JP2721117B2 - ロックメカニズム、該ロックメカニズムを備えたシステム及び該ロックメカニズムを備えた除菌システム - Google Patents

ロックメカニズム、該ロックメカニズムを備えたシステム及び該ロックメカニズムを備えた除菌システム

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JP2721117B2
JP2721117B2 JP1966594A JP1966594A JP2721117B2 JP 2721117 B2 JP2721117 B2 JP 2721117B2 JP 1966594 A JP1966594 A JP 1966594A JP 1966594 A JP1966594 A JP 1966594A JP 2721117 B2 JP2721117 B2 JP 2721117B2
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ダブリュー. コッチ ワーナー
アール. サンフォード ビル
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラッチおよびロッキング
技術に関する。特に、医療用滅菌装置の扉を十分な力で
ラッチ閉鎖して液密封鎖を実現することに関する。本発
明はまた、一般に扉をロックまたは密閉して液体を保持
する場合、深海や宇宙空間での応用、有害な蒸気および
液体による汚染を防ぐために密閉を行う場合、その他、
高度な密閉力が必要とされる場合などに適用され得る。
さらに、本発明は、扉、窓、およびその他の可動要素を
ロックして不測に開放されるのを封じるための装置とし
ても適用され得る。
【0002】なお、本出願は、1991年4月5日出願
の米国出願第07/681,118号の一部継続出願である。該特
許は1989年5月9日出願の米国出願第07/349,304
号、現在は米国特許第5,091,343号の一部継続出願であ
る。該特許は1988年1月4日出願の米国出願第07/1
40,388号、現在は米国特許第4,892,706号の一部継続出
願である。該特許は米国出願第06/826,730号、現在は米
国特許第4,731,222号の一部継続出願である。上記米国
出願第07/681,118号はまた米国出願第07/342,189号、現
在は米国特許第5,116,575号の一部継続出願である。該
特許は米国出願第07/229,917号、現在は米国特許第5,07
7,008号の一部継続出願である。該特許は米国出願第07/
165,189号、現在は米国特許第5,037,623号、および米国
出願第07/140,388号、現在は米国特許第4,892,706号の
一部継続出願である。これらはまた米国出願第06/826,7
30号、現在は米国特許第4,731,222号の一部継続出願で
ある。
【0003】
【従来の技術】先行米国出願第07/681,118号(特開平4-
81190)は、作動中は扉が閉鎖位置で真空密閉される滅
菌装置について記載している。この装置では、扉を開け
ると滅菌室、滅菌剤混合室、および様々な滅菌液流路に
アクセスし得る。滅菌される器具を滅菌室に入れて濃縮
滅菌剤を混合室に滴下した後、扉を閉める。扉の閉鎖
は、扉の縁部の一対の周部ガスケット間を真空状態にす
ることにより維持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】真空密閉は正常な作動
条件の下では確実な液密封鎖を実現するが、正常でない
作動条件の下でも液漏れが生じるのは望ましくない。例
えば、滅菌装置の扉に重い物体が落下したり、扉が他の
キャビネットの扉またはエルボーにぶつかったりする
と、扉の受ける衝撃により瞬間的に液体漏れが生じるこ
とも有り得る。さらに、長期間使用すると、コム製ガス
ケットの性能が劣化し真空密閉の程度が低下しこれによ
り信頼性が低下することが多い。
【0005】機械的なラッチメカニズムは当該分野では
様々なものが知られている。例えば、ラッチピンに摺動
により係合してカムの作用により移動を行う剛性の旋回
式フックが使用されている。しかし、このような剛性の
旋回式フックは比較的大きなラッチ圧を必要とすること
が多い。さらに、カムの作用によりラッチピンが摩耗す
るため、繰り返して使用するとラッチ閉鎖が不正確にま
たは緩くなる。内部ギア構成を有する複合ラッチは比較
的小さい力で閉鎖しても比較的大きい閉鎖保持力を得る
ことに成功している。しかし、多くの場合、機械的な連
結が複雑で、調整が難しく、また破損または変形が生じ
易い。
【0006】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するものであり、その目的は、僅かな力で閉鎖しても
きわめて大きい閉鎖保持力が得られる新しい改良された
ロックメカニズムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のロックメカニズ
ムは、ラッチ表面と、ラッチ係合表面を有し、カム部材
に回転可能に取り付けられて互いに対して自由に回転し
得るようにされたフック部材と、該カム部材を回転させ
ることにより該フック部材が該ラッチ表面と係合するよ
うにおよび係合が解除されるように該フック部材を移動
させる回転手段とを備えており、これにより上記目的が
達成される。
【0008】好ましくは、前記カム部材は回転軸に対し
て偏心して取り付けられ、該カム部材は前記フック部材
のラッチ係合表面を、通常は回転軸と前記ラッチ表面と
を通る進行軸に沿って移動させ、前記回転手段は該カム
部材の中心軸を該進行軸から数度の角度だけ越えて回転
させた位置のオーバセンターロック位置まで回転させ、
また該回転手段により該カム部材が該進行軸から該数度
の角度だけ越えて回転した後さらに回転するのを妨げる
係止手段をさらに備える。
【0009】好ましくは、前記フック部材を前記ラッチ
表面の方向に付勢するための弾性付勢手段をさらに含
む。該付勢手段は、シャフトの回転によりフック部材
が、ラッチ表面に対して実質的に直交する通路を移動す
るように該フック部材を付勢する。
【0010】好ましくは、前記フック部材のラッチ係合
表面が前記ラッチ表面から離れて係合が解除されること
により該フック部材が前記弾性付勢手段の付勢力に抗し
て前記カム部材の周りを回転するとき、該カム部材と同
時に回転して該フック部材と係合する促進部材をさらに
備える。該係合表面は該フック部材と係合すると、該フ
ック部材を該付勢手段に抗してラッチ表面に対して接離
する方向に実質的に直交する方向に促し移動させるよう
にカム表面に対して位置決めされる。
【0011】好ましくは、前記フック部材のラッチ係合
表面が前記ラッチ表面から離れて係合が解除されること
により該フック部材が該ラッチ表面との係合から外れて
前記カム部材の周りを回転するとき、該カム部材と同時
に回転して該フック部材と係合する促進部材をさらに備
える。
【0012】好ましくは、前記回転手段はシャフトを含
み、前記カム部材は該シャフトに対して偏心して取り付
けられた円形のカム部材を含み、前記フック部材は該円
形のカム部材の表面を回転可能に受容する円形のベアリ
ング表面の範囲を画定する。
【0013】本発明の別の面によれば、除菌システムが
提供される。除菌システムは、除菌される物品を受容す
るための除菌室と、除菌流体を選択的に該除菌室を通っ
て循環させる除菌溶液循環手段とを含む本体部と、該本
体部と連結され、開放位置と閉鎖位置との間を移動し
て、該開放位置にあるときは該除菌室へのアクセスが可
能とされ、また該閉鎖位置にあるときは液密封鎖を実現
するようにされた扉部材とを備え、該扉部材が該本体部
と確実に液密封鎖状態となるように、該扉部材を機械的
にロックするための請求項1に記載の機械的なロックメ
カニズムをさらに備えており、これにより上記目的が達
成される。
【0014】好ましくは、前記カム部材が回転軸に対し
て偏心して取り付けられ、該カム部材が前記フック部材
のラッチ係合表面を、通常は回転軸と前記ラッチ表面と
を通る進行軸に沿って移動させ、前記回転手段が該カム
部材の中心軸を該進行軸から数度の角度だけ越えて回転
させた位置のオーバセンターロック位置まで回転させ、
また該回転手段により該カム部材が該進行軸から該数度
の角度だけ越えて回転した後さらに回転するのを妨げる
係止手段をさらに備える。
【0015】本発明のさらに別の面によれば、内部に室
を形成する本体部と、該本体部と連結され開放位置と閉
鎖位置との間を移動して、選択的に該開放位置において
該本体部の該室にアクセスし得るようにされた閉鎖部材
とを備えた選択的に閉鎖可能なシステムが提供される。
該システムは、請求項1に記載の機械的なロックメカニ
ズムであって、該ラッチ表面が該本体部と該閉鎖部材の
うちいずれか一方に取り付けられ、また該カム部材が該
本体部と該閉鎖部材の他方に回転可能に取り付けられる
ロックメカニズムをさらに備えており、これにより上記
目的が達成される。
【0016】好ましくは、前記回転手段を選択的に制御
することにより、前記カム部材が、前記フック部材が前
記ラッチ表面と係合する位置と係合から解除される位置
との間を移動することを可能にする、手動作による可動
手段をさらに備える。
【0017】好ましくは、シャフトの回転によりフック
部材が、ラッチピンまたはラッチ表面に対して実質的に
直交する通路を移動するように、フック部材をラッチピ
ンまたはラッチ表面の方向に付勢させる付勢手段が配備
される。
【0018】好ましくは、シャフトに連結して共に回転
する促進ピンまたは促進表面が配備される。促進表面
は、フック部材がラッチピンまたはラッチ表面との係合
から解除されると、促進表面がフック部材と係合して、
フック部材を、付勢手段に抗してラッチピンに対して接
離する方向に実質的に直交する方向に促し移動させるよ
うに、カム表表面に対して位置決めされる。
【0019】
【作用】本発明のロックメカニズムによれば、本体部に
対して選択的に扉をロック閉鎖して、抗菌溶液が扉と本
体部との間から漏れるのを確実に防止する。ロックメカ
ニズムはフック部材と円形カム部材とを有する。カム部
材はシャフトに偏心して取り付けられ、シャフトおよび
カム部材の回転によりフック部材のラッチ係合表面を進
行軸に沿って移動させ、これによりフック部材をラッチ
表面に係合および係合解除させる。扉をロックするとき
は、フック部材がラッチ表面に係合した後、カム部材を
進行軸を数度の角度だけ越えたオーバセンターロック位
置まで選択的に回転させる。このオーバセンター回転で
は、中心を越える移動によりラッチ表面における力は僅
かに弱まる傾向にあるが、フック部材とラッチ表面との
係合はカム部材をラッチ圧の大きい中心領域を越えて回
転させることによってのみ解除させ得る。扉を開放する
には、シャフトを反対方向に回転させて、先ずフック部
材のラッチ係合表面を持ち上げてラッチ表面から離す。
次に促進部材をフック部材の方向に回転させこれに当接
させる。促進部材をさらに回転させることにより、フッ
ク部材はバネ部材の弾性付勢力に抗してラッチ表面から
さらに離れる方向に進む。
【0020】
【実施例】図1〜図4に示すように、除菌装置、例えば
滅菌または消毒装置はカウンターの上または他の都合の
よい作業表面に載置するように設計されている。前扉B
は手動により開放されこれにより除菌領域Cにアクセス
し得る。ロックまたはラッチメカニズムDは選択的に閉
鎖部材である扉Bを除菌装置の本体部Aに対して確実に
ロックする。
【0021】図2および図3に特に示すように、除菌領
域Cは滅菌剤または他の抗菌溶液混合領域(混合室)1
0を含む。混合室10には所定の滴定量の、好ましくは
粉末状の濃縮除菌剤が入れられる。入口12から吸入さ
れる水はヒータータンク14内で選択的に加熱され、循
環ポンプ16により循環して混合室10に至り、これに
より抗菌溶液が形成される。
【0022】様々な抗菌剤を使用し得るが、本実施例で
は、濃縮抗菌剤は加湿により反応して、強いオキシデン
ト、腐食防止剤、および湿潤剤などの滅菌剤を形成する
粉末の混合物である。詳しくは、本実施例では、これら
乾燥成分として、水溶性の酸性前駆物質および水溶性の
過酸塩を含み、これらは水に解けると抗菌効果を有する
濃度の酸性溶液を形成する。乾燥成分はさらに、pHを
中性にして鋼鉄の腐食を防ぐホウ酸塩などの緩衝剤を含
む。乾燥成分はまた、鋼鉄の腐食を防ぐモリブデン酸
塩、銅および真鍮の腐食を防ぐトリアゾールなどの他の
腐食防止剤も含む。硬水での有害な沈澱を防ぐために粉
末の沈澱防止剤も含み得る。本実施例では、酸性前駆物
質はアセチルサリチル酸、過酸塩は過ホウ酸ナトリウム
であり、これらは得られる溶液の過酢酸の濃度が少なく
とも0.2%W/Vとなるのに十分な量で存在する。
【0023】二酸化塩素、塩素、過酸化水素、およびこ
れらの混合物などの他の抗菌剤もまた自然の形態で生成
され得る。粉末の腐食防止剤はさらに、クロム酸カリウ
ムと塩化ナトリウムとリン酸塩との混合物を含み得る。
他の銅および真鍮の腐食防止剤としては、ベンゾトリア
ゾール、トリトリアゾール、メルカプトベンザチアゾー
ル、アゾール、安息香酸塩、および他の5員環化合物が
含まれる。他の鋼鉄の腐食防止剤としては、クロム酸
塩、二クロム酸塩、タングステン酸塩、バナジウム酸
塩、ホウ酸塩、およびこれらの組み合せが含まれる。
【0024】加熱された水が循環ポンプ16により循環
し混合室10を通過した後は、抗菌溶液が、本体部Aの
外表面または扉Bの内表面により範囲が規定される一連
の流路18を通って流れる。抗菌溶液はこれら流路を通
って洗浄液フィルター20の内表表面を流れて除菌室2
2に至る。好ましくは、除菌室22はカセット24を摺
動により受容し得、これにより除菌される物品が搬入さ
れる。抗菌溶液は流路を循環する間に洗浄水フィルター
20から下流側の流路18および除菌室22を含む全て
の表表面が除染、好ましくは滅菌される。所定の時間が
経過した後、溶液は排出口26から排出され、洗浄水が
導入される。洗浄水はフィルター20に入り、ここで流
入する水に含まれるすべての有害な微生物が濾過され
る。すなわち洗浄水が消毒される。除菌された洗浄水は
循環ポンプ16により流路18、除菌室22、およびカ
セット24を通って循環する。洗浄液および抗菌溶液を
排出した後、空気中の微生物からの汚染を防ぐために、
装置に吸入される空気は空気除菌フィルター28により
濾過される。
【0025】図4〜図8に示すように、ロックメカニズ
ムDはロック位置と開放位置との間を回転するユーザ操
作のハンドル30を含む。ハンドル30が回転すると第
1シャフト32が回転する。第1シャフト32はカムま
たはギア部材34を回転させる。ギア部材34の歯はラ
ックギア36と噛合している。ラックギア36は一対の
駆動ギア部材38と噛合している。
【0026】駆動ギア部材38は各々駆動シャフト40
と連結している。このように、ギア34、36、および
38は機械的な運動、特に回転を伝達する手段として機
能する。制御シャフトである第1シャフト32の回転を
駆動シャフト40に伝達するために他の手段を設けるこ
とも考えられる。駆動シャフト40の各々はフックアセ
ンブリ42を駆動する。
【0027】フックアセンブリ42の各々は、シャフト
40に偏心して取り付けられ共に回転するカム部材50
を含む。円形のカム部材50は、フック部材54と連結
する円形のベアリングまたはジャーナル部材52内に回
転可能に受容される。このように、フック部材54はカ
ム部材50と、従って駆動シャフト40と共に自由に回
転し得るように取り付けられている。フック部材54
は、本体部Aに配置されるラッチピン58または他のラ
ッチ表面に選択的に係合するラッチピン係合表面56を
有する。
【0028】特に図7および図8に示すように、ラッチ
ピン58は、摺動により取付ボルト62と位置決めされ
るキャリッジ60に取り付けられる。ネジ送り部材64
によりキャリッジ60が選択的に摺動し、ラッチピン5
8またはラッチ表面のラッチ係合表面56に対する正確
な位置が調節される。ラッチピン58が適切に位置決め
されると、ボルト62をきつく締めてキャリッジ60を
固定する。
【0029】図6の下側および図9(B)のラッチに特
に示すように、バネ部材70などの付勢手段によりフッ
ク部材54は中間位置に付勢される。この中間位置で
は、フック部材54はラッチピン58に当接するが、ラ
ッチピン係合表面56はラッチピン58から進行方向に
ずれた位置にある。なお、フック部材54はカム表面7
2を有し、扉Bが開放位置から閉鎖位置へと向かって本
体部に接近するとき、先ずカム表面72がラッチピン5
8と当接する。このカム表面72の形状は、カム表面7
2とラッチピン58との間の相互作用によりフック部材
54がバネ部材70に抗して付勢されこれにより扉Bの
閉鎖が可能となるような形状とされる。図9(C)に示
すように、扉Bをラッチ閉鎖するには、オペレータがハ
ンドル30を回すことにより駆動シャフト40を回転さ
せ、カム部材50の最遠点を方向74から、ラッチピン
58と駆動シャフト40とを通る進行方向76と整合す
る位置へ、さらにこれを数度の角度78だけ越えたロッ
ク位置80まで移動させる。このように、カム部材50
は中心を越えて角度78、好ましくは約5度だけ回転す
る。ストッパ82のような係止部材により駆動シャフト
40と共に回転する部材が係止され、カム部材50がラ
ッチ方向にさらに回転するのを防ぐ。
【0030】図9(C)のロック構成を実現するために
は、機械的な連結手段34、36、および38の歯車比
は1:1、またはオペレータによるハンドル操作はこれ
より多く必要であるが加える力は小さくなるような歯車
比であり得る。フック部材54がロックされると、ロッ
クを解除するには、カム部材50の中心軸を中央軸であ
る進行軸76を横断して移動させる必要がある。従っ
て、フック部材54を解除するためには、先ずラッチピ
ン58に対してフック部材54をさらにきつくロックす
る必要がある。
【0031】ラッチ手段を解除するためには、駆動シャ
フト40を反対方向に回転させてカム部材50の最遠点
を方向74に戻す。駆動シャフト40とカム部材50と
がこのように回転すると、フック部材54は通常は進行
軸76に沿って移動する。フック部材54をラッチピン
58との係合から解除して移動させるために、促進ピン
84促進表面を駆動シャフト40に取り付けて共に回転
させる。促進ピンは、図9(B)の中間位置または図9
(C)のロック位置にあるフック部材54と係合しない
ような適切な角度で駆動シャフト40に取り付けられる
(図5参照)。ロックを解除する方向に角度86だけさ
らに僅かに回転させると、促進ピン84が移動してフッ
ク部材54と接触し、フック部材54を図9(A)に示
す開放位置へと回転させる。扉Bが開放されオペレータ
がハンドル30の操作を止めると、バネ部材70の付勢
によりフック部材54は図9(B)の中間位置に戻る。
【0032】扉Bはヒンジ90によって本体に取り付け
られている。ヒンジ90は好ましくは比較的緩く取り付
けられ、扉Bを密閉ガスケット92に対してきつくロッ
クするとき、ヒンジ90はこれを助けるのではなく、む
しろ、扉Bがガスケット92に対して限定的に移動し得
るようにされる。フックアセンブリ42は4個以上配備
され、扉Bと本体Aとの間をロックする力を付与する。
ロックメカニズムを扉Bに取り付け、ラッチピンを本体
に取り付けた例を示したが、ラッチピンを扉Bに取り付
け、ロックメカニズムとハンドルを本体に取り付けても
よい。
【0033】ロックメカニズムを除菌装置に関連して述
べたが、ロックアセンブリは一般に2つの構成要素を互
いにロックするために使用し得る。例えば、ラッチ閉鎖
力が強いためハンドルのレバーアームが無ければ係合が
外れることがない。ハンドルを取り外すと安全ロックシ
ステムが提供される。
【0034】
【発明の効果】本発明のロックメカニズムによれば、閉
鎖部材である扉を堅固に確実にラッチ閉鎖し、扉を僅か
な力で閉鎖してもきわめて大きい閉鎖保持力が付与され
る。また、構成が単純で、経時的に劣化することが少な
いので繰り返し使用しても高い信頼性が維持される。
【0035】また、特に請求項2に記載のロックメカニ
ズムによれば、ロック動作を一層確実に行える。また、
特に請求項4に記載のロックメカニズムによれば、ロッ
ク解除動作を素早く行える。さらに、請求項7および8
に記載の除菌システムによれば、液密封鎖を確実に行え
る除菌装置を、また請求項9および10に記載のシステ
ムによれば、一般に確実で安全なロックシステムを実現
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、抗菌溶液を使用する除菌装置の斜視
図。
【図2】図1の除菌装置の扉を開けた状態の正面図。
【図3】図1の除菌装置の抗菌溶液の流路を示す配管
図。
【図4】外部カバーを取り除いた扉の内部を示す平面
図。
【図5】図4のライン5−5に沿った断面図。
【図6】図5のライン6−6に沿った断面図。
【図7】図6の扉をラッチピンおよびラッチピン調節メ
カニズムと共に示す断面図。
【図8】図7のライン8−8に沿った断面図。
【図9】図9(A)はフックアセンブリの開放位置、図
9(B)は中間位置、および図9(C)は閉鎖位置を各
々示す断面図。
【符号の説明】
A 本体部 B 扉 C 除菌領域 D ロックメカニズム 10 混合室 18 流路 30 ハンドル 34、36、38 ギア 40 駆動シャフト 42 フックアセンブリ 50 カム部材 54 フック部材 56 ラッチピン係合表面 58 ラッチピン 70 バネ部材 82 ストッパ 84 促進ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−94760(JP,A) 特公 昭58−21074(JP,B2)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラッチピンの一部であるラッチ表面と、
    ラッチ係合表面を有し、カム部材に回転可能に取り付け
    られて互いに対して自由に回転し得るようにされたフッ
    ク部材と、該カム部材を回転させることにより該フック
    部材が該ラッチ表面と係合するようにおよび係合が解除
    されるように該フック部材を移動させる回転手段とを備
    え、 該カム部材が回転軸に対して偏心して取り付けられ、該
    カム部材が該フック部材のラッチ係合表面を、通常は回
    転軸と該ラッチ表面とを通る進行軸に沿って移動させ、
    該回転手段が該カム部材の中心軸を該進行軸から数度の
    角度だけ越えて回転させた位置のオーバセンターロック
    位置まで回転させ、また該回転手段により該カム部材が
    該進行軸から該数度の角度だけ越えて回転した後さらに
    回転するのを妨げる係止手段をさらに備えたロックメカ
    ニズム。
  2. 【請求項2】 前記フック部材を前記ラッチ表面の方向
    に付勢するための弾性付勢手段をさらに含む、請求項1
    に記載のロックメカニズム。
  3. 【請求項3】 前記フック部材のラッチ係合表面が前記
    ラッチ表面から離れて係合が解除されることにより該フ
    ック部材が前記弾性付勢手段の付勢力に抗して前記カム
    部材の周りを回転するとき、該カム部材と同時に回転し
    て該フック部材と係合する促進部材をさらに備えた、請
    求項に記載のロックメカニズム。
  4. 【請求項4】 ラッチピンの一部であるラッチ表面と、
    ラッチ係合表面を有し、カム部材に回転可能に取り付け
    られて互いに対して自由に回転し得るようにされたフッ
    ク部材と、該カム部材を回転させることにより該フック
    部材が該ラッチ表面と係合するようにおよび係合が解除
    されるように該フック部材を移動させる回転手段とを備
    え、 該フック部材のラッチ係合表面が該ラッチ表面から離れ
    て係合が解除されることにより該フック部材が該ラッチ
    表面との係合から外れて該カム部材の周りを回転すると
    き、該カム部材と同時に回転して該フック部材と係合す
    る促進部材をさらに備えたロックメカニズム。
  5. 【請求項5】 ラッチピンの一部であるラッチ表面と、
    ラッチ係合表面を有し、カム部材に回転可能に取り付け
    られて互いに対して自由に回転し得るようにされたフッ
    ク部材と、該カム部材を回転させることにより該フック
    部材が該ラッチ表面と係合するようにおよび係合が解除
    されるように該フック部材を移動させる回転手段とを備
    え、 該回転手段がシャフトを含み、該カム部材が該シャフト
    に対して偏心して取り付けられた円形のカム部材を含
    み、該フック部材が該円形のカム部材の表面を回転可能
    に受容する円形のベアリング表面の範囲を画定するロッ
    クメカニズム。
  6. 【請求項6】 除菌される物品を受容するための除菌室
    と、除菌流体を選択的に該除菌室を通って循環させる除
    菌溶液循環手段とを含む本体部と、該本体部と連結さ
    れ、開放位置と閉鎖位置との間を移動して、該開放位置
    にあるときは該除菌室へのアクセスが可能とされ、また
    該閉鎖位置にあるときは液密封鎖を実現するようにされ
    た扉部材とを備えた除菌システムであって、 該扉部材が該本体部と確実に液密封鎖状態となるよう
    に、該扉部材を機械的にロックするための請求項1に記
    載の機械的なロックメカニズムをさらに備えた除菌シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載のロックメカニズムを備
    えた除菌システムであって、前記カム部材が回転軸に対
    して偏心して取り付けられ、該カム部材が前記フック部
    材のラッチ係合表面を、通常は回転軸と前記ラッチ表面
    とを通る進行軸に沿って移動させ、前記回転手段が該カ
    ム部材の中心軸を該進行軸から数度の角度だけ越えて回
    転させた位置のオーバセンターロック位置まで回転さ
    せ、また該ロックメカニズムが該回転手段により該カム
    部材が該進行軸から該数度の角度だけ越えて回転した後
    さらに回転するのを妨げる係止手段をさらに備えた除菌
    システム
  8. 【請求項8】 内部に室を形成する本体部と、該本体部
    と連結され開放位置と閉鎖位置との間を移動して、選択
    的に該開放位置において該本体部の該室にアクセスし得
    るようにされた閉鎖部材とを備えた選択的に閉鎖可能な
    システムであって、 請求項1に記載のロックメカニズムであって、該ラッチ
    表面が該本体部と該閉鎖部材のうちいずれか一方に取り
    付けられ、また該カム部材が該本体部と該閉鎖部材の他
    方に回転可能に取り付けられるロックメカニズムをさら
    に備えたシステム。
  9. 【請求項9】 前記回転手段を選択的に制御することに
    より、前記カム部材が、前記フック部材が前記ラッチ表
    面と係合する位置と係合から解除される位置との間を移
    動することを可能にする、手動作による可動手段をさら
    に備えた、請求項に記載のシステム。
JP1966594A 1993-02-23 1994-02-16 ロックメカニズム、該ロックメカニズムを備えたシステム及び該ロックメカニズムを備えた除菌システム Expired - Lifetime JP2721117B2 (ja)

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US08/020,575 US5391360A (en) 1986-02-06 1993-02-23 Overcenter, cam driven locking mechanism
US08/020,575 1993-02-23

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JPH06248840A JPH06248840A (ja) 1994-09-06
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CA2012862C (en) * 1989-05-09 1995-11-07 Edward T. Schneider Container for holding equipment during sterilization

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