JP2718832B2 - 多機能装飾家具システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この出願は1991年６月25日に出願された出願番号07/7
20,369の一部継続出願である。

発明の背景 本発明は家具、特に相互に交換可能な部品を有する家
具に関する。

椅子、二人掛けシート、ソファおよびスリーパー（Sl
eeper）のような従来の装飾家具において標準的な構成
方法は、座面，前側レール、および後側レールを有する
完全に組立てられた木または木製品のフレームを利用し
ている。フレームは取外せない織物のカバーで覆われ、
繊維および発泡体のような材料からなる詰め物がこの織
物カバーに取付けられている。ばね，帯ひもないしは他
の支持手段は、座面の下側で前側および後側のレールに
永久的に取付けられている。座面の傾きは前および後側
レールの高さの相違によって決定されている。

スリーパー機構および木製フレームに永久的に取付け
られた折畳みマットレスを有する家具を提供することも
また普通である。しかしながら、スリーパー機構を収容
すべくデザインされた従来の家具は、同じ外観を有する
非スリーパーソファに対し、フレームのサイズおよびデ
ザインが全く異なることを要求する。従来のソファに用
いられるばねユニットおよびスリーパー型式のソファに
用いられるスリーパー機構は、装飾工程の前または後の
いずれでも相互に交換することはできない。

スリーパー型および非スリーパー型家具の両型式と共
に用いられる背もたれクッションは、「タイト」（全体
フレームの一部として装飾されている）または「ルー
ズ」（フレームと分離された独立のクッション）のいず
れであってもよい。両型式の家具においては、一旦、フ
レームが完成されると、詰め物片の形状およびスタイル
における最小の変形のみがなされ得る。一旦、織物のカ
バーが取付けられると、それは変更できないのである。

従来の装飾家具のデザインは製造者、小売業者および
消費者に多くの制限を負わせている。製造者は絶え間な
いスタイル変更を要求する業界に直面している。このよ
うな変更は、多くの異なるスタイル間には相互に交換可
能な部品がなく、2,3年以上も人気のあるスタイルはほ
とんどないので、困難であるにもかかわらずである。結
果として、製造者はスタイルのために定期的にデザイン
し、新しい部品を製造することを強いられている。製造
の頻繁な設計変更および生産設備の変更は、在庫管理お
よび製造効率を維持する点から製造者に重い負担を課し
ている。

製造者に対する他の制限は、装飾家具は大きく、嵩ば
りかつ重くなる傾向にあるということである。従って、
その出荷は通常高価につき、装飾家具の製造者にとって
その製品を遠距離に亘り輸送することはほとんど費用的
に効果的でないという結果を伴う。結論として、多くの
装飾家具製造者は、運送費を低減すべく国内の異なる地
域に配置されたいくつかの工場を持たねばならないとい
うことに気付いている。運送費の高さは、この国におい
て生産されている装飾家具製品のほとんどが海外に輸出
されていないという事実を説明している。加えて、家具
の輸送に適した梱包が極めて高く、このことが製造者を
して装飾物品を保護力の弱いプラスチック包装で輸送せ
しめ、これにより彼等の製品に対する損傷の危険をもた
らしている。

装飾家具の小売業者もまた多くの問題に直面してい
る。製品は嵩ばるので、高価な展示および保管設備が設
けられねばならない。典型的な顧客は、それから選ぶた
めスタイル、デザインおよびサイズの広範囲な選択肢を
求めており、一旦、選択がなされると直ちに配達するこ
とをしばしば要求する。小売業者にとって、巨大な在
庫、倉庫およびショウルームの費用なしで、このような
サービスを提供することは困難である。

小売業者が直面する他の問題は、比較的短時間で売れ
ない商品は汚されたり、壊される傾向にあるということ
である。装飾家具をクリーニングすることは困難であ
り、修理は通常熟練技術者のサービスを必要とする。両
者共高価である。早く売れる製品もまた問題を作り出し
得る。というのも、再注文は通常６ないし12週かかり、
これはこの期間小売業者はベストセラー品なしであるこ
とを意味するからである。

装飾家具の買い物は、顧客にとって欲求不満な経験と
なり得る。典型的な小売り購買者は装飾家具のブランド
ネームに精通しておらず、彼または彼女が品物の品質を
検査する実際的方法は存在しない。適切な物品を配置す
ることは困難かもしれない、というのも、ある商店は二
人掛けシートはほとんどなくソファおよび椅子のみを販
売し、一方、他はスリーパーのみを販売しているからで
ある。巨大な倉庫のショーウルームでさえ、その時点の
最も人気の嗜好に対して要求を満たせるのみである。人
気の少ないサイズおよびスタイルのものは、多くの小売
店には置かれていない。

消費者は、家具を購入する前後に広範囲の決定をしな
ければならない。ソファの場合には、このソファが既存
の室内装飾に合うように考慮が払わねばならず、購入が
意図されているソファが将来あり得る装飾計画に調和す
るか否かについて予測されねばならない。ソファが消耗
された後は、あつらえのスリップ（Slip）カバーで覆わ
れてもよい。しかしながら、かかるカバーは通常高価
で、不細工で、ぴったりせず、これにより元のソファの
デザインのあつらえられた外観を損なってしまう。再装
飾の費用は新品を買うのとほとんど同じであり、上で説
明したように、詰め物片の単純なクリーニングでさえも
難しく、専門家にまかせるのが一番である。加えて、ソ
ファまたは椅子のフレームは織物またはクッションより
も長持ちするけれども、現在の装飾家具技術の状態は、
家具フレームの費用上効果的な再生を許さない。

消費者に対するさらなる制限は、彼または彼女が、睡
眠に適した型式のソファを買うか否かを決定しなければ
ならいということである。現状の装飾家具技術は、非ス
リーパー型のソファにスリーパー機構およびマットレス
を装飾することを許さない。

このようなデザイン上の制限のいくつかを正そうとす
る試みがなされている。例えば、米国特許第3,774,966
号（Faulkner et al.）は置換え可能な部品を有するノ
ックダウンソファを開示している。しかしながら、この
特許に記載されているソファは、スタイルにおいて柔軟
性をもたらさず、多数のスタイルおよびデザインに簡単
には適合できない単純なフレーム構造を採用し、かつ、
スリーパー機構を収容することができない。

取外し可能なスリップカバーにおいて改良することに
より、従来の装飾家具のデザインを改良しようとする試
みもまたある。かかるカバーは、クリーニングのために
取外され、損傷を受けたら置換えられ、かつ、再装飾の
ときは変えられるといういくつかの利点を有している。
例えば、米国特許第3,248,147号（Testa）は、従来の装
飾家具に類似するあつらえの外観に似せた取外し可能な
スリップカバーを開示している。しかしながら、Testa
に開示されている装飾アッセンブリは比較的高価であ
る。というのも、それは補助の装飾物とこの補助装飾物
を覆う取外し可能なカバーとの両者を用いているからで
ある。Testaの椅子はスリーパー機構を収容することが
できず、スタイルにおいて柔軟性をもたらさない。Test
aに開示されているフレーム構造は、実質的に垂直なひ
じ掛けを備えた椅子またはソファに対してのみ適してい
る。Testaの方法を用いて再カバーされた湾曲されたひ
じ掛けは真直ぐに見えるであろう。

発明の要約 本発明は、取外し可能なスプリグプラットフォームま
たはスリーパー機構およびマットレスのいずれかを収容
でき、交換可能な部品を備えるノックダウン用フレーム
を利用でき、かつ、織物カバーの取換えが容易かつ迅速
である装飾家具の一品を提供する。かくて、我々の発明
の目的は取外しおよび相互に交換可能なスプリングおよ
びスリーパーユニットを有する装飾家具の一品を提供す
ることである。

本発明の他の目的は、工具なしで容易に組立および分
解され得る相互に交換可能な部品を有する装飾家具の一
品を提供することである。

さらなる目的は、取外し可能なカバーの使用を許す装
飾家具フレームを提供するすることである。

本発明のさらに他の目的は、背もたれがヒンジ結合さ
れ、かつ、異なる角度に調節可能である装飾家具の一品
を提供することである。

本発明のさらに他の目的は、家具を組立および分解す
る手段に、前または後のいずれかからのアクセスを許
し、かつ、保管および輸送のために最小の空間を必要と
するよう平に折畳めるヒンジ結合された背もたれを有す
る装飾家具の一品を提供することである。それは製造者
に内側背もたれおよび外側背もたれの両者を覆うために
シングルピースの織物を使用することを許す。従来の装
飾家具はタックストリップ（tack strip）、ウェルト
（welt）または他の高く付く技術によって結合されたツ
ーピースの織物を用いている。

さらに他の目的は、相互に交換可能なスプリングおよ
びスリーパーユニットを有する装飾家具の一品を提供す
ることにあり、ここにおいて、スリーパーユニットは家
具のひじ掛部材に取付けられた側部レールによって支持
されている。

特に、我々の発明は、ほぼ水平な面上に置かれ容易に
組立および分解される装飾家具システムを備えている。

それは、離間された第１および第２のほぼ垂直なひじ
掛部材であって、その各々が後部および前部を含む内側
面を有する第１および第２のひじ掛部材を備えている。
第１および第２の側部支持部材は、座面部材またはスリ
ーパーユニットのいずれかを取外し可能および交換可能
に支持するために、前記第１および第２のひじ掛部材の
内側面にそれぞれ取付けられている。

第１および第２の支持要素は、前記第１および第２の
ひじ掛部材の内側面の後部にそれぞれ取付けられ、背も
たれ部材は、前記第１および第２の離間されたひじ掛部
材の間に介設される。

背もたれ部材は、前記第１および第２の支持要素にそ
れぞれ支持される第１および第２の離間された垂直な外
側背もたれ部側部部材と、前記第１および第２の垂直な
外側背もたれ部側部部材との間に延在する水平な外側背
もたれ部頂部レールとを有する外側背もたれ部を含む。

第１および第２の離間された垂直な内側背もたれ部側
部部材と、前記第１および第２の垂直な内側背もたれ部
側部部材の間に延在する水平な内側背もたれ部頂部レー
ルとを有する内側背もたれ部が設けられている。ヒンジ
が前記外側および内側の背もたれ部頂部レールに平行な
水平軸線回りに前記内側背もたれ部の回転を許容するよ
う前記外側背もたれ部頂部レールを前記内側背もたれ部
頂部レールに連結する。

第３および第４の支持要素が前記第１および第２のひ
じ掛部材の内側面の後部にそれぞれ取付けられる。

前記内側背もたれ部の前記水平軸線回りの回転が前記
内側背もたれ部を第３および第４の支持要素に接触する
ようもたらし、前記内側背もたれ部の回転を調節可能に
制限する。

前記第１および第２のひじ掛部材に前記背もたれ部材
を取外し可能に締結するための締結具が設けられ、前記
第１および第２の離間されたひじ掛部材の間に前側部材
が介設される。

前側部材は前記第１および第２のひじ掛部材の内側面
に取外し可能に取付けられる。

図面の簡単な説明 第１図は、本発明を具体化し組立てられた装飾ソファ
の前方斜視図である。

第２図は、スプリングプラットフォームがどのように
設けられるかを示すために、第１図のソファを部分的に
分解した状態の分解斜視図である。

第３図は、取外し自在のカバーがスプリングプラット
フォームにより如何に正しく保持されるかを示す断面図
である。

第４図は、第１図のソファの右側ひじ掛けの内部を示
す図である。

第５図は、ソファの背もたれ部材の内側および外側部
を示す斜視図である。

第６図は、輸送または保管のために内側部材が外側部
材に平行な位置に回転されるとき、背もたれ部材の内側
および外側部が如何にしてヒンジにより連結されている
かを示す図である。

第７図は、内側部材が第５図に示される位置に部分的
に回転されるとき、背もたれ部材の内側および外側部が
如何にしてヒンジにより連結されているかを示す図であ
る。

第８図は、ソファの右側ひじ掛部材の前側部材との組
立を示す分解部分斜視図である。

第９図は、ソファの右ひじ掛の背もたれ部材との組立
を示す分解部分斜視図である。

第10図は、背もたれ部材に組立てられたソファの右側
ひじ掛を示す部分斜視図である。

第11図は、如何にして取外し自在のカバーが第１図の
ソファの右側ひじ掛けに取付けられるかを示す分解斜視
図である。

第12図は、如何にして取外し自在のカバーがソファの
背もたれ部材に取付けられるかを示す分解斜視図であ
る。

第13図は、ソファの背もたれ部材に取付けられた取外
し自在のカバーを示す斜視図である。

第14図は、如何にして取外し自在のカバーがソファの
前側部材に取付けられるかを示す分解斜視図である。

第15図は、座面クッションおよび背もたれクッション
を取外しスリーパー機構およびマットレスを組込んだソ
ファの前面図である。

第16図は、スリーパー機構およびマットレスが展開さ
れたソファの前方斜視図である。

第17図は、如何にしてスリーパー機構がソファのひじ
掛部材に取付けられた側方支持レールによって支持され
るかを示す分解斜視図である。

第18図および第19図は、本発明の他の実施例を示し、
ここにおいて背もたれ部材はひじ掛部材に取付けられた
ボルトによって支持されている。

好ましい実施例の記述 以下の説明は本発明を具体化したソファにつき記述す
るが、しかし、それは椅子および他の型式の装飾家具に
も等しく適用可能であることが理解されよう。以下の記
述において、「垂直」および「水平」という用語は、ソ
ファまたは他の型式の家具が置かれる床面に対し、それ
ぞれほぼ直交および平行な方向を意味する。また、記述
されるソファは対称であり、それ故簡略化のために、図
面のいくつかはソファの前方から見た右側部品のみを示
しており、左側の部品は右側の部品に対し鏡像関係であ
る。一般に、右側部品は普通の数字によって、左側の部
品はそれが図示されている、いないにかかわらずダッシ
ュ「′」が付された数字によって識別される。

第１図は、本発明を用いた、組立てられたソファを前
方から見て示している。該ソファは垂直な前側部材20、
第１の、すなわち、右側垂直ひじ掛部材22、および右側
部材22から離間された第２の、すなわち、左側垂直ひじ
掛部材24を備えている。背もたれ部材26が両ひじ掛部材
22および24の間に介設され、背もたれクッション28およ
び座面クッション30が設けられている。

座面クッション30は、スプリングプラットフォーム32
（第２図）またはマットレス34を含む変形されたスリー
パー装置（第15図および第16図）のいずれかでよい、座
面支持部材によって支持されている。スプリングプラッ
トフォームは、コイルスプリング、非垂れ下り（non−s
ag）スプリング、帯ひも（webbing）または通常の装飾
家具に利用されている他の座面支持システムを用いても
よい。この発明と共に使用するために変形に適した機構
を有するスリーパー装置は、Leggett/＆Plattにより製
造されている。

第４図を参照するに、ひじ掛部材22は、水平な底部ひ
じ掛レール46、部材22の後部25および前部23のそれぞれ
に隣接して部材22の内面21に取付けられた後および前側
のほぼ垂直なひじ掛レール48および50、頂部の水平なレ
ール42および114、垂直なひじ掛レール50および48にそ
れぞれ連結された垂直な支持部材47および49を備えてい
る。水平な側部基板52を備える側部支持部分51は、垂直
な支持部材47および49を介してひじ掛部材22の内面21に
取付けられ、段部70を有する側部支持部材56は側部基板
52に取付けられている。脚58および60は水平な底部ひじ
掛部材46の底に取付けられている。側部支持部材56の頂
面66は、床面に平行な水平面に関し、部材56の前端部68
からこの部材の後端部72に隣接する段部72に向かって下
向きに傾斜している。ねじ付挿入物54が、スリーパー機
構の取付けのための位置決めボルトが支持するよう側部
支持部材56に設けられている。ひじ掛部材24はひじ掛部
材22と同じであり鏡像関係にある。

第４図および第９図に示すように、ブロック62の形態
の第１支持要素が垂直な支持部材49およびひじ掛部材22
の底部レール46の下端部に、およびブロック62′の形態
の第２支持要素が垂直な支持部材49′およびひじ掛部材
24の底部レール46′の下端部に取付けられている。ブロ
ック62′、部材49′およびレール46′は図示されていな
い。第３の支持要素53は、側部基板52の上側部分に、そ
の棚部63に隣接して取付けられ、および、第４の支持要
素53′は、側部基板52′の上側部分に、棚部63′に隣接
して取付けられている。ブロック62,62′にはその頂部6
9,69′にノッチ部67,67′が設けられており、第３およ
び第４の支持要素53,53′には、後で説明される理由の
ために、調整可能なピッチ制御スクリュウ55,55′が設
けられている。

第５図を参照するに、背もたれ部材26は外側背もたれ
部83および内側背もたれ部87を備えている。外側背もた
れ部83は、第１および第２の、それぞれ離間された垂直
な側部レール84および84′、水平な底部レール74、水平
な頂部レール94および垂直な中間レール86を含んでい
る。水平な底部および頂部レール74および94は第１およ
び第２の側部レール84および84′の間に介在され、中間
レール86は底部および頂部レール74および94の間で中心
付けられている。この中間レール86は、ソファにとって
その長さの故必要とされるものであるが、本発明を採用
する椅子にとっては通常不必要であろう。より長いソフ
ァは、さらなる中間レールを必要とするかもしれない。
第１および第２の側部レール84および84′の下端部は、
後述のように、ブロック62,62′の頂部69,69′のノッチ
部67および67′に係合する楔104および104′を構成して
いる。

内側背もたれ部87は、それぞれ離間された第１および
第２の垂直な側部レール90および90′、水平な底部レー
ル88、水平な頂部レール92および垂直な中間レール96を
含んでいる。水平な底部および頂部レール88および92
は、第１および第２の側部レール90および90′の間に介
在され、中間レール96は底部および頂部レール88および
92の間で中心付けられている。この中間レール96は、ソ
ファにとってその長さの故必要とされるものであるが、
本発明を採用する椅子にとっては通常不必要であろう。
より長いソファは、さらなる中間レールを必要とするか
もしれない。内側背もたれ部87の合計水平方向長さは、
外側背もたれ部83の水平頂部レール94の長さを越えず、
かくて、内側背もたれ部87は、外側背もたれ部83の第１
および第２の離間された垂直な側部レール84および84′
の間に合致する。弾性体の帯ひも76が内側背もたれ部87
の底部レール88と外側背もたれ部83の頂部レール94との
間に張設されている。帯ひもに代えてスプリングが用い
られてもよい。弾性体帯ひもの目的は、家具の組立およ
び分解手段への容易なアクセスを許容し、組立て中、内
側背もたれ部87および外側背もたれ部83を離して保持す
ることにより、ソファの組立員を補助することである。
内側背もたれ部87が外側背もたれ部83に向かって下げら
れたとき、帯ひもが内側背もたれ部87を外側背もたれ部
83に向けて引張る点に到達する。これは２つの部分を保
管および輸送のために平行かつ一緒に保つのを助ける。

第６図および第７図に示すように、織物のヒンジ106
は、背もたれ部材26の外側および内側背もたれ部83およ
び87それぞれの水平な頂部レール94および92の長さに沿
い、かつ、内側背もたれ部87の第１および第２の側部レ
ール90,90′に沿い延在している。織物ヒンジは、ステ
ープルまたは他の適当な締結具によってレール94,92に
固設されており、側部レール90,90′に固設されてもよ
い。このヒンジ106は、織物、プラスチック、金属また
は他の適当な材料によって作られ得る。織物ヒンジ部10
7は内側背もたれ部87の前部に亘り延在され、背もたれ
クッション28の支持体をもたらしている。外側背もたれ
部83は、内側背もたれ部87に関して水平軸線95の回りに
ほぼ180度に亘り回転され得る。第６図に示された位置
が、背もたれ部材26にとって最小の輸送および保管スペ
ースを必要とする。

第９図および第10図に示されるように、背もたれ部材
26は、外側背もたれ側部レール84,84′の前端縁85,85′
を水平側部基板52,52′の後端部57,57′に当接させつ
つ、外側背もたれ側部レール84および84′を後の垂直ひ
じ掛レール48および48′と側部支持部材56,56′の後端
部72,72′との間に挿入することによって、垂直ひじ掛
部材22および24に取付けられる。楔状突起104,104′が
後支持ブロック62,62′のノッチ部67,67′に挿入され、
かつ、後の垂直ひじ掛レール48および48′から突出して
いる位置決めピン103,103′が位置決めピン受容穴102,1
02′に挿入される。それから、蝶ねじ120,120′が穴10
0,100′に挿入され、ねじは挿入体98,98′にねじ込ま
れ、これにより外側背もたれ部材83をひじ掛部材22およ
び24に固設する。

第８図を参照するに、前側部材20は、好ましくは装飾
され、それぞれ水平な底部および頂部の前側レール38お
よび40と、それ等の間に介設された垂直な安定化要素10
8とを有する木製フレームから構成されている。垂直安
定化要素108の目的は、ソファが組立てられたとき、前
側部材20を正しくロックするためである。ベッドフック
として知られている通常３又は打抜き金属締結具の一方
の半分36が前側部材20の一端に固設され、他方の半分44
は右側ひじ掛部材22の垂直支持部材47に嵌め込まれ、あ
るいは、表面に取付けられている。同じベッドフックが
前側部材20の他端および左側ひじ掛部材24の垂直支持部
材47′に取付けられている。ベッドフックは、前側部材
20がひじ掛部材22および24に容易に取付けられ、かつ、
取外されることを許容する。もし望むなら、（不図示
の）ラッチまたはロック装置が、ベッドフックの下側ま
たは上側で、前側部材20の各端部およびひじ掛部材22,2
4に取付けられてもよいが、このような装置は通常必要
でない。

スプリングプラットフォーム32（第２図）は垂直な安
定化要素108の頂部109上に載り、スプリングプラットフ
ォーム32の重量でもって、係合しているベッドフック半
分36,36′および44,44′を正しくロックする。分解は前
側部材20を引上げる前に、このスプリングプラットフォ
ームをまず取外すことにより行われる。

背もたれ部材26および前側部材20がひじ掛部材22およ
び24に取付けられた後、内側背もたれ部87の内側面80が
第３および第４の支持要素53,53′の調節可能なピッチ
制御スクリュウ55,55′に当接するまで、内側背もたれ
部87が矢印89（第２図）の方向に下向きに回転される。
スクリュウ55,55′の位置を調節することによって、内
側背もたれ部87と外側背もたれ部83との間の角度が、背
もたれクッション28の異なる型式に合うべく変えられ得
る。スクリュウ55,55′はまた、ソファを高さの異なる
人にとってより快適にするよう調節でき、背の高い人は
一般に、ブロックからスクリュウを引出したとき快適と
なる背の低い人よりも、スクリュウがブロック内により
挿入されていることを好む。

調節可能なピッチを有し、および保管または輸送のた
めに平行に折畳める背もたれ部材とする他に、本発明
は、見えなくすることができ、かつ、比較的高価である
フラッパやジッパーを使用することなしに、前側または
後側のいずれもから、蝶ねじ120,120′に容易にアクセ
スすることを許容する。

第16図および第17図に示されているように、通常のス
リーパー機構154が、その機構の一部を構成する水平取
付板156,156′に水平なＬ字ブラケット158,158′をリベ
ット止めまたは溶接することにより変形されている。ブ
ラケット158,158′には後側スロット118,118′および前
側スロット125,125′が設けられている。このスリーパ
ー機構は、水平なＬ字ブラケット158,158′を、側部支
持部材56,56′上で、スロット118,118′および125,12
5′が支持部材56,56′のねじ付挿入体54,54′に整合さ
れる位置まで摺らせることにより設置される。蝶ねじ5
9,59′がそれから挿入体54,54′に手動で締め込まれ、
第８図および第16図に示されるように、側部支持部材56
にスリーパー機構154を締結する。蝶ねじ112,112′（第
10図および第16図）もまた設けられる。しかしながら、
それ等はスリーパー機構154を前側部材20から適当な距
離に適当に位置付けるためにのみ必要とされる。蝶ねじ
112,112′は位置付けるためにのみ用いられ、正しい位
置に締付けられる必要はないので、蝶ねじ112,112′は
より廉価なボルトで置換えてもよい。この構造の有利な
点は、スリーパー機構154がボルトではなく側部支持部
材56,56′によって支持されており、これにより強化さ
れ、かつ、より剛性の構造をもたらしているということ
である。

取外し可能なカバーが、第３図および第11図に示され
るように、ひじ掛部材22および24、背もたれ部材26（第
12図および第13図）および前側部材（第14図）に置かれ
得る。第11図を参照するに、ひじ掛22用の取外し可能カ
バー124は、カバー124の上側部分129の底から延出して
いる内側および外側のタブ126および128を備えている。
フックおよびループの締結細片（いわゆるマジックファ
スナー）130および132が、タブ126および128の下端部に
取付けられている。タブ132はひじ掛22の下側に延びタ
ブ130に取付けられる。カバー124はそれから、第３図に
示されるように、スプリグプラットフォーム32の重量に
よって、あるいは、側部支持部材56,56′の頂面66,66′
上に静止しているスリーパー機構のＬ状ブラケット158,
158′の重量によって、正しい位置の垂直方向にぴんと
引張られる。カバー124は、フック−ループ締結細片13
6,137を取付けるべく、タブ134を延在することにより正
しい位置に水平方向にぴんと引張られる。

第12図および第13図を参照するに、ソファの背もたれ
部材26のための取外し可能なカバー138が、第５図およ
び第７図に示されるように、内側背もたれ部87が延出さ
れたときに、部材26上に滑り込まれされる。フックおよ
びループ締結具142および144が、背もたれ部材26の底で
カバー138を固設すべく一体化される。カバーが正しい
位置にあるとき、蝶ねじ120,120′への到達を許容すべ
く取外し可能なカバー138にはアクセス用穴140,140′が
切抜かれている。内側背もたれ部87は、それがピッチ制
御スクリュウ55に対抗して静止する着座用位置に下げら
れるので、カバー138は正しくぴんと張る。

前側部材20に関しては、フックおよびループファスナ
ー150および152を有している取外し可能な前側カバー14
8が、第14図に示すように部材20上に滑り込まされ、部
材の底でファスナー150および152が取付けられる。

代わりに、取外し可能なカバー124,124′,138および1
48は、完全なソファを覆う単一の取外し可能なカバーを
形成すべく組合わされてもよい。

第18図および第19図は本発明の他の実施例を示し、こ
こにおいて、第１および第２の支持要素は、ブロック6
2,62′でなくワッシャ頭付ボルト162,162′の形態であ
る。本発明のこの形態では、スロット160,160′が、外
側背もたれ部83の第１および第２の側部レール84,84′
に設けられ、かつ、ワッシャ頭と垂直支持部材49,49′
との間でボルト162,162′のシャンク上を滑るように配
置されている。第２図，第４図，第９図および第10図に
示された形態に対しこの形態の有利な点は、調節可能な
ボルト162,162′の挿入深さが、異なるフレームおよび
織物厚さに合わせて製造者により変更され得ることであ
る。

好ましい実施例につき本発明が詳細に説明されたが、
多数の変形、変更、変種および均等物が本発明の精神お
よび範囲から逸脱することなく当業者により作られ得る
ことが理解されよう。当然に、本発明は添付の請求の範
囲によってのみ制限されるべきことが意図されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハーシュハウト，ブルース アメリカ合衆国 27262 ノースカロラ イナ州 ハイポイント アッタレイ ド ライブ 510

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ほぼ水平な面に置くための容易に組立およ
   び分解され得る装飾家具システムであって、 離間された第１および第２のほぼ垂直なひじ掛部材であ
   って、その各々が後部および前部を含む内側面を有する
   第１および第２のひじ掛部材と、 座面部材またはスリーパーユニットのいずれかを取外し
   可能および交換可能に支持し、前記第１および第２のひ
   じ掛部材の内側面にそれぞれ取付けられた第１および第
   ２の側部支持部材と、 前記第１および第２のひじ掛部材の内側面の後部にそれ
   ぞれ取付けられた第１および第２の支持要素と、 前記第１および第２の離間されたひじ掛部材の間に介設
   される背もたれ部材であって、 前記第１および第２の支持要素にそれぞれ支持される第
   １および第２の離間された垂直な外側背もたれ部側部部
   材と、 前記第１および第２の垂直な外側背もたれ部側部部材と
   の間に延在する水平な外側背もたれ部頂部レールとを有
   する 外側背もたれ部、 第１および第２の離間された垂直な内側背もたれ部側部
   部材と、 前記第１および第２の垂直な内側背もたれ部側部部材の
   間に延在する水平な内側背もたれ部頂部レールとを有す
   る 内側背もたれ部、および、 前記外側背もたれ部頂部レールを前記内側背もたれ部頂
   部レールに連結するヒンジ手段であって、前記外側およ
   び内側の背もたれ部頂部レールに平行な水平軸線回りに
   前記内側背もたれ部の回転を許容するヒンジ手段、 を含む背もたれ部材と、 前記第１および第２のひじ掛部材の内側面の後部にそれ
   ぞれ取付けられる第３および第４の支持要素であって、
   前記内側背もたれ部の前記水平軸線回りの回転により前
   記内側背もたれ部が接触するようもたらされ、前記内側
   背もたれ部の回転を制限する第３および第４の支持要素
   と、 前記第１および第２のひじ掛部材に前記背もたれ部材を
   取外し可能に締結する締結手段と、 前記第１および第２の離間されたひじ掛部材の間に介設
   される前側部材であって、前記第１および第２のひじ掛
   部材の内側面に取外し可能に取付けられた前側部材と を備えたことを特徴とする装飾家具システム。
2. 【請求項２】ピッチ制御スクリュウが前記第３および第
   ４の支持要素から突出し、かつ、前記水平軸線回りの回
   転の後、前記内側背もたれ部に接触され、前記内側およ
   び外側背もたれ部の間の角度が、前記ピッチ制御スクリ
   ュウが前記第３および第４支持要素から突出する量によ
   って決定されることを特徴とする請求の範囲第１項に記
   載の装飾家具システム。
3. 【請求項３】前記第１および第２の支持要素は頂面にノ
   ッチを有するブロックを備え、かつ、前記第１および第
   ２の垂直な外側背もたれ部側部部材は前記第１および第
   ２の支持要素のノッチに嵌り合う楔を有し、これにより
   前記第１および第２の垂直な外側背もたれ部側部部材を
   支持することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の装
   飾家具システム。
4. 【請求項４】前記第１および第２の支持要素はボルトを
   備え、かつ、前記第１および第２の垂直な外側背もたれ
   部側部部材にはスロットが設けられ、前記スロットは前
   記ボルトに嵌り合い、これにより垂直な外側背もたれ部
   側部部材を支持することを特徴とする請求の範囲第１項
   に記載の装飾家具システム。
5. 【請求項５】前記スリーパーユニットは前記第１および
   第２の支持部材で支持されていることを特徴とする請求
   の範囲第１項に記載の装飾家具システム。