった軸流タービンを提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する為
に、本発明によれば、第1発電機の軸に連結された内側
ロータと、該内側ロータに取り付けられた内側ロータ回
転翼と、該内側ロータ回転翼の回転軸と同軸に、かつ、
前記内側ロータ回転翼に近接して配置された外側ロータ
回転翼と、外周に第1ギヤが形成され内周に前記外側ロ
ータ回転翼の一端が固定された外側ロータと、前記外側
ロータのギヤに係合して配置された第2ギヤと、該第2
ギヤの回転軸に連結する第2発電機とを具備した二軸反
転軸流タービンが提供される。
【0006】
【作用】ガスが外側ロータ回転翼に当ると、この外側ロ
ータ回転翼は従来のノズルとして機能すると共に自身も
回転する。そして、外側ロータ回転翼の外周に形成され
た第1ギヤに係合する第2ギヤが回転し、この第2ギヤ
の回転軸に連結された第2発電機が発電を行って、動力
の回収が行われる。
【0007】
【実施例】以下、図面に従い本発明を説明する。図1は
本発明の二軸反転軸流タービンの一実施例を示す断面構
成図、図2は外側ロータ回転翼と内側ロータ回転翼との
関係を示す配置図である。これらの図において、1は内
側ロータ2に一端が固定された複数の内側ロータ回転翼
であり、その内側ロータ2は内側ロータ用軸受3に軸支
されている。4は内側ロータ2に連結されて回転駆動さ
れる第1発電機である。
【0008】5は内側ロータ回転翼1の回転軸と同軸
に、かつ、近接して配置され一端が外側ロータ6の内周
に植込まれた複数の外側ロータ回転翼であり、その外側
ロータ6の外周には第1ギヤ7が形成されている。8は
外側ロータ6を軸支する外側ロータ用軸受である。9は
第1ギヤ7に係合する第2ギヤであり、この第2ギヤ9
はギヤ軸10に固定され、ギヤ軸ハウジング11に設け
られたギヤ軸軸受12に軸支されている。13はギヤ軸
10に発電機軸14を介して連結された第2発電機であ
る。15はギヤ軸ハウジング11の一方の側に固定され
た入口ケーシング、16はギヤ軸ハウジンの他方の側に
固定された出口ケーシングである。
【0009】上記の構成において、矢印A方向から入り
口ケーシング15に導入されたガス(例えば蒸気)は、
外側ロータ回転翼5を通過した後、内側ロータ回転翼1
を通過して出口ケーシング16から排出される。図2は
外側ロータ回転翼5の速度三角形を示すもので、外側ロ
ータ回転翼5が回転している為、矢印Aで示すガスの流
れは軸方向に対してαだけ傾斜する。そして矢印B方向
に進むことにより内側ロータ回転翼1に対して矢印C方
向への回転力を発生させる。本発明のタービンは翼面の
蒸気の流れに合わせて外側ロータ回転翼5の形状を決定
することにより、この外側ロータ回転翼5に回転力を発
生させると共に内側ロータ回転翼1への流れ方向の調整
も同時に行う。
【0010】外側ロータ回転翼5で発生した回転力によ
り外側ロータ6が回転し、この外側ロータ6の外周に形
成された第1ギヤ7に係合する第2ギヤ9が回転する。
この第2ギヤ9の回転によりギヤ軸10に連結された発
電機軸14が回転し、第2発電機13が起動する。この
場合、外側ロータ6に植込まれた外側ロータ回転翼5は
遠心力により圧縮力を受けるため、圧縮力によるバック
リングに耐えられるようなものとする。また、外側ロー
タ6の外径は比較的大きくなるので、外側ロータ6の回
転数を低く抑え、第2ギヤ9で増速して発電機軸14を
回転させる。なお、ギヤ軸ハウジング11は外側ロータ
用軸受8のハウジングも兼ねている。
【0011】図1では単段のタービンに適用した例につ
いて示したが、本発明は多段のタービンについても適用
可能であり、その場合はより大きな外側ロータ6の回転
出力が期待できる。その結果、従来の静翼構造を持つ単
軸ロータの場合と比較して大きなエネルギ効率の向上が
見込まれる。
【0012】また、図1に示す実施例においてはガスを
外側ロータ回転翼5側から導入したがガスは出口ケーシ
ング16側から導入し、内側回転翼1側から外側ロータ
回転翼5側に排出されるような構造であってもよい。な
お、各部品の形状は図示の例に限ることなく種々変更可
能である。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、従
来ノズル(静翼)で発生していたエネルギの損失を回転
力として利用する二軸式のタービン構造とすることによ
りエネルギ効率の向上をはかることができる。また、2
つの軸から動力を取り出すことにより多段ロータでは軸
スパンの減少をはかることが可能となり、さらに静翼を
不要とすることによる部品点数の減少をはかることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二軸反転軸流タービンの一実施例
を示す断面構成図である。
【図2】本発明による二軸反転軸流タービンの外側ロー
タ回転翼と内側ロータ回転翼との関係を示す配置図であ
る。
【図3】従来の軸流タービンのロータ回転翼とその外側
に固定されたノズル(静翼)との関係を示す配置図であ
る。
【符号の説明】
1 内側ロータ回転翼 2 内側ロータ 3 内側ロータ用軸受 4 第1発電気 5 外側ロータ回転翼 6 外側ロータ 7 第1ギヤ 8 外側ロータ用軸受 9 第2ギヤ 10 ギヤ軸 11 ギヤ軸ハウジング 12 ギャ軸軸受 13 第2発電機 14 発電機軸 15 入口ケーシング 16 出口ケーシング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1発電機の軸に連結された内側ロータ
    と、該内側ロータに取り付けられた内側ロータ回転翼
    と、該内側ロータ回転翼の回転軸と同軸に、かつ、前記
    内側ロータ回転翼に近接して配置された外側ロータ回転
    翼と、外周に第1ギヤが形成され内周に前記外側ロータ
    回転翼の一端が固定された外側ロータと、前記外側ロー
    タの第1ギヤに係合して配置された第2ギヤと、該第2
    ギヤの回転軸に連結する第2発電機とを具備したことを
    特徴とする二軸反転軸流タービン。
JP3017119A 1991-01-17 1991-01-17 二軸反転軸流タービン Expired - Lifetime JP2750008B2 (ja)

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JPH04237801A JPH04237801A (ja) 1992-08-26
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NL1034458C2 (nl) * 2007-10-02 2009-04-03 Bepart B V Microturbinesysteem, alsmede werkwijze.
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BR102013021427B1 (pt) * 2013-08-16 2022-04-05 Luis Antonio Waack Bambace Turbomáquinas axiais de carcaça rotativa e elemento central fixo

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