JP2709419B2 - 安定なヘモグロビンに基づく組成物及びその貯蔵方法 - Google Patents

安定なヘモグロビンに基づく組成物及びその貯蔵方法

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JP2709419B2 JP3513376A JP51337691A JP2709419B2 JP 2709419 B2 JP2709419 B2 JP 2709419B2 JP 3513376 A JP3513376 A JP 3513376A JP 51337691 A JP51337691 A JP 51337691A JP 2709419 B2 JP2709419 B2 JP 2709419B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は、安定なヘモグロビンに基づく酸素運搬組成
物及びこれを貯蔵または加工する方法に関し、前記ヘモ
グロビン組成物はヘモグロビン、修飾されたヘモグロビ
ン及びカプセル包含ヘモグロビンを含む。
関連技術の記述 ヒトの全血及びパック赤血球調製物は、身体の酸素運
搬機能を回復するために長らく使用されてきたが、ヘモ
グロビンに基づく組成物が今やこれら現行の標準的血液
療法に優るいくつかの利点を提供することが知られてい
る。患者の安全は、血液群の抗原に対する好ましくない
反応を除去すること、全身的な酸−塩基及び電解質バラ
ンスの維持を改善すること及びAIDSや肝炎のようなウイ
ルスに汚染された血液への暴露を回避することによって
高められよう。血液群の抗原及び病原因子を検査するた
めの高いコストもまた回避されよう。更に、ヘモグロビ
ンに基づく酸素運搬用代替物は貯蔵の間の長期化された
安定性を有することが期待され、それゆえ一層安定した
供給が実現されよう。
ヘモグロビン溶液の安定性を特徴づけるためには例え
ば酸素運搬能及びイオン組成のような非常に多くのパラ
メーターが測定されるであろうが、これらのうち最も重
要なものはヘモグロビン鉄の酸化状態である。ヘモグロ
ビン分子の各ヘム補欠分子族中の鉄原子は、酸素の結合
及び放出部位である。この可逆的酸素結合能を維持する
ためには、ヘム鉄は生理学的なFe状態になければならな
い。ヘモグロビンの溶液が長期間貯蔵されると、鉄はFe
3+状態へと酸化されて可逆的には酸素を結合することの
ないそれゆえ生理学的には効果のないメトヘモグロビン
形を与える傾向がある〔H.F.Bumn et al.Hemoglobin:Mo
lecular Genetic and Clinical Aspects 640(198
6)〕。
上述のヘモグロビン自動酸化反応を防止するための一
つの現行の戦略は、NADHのような抗酸化剤の添加〔Stra
tton,L.P.,Hemoglobin 12(4):353−368(1988)〕で
ある〔Kajita,A.et al.,Biochem.Biophys.Res.Comm.39:
1199(1970)〕。しかしながら、ヘモグロビン溶液にお
いて、いくつかの抗酸化剤は酸化促進物となり得る〔St
ratton et al.,同〕。更に、ある成分を静注用溶液製品
に添加することは製造を複雑化し、且つ、開発の間のコ
ストのかかる試験を必要とし得る該新規成分の毒性の問
題を生じさせる。
溶液中におけるメトヘモグロビンの活発な還元は電気
化学的手段によって〔P.Scheller,Mechanism of Cathod
ic Reduction of Hemoproteins,60 Studia Biophsica 1
37(Berlin)(1976)〕、還元性酵素システムの使用に
よって〔Hayashi,A.et al.Biochem.Biophys.Acta 310:3
09(1973)〕又はアスコルビン酸塩等の化学的還元剤の
添加によって〔Tomoda,A.et al.,J. Biol.Chem.253(2
0):7415−7419(1978)〕達成することができる。これ
らのシステムは全て化学的添加物を要し、抗酸化剤につ
いて上記したのと同じ限界を有するものである。
活性あるヘモグロビンに基づく酸素運搬組成物は、貯
蔵寿命にわたって50%未満のそして好ましくは15%未満
のメトヘモグロビンを含有するものでなければならな
い。ヘモグロビンの自動酸化の速度は勿論温度に依存す
る。従って室温(25℃)では、ヘム鉄の酸化は1日あた
り30%を超える(Devenuto,F.,下記946参照〕。従っ
て、ヘモグロビンに基づく酸素運搬組成物は、目標とす
る貯蔵寿命を達成するために典型的には冷凍状態で貯蔵
される。
ヘモグロビンタンパク質の純度の程度は、溶液中にお
けるヘモグロビンの安定姓を論ずるに際してはいかなる
場合も重要な考慮事項である。ヘモグロビンのヘム鉄は
in vivoにおいて絶えず酸化されており、赤血球はヘモ
グロビン機能を回復するためにメトヘモグロビンを直接
に還元する酵素系を有している〔Heltquist,D.E.et a
l.,The Methemoglobin Reduction System of Erythrocy
tes,於The International Conference on Red Cell Met
abolism and Function,297−301;Univ.of Michigan(19
74)〕。Paul,H.B.et al,Preparation of Hemoglobin S
olutions for Intraveneous Infusions,455,463(194
7)。他の赤血球酵素は、やはりヘム鉄を酸化し得るス
ーパーオキサイドや過酸化水素のような活性酸素産物を
除去する。〔Watkins J.A.et al.,Biochem.Biophys.Re
s.Comm.132(2):742−748(1985)〕。従って、純度
の低いヘモグロビン調製物のほうが、特にNADHのような
天然のメトヘモグロビンリダクターゼ基質を調製物に添
加したときに高い酸化安定性を示すことは驚くべきこと
ではない。〔Stratton,L.P.et al.,Hemoglobin 12
(4):353−368(1988)〕。この不純な調製物におけ
る酸化に対する保護にも拘わらず、夾雑タンパク質は、
循環中に放たれたときに患者に免疫反応を起こし又は元
来毒性を有する場合がある。このため、精製されたヘモ
グロビン調製物において、広い温度領域にわたり酸化に
対する安定性を提供し及び/又はメトヘモグロビンを還
元することのできるシステムは、実質的な利点を有する
であろう。
発明の概要 本発明は、精製されたヘモグロビン調製物においてメ
トヘモグロビンをデオキシヘモグロビンへと自発的に変
換するヘモグロビンの自動還元反応の発現を許容する、
以下に記述した条件の組合せを得る方法に関する。この
自動還元反応は、より高温で促進され、そして以下に記
述の適当な条件が維持される限り、該システムは室温に
おける酸化に対する安定性を提供する。
本発明は、患者への投与に際して酸素運搬組成物とし
て効果的に機能するよう、十分低いメトヘモグロビンの
レベルを有する精製されたヘモグロビンに基づく組成物
に関する。該組成物は、a)精製されたヘモグロビンに
基づく酸素運搬組成物を実質的に酸素不透過性の容器に
加え、b)メトヘモグロビンの自動還元を許容するに十
分な時間5℃乃至45℃の範囲に該容器を貯蔵し、そして
c)該容器を−270℃乃至45℃の間の最終貯蔵温度にて
貯蔵することよりなる工程によって製造される。該精製
されたヘモグロビンに基づく組成物は、生成されたもの
であるヘモグロビン、修飾されたヘモグロビン及び/又
はカプセル包含ヘモグロビン調製物を含む。精製は、熱
処理のような既知のいかなる標準的方法によっても達成
することができる。〔Estep,米国特許番号4861867号及
び4831012号(参照により導入)を参照のこと〕。身体
の酸素運搬機能を効果的に回復するためには、安定なヘ
モグロビンに基づく組成物は約50%を超えるメトヘモグ
ロビン形の組成物を有することはできず、15%未満であ
ることが好ましいと現在信じられている。
安定なヘモグロビンに基づく組成物を広い温度領域に
わたって貯蔵することを可能にすることは本発明の目的
の一つである。
前記組成物中においてメトヘモグロビンの生成を停止
しそして実際、Fe3+メトヘモグロビンを還元されたFe2+
ヘモグロビンへと変換することを起こさせることは、本
発明の更なる目的の一つである。
精製されたヘモグロビンに基づく組成物を、実質的に
酸素を含まないか及び/又は積極的に除去しそれによっ
て自動酸化に対して自動還元が優勢になることを許容す
るシステム中において貯蔵することは、本発明の更なる
目的の一つである。
前処理や貯蔵システムへの導入を必要としない酸素除
去のシステムを提供することは、本発明の更なる別の目
的である。ヘモグロビン溶液(ある量のメトヘモグロビ
ンを含有する)、は実質的に酸素不透過性の容器に貯蔵
される。この実質的に酸素不透過性の環境において、ヘ
モグロビンの自動酸化反応は溶液中のいかなる酸素をも
消費し、残りのFe2+ヘモグロビンを脱酸素しそしてあら
ゆるメトヘモグロビンの自動還元を進行させる。
酸素飽和された形の精製されたヘモグロビンに基づく
組成物を貯蔵し、そして自動還元を許容するために容器
中において脱酸素を許容することは、本発明の更なる別
の目的である。
許容できないレベルの酸化の起きている精製されたヘ
モグロビンに基づく組成物のバッチを回収利用すること
は、本システムの更なる別の目的である。この場合、精
製されたヘモグロビンに基づく組成物は、実質的に不透
過性の容器中にバルクの形で貯蔵することができよう。
溶液から容器を取り巻く領域中への酸素の拡散を許容
するが酸素不透過性の外側容器の外部には拡散を許容し
ないあらゆるシステムにおいて、脱酸素化された、精製
されたヘモグロビンに基づく組成物を貯蔵することは本
発明の更なる別の目的である。
図面の簡単な説明 本発明の本質と目的の完全な理解のためには、本明細
書の一部を構成する付随する記載との関連において以下
の詳細な説明を参照しなければならない。
図1は、ネジ蓋式セル(ヘッドスペースなし)中に密
封され25℃に維持されたジアスピリンα−α架橋ヘモグ
ロビンの乳酸リンゲル溶液(ジアスピリン架橋ヘモグロ
ビン総濃度は約39μM)中における、時間に対するヘモ
グロビン各成分の濃度変化を示す。
図2は、ジアスピリン架橋ヘモグロビンの脱酸素化さ
れた乳酸リンゲル溶液(ジアスピリン架橋ヘモグロビン
総濃度は約38μ)で完全に満たされ密封された、25℃に
維持されたネジ蓋式セル(N=4)中における、時間に
対するヘモグロビン各成分の平均パーセントの変化を示
す。
図3は、ネジ蓋式セル(ヘッドスペースなし)に密封
され25℃に維持された10mMリン酸緩衝液中におけるジア
スピリン架橋ヘモグロビンの脱酸素化された溶液中にお
ける、時間に対するヘモグロビン各成分及び総ヘモグロ
ビンの変化を示す。
図4は、空気と平衡されそしてネジ蓋式セルにヘッド
スペースなく密封されて25℃に維持されたジアスピリン
架橋ヘモグロビンの乳酸リンゲル溶液中における、時間
に対するヘモグロビン各成分及び総ヘモグロビンの変化
を示す。
図5は、10g/dlジアスピリン架橋ヘモグロビンの乳酸
リンゲル溶液中における、時間に対するメトヘモグロビ
ンのパーセントの変化を示す。対照群のユニットは脱酸
素化せず、ホイルパウチ中に密封し(室内条件パウチ)
または密封しなかった(室内条件パウチなし)。全ての
ユニットは25℃に維持した。
図6は、脱酸素化された10g/dlジアスピリン架橋ヘモ
グロビンの乳酸リンゲル溶液中における、時間に対する
メトヘモグロビンパーセントの変化を示す。これら3つ
の試験群のユニットは100ml能力の酸素吸収パック1個
と共にホイルパウチ中にて5℃に、100mlのパック1個
と共に25℃に、又はパック4個と共に25℃に貯蔵した。
対照群ユニットは、ホイルパウチ中にて酸素吸収パック
なしに25℃にて貯蔵した。
図7は、脱酸素化された10g/dlジアスピリン架橋ヘモ
グロビンの乳酸リンゲル溶液中における、時間に対する
メトヘモグロビンパーセントの変化を示す。溶液の包装
は上記実施例6と同様に行った。試験群のユニットはホ
イルパウチ中200ml能力の酸素吸収パックを含み、5
℃、25℃、30℃、45℃に貯蔵した。25℃における対照群
のユニットの貯蔵は酸素パックなしに行った。いずれの
群のユニットも25℃に貯蔵した。
図8は、脱酸素化された10g/dlジアスピリン架橋ヘモ
グロビンの乳酸リンゲル溶液中における、時間に対する
メトヘモグロビンパーセントの変化を示す。試験群のユ
ニットは200、400又は800mlの酸素吸収能力のパックを
含む一方、対照群のユニットはパックを含まなかった。
発明の詳細な説明−最良の実施例 我々は、精製されたヘモグロビンの脱酸素化された溶
液中において、酸化されたFe3+メトヘモグロビンのヘム
鉄が自発的に生理学的に有用なFe2+形に還元されること
を観察した。この発見に基づいて、我々は、自動還元反
応の発現を許容する包装及び貯蔵システムを開発した。
該包装操作を実施するに必要な構成要素は隔離器(グ
ローブチャンバー)中で密封される。これらの構成要素
は、例えばヘモグロビン溶液のためのプラスチックバッ
グである主容器、非常に低い酸素透過性を有する外包二
次容器、ポンプ、鉗子、チューブアセンブリー、溶液貯
蔵器、及び酸素モニターを含む。該隔離器内部は、H2O2
等の気化性滅菌剤で滅菌し、残存滅菌剤を低酸素グレー
ドの窒素で排除する。次いで隔離器内部及びその中の全
ての構成要素を窒素で注意深くパージことによって、酸
素が隔離器内より徹底的に除去される。好ましくは、こ
の段階においては非常に低い酸素レベルを達成するため
にライン中に酸素トラップを備えた超純粋グレードの窒
素を使用する。
隔離器の今や低い酸素環境において、プラスチック製
主容器が完全に脱酸素化したヘモグロビン溶液の一部分
で満たされそしてホイルパウチ二次容器中に密封され
る。この操作が完了すると、隔離器は開けられ、容器は
貯蔵される。
ヘモグロビン溶液の脱酸素化の間に自動還元の起こる
ことが観察され、そのようにして利用できるとはいえ、
該反応は実質的に酸素不透過性の包装中における貯蔵中
にも容易に進行し、更なる注意を要しない。
ヘモグロビン溶液が調製されそして上記のように包装
された後、自動還元の開始までに典型的には2乃至5日
の期間がある。この期間に、酸化反応によって残存酸素
が溶液から除去される。その結果、この酸素除去相は、
メトヘモグロビンの増加又は、もし溶液と包装構成要素
の脱酸素化が十分に徹底していれば、メトヘモグロビン
が初期のレベルに留まる時間によって特徴づけられる。
後者の場合は、自動酸化と自動還元の速度が等しくなる
レベルにまで酸素が減少されたときに起こる。この酸素
除去相の持続時間は温度依存性であり、45℃における1
日未満から5℃における数か月にまでわたる。
酸素除去相の後、メトヘモグロビンは減少し始め、こ
の傾向は、最低の、通常5%未満のメトヘモグロビンレ
ベルに至るまで本質的に線形の態様で持続し、該レベル
は酸素が実質的に排除されている限り維持される。
貯蔵中における精製されたヘモグロビン組成物中のメ
トヘモグロビンの還元のための許容できる温度範囲は、
自動還元反応が非常に低い5℃から、これを超えると他
の分解反応が貯蔵寿命を限定することとなり得る45℃未
満の温度までの間である。室温での酸化安定性はこのシ
ステムで達成される。以下の実施例中、進行中の実験が
記載されるが、そこにおいては、酸素除去相に続いてメ
トヘモグロビンは25℃において231日間3%未満に維持
されている。
一旦メトヘモグロビン濃度が前記ヘモグロビン溶液が
効果的に酸素運搬溶液として効果的に機能するに十分な
までに低下されると、該溶液を−270℃乃至45℃にて貯
蔵することができることに注意すべきである。
実施例1 この実施例において、α−α架橋ヘモグロビンの希薄
溶液は、ネジ蓋式セル中に密封されて25℃に維持され
た。セル中の希薄溶液(約39μMのジアスピリン架橋ヘ
モグロビン)を用いることによって、560、576及び630n
mを測定波長とする標準の3波長分光光度法によって、
貯蔵中におけるオキシ−、デオキシ−、メト−及び総ヘ
モグロビン濃度の変化を非侵襲的に観察することが可能
であった。
サンプル調製の全ての操作は、超高純度窒素で連続的
にパージされているグローブバッグ中で行った。精製さ
れたジアスピリン架橋ヘモグロビンの乳酸リンゲル希薄
溶液の1は、超高純度窒素を充填した膜酸素供給器を
再循環させることによって脱酸素化した。脱酸素化した
ジアスピリン架橋ヘモグロビン溶液はネジ蓋式セルに密
封し、25℃に貯蔵した。
酸素除去の努力にも拘わらず、サンプルは最初20%の
オキシジアスピリン架橋ヘモグロビン、5.5%のメト−
及び73.7%のデオキシジアスピリン架橋ヘモグロビンを
含んでいた。5日目には検出可能なオキシジアスピリン
架橋ヘモグロビンは存在せず、メトヘモグロビンは32.5
%に上昇した。残りはデオキシ状態にあり、総ヘモグロ
ビンは不変であった(表1)。これらの結果は酸素除去
相の間の酸化反応によるヘモグロビン溶液の脱酸素化を
示している。
8、50及び72日目の続く測定において、メトヘモグロ
ビンは着実に減少した。図1を参照のこと。パーセント
における変化ではなく、自動還元の間の3種のヘモグロ
ビン形の全て総ヘモグロビンの実際の濃度変化を観察す
ることが重要である。仮にメトヘモグロビンが析出すれ
ば、その成分の%と総ヘモグロビンの濃度とは低下する
であろう。表1の濃度データは、ジアスピリン架橋ヘモ
グロビンの総濃度が一定である一方、メトヘモグロビン
のデオキシヘモグロビンへの本質的に定量的な自動還元
を示している。
実施例2 本実施例においては、自動還元を観察し、これらの研
究における実験誤差についての推定を得るため、サンプ
ルは充分に酸素不透過性の容器中に貯蔵されていること
を保障するよう努力が払われた。ジアスピリン架橋ヘモ
グロビンの乳酸リンゲル希薄溶液を調製し、実施例1に
記載のように脱酸素化した。
1日目のオキシヘモグロビン誘導体の増加(図2、表
2)が酸素漏れを示しているが、Fe3+メトヘモグロビン
のFe2+デオキシヘモグロビンへの定量的変換に関する実
施例1にて得られた結果は、調製した4つのサンプルに
おいて妥当な正確さの範囲内で再現された(図2におけ
る+S.D.のバーを参照)。密封セル(N=4)中におけ
るヘモグロビン各成分のパーセント濃度及びマイクロモ
ル濃度の平均値は表2に与えられている。
実施例3 前記の酸素不透過性システム中での自動還元反応の各
実施例において、ジアスピリン架橋ヘモグロビンは乳酸
リンゲル媒体中にあった。観察された自動還元効果が乳
酸リンゲル中の成分によるものでないことを保障するた
めに、ジアスピリン架橋ヘモグロビンをリン酸(PO4
緩衝液中に入れ換えた。乳酸リンゲル中の10g/dlのジア
スピリン架橋ヘモグロビンの20mlを10mMのPO4;pH=7.4
0、で希釈して1とした。この50倍希釈は溶媒の98%
置換に相当する。この希釈溶液を5の同じリン酸緩衝
液に対して濾過し、更に理論上緩衝液組成物の99%をリ
ン酸緩衝液に変えた。
リン酸緩衝液中のこのジアスピリン架橋ヘモグロビン
は脱酸素化し、多くのネジ蓋式セルに満たして実施例1
に記載のようにして密封した。酸化及びこれに続く自動
還元の特徴的なパターンは、実施例1及び2に比して速
い酸化及び還元速度として観察された。1つの代表的セ
ルより得られたデータを表3及び図3に示す。メトヘモ
グロビンレベルは、25日後に35.5%(9.3μM)に低下
した。
実施例4 本実験の結果は、高い初期酸素含量を有するヘモグロ
ビンの溶液は、ある期間にわたって、酸化的に脱酸素化
されそして自発的に自動還元を開始することを示した。
ジアスピリン架橋ヘモグロビンの乳酸リンゲル溶液(27
μM)はヘッドスペースなくセルに密封し25℃に維持し
た。4日間で60%メトヘモグロビンを超えて酸化しそし
て同時に溶液を脱酸素化した後は、28日目の測定では僅
か43.1%のメトヘモグロビンが存在し、検出できるオキ
シ形はなかった(表4、図4)。この実験はこれ以上行
わなかったが、所望の15%未満のメトヘモグロビンレベ
ルが達成されたものと予想される。
実施例5 上の実施例は、酸素不透過性容器中に貯蔵された希薄
なヘモグロビン溶液(約40μM;ヘモグロビン0.29g/dl)
で自発的な自動還元が起こることを実証している。この
実験では、我々は濃縮ヘモグロビン溶液(10g/dl)を用
いればいつ自動酸化が起こるかを推定した。
ジアスピリン架橋ヘモグロビン溶液を脱酸素化そして
包装するために必要な全ての実験的構成要素は、グロー
ブ付隔離器チャンバー中で組み立てた。該隔離器は密封
され酸素が0.017ppmとなるまで低酸素グレードの窒素で
パージされた。10g/dlジアスピリン架橋ヘモグロビン溶
液を2%酸素となるまで脱酸素化した。試験群の可撓性
容器(150ml容積)は、それぞれ約50mlずつの脱酸素化
ジアスピリン架橋ヘモグロビンを充填し、実質的に酸素
不透過性のホイルパウチに密封した。
2つの群の対照ユニットは、室内酸素条件下に充填さ
れ、それゆえヘモグロビンは空気中の酸素と平衡状態に
おかれた。対照ユニットの1の群(室内条件パウチ包
装)は、ホイルパウチ中に密封され、他方(室内条件パ
ウチ包装なし)は、ホイルパウチ中に密封されなかっ
た。全てのユニットは25℃のインキュベーターに貯蔵し
た。
間隔を開けて、2個ずつの包装を各群から採り、サン
プルは各可撓性容器から針付シリンジで採取した。10g/
10dlのサンプルの一部ずつを濾過し、リン酸緩衝液で50
倍に希釈し、分光光度法によりメトヘモグロビン含量を
測定した。
最初の3日間の酸化相の後、脱酸素化試験群ではメト
ヘモグロビンの自発的自動還元が明らかであった。次の
60日間にわたって、脱酸素化溶液においてはメトヘモグ
ロビンは17.7%に低下した一方、酸素化対照群溶液は90
%メトヘモグロビンを超えるまで遮られることなく酸化
し続けた(表5,図5)。実験は64日後に終了したが、酸
素運搬溶液にとって好ましい15%メトヘモグロビンレベ
ルが達成されたと期待される。
実施例6 プラスチックバッグに50mlの溶液を充填しホイルパウ
チ中に密封した。包装操作は超高純度窒素で連続的にパ
ージしつつ隔離器内で行った。
実施例5に記載の隔離器技術をこの実験で再び使用し
た。この実験では、しかしながら、隔離器は、包装操作
において使用する全ての構成要素を滅菌するために密封
後H2O2で燻蒸され、隔離器、包装容器及びヘモグロビン
溶液から酸素を追い出すための一層徹底した努力が払わ
れた。燻蒸の後、隔離器は低酸素グレードの窒素で洗浄
した。次いで洗浄ラインをラインに酸素トラップを組み
込んだ超高純度窒素に切替え、隔離器を更に洗浄した。
全ての構成要素は同じ超高純度窒素で注意深く洗浄し
た。加えて、容器中の酸素を更に減少させるため特定の
外側包装にエージレス(AGELESS)(Mitsubishi Chemic
al Co.,Inc)酸素吸収パックを加えた。
対照群には酸素吸収パックは加えられなかった。それ
らは25℃にて貯蔵された。2つの25℃試験群の外側包装
には1ないし4個のパックが加えられた。5℃にて貯蔵
された他の試験群には、容器当たり1個のパックが加え
られた。
実施例5においてみられた結果とは対照的に、この実
験における試験群又は対照群からのいかなるサンプルに
おいても最初の3日間メトヘモグロビンの増加はほとん
ど全く観察されなかった。この結果は、自動還元と本質
的に等しい速度でのみ自動酸化を許容するに充分に初期
溶液の酸素レベルが低いことを示していた(表6、図
6)。
4個の酸素吸収パックを含有する25℃の試験群のユニ
ットにおいては、自動還元は3日目に明らかであった。
1個のエージレース(Mitsubishi Chemical Co.)を含
む25℃試験群は対照群のどのユニットにおいても、32日
又は56日後にメトヘモグロビンは検出されたかった。5
℃に貯蔵されたユニットでは5日目までヘモグロビン酸
化が続き、この研究(56日)の残る期間中も該5日目の
レベルに留まっていた。
各試験及び対照群からの2個ずつのサンプルを無菌試
験に付し、好気性及び嫌気性培養において陰性であるこ
とが見出され、また最少許容パイロージェンレベルも超
えていなかった。
実施例7 この実験の目的は、システム中での貯蔵の間におこる
ヘモグロビンの酸化及び還元反応の温度依存性を研究す
ることである。再び、10g/dlジアスピリン架橋ヘモグロ
ビンの乳酸リンゲル溶液を、実施例5に記載の隔離器技
術を用い実施例6に記載の酸素除去の一層徹底したステ
ップを用いて、可撓性容器及びホイルパウチに包装し
た。
4つの群のテストユニットを包装し、各ユニットには
200ml能力の酸素吸収パックを入れた。試験群は5℃、2
5℃、30℃、45℃にそれぞれ貯蔵した。対照群ユニット
はエージレス(Mitsubishi Chemical Co.,Inc.)パック
を加えることなく25℃にて貯蔵した。各群より2個ずつ
のサンプルが無菌試験及びパイロージェンテストに付さ
れた。
この実験で得られたデータを表7及び図7に示す。25
℃での結果は実施例5及び6で得られたものと近似であ
った。酸化的脱酸素化相が自動還元の開始前に完了する
ためには1日足らずを要することから、45℃応答は特に
注目に値する。試験した全てのサンプルは好気性及び嫌
気性培養において無菌であり、無パイロージェンであっ
た。
実施例8 この実験においては我々は、外側パウチ中への酸素吸
収パックの投入が長期の貯蔵期間にわたって有利的であ
るか否かを評価した。この実験における試験群は包装の
ヘッドスペースに、それぞれ200、400又は800mlの酸素
吸収能力に対応する1、2又は4個のS−200型のエー
ジレス(Mitsubishi Chemical Co.)パックを含ませ
た。更に再び、実施例5に記載の隔離器及び実施例6に
記載の一層徹底した酸素排除ステップを用いて、10g/dl
のジアスピリン架橋ヘモグロビンの乳酸リンゲル溶液を
可撓性容器及びホイルパウチに包装した。研究は1年間
継続用に設計した。
酸素吸収パックを含有するサンプルと比較して、対照
群サンプルの自動還元の速度には小さな影響があったで
あろうが、本質的に全ての群は実質的に同一の自動酸化
−自動還元挙動を示した(表8、図8)。
実施例7及び8からのサンプルを、ヘモグロビンを酸
化による損傷から防護することが知られている酵素につ
きアッセイした。表9を参照のこと。
これらのサンプルにおける通常の還元酵素の活性欠如
は、本発明で記載した条件下におけるヘモグロビンの自
動還元が未精製のサンプル中の酵素系からは独立してい
ることを確証するものである。
本発明は特定の具体例との関連において示されてはい
るが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく要求
に適するように各段階の態様や配列において種々の変更
がなしうることは当業者には直ちに明らかであろう。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】総ヘモグロビンの15%以下の量のメトヘモ
    グロビンを含み、患者へ投与した時酸素運搬溶液と機能
    するヘモグロビン系代用血液組成物を製造する方法であ
    って、 精製し実質上脱酸素化されたヘモグロビン溶液を酸素を
    パージした酸素不透過性容器へ加え、 該容器を5℃ないし45℃未満の温度においてメトヘモグ
    ロビンの自動還元を許容するのに十分な時間貯蔵する ことを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】実質上脱酸素化されそして精製されたメト
    ヘモグロビンの溶液を含む代用血液中のメトヘモグロビ
    ンを還元する方法であって、 精製し実質上脱酸素化されたヘモグロビン溶液を酸素を
    パージした酸素不透過性容器へ加え、 該容器を5℃ないし45℃未満の温度においてメトヘモグ
    ロビンの自動還元が起こるのに十分な時間貯蔵し、その
    ため得られる溶液が総ヘモグロビンの15%以下の量のメ
    トヘモグロビンを含み、該溶液は患者へ投与した時酸素
    運搬溶液として機能する ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】患者へ投与した時酸素運搬溶液として機能
    するヘモグロビン系代用血液を貯蔵する方法であって、 精製したヘモグロビン溶液を脱酸素化し、 脱酸素化した精製したヘモグロビン溶液を酸素をパージ
    した酸素不透過性容器へ充填し、 該容器をシールし、 該容器をヘモグロビン溶液から残存酸素の除去を許容す
    るのに十分な時間貯蔵し、 該容器をメトヘモグロビンが総ヘモグロビンの15%以下
    のレベルへ自動還元されるのを許容するのに十分な時間
    5℃ないし45℃未満の温度において貯蔵し、 さらにヘモグロビン溶液を−270℃ないし45℃の間で貯
    蔵する ことを特徴とする前記方法。
  4. 【請求項4】ヘモグロビン系代用血液溶液を包装する方
    法であって 完全に脱酸素化し、精製したヘモグロビン溶液を調製
    し、 完全に脱酸素化し、精製したヘモグロビン溶液を酸素を
    パージした酸素不透過性容器へ充填し、 該容器をシールし、 シールした容器を5℃ないし45℃未満の温度において溶
    液中のメトヘモグロビンが総ヘモグロビンの15%以下の
    レベルまで自動還元され、患者へ投与する時該溶液が酸
    素運搬溶液として機能し得るようになるのに十分な時間
    貯蔵する ことを特徴とする前記方法。
  5. 【請求項5】酸素不透過性容器は可撓性酸素不透過性容
    器である請求項1ないし4のいずれかの方法。
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