JP2710767B2 - ケーブル保持器 - Google Patents

ケーブル保持器

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JP2710767B2
JP2710767B2 JP7263191A JP26319195A JP2710767B2 JP 2710767 B2 JP2710767 B2 JP 2710767B2 JP 7263191 A JP7263191 A JP 7263191A JP 26319195 A JP26319195 A JP 26319195A JP 2710767 B2 JP2710767 B2 JP 2710767B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁の開口部にはめ
込まれる枠内に複数充填され、ケーブルを挿通可能なケ
ーブル通路を備えたケーブル保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁を通してケーブルを配線する
際、配線毎にいちいち壁に穴を開けたのでは作業効率が
悪いため、ゴム等の弾性材料からなりケーブルを挿通可
能な通孔を備えたケーブル保持用ブロック(以下「ブロ
ック」という)とこのブロックを複数充填可能な枠とを
備えたケーブル保持器を利用することがあった。
【0003】かかるケーブル保持器を使用する際、ま
ず、ケーブルを挿通すべきブロックの通孔にケーブルを
挿通し、ケーブルを挿通しないブロックの通孔に円筒体
を詰める。そして、枠内にこれらのブロックを順に一列
ずつ並べその一列の上面に仕切り板を載置していく。こ
の作業を繰り返し行ってブロックの列を多段に形成し、
最後にボルトを締めることにより最上列のブロックを上
から圧縮して枠内のブロックを固定する。これによりブ
ロックの充填が完了する。
【0004】かかるケーブル保持器は、例えば船舶、発
電所、コンピュータセンター等においてしばしば利用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかるケーブル保持器
に関しては、雷等により惹起される極めて短時間の過渡
的な高周波に対する防護を目的として種々の改良がなさ
れているが(例えば特公平6−95805号など)、ケ
ーブル自体に伝播される高周波ノイズ(以下「放射ノイ
ズ」という)を除去することを目的としたものは知られ
ていなかった。
【0006】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、いわゆる放射ノイズを除去することのできるケーブ
ル保持器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するための周辺技術につき、いわゆる放射ノイズ
を除去するケーブル保持用ブロックとしては、例えば、
ケーブルを挿通可能なケーブル通路を備えたケーブル保
持用ブロックにおいて、前記ケーブル通路には挿通され
るケーブルを取り囲むように磁性体が配設されている
のが考えられる。このケーブル保持用ブロックによれ
ば、ケーブルを取り囲むように磁性体が配設されている
ため、ケーブル通路に挿通されたケーブルに放射ノイズ
が伝播されたとしても、磁性体によりこの放射ノイズが
除去される。このため、ケーブルによって配線された機
器の誤作動を防止できるという効果が得られる。
【0008】また、上記のケーブル保持用ブロックであ
って、前記ケーブル通路は、磁性体の混入した弾性材料
により形成されたものが考えられる。このケーブル保持
用ブロックでは、弾性材料(例えば合成ゴム)と磁性体
(例えばフェライト粉)の重量比率は特に限定するもの
ではないが、50:50〜90:10であることが好ま
しい。この範囲を越えて磁性体の重量が増加すると強度
的に脆くなるおそれがあり、一方この範囲を越えて磁性
体の重量が減少すると放射ノイズを十分に除去できない
おそれがある。また、ケーブル通路の一部のみを磁性体
の混入した弾性材料により形成してもよいが、ケーブル
保持用ブロックそのものをかかる弾性材料により形成し
てもよい。後者の場合、原料のみ交換すれば従来の製造
工程をそのまま利用できるという利点がある。このケー
ブル保持用ブロックによれば、弾性材料に混入した磁性
体により放射ノイズが除去される。
【0009】また、ケーブル保持用ブロックのうちケー
ブルを取り囲むように配設された磁性体はフェライトコ
アであり、該フェライトコアはケーブル保持用ブロック
に圧縮荷重が加えられたときその圧縮荷重を直接受けな
ように構成することが考えられる。このケーブル保持
用ブロックによれば、フェライトコアにより放射ノイズ
が除去される。ここで、壁の開口部にはめ込まれる枠内
にこのケーブル保持用ブロックを複数充填し固定する際
には、通常ある方向から圧縮荷重を加えることにより固
定する。しかし、フェライトコアは応力が加わると割れ
やすい。このため、ここではフェライトコアはケーブル
保持用ブロックに圧縮荷重が加えられたとしてもその圧
縮荷重をフェライトコアが直接受けないように配設され
ている。これにより、フェライトコアの耐久性が向上す
る。
【0010】以上の周辺技術をふまえたうえで、本発明
の課題を解決するための請求項1記載のケーブル保持器
は、請求項1に記載したように、壁の開口部にはめ込ま
れた枠と、前記枠内に複数充填されたケーブル保持用ブ
ロックと、前記枠内に複数充填された前記ケーブル保持
用ブロックをケーブルと略直交する方向から圧縮荷重を
加えて固定する固定手段とを備えたケーブル保持器にお
いて、前記ケーブル保持用ブロックは、ケーブルを挿通
可能なケーブル通路と、前記ケーブル通路の途中にてケ
ーブルを取り囲むように配設されるフェライトコアを収
納可能であり、収納されたフェライトコアと内壁との間
に前記圧縮荷重が加えられる方向に隙間ができる大きさ
に形成された収納スペースとを備えたことを特徴とす
る。このケーブル保持によれば、フェライトコアによ
り放射ノイズが除去される。また、フェライトコアと収
納スペースの内壁の間には隙間が設けられているため、
ケーブル保持用ブロックに加えられた圧縮荷重が直接フ
ェライトコアにかかることはなく、フェライトコアの耐
久性が向上する。
【0011】また、本発明の課題を解決するための請求
項2記載のケーブル保持器は、壁の開口部にはめ込まれ
た枠と、前記枠内に複数充填されたケーブル保持用ブロ
ックと、前記枠内に複数充填された前記ケーブル保持用
ブロックをケーブルと略直交する方向から圧縮荷重を加
えて固定する固定手段とを備えたケーブル保持器におい
て、前記ケーブル保持用ブロックは、ケーブルを挿通可
能なケーブル通路を有すると共に背面側にて前記圧縮荷
重が加えられる方向に延びる突条部を有する弾性体と、
前記弾性体の突条部にガイド溝を介して変位可能に連結
され、前記固定手段による圧縮荷重を受けない位置にて
ケーブルを取り囲むように配設されたフェライトコアと
を備えたことを特徴とする。このケーブル保持によれ
ば、フェライトコアにより放射ノイズが除去される。ま
た、フェライトコアは弾性体に圧縮荷重が加えられたと
してもその圧縮荷重方向に変位するため、圧縮荷重が直
接フェライトコアにかかることはない。このため、フェ
ライトコアの耐久性が向上する
【0012】請求項1又は2記載のケーブル保持器を使
用する際、例えばまず、ケーブルを挿通すべきケーブル
保持用ブロックのケーブル通路にケーブルを挿通し、枠
内にこれらケーブル保持用ブロックをはめ込み、固定手
段により所定方向から圧縮荷重を加えることにより枠内
に複数充填されたケーブル保持用ブロックを固定する。
ここで、固定手段としては、例えばケーブル保持用ブロ
ックを所定方向から圧縮可能な圧縮部材の移動量をネジ
等の締結具により調整する機構や、ケーブル保持用ブロ
ックを所定方向から圧縮可能な膨張収縮自在の袋体の空
気圧を調整する機構などを用いることができる。かかる
ケーブル保持器は、例えば船舶、発電所、コンピュータ
センター等において利用でき、ケーブルに伝播される放
射ノイズを除去できるため、ケーブルによって配線され
た機器の誤作動を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例を
図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、
下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の
技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはい
うまでもない。 [参考例]この参考例は本発明の前提技術を示すものである。 図1
参考例のケーブル保持器の正面図、図2はケーブル保
持用ブロックの組立斜視図、図3はケーブル保持用ブロ
ックの斜視図、図4は図1のA−A断面図である。参考
例のケーブル保持器は、図1に示すように、金属枠2、
ケーブル保持用ブロック10及びこのブロック10を固
定する固定機構6を備えている。
【0014】金属枠2は、壁3の開口部3aにはめ込ま
れ、例えば溶接によって固着されている。ケーブル保持
用ブロック10は、ケーブルCの径に応じて各種の大き
さが取り揃えられ、これらを適宜組み合わせて金属枠2
に充填されている。即ち、ケーブル保持用ブロック10
は、金属枠2の枠内に複数列積み上げられ、各列の間に
は仕切り板8が介在されている。また、これら複数のケ
ーブル保持用ブロック10のうち、ケーブルCを挿通す
べきものはそのケーブル通路11にケーブルCが挿通さ
れ、一方ケーブルCを挿通しないものはそのケーブル通
路11に円筒ゴムGが詰められている。
【0015】このケーブル保持用ブロック10は、図2
及び図3に示すように1対のブロック分割片12、12
から形成され、各ブロック分割片12はゴムにフェライ
ト粉を混入した材料(ゴム:フェライト粉=50:50
(重量%))を用いて半円筒溝12aを有する形状に成
形したものである。1対のブロック分割片12、12の
半円筒溝12a、12aはケーブル通路11を形成して
いる。また、この半円筒溝12aには、所定厚さのテー
プ12bが複数積層されている。この積層されたテープ
12bは、ケーブル通路11を挿通すべきケーブルCの
径の大きさがケーブル通路11の径の大きさと微妙に異
なる場合に、適宜これを剥離することにより両者の径が
一致するよう調整するものである。
【0016】固定機構6は、図4に示すように上側テー
パ部材61、下側テーパ部材62、前方テーパ部材6
3、後方テーパ部材64及びネジ65から構成される。
このうち上側テーパ部材61は、金属枠2の上辺部分に
当接し、下側テーパ部材62は、金属枠2に充填された
複数のケーブル保持用ブロック10の最上段に載置され
た仕切り板8に当接している。ネジ65は、前方テーパ
部材63及び後方テーパ部材64を接近・離間させるも
のである。ネジ65を回転して前方及び後方テーパ部材
63、64を互いに接近させると、両者のテーパ面が上
側及び下側テーパ部材61、62のテーパ面を押し広
げ、金属枠2内に充填されたケーブル保持用ブロック1
0に対して下向きの圧縮荷重を加える。このため、各ケ
ーブル保持要部ロック10は金属枠2内で固定される。
【0017】上記構成を備えた参考例のケーブル保持器
によれば、ケーブル通路11に挿通されたケーブルCが
放射ノイズを伝播したとしても、ケーブル保持用ブロッ
ク10そのものが磁性体であるフェライト粉の混入した
ゴムにより成形されているため、このフェライト粉が放
射ノイズを除去する。このため、ケーブルCによって配
線された機器の誤作動を防止できるという効果が得られ
る。 [第1実施例] 図5は第1実施例のケーブル保持用ブロックの組立斜視
図、図6はケーブル保持用ブロックの斜視図、図7は図
6のB−B断面図である。第1実施例のケーブル保持器
は、ケーブル保持用ブロックが異なる以外は参考例と同
様である。このため、参考例と同様の構成要素について
は同じ符号を付しその説明を省略する。
【0018】第1実施例のケーブル保持器の正面図は図
1と同じであるため、以下には図1のケーブル保持用ブ
ロック10、ケーブル通路11、ブロック分割片12、
半円筒溝12a、テープ12bを、ケーブル保持用ブロ
ック20、ケーブル通路21、ブロック分割片22、半
円筒溝22a(テープ12bに相当するものはなし)と
して、図1を参照して説明する。第1実施例に用いられ
るケーブル保持用ブロック20は、参考例と同様、ケー
ブルCの径に応じて各種の大きさが取り揃えられ、これ
らを適宜組み合わせて金属枠2の下から順に充填され
る。即ち、ケーブル保持用ブロック20は、金属枠2の
枠内に複数列積み上げられ、各列の間には仕切り板8が
介在されている。また、これら複数のケーブル保持用ブ
ロック20のうち、ケーブルCを挿通すべきものはその
ケーブル通路21にケーブルCが挿通され、一方ケーブ
ルCを挿通しないものはそのケーブル通路21に円筒ゴ
ムGが詰められている。
【0019】このケーブル保持用ブロック20は、図5
及び図6に示すように1対のブロック分割片22、22
及びフェライトコア25から形成されている。各ブロッ
ク分割片22は、弾性を有するEPDM(エチレン−プ
ロピレン−ジエン三元共重合体)を用いて、略中央に角
溝22c及びこの角溝22cから両側に延びる半円筒溝
22a、22aを有する直方体に成形したものである。
【0020】フェライトコア25は、1対のフェライト
分割片27、27から形成されている。各フェライト分
割片27は、半円筒溝27aを有する直方体に成形され
ている。フェライトコア25は、1対のフェライト分割
片27、27同士を、両半円筒溝27a、27aが対向
するように且つ両半円筒溝27a、27aにより形成さ
れる円筒状の通路26にケーブルCを配置した状態で当
接したものである。この当接状態を維持すべく、両フェ
ライト分割片27、27の外周には、接着テープ(図示
せず)が巻回されている。
【0021】このようにケーブルCと一体化したフェラ
イトコア25は、1対のブロック分割片22、22の角
溝22c、22cにより形成される収納スペースSに収
納される。このとき、図7に示すようにフェライトコア
25と収納スペースSの上壁S1、下壁S2との間には
それぞれ隙間dが設けられている。また、1対のブロッ
ク分割片22、22の半円筒溝22a、22a及び1対
のフェライト分割片27、27の半円筒溝27a、27
aにより形成されるケーブル通路21(図6参照)に
は、ケーブルCが挿通されている。
【0022】次に、第1実施例のケーブル保持器の作用
について説明する。第1実施例のケーブル保持用ブロッ
ク20は、参考例と同様、固定機構6のネジ65を調整
することにより、下向きに圧縮荷重が加えられて金属枠
2内に固定される。このとき、フェライトコア25と収
納スペースSの上壁S1、下壁S2との間には隙間dが
設けられているため、ケーブル保持用ブロック20に加
えられた圧縮荷重が直接フェライトコア25にかかるこ
とはない。このため、フェライトコア25の耐久性が向
上するという効果が得られる。
【0023】また、ケーブル通路21に挿通されたケー
ブルCが放射ノイズを伝播したとしても、ケーブルCの
外周を取り囲むフェライトコア25がこの放射ノイズを
除去する。このため、ケーブルCによって配線された機
器の誤作動を防止できるという効果が得られる。 [第2実施例] 図8は第2実施例のケーブル保持用ブロックの組立斜視
図、図9はケーブル保持用ブロックの斜視図、図10は
第2実施例のケーブル保持器の部分断面図である。第2
実施例のケーブル保持器は、ケーブル保持用ブロックが
異なる以外は、参考例と同様である。このため、参考
と同様の構成要素については同じ符号を付しその説明を
省略する。
【0024】第2実施例のケーブル保持器の正面図は図
1と同じであるため、以下には図1のケーブル保持用ブ
ロック10、ケーブル通路11、ブロック分割片12、
半円筒溝12a、テープ12bを、ケーブル保持用ブロ
ック30、ケーブル通路31、本体分割片32、半円筒
溝32a(テープ12bに相当するものはなし)とし
て、図1を参照して説明する。第2実施例に用いられる
ケーブル保持用ブロック30は、参考例と同様、ケーブ
ルCの径に応じて各種の大きさが取り揃えられ、これら
を適宜組み合わせて金属枠2の下から順に充填される。
即ち、ケーブル保持用ブロック30は、金属枠2の枠内
に複数列積み上げられ、各列の間には仕切り板8が介在
されている。また、これら複数のケーブル保持用ブロッ
ク30のうち、ケーブルCを挿通すべきものはそのケー
ブル通路31にケーブルCが挿通され、一方ケーブルC
を挿通しないものはそのケーブル通路31に円筒ゴムG
が詰められている。
【0025】このケーブル保持用ブロック30は、図9
に示すようにブロック本体39とフェライトコア35を
連結した構造を有している。ブロック本体39は1対の
本体分割片32、32からなり、フェライトコア35は
一対のフェライト分割片37、37からなる。
【0026】図8に示すように、ブロック本体39を形
成する本体分割片32は、弾性を有するEPDMを用い
て半円筒溝32aを有する直方体に成形したものであ
る。各本体分割片32の背面側には上下方向に延びる断
面くさび形状の突条部33、33が2本並設されてい
る。また、フェライトコア35を形成するフェライト分
割片37は、半円筒溝37aを有する直方体に成形さ
れ、前面側には本体分割片32の突条部33、33に嵌
合可能なガイド溝38、38が2本並設されている。そ
して、各フェライト分割片37のガイド溝38、38
は、各本体分割片32の突条部33、33に嵌合されて
いる。また、両半円筒溝32a、32aと両半円筒溝3
7a、37aにより形成されるケーブル通路31(図9
参照)には、ケーブルCが挿通されている。尚、フェラ
イトコア35は、両フェライト分割片37、37の外周
を接着テープ(図示せず)で巻回されている。
【0027】次に、第2実施例のケーブル保持器の作用
について説明する。第2実施例のケーブル保持用ブロッ
ク30は、参考例と同様、固定機構6のネジ65を調整
することにより、下向きに圧縮荷重が加えられて金属枠
2内に固定される。このとき、図9に示すように、固定
機構6によりケーブル保持用ブロック30に下向き(図
9にて白抜きの矢印で示す)の圧縮荷重が加えられたと
しても、フェライトコア35はガイド溝38、38がブ
ロック本体39の突条部33、33に対して圧縮荷重方
向に移動可能即ち変位可能であるため、この圧縮荷重が
直接フェライトコア35にかかることはない。このた
め、フェライトコア35の耐久性が向上するという効果
が得られる。
【0028】また、ケーブル通路31に挿通されたケー
ブルCが放射ノイズを伝播したとしても、ケーブルCの
外周を取り囲むフェライトコア35が放射ノイズを除去
する。このため、ケーブルCによって配線された機器の
誤作動を防止できるという効果が得られる。 [上記実施例の変形例] 上記第2実施例のフェライトコアに代えて、図11に示
す環状のフェライトコア135を用いてもよい。ここで
図11(a)は組立斜視図、図11(b)は斜視図であ
る。このフェライトコア135は、前面側に本体分割片
32に設けた突条部33、33と嵌合可能なガイド溝1
38、138を有すると共に中央孔138aを有してい
る。半円筒溝32a、32aと中央孔138aにより形
成されるケーブル通路31にケーブルCが挿通されてい
る。この場合にも、第2実施例と同様の作用効果を奏す
る。
【0029】また、第1、第2実施例において、フェラ
イト分割片同士は当接面を接着剤等で接着してもよい。
但し、1対のフェライト分割片同士の間に磁性体以外の
ものが介在すると放射ノイズを除去する能力がやや低く
なるおそれがあるため、接着テープ(又は粘着テープ)
により巻回した方が好ましい。
【0030】更に、第2実施例ではケーブル保持用ブロ
ック30を固定機構60により金属枠2内に固定したと
き、ケーブル保持用ブロック30に加えられた下向きの
圧縮荷重は突状部33、33とガイド溝38、38を介
して間接的にフェライト分割片37、37に及ぶため両
者はある程度密着する。このため、必ずしもフェライト
分割片37、37の外周を接着テープ(又は粘着テー
プ)で巻回する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例のケーブル保持器の正面図である。
【図2】 参考例のケーブル保持用ブロックの組立斜視
図である。
【図3】 参考例のケーブル保持用ブロックの斜視図で
ある。
【図4】 図1のA−A断面図である。
【図5】 第1実施例のケーブル保持用ブロックの組立
斜視図である。
【図6】 第1実施例のケーブル保持用ブロックの斜視
図である。
【図7】 図6のB−B断面図である。
【図8】 第2実施例のケーブル保持用ブロックの組立
斜視図である。
【図9】 第2実施例のケーブル保持用ブロックの斜視
図である。
【図10】 第2実施例のケーブル保持器の部分断面図
である。
【図11】 変形例のケーブル保持用ブロックの説明図
であり、(a)は組立斜視図、(b)は斜視図である。
【符号の説明】
2・・・金属枠、 3・・・壁、 6・・・固定機構、 10・・・ケーブル
保持用ブロック、 11・・・ケーブル通路、 12・・・ブロック
分割片、 12a・・・半円筒溝、 20・・・ケーブル
保持用ブロック、 21・・・ケーブル通路、 22・・・ブロック
分割片、 22a・・・半円筒溝、 22c・・・角溝、 25・・・フェライトコア、 27・・・フェライ
ト分割片、 27a・・・半円筒溝、 30・・・ケーブル
保持用ブロック、 31・・・ケーブル通路、 32・・・本体分割
片、 32a・・・半円筒溝、 33・・・突条部、 35・・・フェライトコア、 37・・・フェライ
ト分割片、 37a・・・半円筒溝、 38・・・ガイド
溝、 39・・・ブロック本体、 C・・・ケーブル、 G・・・円筒ゴム、 S・・・収納スペー
ス、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−190614(JP,A) 特開 平6−168633(JP,A) 特開 平4−261009(JP,A) 実開 平1−156597(JP,U) 実開 昭59−182996(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の開口部にはめ込まれた枠と、 前記枠内に複数充填されたケーブル保持用ブロックと、 前記枠内に複数充填された前記ケーブル保持用ブロック
    をケーブルと略直交する方向から圧縮荷重を加えて固定
    する固定手段とを備えたケーブル保持器において、 前記ケーブル保持用ブロックは、 ケーブルを挿通可能なケーブル通路と、 前記ケーブル通路の途中にてケーブルを取り囲むように
    配設されるフェライトコアを収納可能であり、収納され
    たフェライトコアと内壁との間に前記圧縮荷重が加えら
    れる方向に隙間ができる大きさに形成された収納スペー
    スとを備えたことを特徴とするケーブル保持器。
  2. 【請求項2】 壁の開口部にはめ込まれた枠と、 前記枠内に複数充填されたケーブル保持用ブロックと、 前記枠内に複数充填された前記ケーブル保持用ブロック
    をケーブルと略直交する方向から圧縮荷重を加えて固定
    する固定手段とを備えたケーブル保持器において、 前記ケーブル保持用ブロックは、 ケーブルを挿通可能なケーブル通路を有すると共に背面
    側にて前記圧縮荷重が加えられる方向に延びる突条部を
    有する弾性体と、 前記弾性体の突条部にガイド溝を介して変位可能に連結
    され、前記固定手段による圧縮荷重を受けない位置にて
    ケーブルを取り囲むように配設されたフェライトコアと
    を備えたことを特徴とするケーブル保持器。
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