JP2712075B2 - 鳥類飛来防止装置 - Google Patents

鳥類飛来防止装置

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JP2712075B2
JP2712075B2 JP7348178A JP34817895A JP2712075B2 JP 2712075 B2 JP2712075 B2 JP 2712075B2 JP 7348178 A JP7348178 A JP 7348178A JP 34817895 A JP34817895 A JP 34817895A JP 2712075 B2 JP2712075 B2 JP 2712075B2
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conductor
electric shock
prevention device
voltage
birds
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敬夫 二見
昌彦 山田
恵二郎 三原
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Sho Bond Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、鳥類が飛来してくることによっ
て生ずる営巣、糞害、その他の害を防止するため、鳥類
が飛来するのを防止するための装置に関する。
【0002】最近、各地において、カラスや鳩をはじめ
とする多くの鳥類を見掛ける。鳩は平和のシンボルとし
て、また可愛いことから万人に親しまれ、子供達にも人
気がある。しかし、この鳩をはじめとして鳥類には有害
とされる部分がある。たとえば、カラスをはじめとして
鳥類が電柱の腕木等に営巣を行うと電気的事故の原因と
なり、また、鳥類の排泄は、種々の場所を汚してしまい
美観を損なう上に糞が酸性であるため金属部分に腐食を
もたらす。また各種病原菌(ウオム病等)の感染源とな
ることもある。それに住宅地域では、鳥類によってはそ
の鳴き声も安眠妨害となることがある。
【0003】鳥類が飛来するのを防止する手段として、
これまで種々の対策が実施されてきた。この手段として
は、針、ネット等を設置して鳥類の飛来を直接に防止す
る方法、疑似目玉を設置して鳥類に恐怖心を起こさせて
近づかせない方法、鳥類の嫌がる波長の超音波や音を発
生させ鳥類の飛来を防止する方法、鳥類の嫌がる匂いを
出す物質を設置して近づかせない方法、鳥類の帰巣性が
地球磁場に関係があるとの理論から、局部的に異常磁場
を発生させることによって、鳥類の飛来を防止しようと
する方法等、非常にたくさんの提案がなされ、実施され
てきている。しかしながら、これらの方法はいずれも絶
対的な効果を得られるものではなかった。
【0004】そこで、近時、これまでに見られるような
効果の不確実さを解消するため、従来から獣等を近づか
せないために利用されていた高電圧の差電圧を利用した
スパークショックによる電撃部を有する鳥類飛来防止方
法が採用されるようになってきた。
【0005】この方法は、高電圧の差電圧を有する非絶
縁状である裸線の高電圧導体と接地導体とからなる二導
体において、一方の接地導体に鳥類の体の一部が近接又
は接触し、体の他の部位が、他方の高電圧導体に近接又
は接触すると、鳥類の体の抵抗値が二導体間の空気より
はるかに小さいので、高電圧導体から鳥類の体を経て接
地導体へと電流が流れてスパークが発生するという仕組
みのものである。
【0006】本発明者等は、先に高電圧の差電圧を有す
る高電圧導体と接地導体からなる電撃部を有する鳥類飛
来防止装置の新規な構成を特願平7−87355号や平
成7年11月27日出願(整理番号P9557S012
1)の特許出願等で提案しているが、これらをはじめと
して電撃部を有する鳥類飛来防止装置は、相当の効果を
見ることができる。
【0007】そのため、この種の鳥類飛来防止装置は、
広く利用されており、最近では特に電気的事故の原因と
なる電柱の腕木等に鳥類が飛来してきて鳥類が営巣を行
うのを防止するために、その利用が積極的に検討されて
いる。
【0008】特に、電柱や腕木に吊り下げられた開閉
器、変圧器等の筐体の上面には、鳥類の営巣には好適な
平面状面積を有するためその対策は急務である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、鳥類飛来防止
装置を開閉器や変圧器等の筐体の上面に直接載置して設
置することが考えられるが、これには種々の制約があ
り、これら筐体の平面状面積に対しては必ずしも有効で
はなく、また腕木を介して平面状面積を覆うようにして
設置したとしても腕木又は鳥類飛来防止装置と平面状面
積との間には空隙が生じ、この空隙に鳥類は営巣を行
う。本発明はかかる課題を解決するとともに、かつ、使
い勝手のよい鳥類飛来防止装置を提供しようとするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため以下の手段を提供する。
【0011】まず、面状基台の上面に高電圧の差電圧を
有する高電圧導体と接地導体を備えるとともに下面に高
電圧導体を備えた電撃部を接地導体となる筐体の上に空
隙を設けて位置することを特徴とする鳥類飛来防止装置
を提供する。
【0012】また、高電圧導体は、基台の側部にも備え
たことを特徴とする鳥類飛来防止装置を提供する。
【0013】そして、電柱の腕木に設置を便ならしむる
ために、上記電撃部は、接地導体となる筐体の上に空隙
を設けて位置するように腕木の両側を挟持する挟持部と
挟持部を連接する連接部と開口した嵌着口とからなる断
面下方開口状の腕木固定金具の側部に固定されて、腕木
固定金具を腕木に嵌着することにより腕木に取り付けら
れることを特徴とする鳥類飛来防止装置を提供する。
【0014】さらに、応用範囲を広げるため、上述の腕
木固定金具の上方に線状基台の上面に差電圧を有する高
電圧導体と接地導体を備えた電撃部を固定したことを特
徴とする鳥類飛来防止装置を提供する。
【0015】
【作用】上記手段において、電撃部の下面又は下面と側
面に高電圧導体を位置させたので、電柱や腕木に吊り下
げられたり、載置された開閉器や変圧器等の筐体に一定
距離を離隔して電撃部を設置すると、筐体は電気基準で
接地することが義務付けられており、必ず接地している
ので、鳥類がこれら筐体に近づいたり、電撃部と筐体の
隙間にもぐり込むと、高電圧導体から鳥類の体を経て筐
体へと電流が流れてスパークが発生する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基い
て説明する。
【0017】まず、図1及び図2に基き、鳥類飛来防止
装置の詳細を説明する。図において、1、2、3は電撃
部、4は腕木固定金具である。
【0018】電撃部1、2はその面状基台11、21が
いずれも腕木に吊り下げられている開閉器、変圧器等の
筐体の平面状面積を覆うような大きな形状に形成され、
上面に高電圧の差電圧を有する非絶縁状の裸線の高電圧
導体12、22、接地導体13、23が張架され、下面
と側面に高電圧導体14、15、24、25が張架され
て位置している。
【0019】電撃部3は、その線状基台31の長手方向
の上面に高電圧の差電圧を有する非絶縁状の裸線の高電
圧導体32、接地導体33が張架されて位置している。
34はプラグ受け口である。
【0020】腕木固定金具4は、腕木の両側を挟持する
挟持部41、41と上辺に位置して、挟持部41、41
を連接する連接部42と下辺に開口した嵌着口43とか
らなる断面下方開口状に形成されてなっている。この実
施形態では、挟持部41、41は、電撃部1、2を両側
に固定しやすいように外側に固定片44を折曲して形成
してある。45は作業ロボットアームを用いて作業をす
る場合の掴み部である。
【0021】このようにしてなる各部は、電撃部1、2
が腕木固定金具4の挟持部41、41、固定片44にそ
れぞれボルト5止め等され、電撃部3が連接部42にボ
ルト6止め等されて全体として鳥類飛来防止装置を形成
する。
【0022】なお、電撃部を有する鳥類飛来防止装置
は、個々に高電圧発生装置が装備されるのが普通である
が、この実施の形態のように電撃部1、2、3が近接し
て位置するときは、一つの電撃部のみに装備して、プラ
グ受け口34等を介してコードで結線することにより、
他を省略することができる。
【0023】つぎに、上述のようにしてなる鳥類飛来防
止装置の腕木への取り付け方法を説明する。
【0024】鳥類飛来防止装置の腕木への取り付け作業
は、図4に示すようにバケット車Aに人が乗り、作業ロ
ボットアームBにより行うことが多い。この作業は、腕
木固定金具4に掴み部45をロボットアームBで掴むと
ともに落下防止のために掴み部に形成した穴45aに突
針を突き刺して行う。鳥類飛来防止装置が腕木Dの所定
の箇所に位置したら、図3に示すように鳥類飛来防止装
置を腕木固定金具の嵌着口より、電柱Eの腕木Dに嵌着
して取り付ける。このとき、鳥類飛来防止装置と開閉
器、変圧器等の筐体Cとの間は一定の空隙Fが形成され
る。
【0025】一般に腕木に吊り下げ又は載置する開閉器
や変圧器等の筐体は、金属箱で構成されていて、電気技
術基準で必ず接地することが義務付けられている。した
がって、鳥類飛来防止装置をかかる筐体に設置するとき
は、漏洩防止のために一定距離を離隔する。
【0026】なお、上記実施の形態は、請求項4を中心
に説明したが、請求項1、2にあっては、鳥類飛来防止
装置は面状基台の上面に高電圧の差電圧を有する高電圧
導体と接地導体を備えるとともに下面に高電圧導体を備
えた電撃部又は下面と側面に高電圧導体を備えた電撃部
を一個有するだけでよく、形状も平面状面積を覆う形状
であればよく、その設置も上記実施の形態に示した腕木
固定金具により腕木に固定するのではなく、腕木、開閉
器、変圧器等に他の固定手段を持って適宜設置してもよ
い。また、請求項3にあっては腕木固定金具の連接部上
の電撃部はなくてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしてなるので、
つぎの効果を有する。
【0028】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
において、電撃部の下面又は側面に高電圧導体を位置さ
せたので、電柱や腕木に吊り下げられたり、載置された
開閉器や変圧器等の筐体に一定距離を離隔して設置する
と筐体は接地しているので、鳥類がこれら筐体に近づい
たり、あるいは電撃部と筐体の隙間にもぐり込むと、高
電圧導体から鳥類の体を経て筐体へと電流が流れスパー
クが発生する。スパークの発生は、鳥類にショックを与
え、鳥類を排除する。
【0029】請求項3において、腕木への取り付けは、
腕木の両側を挟持する挟持部と挟持部とを連接する連接
部と開口した嵌着口とからなる断面下方開口状の腕木固
定金具の嵌着口から行うことができるので作業ロボット
アームによる作業によっても容易に行うことができる。
【0030】請求項4において、腕木固定金具の上方に
線状基台の上面に差電圧を有する高電圧導体と接地導体
を備えた電撃部を固定したので、請求項1、請求項2に
示した電撃部とともに上面の広い範囲で鳥類の飛来に対
処することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鳥類飛来防止装置の実施の形態の一例
を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した鳥類飛来防止装置の裏面から見た
概略斜視図である。
【図3】図1に示した鳥類飛来防止装置を腕木に取り付
けた状態を示す説明図である。
【図4】鳥類飛来防止装置を腕木に取り付ける作業状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 電撃部 11 面状基台 12 高電圧導体 13 接地導体 14 高電圧導体 15 高電圧導体 2 電撃部 21 面状基台 22 高電圧導体 23 接地導体 24 高電圧導体 25 高電圧導体 3 電撃部 31 線状基台 32 高電圧導体 33 接地導体 34 プラグ受け口 4 腕木固定金具 41 挟持部 42 連接部 43 嵌着口 44 固定片 45 掴み部 5 ボルト 6 ボルト C 筐体 D 腕木

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面状基台の上面に高電圧の差電圧を有す
    る高電圧導体と接地導体を備えるとともに下面に高電圧
    導体を備えた電撃部を接地導体となる筐体の上に空隙を
    設けて位置することを特徴とする鳥類飛来防止装置。
  2. 【請求項2】 高電圧導体は、基台の側部にも備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の鳥類飛来防止装置。
  3. 【請求項3】 面状基台の上面に高電圧の差電圧を有す
    る高電圧導体と接地導体を備えるとともに下面に高電圧
    導体を備えた電撃部又は下面と側面に高電圧導体を備え
    た電撃部は、接地導体となる筐体の上に空隙を設けて位
    置するように、腕木の両側を挟持する挟持部と挟持部を
    連接する連接部と開口した嵌着口とからなる断面下方開
    口状の腕木固定金具の側部に固定されて、腕木固定金具
    を腕木に嵌着することにより腕木に取り付けられること
    を特徴とする鳥類飛来防止装置。
  4. 【請求項4】 腕木固定金具の上方に線状基台の上面に
    差電圧を有する高電圧導体と接地導体を備えた電撃部を
    固定したことを特徴とする請求項3に記載の鳥類飛来防
    止装置。
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Effective date: 19970909