JP2706609B2 - 耐食バルブのシール部材 - Google Patents

耐食バルブのシール部材

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JP2706609B2
JP2706609B2 JP5200769A JP20076993A JP2706609B2 JP 2706609 B2 JP2706609 B2 JP 2706609B2 JP 5200769 A JP5200769 A JP 5200769A JP 20076993 A JP20076993 A JP 20076993A JP 2706609 B2 JP2706609 B2 JP 2706609B2
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corrosion
seal member
resistant valve
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seal
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幸雄 澤田
文康 永井
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NGK Insulators Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐食バルブのボデーと
回転するプラグとの間に配置されて流体をシールするた
めに使用される耐食バルブのシール部材に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、図1に示されるような耐食バル
ブにおいては、ボデー1の内部に設けられているテーパ
型のプラグ2の側面に耐食性と耐熱性に優れた弗素樹脂
製のシール部材3が配置され、ボデー1とテーパ型のプ
ラグ2との間をシールしている。このシール部材3の上
流側は、バルブに流体圧が加わった時にはプラグ2が押
されるためシール機能を果たさず流体が洩れ、下流側の
シール部材で流体をシールすることは確認されている。
図2にこのシール部材3の形状を示す。ところが、高温
使用の際にグランド押さえ4のナット5の増し締め等を
行うと、それに連れてテーパ型のプラグ2が下がり、そ
の側面に配置されたシール部材3が大きな荷重を受け
る。そのため、その荷重の垂直方向の分力及び上流側の
シール部材から洩れた流体圧力によって、従来使用され
ていた弗素樹脂製のシール部材3は座屈変形してしま
い、シール部材としての機能を発揮できなくなることが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、強い面圧を受けても座屈変形を生
じにくく、しかも優れたシール効果を発揮することがで
きる耐食バルブのシール部材を提供するためになされた
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の耐食バルブのシール部材は、PT
FE、充填材を入れたPTFE、PFAのいずれかの
素樹脂からなるシール本体の内部に、PSZよりなる
材を埋設したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明の耐食バルブのシール部材は従来のもの
と同様に使用されるが、PTFE、充填材を入れたPT
FE、PFAのいずれかの弗素樹脂からなるシール本体
の内部に、PSZよりなる芯材を埋設してあるため、こ
の芯材が座屈変形を効果的に防止する。しかもシール本
体の外周部分は従来と同様に弗素樹脂により構成されて
いるので、従来と同様のシール効果を発揮する。従っ
て、高温高圧条件下で使用した場合にも長期間にわたり
安定したシール効果を得ることができる。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例より更に詳細に
説明する。本発明のシール部材もその全体の構造は図
1、図2に示したものと同様であるが、図3に断面を示
すように、シール本体6の内部に芯材7を埋設した点の
みが相違している。シール本体6は耐食性、耐熱性に優
れた弗素樹脂よりなる。使用する弗素樹脂の種類は、特
に耐熱性で高耐食性の四フッ化エチレン樹脂(PTF
E)や、耐浸透性に優れ、溶融性のある四フッ化エチレ
ン−パーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)が
好ましい。なおシール本体6はカーボンやグラスファイ
バー等の充填材を入れたPTFEやPFAにより構成し
てもよい。
【0007】一方、芯材7はシール本体6の座屈を防止
するために用いられるもので、メタルやセラミックより
選ばれるが、腐食性の強い流体に耐食バルブを使用した
場合、シール本体6が耐食性に優れた弗素樹脂であって
も長期間使用すると弗素樹脂を浸透して流体が芯材7に
達することがある。この場合に芯材7がメタル製である
と腐食して座屈を起こすおそれがあるが、セラミックス
製の芯材7を使用すればそのようなおそれがなく、実施
例で示すように、セラミックスの内でも特に強度や靱性
に優れたPSZ(部分安定化ジルコニア)使用するの
が好適である。
【0008】図3の、の実施例では、シール本体6
のうちプラグ2と接触しない部分に溝を形成し、PSZ
製の芯材7が埋設されている。また図3の、の実施
例では、芯材7がシール本体6の内部に完全に埋設され
ている。
【0009】図4はの実施例の構造を例にとり、シー
ル本体6と芯材7の好ましい寸法比を示した図である。
まずシール本体6の厚さWと芯材7の厚さtとの関係
は、t≦W/2とする。ただし芯材7の厚さtは2mm以
上であることが必要であり、弗素樹脂の厚みcは一般に
耐食製品に使用することを考えると1.2mm 以上であるこ
とが必要である。また芯材7の厚さtとその幅Lとの関
係は、弗素樹脂の厚みcが1.2mm 以上であるとの条件を
満足すれば、適宜変更しても差支えない。
【0010】図5はシール部材3の内外径比D/dと芯
材7の厚さtとの関係を示したグラフであり、各直線は
内径dの値が40mm、60mm、80mm、100mm のそれぞれの場
合に対応するものである。これらの各直線で表されるよ
りも芯材7の厚さtが厚い場合と、薄い場合とについて
高温高圧テストを行った結果を次の表1に示す。表1に
おいて○は座屈が生じなかったことを示す。テストは芯
材7の厚さtを変えた各種のシール部材3を図1のよう
な耐食バルブに組み込み、180 ℃×3kgf/cm2、150 ℃×
5kgf/cm2、120 ℃×100kgf/cm2の使用条件でグランド押
さえ4のナット5の増し締めを行い、その後にシール部
材3の座屈をチェックする方法で行った。表1に示す通
り、図1の直線で示されるよりも芯材7の厚さtが厚い
場合には、座屈が生じないことが確認された。なお、芯
材7のない従来品は全てのケースについて座屈を生じ
た。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の耐食バ
ルブのシール部材はPTFE、充填材を入れたPTF
E、PFAのいずれかの弗素樹脂からなるシール本体の
内部にPSZよりなるセラミックス製の芯材を埋設した
ことにより、セラミックス製の芯材が座屈変形を効果的
に防止し、実施例のように適当な寸法比のものを使用す
れば高温高圧条件下で使用してテーパ型のプラグによる
強い押し下げ力を受けても座屈することがなく、しかも
従来と同様のシール効果を発揮することができる。この
ため、高温高圧条件下で使用した場合にも長期間にわた
り安定したシール効果を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐食バルブの構造を示す断面図である。
【図2】耐食バルブのシール部材を示す図であり、Aは
中央縦断面図、BはそのX−X断面図、Cは右側面図で
ある。
【図3】実施例の各種シール部材の最も細い部分の断面
図である。
【図4】シール部材の寸法関係を示すための模式的な断
面図である。
【図5】シール部材の内外径比と好ましい芯材の厚みと
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ボデー、2 テーパ型のプラグ、3 シール部材、
4 グランド押さえ、5 ナット、6 シール本体、7
芯材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PTFE、充填材を入れたPTFE、PF
    Aのいずれかの弗素樹脂からなるシール本体の内部に、
    PSZよりなる芯材を埋設したことを特徴とする耐食バ
    ルブのシール部材。
  2. 【請求項2】耐食バルブのテーパ型のプラグをシールす
    るために使用される請求項1記載の耐食バルブのシール
    部材。
JP5200769A 1993-08-12 1993-08-12 耐食バルブのシール部材 Expired - Lifetime JP2706609B2 (ja)

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JPH0755024A JPH0755024A (ja) 1995-03-03
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JPS54117945A (en) * 1978-03-06 1979-09-13 Nippon Pillar Packing Ball valve seat
GB2068083A (en) * 1980-01-08 1981-08-05 Xomox Corp Valve assembly

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