JP2677277B2 - テーブル - Google Patents

テーブル

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JP2677277B2
JP2677277B2 JP2143891A JP14389190A JP2677277B2 JP 2677277 B2 JP2677277 B2 JP 2677277B2 JP 2143891 A JP2143891 A JP 2143891A JP 14389190 A JP14389190 A JP 14389190A JP 2677277 B2 JP2677277 B2 JP 2677277B2
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正人 湊
康之 平井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、脚を有する単一の支柱によって天板を支持
するようにしたテーブルに関するものである。
[従来の技術] テーブルの種類の一つに、単一の支柱によって天板を
支持する構造のものがある。この種のテーブルは、支柱
の下端に接地用の幅広な平板が取着してあるのが通例で
あり、テーブルの下肢空間をできるだけ広げることを目
的としている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、このような構成では、重量が嵩む上に、特
にじゅうたん等のような柔かい床上にテーブルを設置し
た場合に、かえって安定性を欠き易いという不都合あ
る。このような不都合を解消するためには、やはり支柱
に掛かる荷重を脚によって数箇所に分散して支持するの
が望ましい。特に、脚を5本の脚要素から構成して5点
支持構造としておくと、3点支持構造のものに比べて、
傾倒して2点支持状態に移行した場合にその2点を結ぶ
直線を重心から遠ざけておくことができるので、うっか
りテーブルにもたれ掛かったような場合にも、3点支持
構造のように即座にテーブルがぐらついて倒れるような
ことがなく、逆にその直線を支軸として反傾倒方向に立
て直す力を作用させることができ、有効なものとなる。
しかし、上述したように、単一の支柱によって天板を
支持するテーブルの目的は天板の下肢空間を広げること
にあるため、脚を5点支持構造にすることはその目的に
逆行することになる。
本発明は、天板の下肢空間を極力狭めないようにして
脚による5点支持状態を実現することを主たる目的とし
ている。
また、このように単一の支柱を採用する場合には、天
板支持構造が同様の趣旨により下肢空間を狭めるような
ものであってはならないし、その支柱状態も不安定にな
らないようにしなければならない。その上、天板が特に
ガラス製のものである場合には、脱落防止やガタつき防
止対策も施しておくべきである。
本発明は、このような課題をも解決することを目的と
している。
[課題を解決するための手段] 本発明は、かかる目的を達成するために、次のような
構成を採用したものである。
すなわち、本発明に係るテーブルは、脚を有する単一
の支柱によって天板を支持するようにしたものにおい
て、前記脚を、支柱の下端部から斜め下方に向けて放射
状に突設した5本の脚要素と、これらの脚要素の下端に
取着した該脚要素の開脚方向に沿って水平に伸びる接地
板とから構成し、前記支柱の上端部から複数の支持腕を
斜め上方に向けて放射状に突設するとともに、これら支
持腕の先端を断面略円形の環状部材の中心部よりも低い
部位に剛結し、この環状部材の内側に配設した天板を、
その上面が環状部材の中心部よりも低く位置するように
設定して前記支持腕に支持させたことを特徴としてい
る。
天板がガラス製のものである場合には、脱落を防止す
るために支持腕の上端に剛結した環状部材の内周に天板
を装着するようにし、該天板の下面を、各支持腕の上端
近傍に固設した支持部材の水平な支持面に添設、支持さ
せるのがよく、この場合、天板のガタつきを防止するに
は、支持腕を必要最小限度の3本にして支持点が移動し
ないようにしておくことが望ましい。しかし、これでは
天板に不慮に手をついた場合等に天板が回動し危険な状
態に陥り易い。このような不都合に対処するためには、
円周方向に沿って各支持部材の間に円形パイプに固設さ
れた補助支持部材を配し、これらの補助支持部材の水平
な支持面を前記支持部材の支持面よりも若干低い位置に
設定しておくとよい。さらに、このテーブルを容易に製
作したい場合には、環状部材の中心部よりも低い位置に
天板の上面を配設するようにして、ガラス天板の周縁に
対する研磨仕上げを不要にすることが有効になる。ま
た、同様の趣旨で、支柱、脚要素、支持腕、及環状部材
をパイプ材でつくることも好都合であり、この場合には
軽量化も促進される。
[作用] このような構成であると、天板の下肢空間をできるだ
け狭めないために脚要素の開脚度を小さくしても、接地
板が開脚方向に伸びていることで開脚度が大きい場合と
同等の接地効果を得ることができる。しかも、接地板に
は薄い板材を使用できるので、使用状態で該接地板を邪
魔にならない状態にしておくことができる。
また、支柱の上端部から斜め上方に向けて放射状に突
設し、その先端を環状部材の中心部よりも低い部位に剛
結した支持腕により、上面が環状部材の中心部よりも低
く位置するように設定して天板を支持すると、天板の下
肢空間が大きく、狭められるようなことがなくなる。し
かも、天板の上面は、環状部材の中心部より低く位置し
ているために、天板の周縁が環状部材により被覆される
ようになり、その周縁部分の加工を不要にすることが可
能になる。さらに、天板を周縁から支持できることで、
その周縁と環状部材との間に生じる隙間をなくすことが
でき、安定性を向上させることが可能になる。
[実施例] 以下、本発明の一実施例を第1図〜第5図を参照して
説明する。
このテーブルは、脚1を有する単一の支柱2によって
円形状のガラス天板3を支持するようにしている。
脚1は、パイプ状の支柱2の下端部2aから斜め下方に
向けて等角間隔で放射状に突設したパイプ状の5本の脚
要素11と、これらの脚要素11の下端に取着した接地板12
とから構成されている。脚要素11は、ガラス天板3の下
肢空間Sを狭めないためにある程度開脚させたところで
折り曲げてある。接地板12は、平面視矩形をなす薄板状
のもので、各脚要素11の開脚方向に沿って水平に伸びて
いる。
また、前記支柱2の上端部2bから斜め上方に向けて等
角間隔で放射状に3本のパイプ状の支持腕21が突設して
おり、これらの支持腕21の上端に断面略円形のパイプ状
の環状部材22を剛結している。そして、該環状部材22の
内周に前記ガラス天板3を装着し、該ガラス天板3の脱
落を防止できるようにしている。このために、各支持腕
21の上端近傍には水平な支持面23aを有する支持部材23
が固設してあり、その支持面23aにゴム24を介してガラ
ス天板3の下面3aを添設させるようにしている。この
際、装着されたガラス天板3の上面3bを環状部材22の中
心部22aよりも若干低い位置に配設することができるよ
うに、前記支持部材23の支持面23aの高さ位置を設定し
ている。
このような構成のテーブルであると、脚要素11の開脚
度を図示の如く小さくしても、接地板12が開脚方向に、
伸びることによって開脚度が大きい場合と同等の接地効
果を得ることができる。このため、ガラス天板3の下肢
空間Sをできるだけ狭めないようにして5点支持状態を
実現することが可能になる。しかも、接地板12は薄いも
のでよいためテーブルに着いた時に足元が邪魔になるよ
うなことが少なく、特にテーブルがじゅうたんのような
軟かい床面F上に設置される場合には、接地板12が若干
沈み込んで床面Fと略面一な状態になり、一層効果的と
なる。
また、このテーブルは支柱2から放射状に突設した支
持腕21によってガラス天板3を支持するようにしてお
り、各支持腕21をガラス天板3の下面3a近くに隠蔽して
おくことができるので、前記と同様の趣旨により下肢空
間Sを狭めないようにしておくことができる。その上、
このような構造によるとガラス天板3を周縁部から支持
できるため、該ガラス天板3の安定性も向上させること
ができる。
さらに、支持腕21を必要最小限度の3本にしてガラス
天板3に対する支持点が移動しないようにしているた
め、ガラス天板3のガタつきを有効に防止することが可
能になる。また、このテーブルは、環状部材22の中心線
22aよりも低い位置にガラス天板3の上面3bを配設して
いるので、ガラス天板3を一旦装着すると周縁3cは環状
部材22の下方に潜り込むような状態で配設され、容易に
人の手が及ぶようなことがなくなる。このため特に精度
の高い研磨仕上げを施す必要がなくなり、加工上のメリ
ットを得て低コスト化を図り得るものとなる。
なお、第6図に示すように、各支持部材23の間に環状
部材22に固設された補助支持部材25を配し、これらの補
助支持部材25の水平な支持面25aを前記支持部材23の支
持面23aよりも若干低い位置に設定しておいてもよい。
このようにしておくと、ガラス天板3に不慮に手をつい
た場合等にも、ガラス天板3が回動して外れるような危
険な状態を有効に防止することが可能になる。また、前
記実施例では天板にガラス製のものを使用しているが、
基本的な効果を得る上においては他の材質を用いること
ができるのは勿論である。その他、各部の断面形状等は
図示例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
[発明の効果] 本発明のテーブルは、以上のような構成であるから、
天板の下肢空間を極力狭めないようにして脚による5点
支持状態を可能にする効果が得られる。また、天板を支
柱に支持させる構造においても下肢空間が狭められるこ
とを容易に防止することができ、天板がガラス製である
場合の好適な支持構造や、その安定性の向上も容易に図
り得る等の効果が得られる。加えて、天板は、その上面
が環状部材の中心部よりも低い位置に支持されるので、
天板を一旦環状部材に装着すると、天板の周縁は環状部
材の下方に潜り込むような状態になる。その結果、使用
時には周縁との接触が困難になるので、接触によるけが
を防止することができる。したがって、例えばガラス製
の天板であっても、その周縁を高精度に研磨仕上げを施
す必要がなくなり、製造コストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の一実施例を示し、第1図は平
面図、第2図は正面図、第3図は部分正面図、第4図及
び第5図は部分斜視図である。第6図は本発明の他の実
施例を示す第1図相当の平面図である。 1……脚、2……支柱 2a……下端部、2b……上端部 3……ガラス天板、3a……下面 3b……上面、11……脚要素 12……接地板、21……支持腕 22……環状部材、23……支持部材 23a……支持面、25……補助支持部材 25……支持面

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚を有する単一の支柱によって天板を支持
    するようにしたテーブルであって、前記脚を、支柱の下
    端部から斜め下方に向けて放射状に突設した5本の脚要
    素と、これらの脚要素の下端に取着した該脚要素の開脚
    方向に沿って水平に伸びる接地板とから構成し、前記支
    柱の上端部から複数の支持腕を斜め上方に向けて放射状
    に突設するとともに、これら支持腕の先端を断面略円形
    の環状部材の中心部よりも低い部位に剛結し、この環状
    部材の内側に配設した天板を、その上面が環状部材の中
    心部より低く位置するように設定して前記支持腕に支持
    させたことを特徴とするテーブル。
  2. 【請求項2】天板が、支持腕の上端に剛結した環状部材
    の内周に装着されるガラス製のものであり、該天板の下
    面を、前記各支持腕の上端近傍に固設した支持部材の水
    平な支持面に添設させていることを特徴とする請求項1
    記載のテーブル。
  3. 【請求項3】支持腕が3本であることを特徴とする請求
    項1又は2記載のテーブル。
  4. 【請求項4】円周方向に沿って各支持部材の間に環状部
    材に固設された補助支持部材を配し、これらの補助支持
    部材の水平な支持面を前記支持部材の支持面よりも若干
    低い位置に設定したことを特徴とする請求項3記載のテ
    ーブル。
  5. 【請求項5】支柱、脚要素、支持腕、及び環状部材が、
    パイプ材よりなることを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載のテーブル。
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