JP2676788B2 - 自動調圧温調弁 - Google Patents

自動調圧温調弁

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JP2676788B2 JP63142140A JP14214088A JP2676788B2 JP 2676788 B2 JP2676788 B2 JP 2676788B2 JP 63142140 A JP63142140 A JP 63142140A JP 14214088 A JP14214088 A JP 14214088A JP 2676788 B2 JP2676788 B2 JP 2676788B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、湯と水とを混合して適温湯を得る湯水混合
装置の自動調圧温調弁に関するものである。
従来の技術 従来のこの種の湯水混合装置を第3図に示す。1は湯
流路、2は水流路であり、各流路に関連して自動調圧弁
3が設けられている。自動調圧弁3は、湯側流路1の1
次圧力PH1を減圧する湯側弁体4,湯側弁座5と、水側流
路2の1次圧力PC1を減圧する水側弁体6,水側弁座7
と、湯側弁体4と水側弁体6を連結する同一軸8と、湯
と水の減圧後の2次圧力PH2,PC2の圧力差で動作するピ
ストン9とで構成されており、湯または水の圧力が急変
してもその圧力で自動調圧弁3が移動し、湯と水の2次
圧PH2とPC2とが常に等しく保たれるように作用する、湯
と水の混合比はモータ11によって付勢される温調弁12を
左右に移動させて可変し、混合温度を変える。13は湯と
水の混合部であり、混合後は流量調節開閉弁14を介して
出湯されるが、その温度はサーミスタ15によって、また
その流量は流量センサ16によって検知され、設定器17の
値に一致させるべく制御器18がモータ11と流量調節開閉
弁14を付勢する。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のように構成では、調圧弁3と温調
弁12とが独立しているために、形が大きくなるとともに
圧損も大きくなり、狭い浴室に設置する場合、またマッ
サージシャワーなど大流量を必要とする場合に課題とな
る。
本発明はかかる従来の課題を解消するもので、調圧弁
と温調弁とを1つにし、しかも各々の機能が独立して果
すことができることを目的とする。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の自動調圧温調弁
は、同一軸に可変バイアス力を付与する可変バイアス手
段を備えたものである。
作 用 本発明は上記した構成によって、調圧時には水圧の変
動によって同一軸が移動してもバイアス力の変化はない
ので調圧動作が支障なく行われ、温調時にはバイアス力
を変えることにより調圧のバランス点を移動させること
ができるので湯水の混合比を変えることが可能になるも
のである。
実施例 以下、本発明の実施例を第1図にもとづいて説明す
る。調圧部と温調部を示し、第3図と同一の構成部品は
同一番号で示してある。第3図と異る点は、同一軸8に
バイアス手段19が設けられ、バイアス手段19は同一軸8
の端部に結合されたボビン20とそのボビン20上に巻回さ
れ絶縁されたコイル21およびコイル21をはさむように設
けられた永久磁石22を有し、前記コイル21は可撓部23を
介して可変電源24に接続されている。
上記構成において可変電源24の電圧が零と仮定する
と、水圧変動時には可撓部23によって従来と同様に自動
調圧弁3が自由に動作し、例えば湯側弁4,水側弁6とピ
ストン9との受圧面積を等しくしておけばその2次圧P
H2とPC2とはいつも等しい状態を保つ。ところが、外部
電源24からコイル21に電流を流すと、その電流は永久磁
石22によって発生している磁界を横切るのでフレミング
の法則によって同一軸8にバイアス力が付与される。こ
のためバイアス力の分だけ自動調圧点がずれ、例えば湯
と水の2次圧PH2とPC2とが2:1の点で常に調圧されるよ
うになり、結果的に出湯温度が高くなる。このとき重要
なことは、水圧変動時に調圧が正確に行われるために
は、第2図の特性図に示すように、ピストン位置によっ
てバイアス力は変化せず、電流1によってのみ変えられ
る特性にすることであり、つまりバイアス力は底上げ力
として作用させることが必要である。その手段として
は、この例に示すようなフレミングの法則を用いたもの
や、リニヤモータのような各種構成が考えられる。
発明の効果 以上のように本発明の自動調圧温調弁は、同一軸に可
変バイアス力を付与する可変バイアス手段を有し、水圧
変動時の自動調圧機能と設定温度に基づき外部からバイ
アス力を変えて自動調圧バランス点を移動させる湯と水
との混合比を変える温調機能とを同じ弁で行えるため、
下記の特長を有する。
(1) 形を小さく構成できるために、狭い浴室内でも
邪魔にならず、壁からの突出部も小さくできるので安全
にもなる。
(2) 水路の圧損が小さくなるので、マッサージシャ
ワーなど大流量を必要とする場合に最適であり、システ
ム自由度が向上する。
(3) 調圧機能と温調機能とが各々影響を受けること
なく機能できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における自動調圧温調弁の断面
図、第2図は同弁のバイアス力特性図、第3図は従来の
調圧部と温調部とを有する湯水混合装置の構成断面図で
ある。 1……湯流路、2……水流路、4……湯側弁体、5……
湯側弁座、6……水側弁体、7……水側弁座、8……同
一軸、9……ピストン、19……バイアス手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯流路および水流路と、これら湯流路およ
    び水流路の1次圧力を減圧する湯側弁体,湯側弁座およ
    び水側弁体,水側弁座と、前記湯側弁体と水側弁体に同
    一軸で連結され、湯、水の減圧後の2次圧力差で動作す
    るピストンと、設定温度に基づき外部から可変できるバ
    イアス力を付与する可変バイアス手段とを有する自動調
    圧温調弁。
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