JP2724205B2 - アンテナ反射鏡 - Google Patents

アンテナ反射鏡

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JP2724205B2
JP2724205B2 JP1135514A JP13551489A JP2724205B2 JP 2724205 B2 JP2724205 B2 JP 2724205B2 JP 1135514 A JP1135514 A JP 1135514A JP 13551489 A JP13551489 A JP 13551489A JP 2724205 B2 JP2724205 B2 JP 2724205B2
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峰雄 宮崎
秀樹 大橋
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、例えば通信衛星あるいは放送衛星の地球
局として使用されるアンテナ反射鏡に関する。
(従来の技術) 一般に、この種のアンテナ反射鏡は、パラボラ形状の
反射鏡として、アルミニウムで形成したアルミハニカム
コア等のハニカムコアの両面にFRP(Fiber Reinforced
Plastics)等の先端複合材料製の表皮層を設けたハニカ
ムサンドイッチ構造を有したものが用いられている。こ
の反射鏡は、その凹部側が上空に位置する衛星等の目標
に対向配置され、目標との信号の送受が行われる。この
ため、このようなアンテナ反射鏡にあっては、降雪があ
ると、その反射鏡の鏡面に雪が積雪され、その雪により
電波の反射高率が低下されることとなるので、予め、寒
冷地等の降雪地帯に設置する場合、積雪した雪を融雪す
る融雪手段が備えられる。
このような融雪手段としては、従来より薄膜状の絶縁
基材に対してカーボン粒子や、導電性繊維等の導電性部
材を分散して含入したフィルム状の面状発熱体を埋設し
たり、細いニクロム線を埋設する方法が採られている。
この場合、前者は発熱体に一対の電極を設け、この電極
間に電圧を印加することにより、そのジュール熱を発生
させて融雪するもので、後者のニクロム線を使用する方
法より発熱効率が劣るものの、温度分布の均一化が図れ
ると共に、消費電力が少ないという利点を有している。
しかしながら、上記前者の融雪手段にあっては、後者
のものに比して温度分布及び省電力化の点で優れている
ものの、反射鏡の周縁部に付設することが困難なため
に、周縁部に着雪が生じる虞を有していた。これによる
と、反射鏡の周縁部に着雪した雪が、いわゆる核とな
り、鏡面全体に着雪が広がって、アンテナ特性が低下す
るという問題を有する。また、直接的に着雪しないまで
も鏡面中央部で融雪した水分が周縁部に流れて氷結し
て、いわゆる氷柱となり、結果として着雪する虞を有す
る。
そこで、最近では、第3図に示す反射鏡1を複数の分
割鏡面1aに分割し、この分割鏡面1aを第4図に示すよう
に、それぞれハニカムコア2をFRP層3a,3bで挟装する。
このFRP層3aの鏡面側には、前述した面状発熱体4が埋
設される。そして、分割鏡面1aの反射鏡1の外周曲線に
対応する周縁部における背面側のFRP層3bには、発熱効
率の高いニクロム線等の線状発熱体5が発泡断熱材6を
介して付設された後、FRP層3cが被覆される。これによ
り、分割鏡面1aは、その鏡面中央部が面状発熱体4で熱
制御され、かつ、その鏡面周縁部が線状発熱体5で熱制
御されて、降雪に伴う着雪が防止されると共に、周縁部
の氷柱発生が防止され、確実な融雪を行うことが可能と
なる。
ところが、上記融雪手段では、その構造が非常に複雑
なために、大形となるうえ、その製作工数の増加を招
き、製作が非常に面倒となるという問題を有していた。
(発明が解決しようとする課題) 以上述べたように、従来のアンテナ反射鏡では、確実
に融雪し得るように構成すると、構造が複雑となり、製
作が非常に面倒であるという問題を有していた。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、構成
簡易にして、製作の簡便化を図り得、かつ、確実な融雪
を実現し得るようにしたアンテナ反射鏡を提供すること
を目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明はハニカムコアを表皮層で挟装して、一方面
に鏡面を形成してなるハニカムサンドイッチ構造の反射
鏡と、この反射鏡の鏡面に埋設されるものであって、導
電性部材を薄膜状絶縁基材で挟装した面状発熱体と、こ
の面状発熱体の埋設されない前記反射鏡の鏡面周縁部の
前記ハニカムコアに埋設される線状発熱体とを備えてア
ンテナ反射鏡を構成したものである。
(作用) 上記構成によれば、反射鏡には、中央部に面状発熱体
が埋設され、周縁部におけるハニカムコアには線状発熱
体が周方向に埋設されることにより、周縁部を含む鏡面
全体が面状発熱体及び線状発熱体により均一的に熱制御
される。これによれば、従来のように反射鏡の周縁部に
着雪した雪を確実に融雪する線状発熱体を特別な取付け
構造を備えることなく、配置することができることによ
り、小形化の確保と共に、簡便な製作が実現される。
(実施例) 以下、この発明の実施例について、図面を参照して詳
細に説明する。
第1図はこの発明の一実施例に係るアンテナ反射鏡の
分割鏡面を取り出して示すもので、例えば前記第3図に
示すパラボラ形状の反射鏡1を構成する。すなわち、分
割鏡面は、アルミハニカムコア等のハニカムコア10で、
所定の鏡面形状に形成され、その鏡面側となる一方面に
は、発熱体収容溝11が形成される。この発熱体収容溝11
は反射鏡1の外周曲線に沿うように形成され、その内部
にはニクロム線をシリコンゴムで被覆した線状発熱体12
が埋設される。そして、ハニカムコア10の両面には、第
2図に示すように表皮層として、例えばCFRP(Carbon F
iber Reinforced Plastics)層13a,13bが設けられる。
このうち鏡面側となる一方のCFRP層13aには、前述した
面状発熱体4がカプトンフィルム等の絶縁材14(第2図
参照、第1図中では図の都合上、図示せず)で挟装され
埋設され、そのCFRP層13a上にはアルミニウムを容射し
た電波反射層15及び耐候性塗膜層16(第2図参照、第1
図中では図の都合上、図示せず)が順に積層されて鏡面
が形成される。面状発熱体4はハニカムコア10に埋設し
た線状発熱体12と積重しない鏡面の中央部に位置するよ
うに埋設される。これら線状発熱体12及び面状発熱体4
はそれぞれ図示しない電源に接続され、所定量の電流が
印加される。
上記CFRP層13a,13bは、例えばガラスクロスにCFRPを
含浸した複数のプレプリグシートを積層して、真空バッ
クフィルムで包んでオートクレープに収容して加圧・加
熱することにより形成される。
上記構成において、反射鏡1は、所定の指向方向に設
置され、降雪があると、その分割鏡面に埋設した面状発
熱体4及び線状発熱体12に上記電源(図示せず)から電
流が印加される。すると、面状発熱体4は鏡面中央部を
加熱して積雪した雪を融雪する。同時に、線状発熱体12
は反射鏡1の鏡面下部を加熱して鏡面中央部から移動し
た雪と共に、積雪した雪を融雪する。このように、積雪
した雪は、線状発熱体12及び面状発熱体4で融雪され
て、鏡面の傾斜に沿って鏡面下部より外部に流れ出る。
この結果、反射鏡は着雪と共に、融雪にともなう鏡面下
部の氷柱の発生が確実に防止され、積雪による影響を受
けることなく、高精度なアンテナ特性が確保される。
なお、分割鏡面のハニカムコア10に埋設する線状発熱
体12としては、例えば反射鏡1の設置状態における鏡面
の下部側に位置する分割鏡面に埋設するだけで、反射鏡
1の効果的な融雪を実現できることが、試験的に確認さ
れている。
このように、上記アンテナ反射鏡はハニカムサンドイ
ッチ構造の反射鏡1の鏡面に面状発熱体4を埋設すると
共に、反射鏡1の鏡面周縁部におけるハニカムコア10の
周方向に線状発熱体12を埋設して、融雪を行うように構
成したことにより、周縁部を含む鏡面全体が均一的に熱
制御され、着雪と共に、融雪にともなう鏡面下部の氷柱
の発生が確実に防止されるため、降雪時においても、雪
の影響を受けることなく、高精度なアンテナ特性が確保
される。これにより、従来のように反射鏡1の周縁部に
着雪した雪を確実に融雪する線状発熱体5を特別な取付
け構造を備えることなく、反射鏡1への線状発熱体12の
配設が可能となることにより、可及的に小形化と共に、
製作の簡便化が実現される。
なお、上記実施例では、表皮層をCFRPを用いて形成し
た場合で説明したが、これに限ることなく、FRP等の各
種の先端複合材料を用いて構成するが可能である。よっ
て、この発明は、上記実施例に限ることなく、その他、
この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し
得ることは勿論のことである。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明によれば、構成簡易に
して、製作の簡便化を図り得、かつ、確実な融雪を実現
し得るようにしたアンテナ反射鏡を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係るアンテナ反射鏡の分
割鏡面の要部を示す図、第2図は面状発熱体の埋設状態
を示す図、第3図は反射鏡の分割例を示す図、第4図は
従来のアンテナ反射鏡の問題点を説明するために示した
図である。 4……面状発熱体、10……ハニカムコア、11……発熱体
収容溝、12……線状発熱体、13a,13b……CFRP層、14…
…絶縁材、15……電波反射層、16……耐候性塗膜層。
フロントページの続き (72)発明者 伊沢 謙治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝小向工場内 (56)参考文献 実開 昭63−41910(JP,U) 実開 昭59−125106(JP,U) 実開 昭60−43003(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハニカムコアを表皮層で挟装して、一方面
    に鏡面を形成してなるハニカムサンドイッチ構造の反射
    鏡と、 この反射鏡の鏡面に埋設されるものであって、導電性部
    材を薄膜状絶縁基材で挟装した面状発熱体と、 この面状発熱体の埋設されない前記反射鏡の鏡面周縁部
    の前記ハニカムコアに埋設される線状発熱体と を具備したことを特徴とするアンテナ反射鏡。
JP1135514A 1989-05-29 1989-05-29 アンテナ反射鏡 Expired - Lifetime JP2724205B2 (ja)

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