JP2728385B2 - 木材害虫検知機 - Google Patents

木材害虫検知機

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JP2728385B2 JP2832196A JP2832196A JP2728385B2 JP 2728385 B2 JP2728385 B2 JP 2728385B2 JP 2832196 A JP2832196 A JP 2832196A JP 2832196 A JP2832196 A JP 2832196A JP 2728385 B2 JP2728385 B2 JP 2728385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検場所における
シロアリなど木材害虫による食害の有無を簡単に検知す
ることができる木材害虫検知機に関する。
【0002】
【従来の技術】木材を食害して被害をもたらす昆虫は多
い。例えば生丸太材や未乾燥材を食害する昆虫は、カミ
キリムシ科、ゾウムシ科、キクイムシ科、ナガキクイム
シ科など100種類にも及び、また乾燥木材を食害する
昆虫としては、ヒラタキクイムシ科、ナガシンクイムシ
科、シバンムシ科、カミキリムシ科などの種が知られて
いる。特に、木造木質建造物などにおいてはシロアリ
(等翅目)が重大な被害をもたらす。シロアリによる被
害は甚大であって、例えば30cm3 の木材が10日間
程度で食い尽くされるといわれるように、新築の木造住
宅から国宝級の古い建造物、鉄道の枕木などに到るまで
多大の被害をもたらし、鉄筋コンクリート建物にも侵入
して家具などを食害し、また木材ばかりでなく地下ケー
ブルなども噛み切って被害を及ぼす。
【0003】これらの木材害虫の被害を防除するため
に、従来から各種の化学的、物理的方法が開発され実施
されている。例えば化学的方法としては殺虫剤、くん蒸
剤、誘引剤、忌避剤、不妊剤、成長阻害剤などが用いら
れ、物理的方法としては、熱、水、電気、高周波、放射
線、光線、乾燥剤、皮膜形成、粘着剤、床あげ、通風な
どによる撲滅または忌避方法が用いられている。しか
し、これらは一般に個体防除であって、建物などのよう
に長期間にわたって食害から保護しなければならない場
合には、防除効果が不十分である。例えばシロアリの場
合は、周辺の土壌中や樹木などにつくられた巣を探知し
て徹底的に駆除しなければ効果がない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、木材害
虫の被害を防除するためには、広域かつ長期にわたって
その棲息状態を検知し、監視し続ける必要がある。木材
害虫の棲息の検知は普通、羽虫の発生やアリ道の形成ま
たは食害などの目視により行われている。しかし、目視
による検知は熟練者の経験が必要であるばかりでなく時
季の問題もあって、常時の監視に適用することができ
ず、結局手遅れになることも少なくない。このため、木
材害虫の適切な検知手段が求められている。
【0005】従来から、特にシロアリの検知装置とし
て、音響検知機、温度検知機、光検知機、誘引式検知機
などが知られている。このうち音響検知機は、シロアリ
の食害音、歩行音、攻撃音などの特有音または振動を検
知する装置であるが、雑音との識別が困難で確度が低
い。温度検知機は、シロアリの巣の温度が外温より高い
ことを利用して、この温度差によって巣の存在を検知す
るものであるが、アリ道などに関する知識と経験が必要
で一般的ではなく、常時の監視には不適当である。
【0006】光検知機は、シロアリが通過し得る細孔に
光電スイッチを設置し、シロアリがこの細孔に侵入して
光ビームを遮断したとき警報を発するものや、シロアリ
の習性として孔口に盛り上げるアリ土によって光ビーム
が遮断されたとき警報を発するもの(例えば実開平7−
28373号公報)などが提案されている。しかし、こ
れらの方法も、他の非木食性の虫や土砂などによっても
光ビームの遮断が起こるので確度は低い。
【0007】誘引式検知機は、カートリッジなどにシロ
アリが好むの餌を入れて被検場所に設置し、餌の減量な
どによって棲息の有無を検知するものである(例えば特
開平6−217669号公報)。しかし、これらの方法
は、カートリッジを被検場所から取り出して計量するな
どの手間を要し、広範な地域に設置して定期的に情報を
収集することは実際上困難である。本発明は、上記の課
題を解決するためになされたものであって、従ってその
目的は、シロアリなど木材害虫による食害の有無を簡単
に検知し得る木材害虫検知機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、被検場所に設置された光ファイバを含む
センサ部と、この光ファイバの一方の端末に光を入射す
る光源と、この入射された光を光ファイバの他方の端末
において感知する受光手段と、この受光手段が入射され
た光を感知しないときに警報を発する警報手段とを有す
る木材害虫検知機を提供する。
【0009】本発明はまた、上記の課題を解決するため
に、被検場所に設置された光ファイバを含む複数のセン
サ部と、それぞれのセンサ部の光ファイバの一方の端末
に光を入射する光源と、この入射された光を光ファイバ
の他方の端末において感知する受光手段と、複数のセン
サ部のいずれかの受光手段が光源からの光を感知しない
ときに、そのセンサ部を特定して警報を発する警報手段
とを有する木材害虫検知機を提供する。
【0010】上記の木材害虫検知機において、センサ部
は、木部と接触した光ファイバを含むことが好ましい。
このセンサ部は、木質部材の表面または内部に配設され
ているか、または複数の木質部材の間に挟まれた光ファ
イバを含んでいることが更に好ましい。センサ部は、木
材害虫が侵入し得る通孔を有する箱体に収納されている
ことが好ましい。また、センサ部の光ファイバの双方の
端末は、光コネクタを介して光源または受光手段に接続
されていることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例により図面を用いて説明する。以下の各実施
例の木材害虫検知機は、特にシロアリの検知に適してい
るので、「シロアリ検知機」と称する。
【0012】(実施例1)図1は、実施例1のシロアリ
検知機を示している。図1において、このシロアリ検知
機は概略、細長い棒状のセンサ部10と、検出装置20
と、センサ部10を収容する箱体30と、その蓋部材4
0とからなっている。センサ部10は、基部が蓋部材4
0に垂直に固定され、先端部が自由端とされた棒状の木
質部材11と、この木質部材11の周面にラセン巻きさ
れたプラスチック製の光ファイバ12とからなってい
る。この光ファイバ12は、木質部材11の先端部近傍
に設けられた突起13によって折り返されて、双方の端
末が基部側に集まるように一定間隔で巻かれている。
【0013】光ファイバ12の双方の端末は、木質部材
11の基部から蓋部材40の外側に固定された検出装置
20に導入されている。この検出装置20は、防水ケー
ス21中に、LEDからなる光ファイバ光源22と、フ
ォトダイオードからなる受光手段23と、これらを作動
する基板24とを内蔵し、防水ケース21中で光ファイ
バ12の一方の端末は光ファイバ光源22に、他方の端
末は受光手段23に光学的に接続されている。
【0014】防水ケース21の頂部には、赤色LEDか
らなる警告ランプ25と緑色LEDからなる作動ランプ
26とが取り付けられ、これらは防水ケース21内で基
板24に電気的に接続されている。またこの検出装置2
0は、側面に防水ソケット27を有していて、この防水
ソケット27には、図示しない外部電源に接続された電
源コード28が連結されている。
【0015】この検出装置20は、光ファイバ光源22
を点灯させたとき受光手段23がその光を受光する状態
であれば緑色の作動ランプ26が点灯し、光ファイバ光
源22を点灯させても受光手段23が受光しない状態で
あれば赤色の警告ランプ25が点灯するようになってい
る。
【0016】箱体30は、底部が閉塞され、頂部が開口
した箱形の容器であり、側面にはシロアリが侵入し得る
寸法のスリット31,31,…が多数開孔されている。
この箱体30の頂部に蓋部材40が嵌合するようになっ
ている。
【0017】上記のシロアリ検知機は、被検場所、例え
ば木造家屋の床下や家屋周辺の土中に箱体30を垂直に
埋設し、その開口部を地表G上に突出させ、この開口部
に蓋部材40を嵌合することによってセンサ部10を箱
体30内に収納し、電源コード28によって検出装置2
0を外部電源と接続すれば設置が完了する。
【0018】被検場所に設置されたシロアリ検知機は、
この状態では光ファイバ光源22を点灯したとき受光手
段23が受光する状態にあるので緑色の作動ランプ26
が点灯している。ところが、この被検場所にシロアリが
棲息していると、シロアリは箱体30のスリット31か
ら検知機内部に侵入し、木質部材11に取り付いて食害
する。このときシロアリは、木質部材11の周辺に巻き
付けられた光ファイバ12を噛み切る。これによって、
光ファイバ光源22から入射した光は受光手段23に到
達しなくなり、従って赤色の警告ランプ25が点灯して
シロアリの存在を警告する。
【0019】このシロアリ検知機は、シロアリが木材と
ともに光ファイバなども噛み切る習性を利用したもので
あるので、他の非木食性の昆虫類が装置内に侵入しても
光ファイバ11が切断されることはないので警告ランプ
25は点灯せず、また光ファイバ11が噛み切られれば
確実に警告ランプ25が点灯するので、シロアリ(また
は他の木材害虫)検知の確度はきわめて高い。
【0020】(実施例2)図2は、実施例2のシロアリ
検知機を示している。図2において、このシロアリ検知
機は概略、細長い杭形のセンサ部50と、検出装置60
とからなっている。このセンサ部50は、木粉および木
材チップを混合してデンプン糊で練り固め、一方に円錐
状の尖端を有する杭形に成形された木質部材51の内部
に、プラスチック製の光ファイバ52が密に配設されて
なっている。
【0021】この光ファイバ52の双方の端末52a,
52bは、木質部材51の非尖端側の端面から引き出さ
れ、それぞれが検出装置60の端末に設置された光コネ
クタ61a,61bに接続されている。検出装置60内
において、光コネクタ61aはLEDからなる光ファイ
バ光源62と光学的に接続され、光コネクタ61bはフ
ォトダイオードからなる受光手段63と光学的に接続さ
れている。また、光源62と受光手段63とは、これら
を作動する基板64と電気的に接続されている。
【0022】基板64には、赤色LEDからなる警告ラ
ンプ65と緑色LEDからなる作動ランプ66とが取り
付けられ、これらは基板64と電気的に接続されてい
る。またこの検出装置60は、基板64が、図示しない
外部電源に接続されている。
【0023】この検出装置60は、光ファイバ光源62
を点灯させたとき受光手段63がその光を受光する状態
であれば緑色の作動ランプ66が点灯し、光ファイバ光
源62を点灯させても受光手段63が受光しない状態で
あれば赤色の警告ランプ65が点灯するようになってい
る。
【0024】実施例2のシロアリ検知機は、センサ部5
0を被検場所、例えば木造家屋の床下や家屋周辺の土中
に尖端から打ち込み、あるいは被検場所の地表に横た
え、あるいは木造家屋の基礎材に沿わせて装着し、光コ
ネクタ61a,61bによってセンサ部50と検出装置
60とを光学的に接続し、また検出装置60を外部電源
と接続すれば設置が完了する。
【0025】被検場所に設置されたシロアリ検知機は、
この状態では光ファイバ光源62を点灯したとき受光手
段63が受光する状態にあるので緑色の作動ランプ66
が点灯している。ところが、この被検場所にシロアリが
棲息していると、シロアリはセンサ部50に取り付いて
これを食害する。このときシロアリは、木質部材51を
穿孔して内部に侵入する習性があるので、木質部材51
の内部に配設された光ファイバ52を噛み切る。これに
よって、光ファイバ光源62から入射した光は受光手段
63に到達しなくなり、従って赤色の警告ランプ65が
点灯してシロアリの存在を警告する。
【0026】このシロアリ検知機は、シロアリが木材内
部に侵入して食害する習性を利用したものであるので、
他の非木食性の昆虫類がセンサ部50に取り付いても光
ファイバ52が切断されることはないので警告ランプ6
5は点灯せず、また光ファイバ52が噛み切られれば確
実に警告ランプ65が点灯するので、シロアリ(または
他の木材害虫)検知の確度はきわめて高い。また、この
センサ部50は、衝撃に弱い光ファイバ52が木質部材
51の内部に保護されて配設されているので、土中への
打ち込みなどに際して光ファイバ52が切断されること
もない。
【0027】上記のシロアリ検知機において、検知のた
めの光ファイバ光源62は、常時点灯する必要はなく、
間欠的に、例えば1日1回程度の点灯であってもよい。
またその点灯時間も、要は光ファイバ52の切断の有無
が受光手段63によって確認されればよいのであるか
ら、きわめて短時間でよい。この場合、受光手段63は
点灯に同期して作動させる。また作動ランプ66は、シ
ロアリ検知機が正常に作動し、かつシロアリの食害がな
いことを確認するためのものであるから、省略しても差
し支えない。これらの対策によって、このシロアリ検知
機は省電型となり、長期に使用しても電気代の負担は僅
少なものとなる。
【0028】(実施例3)図3は、実施例3のシロアリ
検知機のセンサ部70を示している。図3において、こ
のセンサ部70は、プラスチック製の光ファイバ72
が、2枚の同一寸法の長方形合板71a,71bの間に
挟まれて配設され、2枚の合板71a,71bと光ファ
イバ72とがデンプン糊で接着されて形成されている。
この光ファイバ72の双方の端末72a,72bは、合
板71a,71bの側面から引き出され、それぞれが実
施例2に示したものと同様な検出装置60(図示せず)
の端末に設置された光コネクタ61a,61bに接続さ
れている。
【0029】実施例3のシロアリ検知機は、被検場所、
例えば木造家屋の床下や家屋周辺の土中にセンサ部70
を埋設し、あるいは被検場所の地表に横たえ、あるいは
木造家屋の基礎材に沿わせて装着し、光コネクタ61
a,61bによってセンサ部70と検出装置60とを光
学的に接続し、また検出装置60を外部電源と接続すれ
ば設置が完了する。
【0030】被検場所に設置されたシロアリ検知機は、
この状態では検出装置60に設けられた光ファイバ光源
62を点灯したとき受光手段63が受光する状態にある
ので緑色の作動ランプ66が点灯している。ところが、
この被検場所にシロアリが棲息していると、シロアリは
センサ部70に取り付いてこれを食害する。このときシ
ロアリは、木質部材71aまたは71bを穿孔して内部
に侵入する習性があるので、木質部材に挟まれて配設さ
れた光ファイバ72を噛み切る。これによって、光ファ
イバ光源62から入射した光は受光手段63に到達しな
くなり、従って赤色の警告ランプ65が点灯してシロア
リの存在を警告する。
【0031】実施例3のセンサ部70の木質部材71
a,71bとしては長方形の合板を用いたが、この形状
は特に限定されるものではなく、正方形、多角形、円形
など、被検場所の状況に合わせて適宜な形状に作成する
ことができる。また重ね合わせる木質部材の数も限定さ
れるものではなく、例えば、光ファイバを長方形の木質
板に密に巻き付け、その両側を他の木質板で挟んで接着
したセンサ部も便利に使用することができる。
【0032】本発明の木材害虫検知機において、センサ
部に用いる光ファイバはプラスチック製光ファイバであ
ってもガラス製光ファイバであってもいずれでもよい。
また、光ファイバと接触する木質部材の材質や種類も、
特に限定されるものではない。木質としては、対象とす
る木材害虫が好んで食害するものを用いることが好まし
い。例えば、シロアリ検知機においては、アカマツ、ス
ギ、ゴムノキ、サトウキビ、カエデなど、甘味樹液を有
する材質が好適とされる。また、その種類は、木材の単
材、集成材、合板などの積層材、繊維集積材、木粉集積
材、パーティクルボードなど、いずれも用いることがで
きる。場合によっては、立木に光ファイバを巻き付ける
などしてセンサ部とすることもできる。
【0033】センサ部の設置場所および設置方法は、対
象とする木材害虫の棲息場所や習性に応じて適宜選択さ
れる。例えばシロアリの場合は、巣から数本のアリ道を
放射状に形成する習性があるので、アリ道を探してその
通路に設置したり、シロアリは光を嫌うので、土壌中に
設置したり、土壌の上に伏せて設置したり、センサ部の
一部を地中に埋設し残部を地上に露出したり、または木
質家屋の基礎や柱や調度などに密着して設置するなどの
方法を単独で、または組み合わせて採用することができ
る。
【0034】木材害虫によって光ファイバが切断された
場合は、センサ部のみを交換すればその他の部材は何度
でも繰り返し使用することができる。この観点から、セ
ンサ部は、検出装置から容易に着脱できるように、その
光ファイバの双方の端末が光コネクタを介して光源また
は受光手段に接続されていることが好ましい。
【0035】(実施例4)図4は、実施例4のシロアリ
検知機を示している。図4において、このシロアリ検知
機は概略、複数(図4では6個)のセンサ部50A,5
0B,…と警報表示板80とからなっている。このセン
サ部50A,50B,…は、いずれも実施例2で用いた
センサ部50と同様なものであって、それぞれの端部か
ら導出された2本の光ファイバ52a,52bが警報表
示板80に装着された光コネクタ61に接続されてい
る。それぞれのセンサ部50A,50B,…は、被検地
域の適当な位置に分散して設置されている。
【0036】警報表示板80は、表面に被検地域の地図
81が描かれており、この地図上でセンサ部50A,5
0B,…の設置位置に相当する部分にそれぞれ赤色LE
Dの警告ランプ82A,82B,…と緑色LEDの作動
ランプ83A,83B,…とが取り付けられている。警
報表示板80の裏面には、図示しないが、各光ファイバ
52a,…に光を入射する光源と、各光ファイバ52
b,…から出射される光を感知する受光手段と、それぞ
れの受光手段が光源からの光を感知たときは対応する作
動ランプ83A,…を点灯し、それぞれの受光手段が光
源からの光を感知しないときは対応する警告ランプ82
A,…を点灯する回路とが組み込まれている。
【0037】このシロアリ検知機は、シロアリによる食
害がなければ、警報表示板80上ですべての作動ランプ
83A,…が点灯し、すべての警告ランプ82A,…は
消灯している。しかし、例えばセンサ部50Aが食害を
受け、内部の光ファイバが切断されると、警報表示板8
0上で対応する作動ランプ83Aが消灯し、対応する警
告ランプ82が点灯するので、被検地域のシロアリ発生
位置を警報表示板80上で直ちに確認することができ
る。
【0038】実施例4のシロアリ検知機は、広範囲の被
検地域について、長期間にわたって、1箇所でシロアリ
の発生を監視することができて、便利であるばかりでな
く、食害を受けた複数のセンサ部を警報表示板80上で
追跡することによって、巣の位置を探知することができ
る。探知された巣を排除すれば、長期的なシロアリ防除
が可能になる。
【0039】
【発明の効果】本発明の木材害虫検知機は、被検場所に
設置された光ファイバを含むセンサ部と、この光ファイ
バの一方の端末に光を入射する光源と、この入射された
光を光ファイバの他方の端末において感知する受光手段
と、この受光手段が入射された光を感知しないときに警
報を発する警報手段とを有するものであるので、光ファ
イバが噛み切られると光ファイバ光源からの光が受光手
段に到達しなくなり、これによって警報を発することが
できるので、木材害虫の有無を即時にかつ的確に検知す
ることができる。
【0040】本発明の木材害虫検知機が、被検場所に設
置された光ファイバを含む複数のセンサ部と、それぞれ
のセンサ部の光ファイバの一方の端末に光を入射する光
源と、この入射された光を光ファイバの他方の端末にお
いて感知する受光手段と、複数のセンサ部のいずれかの
受光手段が光源からの光を感知しないときに、そのセン
サ部を特定して警報を発する警報手段を有するものであ
れば、広範囲の被検地域について、長期間にわたって、
1箇所で木材害虫の発生を監視することができて、便利
であるばかりでなく、食害を受けた複数のセンサ部を追
跡することによって、木材害虫の巣の位置を探知するこ
ともでき、巣を排除して長期的な防除を達成することが
可能になる。
【0041】センサ部が、木部と接触した光ファイバを
含むものであれば、木材害虫が光ファイバを切断する可
能性が増大し、検知確度が向上する。また、光ファイバ
の端末が光コネクタを介して光ファイバ光源または受光
手段に接続されていれば、木材害虫により切断された光
ファイバの更新が容易となり、経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す縦断斜視図であ
る。
【図2】 本発明の他の一実施形態を示す斜視図であ
る。
【図3】 本発明の一実施形態におけるセンサ部を示す
斜視図である。
【図4】 本発明の更に他の一実施形態を示す部分断面
斜視図である。
【符号の説明】
10……センサ部 11……木質部材 12……光ファイバ 20……検出装置 22……光源 23……受光手段 25……警告ランプ 30……箱体 31……スリット 40……蓋部材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検場所に設置された光ファイバを含む
    センサ部と、この光ファイバの一方の端末に光を入射す
    る光源と、この入射された光を光ファイバの他方の端末
    において感知する受光手段と、この受光手段が入射され
    た光を感知しないときに警報を発する警報手段とを有す
    る木材害虫検知機。
  2. 【請求項2】 被検場所に設置された光ファイバを含む
    複数のセンサ部と、それぞれのセンサ部の光ファイバの
    一方の端末に光を入射する光源と、この入射された光を
    光ファイバの他方の端末において感知する受光手段と、
    複数のセンサ部のいずれかの受光手段が光源からの光を
    感知しないときに、そのセンサ部を特定して警報を発す
    る警報手段とを有する木材害虫検知機。
  3. 【請求項3】 センサ部が、木部と接触した光ファイバ
    を含む請求項1または請求項2に記載の木材害虫検知
    機。
  4. 【請求項4】 センサ部が、木質部材の表面に配設され
    た光ファイバを含む請求項3に記載の木材害虫検知機。
  5. 【請求項5】 センサ部が、木質部材の内部に配設され
    た光ファイバを含む請求項3に記載の木材害虫検知機。
  6. 【請求項6】 センサ部が、複数の木質部材の間に挟ま
    れた光ファイバを含む請求項3に記載の木材害虫検知
    機。
  7. 【請求項7】 センサ部が、木材害虫が侵入し得る通孔
    を有する箱体に収納された請求項1または請求項2に記
    載の木材害虫検知機。
  8. 【請求項8】 センサ部の光ファイバの双方の端末が、
    光コネクタを介して光源または受光手段に接続された請
    求項1または請求項2に記載の木材害虫検知機。
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