【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、散薬自動分包機に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、散薬の分割分包作業はつぎのよう
にして行われていた。すなわち、散薬調剤台に収納載置
された多種類の薬瓶から、処方箋にしたがって所要の散
薬を数種類計量して取り出し、これらを乳鉢または混和
器に投入して混和する。そして、この混和剤を分割分包
機により分割分包するものである。
【０００３】このような分割分包機には、大別してホッ
パ方式とＶマス方式とがある。ホッパ方式は、混和剤を
投入すべきホッパの下方に、周縁部に所定個数の薬剤配
分孔を有する回転円盤を配設し、その下方に分包装置を
配設したものであり、混和剤を投入したホッパを振動器
により振動させて、混和剤を下方へ放出させながら、回
転円盤を回転させて、上記放出混和剤が回転円盤の薬剤
配分孔中に均等に配分されるように構成し、さらに、薬
剤配分孔の底板を開閉自在として、配分された薬剤配分
孔中の混和剤を個々に分包装置中に放出落下させて、分
包装置により所定個数の分包を行うようにしているもの
である。
【０００４】また、Ｖマス方式は、傾斜した内側壁と外
側壁とにより断面ほぼＶ字状のマスをリング状に形成す
るとともに、内側壁を昇降自在として、内側壁の上昇に
ともなって外側壁下端と内側壁下端との間に薬剤放出間
隙が形成されるように構成し、その下方に薬剤配分孔を
有する回転円盤を配設し、さらにその下方に分包装置を
配設しているものである。そして、Ｖマス中に混和剤を
投入するとともに上面を均平にならしておき、その状態
で内側壁を上昇させて、混和剤を回転円盤の薬剤配分孔
中に落下させ、薬剤配分孔の底板を開放して分包装置に
よる分包を行うようにしているものである。
【０００５】以上のように、従来の散薬分割分包作業
は、手作業により混和剤を調剤し、その後機械作業によ
り分割分包するものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の散薬の分割分包作業は、いずれも、以下のよ
うな問題点があった。すなわち、散薬が有する付着性に
より生じるもので、コンタミネーション、分割誤差、お
よび混和誤差等があり、コンタミネーションは、前に調
剤し分割分包した散薬が残存し、その後に調剤し分割分
包する散薬中に前の散薬が混入するという問題である。
【０００７】また、分割誤差は、あらかじめ秤量して調
剤した混和剤重量と、分包した混和剤重量の総和とが一
致しないという問題、および、個々の分包重量が最終的
に異なっているという問題である。前者は、ホッパ等の
散薬付着量の大きい箇所や複雑な機械内流通過程で、散
薬が少しずつ付着していくことが原因で起きるものであ
り、また、後者は、機械的な誤差により個々の分割量、
さらには分包量が異なるものである。
【０００８】また、混和誤差は、個々の最終分包剤にお
ける各散薬混合割合が均一になっていないという問題で
ある。これは、とくに微量に散薬を混入させた場合に起
こりやすいもので、混和が均一になされないために、あ
る分包剤中にはこの散薬が混和されていないという問題
が生じるものである。
【０００９】以上の問題点は、薬効の均一性を期待でき
ないという重大、かつ、深刻なものとなっているが、上
記以外にも、薬塵の問題がある。これは、調剤作業を手
作業で行う場合に、薬品が空気中に飛散して起きるもの
であり、集塵機を使用することにより調剤室の健康管理
および環境衛生改善が図られているが、充分な効果がな
い。また、調剤台や分割分包機等の大型設備を導入する
必要から、調剤室を広くしなければならないという問題
がある。さらに、調剤から分割分包までに少なくとも２
０〜３０分は必要であり、しかも１人１人の薬剤師が個
々に作業を行わなければならないために、多大な人件費
を要するとともに、患者の待時間が長くなり、残置薬数
が増大するという問題を生じている。その他、薬品の在
庫管理が煩わしいという問題点もあった。
【００１０】この発明は上記従来のもののもつ問題点を
解決して、散薬混和の均一性向上および装置の小形化と
いう要請に応えつつ、各種類の散薬を扱ってそれらの分
包作業を自動的に行うことのできる散薬自動分包機を提
供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、各種類の散薬を取り出す取り出し手段と、
この取り出し手段によって取り出された散薬を袋に分包
する分包装置とを具え、前記取り出し手段は、一種類の
散薬を一定量ずつ噴出する散薬噴出装置が散薬の種類に
対応して複数個配設されたものであり、前記分包装置は
前記複数の散薬噴出装置それぞれの散薬噴出位置へ移動
可能なものである。
【００１２】
【作用】この発明は上記手段を採用したことにより、各
種類の散薬は、取り出し手段によって自動的に取り出さ
れ、分包手段によって自動的に分包されることとなる。
しかも、その際に、散薬はその種類ごとに対応する散薬
噴出装置によって一定量ずつ取り出されるとともに、噴
出された散薬は、その噴出位置へ移動して待ち受けてい
る分包装置によって、分包袋に収容される。
【００１３】
【実施例】図１はこの発明による散薬自動分包機の一実
施例を示したものであり、この散薬自動分包機は、散薬
噴出装置Ａと、散薬Ｂを収容したストックケースＣと、
分包装置Ｄとから構成されたものである。
【００１４】散薬噴出装置Ａは、エアシリンダ１とノズ
ル本体２とを着脱自在に接続してなり、ノズル本体２中
に挿通したロッド３をエアシリンダ１により往復進退摺
動させるとともに、別途ノズル本体２の中空部内に導入
した散薬Ｂを、ロッド３の動きにともなって間欠的に噴
出させるべく構成している。以下、図２〜図６を参照し
ながら、エアシリンダ１、ノズル本体２、およびロッド
３を個々に説明する。
【００１５】エアシリンダ１は、シリンダ本体１ａにピ
ストンロッド１ｂを進退摺動自在に取り付け、さらに、
シリンダ本体１ａには無接点スイッチ１ｃ、１ｃを付設
して、連続的に、かつ、正確にピストンロッド１ｂが進
退摺動すべく構成し、しかも、無接点スイッチ１ｃ、１
ｃによりピストンロッド１ｂのストローク調節が行える
ようにしている。１ｄ、１ｄはエア配管である。
【００１６】ノズル本体２は、上部管４、中部管５、お
よび下部管６をおのおの上下縦方向に着脱自在に接続し
てなるものである。
【００１７】上部管４は、上下端連通開口状とするとと
もに、中途部左右側に開口窓４ａ、４ａを設けてあり、
しかも、下端開口部４ｂはロッド３の径よりもわずかに
大径となるように形成している。４ｃは上端開口部内周
面に形成した雌ネジ部で、エアシリンダ１のシリンダ本
体１ａ下端に螺着するものであり、また、４ｄは上部管
４下端部に形成した段付小径部の外周に形成した雄ネジ
部である。４ｅは上部管４上部に設けたエア抜き孔であ
る。
【００１８】中部管５は、上下端連通開口状に形成する
とともに、上端開口部内周面に、上部管４の雄ネジ部４
ｄに螺着すべく雌ネジ部５ａを形成し、かつ、下端開口
部５ｂを上部管４の下端開口部４ｂと同一径に形成して
あり、中部管５下端部に形成した段付小径部外周には雄
ネジ部５ｃを形成している。
【００１９】したがって、上部管４と中部管５とを螺着
接続した際には、同一径である上部管４の下端開口部４
ｂと中部管５の下端開口部５ｂとの間に、これらよりも
大径の円筒空間Ｓが中部管５本体内に形成されることに
なるものである。５ｄはエア抜き孔である。
【００２０】下部管６は、上端開口状の中空に形成する
とともに、上端開口部内周面に雌ネジ部６ａを形成し
て、雌ネジ部６ａを介して中部管５への螺合接続が行え
るように構成し、しかも、下部管６の中空部６ｄ内周面
下端部には、逆円錐面６ｂを形成し、逆円錐面６ｂ下端
と下部管６下端面との間に散薬噴出路６ｃを形成してい
る。そして、散薬噴出路６ｃは、後述するロッド３先端
のパッキン効果を確保するために、路長ｄを保持すると
ともに、ロッド３とほぼ同一径で、しかも、ロッド３が
摺動可能に形成しているものである。
【００２１】また、下部管６の中空部６ｄ中途部には、
散薬導入管７を傾斜状に分岐連通させて、散薬導入管７
の中心線と下部管６の中心線とが、下部管６の下端部位
置に形成した逆円錐面６ｂ内にて交差すべく構成して、
散薬導入管７を経て導入された散薬Ｂが逆円錐面６ｂ内
に流入されるようになっている。
【００２２】以上のように構成するノズル本体２の材質
は、金属に限らず、セラミック、合成樹脂等、何でもよ
いものである。
【００２３】ロッド３は、ロッド本体３ａを縦長手棒状
に形成して、その上端を大径管３ｂ下端中に嵌合連設し
てなり、ロッド本体３ａの進退位置には上端から下部位
置まで長手方向にエア流入路３ｃを形成して、エア流入
路３ｃの上端を大径管３ｂ内部と連通状態とするととも
に、大径管３ｂ下部に穿設したエア流入管３ｄと連通さ
せ、また、エア流入路３ｃの下端部には３方向にエア噴
出孔３ｅ、３ｅ、３ｅを穿設して、エア流入管３ｄから
圧送された圧縮エアがエア流入路３ｃを経てエア噴出孔
３ｅから噴出されるように構成している。
【００２４】しかも、エア噴出孔３ｅは、ロッド３の上
下往復進退運動時においても、常時散薬導入管７の導入
開口部の仮想延長線上に位置すべく構成して、この位置
にて導入される散薬Ｂを圧縮エアにて飛散させることが
できるようにしている。
【００２５】そして、ロッド本体３ａは、ロッド３が最
下方へ前進した状態で、下端が散薬噴出路６ｃに開口端
と面一となるか、または、やや突出状態となる長さに形
成し、しかも、散薬噴出路６ｃ内を摺動するロッド本体
３ａの下端部内周面には２条の凹条溝３ｆ、３ｆを設け
て、凹条溝３ｆ内に散薬Ｂが滞留することにより、この
滞留散薬が散薬噴出路６ｃの内周面との間でパッキング
効果を果たして、不必要に散薬Ｂが噴出路６ｃから外部
へ噴出されることがないようにしている。
【００２６】また、大径管３ｂは、上部管４内を上下摺
動可能な径に形成して、上端開口部内周面には雌ねじ部
３ｇを形成し、雌ねじ部３ｇを介してエアシリンダ１の
ピストンロッド１ｂ先端に螺着すべく構成してあり、大
径管３ｂに設けたエア流入管３ｄには、上部管４の開口
窓４ａを介して圧縮エア流入パイプ３ｈを連結するもの
である。
【００２７】散薬噴出装置Ａの下方に配設された移動式
の分包装置Ｄは、図１に示すように、分包装置本体と、
本体を横移動させる移動機構とから構成される。本体
は、散薬噴出装置Ａから噴出された散薬Ｂを分包する左
右のロール紙Ｄ−１、Ｄ−１と、ロール紙Ｄ−１、Ｄ−
１を袋状にシールするシール部Ｄ−２と、シールされた
分包袋を下方へ送る紙送りローラＤ−３と、送られた分
包袋を個別に切断するカッタＤ−４とからなる。一方、
移動機構は、移動用螺杆Ｄ−５と、その一端に連動連設
したモータＤ−６とからなり、モータＤ−６を駆動する
ことにより、螺杆Ｄ−５を介して分包装置本体を適宜所
要位置へ横移動させることができるように構成してい
る。Ｅは秤量計器である。
【００２８】つぎに、上記のように構成されたこの発明
による散薬自動分包機の作用について説明する。
【００２９】まず、必要数の各散薬噴出装置Ａのそれぞ
れについて、エアシリンダ１をエア配管１ｄ、１ｄを介
してエアソースに接続し、また、ロッド３に連通連結し
た圧縮エア流入パイプ３ｈをエアソースに接続して、エ
アシリンダ１によりロッド３が下降して散薬噴出路６ｃ
を開閉した瞬間に、圧縮エア流入パイプ３ｈからの圧縮
エアがエア噴出孔３ｅから噴出されるようにし、また、
散薬導入管７は、各種の散薬Ｂを貯溜しているストック
ケースＣに連通連結して、加圧されたストックケースＣ
内の散薬Ｂが、ロッド３の上昇にともなって散薬導入パ
イプ８を介して、散薬導入管７からノズル本体２の下部
管６内に圧送されるようにすればよいものである。
【００３０】この際、大気圧を１として、圧縮エア流入
パイプ３ｈから間欠的に流入する圧縮エアの気圧を１．
３〜１．６とし、ストックケースＣ内に間欠的に加える
圧力を１．２としておけば、圧送されてくる散薬Ｂに比
べて、ロッド３の上昇時にはロッド３のエア噴出孔３ｅ
からより高い圧力でもって、圧縮エア流入パイプ３ｈ中
の残留圧縮エアが噴出されることになって、ノズル本体
２内に導入される散薬Ｂは吹き上げ状に飛散されるとと
もに、エア噴出孔３ｅよりも下方に流入滞留している散
薬Ｂは、開放された散薬噴出路６ｃから一定量噴出され
るものである。
【００３１】したがって、上記のようにロッド３が上下
往復進退摺動を繰り返せば、あらかじめ舞い上げられた
散薬Ｂが順次噴出されることになるために、散薬Ｂが結
合状態で噴出されることがないとともに、ロッド３の動
きに呼応した一定量の散薬噴出が間欠的に、しかも、正
確に行えるものである。
【００３２】しかも、ノズル本体２内で舞い上げられた
散薬Ｂが上昇移行した場合には、中部管５の円筒空間Ｓ
が上部管４内への侵入を抑制し、さらに、上部管４の矩
形開口窓４ａから外部への散薬の放出がなされて、エア
シリンダ１内に散薬Ｂが侵入するという不都合が確実に
防止できるものである。
【００３３】さらには、かかる散薬噴出装置Ａによれ
ば、０．２ｇ前後の微量の散薬噴出も無接点スイッチ１
ｃを介してロッド３のストロークを調節することにより
可能となるために、他の散薬との混和度が確保できるも
のであり、この際、ロッド３下端部の凹条溝３ｆ、３ｆ
に滞留した散薬Ｂによるパッキング効果が大きく効を奏
するものである。
【００３４】また、散薬の種類によって、エア噴出孔３
ｅの位置と、圧縮エアの噴出タイミングを適宜調節すれ
ば、所定量の散薬の噴出を種々行わせることができるも
のである。
【００３５】したがって、分包作業は、指定された散薬
噴出装置Ａの直下方に分包装置Ｄの本体を移送機構によ
り随時横移動させて、各散薬噴出装置Ａから必要量の散
薬Ｂを順次分包装置Ｄの左右ロール紙Ｄ−１、Ｄ−１間
に収容・混和して分包していけば、終了するものであ
る。
【００３６】
【００３７】また、上記した散薬噴出装置Ａ、ストック
ケースＣ、分包装置Ｄ、および秤量計器Ｅは、所定のケ
ースによりケーシングしておき、外部から各操作が行え
るようにしておけば、薬塵、スペース等の問題が解消で
きるものである。さらに、それらの各操作をコンピュー
タ制御によって行えば、迅速、かつ、確実な分包作業、
さらには散薬の在庫管理が行えるものである。
【００３８】また、散薬噴出装置Ａに代えて、適宜の散
薬切出装置を適用することもできる。
【００３９】
【発明の効果】この発明は上記のように構成したので、
各種類の散薬を、取り出し手段によって自動的に取り出
し、分包手段によって自動的に分包することができ、そ
のため、各種類の散薬を扱って、それらの分包作業を自
動的に行うことができる。さらに、散薬をその種類ごと
に対応する散薬噴出装置によって一定量ずつ噴出させる
ようにしたことから、各種の散薬を各々個々に適量だけ
正確に取り出すことができるので、コンタミネーション
・分割誤差・混和誤差等の問題が一挙に解決されて、散
薬混和の均一性向上を達成することができる。しかも、
従来は固定されていた分包装置を移動可能なように変え
たことにより、大きくなりがちな回転円盤が不要になる
とともに、散薬の詰まりや付着を防止するには複雑で大
がかりになりがちな散薬収集機構等を各散薬噴出装置と
分包装置との間に設ける必要も無くなって、装置を小形
にすることができ、その結果、調剤室スペースの有効利
用にも寄与する等のすぐれた効果を奏するものである。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a powdered medicine automatic packaging machine. 2. Description of the Related Art Conventionally, the work of dividing and packaging powdered medicine has been carried out as follows. That is, several kinds of required powders are weighed out according to a prescription from various kinds of medicine bottles stored and mounted on the powdered medicine dispensation stand, and these are put into a mortar or an agitator and mixed. Then, the admixture is divided and divided by a division and packaging machine. Such divided packaging machines are roughly classified into a hopper system and a V-mass system. The hopper system is one in which a rotating disk having a prescribed number of drug distribution holes in the peripheral portion is arranged below the hopper into which the admixture is to be fed, and a packaging device is arranged below the rotating disc. By vibrating the charged hopper by a vibrator and discharging the admixture downward, the rotating disc is rotated so that the released admixture is evenly distributed in the drug distribution holes of the rotating disc. Further, the bottom plate of the drug distribution hole is openable and closable, and the admixture in the distributed drug distribution hole is individually discharged and dropped into the packaging device so that a predetermined number of packages are packaged by the packaging device. It is a thing. Further, in the V-mass method, a mass having a substantially V-shaped cross section is formed in a ring shape by the slanted inner side wall and the outer side wall, and the inner side wall can be raised and lowered so that the outer side wall rises as the inner side wall rises. A structure in which a drug discharge gap is formed between the lower end and the lower end of the inner wall, a rotary disk having a drug distribution hole is arranged below the gap, and a packaging device is arranged below the rotary disc. Is. Then, the admixture is put into the V-mass and the upper surface is leveled, and the inner wall is raised in this state to drop the admixture into the drug distribution holes of the rotating disk, thereby The bottom plate is opened and the packaging is performed by the packaging device. [0005] As described above, the conventional powdered medicine dividing / packing operation is to manually dispense the admixture and then to perform the mechanical operation to divide and pack the admixture. [0006] However, all of the conventional divided and packaged operations of powdered medicines have the following problems. That is, due to the adhesiveness of the powder, there are contamination, division error, mixing error, etc., and contamination is the powder that was previously dispensed and divided and divided, and then dispensed and divided and divided. There is a problem that the previous powder is mixed during powdering. Further, the division error is a problem that the weight of the admixture preliminarily weighed and prepared does not match the sum of the weights of the admixtures packaged, and that the individual package weights are finally different. It's a problem. The former is caused by the gradual deposition of powder in a place with a large amount of powder attached such as a hopper or a complicated distribution process in a machine.The latter is caused by mechanical error. Split amount,
Furthermore, the packaging amount is different. Further, the mixing error is a problem that the mixing ratio of each powder in each final package is not uniform. This is particularly likely to occur when a small amount of powdered powder is mixed. Since the mixing is not uniform, there arises a problem that this powdered powder is not mixed in a certain packaging material. The above problems are serious and serious in that the uniformity of the drug effect cannot be expected. In addition to the above problems, there is a problem of drug dust. This is because the chemicals are scattered in the air when the dispensing work is performed manually, and the use of a dust collector is intended to improve the health management of the dispensing room and improve the environmental hygiene, but it is sufficient. has no effect. In addition, there is a problem that the dispensing room needs to be widened because large facilities such as a dispensing table and a dividing and packaging machine need to be introduced. In addition, at least 2 from preparation to divided packaging.
It takes 0 to 30 minutes, and since each pharmacist must perform the work individually, it requires a large labor cost, the waiting time of the patient becomes long, and the number of remaining medicines increases. Is causing the problem. In addition, there is a problem that inventory management of chemicals is troublesome. The present invention solves the problems of the above-mentioned conventional ones, and responds to the demands for improving the uniformity of powder mixture and reducing the size of the device, while handling each type of powder and automatically performing the packaging work for them. An object of the present invention is to provide an automatic powder dispensing and packing machine that can be used in any of the above. In order to achieve the above-mentioned object, the present invention has means for taking out each kind of powdered medicine,
And a dispensing device for packaging the powdered medicine taken out by the taking-out means into a bag, wherein the taking-out means is provided with a plurality of powdered medicine ejecting devices for ejecting one kind of powdered medicine at a constant amount corresponding to the kind of powdered medicine. It is provided, and the packaging device is movable to the powder ejection position of each of the plurality of powder ejection devices. According to the present invention, by adopting the above-mentioned means, each kind of powder is automatically taken out by the taking-out means and automatically packaged by the packaging means.
In addition, at that time, the powdered medicine is taken out in a fixed amount by the powdered medicine ejection device corresponding to each type, and the ejected powdered medicine is moved to the ejection position and put in a waiting bag in a sachet. Be accommodated. FIG. 1 shows an embodiment of an automatic powder medicine packing machine according to the present invention. This automatic powder medicine packing machine comprises a powder medicine ejection device A and a stock case C containing a powder medicine B. ,
It is composed of a packaging device D. The powdery spraying device A comprises an air cylinder 1 and a nozzle body 2 which are detachably connected to each other, and a rod 3 inserted in the nozzle body 2 is slid back and forth by the air cylinder 1 and separately. The powder B introduced into the hollow portion 2 is configured to be ejected intermittently as the rod 3 moves. Hereinafter, the air cylinder 1, the nozzle body 2, and the rod 3 will be individually described with reference to FIGS. 2 to 6. In the air cylinder 1, a piston rod 1b is attached to a cylinder body 1a so as to be movable back and forth, and further,
Contactless switches 1c and 1c are attached to the cylinder body 1a so that the piston rod 1b can be continuously and accurately moved forward and backward.
The stroke of the piston rod 1b can be adjusted by c. 1d and 1d are air pipes. The nozzle body 2 comprises an upper pipe 4, a middle pipe 5, and a lower pipe 6 which are detachably connected in the vertical and vertical directions, respectively. The upper tube 4 is formed in an upper and lower end communication opening shape, and opening windows 4a, 4a are provided on the left and right sides of the middle portion.
Moreover, the lower end opening 4b is formed to have a diameter slightly larger than the diameter of the rod 3. Reference numeral 4c designates a female screw portion formed on the inner peripheral surface of the upper opening, which is screwed onto the lower end of the cylinder body 1a of the air cylinder 1, and 4d indicates the outer periphery of the stepped small diameter portion formed on the lower end portion of the upper pipe 4. It is the formed male screw part. 4e is an air vent hole provided in the upper part of the upper tube 4. The middle tube 5 is formed in an upper and lower communicating hole shape, and the male screw portion 4 of the upper tube 4 is formed on the inner peripheral surface of the upper opening.
A female threaded portion 5a is formed so as to be screwed into d, and a lower end opening 5b is formed with the same diameter as the lower end opening 4b of the upper pipe 4, and a stepped small diameter portion formed at the lower end of the middle pipe 5 is formed. A male screw portion 5c is formed on the outer circumference. Therefore, when the upper pipe 4 and the middle pipe 5 are screwed and connected, the lower end opening 4 of the upper pipe 4 having the same diameter is formed.
Between the b and the lower end opening 5b of the middle pipe 5, a cylindrical space S having a larger diameter than these is formed in the main body of the middle pipe 5. 5d is an air vent hole. The lower pipe 6 is formed in a hollow shape having an upper end opening, and a female screw portion 6a is formed on the inner peripheral surface of the upper end opening so that the middle pipe 5 can be screwed and connected via the female screw portion 6a. In addition, an inverted conical surface 6b is formed at the lower end of the inner peripheral surface of the hollow portion 6d of the lower tube 6, and a powder injection path 6c is formed between the lower end of the inverted conical surface 6b and the lower end surface of the lower tube 6. Is forming. In order to secure a packing effect at the tip of the rod 3, which will be described later, the powder spray passage 6c has a path length d, is formed to have a diameter substantially the same as that of the rod 3, and the rod 3 is slidable. There is something. In the middle of the hollow portion 6d of the lower tube 6,
The powdered medicine introducing pipe 7 is branched and communicated with the powdered medicine introducing pipe 7 in an inclined manner.
The center line of the lower tube 6 and the center line of the lower tube 6 intersect each other in the inverted conical surface 6b formed at the lower end portion of the lower tube 6,
The powder B introduced through the powder introduction pipe 7 is made to flow into the inverted conical surface 6b. The material of the nozzle body 2 configured as described above is not limited to metal, but may be any material such as ceramics or synthetic resin. The rod 3 has a rod body 3a formed in the shape of a vertically long rod, and the upper end of which is fitted and continuously connected to the lower end of the large-diameter pipe 3b. The rod body 3a can be moved forward and backward from the upper end to the lower position. An air inflow passage 3c is formed in the longitudinal direction so that the upper end of the air inflow passage 3c communicates with the inside of the large-diameter pipe 3b, and also communicates with the air inflow pipe 3d formed in the lower portion of the large-diameter pipe 3b. Air ejection holes 3e, 3e, 3e are formed in the lower end portion of the air inflow passage 3c in three directions, and the compressed air sent from the air inflow pipe 3d is ejected from the air ejection hole 3e through the air inflow passage 3c. Is configured. Moreover, the air ejection hole 3e is constructed so as to be always located on the virtual extension line of the introduction opening of the powdered medicine introducing pipe 7 even when the rod 3 reciprocates up and down, and is introduced at this position. The powder B can be scattered by compressed air. The rod main body 3a is formed to have a length such that the lower end thereof is flush with the open end of the powder injection passage 6c or slightly protruded in the state where the rod 3 is advanced to the lowermost position. Moreover, two recessed grooves 3f and 3f are provided on the inner peripheral surface of the lower end portion of the rod body 3a that slides in the powder ejection path 6c, and the powder B is retained in the recessed groove 3f. The powdered medicine has a packing effect with the inner peripheral surface of the powdered medicine ejection passage 6c so that the powdered medicine B is not unnecessarily ejected from the ejection passage 6c. Further, the large-diameter pipe 3b is formed to have a diameter capable of sliding up and down in the upper pipe 4, a female screw portion 3g is formed on the inner peripheral surface of the upper end opening, and the air cylinder 1 is formed through the female screw portion 3g. It is configured to be screwed to the tip of the piston rod 1b, and the compressed air inflow pipe 3h is connected to the air inflow pipe 3d provided in the large diameter pipe 3b through the opening window 4a of the upper pipe 4. . As shown in FIG. 1, a movable packaging device D disposed below the powdery powder ejecting device A comprises a packaging device body,
It is composed of a moving mechanism for laterally moving the main body. The main body includes left and right roll papers D-1 and D-1 for packaging the powdered medicine B ejected from the powdered medicine ejection device A, and roll papers D-1 and D-.
1. A seal portion D-2 for sealing 1 into a bag shape, a paper feed roller D-3 for feeding the sealed sachets downward, and a cutter D-4 for individually cutting the sent sachets. . on the other hand,
The moving mechanism is composed of a moving screw rod D-5 and a motor D-6 linked to one end of the moving screw rod D-5, and by driving the motor D-6, the packaging device main body is appropriately moved through the screw rod D-5. It is configured so that it can be moved laterally to the required position. E is a weighing instrument. Next, the operation of the powdered medicine automatic packaging machine according to the present invention constructed as described above will be explained. First, for each of the required number of powder spraying devices A, the air cylinder 1 is connected to the air source via the air pipes 1d and 1d, and the compressed air inflow pipe 3h connected to the rod 3 is connected to the air source. Connected to the source, the rod 3 is lowered by the air cylinder 1 and the powder ejection path 6c
At the moment of opening and closing, the compressed air from the compressed air inflow pipe 3h is ejected from the air ejection hole 3e, and
The powder introduction pipe 7 is connected to a stock case C storing various powders B so as to communicate with the stock case C to pressurize the stock case C.
The powdered medicine B therein may be pressure-fed from the powdered medicine introduction pipe 7 into the lower tube 6 of the nozzle body 2 via the powdered medicine introduction pipe 8 as the rod 3 rises. At this time, the atmospheric pressure is set to 1, and the atmospheric pressure of the compressed air which flows in intermittently from the compressed air inflow pipe 3h is 1.
3 to 1.6, and the pressure applied intermittently in the stock case C is set to 1.2, the air ejection hole 3e of the rod 3 when the rod 3 rises, as compared with the powder B that is pressure-fed.
The residual compressed air in the compressed air inflow pipe 3h is jetted at a higher pressure from the above, the powder B introduced into the nozzle body 2 is blown up, and the air is blown out from the air jet hole 3e. Also, the powdered medicine B flowing in and retained downward is ejected from the opened powdered medicine ejection passage 6c in a fixed amount. Therefore, if the rod 3 repeats the up-and-down reciprocal sliding movement as described above, the powder B that has been lifted up in advance is sequentially ejected, so that the powder B may be ejected in a combined state. In addition, the spray of a fixed amount of powder corresponding to the movement of the rod 3 can be intermittently and accurately performed. Moreover, when the powdered powder B that has been lifted up in the nozzle body 2 moves upward, the cylindrical space S of the middle tube 5
Suppresses invasion into the upper tube 4, and further, the inconvenience that the powder B is intruded into the air cylinder 1 due to the release of the powder from the rectangular opening window 4a of the upper tube 4 can be reliably prevented. It is a thing. Further, according to the powder spraying device A, the contactless switch 1 can spray a small amount of powdered powder around 0.2 g.
Since it becomes possible by adjusting the stroke of the rod 3 via c, the miscibility with other powders can be ensured. At this time, the groove grooves 3f, 3f at the lower end of the rod 3 can be secured.
The packing effect of the powdered medicine B staying in the area is greatly effective. Further, depending on the type of powder, the air ejection hole 3
By properly adjusting the position of e and the ejection timing of the compressed air, it is possible to eject various amounts of a predetermined amount of powder. Therefore, in the packaging work, the main body of the packaging device D is laterally moved at any time directly below the designated powder ejection device A by the transfer mechanism so that the required amount of powder B is sequentially delivered from each powder ejection device A. If the left and right roll papers D-1 and D-1 of the packaging device D are accommodated and mixed and packaged, the process is completed. Further, the above-mentioned powdered medicine ejection device A, stock case C, packing device D, and weighing instrument E are casing in a predetermined case so that each operation can be performed from the outside. , Problems such as chemical dust and space can be solved. Furthermore, if each of these operations is performed by computer control, quick and reliable packaging work,
Furthermore, it is possible to manage the inventory of powdered medicines. Further, instead of the powdery drug spraying device A, an appropriate powdery drug cutting device can be applied. Since the present invention is constructed as described above,
Each kind of powdered medicine can be automatically taken out by the take-out means, and can be automatically packaged by the packaging means, so that it is possible to handle each kind of powdered medicine and perform the packaging work automatically. it can. Furthermore, since a fixed amount of powdered medicine is ejected by a powdered medicine ejecting device corresponding to each type, it is possible to accurately take out an appropriate amount of each kind of powdered medicine, so contamination, division error, and mixing error The problems such as the above can be solved all at once, and the improvement of the uniformity of the powder mixture can be achieved. Moreover,
By changing the packing device that was previously fixed so that it can be moved, a rotating disc that tends to become large is no longer necessary, and it is often complicated and large to prevent clogging and adhesion of powder. There is no need to install a collection mechanism between each powder ejection device and the packaging device, and the device can be made compact, and as a result, it has excellent effects such as contributing to effective use of the dispensing room space. It plays.
【図面の簡単な説明】
【図１】一実施例を示す概略的構成図
【図２】散薬噴出装置の断面図
【図３】上部管の断面図
【図４】中部管の断面図
【図５】下部管の断面図
【図６】ロッドの断面図
【符号の説明】
Ａ…散薬噴出装置
Ｂ…散薬
Ｃ…ストックケース
Ｄ…分包装置[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a powder medicine ejection device.
FIG. 3 is a sectional view of the upper tube.
FIG. 4 is a sectional view of the middle tube.
FIG. 5 is a sectional view of the lower tube.
FIG. 6 is a sectional view of the rod.
[Explanation of symbols]
A ... Powder ejection device
B ... Powder
C ... Stock case
D ... Packing device