JP2714657B2

JP2714657B2 - Heat transfer sheet

Info

Publication number: JP2714657B2
Application number: JP62081811A
Authority: JP
Inventors: 信昭風早
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1987-04-02
Filing date: 1987-04-02
Publication date: 1998-02-16
Anticipated expiration: 2013-02-16
Also published as: JPS63247087A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は熱転写シートと組合わせて使用され、熱転写
シート中の染料、顔料を加熱転写せしめて情報に応じた
記録等を行うために用いられる被熱転写シートに関す
る。〔従来の技術〕熱転写記録方式はコンピューター、ワードプロセッサ
ー等のプリンターにおける記録方式として広く利用され
ているが、近年昇華性染料を含む熱転写層を設けた熱転
写シートと組合わせて用い、シアン、マゼンタ、イエロ
ー等の重ね記録を行うことにより天然色写真調の画像を
記録する試みもなされており、例えばCRTディスプレイ
上の画像を直接記録する場合等に利用されつつある。この種の熱転写記録方式において用いられる被熱転写
シートとして従来より、基材の表面にポリエステル樹脂
等よりなる受容層を形成してなるものが知られている
が、このような被熱転写シートでは転写された画像の濃
度が不充分で、画像の鮮明度に劣ったり、画像の一部が
欠落する所謂ガサツキ現象を生じる場合がある等の問題
があった。このような問題を解決するために基材と受容
層との間にウレタン樹脂等よりなるクッション性を有す
る樹脂層を設けてノイズを防止し、再現性の良い画像が
得られるように工夫された被熱転写シートも提案されて
いるが、クッション性の樹脂層を設けないものに比べれ
ば画像再現性はかなり改善されるものの、必ずしも満足
のできるものとは言い難かった。〔発明が解決しようとする問題点〕これらの問題点を解決するために本発明者は受容層と
基材との間に可塑剤を含有する中間層を設けた被熱転写
シートを提案し、先に出願を行ったが（特願昭61−3004
18号）、中間層中の可塑剤が受容層表面に滲み出してく
る場合があり、滲み出した可塑剤によって受容層表面が
べたつき、被熱転写シート相互がくっついて（ブロッキ
ング現象）シート一枚ずつの取り出しが困難となった
り、受容層表面に滲み出した可塑剤によって受容層上へ
の染料の固定性が不良となり、転写された画像が保存中
にボケてきて不鮮明な画像となってしまうことがある等
の問題もあり、未だ改良の余地も残されていた。〔問題点を解決するための手段〕本発明は上記の点に鑑みなされたもので、可塑剤の滲
み出しによって生じる種々の問題点を解決した被熱転写
シートを提供することを目的とするものである。即ち本発明は熱転写シートから移行してくる染料、顔
料を受容するための受容層と、該受容層が担持される基
材とを有する被熱転写シートにおいて、基材と受容層と
の間に可塑剤を含有する樹脂層を有し、かつ可塑剤を含
有する樹脂層と受容層との間に可塑剤の移行を遮蔽する
ための境界層を有することを特徴とする被熱転写シート
を要旨とするものである。〔実施例〕以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。第１図は本発明の被熱転写シートの一実施態様を示
し、１は基材、２は転写シートから移行してくる染料、
顔料を受容する受容層で基材１と受容層２との間には可
塑剤を含有する樹脂層３が設けられ、更に樹脂層３と受
容層２との間には、上記樹脂層３中の可塑剤が受容層２
表面に滲み出すのを防止するための境界層４が設けられ
ている。５はシート相互の滑りを良くし、シートを一枚
ずつ取り出すことを容易とするために必要によって設け
た滑性層である。上記基材１としては合成紙、天然紙、ポリエチレンテ
レフタレート等の合成樹脂フィルム等や、合成紙とセル
ロース繊維紙又はプラスチックフィルムとの積層体、更
にはセルロース繊維紙とプラスチックフィルムとの積層
体の片面又は両面に合成紙を積層したもの等が用いられ
る。上記合成紙としては通常の被熱転写シートに用いら
れているものであればいかなるものも用いられるが、特
に微細空孔を含有する紙状層を有する合成紙（例えば王
子油化合成紙製：商品名ユポ等）が望ましい。またセル
ロース繊維紙としては上質紙、アート紙、コート紙、壁
紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成
ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等が挙げ
られ、プラスチックフィルムとしてはポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリス
チレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等のフ
ィルムが挙げられる。更にセルロース上記繊維紙にポリ
オレフィン等をエクストルージョンラミネートしたもの
と合成紙との積層体も用いることもできる。基材１の厚
さは50〜200μ程度が好ましい。受容層２の材質としては、従来この種の被熱転写シー
トの受容層に用いられているものであればどのようなも
のであっても使用することができ、例えば下記（ａ）〜
（ｅ）の合成樹脂が単独若しくは２種以上の混合により
使用できる。（ａ）エステル結合を有するもの。ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リカーボネイト樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等。（ｂ）ウレタン結合を有するもの。ポリウレタン樹脂等。（ｃ）アミド結合を有するもの。ポリアミド樹脂（ナイロン）。（ｄ）尿素結合を有するもの。尿素樹脂等。（ｅ）その他極性の高い結合を有するもの。ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等。あるいは受容層２は飽和ポリエステルと塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体との混合樹脂により構成することが
できる。この場合、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は
塩化ビニル成分含有量が85〜97重量％で、重合度200〜8
00程度のものが好ましい。また塩化ビニルと酢酸ビニル
のみの共重合体である場合に限らず、ビニルアルコール
成分、マレイン酸成分を含むものであっても良い。更に
受容層２はスチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レン−無水マレイン酸共重合体、スチレン系共重合体で
構成することもできる。受容層２中には必要により紫外
線吸収剤やシリコーンオイル等の離型剤を含有させるこ
とができ、更に必要に応じて受容層２の表面の一部又は
全面にシリコーンオイル等よりなる離型剤層を設けるこ
ともできる。可塑剤を含有する樹脂層３を構成する樹脂としては例
えば、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリル酸系樹
脂等の熱可塑性樹脂の１種または２種以上の混合物が用
いられる。これらの樹脂は比較的粘着性を有しているた
め加工中に支障がある場合にはシリカ、アルミナ等の無
機添加剤を添加してもよい。樹脂層３に含有される可塑
剤としては合成樹脂の可塑剤として用いられているもの
であればどの様なものでも良い。可塑剤を含有すること
によって樹脂層３に種々の特性を付与することができ、
例えば柔軟性、耐寒性、低温柔軟性、耐水耐油性、電気
絶縁性、耐熱性、耐光性、不燃性等の特性を付与するこ
とができる。また可塑剤としては樹脂との相溶性に優
れ、移行性、揮発性が少ないものが好ましい。しかしな
がら全ての可塑剤がこのような特性を全てあわせ持つも
のではなく、可塑剤の種類によって上記特性のうちいく
つかの特性を有するのが普通である。例えばトリメリッ
ト酸系可塑剤は耐熱性、耐寒性を付与でき移行性の少な
い特性を有し、エポキシ系可塑剤は耐熱性、耐光性を付
与でき揮発性が少ないという特性を有し、ポリエステル
系可塑剤は不揮発性、耐移行性及び樹脂層３への相溶性
に優れ、フタル酸系可塑剤は柔軟性に優れ、アジピン酸
系エステル系可塑剤は柔軟性、耐寒性を付与でき、リン
酸エステル系可塑剤は不燃性を付与できる特性を有す
る。上記トリメリット酸系可塑剤としては、アデカサイザ
ーＣ−８（アデカアーガス製）、TOTM（大八化学工業
製）、Ｄ−1170、Ｄ−1173（三菱化成ビニル製）、トリ
メリックスＮ−08、Ｔ−08、Ｔ−09、Ｔ−10（花王製）
等が挙げられる。エポキシ系可塑剤としてはアデカサイ
ザーＯ−130P、Ｏ−180A、Ｄ−55（アデカアーガス
製）、SO（大八化学工業製）、モノサイザーＷ−700、
Ｗ−710−Ｌ（大日本インキ化学製）、カポックス４、
Ｓ−６（花王製）等が挙げられる。ポリエステル系可塑
剤としてはアデカサイザーPN−250、PN−280、PN−65
0、UL−６（アデカアーガス製）、BAA−15（大八化学工
業製）、Ｄ−622、Ｄ−623、Ｄ−643、Ｄ−653（三菱化
成ビニル製）、ポリサイザーＷ−1000、Ｗ−1200、Ｗ−
2310、Ｗ−2610、Ｗ−4000、Ｐ−202（大日本インキ化
学製）等が挙げられ、フタル酸系可塑剤としてはDOP、D
BP、DIDP（協和醗酵製）等が挙げられる。またアジピン
酸系可塑剤としてはDOA、DIDA（協和醗酵製）等、リン
酸系可塑剤としてはTCP、TPP（協和醗酵製）等、クエン
酸系可塑剤としてはATBC（協和醗酵製）等が挙げられる
がなかでも耐熱性を有し、かつ移行性の少ないトリメリ
ット酸系可塑剤が最も好ましい。可塑剤は多量に含有さ
れると印字の際の画像のガサツキ、濃度ムラ、白ぬけ等
が生じ、また少なすぎると転写時の柔軟性及びクッショ
ン性が得られない。このため可塑剤は樹脂100重量部当
たり２〜30重量部、特に10〜25重量部が好ましい。また
可塑剤を含有する樹脂層３の厚さは２〜15μ、特に４〜
10μ程度が好適であり、例えば基材が合成紙の場合には
４〜８μ程度、基材がキャストコート紙等の天然紙の場
合には５〜10μ程度が好ましい。境界層４は可塑剤を含有する樹脂層３中の可塑剤の受
容層２への滲み出しを防止するため、可塑剤の遮蔽性に
優れた樹脂より構成される。このような樹脂としてはア
クリル酸系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノ酸系樹脂、ナ
イロン、アクリル酸系樹脂と塩化ビニル系樹脂の混合
物、アクリル酸系樹脂とポリエステル系樹脂の混合物等
が挙げられ、アクリル酸系樹脂としてはメチルメタクリ
レート、メチルアクリレート等、塩化ビニル系樹脂とし
ては塩化ビニル単独重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体等が用いられ、ナイロンとしては非架橋体として66−
ナイロン、136−ナイロン、６−ナイロンの共重合体、6
6−ナイロン、610−ナイロン、６−ナイロンの共重合
体、架橋体としてメトキシメチル化ナイロン等が用いら
れる。これらのうちでも特にアクリル酸系樹脂単独、ア
クリル酸系樹脂と塩化ビニル系樹脂との混合物、ナイロ
ンが好ましい。境界層４に用いられるアクリル酸系樹脂
は可塑剤の移行防止性に優れるものであり、可塑剤を含
有する樹脂層３をアクリル酸系樹脂より構成した場合、
可塑剤の滲み出しは比較的少ないが、境界層４を設ける
ことにより樹脂層３中の可塑剤含有量が多い場合でも確
実に可塑剤の滲み出しを防止できる。境界層４の厚さは
0.2〜５μ、特に0.5〜３μが好ましい。滑性層５はメチルメタクリレート等のメタクリレート
系樹脂或いはメチルアクリレート等のアクリレート系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂
より構成される。本発明の被熱転写シートは基材１の裏面（即ち受容層
非形成面側）に必要に応じて転写装置における被熱転写
シートの送行性向上のための支持体（特に図示せず）を
設けることもできる。この場合上記滑性層５は支持体の
裏面に設ける。更に基材１の裏面（必要により支持体を
設ける場合には支持体の裏面）には界面活性剤等によっ
て帯電防止性を付与することもできる。更に基材１の裏
面（或いは支持体の裏面）には熱転写時の転写装置にお
ける位置決め用の検知マークを印刷形成しておくことも
できる。以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。実施例１、比較例１キャストコート紙（厚さ145μ）を基材とし、この片
面に下記組成の樹脂層形成用組成物を乾燥時の塗布量が
6g/m²となるように塗布乾燥させ、可塑剤を含有する樹
脂層を形成した。樹脂層形成用組成物ポリエステル樹脂 15重量部（荒川化学製:KA−1039 U−５）可塑剤 3重量部（花王製：トリメックスＴ−10）溶媒 82重量部（トルエン／メチルエチルケトン＝1/1）次いで上記樹脂層の上に下記組成の境界層形成用組成
物をワイヤーバーにて乾燥時の塗布量が0.5g/m²となる
ように塗布乾燥させて境界層を形成した。境界層形成用組成物アクリル樹脂 7重量部（三菱レーヨン製：ダイヤナールBR−85）塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 5重量部（UCC製：ビニライトVYHH）溶媒 88重量部（メチルエチルケトン）更に上記境界層の上に下記組成の受容層形成用組成物
をワイヤーバーで乾燥時の塗布量が4g/m²となるように
塗布乾燥させ受容層を設けた。受容層形成用組成物ポリエステル樹脂 10 重量部（荒川化学製:KA−1039）アミノ変性シリコーン 0.5重量部（信越化学工業製:KF−393）エポキシ変性シリコーン 0.5重量部（信越化学工業製:X−22−343）溶媒 89 重量部（トルエン／メチルエチルケトン＝1/1）このようにして得られた被熱転写シートを10cm×12.8
cmに切り取り、シート相互の表裏面が当接するように10
枚を重ね合わせ、その上に25g/cm²の圧力が均等にかか
るように重りをのせて３日間60℃の乾燥雰囲気下に放置
した後、シートのブロッキングの有無を観察したとこ
ろ、ブロッキングは全く認められなかった。また境界層を設けなかった他は上記実施例１と同様の
構成を有する被熱転写シート（比較例１）を用い実施例
１と同様の試験を行ったところシート相互が樹脂層より
滲み出した可塑剤の粘着力によりくっついていた。また
実施例１と比較例１のシート各々を熱転写シートと重ね
合わせて用い、感熱転写プリンターで最高画像濃度が得
られるように熱転写シート裏面をサーマルヘッドで加熱
して転写を行った。得られた転写画像濃度を光学反射濃
度計（Macbeth RD−918）で測定したところ、両者の濃
度（O.D.値）の差は認められなかった。実施例２、比較例２合成紙（ユポFPG150、厚さ150μ：王子油化合成紙
製）を基材とし、この片面に下記組成の樹脂層形成用組
成物をワイヤーバーで乾燥時の塗布量が3.5g/m²となる
ように塗布乾燥させ可塑剤を含有する樹脂層を形成し
た。樹脂層形成用組成物ポリエステル樹脂 4.5重量部（東洋紡製：バイロン600）塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10.5重量部（UCC製：ビニライトVYHH）可塑剤３重量部（DOA:協和醗酵製）溶媒 82 重量部（トルエン／メチルエチルケトン＝1/1）次いでこの樹脂層の上に下記組成の境界層形成用組成
物をワイヤーバーで乾燥時の塗布量が1.0g/m²となるよ
うに塗布乾燥させ境界層を形成した。境界層形成用組成物共重合ナイロン 10 重量部（アラミン4001:東レ（株）製）紫外線吸収剤 0.05重量部（エチレングリコールジベンゾエート）溶媒（メタノール） 89.95重量部更にこの境界層の上に下記組成の受容層形成用組成物
をワイヤーバーで乾燥時の塗布量が2.5g/m²となるよう
に塗布乾燥させ受容層を形成し被熱転写シートとした。受容層形成用組成物ポリエステル樹脂３重量部（東洋紡製：バイロン600）塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体７重量部（UCC製：ビニライトVYHH）アミノ変性シリコーン 0.5重量部（信越化学工業製:KF−393）エポキシ変性シリコーン 0.5重量部（信越化学工業製:X−22−343）溶媒 89 重量部（トルエン／メチルエチルケトン＝1/1）この被熱転写シートの耐ブロッキング性を実施例１と
同様の方法により試験したところ、ブロッキングは全く
認められなかった。また境界層を形成しなかった他は実施例２と同様の構
成を有する比熱転写シート（比較例２）について同様の
条件で耐ブロッキング性を試験したところシート相互が
樹脂層より滲み出した可塑剤の粘着力によりくっついて
いた。またこれらのシートについて実施例１、比較例１と同
様の転写試験を行ったところ、両シート間で転写画像の
濃度の差は認められなかった。〔発明の効果〕以上説明したように本発明の被熱転写シートは基材と
受容層との間に可塑剤を含有する樹脂層を有するため、
転写される画像のガサツキ、濃度ムラを生じることがな
く、画像濃度の高いきわめて鮮明な転写画像を得ること
ができる。更に可塑剤含有樹脂層と受容層との間に可塑
剤の移行を遮蔽するための境界層を設けたから、樹脂層
中の可塑剤が受容層表面に滲み出して受容層表面にベタ
ツキを生じ、シートにブロッキングを生じる虞れがない
とともに、滲み出した可塑剤の影響によって受容層上へ
転写された染料等の固定性が不良となって転写された画
像が保存中にボケてくるようなことがなく、鮮明な転写
画像を長期間にわたって保つことができる等の種々の効
果を有するものである。DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION [Industrial Application Field] The present invention is used in combination with a thermal transfer sheet, and is used to perform heat-transfer of dyes and pigments in the thermal transfer sheet to perform recording according to information. The present invention relates to a heat transfer sheet. [Prior art] The thermal transfer recording method is widely used as a recording method in a printer such as a computer and a word processor.In recent years, a thermal transfer recording method is used in combination with a thermal transfer sheet provided with a thermal transfer layer containing a sublimable dye, and cyan, magenta, and yellow are used. Attempts have been made to record natural color photographic images by performing superimposed recording of images and the like, and these are being used, for example, when directly recording images on a CRT display. As a heat transfer sheet used in this type of heat transfer recording method, a sheet formed by forming a receiving layer made of a polyester resin or the like on the surface of a base material is conventionally known. In addition, there is a problem that the density of the image is insufficient, the image definition is poor, or a so-called rough phenomenon in which a part of the image is lost may occur. In order to solve such a problem, a resin layer having a cushioning property made of a urethane resin or the like is provided between the base material and the receiving layer to prevent noise, and is devised so that an image with good reproducibility can be obtained. Although a heat transfer sheet has been proposed, image reproducibility is considerably improved as compared with a sheet having no cushioning resin layer, but it is not always satisfactory. [Problems to be Solved by the Invention] In order to solve these problems, the present inventors have proposed a heat transfer sheet provided with an intermediate layer containing a plasticizer between a receiving layer and a substrate. Was filed (Japanese Patent Application No. 61-3004)
No. 18), the plasticizer in the intermediate layer may ooze out to the surface of the receiving layer, and the oozing out of the plasticizer sticks the surface of the receiving layer, and the heat transfer sheets stick together (blocking phenomenon). Or the plasticizer that oozes out on the surface of the receiving layer causes poor fixation of the dye on the receiving layer, and the transferred image is blurred during storage and becomes unclear. However, there was still a problem, and there was still room for improvement. [Means for Solving the Problems] The present invention has been made in view of the above points, and has as its object to provide a heat transfer sheet that has solved various problems caused by seepage of a plasticizer. is there. That is, the present invention relates to a thermal transfer sheet having a receiving layer for receiving dyes and pigments transferred from a thermal transfer sheet, and a substrate on which the receiving layer is carried. A heat transfer sheet comprising: a resin layer containing a plasticizer; and a boundary layer between the resin layer containing the plasticizer and the receiving layer for shielding migration of the plasticizer. Things. Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows an embodiment of a heat transfer sheet of the present invention, wherein 1 is a substrate, 2 is a dye migrating from the transfer sheet,
A resin layer 3 containing a plasticizer is provided between the base material 1 and the receiving layer 2 in the receiving layer for receiving the pigment, and between the resin layer 3 and the receiving layer 2, Plasticizer is the receiving layer 2
A boundary layer 4 for preventing seepage on the surface is provided. Reference numeral 5 denotes a slip layer provided as necessary to improve the slip between the sheets and to facilitate taking out the sheets one by one. The base material 1 is a synthetic resin film such as synthetic paper, natural paper, polyethylene terephthalate, or the like, a laminate of synthetic paper and cellulose fiber paper or a plastic film, or one side of a laminate of cellulose fiber paper and a plastic film. Alternatively, a material obtained by laminating synthetic paper on both sides is used. As the synthetic paper, any one may be used as long as it is used for a normal heat-receiving sheet. In particular, synthetic paper having a paper-like layer containing fine pores (for example, Oji Oil Chemical Synthetic Paper: Product Name Yupo) is desirable. Examples of the cellulose fiber paper include fine paper, art paper, coated paper, wallpaper, backing paper, synthetic resin or emulsion impregnated paper, synthetic rubber latex impregnated paper, synthetic resin internal paper, paperboard, and the like. ,
Examples include films of polyvinyl chloride, polyethylene terephthalate, polystyrene, polymethacrylate, polycarbonate, and the like. Furthermore, a laminate of synthetic paper and extrusion-laminated polyolefin or the like on the above-mentioned cellulose fiber paper can also be used. The thickness of the substrate 1 is preferably about 50 to 200 μm. As the material of the receiving layer 2, any material can be used as long as it is conventionally used for the receiving layer of this type of heat-receiving sheet.
The synthetic resin (e) can be used alone or in combination of two or more. (A) Those having an ester bond. Polyester resin, polyacrylate resin, polycarbonate resin, polyvinyl acetate resin, styrene acrylate resin, vinyl toluene acrylate resin, etc. (B) Those having a urethane bond. Polyurethane resin and the like. (C) Those having an amide bond. Polyamide resin (nylon). (D) Those having a urea bond. Urea resin and the like. (E) Others having a highly polar bond. Polycaprolactone resin, polystyrene resin, polyvinyl chloride resin, polyacrylonitrile resin, etc. Alternatively, the receiving layer 2 comprises a saturated polyester and vinyl chloride-
It can be composed of a mixed resin with a vinyl acetate copolymer. In this case, the vinyl chloride-vinyl acetate copolymer has a vinyl chloride component content of 85 to 97% by weight and a degree of polymerization of 200 to 8%.
About 00 is preferable. The copolymer is not limited to a copolymer of vinyl chloride and vinyl acetate alone, but may be a copolymer containing a vinyl alcohol component and a maleic acid component. Further, the receiving layer 2 may be composed of a styrene-acrylonitrile copolymer, a styrene-maleic anhydride copolymer, or a styrene-based copolymer. The receiving layer 2 can contain a releasing agent such as an ultraviolet absorber or silicone oil if necessary, and if necessary, a releasing agent comprising silicone oil or the like on a part or the entire surface of the receiving layer 2. Layers can also be provided. Examples of the resin constituting the resin layer 3 containing a plasticizer include one or more of thermoplastic resins such as polyester resin, polyvinyl chloride resin, polyvinyl acetate resin, polystyrene resin, and polyacrylic resin. A mixture is used. Since these resins are relatively tacky, if they hinder processing, inorganic additives such as silica and alumina may be added. The plasticizer contained in the resin layer 3 may be any plasticizer as long as it is used as a plasticizer for a synthetic resin. Various properties can be imparted to the resin layer 3 by containing a plasticizer,
For example, properties such as flexibility, cold resistance, low-temperature flexibility, water and oil resistance, electrical insulation, heat resistance, light resistance, and nonflammability can be imparted. Further, as the plasticizer, those having excellent compatibility with the resin, and having little migration property and volatility are preferable. However, not all plasticizers have all of these properties, and usually have some of the above properties depending on the type of plasticizer. For example, trimellitic acid plasticizers have the property of imparting heat resistance and cold resistance and have little migration, and epoxy plasticizers have the property of imparting heat resistance and light resistance and having low volatility. The plasticizer is excellent in non-volatility, migration resistance and compatibility with the resin layer 3, the phthalic acid-based plasticizer is excellent in flexibility, the adipic ester-based plasticizer can provide flexibility and cold resistance, phosphoric acid Ester plasticizers have the property of imparting nonflammability. Examples of the trimellitic acid-based plasticizer include Adekaizer C-8 (manufactured by Adeka Argus), TOTM (manufactured by Daihachi Chemical Industry), D-1170, D-1173 (manufactured by Mitsubishi Kasei Vinyl), Trimeric N-08, T-08, T-09, T-10 (made by Kao)
And the like. Adekasizer O-130P, O-180A, D-55 (made by Adeka Argus), SO (made by Daihachi Chemical Industry), Monosizer W-700,
W-710-L (manufactured by Dainippon Ink and Chemicals), Kapox 4,
S-6 (manufactured by Kao) and the like. Adekasizer PN-250, PN-280, PN-65 as polyester plasticizer
0, UL-6 (made by Adeka Argus), BAA-15 (made by Daihachi Chemical Industry), D-622, D-623, D-643, D-653 (made by Mitsubishi Kasei Vinyl), Polysizer W-1000, W -1200, W-
2310, W-2610, W-4000, P-202 (manufactured by Dainippon Ink and Chemicals) and the like.
BP, DIDP (manufactured by Kyowa Hakko) and the like. DOA and DIDA (Kyowa Hakko) as adipic acid plasticizers, TCP and TPP (Kyowa Hakko) as phosphate plasticizers, and ATBC (Kyowa Hakko) as citric acid plasticizers. Among these, a trimellitic acid-based plasticizer having heat resistance and low migration is most preferable. If the plasticizer is contained in a large amount, the image will be rough, uneven in density, whitened, etc. during printing, and if too little, the flexibility and cushioning property at the time of transfer cannot be obtained. For this reason, the plasticizer is preferably used in an amount of 2 to 30 parts by weight, particularly preferably 10 to 25 parts by weight per 100 parts by weight of the resin. The thickness of the resin layer 3 containing a plasticizer is 2 to 15 μm, particularly 4 to 15 μm.
It is preferably about 10 μm, for example, about 4 to 8 μm when the base material is synthetic paper, and about 5 to 10 μm when the base material is natural paper such as cast-coated paper. The boundary layer 4 is made of a resin having excellent plasticizer shielding properties in order to prevent the plasticizer in the resin layer 3 containing the plasticizer from seeping into the receiving layer 2. Examples of such resins include acrylic resin, urethane resin, amino acid resin, nylon, a mixture of acrylic resin and vinyl chloride resin, a mixture of acrylic resin and polyester resin, and the like. Examples of the resin include methyl methacrylate and methyl acrylate, and examples of the vinyl chloride resin include vinyl chloride homopolymer, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer, vinyl chloride-vinyl acetate-maleic acid copolymer, and vinyl chloride-vinyl acetate- A vinyl alcohol copolymer or the like is used.
Nylon, 136-nylon, 6-nylon copolymer, 6
Copolymers of 6-nylon, 610-nylon and 6-nylon, methoxymethylated nylon and the like are used as crosslinked products. Among them, particularly preferred is an acrylic resin alone, a mixture of an acrylic resin and a vinyl chloride resin, and nylon. The acrylic resin used for the boundary layer 4 is excellent in preventing migration of the plasticizer, and when the resin layer 3 containing the plasticizer is composed of the acrylic resin,
Although the seepage of the plasticizer is relatively small, the provision of the boundary layer 4 can reliably prevent the seepage of the plasticizer even when the content of the plasticizer in the resin layer 3 is large. The thickness of the boundary layer 4 is
0.2-5 μm, especially 0.5-3 μm, is preferred. The lubricating layer 5 is made of a methacrylate resin such as methyl methacrylate, an acrylate resin such as methyl acrylate, or a vinyl resin such as a vinyl chloride-vinyl acetate copolymer. The heat transfer sheet of the present invention is provided with a support (not particularly shown) for improving the feedability of the heat transfer sheet in the transfer device, if necessary, on the back surface of the substrate 1 (that is, the side on which the receiving layer is not formed). Can also. In this case, the lubricating layer 5 is provided on the back surface of the support. Further, an antistatic property can be imparted to the back surface of the base material 1 (or the back surface of the support when a support is provided if necessary) by a surfactant or the like. Further, on the back surface of the base material 1 (or the back surface of the support), a detection mark for positioning in a transfer device at the time of thermal transfer can be formed by printing. Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to specific examples. Example 1, Comparative Example 1 A cast-coated paper (thickness: 145 μ) was used as a base material, and the amount of a resin layer-forming composition having the following composition on one side was dried.
The coating was dried at 6 g / m ² to form a resin layer containing a plasticizer. Composition for resin layer formation Polyester resin 15 parts by weight (Arakawa Chemical: KA-1039 U-5) Plasticizer 3 parts by weight (Kao: Trimex T-10) Solvent 82 parts by weight (toluene / methyl ethyl ketone = 1 / 1) Next, a boundary layer forming composition having the following composition was applied and dried on the resin layer using a wire bar so that the coating amount at the time of drying was 0.5 g / m ² to form a boundary layer. Boundary layer forming composition Acrylic resin 7 parts by weight (Mitsubishi Rayon: Dianal BR-85) Vinyl chloride-vinyl acetate copolymer 5 parts by weight (UCC: Vinylite VYHH) Solvent 88 parts by weight (methyl ethyl ketone) On the boundary layer, a receiving layer forming composition having the following composition was applied and dried with a wire bar so that the coating amount at the time of drying was 4 g / m ^2, and a receiving layer was provided. Receptive layer forming composition Polyester resin 10 parts by weight (Arakawa Chemical: KA-1039) Amino-modified silicone 0.5 part by weight (Shin-Etsu Chemical: KF-393) Epoxy-modified silicone 0.5 part by weight (Shin-Etsu Chemical: X- 22-343) Solvent 89 parts by weight (toluene / methyl ethyl ketone = 1/1) The heat transfer sheet thus obtained was 10 cm × 12.8
cm so that the front and back sides of the sheet abut each other
After stacking the sheets, placing a weight on them so that a pressure of 25 g / cm ² is evenly applied, and leaving the sheets under a dry atmosphere at 60 ° C. for 3 days, observing the presence or absence of blocking of the sheet. I was not able to admit. The same test as in Example 1 was performed using a heat-transferable sheet (Comparative Example 1) having the same configuration as in Example 1 except that the boundary layer was not provided. It was stuck due to the adhesive strength of the agent. Further, each of the sheets of Example 1 and Comparative Example 1 was used by being superimposed on a thermal transfer sheet, and the back side of the thermal transfer sheet was heated by a thermal head so as to obtain the highest image density by a thermal transfer printer, and transfer was performed. When the obtained transferred image density was measured by an optical reflection densitometer (Macbeth RD-918), no difference was found between the two densities (OD values). Example 2, Comparative Example 2 A synthetic paper (Yupo FPG150, thickness 150 μ: manufactured by Oji Yuka Synthetic Paper) was used as a base material, and the resin layer forming composition having the following composition was applied to one surface of the base using a wire bar and dried. Was applied to 3.5 g / m ² and dried to form a resin layer containing a plasticizer. Composition for forming resin layer 4.5 parts by weight of polyester resin (manufactured by Toyobo: Byron 600) 10.5 parts by weight of vinyl chloride-vinyl acetate copolymer (manufactured by UCC: vinylite VYHH) 3 parts by weight of plasticizer (DOA: manufactured by Kyowa Hakko) 82 parts by weight (toluene / methyl ethyl ketone = 1/1) Then, a composition for forming a boundary layer having the following composition was applied on this resin layer by a wire bar and dried so that the application amount at the time of drying was 1.0 g / m ^2. A boundary layer was formed. Composition for forming boundary layer Nylon copolymer 10 parts by weight (Alamine 4001: manufactured by Toray Industries, Inc.) Ultraviolet absorber 0.05 part by weight (ethylene glycol dibenzoate) Solvent (methanol) 89.95 parts by weight The composition for forming a receiving layer having the composition was applied and dried with a wire bar so that the coating amount at the time of drying was 2.5 g / m ² to form a receiving layer, thereby obtaining a heat transfer sheet. Receptive layer forming composition Polyester resin 3 parts by weight (Toyobo: Byron 600) Vinyl chloride-vinyl acetate copolymer 7 parts by weight (UCC: Vinylite VYHH) Amino-modified silicone 0.5 part by weight (Shin-Etsu Chemical: KF- 393) Epoxy-modified silicone 0.5 parts by weight (Shin-Etsu Chemical Co., Ltd .: X-22-343) Solvent 89 parts by weight (toluene / methyl ethyl ketone = 1/1) The blocking resistance of this heat transfer sheet was determined in the same manner as in Example 1. As a result, no blocking was observed. Further, a specific heat transfer sheet (Comparative Example 2) having the same configuration as that of Example 2 except that no boundary layer was formed was tested for blocking resistance under the same conditions. Sticking together due to the adhesive strength of When a transfer test was performed on these sheets in the same manner as in Example 1 and Comparative Example 1, no difference was found in the density of the transferred image between the two sheets. [Effect of the Invention] As described above, the heat transfer sheet of the present invention has a resin layer containing a plasticizer between the substrate and the receiving layer,
An extremely clear transfer image having a high image density can be obtained without causing roughness and uneven density of the transferred image. Furthermore, since the boundary layer for shielding the migration of the plasticizer is provided between the plasticizer-containing resin layer and the receiving layer, the plasticizer in the resin layer oozes out on the surface of the receiving layer to cause stickiness on the surface of the receiving layer, There is no risk of blocking on the sheet, and the fixed image of the dye or the like transferred onto the receiving layer becomes poor due to the influence of the exuding plasticizer, and the transferred image is blurred during storage. And has various effects such as keeping a clear transferred image for a long period of time.

【図面の簡単な説明】図面は本発明の実施例を示し、第１図は本発明被熱転写
シートの一実施態様を示す縦断面図である。１……基材、２……受容層３……可塑剤含有樹脂層、４……境界層５……滑性層BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS The drawings show an embodiment of the present invention, and FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing an embodiment of the heat transfer sheet of the present invention. DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Base material 2 ... Reception layer 3 ... Plasticizer containing resin layer 4 ... Boundary layer 5 ... Slip layer

Claims

(57) [Claims] In a thermal transfer sheet having a receiving layer for receiving dyes and pigments transferred from the thermal transfer sheet and a substrate on which the receiving layer is supported, a plasticizer is contained between the substrate and the receiving layer. A heat transfer sheet comprising a resin layer and a boundary layer between a resin layer containing a plasticizer and a receptor layer for shielding migration of the plasticizer. 2. 2. The heat transfer sheet according to claim 1, wherein the boundary layer is made of an acrylic resin alone or a mixture of an acrylic resin and a vinyl chloride resin. 3. 2. The heat transfer sheet according to claim 1, wherein the boundary layer is made of nylon. 4. The heat transfer sheet according to any one of claims 1 to 3, wherein a lubricating layer is provided on the side of the substrate on which the receiving layer is not formed. 5. The heat transfer sheet according to any one of claims 1 to 4, further comprising a release agent layer on a part of or the front surface of the receiving layer.