JP2741856B2 - 二出力軸ギヤモータ、及び二出力軸ギヤモータを備えた機械装置 - Google Patents

二出力軸ギヤモータ、及び二出力軸ギヤモータを備えた機械装置

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JP2741856B2 JP61263762A JP26376286A JP2741856B2 JP 2741856 B2 JP2741856 B2 JP 2741856B2 JP 61263762 A JP61263762 A JP 61263762A JP 26376286 A JP26376286 A JP 26376286A JP 2741856 B2 JP2741856 B2 JP 2741856B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はギヤモータに関し、特に一台のギヤモータで
ありながら、直接二つの出力を得ることができるギヤモ
ータ、つまり二出力軸ギヤモータに関する。 言葉を代えて言えば、二本の出力軸を有したギヤモー
タに関する。 従来、動力を必要とする各種装置において一つの装置
であるにも拘らず、同一軸線上(あるいは相違した軸線
上)で二つの被回転駆動部材(あるいは手段)が相違し
た(あるいは同一の)速度で協調動作をして初めて目的
とする作用が達成されるという装置が比較的多くあっ
た。 具体的には、特に処理操作のための化学工学装置に多
く、例えば、破砕・粉砕機、混合・混練機、分離・分級
機、曝気装置、反応装置等があり、これ以外にも研磨装
置、洗浄装置等がある。 本発明の二出力軸ギヤモータはこれ等の二つの駆動力
を必要とする装置の動力源として、他の手段を介在する
ことなく、二つの被回転駆動手段に直接連結して、その
まま用いることが可能なものである。 勿論、説明するまでもないが、本発明は以上に具体的
に列記された装置以外であっても、同様の目的に対して
は、当業者であれば、なんら格別の発明力を必要とする
ことなく適用され得ることは当然である。 〔従来の技術〕 以上に説明したような装置において、一つのモータで
二つの駆動力を得ようとする場合には、第5図および第
19図に示すようにモータの出力軸から、ベルト掛けある
いは歯車伝動等の、なんらかの動力伝達手段を介して減
速機を取り付け、その減速機によって二つの駆動力を取
り出す方法が一般的であった。 さもなければ、最初から二つの駆動モータを用いて駆
動する方法も採用されていた。 前者の一つのモータからの出力で別置きの減速機を用
いる場合には、駆動モータ10を所定の位置に固定し、こ
の駆動モータから一定の距離を離して減速機20を固定
し、駆動モータ10の出力軸11と減速機20の入力軸11−1
との間を適当な動力伝達手段29(第5図および第19図に
おいてはベルト掛け伝動を使用)によって駆動力を伝達
し、減速機内には様々な歯車仕様の歯車の噛み合わせに
よる減速系を配置し、それぞれ所望の回転方向および回
転数の駆動力を得て、それらの駆動力をそれぞれの出力
軸37、38から出力として取り出すものである。 第5図は歯車の噛み合わせ状態を明瞭に示すために減
速機内部の歯車構成を示し、さらに理解を容易にするた
めに出力軸37と38を、同軸心上ではなく、展開して上下
に示したものである。 第19図は、このような動力伝達手段を特定の装置に適
用したものを示し、具体的には穀類選別機である。この
装置においては、反時計方向に回転する選別網60と時計
方向に回転する揚穀螺旋体65とにより、処理穀類供給口
(図示無し)から供給された被処理穀粒が下方から上方
に回転しながら揚穀される間に分離選別され、整粒は整
粒排出口75から取りだされ、未熟粒は未熟粒排出口70か
ら排出される。 このような穀類選別装置においても、駆動手段を直接
装置側に取り付けようとする試みがなされている。 例えば実開昭61−40177号公報には、モータと減速機
とを装置に直接取り付けたものが図示されている。しか
しながら、これにおいてはモータと減速機との間の関連
性、例えば、モータ出力を減速機内にどのように取り込
むか、あるいは減速機内でどのように減速し、且つ二つ
の駆動力を作り出すか、さらには二つの出力をどのよう
にして装置側の被駆動部材に伝達するか等の詳細につい
ては十分に説明されていない。しかし、この部分につい
て、仮に図示するとすれば第18図のように構成されてい
ると考えられる。 ここにおいて、一つの出力は出力軸37から出され、も
う一つの出力は被駆動部材の底面に対して固着されてい
る円盤61から出されるものとする。この場合、モータ10
の出力軸11に噛み合う歯車62を減速機20からモータ側に
出す必要がある。モータ出力軸11にピニオンギヤが切ら
れていないものにおいては、別のピニオンギヤあるいは
プーリ(ここでは図示せず)を挿入する必要がある。ま
たモータ10と減速機20とを連結し、且つモータ出力軸11
および歯車62を包囲するため(歯車同志の噛み合い部に
グリースを注入するため)の連結ケーシング63を特別に
設ける必要がある。 また特開昭57−177381号公報および特開昭61−18479
号公報には、通常のモータの出力軸に二組の遊星歯車機
構を組合せた減速機を取り付け、それに装置側の二つの
被駆動手段をそれぞれ固着したものが示されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 以上で説明した従来の装置においては、駆動モータ10
と減速機20が別々の装置として設けられ、その二つの装
置を連結しているために、減速機内の歯車仕様は自由に
設計できるものの、別置き式であれ、直接取り付け式で
あれ、必然的にモータ10と減速機20との間に動力伝達手
段を必要とし、それらが別置き式の場合には目的の装置
に組み込む際には、それだけ余分のスペースを必要と
し、装置内のモータ収納部が出っ張る等装置全体の小型
化に不利であり、デザイン上にも制約があった。(第19
図) また、上述した先行特許・実用新案公報に開示された
直接取り付けタイプのものでは構造が複雑となり、部品
点数が多く、必然的に製品価格も高くなるという嫌いが
あった。そして、部品点数が多くなればなるほど動力の
伝達効率も低くなることは避けられない。 さらに、モータと減速機を別置きとしたタイプでは、
取り付け箇所がより多くなるため取り付け手間が大であ
るし、ベルトの張力の調整も必要であり減速機部分の組
み立て性においても困難性があった。 さらにこの場合は、減速機の入力軸11−1の軸端部に
ベルト張力、伝達トルクがかかるために軸受、軸および
ブラケットの強度を考慮しなければならない。 本発明は特別に減速機を用意する必要もなく、それ自
身で二本の出力軸を有している二出力軸ギヤモータを提
供することにある。 本発明は、これによって装置全体のコンパクト化を達
成することを目的としている。 さらに本発明の実施例においては、減速機部分の組立
性も向上させ、低価格化および低騒音化を実現すること
をも目的とする。 本発明の実施例においての、各部の機械的強度は歯車
の伝達トルクのみを考慮すれば良く、入力側の荷重は考
慮しないで良い。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明を具現化した際の基本概念構成図を第1図から
第4図に示す。これらの基本概念構成図は本発明の技術
的思想を概略図によって示したものであるが、寸法的に
は正確なものではない。さらに、歯車同志の噛み合いを
明確に示すために、第1図は第2図のI−I線に沿った
断面図で、第3図は第4図のIII−III線に沿った断面図
である。 本発明は、以上で説明した目的により、同一軸心上に
二本の回転出力軸を設けたギヤモータを提供するもので
あるが、その二本の回転軸の回転方向が反対方向となる
基本概念構成図が第1図および第2図に示され、その二
本の回転軸の回転方向が同一方向となる基本概念構成図
が第3図および第4図に示されている。 本発明による二出力軸ギヤモータは、モータ10の出力
軸側端部に減速ギヤボックス20を一体的に固定し、モー
タ出力軸11を減速ギヤボックス20の内側にまで延ばし、
一方、同心状に配置された第1及び第2の出力軸37、38
を前記減速ギヤボックス20のモータ10と反対側に延出さ
せ、モータ出力軸11と第1及び第2の出力軸37、38の間
を2つの減速ギヤ系(31→32→34→35と31→33、又は31
→32→34→35と31→33−1→33)によって動力を伝達し
て所望の二つの出力を得られるようにした減速機付ギヤ
モータにおいて、前記モータ出力軸11の先端部にはピニ
オンギヤ31が形成され且つ端部は自由端としており、該
ピニオンギヤ31に対しては各々歯車仕様が相違する2枚
の歯車32、33を該ピニオンギヤ31の軸線方向において相
違する位置で噛み合うように配置し、前記2つの減速ギ
ヤ系は前記2枚の歯車32、33のそれぞれ1枚を含んで構
成されており、これにより該2つの減速ギヤ系を介して
それぞれの荷重分担比に応じた動力が各々同時に伝えら
れて所望の二つの出力を得られるように構成したもので
ある。 また本発明による二出力軸ギヤモータを備えた機械装
置は、相対的な回転速度をもって回転する2つの被回転
駆動部材を備えた機械装置において、動力源のモータ10
の出力軸側端部に減速ギヤボックス20を一体的に固定
し、モータ出力軸11を減速ギヤボックス20の内側にまで
延ばし、一方、同心状に配置された第1及び第2の出力
軸37、38を前記減速ギヤボックス20のモータ10と反対側
に延出させ、モータ出力軸11と第1及び第2の出力軸3
7、38の間を2つの減速ギヤ系(31→32→34→35と31→3
3、又は31→32→34→35と31→33−1→33)によって動
力を伝達して所望の二つの出力を得られるようにし、前
記モータ出力軸11の先端部にはピニオンギヤ31が形成さ
れ且つ端部は自由端としており、該ピニオンギヤ31に対
しては各々歯車仕様が相違する2枚の歯車32、33を該ピ
ニオンギヤ31の軸線方向において相違する位置で噛み合
うように配置し、前記2つの減速ギヤ系は前記2枚の歯
車32、33のそれぞれ1枚を含んで構成されており、これ
により該2つの減速ギヤ系を介してそれぞれの荷重分担
比に応じた動力が各々同時に伝えられ、それぞれの出力
軸37、38が独立して回転する二つの被回転駆動部材を駆
動するように構成したものである。 更に改良した本発明による二出力軸ギヤモータ、及び
二出力軸を備えた機械装置は、モータ出力軸先端部のピ
ニオンギヤ31の噛み合った前記2枚の歯車32、33の内、
モータ出力軸自由端側に配置された歯車33を含む減速ギ
ヤ系の荷重分担を大きくしたものである。 また更に改良した本発明による二出力軸ギヤモータ、
及び二出力軸を備えた機械装置は、当該二出力軸ギヤモ
ータを、前記同心状に配置された第1及び第2の出力軸
37、38と前記モータ出力軸11との軸線の位置を相違させ
て配置することにより、当該二出力軸ギヤモータが取り
付けられる装置側の壁面に対して当該二出力軸ギヤモー
タを固定するために設けられた複数の取りつけボルト
(膨出部27に挿入されるボルト)の内接円内に当該二出
力軸ギヤモータ全体の重心位置を位置させるように構成
したものである。 〔作用〕 本発明は上述したような解決手段によって構成される
ため、モータ10の回転子から延び出す一本の出力軸11か
ら得られる回転駆動力は、その出力軸11の先端部に形成
されたピニオンギヤ31に対して噛み合っている二つの系
統の減速ギヤ系(31→32→34→35と31→33)に対してそ
れぞれ伝達され、それらの伝達駆動力が二本の出力軸3
7、38から所望の二つの出力として得られるものであ
る。 これらの減速ギヤ系の減速段数および歯車仕様を適宜
選択することにより、所望の回転方向および回転速度を
得ることができる。 〔実施例〕 以下、本発明の具体的実施例を第6図および第7図に
より説明する。 第6図および第7図は、第1図および第2図に示され
た本発明の基本概念構成図に対応しており、それのより
具体的な実施例を示している。ここで第6図の減速機部
分の断面図は、第7図におけるモータ回転軸11、二本の
出力軸37、38および第1の中間軸36を通るVI−VI線に沿
って断面したものである。 この実施例において示したモータ10自体は従来のモー
タと同じ構成であり、具体的には単相モータが示されて
いるが、本発明としてはこれに限るものではない。 このモータ10はモータハウジング1内に固定された固
定子2内で回転する回転子3にモータ回転軸11が固定さ
れており、モータ回転軸11は一方の端部がエンドブラケ
ット4内の適当な軸受け手段により回転支承せれ、他方
は延び出してモータ出力軸を形成している。尚、添付数
字5は単相モータの場合における回転磁界を形成するた
めのコンデンサである。 モータハウジング1の回転出力軸11延出側の端部には
減速ギヤボックス20が一体的に固定されており、その減
速ギヤボックス20内には、後で詳細に説明する二系統の
減速ギヤ系が設けられている。この減速ギヤボックス20
のケーシング構造は、第10図に最も良く示されているよ
うに一対の第1のケーシング20−1と第2のケーシング
20−2とから構成されている。 第1のケーシング20−1のモータ10側の側面には前記
モータハウジング1の端部を突き合わせた時に嵌合可能
となるような環状突起部21を形成し、それらは相互に適
当な手段により一体的に固定(一般的には、エンドブラ
ケット4から第1のケーシング20−1まで延びる複数本
の通しボルトによって達成される。ここにおいては図示
しない)されている。 さらに第1のケーシング20−1には、モータ出力軸11
を減速ギヤボックス20内に延出させるための開口部22を
形成し、その周囲にはモータ出力軸11を回転可能に支承
するベアリング等を装着するための第1の軸受支持部23
を設けている。また、この第1のケーシング20−1には
中間軸36を回転可能に支承するための第1の中間軸受支
持部24−1、および第1の出力軸37を回転可能に支承す
るための第1の出力軸受支持部25−1を形成している。 他方、第2のケーシング20−2には、同一軸心上に配
置された第1および第2の出力軸37および38を減速ギヤ
ボックス20から取り付け装置側に延出させるための開口
部26を形成し、その周囲には第2の出力軸38を回転可能
に支承するベアリング等を装着するための第2の出力軸
受支持部25−2を設け、さらに中間軸36を回転可能に支
承するために第2の中間軸受支持部24−2を設けてい
る。 第1および第2のケーシングは、それぞれに形成され
た各々6個のボルト穴26−1…26−1、26−2…26−2
に螺合するボルト26等の固着手段によって固定される。
この減速ギヤボックス20は取り付け装置側の適当な壁面
51に対してボルト等の固着手段(この実施例においては
4本のボルト)によって固定(第16図参照)される。こ
の際、ボルト等の螺子孔を形成するために適当数の膨出
部27…27を形成している。第2の出力軸受け部25−2外
周には取り付け装置側の壁面51を受けるための環状の段
部28が形成されている。 第2のケーシング20−2の外観形状は第7図および第
11図に明瞭に示されている。 モータ10から延びているモータ出力軸11は前記第1の
ケーシング20−1内の軸受により支承されて減速機ギヤ
ボックス20内にまで延びており、その先端部には第1の
ピニオンギヤ31が形成されている。この第1のピニオン
ギヤ31はモータ出力軸11が高速で回転するので、そのモ
ータ出力軸11の先端部に対し直接歯切りされている。こ
れにより、歯車の取り付け精度に原因する騒音の低減化
を画っている。また、ピニオンギヤの噛み合い率を向上
させ、且つ機械的強度を向上させるためには、通常、ス
パイラルギヤとするのが好ましい。これによって、さら
に騒音の低減が図れる。 この第1のピニオンギヤ31に対しては二つの歯車32お
よび33(第1および第2の歯車)が噛み合っている。こ
こにおいて上記第1のピニオンギヤ31に対して第1の歯
車32は第2の歯車33よりもモータ10に近い側(以下、単
に「モータ近方」という。またその反対にモータ10から
遠い側を「モータ遠方」という。これは特許請求の範囲
においても同じ)で噛み合うように配置されている。 従来、一つの歯車(同一仕様の歯車)に対して二つ以
上の歯車を噛み合わせることは、遊星歯車においては行
なわれていたが、それ以外では行なわれていなかった。
また、この遊星歯車においても噛み合わされる歯車は半
径方向には相違した位置で噛み合うように配置される
が、ピニオンギヤの軸線方向に対しては同じ位置で噛み
合うように配置され、本発明の実施例に示すように軸線
方向に相違した位置に配置して噛み合わせるものではな
かった。 本発明は、このように一つの歯車(同一仕様の歯車)
に対して二つの歯車を軸線方向に相違させた位置で噛み
合わせるようにした点に、大きな一つの特徴を有するも
のである。 このように二つの歯車32および33を同一歯車仕様のピ
ニオンギヤ31に対してその軸線方向の位置を相違させて
噛み合わせる為には、そのピニオンギヤ31の歯幅は、一
つのピニオンギヤに一つの歯車が噛み合うタイプの通常
のギヤモータの歯幅よりも相当大きくする必要がある。 一例として、300ワット程度のギヤモータで比較する
と、通常の場合の歯幅が23ミリ程度で十分であるが、本
発明の場合の歯幅は48ミリ程度とするのが適当である。 第9図に、同一歯車仕様のピニオンギヤ31に対して二
つの歯車32および33が噛み合った状態を示す。この場合
のピニオンギヤの歯幅は48ミリ程度のもので、この場
合、ホブ盤による歯切の切り上がりを考慮すると、図中
実線で示した場合(通常の歯切り状態の場合)の有効歯
幅はT=30ミリ程度で、図中点線で示した場合(出力軸
11の段部にまで歯切りを掛けるようにした場合で、これ
以上深く切ることは望ましくない)の有効歯幅はT′=
52ミリ程度となる。またこの場合、歯の切り上がり部ま
でを考慮した歯幅は、それぞれ、H=41ミリ、H′=52
ミリ程度となる。後者の場合は、歯幅をもう少し狭くす
ることも可能である。 このピニオンギヤ31の有効歯幅Tは第1の歯車32の歯
幅t1と、第2の歯車33の歯幅t2と、ピニオンギヤ31の端
面から第2の歯車33までの距離aと、第1および第2の
歯車32および33の間隔bと、第1の歯車32からピニオン
ギヤ31の有効歯幅終端までの距離cとの総計によって決
まる。 いま通常の歯切りの状態で、300ワット程度のギヤモ
ータを用い、且つ第1の歯車32の荷重分担を第2の歯車
33の荷重分担よりも相当に小さい場合を考え、本実施例
における各々の数値の一例を上げると、t1は10ミリ程
度、t2は6ミリ程度、aは2〜3ミリ程度、bは5〜6
ミリ程度、cは2〜4ミリ程度となる。ここで、二つの
歯車32および33はピニオンギヤ31の有効歯幅内で噛み合
わせる必要があるので、結果的に第1のピニオンギヤ31
の有効歯幅Tは30ミリ程度必要となる。 ここにおいて、第1および第2の歯車32および33の間
隔bの必要性は、第6図において明瞭に示されている。
つまり、第2の歯車33は第2の出力軸38の下方外部に填
め込まれており、この第2の歯車33を所定位置に精度よ
く取り付けるためには第2の出力軸38の下端部が第2の
歯車33の端面より少し下に出るようにし、そこにストッ
パー47を設けることが通常である。そのために、その第
2の出力軸38の突出部分に第1の歯車32が噛んで、第2
の出力軸38端部と第1の歯車32とが緩衝し合わないよう
に所定の間隔を必要とするためである。 この第1の歯車32は第1の中間軸36に固定され、さら
に同軸36上には第2のピニオン34が固定されている。こ
のピニオンギヤ34はハス歯とせずに平歯車として、中間
軸36を支承する軸受部にスラスト力が作用することを避
けるように構成した。この様ようにすることにより、ケ
ーシング20の壁面厚を薄くすることができる。 この第2のピニオンギヤ34は、中間軸36上で第1の歯
車32と比較してモータ近方に設けられている。これ等の
第1の歯車32および第2のピニオンギヤ34は同軸線の回
りで回転可能となるように、中間軸36が一対のケーシン
グ20−1、20−2のそれぞれの中ですべり軸受によって
支承されている。 このように第2のピニオンギヤ34が第1の歯車32より
もモータ近方に設けられることによって、第1のピニオ
ンギヤ31の歯幅を、必要以上に大きくせずに二つの歯車
32および33を噛み合わせ、さらに次段以降の減速系に動
力を伝達することが可能となるものである。 本発明は、このような歯車の噛み合わせを採用した点
にも大きな一つの特徴を有している。この特徴はまず第
一に、第1のピニオンギヤ31に対しての二つの歯車32お
よび33の噛み合いは、さらに次段の減速系を控える第1
の歯車32との噛み合いが、直接に第2の出力軸38下端部
に固着されている第2の歯車33の噛み合いよりもモータ
近方で噛み合うように配置されている点である。さら
に、第1の歯車32を含む減速系統内で第1の歯車32の次
段の減速段を構成する第2のピニオン34と第3の歯車35
とは、第1の歯車32よりもモータ近方に設けられている
点である。 言葉を変えて説明すれば、単一の駆動力で回転する同
一歯車仕様の第1のピニオンギヤ31から別々の二つの駆
動力が第1および第2の歯車32および33によって取りだ
され、その二つの駆動力の取りだし位置は第1のピニオ
ンギヤ31の軸線方向において相違しており、つまり、第
1の歯車32の噛み合いはモータ近方で達成され、第2の
歯車33の噛み合いはモータ遠方で達成されており、さら
に、第1の歯車32より下段の減速段の一方を構成する第
2のピニオン34は、第1の歯車32よりもさらにモータ近
方に設けられているということである。 第2のピニオンギヤ34は第1の出力軸37に固定された
第3の歯車35と噛み合っている。他方、第2の歯車33は
第2の出力軸38に填め込まれて固定されている。第2の
出力軸38の拡大図は第12図に示される。この出力軸38の
先端部には六面を面取り40…40し、これによって動力伝
達を達成するようにしている。 本発明は、このように一本のモータ出力軸11から二つ
の出力軸37、38の間を二つの系統の減速ギヤ系(31→32
→34→35と、31→33)を設けることによって、二つの出
力軸37および38はそれぞれ所望の回転方向(ここでは反
対方向)で、所望の回転数の二つの出力を得られるよう
にしたものである。 ここでは、それぞれの軸および歯車が回転の際に影響
し合わないように配置されており、それは第7図におい
て明瞭に示されている。 この実施例においては歯車減速系を以上に説明したよ
うに、モータ出力軸11から各々の出力軸37および38への
動力伝達は、第1のピニオンギヤ31における第1段で
は、第1の歯車32より第2の歯車33がモータ遠方で噛み
合って動力伝達が達成され、第2のピニオン34における
中間段においては、第2のピニオン34から第4の歯車35
への噛み合いによる動力伝達が、第1の歯車32の位置か
ら見て、よりモータ近方で達成されるているので数多く
の効果を奏するものである。 このようにすることによって、まず第一に構造的には
減速機部分をコンパクトに構成することができ、ギヤボ
ックスの小型化が図れる。 また、二つの出力軸の荷重分担が第2の出力軸の方が
大きい場合を考えれば、大きい荷重分担率の第2の歯車
33が第1のピニオンギヤ31のモータ遠方で噛み合ってい
ることによって、負荷によってピニオンギヤ31が撓わん
だとしても、それよりモータ近方で噛み合う小さい荷重
分担の第1の歯車32に与える撓みの影響が少ない。 第8図には本発明の第6図、第7図に示された実施例
の歯車減速系のみを取りだした斜視図を示す。この第8
図は、一本のモータ出力軸から二つの出力が得られる状
況を容易に理解できるように示されている。 さらに、ここに説明した実施例においては、モータ出
力軸11と二つの出力軸37、38の中心線の位置が同一線上
になく、結果的にモータ10の重心位置と減速機20の重心
位置とが相違している。この二出力軸ギヤモータを縦型
にして吊り下げた場合には、この実施例においては、ギ
ヤモータ全体の重心位置がモータ出力軸11と二つの出力
軸37、38との間に来るように構成している。さらに、こ
の二出力軸ギヤモータを縦型にして吊り下げた場合に全
体の重心位置が、取り付け装置に対する複数の取り付け
ボルト(膨出部27に挿入されるボルト)の内接円内に位
置するように構成すると好ましい。 尚、第2の出力軸38を第2の出力軸受支持部25−2内
で支承している二つのボールベアリングの間には、スペ
ーサ48とカラー49とが設けられている。この場合カラー
49は、二つの軸受とスペーサ48とを第2の出力軸38に圧
入する際、これがない状態で軸受の内輪に治具を当てて
圧入すると、軸受のボールがレースに乗り上げてしまう
ので、これを防止するために設けられている。 第13図および第14図には、二つの出力軸を同一方向で
回転させる場合の本発明の別の実施例が示されている。
ここで、第13図の減速機部分の断面図は、第14図におけ
るモータ回転軸11、二本の出力軸37、38および第1の中
間軸36を通るXIII−XIII線に沿っての断面を示したもの
である。 モータ10から延びているモータ出力軸11は減速機ギヤ
ボックス20内にまで延びており、その先端部には第1の
ピニオンギヤ31が形成されている。この第1のピニオン
ギヤ31に対しては二つの歯車32、33−1(第1および第
4の歯車)が噛み合っている。ここにおいて第1の歯車
32は第2の歯車33よりもモータ近方で噛み合うように配
置されている。 この第1の歯車32は第1の中間軸36に固定され、さら
に同中間軸36上には第2のピニオン34が固定されてい
る。第2のピニオンギヤ34は第1の中間軸36上で第1の
歯車32よりもモータ近方に設けられている。第2のピニ
オンギヤ34は第1の出力軸37に固定された第3の歯車35
と噛み合っている。他方、第4の歯車33−1は第2の中
間軸39に填め込まれており、第2の出力軸38に填め込ま
れて固定された第2の歯車33と噛み合っている。 この実施例においても前述した実施例と同様の特徴を
有している。この特徴はまず第一に、第1のピニオンギ
ヤ31に対しての二つの歯車32および33−1の噛み合い
は、一方の減速系に含まれる第1の歯車32の噛み合い
が、他方の減速系に含まれる第4の歯車33−1の噛み合
いよりもモータ近方で噛み合うように配置されている点
である。さらに第1の歯車32を含む減速系で、第1の歯
車32の次段の減速段を構成している第2のピニオン34と
第3の歯車35とは、第1の歯車32よりもモータ近方に設
けられている点である。 言葉を変えて説明すれば、単一の駆動力で回転する同
一歯車仕様の第1のピニオンギヤ31から別々の二つの駆
動力が第1および第4の歯車32および33−1によって取
りだされ、その二つの駆動力の取りだし位置は第1のピ
ニオンギヤ31の軸線方向において相違しており、つまり
第1の歯車32の噛み合いはモータ近方で達成され、第4
の歯車33−1の噛み合いはモータ遠方で達成されてお
り、さらに、第1の歯車32の下段の減速段の一方を構成
する第2のピニオン34は、第1の歯車32よりもさらにモ
ータ近方に設けられているということである。 このようにして、一本のモータ出力軸11から二つの出
力軸37、38の間を二つの系統の減速ギヤ系を設けること
によって、それぞれ所望の回転方向で(ここでは減速段
の数が同じで、同一方向)所望の回転数の二つの出力を
得られるようにしたものである。 ここでは、それぞれの軸および歯車が回転の際に影響
し合わないように配置されており、それは第14図におい
て明瞭に示されている。 以上に説明した二つの実施例のように第1のピニオン
ギヤを同一歯車仕様として二つの歯車を噛み合わせる構
成としたことによって、モータ10と減速機20との組み立
て、および分解が極めて容易となる。つまり、一対のケ
ーシング20−1、20−2から成るギヤボックス20に対し
て固着されているモータ10の通しボルトを外すことによ
り、モータ10はギヤボックス20から容易に取り外すこと
が可能なものである。 この様にして組み立てられたギヤモータはメンテナン
ス等によって分解する場合には特別の工具等を必要とせ
ずに、容易に分解できるメリットを有する。機械部品の
みから構成される減速機と電機部品を有するモータとで
は、従来から、どうしてもモータのメンテナンスの機会
の方が多くなる傾向があった。その一例を上げれば、装
置の長時間に渡る過負荷運転等による、モータの固定子
コイルの焼損、コンデンサの熱破壊、あるいはモータ内
に組み込まれている遠心力スイッチの調整・交換等があ
る。これ等の場合に、ギヤボックスからモータのみが取
り外して分解できるということは大きなメリットであ
る。 別に添付した表1から表3には、第6図、第7図に示
した本発明の第1の実施例における減速機の各歯車の歯
車仕様表が示されている。これらの歯車仕様は、一例と
して示したものであって目的の装置における被駆動手段
の各回転数あるいは減速比と荷重分担率によって適宜選
択できるものである。この表において、P1は第1のピニ
オンギヤ、G1は第1の歯車、G2は第2の歯車、P2は第2
のピニオンギヤ、G3は第3の歯車を表わしている。 第15図および第16図には本発明の二出力軸ギヤモータ
を取り付けた穀類選別機の実施例を示しており、第15図
はその外観図で、第16図はその内部構造を示す。 この穀類選別機は縦型で構成され、装置の略全体を覆
うハウジング50と、そのハウジング50に設けられた穀類
供給ホッパー55、整粒排出口75および未熟粒排出口70
と、選別機を操作制御するための操作制御部80とから構
成されている。尚、図中の添付数字85は選別整粒穀類の
計量器である。 内部構造は第16図に示されており、本発明の二出力ギ
ヤモータが装備された状態が示されている。この穀類選
別機の構造は従来のものとほぼ同じであり、その処理操
作の詳細は、例えば、実開昭61−40177号公報に記載さ
れているので、ここでは詳細には説明しない。 穀粒は穀類供給ホッパー55から、選別網60と揚穀螺旋
体65との間の下方に形成された供給域66に供給され、揚
穀螺旋体65の回転により揚穀されながら選別域67におい
て未熟粒が選別網60から選別分離され、排出域68にまで
揚穀された穀粒は整粒として排出開口部69、69から整粒
排出口75に排出される。 この選別網60は、中心に長手方向に延びる回転軸72を
有し、その上端部において選別網60に回転が伝えられる
ように連結されており、モータ10の第1の出力軸37に対
しては回転軸72の下方においてカップリング71を介して
連結され、反時計方向に75回/分程度で回転される。 揚穀螺旋体65は、その下端面部に多角形の開口部(図
示せず)が形成され、その開口部にモータ10の第2の出
力軸38の面取り部40、40(第12図参照)が挿入結合され
ており、時計方向に350回/分程度で回転される。 この穀類選別機のハウジング50の下方のモータ10を装
備した部分には選別機の長時間にわたる過負荷運転によ
るモータの過熱を防止するために複数の通気孔74…74が
対向して形成されている。 この穀類選別機は縦型でありモータが縦吊り構造とな
っており、操作時はモータの荷重は垂直に作用するため
に問題ないが、輸送時には選別機を横倒しにして輸送す
るためモータの荷重が曲げ力としてハウジング中間壁51
に作用し、予想していない過大な力が作用した場合に
は、回転軸72を曲げたり、ハウジング50の外部にまで変
形が現われる恐れもある。 これを防止するために、第23図に示すようにモータ10
の下端部を支持するための、モータ支持部材76を設ける
ことができる。このモータ支持部材76はモータ10のエン
ドブラケット4の突出部を受けるための開口部78を形成
し、一対の補助片81、82を介してビス79によって選別機
ハウジングの側壁部に固着される。さらに、開口部78に
ゴム環状体を設ければ緩衝効果がより向上する(図示な
し)。 本発明は穀類選別機のみでなく、その他の装置にも容
易に適用できるものである。 本発明は特許請求の範囲に記載された構成から成るの
で、以下の発明の効果の項に記載したごとき効果を有し
ているが、さらに本発明の上述した具体的実施例の効果
としても多くのものがあるので、以下、それ等を列挙す
る。 本発明の実施例において、一つの歯車仕様に対して二
つの歯車を噛み合わせた場合には、モータと減速機との
取り付け、取り外しが容易で、組み立て、分解の際に極
めて有利であり、組み立て工数が少ない。また、別歯車
仕様のピニオンを圧入しないので、精度保持が容易であ
り、騒音も小さい。 本発明の実施例においては、小歯車側のピッチ円が小
径となるため、同一減速比を得るためには相手歯車のピ
ッチ円を小さくでき、ギヤモータ自体もコンパクト化が
できる。 また本発明の実施例においては、減速機部の組立性を
大いに向上することができる。つまり、減速機部の歯車
系を組み立てた後、入力軸を取り付ける際には、減速機
部分を分解しないでそのまま組み立てることができる。
この効果は装置組み込み後も同じであって、メンテナン
ス時には特に効果を発揮する。 さらに本発明の実施例においては、歯車の数を削減で
きることから装置を低価格化する効果が期待できる。 またさらに本発明の実施例においては、高速の入力軸
の歯車は嵌め込み式でなく軸に直接歯切りする方法のた
め歯車精度が維持できることから低騒音化を実現するこ
とも可能である。 〔発明の効果〕 本発明は、特許請求の範囲に記載されたような構成を
有しているので、これによって装置全体のコンパクト化
を達成することができる。 また本発明は、同一軸心上に二つの回転駆動力が必要
とされる装置の動力源として組み込む際には、単一のギ
ヤモータを装置の二つの回転部材に直接取り付ければよ
く、極めて簡単である。また、本発明はモータ軸に直接
ピニオンギヤを形成したので歯車の取り付け精度に原因
する騒音の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図から第4図は本発明を具現化した際の基本概念の
概略構成図を示し、第1図および第2図は二つの出力軸
の回転方向が反対方向の場合を示し、第3図および第4
図は二つの出力軸の回転方向が反対方向の場合を示し、
第5図は従来方式を説明する減速構成図を示し、第6図
および第7図は第1図および第2図に示された本発明の
基本概念構成図のより具体的な実施例を示し、第8図は
第6図の実施例の減速歯車系の斜視図を示し、第9図は
第1のピニオンに噛み合う二つの歯車の関係を示し、第
10図はギヤボックスケーシングの詳細断面図をしめし、
第11図は第2のケーシングを内方から見た斜視図を示
し、第12図は第2の出力軸の拡大図を示し、第13図およ
び第14図は第3図および第4図に示された本発明の基本
概念構成図のより具体的な実施例を示し、第15図および
第16図は本発明の二出力軸モータを装備した穀類選別機
を示し、第17図は穀類選別機におけるモータ支持手段の
一態様を示し、第18図および第19図は従来技術を示す。 10:モータ、11:モータ出力軸、 20:減速ギヤボックス、 20−1:第1のケーシング、20−2:第2のケーシング、 21:環状突起部、28:環状段部、 31:第1のピニオンギヤ、34:第2のピニオンギヤ、 32:第1の歯車、33:第2の歯車、35:第3の歯車、33−
1:第4の歯車、 37:第1の出力軸、38:第2の出力軸、 60:第1の被駆動手段、65:第2の被駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大力 幹彦 習志野市東習志野7丁目1番1号 株式 会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 井上 正好 習志野市東習志野7丁目1番1号 株式 会社日立製作所習志野工場内 (72)発明者 鶴見 正行 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社川島鉄工所内 (72)発明者 荒川 秀明 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290番地 株式会社川島鉄工所内 (56)参考文献 実開 昭49−38869(JP,U) 実開 昭55−7494(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.モータの出力軸側端部に減速ギヤボックスを一体的
    に固定し、モータ出力軸を減速ギヤボックス内にまで延
    ばし、一方、同心状に配置された第1及び第2の出力軸
    を前記減速ギヤボックスのモータと反対側に延出させ、
    モータ出力軸と第1及び第2の出力軸の間を2つの減速
    ギヤ系によって動力を伝達して所望の二つの出力を得ら
    れるようにした減速機付ギヤモータにおいて、 前記モータ出力軸の先端部にはピニオンギヤが形成され
    且つ端部は自由端としており、該ピニオンギヤに対して
    は各々歯車仕様が相違する2枚の歯車を該ピニオンギヤ
    の軸線方向において相違する位置で噛み合うように配置
    し、前記2つの減速ギヤ系は前記2枚の歯車のそれぞれ
    1枚を含んで構成されており、これにより該2つの減速
    ギヤ系を介してそれぞれの荷重分担比に応じた動力が各
    々同時に伝えられて所望の二つの出力を得られるように
    したことを特徴とする二出力軸ギヤモータ。 2.前記2つの減速ギヤ系の荷重分担は、モータ出力軸
    先端部のピニオンギヤの噛み合った前記2枚の歯車の
    内、モータ出力軸自由端側に配置された歯車を含む減速
    ギヤ系の荷重分担を大きくしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項に記載された二出力軸ギヤモータ。 3.前記同心状に配置された第1及び第2の出力軸と前
    記モータ出力軸との軸線の位置を相違させて配置するこ
    とにより、当該二出力軸ギヤモータが取り付けられる装
    置側の壁面に対して当該二出力軸ギヤモータを固定する
    ために設けられた複数の取りつけボルトの内接円内に当
    該二出力軸ギヤモータ全体の重心位置を位置させるよう
    に構成したことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
    第2項に記載された二出力軸ギヤモータ。 4.相対的な回転速度をもって回転する2つの被回転駆
    動部材を備えた機械装置において、動力源のモータの出
    力軸側端部に減速ギヤボックスを一体的に固定し、モー
    タ出力軸を減速ギヤボックス内にまで延ばし、一方、同
    心状に配置された第1及び第2の出力軸を前記減速ギヤ
    ボックスのモータと反対側に延出させ、モータ出力軸と
    第1及び第2の出力軸の間を2つの減速ギヤ系によって
    動力を伝達して所望の二つの出力を得られるようにし、
    前記モータ出力軸の先端部にはピニオンギヤが形成され
    且つ端部は自由端としており、該ピニオンギヤに対して
    は各々歯車仕様が相違する2枚の歯車を該ピニオンギヤ
    の軸線方向において相違する位置で噛み合うように配置
    し、前記2つの減速ギヤ系は前記2枚の歯車のそれぞれ
    1枚を含んで構成されており、これにより該2つの減速
    ギヤ系を介してそれぞれの荷重分担比に応じた動力が各
    々同時に伝えられ、それぞれの出力軸が独立して回転す
    る二つの被回転駆動部材を駆動することを特徴とする二
    出力軸ギヤモータを備えた機械装置。 5.前記2つの減速ギヤ系の荷重分担は、モータ出力軸
    先端部のピニオンギヤの噛み合った前記2枚の歯車の
    内、モータ出力軸自由端側に配置された歯車を含む減速
    ギヤ系の荷重分担を大きくしたことを特徴とする特許請
    求の範囲第4項に記載された二出力軸ギヤモータを備え
    た機械装置。 6.前記相対的な回転速度をもって回転する2つの被回
    転駆動部材は垂直軸周りに回転するように構成されてお
    り、前記同心状に配置された第1及び第2の出力軸と前
    記モータ出力軸との軸線の位置を相違させて配置するこ
    とにより、前記二出力軸ギヤモータが取り付けられる被
    回転駆動部材側の壁面に対して前記二出力軸ギヤモータ
    を固定するために設けられた複数の取りつけボルトの内
    接円内に前記二出力軸ギヤモータ全体の重心位置を位置
    させるように構成したことを特徴とする特許請求の範囲
    第4項又は第5項に記載された二出力軸ギヤモータを備
    えた機械装置。
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